JP2005075809A - 化粧品 - Google Patents
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Abstract
【課題】低分子コラーゲン、特にコラーゲン成分あるいはゼラチン成分を含有する原材料を、コラゲナーゼを用いて特異的に分解することによって得られる、N末端アミノ酸をグリシンとした分子量が約280のトリペプチドと複数の特定の化合物を併有することにより、これらが複合的に作用することで高い皺の形成の抑制効果を発揮する優れた化粧品を提供する。
【解決手段】酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有する。また、上記各成分の含有量が、以下のとおりであることを特徴とする。
低分子量コラーゲン:0.05〜0.50質量%
ビタミンC誘導体:0.01〜0.30質量%
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体:0.025〜0.050質量%
アケビ茎エキス:0.0025〜0.025質量%
【選択図】なし
【解決手段】酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有する。また、上記各成分の含有量が、以下のとおりであることを特徴とする。
低分子量コラーゲン:0.05〜0.50質量%
ビタミンC誘導体:0.01〜0.30質量%
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体:0.025〜0.050質量%
アケビ茎エキス:0.0025〜0.025質量%
【選択図】なし
Description
本発明は、皮膚に対して保湿効果のある複数の化粧品基剤と浸透性の高いコラーゲンを含有し、皺の形成を抑制する効果に優れた化粧品に関するものである。
人間が相手の年齢を外見により判断するとき、目元や口元、首周りを含め、身体に存在する皺の量は大きな判断基準となる。特に、皮膚に皺が存在すると、高齢に判定されがちで、若々しい外見を保つ上で、皺の形成を抑えることは非常に重要である。このため、従来から、皮膚に対し、皺の形成を抑制する効果のある化粧品の開発を目的とした研究が行われてきた。
皺ができるメカニズムは、いまだ充分に解明されていないが、紫外線や乾燥、加齢などが要因となることが知られている。これらの要因の影響により、真皮内でコラーゲンを構成する能力が低下して、コラーゲンが細くなったり、減少したりすると、皮膚の弾力性を保つ機能が低下する。その結果、柔軟性、伸縮性を失った表皮層が方向性をもって歪んで陥没し、皺を形成すると考えられている。
このため、皺の形成を抑制するには、皮膚に保湿力をあたえ、コラーゲンを供給することが重要である。このことから、従来から皮膚に対して保湿力のある化粧品や、コラーゲンを含む化粧品がつくられてきた。
保湿力に優れた化粧品を作成するために、様々な保湿剤がこれまでにも提案されてきているが、例えば、現在最も一般的に用いられている保湿剤は、グリセリン、プロピレングリコール等の水溶性多価アルコールや尿素などで、水溶性多価アルコールは官能面で著しいべた付き感を生じ易く、また、低湿度下でこれらの多価アルコールを使用すると、皮膚中の水分が保湿剤に取り込まれ、却って皮膚を乾燥させてしまうという問題を有しているもので、尿素も、安定性に欠け、分解しやすく、かつ独特の刺激感があるので、肌に直接塗る化粧品には用い難いという問題を有するものであった。
したがって、化粧品のための保湿剤については、種々の提案が継続してなされているが、例えば、下記特許文献のようなものも提案されている。
前記特許文献1では、木通(アケビ)の抽出エキスを有効成分として含有するアルギナーゼ活性促進剤に、皮膚中で水分を保持する保湿物質を皮膚細胞に産生させ、皮膚に潤いと艶を与える効果に優れることが示されている。
また、前記特許文献2においては、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成単位とするコポリマー物質が吸湿、保湿作用に基づく水分保持機能が高く、皮膚に対する美肌効果が格段に優れていることが示されている。
一方、コラーゲンは細胞の構造維持をする蛋白質の一種で、器官の形態を維持し、細胞内の水分を保持する働きがある。特に、皮膚のコラーゲン含量は他の器官に比べ多く、総重量の70%にもなり、前述のように皮膚において皺の形成を抑制する上で大きな働きがある。このため、コラーゲンを含有している化粧品は多い。しかし、コラーゲンはそのものは非常に大きなタンパク質で、不可溶性であるため、そのままでは化粧品に含有させることが困難である。そのため、通常は、コラーゲンに酵素を作用させて可溶化させたアテロコラーゲンを、化粧品基材として化粧品に用いることが多い。
