JP2005075493A - 原稿トレーおよびこれを備えた原稿反転式のシート原稿読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原稿反転式のシート原稿読み取り装置の原稿トレーにおいて、原稿セットトレー11と排紙スタックトレー12との間に除電手段6を設けた。
【選択図】 図2
Description
このような原稿反転式シート原稿読み取り装置において上記種々のパラメータが最悪条件側に振られた場合、原稿排紙口に設けられた除電ブラシの性能だけでは、排紙された原稿の除電を完全に行えない場合がある。
図4は一般的な原稿反転式のシート原稿読み取り装置の上部を示す概略斜視図である。図においてスキャナユニットカバー10の前方に原稿セットトレー11が配置され、その下に原稿排紙トレー(スタックトレー)12が配置されている。
原稿反転式のシート原稿読み取り装置において、図4のように原稿セットトレー11は上側に、スタックトレー12はその下側に配置されるため、セット原稿とスタック原稿の距離が近くなり、双方の原稿自体の帯電量によっては、お互いにその影響を受けやすい。
仮に、数KVに高帯電した原稿が原稿セットトレー11にセットされた場合、排紙される原稿が排紙口の除電ブラシによって低電位に除電されたとしても、上部セット原稿の電位の影響を受けてしまうため、排紙原稿が原稿セットトレー11の底面に張り付いたり、浮きあがったりするような不良が発生し、その結果スタック順序性や、落下等の不良を引き起こす。
また、読み取り終了後に排紙口から排紙された原稿は、原稿セットトレー11下のスタックトレー12上にスタッキングされる。このとき条件として、原稿の落下や順序性等のスタッキング不良がないようにスタックトレー12上にスタッキングされなければいけないが、原稿の搬送により発生した摩擦静電気により原稿間の反発、吸着が起こり、スタック不良が発生しやすい。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、原稿の搬送により発生した摩擦静電気により原稿間の反発、吸着が起こるのを防止するために原稿スタックトレー上部(原稿セットトレー下面)に除電部材を設ける原稿トレーおよびこれを備えた原稿反転式のシート原稿読み取り装置を提供することにある。
請求項2記載の発明では、前記除電手段が前記排紙スタックトレーの上部の前記原稿セットトレーの底面に、前記排紙スタックトレー側に向けて設けられた除電部材である請求項1記載の原稿トレーを主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記原稿セットトレーと前記排紙スタックトレーの間に導通部材(GND面)を設けた請求項1または2記載の原稿トレーを主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1項記載の原稿トレーを備えた原稿反転式のシート原稿読み取り装置を最も主要な特徴とする。
請求項2によれば、原稿排紙口から排出される原稿の除電が、原稿排紙口の除電ブラシでは十分に行えないとき、排紙スタック上面(原稿スタック下面)に新たに除電部材を設けることにより、排紙原稿の除電が完全に行われ、スタッキングの不良が防止できる。
請求項3によれば、原稿排紙口から排出される原稿の除電が、原稿排紙口の除電ブラシでは十分でないとき、排紙スタック上面(原稿スタック下面)に新たに導通部材を設けることにより、排紙原稿の除電が完全に行われ、スタッキングの不良が防止できる。
請求項4によれば、除電手段を設けるので、排紙原稿の除電が完全に行われ、スタッキングの不良が防止できる原稿反転式のシート原稿読み取り装置を提供することができる。
読み取られた画像は感光体5で潜像化され、この潜像は記録紙カセット1から送られた記録紙上に転写され現像ユニット2で現像され、定着ユニット3で画像定着されて記録紙排出口4へ排出される。
シート原稿を搬送して読み取りを行うことができる原稿反転式シート原稿読み取り装置において、読み取り終了後に原稿排紙口7から排紙された原稿は、原稿セットトレー11下の排紙スタックトレー12上にスタッキングされる。
そのために原稿排紙口7に静電気除電用の除電ブラシまたは除電布を設け、排紙される原稿の静電気除電を行っている。しかし、排紙原稿に発生する摩擦静電気量は、セット時の原稿帯電量、湿度、原稿紙種、原稿の描画材種類、そして搬送速度によって非常にバラツキがある。
したがって、最悪条件側に振られた場合、原稿排紙口7に設けられた除電ブラシ(図示せず)の性能だけでは、排紙された原稿の除電を完全に行えない場合がある。そこで、本発明では排紙スタックトレー12上部(原稿セットトレー11下面)に除電部材を設けることを提案する。
このとき、一般的に除電部材6は自己放電機能を持っているが、除電部材6からアースを取っておくと効果的である。除電布や除電ブラシは接触しなくても効果は期待できるが、ちょうど原稿が原稿セットトレー11下面に近づく辺りに配置するのが最も効果が期待できる。
スタックの条件としては上記と同じであるが、原稿セットトレー11にセットされた原稿が高帯電した場合、原稿排出口7から排出された原稿は静電気により原稿セットトレー11側に引っ張られ張り付く現象が発生する。
この対策として原稿セット側と排出スタック側の間にGND導通面を設け、原稿セットトレー11および排紙スタックトレー12の静電気帯電量の影響を遮断する方法を考える。
図3は原稿セットトレーおよび排紙スタックトレーの間の導通部材を示す概略図である。通常、原稿セットトレー11は、外観、機能的な問題からプラスチック部品で作られるため、導通部材(GND面)13を設ける一番簡単な方法は原稿セットトレー11自体を金属にすることである。
しかしながら、他の方法としても原稿セットトレー11の裏面を導電塗装処理するとか、導電シートを貼付する等の方法が考えられる。また、導通部材13は、本体GNDに導通していることが望ましいが、導通していなくとも効果が期待できる。
7 原稿排紙口
11 原稿セットトレー
12 スタックトレー(原稿排紙トレー)
13 導通部材(GND面)
14 原稿セット口
Claims (4)
- 原稿反転式のシート原稿読み取り装置の原稿トレーにおいて、
原稿セットトレーと、その下方に配置された排紙スタックトレーとの間に除電手段を設けたことを特徴とする原稿トレー。 - 前記除電手段は、前記排紙スタックトレーの上部の前記原稿セットトレーの底面に、前記排紙スタックトレー側に向けて設けられた除電部材であることを特徴とする請求項1記載の原稿トレー。
- 前記原稿セットトレーと前記排紙スタックトレーの間に導通部材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の原稿トレー。
- 請求項1ないし3のいずれか1項記載の原稿トレーを備えたことを特徴とする原稿反転式のシート原稿読み取り装置。
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JP2003305139A JP2005075493A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 原稿トレーおよびこれを備えた原稿反転式のシート原稿読み取り装置 |
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2003
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