JP2005328943A - 酸素富化給湯装置 - Google Patents

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信市 中島
Masamitsu Kondo
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Abstract

【課題】従来の酸素供給装置は、ジェットバス等の浴槽湯を循環させる回路へ高濃度の酸素を供給する構成であり、カランやシャワー等の給湯の端末から酸素の富化された湯水を得ることはできなかった。
【解決手段】給水路9と、給水路9からの給水を加熱する加熱手段13と、この加熱手段13によって作られた温水を供給する給湯回路11と、この給水路9または給湯回路11の一部に高濃度の酸素を供給する酸素富化装置22と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段26を有した構成としたものであり、本発明によれば、カラン17やシャワー18等の給湯の端末から酸素の富化された微細気泡湯水の供給を可能とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水を加熱する加熱手段から導かれた給湯回路に高濃度の酸素を加圧混入し、カランやシャワーなどの給湯端末から酸素富化空気混入の湯水を供給する酸素富化給湯装置に関するものである。
従来の酸素富化装置は、ジェットバス等の浴槽湯循環回路の浴槽水に高濃度の酸素を供給するものがある(例えば特許文献1参照)。図5は、特許文献1に記載された従来の酸素富化装置を示すものである。図5に示すように、浴槽1の湯水を循環させるポンプ2と管路3に気体を供給する供給部4を設け、供給部4に酸素富化空気を供給する酸素富化装置5を設け、浴槽1には吸入口6と吐出口7を設けて構成される。
特開平4−002347号公報(003−0016、第1図)
しかしながら上記特許文献1の従来の酸素供給装置では、ジェットバス等の浴槽湯を循環させる回路へ高濃度の酸素を供給する構成であり、カランやシャワー等の給湯の端末から酸素の富化された湯水を得ることはできなかった。
本発明は上記課題を解決するため、一般家庭で設置している給湯装置の給水路又は給湯回路に酸素富化装置から高濃度の酸素を加圧混入させ、カランやシャワー等の給湯の端末から酸素の富化された微細気泡混入湯水の供給を可能とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の酸素富化給湯装置は、給水路と、給水路からの給水を加熱する加熱手段と、この加熱手段によって作られた温水を供給する給湯回路と、この給水路または給湯回路の一部に高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を有した構成としたものであり、本発明によれば、カランやシャワー等の給湯の端末から酸素の富化された微細気泡混入湯水の供給を可能とするものである。
本発明の酸素富化給湯装置は、シャワーヘッドやカランから湯水を使用するとき、この湯水が大気に解放されるため、湯水に溶け込んでいた酸素富化空気が微細気泡となってシャワーヘッドやカランから噴出する結果、入浴者は酸素富化された微細気泡入りのお湯を、例えばシャワー水として使うことができ、そのままかかっても微細気泡の弾けるときに放出される超音波の効果で洗浄効果を得ることができる。また、爽快感を満喫できるとともに、高濃度酸素吸入によるリラクゼーションの相乗効果も得られる。
本発明の第1の手段における酸素富化給湯装置は、給水路と、給水路からの給水を加熱する加熱手段と、この加熱手段によって作られた温水を供給する給湯回路と、この給水路または給湯回路の一部に高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を有した構成としてある。
上記構成によって、カランやシャワーヘッド等の給湯の端末から酸素の富化された微細気泡混入湯水の供給を可能とするものである。
第2の手段は、前記酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を給湯装置内に設けた酸素富化混入給湯装置であり、従来の給湯機能に酸素富化混入機能も付加された装置となっている。
第3の手段は、前記酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を給湯装置外で、かつ屋外に設けた酸素富化給湯装置であり、自在な位置に設置可能となると共にカランやシャワーヘッド等給湯端末全てに酸素の富化された湯水の供給を可能とするものである。
第4の手段は、酸素富化装置を給湯回路のシャワー端末直前に設け、前記酸素富化装置が発生する高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を設けた酸素富化給湯装置であり、より集中的にシャワーに酸素の富化された湯水の供給を可能とするものである。
第5の手段は、酸素富化装置を給湯回路のカラン端末直前に設け、前記酸素富化装置が発生する高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を設けた酸素富化給湯装置であり、より集中的にカランから酸素の富化された湯水の供給を可能とするものである。
