JP2005075157A - 防振マウント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パワープラントPを弾性支持する防振マウント装置3に、該パワープラントPのロール方向の揺動を規制するトルクロッド41を設ける場合に、省スペースでトルクロッド41を配設できるようにする。
【解決手段】 トルクロッド41を、該トルクロッド41の一端部が、車体に取付固定される固定部材31に設けた第1ブラケット42に連結される一方、他端部が、パワープラントPに取付固定されるケーシング32に設けた第2ブラケット43に連結され、かつ中間部が該ケーシング32の上側を跨ぐように配設する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、長手方向が車幅方向となりかつ両端部が車体に対して弾性支持されるように車両に搭載されるパワープラントの該両端部の少なくとも一方の弾性支持用に用いられるとともに、該パワープラントのロール方向の揺動を規制するトルクロッドが設けられた防振マウント装置に関する技術分野に属する。
従来より、エンジン及び変速機が直列に配置されたパワープラントの長手方向(クランク軸が延びる方向)両端部を、それぞれ車両のエンジンルームの左右両端側に位置する車体サイドフレームに対して2つの防振マウント装置により弾性的に支持するようにしたエンジンマウントシステムが知られている。このエンジンマウントシステムでは、防振マウント装置がパワープラントの重量の殆どを受け持つことになるので、少なくとも上下方向について或る程度高い静剛性を要求され、エンジン振動の吸収・遮断という点では不利になり易い。
すなわち、エンジンのアイドル運転時等にトルク変動によって主にロール軸周りに発生する振動は、その振幅こそあまり大きくはないが、人間が不快に感じる低周波域のものなので、防振マウント装置において吸収し車体への伝達を防止することが望ましい。そこで、一般に、上記左右両端の防振マウント装置をパワープラントのロール慣性主軸(以下、単にロール軸という)にできるだけ近接させて配置する、慣性主軸マウントが採用される。こうすれば、防振マウント装置が上下方向に或る程度硬いものであってもロール軸周りの動バネは柔らかなものとなり、これによりアイドル振動の車体への伝達を抑えることができる。
しかし、そのようにロール軸周りの動バネを柔らかくすると、例えば急加速時等のようにエンジンの駆動出力(トルク)が大きく変動するときに、その反力(トルク)によってパワープラント全体が大きくロール軸周りに回動(ローリング)してしまい、これにより周囲の部品との干渉の問題が生じたり、或いは、防振マウント装置のゴム部に過大な変形を生じて耐久性が損なわれる虞れがある。
そこで、例えば特許文献1に開示されているように、左右の防振マウント装置によるパワープラントの支持点をやや高めに設定して、該パワープラント全体を振り子(ペンデュラム)のように揺動可能に支持するとともに、この揺動とロール軸周りの揺動(回動)とを規制するためのトルクロッドを、パワープラントの下端部と車体側とを連結するように設けることが提案されている(以下、3点ペンデュラムマウントと呼ぶ)。
上記3点ペンデュラムマウントでは、一般的な慣性主軸マウントに比べてパワープラントの支持点がロール慣性主軸から離れているため、アイドル振動の低減についてやや不利になるきらいはあるが、急加速時等のように駆動反力(トルク)が作用したときには、パワープラントのロール軸周りの回動が左右の防振マウント装置自体によって規制されるとともに、該パワープラントの質量がその揺動を抑える慣性体として機能するので、トルクロッドは1本だけでも、効果的に揺れを抑えることができるものと考えられる。
一方、このような3点ペンデュラムマウントであっても、エンジンが高出力のものであって駆動反力がかなり大きい場合には、上記特許文献1に示されているように、防振マウント装置にもトルクロッドを設けることが望ましい。この場合、トルクロッドの一端部は、パワープラントに取付固定されるパワープラント側部材に連結され、そこから車両前側又は後側に延びて、他端部が車体に連結される。これにより、駆動反力がかなり大きくても、パワープラントの下端部と車体側とを連結する独立のトルクロッドと協同して、パワープラントのロール方向の揺動を効果的に規制できるようになる(防振マウント装置のトルクロッドは、主としてロール軸周りの回動を規制する)。
