JP2005077515A - 画像記録装置の定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 互いに圧接状態で回転し、圧接部にて転写材15を狭圧搬送する弾性回転体6、7と、この弾性回転体6、7の外周面に当接し、狭圧搬送する前記転写材15の前記弾性回転体6、7への巻き付きを防止するための分離爪1とを備えた画像記録装置の定着装置において、前記分離爪1が前記弾性回転体6、7の表面に当接する爪部1aと、この爪部1aよりも下流側で前記弾性回転体6、7から離れる位置で、前記弾性回転体6、7に当接し、前記弾性回転体6、7の幅方向に沿って設けられた補助当接部2、2’とを有する。
【選択図】 図1
Description
図7は圧接する弾性ローラにより転写材を挟持搬送する例として複写機などの画像記録装置における従来の定着装置を説明する部分断面図である。熱源を内蔵した定着ローラ6は発泡シリコンから作られ、表層のみ固いシリコンゴムにより平滑性と離型性を確保している。
加圧ローラ7も鋼管の表層を固いシリコンゴムで覆うことにより平滑性と離型性を定着ローラ6と同等に保つことによって両面印字にも対応するようになっている。また、さらに離型性を向上するため図示しないオイル塗布手段により、微量のシリコンオイルを表層に塗布している。
分離爪8はステー9に固定されるブラケット10を介し回転支点Hを中心に回動自在に取り付けられており、さらにばね11により加圧ローラ7方向に加圧され、分離爪8の先端部が加圧ローラ7の表層に当接している。
未定着トナーTを転写された転写材15は、定着ローラ6と加圧ローラ7のニップ部において加熱、加圧されトナーを定着された後、ローラの曲率と転写材の剛性によりローラから分離、出口ガイド板12および13にガイドされ出口ローラ対14により機外へと搬出される。
通常はローラの曲率により転写材15は加圧ローラ7から分離搬送されるが、吸湿などによる転写材15の状態やトナーの付着量の影響により曲率による分離ができない場合は転写材15の先端が分離爪8により機械的に引き剥がされ搬送される。
この状態でジャム紙を排出するために加圧ローラ7を矢印K方向に回転させると過剰に当接させられた分離爪8の先端が加圧ローラ7の外周弾性面に食い込み傷を付ける。
前述のような不具合を軽減するため分離爪の当接幅を大きくし、当接面の面圧を小さくする対策が取られる場合もあるが、分離爪の幅を大きくした比率で食い込み量、食い込み力が軽減されるのみであり、逆に分離爪によるスジ跡などが幅を広げた分だけ顕著になる不具合があった。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、圧接する弾性ローラにより転写材を挟持搬送し、かつ弾性ローラに転写材が巻き付くことを防止するための分離爪を備えて、搬送下流方向にてジャム等による転写材詰まりにより分離爪に設定以上の圧力が加わった場合にも分離爪当接端が弾性ローラに食い込み傷付けないように、分離爪の弾性ローラへの食い込みを規制するようにし、傷付きを防止する画像記録装置の定着装置を提供することにある。
請求項2記載の発明では、前記補助当接部が前記弾性回転体の回転方向上流側に向かって、前記弾性回転体の表面と鋭角をなす補助当接面を有する画像記録装置の定着装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記補助当接部が前記弾性回転体の幅方向で主当接部の両端に配置される請求項1または2記載の画像記録装置の定着装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記爪部が前記弾性回転体の回転方向上流側に向かって、前記弾性回転体の表面と鈍角をなして転写材を案内する転写材案内面を有し、前記補助当接部が前記転写材案内面よりも前記弾性回転体の回転方向下流側に配置される請求項1または2記載の画像記録装置の定着装置を主要な特徴とする。
請求項2によれば、迎角θの面を構成することにより分離爪の食い込みに対する抵抗力をより大きくすることができ、より確実な効果を期待できる。
請求項3によれば、通常当接状態では分離爪の先端のみの当接となるため分離爪によるスジ画像など異常画像を発生することなく、弾性ローラへの傷発生のない画像記録装置の定着装置を提供できる。
請求項4によれば、トナー付着量や転写材の吸湿により曲率分離が不十分となり、分離爪により機械的に引き剥がすような状況においても、ジャム等の発生を悪化させることなく分離爪による弾性ローラへの傷発生のない画像記録装置の定着装置を提供できる。
図2は図1の定着装置の部分拡大図である。図3は図1の定着装置の分離爪を示す斜視図である。
なお、本実施形態の説明に於いて、図7、図8に示した構成例と同一部分には同一符号を付し、重複した構成、動作の説明は省略する。
図1ないし図3において、分離爪1はステー3に固定されるブラケット4を介し回転支点Gを中心に回動自在に取り付けられている。
さらにばね5により加圧ローラ(弾性回転体)7方向に加圧され、分離爪1の先端(爪部)1aが加圧ローラ7の表層に当接している。熱源を内蔵した定着ローラ(弾性回転体)6が発泡シリコンから作られ、表層のみ固いシリコンゴムにより平滑性と離型性を確保している。
分離爪1の先端1aの両側面には夫々搬送方向と直交する方向に突起(補助当接部)2および2’が設けられており、分離爪1の先端1aが加圧ローラ7と当接しているのに対し、突起2および2’の先端部には空隙Aが設けられている。
突起(補助当接部)2および2’は加圧ローラ(弾性回転体)7には常時当接しないため、加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向に傷が広がるのを防止することができる。
加圧ローラ(弾性回転体)7の表面と鋭角(θ)をなす補助当接面を有し、これによって加圧ローラ(弾性回転体)7の回転力を、分離爪1を跳ね上げる力に変換することができる。
上述のごとく、加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向に傷が広がるのを防止する目的であるならば、補助当接面2aは加圧ローラ(弾性回転体)7の表面と垂直(θ=90)または平行(θ=0)でも構わない。
ジャムが発生した場合等で出口部にアコーディオン状に転写材15が詰まった場合は、加圧ローラ7当接方向である矢印B方向に力が加わり、かつ加圧ローラ7は矢印F方向に回転しているため、鋭利な分離爪1の先端1aは加圧ローラ7の外周面のシリコーゴム層に食い込む挙動となる。
これに対して突起2および2’は、加圧ローラ7が矢印F方向に回転することによって、突起2および2’が空隙Aのために矢印B方向への移動に対する抵抗となり分離爪1の先端が加圧ローラ7のシリコンゴム層に食い込むのを防止する。
分離爪1の突起2および2’の先端には、加圧ローラ7と分離爪1先端当接部法線方向に対し迎角θを付けた面2aを設けている。また分離爪1が外力を受けない場合の通常当接時には、突起部2および2’は加圧ローラ7の外周面との間に微少ギャップδ(図4)を設けるようになっている。
