JP2005075847A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005075847A JP2005075847A JP2003304247A JP2003304247A JP2005075847A JP 2005075847 A JP2005075847 A JP 2005075847A JP 2003304247 A JP2003304247 A JP 2003304247A JP 2003304247 A JP2003304247 A JP 2003304247A JP 2005075847 A JP2005075847 A JP 2005075847A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- polypropylene resin
- parts
- resin composition
- nucleating agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Table Devices Or Equipment (AREA)
Abstract
【解決手段】アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、ソルビトール系核剤及びリン酸塩系核剤から選ばれる少なくとも1種の核剤0.01〜0.50重量部とジアルキルヒドロキシルアミン、ヒドロキシアルキル基含有アミン及びヒンダードアミンから選ばれる少なくとも1種のアミン系化合物0.01〜0.20重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
【効果】剛性や耐熱変形性、且つ、耐抽出性に優れた樹脂組成物であって、しかも透明性も良好であって、特に食品容器や医療容器の部材として好適に用いることができる。ポリプロピレン系樹脂を選択することにより剛性と透明性のバランスを成形品の使用目的に応じて適宜に選択できる。
【選択図】なし
Description
1.ポリプロピレン系樹脂
本発明のポリプロピレン系樹脂は、アイソタクチックペンタッド分率[mmmm]が0.960以上であり、かつ分子量分布(Mw/Mn=Q値)が4.5以下のものである。[mmmm]は13C−NMRで測定され、Q値はゲル・パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるが、これについては後に詳述する。
使用する標準ポリスチレンは何れも東ソー(株)製の以下の銘柄である。
F380、F288、F128、F80、F40、F20、F10、F4、F1、A5000、A2500、A1000。
各々が0.5mg/mLとなるようにODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)に溶解した溶液を0.2mL注入して較正曲線を作成する。
較正曲線は最小二乗法で近似して得られる三次式を用いる。
PP:K=1.03×10-4、α=0.78
なお、GPCの測定条件は以下の通りである。
装置 :Waters社製GPC(ALC/GPC 150C)
検出器:FOXBORO社製MIRAN 1A IR検出器(測定波長:3.42μm)
カラム:昭和電工社製AD806M/S(3本)
移動相溶媒:ο−ジクロロベンゼン(ODCB)
測定温度:140℃
流速 :1.0ml/分
注入量 :0.2ml
試料の調製:試料はODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)を用いて1mg/mLの溶液を調製し、140℃で約1時間を要して溶解させる。
本発明で用いられるポリプロピレン系重合体は、先に述べた物性値([mmmm]及びQ値)を有するものであれば特にその製造方法は限定されない。高立体規則性触媒として公知の特定のチーグラーナッタ触媒(ZN触媒)を用いて製造することもできるが、好ましくはメタロセン系触媒を用いて製造することができる。
本発明のプロピレン系重合体を製造するための重合方法としては、本発明の目標とするポリプロピレン系重合体が得られる限り、任意のものでありうる。例えば、炭化水素溶媒を用いるスラリー重合、プロピレンを溶媒とするバルク重合、溶液重合、気相重合などが挙げられる。これらのうち、スラリー重合、バルク重合、気相重合が好ましく、なかでも、バルク重合、気相重合がさらに好ましい。
本発明の核剤としては、ソルビトール系核剤及びリン酸塩系核剤から選ばれる少なくとも1種が用いられる。通常、ソルビトール系核剤及びリン酸塩系核剤は、それぞれ単独で用いられるが、混合物として併用することもできる。なお、核剤は造核剤とも呼称されるが、本明細書においては単に核剤と記載した。
ソルビトール系核剤としては、一般式(1)で示されるジベンジリデンソルビトールもしくはその誘導体が用いられる。
具体的には、1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトール、1,3−ベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソルビトール、1,3−ベンジリデン−2,4−p−エチルベンジリデンソルビトール、1,3−p−メチルベンジリデン−2,4−ベンジリデンソルビトール、1,3−p−エチルベンジリデン−2,4−ベンジリデンソルビトール、1,3−p−メチルベンジリデン−2,4−p−エチルベンジリデンソルビトール、1,3−p−エチルベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−n−プロピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−i−プロピルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−n−ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−s−ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−t−ブチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−エトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3−ベンジリデン−2,4−p−クロルベンジリデンソルビトール、1,3−p−クロルベンジリデン−2,4−ベンジリデンソルビトール、1,3−p−クロルベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソルビトール、1,3−p−クロルベンジリデン−2,4−p−エチルベンジリデンソルビトール、1,3−p−メチルベンジリデン−2,4−p−クロルベンジリデンソルビトール、1,3−p−エチルベンジリデン−2,4−p−クロルベンジリデンソルビトールもしくは1,3,2,4−ジ(p−クロルベンジリデン)ソルビトールなどを例示することができる。特に、1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビトールまたは1,3−p−クロルベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソルビトール等が例示される。