独国特許出願公開第4209613号明細書
ところで、上記特許文献1のように防振マウント装置にトルクロッドを設ける場合、このトルクロッドは、特許文献1に示されているように、防振マウント装置に入力する略水平方向の荷重を受け止めるよう車両前後方向に略水平に延びるように配置し、その両端部を車体側及びパワープラント側にそれぞれ連結する。この場合、トルクロッドはその剛性により上下に撓み難いものであるので、防振マウント装置の上下方向のバネ性がトルクロッドにより悪影響を受けないように(バネ定数が高くなりすぎないように)するために、トルクロッドの長さ(車両前後方向の長さ)を或る程度長くしておく必要がある。
しかしながら、上記特許文献1のようにトルクロッドを防振マウント装置のマウント本体部の車両前側又は後側に延びるように設けると、そのトルクロッドの長さの分だけ防振マウント装置全体が車両前後方向に非常に長くなってしまい、スペース効率が悪いという問題がある。このため、狭いエンジンルームに、トルクロッドを備えた防振マウント装置を配設することが困難になる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のように、パワープラントのロール方向の揺動を規制するトルクロッドを設ける場合に、そのトルクロッドの配置に工夫を凝らすことによって、省スペースでトルクロッドを配設できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、トルクロッドを、該トルクロッドの一端部が、車体に取付固定される車体側部材に設けた第1ブラケットに連結される一方、他端部が、パワープラントに取付固定されるとともに上記車体側部材に弾性支持されるパワープラント側部材に設けた第2ブラケットに連結され、かつ中間部が該パワープラント側部材の上側を跨ぐように配設するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、長手方向が車幅方向となりかつ両端部が車体に対して弾性支持されるように車両に搭載されるパワープラントの該両端部の少なくとも一方の弾性支持用に用いられるとともに、該パワープラントのロール方向の揺動を規制するトルクロッドが設けられた防振マウント装置を対象とする。
そして、上記車体に取付固定される車体側部材と、上記車体側部材の上側に位置し、上記パワープラントに取付固定されるパワープラント側部材と、上記車体側部材とパワープラント側部材との間に設けられ、該パワープラント側部材を車体側部材に対し弾性支持する弾性支持手段とを備え、上記トルクロッドは、該トルクロッドの一端部が、上記車体側部材に設けた第1ブラケットに連結される一方、他端部が、上記パワープラント側部材に設けた第2ブラケットに連結され、かつ中間部が該パワープラント側部材の上側を跨ぐように配設されているものとする。
上記の構成により、パワープラント側部材の上側のスペースを有効に利用してトルクロッドが配設されるので、防振マウント装置全体が車両前後方向にそれ程長くならずに済み、狭いエンジンルームであっても、トルクロッドが設けられた防振マウント装置を容易に配設することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、トルクロッドにおける第1ブラケットに連結された一端部は、該端部を貫通するように第1ブラケットに取り付けられた水平軸を介して第1ブラケットに連結されており、上記パワープラント側部材に、上記水平軸の上側及び下側にそれぞれ位置して、該パワープラント側部材の車体側部材に対する上下方向の相対移動を、該水平軸への当接により規制する上側及び下側ストッパ部が設けられているものとする。
このことにより、バンプストッパ及びリバウンドストッパを簡単な構成で設けることができるとともに、パワープラント側部材がトルクロッドの中間部に当接するのを防止することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、防振マウント装置は、パワープラントの支持状態で、トルクロッドの中間部が略水平方向に延びるように構成されているものとする。