第6の手段は、酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を、浴室内洗面置き台の内部に設けた酸素富化給湯装置であり、特に設置スペースの有効活用といえる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。従来例および各実施の形態において、同じ構成、同じ動作をする部分については同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における酸素富化給湯装置のシステム全体構成図である。給湯装置10は給水路9と給湯回路11、及び追い焚き循環回路12を有する1缶2水熱交換器13と、1缶2水熱交換器13を加熱する加熱手段であるバーナ14と、バーナ14に燃焼空気を送るバーナファン15と、燃焼空気の排出する排気口16を設けて構成される。
給水路9の水は熱交換器13で加熱されお湯となり、給湯回路11を経てシャワーヘッド17やカラン18等から吐出される。一方、追焚き循環回路12に設けられた風呂ポンプ19から出た浴槽湯の循環水は熱交換器13で加熱された後、追い焚き循環回路12を経て追い焚きアダプタ20から浴槽21に噴出する。
酸素富化装置22は酸素富化膜23と、空気供給手段である送風ファン24と、減圧手段である真空ポンプ25と、加圧混入手段26と逆止弁27で、外気空気から高濃度にした酸素富化空気を給湯回路11へ加圧混入する。
なお、28はシャワー使用時、或いはカラン使用時に、吐出される酸素富化微細気泡混入湯水で、28Aはこの微細気泡混入湯水から放出される酸素富化空気であり、29は浴室を示している。
以上のように構成された酸素富化給湯装置について、以下その動作・作用を説明する。
真空ポンプ25で減圧されることで外気空気が酸素富化膜23を通過し、高濃度の酸素(約30%)となり逆止弁27を通り加圧混入手段26から給湯回路11に加圧混入され、シャワーヘッド17やカラン18から湯水が大気中に解放されるとき、湯水に溶け込んだ酸素富化空気が微細気泡となって生成され、その後酸素富化空気は大気に放出される。
なお、このとき、酸素富化装置22を運転しない時に給湯運転すると給湯が酸素富化装置21へ逆流する場合があるが、逆止弁27が逆流を防止し、酸素富化装置22を保護するものである。
そして、上記シャワーヘッド17やカラン18から吐出する結果、入浴者は酸素富化された微細気泡入りのお湯を、例えばシャワー水として使うことができ、そのままかかっても気泡の弾けるときに放出される超音波の効果で洗浄効果を得ることができる。さらに微細気泡が故に毛穴の洗浄など皮膚の細部にまで効果を及ぼすものである。
さらに酸素富化された微細気泡の効果、即ち、酸素と微細気泡の相乗的な効果により血行促進、心拍数上昇抑制、快適リラックス等々の効果も生ずるものである。
当然、洗剤使用による洗浄後の洗い流しにおいても同様で、洗剤との相乗効果でより洗浄効果が期待でき、さらにはすすぎ効果も促進されるものである。
併せて、シャワー時には高濃度酸素の空気を吸入できることで酸素不足に陥りにくく、爽快にシャワーをかかることができる。とりわけ頭部からシャワーをかかるときは一層爽快にシャワーをかかることができる。
さらに、カランからお湯を使用する時も、上記同様高濃度酸素の空気を吸入できることで酸素不足に陥りにくく、爽快感を満喫できるものである。
また、シャワーをかかるか、或いはカランからお湯を使用することによって、浴室29内の酸素濃度が高まり、高濃度の酸素を吸いながら入浴することが可能となり、長湯も可能で温浴効果も促進できる。また、酸素吸入による覚醒作用を発揮できる。そして入浴と高濃度酸素吸入によるリラクゼーションの相乗効果も期待できる。
なお、本実施例では酸素富化装置22から酸素富化空気を給湯回路11に混入しているが、他の実施例(図示せず)では給水路9に混入することも可能である。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における酸素富化給湯装置のシステム全体構成図である。この図においては、酸素富化装置22を給湯装置10の外で、かつ屋外に設けている。即ち、酸素富化装置22を自在な位置に設置可能である。そして、既設の給湯装置にも後からでも工事が容易となる特長がある。また、カランやシャワー等給湯端末全てに微細気泡混入湯水と酸素富化空気の供給が可能であるのは実施の形態1と同様であり、その効果も実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における酸素富化給湯装置のシステム全体構成図である。この図において、31はシャワー使用時放出される酸素富化微細気泡混入湯水で、31Aはこの微細気泡混入湯水から放出される酸素富化空気酸素富化空気を示し、30は浴室内洗面置き台であり、酸素富化装置22を給湯回路のシャワー端末直前に設けてあると共に、上記浴室内洗面置き台30の内部に設置している。