本発明に用いられるリン酸塩系核剤としては、リン酸エステル系金属塩核剤が例示され、なかでも一般式(2)又は一般式(3)で表される芳香族リン酸エステル金属塩から選ばれた1種又は2種以上の混合物が好適に用いられる。
本発明おいては、ジアルキルヒドロキシルアミン、ヒドロキシアルキル基含有アミン及びヒンダードアミンから選ばれる少なくとも1種のアミン化合物が用いられる。通常、ジアルキルヒドロキシルアミン、ヒドロキシアルキル基含有アミン及びヒンダードアミンは、それぞれ単独で用いられるが、混合物として併用することもできる。
ジアルキルヒドロキシルアミンは、一般式 R2NOH(式中、Rは同一又は異なる炭素数5〜30、好ましくは8〜20のアルキル基を表す。)で表される。具体的には、ジオクチルヒドロキシルアミン、ジデシルヒドロキシルアミン、ジドデシルヒドロキシルアミン、ジオクタデシルヒドロキシルアミン、ジアイコシルヒドロキシルアミン等があげられる。アルキル基の異なるジアルキルヒドロキシルアミンの混合物を使用することもできる。
ヒドロキシアルキル基含有アミンとしては、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン等の高級脂肪族アミンの窒素原子とこれに結合する2個の水素原子との間に、1個以上のエチレンオキサイドが付加した種々の化合物が例示でき、また、窒素原子と2個の水素原子の間に、エチレンオキサイドが1個づつ付加した化合物である脂肪族ジエタノールアミン、エチレンオキサイドが複数付加したポリオキシエチレンアルキルアミンが例示できる。また、上記の各種エチレンオキサイド付加物の脂肪酸エステルの内、それらエチレンオキサイド付加物の有する2つのアルコール性水酸基のうち、一方のみが炭素数8〜30の脂肪族カルボン酸によってエステル化されたモノエステルも例示できる。
本発明に使用するヒンダードアミン系化合物は、窒素原子に隣接する炭素原子に1個以上の置換基を有するアミンである。特にピペリジン基を含むアミン類が好ましく、単量体またはオリゴマー性化合物である。置換基としては炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
橋かけ環状炭化水素化合物の二カルボン酸金属塩としては、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、ビシクロ[2,2,2]オクタン、ビシクロ[3,2,1]オクタン、ビシクロ[3,2,2]ノナン、ビシクロ[4,2,2]デカン等の橋かけ環状炭化水素化合物の二カルボン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属の金属塩を表す。このような橋かけ環状炭化水素化合物にはアルキル基、アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、あるいは複数位置を繋いでさらなる多核の橋かけ環状炭化水素化合物からなる二カルボン酸塩も含まれる。
ハイドロタルサイト類としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ビスマス等の含水塩基性炭酸塩または結晶水を含まないものである。具体的には、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oの構造のものが挙げられる。また、合成品としては、Mg0.7Al0.3(CO3)0.16・0.54H2O、Mg4.5Al2(OH)12CO3・3.5H2O、Mg4.2Al2(OH)12.4CO3、Zn6Al2(OH)16CO3・4H2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg14Bi2(OH)29.6・4.2H2O等が挙げられる。また、該化合物の原料の一部を水酸化亜鉛に置換してなる化合物も使用が可能である。具体的には、マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオキサイド・カーボネート・ハイドレートが好適に用いられる。これらのハイドロタルサイトは各組成元素の酸化物あるいは炭酸塩を分散させた後、焼成する事により製造される。CO3やH2Oの量は通常500℃程度で焼成することにより、制御可能である。
高級脂肪族カルボン酸としては、炭素数10〜22の高級脂肪酸又は高級脂肪族オキシ酸が挙げられ、具体的には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の鎖状モノカルボン酸、脂肪族オキシ酸としては、脂肪族カルボン酸の側鎖にアルコール性水酸基を有する乳酸、クエン酸、ヒドロキシステアリン酸等が好ましい。金属としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属、その他、亜鉛、アルミニウム、錫、鉛等の金属を使用することもできる。
本発明で用いるポリプロピレン系樹脂組成物には、上記1〜5の各成分を配合する以外に、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、その他の付加的成分を任意に添加することができる。
本発明のポリプロピレン系樹脂成形体を構成するポリプロピレン系樹脂組成物は、上記構成成分の各成分並びに任意成分を押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダー等を用いて、設定温度180〜250℃にて混練することにより製造されるが、これらの中でも、特に二軸押出機を用いて製造することが好ましい。
