JP2005076942A - 酸素富化給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸素富化装置を内蔵した給湯装置において、各風呂運転モードにおける酸素混入運転の操作性を向上させることを目的とする。
【解決手段】 酸素富化装置26を制御する制御手段30と、酸素運転を入力できる外部入力装置31とを有し、外部入力装置31のスイッチを押すだけで、いろいろな運転モードにおいて制御手段30により追焚き循環回路20に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行う構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、追焚き循環回路を有する給湯器の追焚き配管を利用して、浴槽内の浴水中に酸素を供給する機能を有する給湯装置に関するものである。
従来この種の酸素供給装置は、微細気泡発生装置やジェット噴射装置を取り付け、この各装置を介して浴槽水を循環させる泡風呂やジェットバス等の浴槽水を循環させる管路に気体を供給する供給部を設け、この供給部に酸素富化空気を供給するための酸素富化装置を設けたものである(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された従来の浴槽内への酸素供給装置を示すものである。図4において、1は浴槽、2は管路、3は供給部、4は吸入口、5は吐出口、7は酸素富化装置、8はポンプである。
特開平4−2347号公報
しかしながら上記従来の構成では、微細気泡発生装置やジェット噴射装置を取り付けた風呂装置において、泡風呂配管やジェットバス配管の管路の途中に酸素供給部を設け、この供給部に酸素富化空気を供給するものであるため、酸素を浴槽に供給するためには、微細気泡発生装置やジェット噴射装置を取り付け、専用の風呂システムを有することが必要であり、一般家庭で簡単に設置できるものではなかった。また、ジェットバスシステムでは流量が大きいため、電気代や騒音等の関連で長時間使用することが難しく、十分な酸素を供給することもできないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、殆どの家庭で設置している追い焚き機能付き給湯機の追い焚き循環回路を用いて、酸素富化装置からの高濃度の酸素等の気体を混入させ、浴槽内に設置した追い焚き循環水を吐出する追焚きアダプタより噴出させる構成とすることで、特別な経路を付加することなく、安価に取り付け可能な、かつ循環流量も少なく、長時間の酸素等の気体の供給が可能な装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の酸素富化給湯装置は、浴槽の湯を循環する追焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に連通し浴槽水の吸入口及び吐出口を形成する追焚きアダプタと、高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、前記酸素富化装置からの高濃度の酸素を追焚き循環回路に混入させる混入手段と、浴槽水位を検出する水位検出装置と、前記酸素富化装置を制御する制御手段と、運転指示を入力する外部入力装置とを備え、前記外部入力装置により酸素混入運転の指示が入力されとき、前記水位検出装置が所定の浴槽水位を検出すると、前記追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入し、前記追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成としてある。
上記発明によれば、風呂用の給湯装置における標準的な機能である追焚き装置を利用して、追焚き循環回路の浴槽水に高濃度の酸素を混入させるようにしているため、特別な経路を付加することなく、酸素富化装置を追加するだけでよく、構成の簡素化が図れるとともに、外部入力装置のスイッチを押すという簡単な操作で、容易に浴槽水中に高濃度の酸素を混入させることができ、浴室内の酸素濃度を適正な値に確保することが可能となる。
以上のように本発明によれば、外部入力装置のスイッチを押すだけで、入浴中の人が高濃度の酸素を吸いながら湯につかることで、温浴効果を促進したり、居眠りを防止したりできる。また、浴槽水の中に酸素が溶け込むことにより雑菌の発生を押さえ、ぬめりや臭いを減少させる効果も期待できる。そして、この構成であれば、給湯機のケーシングの中に納まるので余分なスペースも不用であると共に、安価に作成も可能であるため、一般の家庭への設置も可能となるものである。
請求項1に記載の発明は、浴槽の湯を循環する追焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に連通し浴槽水の吸入口及び吐出口を形成する追焚きアダプタと、高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、前記酸素富化装置からの高濃度の酸素を追焚き循環回路に混入させる混入手段と、浴槽水位を検出する水位検出装置と、前記酸素富化装置を制御する制御手段と、運転指示を入力する外部入力装置とを備え、前記外部入力装置により酸素混入運転の指示が入力されとき、前記水位検出装置が所定の浴槽水位を検出すると、前記追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入し、前記追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成としたことを特徴とするものである。
そして、外部入力装置のスイッチを押すだけで、混入手段によって酸素富化装置からの高濃度の酸素は追焚き配管の中の湯または水に混入され、この酸素が混入された湯または水が浴槽に取りつけた追焚きアダプタから噴出するときに、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。
この結果、入浴中の人が高濃度の酸素を吸いながら湯につかることで、温浴効果を促進したり、居眠りを防止したりできる。また、浴槽水の中に酸素が溶け込むことにより雑菌の発生を押さえ、ぬめりや臭いを減少させる効果も期待できる。そして、この構成であれば、給湯機のケーシングの中に納まるので余分なスペースも不要であると共に、安価に作成ができるため、一般の家庭への設置も可能である。