従って、一つは、より集中的にシャワーに酸素の富化された湯水の供給を可能とするものである。特にシャワー時のみに微細気泡混入湯水と酸素富化空気を求める場合には、より大量に微細気泡混入湯水と酸素富化空気を確実に供給できるものである。というのは、シャワー使用時にカランからも同時にお湯を使用した場合、微細気泡混入湯水と酸素富化空気は分散されることになるためである。逆に前記実施例並みでよい場合は小型の酸素富化装置でよいことになり、当然経済的といえる。
もう一つは、酸素富化装置22を上記浴室内洗面置き台30の内部に設置しており、極めて効率的なスペースを活用していることである。
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における酸素富化給湯装置のシステム全体構成図である。この図において、32はカランからの給湯時に吐出される酸素富化微細気泡混入湯水で、32Aはこの微細気泡混入湯水から放出される酸素富化空気であり、30は浴室内洗面置き台であり、酸素富化装置22を給湯回路のシャワー端末直前に設けてあると共に、上記浴室内洗面置き台30の内部に設置している。
従って、一つは、より集中的にカランからの給湯に酸素の富化された湯水の供給を可能とするものである。特にカランからの給湯に酸素富化空気を求める場合には、より大量に酸素富化空気を確実に供給できるものである。というのは、カランからの給湯時にシャワーからも同時にお湯を使用した場合、酸素富化空気は分散されることになるためである。逆に前期実施例並みでよい場合は小型の酸素富化装置でよいことになり、当然経済的といえる。
もう一つは、実施の形態3と同様、酸素富化装置22を上記浴室内洗面置き台30の内部に設置しており、極めて効率的なスペースを活用していることである。
以上のように、本発明にかかる酸素富化微細気泡給湯装置は浴室のあらゆる場所に設けることが可能となるので、微細気泡風呂や、湖沼などの汚濁水の水質浄化装置、溶存酸素濃度増加用などの曝気装置、水生生物などの養殖用装置、飲料水や食品の改質装置、健康福祉機器、気液反応装置等の用途にも適用できる。
本発明の実施例1における酸素富化給湯装置の全体構成図 本発明の実施例2における酸素富化給湯装置の全体構成図 本発明の実施例3における酸素富化給湯装置の全体構成図 本発明の実施例4における酸素富化給湯装置の全体構成図 従来の酸素富化装置の全体構成図
符号の説明
9 給水路
10 給湯装置
11 給湯回路
17 シャワーヘッド
18 カラン
22 酸素富化装置
24 空気供給手段
25 減圧手段
26 加圧混入手段
27 逆流防止手段
28 酸素富化微細気泡混入湯水
28A 酸素富化空気
30 浴室内洗面置き台
31 酸素富化微細気泡混入湯水
31A 酸素富化空気
32 酸素富化微細気泡混入湯水
32A 酸素富化空気

Claims (6)

  1. 給水路と、給水路からの給水を加熱する加熱手段と、この加熱手段によって作られた温水を供給する給湯回路と、この給水路または給湯回路の一部に高濃度の酸素を供給する酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を有した構成の酸素富化給湯装置。
  2. 酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を、給湯装置内に設けた請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  3. 酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を、給湯装置外でかつ屋外に設けた請求項1記載の酸素富化給湯装置。
  4. 酸素富化装置を給湯回路のシャワー端末直前に設け、前記酸素富化装置が発生する高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を設けた請求項1〜3いずれか1項に記載の酸素富化給湯装置。
  5. 酸素富化装置を給湯回路のカラン端末直前に設け、前記酸素富化装置が発生する高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を設けた請求項1〜3いずれか1項に記載の酸素富化給湯装置。
  6. 酸素富化装置と、この高濃度酸素を加圧混入する加圧混入手段を、浴室内洗面置き台の内部に設けた請求項4または5に記載の酸素富化給湯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211993A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素混合給湯装置
JP2008168265A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Nohmi Bosai Ltd 混相ミスト噴霧システム
JP2008168266A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Nohmi Bosai Ltd 混相ミスト噴霧システム

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