上記の方法で製造したポリプロピレン系樹脂組成物は公知の一般的成形方法により所望形状の製品に加工できる。例えば、射出成形、圧縮射出成形、押出成形、ブロー成形等の方法が適用可能である。成形品の用途としては、高度の透明性と充分な剛性が求められる食品、化粧品、医薬品などの包装容器、キャップ、包装フィルム、シート、積層体等が挙げられる。
(1)アイソタクチックペンタッド分率[mmmm]:本文記載の13C−NMR法に従った。
(2)メルトフローレート(MFR):JIS−K6921−2:1997付属書(230℃、21.18N荷重)に準拠して測定した。
(3)エチレン含有量:13C−NMR法に従った。上記の[mmmm]を測定したスペクトルを用いて、算定した。
(4)分子量分布:本文記載のGPC法に従った。
(5)融点:セイコー社製DSCを用い、サンプル量は5.0mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温スピードで結晶化させた後に1分間保持し、さらに10℃/分の昇温スピードで融解させたときのピーク温度で評価した。
(6)ヘ−ズ:JIS K7105に準拠し、厚さ2mmの試験片を用いて、23℃で測定した。フイルム成型体のヘーズの場合は、Tダイ成形機を用いて、厚さ60μmのキャストフィルムを製造し測定した。
(7)曲げ弾性率:JIS K7203に準拠し、23℃で測定した。
[製造例1]プロピレン系ランダム共重合体(PP−1)の製造
イ.メタロセン化合物
特開2002−20430号公報の実施例1に記載に基づいて、ジメチルシリレンビス〔1−{2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4H−アズレニル}〕ジルコニウムジクロリドのラセミ体を合成した。
硫酸(96%)218.1gと硫酸マグネシウム130.4gを脱塩水909mlと混合した水溶液に、市販のモンモリロナイト(クニミネ工業製、クニピアF)200.03gを分散させ、100℃で2時間攪拌した。このモンモリロナイトの水スラリー液を固形分濃度12%に調整し、スプレードライヤーにより噴霧造粒を行って、粒子を得た。その後、この粒子を200℃で2時間、減圧乾燥した。
内容積1lの攪拌式オートクレーブ内をプロピレンで充分に置換した後、脱水および脱酸素したヘプタン230mlを導入し、系内温度を40℃に維持した。ここに、トルエンにてスラリー化した上記化学処理粘土10gを添加した。さらに別容器にて、トルエン下で混合した上記メタロセン化合物0.15mmolとトリイソブチルアルミニウム1.5mmolを添加した。ここでプロピレンを10g/時間の速度で120分導入し、その後120分重合を継続した。さらに、窒素下で溶媒を除去・乾燥し、固体触媒成分を得た。この固体触媒成分は、固体成分1gあたり1.9gのポリプロピレンを含有していた。
内容積200lの攪拌式オートクレーブ内をプロピレンで十分に置換した後、十分に脱水した液化プロピレン45kgを導入した。これにトリイソブチルアルミニウム・n−ヘプタン溶液500ml(0.12mol)、エチレン1.35kg、水素6L(標準状態の体積として)を加え、内温を30℃に維持した。次いで、上記固体触媒成分2.4gをアルゴンで圧入して重合を開始させ、30分かけて70℃に昇温し、1時間その温度を維持した。ここでエタノール100mlを添加して反応を停止させた。残ガスをパージし、プロピレン・エチレンランダム共重合体(PP−1)18kgを得た。
製造例1において、水素量6Lを12Lに変更し、その他は製造例1に準拠してプロピレン・エチレンの共重合体を行った。
イ.固体触媒成分の製造
充分に窒素置換したフラスコに、脱水及び脱酸素したトルエン100mlを導入し、次いでMg(OEt)2 10gを導入し懸濁状態とした。次いで、TiCl4 20mlを導入し、90℃に昇温して2,2−ジイソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン2.5mlを導入し、さらに110℃に昇温して3時間反応させた。反応終了後、トルエンで洗浄した。次いでTiCl4 20ml及びトルエン100mlを導入し、110℃で2時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄して、更に、TiCl4 20ml及びトルエン100mlを導入し、110℃で2時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄して固体成分を得た。このもののチタン含量は2.7重量%であった。
撹拌及び温度制御装置を有する内容積10Lのステンレス鋼製オートクレーブを真空下で加熱乾燥し、室温まで冷却してプロピレン置換した後、成分(B)としてAl(C2H5)3を1.65g、水素を5000ml導入し、次いで液体プロピレンを3kg導入して、エチレンを差圧1bar分上積みし内部温度を70℃に合わせた後に、上記で製造した成分(A)を20mg圧入して重合させた。2時間後にエタノールを30ml圧入して重合を終了し、得られたポリマーを回収し乾燥させた。その結果、1.25kgのポリマーが得られた。
製造例1において、水素量6Lを12Lに増加し、エチレンを供給せずに、その他は製造例1に準拠してプロピレンの単独重合を行った。
製造例1において、エチレンの供給量1.35kgを1.90kgに増加し、その他は製造例1に準拠してプロピレン・エチレンの共重合を行った。
製造例1において、エチレンの供給量1.35kgを1.22kgに減少し、その他は製造例1に準拠してプロピレン・エチレンの共重合を行った。
プロピレン系樹脂に配合した各種の配合剤を表2にまとめた。
PP−1、2,3、4(重合体パウダー)に、各種の配合剤を、表3−1、表3−2に示した配合割合で一括で添加してヘンシェルミキサーを用いて固体状態での混合を行った。その後、該混合物を、ニ軸押出機(東芝機械社製、TEM−35)を用い200℃で溶融混合し、ポリプロピレン系樹脂組成物のペレットを得た。なお、ジオクチルヒドロキシルアミンは、リン系加工安定剤との等重量混合物(FS301)の形態で添加した。
PP−1、2、4(重合体パウダー)に、ジアルキルヒドロキシルアミン又はヒンダードアミンを添加することなく、各種の配合剤を、表4に示した配合割合で一括で添加して実施例1と同様に実施した。評価結果を表4に示す。