すなわち、パワープラントの支持状態では、パワープラントの重量により、パワープラント側部材の車体側部材に対する上下方向の相対位置が非支持状態に比べて下側になり、これにより、トルクロッドの他端部の位置が一端部に対して変化することになる。このため、非支持状態でトルクロッドの中間部が略水平方向に延びるようにした場合には、パワープラントの支持状態では水平方向に対して斜めになってしまい、パワープラントのロール方向の揺動を効果的に規制することが困難となる。しかし、この発明では、パワープラントの支持状態で、トルクロッドの中間部が略水平方向に延びるようにしているので、パワープラントのロール方向の揺動を効果的にかつ確実に規制することができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、パワープラントは、エンジン及び変速機が車幅方向に直列配置されたものであり、防振マウント装置は、上記パワープラントにおけるエンジン側の端部の弾性支持用に用いられるものであるとする。
このことで、補機等があって特にスペースが狭い部分に配設されるエンジン側防振マウント装置にトルクロッドを容易に設けることができ、スペース効率を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の防振マウント装置によると、トルクロッドを、該トルクロッドの一端部が、車体側部材に設けた第1ブラケットに連結される一方、他端部が、パワープラント側部材に設けた第2ブラケットに連結され、かつ中間部が該パワープラント側部材の上側を跨ぐように配設したことにより、防振マウント装置全体が車両前後方向に長くなるのを防止して、スペースの有効利用を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1及び図2は、防振マウント装置3,5により弾性支持されるパワープラントPの車両搭載状態を示し、このパワープラントPは、エンジン1及び変速機2が直列に結合されてなっていて、その長手方向(エンジン1のクランク軸の延びる方向)が車幅方向となるように、自動車のエンジンルームにおいて横置きに搭載されている。そして、このパワープラントPの長手方向両端部、即ちエンジン1側及び変速機2側の各端部は、それぞれ防振マウント装置3,5を介して、車体サイドフレーム6,7に対し弾性的に支持されている。これら両防振マウント装置3,5のうちエンジン側防振マウント装置3が、本発明を適用したものである。
図1は、上記エンジン1の吸排気系や補機等を全て省略して、本体部のみを車両後方の斜め右側上方から見たものであり、また、図2は、同様にしてエンジン1を車両後方から略水平に見たものである。図示の如く、エンジン1本体部は、概略、シリンダブロック10とその上部に配設されたシリンダヘッド11とからなり、変速機2とは反対の長手方向の端部(図1において手前側に示す車体右端部)にベルトカバー12が配設され、シリンダヘッド11の上部にはヘッドカバー13が配設されているとともに、シリンダブロック10の下部にはオイルパン14(図2にのみ示す)が配設されている。そして、上記シリンダヘッド11の車両右側壁には、ベルトカバー12を貫通してエンジン側マウントブラケット15の下端側が締結され、そこから上方に向かって延びるマウントブラケット15の上端部が略水平に折れ曲がっていて、エンジン側防振マウント装置3のマウント本体部30のケーシング32に設けたエンジン取付ブラケット29の下側に重ね合わされた状態で締結されている。このエンジン側防振マウント装置3は、後にその構成を詳細に説明するが、マウント本体部30の連結金具34(図4参照)に取付固定された固定部材31を介して車両右側のサイドフレーム6上に締結されている。
上記変速機2は、本実施形態では、トルクコンバータや変速ギヤ列の他にディファレンシャルも一体となった自動変速機であり(手動変速機やCVTでもよい)、変速機ケース20のベルハウジング20aがエンジン1のクランク軸側端部にてシリンダブロック10に連結されているとともに、そのベルハウジング20aの車両後方に形成された膨出部20bから左右両側に向かって、それぞれ、自動車の前車輪を駆動するためのドライブシャフト22が延びている。そして、先すぼまりの変速機ケース20の先端部近傍をマウントブラケット23により車両左側のサイドフレーム7から吊り下げるようにして、変速機側防振マウント装置5が配設されている。