分離爪1が加圧ローラ(弾性回転体)7の表面に当接する先端(爪部)1aと、弾性回転体7の回転方向で先端(爪部)1aよりも下流側で弾性回転体7に当接し、弾性回転体7の幅方向に沿って備えた突起(補助当接部材)2および2’とを有し、この補助当接部材2および2’が弾性回転体7の回転方向上流側に向かって、弾性回転体7の表面と鋭角(θ)をなす補助当接面を有する。
加圧ローラ7は矢印F方向に回転しているため突起2および2’方向には矢印D方向の浮力が働き分離爪1の先端がそれ以上沈み込むのを防止するため、分離爪1先端による傷を発生しない。
なお、迎角θは0°〜90°の範囲で効果を発揮するけれども、実験の結果からは30°前後が効果的であった。
通常は加圧ローラの曲率により転写材15は加圧ローラ7から分離搬送されるが、吸湿などによる転写材15の状態やトナーの付着量の影響により曲率による分離ができない場合は転写材15の先端が分離爪1により機械的に引き剥がされ搬送される。
突起(補助当接部)2および2’が、加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向で分離爪(主当接部)1の両端に配置される。爪部1aが加圧ローラ(弾性回転体)7の回転方向上流側に向かって、弾性回転体7の表面と鈍角をなして転写材を案内する転写材案内面Eを有し、前記補助当接部2および2’が前記転写材案内面Eよりも前記弾性回転体7の回転方向下流側に配置される。
補助当接部(突起)2および2’は、好ましくは、加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向で主当接部(分離爪)1の両端に配置される。しかし、主当接部(分離爪)1が加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向で補助当接部(突起)2および2’の両端に配置されても、また、主当接部(分離爪)1が加圧ローラ(弾性回転体)7の幅方向で交互に配置されることも可能である。
1a 爪部(分離爪の先端)
2 突起(補助当接部)
2a 補助当接面
6 定着ローラ(弾性回転体)
7 弾性回転体(加圧ローラ)
E 転写材案内面
Claims (4)
- 互いに圧接状態で回転し、圧接部にて転写材を狭圧搬送する弾性回転体と、この弾性回転体の外周面に当接し、狭圧搬送する前記転写材の前記弾性回転体への巻き付きを防止するための分離爪とを備えた画像記録装置の定着装置において、前記分離爪が前記弾性回転体の表面に当接する爪部と、この爪部よりも下流側で前記弾性回転体から離れる位置で前記弾性回転体に当接し前記弾性回転体の幅方向に沿って設けられた補助当接部と、を有することを特徴とする画像記録装置の定着装置。
- 前記補助当接部が前記弾性回転体の回転方向上流側に向かって、前記弾性回転体の表面と鋭角をなす補助当接面を有することを特徴とする画像記録装置の定着装置。
- 前記補助当接部が前記弾性回転体の幅方向で主当接部の両端に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置の定着装置。
- 前記爪部が前記弾性回転体の回転方向上流側に向かって、前記弾性回転体の表面と鈍角をなして転写材を案内する転写材案内面を有し、前記補助当接部が前記転写材案内面よりも前記弾性回転体の回転方向下流側に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置の定着装置。
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JP2003305129A JP2005077515A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 画像記録装置の定着装置 |
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JP2003305129A JP2005077515A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 画像記録装置の定着装置 |
Publications (1)
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JP2005077515A true JP2005077515A (ja) | 2005-03-24 |
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Family Applications (1)
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JP2003305129A Pending JP2005077515A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 画像記録装置の定着装置 |
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JP (1) | JP2005077515A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7466949B2 (en) * | 2004-11-30 | 2008-12-16 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device having a separation plate |
CN114867671A (zh) * | 2019-12-24 | 2022-08-05 | 米其林集团总公司 | 用于从输送表面移除型材元件的分离设备,以及具有该分离设备的挤压机 |
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2003
- 2003-08-28 JP JP2003305129A patent/JP2005077515A/ja active Pending
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US7466949B2 (en) * | 2004-11-30 | 2008-12-16 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device having a separation plate |
CN114867671A (zh) * | 2019-12-24 | 2022-08-05 | 米其林集团总公司 | 用于从输送表面移除型材元件的分离设备,以及具有该分离设备的挤压机 |
CN114867671B (zh) * | 2019-12-24 | 2024-05-14 | 米其林集团总公司 | 用于从输送表面移除型材元件的分离设备,以及具有该分离设备的挤压机 |
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