請求項2に記載の発明は、外部入力装置により風呂自動運転の指示が入力されたときは、浴槽水位に関係なく、湯張り動作中から追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入させ、追焚きアダプタより酸素混入状態で湯張り水を噴出させる構成としたことを特徴とするもので、浴槽にお湯張りするときから酸素運転を行い、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
請求項3に記載の発明は、外部入力装置により風呂自動運転の指示が入力されたときは、所定の湯張り動作が終了した後も、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行う構成としたことを特徴とするもので、お湯張り終了後も酸素混入運転を継続するため、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後、浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
請求項4に記載の発明は、外部入力装置により追焚きスイッチの操作が行われたときは、所定の追い焚き動作時に追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入し、追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成としたことを特徴とするもので、入浴中の人が追焚き中にも高濃度の酸素を吸いながら湯につかることで、温浴効果を促進したり、居眠りを防止したりできる。
請求項5に記載の発明は、外部入力装置により予約運転の指示が入力されたときは、設定された予約時間になると、追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入させ、追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成としたことを特徴とするもので、予約した時間から酸素運転を行い、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が予約時からから後に入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
請求項6に記載の発明は、外部入力装置により酸素運転スイッチの操作が行われたときは、水位検出装置が浴槽の湯がないことを検出した場合でも、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行う構成としたことを特徴とするもので、入浴者がシャワーを浴びるだけで浴室に入った際に浴槽に湯がなくても、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を前記追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行うことにより、入浴者がシャワーを浴びている際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスしてシャワーを浴びることができる。
請求項6に記載の発明は、酸素混入運転を解除する手段を設けたもので、酸素混入運転を必要としない場合は、任意に解除することが可能であり、使用者の好みや用途に応じて風呂運転を選択することができ、使い勝手の向上が図れる。
図1は、本発明の一実施例における酸素富化給湯装置の全体構成図を示すものである。
9は給湯装置本体、10は熱交換器12を加熱するバーナ、11はバーナ12に燃焼空気を送るバーナファン、13は燃焼空気の排気口、14は給湯回路で、給湯入口15から入った水が熱交換器12で加熱されて給湯出口16から出、カラン17等から吐出される。追焚き循環回路20に設けられた29は浴槽の水位を検出する水位検出手段、18は風呂ポンプで、これから出た循環水はパイプ19を通りながら熱交換器12で加熱された後、混入手段27で酸素富化空気を混入される。21は浴槽で下部側壁には追い焚き循環回路20に連通し浴槽水の吸入口及び吐出口を形成する追焚きアダプタ22が配設されている。23は酸素富化膜、24は空気を減圧して酸素富化膜23の間に空気を通し、高酸素濃度の空気を得るための真空ポンプ、25は酸素富化膜23に新鮮空気を送るための送風ファンであり、この23、24、25で酸素富化装置26を構成している。30は酸素富化給湯装置9の制御手段、31は酸素富化給湯装置9の外部入力装置である。
図2は、同酸素富化給湯装置9の外部入力装置31を示すものである。32は酸素混入運転を指示する酸素運転スイッチ、33は風呂自動運転を指示する自動スイッチ、34は追い焚き運転を指示する追焚きスイッチ、35はタイマー運転を指示する予約スイッチである。
以上のように構成された酸素富化給湯装置について、以下その動作・作用を説明する。
まず、外部入力装置31の酸素運転スイッチ32を押すと、制御手段30により水位検出装置29が所定の浴槽水位を検出した場合には酸素混入運転を開始し、混入手段27によって酸素富化装置26からの高濃度の酸素は追焚き循環回路20の中の湯または水に混入され、この酸素が混入された湯または水が浴槽21に取りつけた追焚きアダプタ22から噴出するときに、高濃度の酸素が気泡28となって浴槽水の中を通過し、その後、浴室内に充満するようになる。
この結果、入浴中の人が高濃度の酸素を吸いながら湯につかることで、温浴効果を促進したり、居眠りを防止したりできる。また、浴槽水の中に酸素が溶け込むことにより雑菌の発生を押さえ、ぬめりや臭いを減少させる効果も期待できる。
そして上記構成であれば、酸素富化装置26を給湯機ケーシング9の中に納めることが可能となり余分なスペースも不用であると共に、安価に作成も可能であるため、一般の家庭への設置も可能である。
また、外部入力装置31の自動スイッチ33の入力をうけ、制御手段30により水位検出装置29の信号により浴槽に追焚き循環回路からお湯張りする時に、追焚き循環回路20に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタ22より噴出させる酸素運転を行う構成としたもので、浴槽にお湯張りするときから酸素運転を行い、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