例えば、その一例として、下記特許文献3に開示されている、水溶性I型コラーゲン、塩基性pH調整剤とビタミンC誘導体を含有する皮膚化粧料は、皮膚に対する潤い向上性が高く、優れたものであるとされている。
しかし、アテロコラーゲンの分子量は30万程度で、比較的大きい。高分子量の蛋白質は、免疫反応において抗原となる。このため、アテロコラーゲンはアレルギー反応を起こす原因となる可能性がある。つまり、アレルゲン性を持つ。また可溶性ではあるものの水に溶けにくい。分子そのものが大きいため、皮膚への浸透性も無いという問題がある。
これらの問題から、化粧品に用いるコラーゲンとして、加水分解したコラーゲン、すなわち、ネイティブコラーゲンを酸やアルカリ又は酵素により低分子量化したコラーゲンも提案されているが、それらの分子量は、未だ、2,000〜12,000であり、アレルゲン性について完全に問題を解消したものではなく、コラーゲンのアミノ酸配列をランダムに切断しているため、悪臭や着色という問題を引き起こし、さらには、皮膚浸透性もよくないというものである。
発明者らは、これらの問題を解消し、皮膚に保湿力をあたえ、コラーゲンを供給することが可能な化粧品について検討を行い、コラーゲン成分あるいはゼラチン成分を含有する原材料を、コラゲナーゼ酵素を用いて特異的に分解することによって得られる、N末端アミノ酸をグリシンとした分子量が約280のトリペプチドが、コラーゲンの供給源として、優れた化粧品基材となり、当該トリペプチドを配合した化粧品は、抗原性及びアレルゲン性が非常に低く、皮膚浸透性があり、水に極めて溶けやすく、異臭や特異臭の無いものであることを見出して、先に一つの提案を行った。(特開平2002−68962号公報参照)。
発明者らは、上記のトリペプチドを用い、従来の化粧品が有する問題点を解消し、浸透性が高く、保湿作用もよく、より皺の形成の抑制効果が高い化粧品を開発すべく検討を行ったのである。
発明者らが、鋭意行なった、より高い皺の形成の抑制効果を保有する化粧品を求める研究により、上記コラーゲンを含む酵素により加水分解した低分子量コラーゲンに、保湿剤を含む特定の化合物を併用することにより、保湿剤の保湿作用が複合的に働き、さらにコラーゲンが効率良く皮膚細胞に供給され、非常に高い皺の形成の抑制効果を有する化粧品持が得られることが見出され、この発明が完成したのである。
本発明は、上記特性を有する化粧品に関するもので、
酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有することを特徴とするものである。
酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有することを特徴とするものである。
また、本発明は、上記各成分の含有量が、以下のとおりであることを特徴とする化粧品に関するものである。
低分子量コラーゲン:0.05〜0.50質量%
ビタミンC誘導体:0.01〜0.30質量%
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体:0.025〜0.050質量%
アケビ茎エキス:0.0025〜0.025質量%
低分子量コラーゲン:0.05〜0.50質量%
ビタミンC誘導体:0.01〜0.30質量%
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体:0.025〜0.050質量%
アケビ茎エキス:0.0025〜0.025質量%
また、本発明は、上記化粧品において、ヒアルロン酸塩をさらに含有することを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、ヒアルロン酸塩がヒアルロン酸ナトリウムであることを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、ヒアルロン酸塩の含有量が0.0001〜0.01質量%であることを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、低分子量コラーゲンがコラーゲンあるいはゼラチンを、コラゲナーゼを用いて特異的に分解することによって得られ、N末端アミノ酸がグリシンであり、分子量が約280のトリペプチドであることを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、ビタミンC誘導体が、リン酸アスコルビルマグネシウムであることを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体が、疎水性モノマーとの共重合体であることを特徴とする化粧品に関するものである。
また、本発明は、上記化粧品において、疎水性モノマーがメタクリル酸ブチルであることを特徴とする化粧品に関するものである。