上記のようにエンジン1及び変速機2を直列に結合してなるパワープラントPでは、図2に示すようにエンジン1の方が変速機2よりも背が高いことから、長手方向に延びるロール軸R(ロール慣性主軸)は、図に一点鎖線で示すように、エンジン1側の端部から変速機2側に向かって下向きに傾斜している。そして、このロール軸Rに対し、パワープラントPの重量を受ける2つの防振マウント装置3,5はそれぞれ上方に離間していて、それら2つの防振マウント装置3,5における各荷重支持点f1,f2は概ね同じくらいの高さに設定されている(エンジン側の荷重支持点f1の方が変速機側の荷重支持点f2よりもやや高い)。このことで、パワープラントPは上記2つの荷重支持点f1,f2を結ぶ線分L(揺動軸:図には仮想線で示す)の周りに振り子(ペンデュラム)のように揺動可能になっており、パワープラントPは、ロール軸R周りの揺動(回動)に、上記揺動軸L周りの揺動が加わった状態で、ロール方向に揺動することになる。
上記パワープラントPのロール方向の揺動を規制するためのトルクロッド65(図1のみに示す)が、上記変速機ケース20のベルハウジング20aの車両後部と、車幅方向に延びかつ両端部がサイドフレーム6,7に固定されたクロスメンバ8とを連結するように設けられている。すなわち、このトルクロッド65の車両前側端部が、ブラケット66及び連結部材68(外筒、内筒及び該外筒と内筒との間に配設されたゴム部材とからなる)を介してベルハウジング20aの車両後部に、またトルクロッド65の車両後側端部が、ブラケット67及び連結部材69(外筒、内筒及び該外筒と内筒との間に配設されたゴム部材とからなる)を介してクロスメンバ8にそれぞれ連結されている。
次に、本発明の実施形態1に係るエンジン側防振マウント装置3の詳細な構造を図3〜図6に基づいて説明する。この防振マウント装置3のマウント本体部30は、その軸線Z1が上下方向に延びるように配置された略円筒状の金属製ケーシング32と、該ケーシング32の下面略中央部に開口する円形の開口部近傍に配設された連結金具34と、上記ケーシング32と連結金具34との間に設けられたゴム弾性体33とを備えている。
上記連結金具34の下面には、取付ボルト35により固定部材31が取付固定されており、連結金具34は、この固定部材31を介してサイドフレーム6上に締結されている。このことで、連結部材34及び固定部材31は、車体に取付固定される車体側部材を構成する。
一方、上記ケーシング32は、上記連結金具34の上側に位置しており、該ケーシング32の外周面には、車幅方向に延びかつ上記エンジン側マウントブラケット15と締結されるエンジン取付ブラケット29(図3及び図4中、29aがその締結用ボルトが挿通される挿通孔である)が一体的に設けられている。このことで、ケーシング32及びエンジン取付ブラケット29は、パワープラントPに取付固定されるパワープラント側部材を構成する。
上記連結金具34は、上側に向かって外径が小さくなる円錐状の部分を有しており、この部分とケーシング32の内周面との間にゴム弾性体33が設けられ、このことで、ケーシング32は、ゴム弾性体33を介して連結金具34により下方から弾性支持されている。尚、ゴム弾性体33におけるケーシング32の内周面近傍部分には、中間筒26が埋設されている。ここにおいて、連結金具34と中間筒26とは、ゴム弾性体33と加硫接着され、その後ケーシング32にカシメ等で固定されて組み立てられている。
上記ゴム弾性体33の上側部分は上方に向かって開口する円筒状とされていて、そのうちの相対的に下側の部分が厚肉に形成される一方、相対的に上側の部分は薄肉層部とされている。そして、その薄肉層部の内周側に上方からオリフィス盤36が挿入され、さらに、その上方から該オリフィス盤36の上部全体を覆うようにゴム製ダイヤフラム37が配設されており、これによりゴム弾性体33の上端開口部が液密に閉塞されて、その内部に空洞部が形成されている。尚、ダイヤフラム37の外周部には、後述のオリフィス通路39の内周側側壁と上部壁とを画定する補強リング27が埋設され、これによって上記中間筒26に嵌合されている。