また、外部入力装置31の自動スイッチ33の入力をうけ、制御手段30により水位検出装置29の信号により浴槽に追焚き循環回路20からお湯張り終了後に酸素運転を行い、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
また、外部入力装置31の追焚きスイッチ34の入力をうけ、制御手段30により浴槽に追焚き循環回路20で浴槽のお湯を追い焚きする時に、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタ22より噴出させる酸素運転を行う構成としたもので、入浴中の人が追焚き中にも高濃度の酸素を吸いながら湯につかることで、温浴効果を促進したり、居眠りを防止したりできる。
また、外部入力装置31の予約スイッチ35の入力をうけ、制御手段30により予約時間になると追焚き循環回路20に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタ22より噴出させる酸素運転を行う構成としたもので、予約した時間から酸素運転を行い、高濃度の酸素が気泡となって浴槽水の中を通過し、その後浴室内に充満するようになる。この結果、入浴者が予約時からから後に入浴する際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスして入浴することができる。
また、外部入力装置31の酸素運転スイッチ32の入力をうけ制御手段30により水位検出装置29が浴槽の湯がないことを検出した場合でも、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタ22より噴出させる酸素運転を行う構成としたもので、入浴者がシャワーを浴びるだけで浴室に入った際に浴槽に湯がなくても、追焚き循環回路20に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタ22より噴出させる酸素運転を行うことにより、入浴者がシャワーを浴びている際には浴室内に高濃度の酸素が充満していることになり、リフレッシュ効果でリラックスしてシャワーを浴びることができる。
また、入浴者の好みにより酸素混入運転を必要としない場合は、外部入力装置31の酸素スイッチ32を所定時間押し続けることで酸素混入運転を解除することが可能な構成としてある。
上記解除手段は連続押しに限定するものではなく、複数のスイッチの同時押し、さらには別途専用の解除スイッチを設ける構成としてもよい。
本発明の一実施例における酸素富化給湯装置の全体構成図 同酸素富化給湯装置の外部入力装置を示す図 従来の酸素富化給湯装置の全体構成図
符号の説明
18 ポンプ
20 追焚き循環回路
21 浴槽
22 追焚きアダプタ
26 酸素富化装置
27 混入手段
29 水位検出手段
30 制御手段
31 外部入力装置

Claims (7)

  1. 浴槽の湯を循環する追焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に連通し浴槽水の吸入口及び吐出口を形成する追焚きアダプタと、高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、前記酸素富化装置からの高濃度の酸素を追焚き循環回路に混入させる混入手段と、浴槽水位を検出する水位検出装置と、前記酸素富化装置を制御する制御手段と、運転指示を入力する外部入力装置とを備え、前記外部入力装置により酸素混入運転の指示が入力されとき、前記水位検出装置が所定の浴槽水位を検出すると、前記追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入し、前記追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成とした酸素富化給湯装置。
  2. 外部入力装置により風呂自動運転の指示が入力されたときは、浴槽水位に関係なく、湯張り動作中から追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入させ、追焚きアダプタより酸素混入状態で湯張り水を噴出させる構成とした請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  3. 外部入力装置により風呂自動運転の指示が入力されたときは、所定の湯張り動作が終了した後も、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行う構成とした請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  4. 外部入力装置により追焚きスイッチの操作が行われたときは、所定の追い焚き動作時に追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入し、追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成とした請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  5. 外部入力装置により予約運転の指示が入力されたときは、設定された予約時間になると、追焚き循環回路に高濃度の酸素を混入させ、追焚きアダプタより噴出させて酸素混入運転を行う構成とした請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  6. 外部入力装置により酸素運転スイッチの操作が行われたときは、水位検出装置が浴槽の湯がないことを検出した場合でも、追焚き循環回路に混入させた高濃度の酸素を追焚きアダプタより噴出させる酸素運転を行う構成とした請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  7. 酸素混入運転を解除する手段を設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の酸素富化給湯装置。
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