本発明の化粧品は、低分子コラーゲン、特にコラーゲン成分あるいはゼラチン成分を含有する原材料を、コラゲナーゼを用いて特異的に分解することによって得られる、N末端アミノ酸をグリシンとした分子量が約280のトリペプチドと複数の特定の化合物を併有することにより、これらが複合的に作用することで高い皺の形成の抑制効果を発揮するものである。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の化粧品は、酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有するものである。
本発明の化粧品は、酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有するものである。
酵素により加水分解した低分子量コラーゲンは、通常のコラーゲンに比べ、水に対して可溶性があり、皮膚への浸透性が高く、容易に皮膚の深層まで到達することができるものである。特に、低分子量コラーゲンとして、コラーゲン成分あるいはゼラチン成分を含有する原材料を、コラゲナーゼを用いて特異的に分解することによって得られる、N末端アミノ酸をグリシンとした分子量が約280のトリペプチドを用いた場合、分子量が低いため、抗体が反応し難い。また、抗原性及びアレルゲン性が非常に低く、非常に水に溶け易いため、化粧品の調製が容易である上、異臭や特異臭がないので、化粧品基剤として優れたものである。
コラーゲンの酵素による加水分解は、公知の方法で行なえばよい。上記のN末端アミノ酸をグリシンとした分子量が約280のトリペプチドのコラゲナーゼ酵素による調製方法は、特開平7−82299号公報に示された方法で調製できる。また、市販されているもの、例えば、宮城化学工業株式会社製の「コラーゲン・トリペプチドM」などを用いることができる。
ビタミンC誘導体は、上記したように、化粧品に幅広く使用されており、メラニン生成の抑制と、有色メラニンを無色メラニンに還元することによる有効性と安全性の高い美白効作用、活性酸素によるDNAの損傷を抑制することによる抗老化作用、皮脂抑制及び過酸化脂質の生成抑制作用によるニキビ形成防止作用に加え、コラーゲン合成促進作用があることは知られているが、浸透性の高い低分子量コラーゲンと共に用いられると、両者の作用により、真皮層までコラーゲンを供給し、かつ効率よくコラーゲンを細胞の吸収させることができ、張りのある肌を形成し、ニキビあとを目立たなくするなどの効果とともに、小皺の形成を抑制する効果を発揮するものである。
ビタミンC誘導体としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸硫酸エステルニナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、アスコルビン酸のグルコース誘導体、アスコルビン酸のオリゴ糖配糖体、ジパルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テトラ−2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、ステアリン酸アスコルビルなどが挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
前記ビタミンC誘導体として、本発明に好ましいものは、安定なリン酸エステル型、特にリン酸アスコルビルマグネシウムで、それらは、効率よく細胞内に取り込まれ、さらに皮膚に吸収された後、酵素反応によってビタミンCとなることにより直接細胞に働きかけ、様々な効果をより効率よく発揮するのである。
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと重合性単量体とを常法により共重合させることにより得られるものである。
重合性単量体としては、アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステル、スチレン、塩化ビニル、アクリロニトリルなどの疎水性単量体が挙げられる。
アルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステルとしては、メチルエステル、エチルエステル、n−ブチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、2−ヒドロキシエチルエステル、2−ヒドロキシプロピルエステルなどである。
本発明にとり好ましいものは、メタクリル酸のアルキルエステル、特にブチルエステルである。
これらの共重合体は、既に市販されているもので、リピデュア(Lipidure:日本油脂株式会社製)HM、PMBなどが知られ、この発明においても、これら市販品が使用される。
アケビの茎は、漢方薬として古くから用いられているもので、そのエキスも化粧品基剤として有効であることが、上記したように知られ、アケビの茎又はその乾燥物を、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素又はアルコールなどを用いて抽出されるものである。