上記ゴム弾性体33内に区画された空洞部には、エチレングリコール等の緩衝液が封入されていて、これがゴム弾性体33に入力するパワープラントPの振動を吸収、緩和するための液室38となっている。この液室38の内部は上記のオリフィス盤36によって上下に仕切られていて、その下側が、ゴム弾性体33の変形に伴い容積が拡大又は縮小する受圧室になっており、また、上側は、ダイヤフラム37の変形によって容積が拡大又は縮小されて、上記受圧室における容積の変動を吸収する平衡室になっている。すなわち、上記オリフィス盤36の外周には、上記中間筒26と補強リング27との間に円環状をなすオリフィス通路39が形成され、このオリフィス通路39の下端が液室38下側の受圧室に臨んで開口する一方、オリフィス通路39の上端は液室38上側の平衡室に臨んで開口しており、それら受圧室及び平衡室の緩衝液がオリフィス通路39を介して相互に流通することによって、ゴム弾性体33から受圧室に作用する低周波の振動が減衰されるようになっている。したがって、上記ゴム弾性体33、オリフィス盤36、ダイヤフラム37、液室38及びオリフィス通路39は、上記車体側部材とパワープラント側部材との間に設けられ、該パワープラント側部材を車体側部材に対し弾性支持する弾性支持手段を構成する。尚、本実施形態では、防振マウント装置3を、上記のように液封マウントとしたが、弾性支持手段をゴム弾性体33のみとしてもよい。
上記エンジン側防振マウント装置3は、上述したパワープラントPの弾性支持という基本的な構成に加えて、パワープラントPのロール方向の揺動(特にロール軸R周りの回動)を規制するためのトルクロッド41が設けられている。このトルクロッド41は、車両前後方向に延びていて、該トルクロッド41の一端部(車両前側端部)が、上記固定部材31に設けた第1ブラケット42に連結される一方、他端部(車両後側端部)が、上記ケーシング32に対して該第1ブラケット42とは反対側に位置するように該ケーシング32に設けた第2ブラケット43に連結され、かつ上記両端部間の中間部(長さ方向中間部)が該ケーシング32の上側を跨ぐように配設されている。
上記第1ブラケット42は、上記固定部材31の車両前側端部に固定された固定部42aと、この固定部42aの車幅方向両側端からそれぞれ上方に延びる2つの支持部42bとを有し、この両支持部42bの上端部に上記トルクロッド41の一端部が連結されている。一方、上記第2ブラケット43は、互いに車幅方向に対向した状態で上記ケーシング32の外周面から車両後方に向かって水平に延びる2つの支持部43aを有し、この両支持部43aの先端部に上記トルクロッド41の他端部が連結されている。したがって、トルクロッド41は、固定部材31とケーシング32とを、該ケーシング32の車両前後両側にそれぞれ位置する第1及び第2ブラケット42,43を介して連結していることになる。
この実施形態では、上記トルクロッド41は、該トルクロッド41の車幅方向中央が上記ケーシング32の軸線Z1(中心軸)上を通るように配設されている。つまり、トルクロッド41の車幅方向中央線がケーシング32の軸線Z1と交わっている。
上記トルクロッド41における第1ブラケット42に連結された一端部は、該一端部を車幅方向に貫通するように第1ブラケット42の両支持部42bに取り付けられた第1水平軸44を介して第1ブラケット42に連結され、第2ブラケット43に連結された他端部は、該他端部を車幅方向に貫通するように第2ブラケット43に取り付けられた第2水平軸45を介して第2ブラケット43の両支持部43aに連結されている。
上記第1水平軸44は、水平方向が長径となる断面楕円形の筒状をなしていて、その内部を貫通するボルト71と該ボルト71に螺合されたナット72とにより上記第1ブラケット42の両支持部42bの上端部間に取付固定されている。そして、トルクロッド41の一端部には、第1水平軸44が貫通する第1貫通孔41aが開けられており、この第1貫通孔41aの内周面と第1水平軸44の外周面との間に第1ゴム弾性部材46が配設されている。尚、この第1ゴム弾性部材46は、第1水平軸44の外周面全体を覆っているが、第1貫通孔41aの内周面と接続されているのは、上下2箇所だけであって、水平方向(車両前後方向)両側部分には、第1貫通孔41aの内周面との間に隙間がそれぞれ形成されている。
一方、上記第2水平軸45は、略円筒状をなしていて、その内部を貫通するボルト73と該ボルト73に螺合されたナット74とにより上記第2ブラケット43の両支持部43aの先端部間に取付固定されている。そして、トルクロッド41の他端部には、第2水平軸45が貫通する第2貫通孔41bが開けられており、この第2貫通孔41bの内周面と第2水平軸45の外周面との間に第2ゴム弾性部材47が配設されている。