PP−5及びPP−6、100重量部に、表5に示す各種配合剤を所定の割合で配合し、ヘンシェルミキサーにて750rpm、2分間混合後、30mmφ単軸押出機を用い、押出温度200℃にてペレット化した。得られたペレットをプラコー社製35mmφ単層Tダイ成形機に投入し、押出温度220℃で幅300mmのTダイから溶融押出し、50℃に調整された直径300mmのチルロールに巻き付けながら冷却固化し、毎分8mの速度で厚さ60μmのキャストフィルムを製造した。引き続きフィルムのエアナイフ面に成形直後のJIS K6768による濡れ張力が42mN/mとなるようにコロナ処理を施し、このコロナ処理面を表面、反対面を裏面とし、フィルムの物性を測定した。表5にフィルムの評価結果を示す。
PP−5又はPP−7に対して、表6の配合処方により、以下実施例17と同様にフィルムを製造した。フィルムの評価結果を表6に示す。
Claims (12)
- アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、ソルビトール系核剤及びリン酸塩系核剤から選ばれる少なくとも1種の核剤0.01〜0.50重量部とジアルキルヒドロキシルアミン、ヒドロキシアルキル基含有アミン及びヒンダードアミンから選ばれる少なくとも1種のアミン系化合物0.01〜0.20重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、ソルビトール系核剤0.01〜0.50重量部とジアルキルヒドロキシルアミン又はヒドロキシアルキル基含有アミン0.01〜0.20重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、ソルビトール系核剤0.01〜0.50重量部とヒンダードアミン0.01〜0.20重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、リン酸塩系核剤0.01〜0.30重量部とジアルキルヒドロキシルアミン又はヒドロキシアルキル基含有アミン0.01〜0.10重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- アイソタクチックペンタッド分率が0.960以上であり、分子量分布(Mw/Mn)が4.5以下であるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、リン酸塩系核剤0.01〜0.30重量部とヒンダードアミン0.01〜0.10重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物が、更に橋かけ環状炭化水素化合物の二カルボン酸金属塩0.01〜0.10重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物が、更にハイドロタルサイト類0.01〜0.30重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物が、更に高級脂肪族カルボン酸金属塩0.01〜0.20重量部を含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
- 請求項8からなるポリプロピレン系樹脂組成物において、ハイドロタルサイト類及び高級脂肪族カルボン酸金属塩の合計量が0.02〜0.30重量部であるポリプロピレン系樹脂組成物。
- ポリプロピレン系樹脂がメタロセン触媒を用いて得られたものであることを特徴とするた請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物を成形してなる食品容器又は医療容器。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物を成形してなる、実質的に無延伸なフィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム、射出成形体、押出成形体、ブロー成形体又はシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003304247A JP2005075847A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003304247A JP2005075847A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005075847A true JP2005075847A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34407987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003304247A Pending JP2005075847A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005075847A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006306476A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Japan Polypropylene Corp | ポリプロピレン系医療用ブロー容器 |
JP2007509196A (ja) * | 2003-10-03 | 2007-04-12 | ミリケン・アンド・カンパニー | ビシクロ[2.2.1]ヘプタンジカルボン酸塩の改善型造核添加剤調製物 |
JP2008303270A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン樹脂組成物および成形体 |
JP2009019119A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン樹脂組成物および成形体 |
JP2009512749A (ja) * | 2005-10-21 | 2009-03-26 | バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー | 射出成形用のポリプロピレン |