ヒアルロン酸は、D−グルコサミンとD−グルクロン酸からなるグリコサミノグリカンで、ムコ多糖の一種で、鶏のとさかや豚の皮から抽出され、その中和塩とともに広く市販されているもので、それらが本発明で使用される。
これら、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、アケビの茎、および、ヒアルロン酸塩が、それぞれ、以下のような特性を有するものであることは知られている。しかしながら、それらを併用することにより、上記記載の特性が発揮されるということは、発明者らが始めて見出したことである。
すなわち、メタクリロイルホスホリルコリンと疎水性モノマーの共重合体は、細胞膜を構成するホスファチジルコリンの極性基と同一の構造を持つことによって、細胞膜に類似した被膜を形成する。この被膜は天然保湿因子で、保湿作用を有し、さらに細胞間脂質として働くため、水分の流出を防ぐ水分バリアー効果がある。
これにより、皮膚表面からの水分損失を防ぎ、皮膚内の水分を維持する働きを有する。
また、アケビ茎エキスは、有効成分としてスチグマステロール,β−シトステロール及びその配糖体,ベツリンと言ったステロール類にサポニン、タンニン、カリウム塩などを有したもので、尿素産生促進効果、すなわち、アルギナーゼを活性化させる作用があり、アルギナーゼは、L−アルギニンをL−オルチニンに変換し、その過程で尿素を産生する。
これにより、皮膚に安定して尿素を供給することができ、それにより保湿効果を生じるものである。
さらに、ヒアルロン酸塩は、pHが皮膚のpHに近く、皮膚に対して侵襲性が低く、また、ヒアルロン酸はコラーゲン同士を支えるエラスチンを結合させ、皮膚の蛋白質の構造を維持する働きがあり、水分維持能力が高く、自重の6000倍の重量の水分保持能力があり、さらに、この保湿力は、温度や湿度などさまざまな環境に左右されることの少ないものである。
これら保湿剤として知られている化合物を併用することにより、相乗的にかつ顕著な保湿効果が生まれ、肌に対して非常に高い保湿効果を発揮し、皺の形成の抑制を最も効果的に発揮する化粧品が得られるのである。
本発明の化粧品は、以上の4乃至5つの成分を必須の構成成分とするものであるが、化粧品の基剤として、従来使用されているものが、それらの機能を利用するために、本発明においても用いられ、具体的には、以下のような化合物が用いられる。
油溶性成分として、ステアリン酸PG(使用量0.5〜2.0wt%:以下同じ)、ステアリン酸グリセリル(1.0〜4.0)、ベヘニルアルコール(1.0〜4.0)、パルミチン酸セチル(0.1〜1・0)、ステリアン酸(1.0〜5.0)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(2.0〜6.0)、マカデミアナッツ油(0.1〜1.5)、オリーブ油(0.1〜1.5)、ジメチコン(ca0.2)、トコフェロール(0.1〜0.2)、プロピルパラペン(ca0.15)、ホホバ油(0.5〜1.0)、グリセリン(0.5〜3.0)が挙げられる。
また、水溶性成分として、アラントイン(0.01〜0.2)、グリチルリチン酸2K(0.01〜0.2)、BG(1.0〜10.0)、水添レシチン(0.01〜0.1)、フェノキシエタノール(ca0.05)、メチルパラペン(0.15〜0.2)、カルボマー(0.1〜0.3)、水酸化K(ca0.11)、PEG−20水添ヒマシ油(ca0.5)が挙げられる。
さらに、その他の成分として、アロエベラエキスー1(0.0005〜0.0025)、ダイズエキス(0.0002〜0.002)、カッコンエキス(0.0003〜0.003)、クロレラエキス(0.0001〜0.001)、カミツレ水(0.4745〜1.898)が挙げられる。
化粧品の調製は、クリーム、溶液など形状により多少異なるが、以下の手順で行われる。
1)水溶性成分を精製水に加温しながら溶解する(上限温度85℃)。
2)加温された水溶性成分を含有する精製水に、加温した油溶性成分を加え、攪拌(ホモミキサー:3000rpm)して乳化する。
3)乳化物を温度40℃まで冷却し、コラーゲンを除く添加物を加え、温度35℃以下に冷却してからコラーゲンを加え、攪拌混合し均一に溶解する。
4)得られた製品は濾過し、微生物チェックを行なう。
2)加温された水溶性成分を含有する精製水に、加温した油溶性成分を加え、攪拌(ホモミキサー:3000rpm)して乳化する。
3)乳化物を温度40℃まで冷却し、コラーゲンを除く添加物を加え、温度35℃以下に冷却してからコラーゲンを加え、攪拌混合し均一に溶解する。
4)得られた製品は濾過し、微生物チェックを行なう。
以下、実施例により具体的に本発明を説明するが、この実施例は、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