そして、エンジン側防振マウント装置3がパワープラントPを支持した状態では、上記第1及び第2水平軸44,45(トルクロッド41の第1及び第2貫通孔41a,41b)が略同じ高さ位置(ケーシング32の上下方向中間位置)にあるとともに、トルクロッド41の中間部が略水平方向に延びるようになされている。すなわち、パワープラントPの支持状態では、パワープラントPの重量によりゴム弾性体33が変形して、ケーシング32、エンジン取付ブラケット29及び第2ブラケット43の、連結金具34、固定部材31及び第1ブラケット42に対する上下方向の相対位置が非支持状態に比べて下側になるので、このことを考慮して、非支持状態では、第1水平軸44(トルクロッド41の第1貫通孔41a)の高さ位置を第2水平軸45(トルクロッド41の第2貫通孔41b)よりも高くして、トルクロッド41の中間部が水平方向に対して斜めになるようにしておく。尚、図4は、エンジン側防振マウント装置3がパワープラントPを支持した状態を示している。
上記の構成により、例えばエンジン1のアイドル運転時のように比較的振幅の小さい振動がパワープラントPのロール軸R周りに発生するときには、この振動は、第1貫通孔41aの内周面と第1ゴム弾性部材46との間の上記隙間及び第2ゴム弾性部材47の撓みによって吸収され、トルクロッド41を介して車体側に伝達されることはない。一方、急加速時による駆動反力(トルク)によってパワープラントPがロール方向に揺動しようとすれば、上記隙間がなくなる(車両前進時において急加速が生じた直後には、パワープラントPの上部がロール軸R周りの回動により後方に移動するので、車両前側の隙間がなくなる)とともに第2ゴム弾性部材47が最大限に撓んだ後、ケーシング32と固定部材31との間でトルクロッド41が駆動反力(主としてロール軸R周りに回動する力)を受け止めて、それ以上のパワープラントPの変位を規制することになる。尚、上記隙間を設ける代わりに、第1ゴム弾性部材46により第1貫通孔41aの内周面と第1水平軸44の外周面とを全周で接続するとともに、その第1ゴム弾性部材46における第1水平軸44の車両前後両側にすぐりを設けるようにしてもよい。
次に、変速機側防振マウント装置5の構成について図7により説明すると、この防振マウント装置5は、変速機2の先端側から上方に延びるマウントブラケット23の上端部を、サイドフレーム7に取り付けた金属製フレーム部材50によりゴムブロック51を介して吊り下げたものである。すなわち、上記フレーム部材50は、例えば鋼板等をプレス成形して、矩形枠状の本体部52とそこから車両後方側に向かって延びるステー部53とを一体に形成したもので、図示しない取付ボルトによりサイドフレーム7に締結されている。
また、上記フレーム部材50の本体部52には、上下軸線Z2の四方を囲んで上方に延びるように、絞り加工等によって立壁部52aが一体形成されており、この立壁部52aに車幅方向(紙面に垂直な方向)両端部を接着されたゴムブロック51によって、金属製連結パイプ55がその軸心を上下方向に向けて上下動可能に支持されている。すなわち、連結パイプ55は、例えば絞り加工によって下側の部分を相対的に小径とし、この小径部55aを除いた部分で上記ゴムブロック51の略中央部に埋設されるように一体に加硫成形してなる。そして、上記連結パイプ55の小径部55aに対して下側からマウントブラケット23のスタッドボルト24が挿入され、このスタッドボルト24に上方からナット25が螺合されて、マウントブラケット23と連結パイプ55とが締結されている。
さらに、この変速機側防振マウント装置5にも、上記エンジン側防振マウント装置3のトルクロッド41と同様の機能を有するトルクロッド56が設けられている。すなわち、上記フレーム部材50の本体部52から車両後方に延びるステー部53の先端(車両後端)は下方に向かい略直角に折り曲げられていて、その折曲げ部53aは、上記フレーム部材本体部52に対し連結された連結パイプ55の小径部55aの真後ろ、即ち車両後方に略水平に離れた位置にある。そして、このステー折曲げ部53aと連結パイプ55の小径部55aとの間に車両前後方向に延びるようにトルクロッド56が配設されている。