JP2009108310A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-21 | Japan Polypropylene Corp | 医療用ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形品 |
WO2009139350A1 (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 株式会社Adeka | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2009275188A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Adeka Corp | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2010084095A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Adeka Corp | ポリオレフィン系樹脂用結晶核剤組成物およびこれを配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2012506455A (ja) * | 2008-10-21 | 2012-03-15 | フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド | 実験室用具/医療用具のためのプロピレン・ポリマー |
JP2013538258A (ja) * | 2010-08-06 | 2013-10-10 | ボレアリス アクチエンゲゼルシャフト | 高ac破壊強度を有するboppフィルム |
JP2014505122A (ja) * | 2010-12-01 | 2014-02-27 | トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ | プロピレンのランダム共重合体から成るキャップおよび密封具と、その製造方法 |
JP2015013996A (ja) * | 2006-09-12 | 2015-01-22 | 三井化学株式会社 | ポリプロピレン樹脂組成物およびブロー容器 |
JP2017043672A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 三菱レイヨン株式会社 | 熱成形用複合材 |
JP2021107481A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 上野製薬株式会社 | ポリプロピレン樹脂組成物 |
-
2003
- 2003-08-28 JP JP2003304247A patent/JP2005075847A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007509196A (ja) * | 2003-10-03 | 2007-04-12 | ミリケン・アンド・カンパニー | ビシクロ[2.2.1]ヘプタンジカルボン酸塩の改善型造核添加剤調製物 |
JP4705703B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2011-06-22 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリプロピレン系医療用ブロー容器 |
JP2006306476A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Japan Polypropylene Corp | ポリプロピレン系医療用ブロー容器 |
JP2009512749A (ja) * | 2005-10-21 | 2009-03-26 | バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー | 射出成形用のポリプロピレン |
JP5967856B2 (ja) * | 2006-09-12 | 2016-08-10 | 三井化学株式会社 | ポリプロピレン樹脂およびブロー容器 |
JP2015013996A (ja) * | 2006-09-12 | 2015-01-22 | 三井化学株式会社 | ポリプロピレン樹脂組成物およびブロー容器 |
JP2008303270A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン樹脂組成物および成形体 |
JP2009019119A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン樹脂組成物および成形体 |
JP2009108310A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-21 | Japan Polypropylene Corp | 医療用ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形品 |
US8546473B2 (en) | 2008-05-16 | 2013-10-01 | Adeka Corporation | Polyolefin resin composition |
EP2837654A1 (en) * | 2008-05-16 | 2015-02-18 | Adeka Corporation | Polyolefin resin composition |
EP2287246A1 (en) * | 2008-05-16 | 2011-02-23 | Adeka Corporation | Polyolefin resin composition |
WO2009139350A1 (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 株式会社Adeka | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
EP2287246A4 (en) * | 2008-05-16 | 2014-06-04 | Adeka Corp | polyolefin resin |