実施例1、2
下記表1で示される組成のクリーム及び美容液を、上記の手順にしたがって調製した。
下記表1で示される組成のクリーム及び美容液を、上記の手順にしたがって調製した。
なお、美容液の調製においては、カルボマー(ポリアクリレート)を使用しており、その水溶液の調製は、一昼夜混合攪拌することにより行い、各水溶性成分溶解後、pH調整を行なった。
また、組成割合における残部は、精製水の割合である。
比較例として、下記成分を除いた他は、実施例1と同様にしてクリームを調製し、20代、30〜40代、50代の女性による官能試験の結果を、表2(20代)、表3(30〜40代)及び表4(50代)に示した。
なお、結果は5段階評価(5:良好〜1:不良)である。
○ アケビ茎エキス、ポリオクタニウム−51(比較例1)
○ リン酸アスコルビルMg、ポリオクタニウム−51(比較例2)
リン酸アスコルビルMg、アケビ茎エキス(比較例3)
○ コラーゲントリペプチドM−30、ポリオクタニウム−51(比較例4)
コラーゲントリペプチドM−30(比較例5)
○ リン酸アスコルビルMg、ポリオクタニウム−51(比較例2)
リン酸アスコルビルMg、アケビ茎エキス(比較例3)
○ コラーゲントリペプチドM−30、ポリオクタニウム−51(比較例4)
コラーゲントリペプチドM−30(比較例5)
以上の結果から明らかなように、 コラーゲントリペプチドM−30にリン酸アスコルビルMgを加えることにより、浸透を高めており、また、シミに対して有効である。
また、コラーゲントリペプチドM−30に、アケビ茎エキスを加えることにより、保湿に有効である。
さらに、コラーゲントリペプチドM−30に、ポリクオタニウム−51を加えることにより、保湿力をアップし、シワに対して有効である。
なお、リン酸アスコルビルMgとアケビ茎エキスのみでは、一般的な化粧品と同等の評価しか得られない。
また、コラーゲントリペプチドM−30が含まれていないと、他の3点を配合しても、保湿、シワ、持続力には効果が認められるが、総合的には良好なものにはならない。
すなわち、この発明による四者を組み合わせ配合することで、始めて、保湿・潤い・浸透・シミ・シワ・持続力の全てに良好な結果を示す化粧品が得られるのである。
これらの結果は、コラーゲントリペプチドM−30が浸透し、リン酸アスコルビルMgがその浸透を助け、コラーゲンの再生を活性化し、ポリクオタニウム−51の人工皮膜効果により、浸透したコラーゲントリペプチドMを閉じ込め、アケビエキスによる尿素の力も働き、浸透力・保湿力・さらにはシミやシワに働きかけ、その効果を持続するためによるものと考えられる。
以上述べたように本発明の化粧品は、浸透性の高いコラーゲンと、コラーゲン吸収促進剤、及び保湿剤を複合的に含有することにより、皮膚に対して皺の形成を抑制する効果を得ることができる優れたもので、化粧品産業で、幅広く利用され得るものである。
Claims (9)
- 酵素により加水分解した低分子量コラーゲン、ビタミンC誘導体、メタクリロイルホスホリルコリン共重合体、及び、アケビ茎エキスを含有することを特徴とする化粧品。
- 各成分の含有量が、以下のとおりであることを特徴とする請求項1記載の化粧品。
低分子量コラーゲン:0.05〜0.50質量%
ビタミン誘導体:0.01〜0.30質量%
メタクリロイルホスホリルコリン共重合体:0.025〜0.050質量%
アケビ茎エキス:0.0025〜0.025質量% - ヒアルロン酸塩をさらに含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧品。
- ヒアルロン酸塩がヒアルロン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項3に記載の化粧品。
- ヒアルロン酸塩の含有量が0.0001〜0.01質量%であることを特徴とする請求項3又は4に記載の化粧品。
- 低分子量コラーゲンが、コラーゲンあるいはゼラチンを、コラゲナーゼを用いて特異的に分解することによって得られ、N末端アミノ酸がグリシンで、分子量が約280のトリペプチドであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の化粧品。
- ビタミンC誘導体が、リン酸アスコルビルマグネシウムであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧品。
- メタクリロイルホスホリルコリン共重合体が、疎水性モノマーとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の化粧品。
- 疎水性モノマーがメタクリル酸ブチルであることを特徴とする請求項8に記載の化粧品。
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