JP2009275188A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Adeka Corp | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2010084095A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Adeka Corp | ポリオレフィン系樹脂用結晶核剤組成物およびこれを配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2012506455A (ja) * | 2008-10-21 | 2012-03-15 | フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド | 実験室用具/医療用具のためのプロピレン・ポリマー |
JP2013538258A (ja) * | 2010-08-06 | 2013-10-10 | ボレアリス アクチエンゲゼルシャフト | 高ac破壊強度を有するboppフィルム |
KR101545791B1 (ko) | 2010-08-06 | 2015-08-19 | 보레알리스 아게 | 고 ac 파단 강도를 갖는 bopp 필름 |
US9595388B2 (en) | 2010-08-06 | 2017-03-14 | Borealis Ag | BOPP film with high AC breakdown strength |
US9284442B2 (en) | 2010-12-01 | 2016-03-15 | Total Research & Technology Feluy | Caps and closures comprising a propylene random copolymer, and a method for producing them |
JP2014505122A (ja) * | 2010-12-01 | 2014-02-27 | トタル リサーチ アンド テクノロジー フエリユイ | プロピレンのランダム共重合体から成るキャップおよび密封具と、その製造方法 |
JP2017043672A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 三菱レイヨン株式会社 | 熱成形用複合材 |
JP2021107481A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 上野製薬株式会社 | ポリプロピレン樹脂組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4982365B2 (ja) | 高透明性のプロピレンコポリマー組成物 | |
JP5775142B2 (ja) | 異相ポリオレフィン組成物 | |
EP1899415B1 (en) | Propylene polymers having broad molecular weight distribution | |
JP2005075847A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
JP5127711B2 (ja) | ポリプロピレン樹脂の核化方法 | |
JP2010537036A (ja) | 相溶化ポリオレフィン組成物 | |
EP2566919B1 (en) | Propylene polymer compositions | |
CN107075010B (zh) | 一种具有改善的耐刮擦性、平衡的冲击强度和刚度的聚丙烯组合物 | |
JP2010202694A (ja) | プロピレン−エチレン系樹脂組成物およびその射出成形体 | |
JP2014058614A (ja) | 自動車外装部材用ポリプロピレン系樹脂組成物および自動車外装部材 | |
KR20160039405A (ko) | 투명성 및 내충격성이 우수한 폴리프로필렌 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이로 제조된 성형품 | |
JP7308954B2 (ja) | プロピレン系重合体組成物、無延伸フィルムおよび積層体 | |
JP3931725B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物、その製造方法及びそれからなる射出成形体 | |
JP2013209552A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその発泡ブロー成形体 | |
JP2008115321A (ja) | ポリプロピレン系ランダム共重合体、それを含む組成物および射出成形体の製造方法 | |
JP2009096846A (ja) | プロピレン系樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体 | |
JP7430790B2 (ja) | 機械的特性が改善された発泡用プロピレン組成物 | |
JP2000053726A (ja) | シート成形用プロピレン系樹脂および樹脂組成物 | |
KR102209154B1 (ko) | 내백화성이 우수한 폴리프로필렌 수지 조성물, 그 제조방법 및 그로부터 제조된 성형품 | |
JP6390494B2 (ja) | 射出成形用ポリプロピレン系樹脂組成物および射出成形体 | |
JP3139524B2 (ja) | プロピレン単独重合体およびそれを用いた二軸延伸フィルム | |
JP6032094B2 (ja) | インフレーションフィルム成形用プロピレン系樹脂組成物およびフィルムの製造方法 | |
JP2003286377A (ja) | ポリプロピレン樹脂組成物および延伸ブロー容器 | |
JP2021024641A (ja) | 延伸容器 | |
JP6707967B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物を用いた射出成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060612 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20060612 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081014 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090303 |