このトルクロッド56は、棒部材57の両端部にそれぞれゴムブッシュ58a,59cを介在させた連結部58,59が設けられたものであって、特に車両前端の連結部59は外筒部59a、内筒部59b及びゴムブッシュ59cからなり、その内筒部59bが連結パイプ55の小径部55aに外挿されて、外嵌合状態で結合されている。一方、トルクロッド56の後端側の連結部58は、棒部材57の先端部で串刺しにした2つのリング状ゴムブッシュ58aの間にステー折曲げ部53aを挟み込んで固定するようにしたものである。
すなわち、上記トルクロッド56の棒部材57の前端側には円形の鍔部58bが一体形成され、この鍔部58bよりも先端の部分がステー53の折曲げ部53aに形成された丸穴を貫通していて、その折曲げ部53a及び鍔部58bの間にゴムブッシュ58aが挟持されている。また、上記折曲げ部53aよりも車両前方に延びる棒部材57の先端側には別のゴムブッシュ58aとワッシャ58cとが配置され、さらに、その棒部材57の先端部には小径のネジ部57aが設けられていて、このネジ部57aに螺合されるナット58dによりワッシャ58cが棒部材57の先端に締結されることで、該ワッシャ58c及び折曲げ部53aの間にゴムブッシュ58aが挟持されている。
そうして、上記の如き構成の変速機側防振マウント装置5においてもエンジン1のアイドル振動はゴムブッシュ58a,59cの撓みによって吸収されるので、トルクロッド56を介して車体側に伝達されることはなく、一方、大きな駆動反力が作用したときには、パワープラントPのロール軸R周り回動変位が、主として、該パワープラントP側の連結パイプ55と車体側のフレーム部材ステー53との間のトルクロッド56によって規制される。
上述の如く自動車に搭載されたパワープラントPにおいては、エンジン1がアイドル運転等、極低速の運転状態にあるときには、トルク変動に起因する低周波の振動がロール軸Rの周りに発生する。このとき、エンジン側防振マウント装置3のマウント本体部30においてパワープラントP側のケーシング32が車体側の連結金具34に対し前後に微小に振動し、同様に、変速機側防振マウント装置5においてもパワープラントP側の連結パイプ55が車体側のフレーム部材50に対し前後に微小に振動することになるが、この振動は低周波のもので且つ振幅が非常に小さいので、ゴム弾性体33やゴムブロック51により吸収されることになり、車体への伝達は非常に少ない。また、アイドル振動は、防振マウント装置3のトルクロッド41の両端部においては第1貫通孔41aの内周面と第1ゴム弾性部材46との間の隙間及び第2ゴム弾性部材47の撓みにより、防振マウント装置5のトルクロッド56の両端部においてはゴムブッシュ58a,59cの撓みによりそれぞれ吸収されるので、この振動が車体側に伝達されることはない。
一方、例えば自動車の急加速時のように大きな駆動反力(トルク)が作用すると、パワープラントPは、概ねロール軸Rの周りに回動(ローリング)しながら、上方の揺動軸Lを中心として振り子のように前後に揺れようとする。このときに、ロール軸R周りの回動変位は、左右の防振マウント装置3,5のトルクロッド41,56から付与される反力によって効果的に抑えられ、また、パワープラントPの前後方向への揺れについては、主として独立のトルクロッド65から付与される反力によって効果的に抑えられる(トルクロッド41,56も或る程度抑える働きをする)とともに、該パワープラントPの質量がその揺動を抑える慣性体としての役割を果たすことになり、このため、駆動反力によるパワープラントPの変位が過大なものとなることはない。
この点について詳しく説明すると、左右の防振マウント装置3,5によるパワープラントPの荷重支持点f1,f2をロール軸Rから意図的に上方に離間させる場合、その間隔を大きくしていくと、ロール軸R周りのパワープラントPの回動角に対する防振マウント装置3,5位置での変位量は幾何学的に大きくなり、同時に防振マウント装置3,5への入力荷重はてこの原理によって小さくなる。言い換えると、防振マウント装置3,5の荷重支持点f1,f2がロール軸Rから離れるほど、これら防振マウント装置3,5からの反力によってパワープラントPのロール軸R周りに生じるモーメントの腕が長くなるから、各防振マウント装置3,5に設けたトルクロッド41,56の効きがよくなって、パワープラントPのローリングを効果的に抑えることができるようになる。
したがって、本実施形態のようにエンジン側及び変速機側の防振マウント装置3,5の各荷重支持点f1,f2とロール軸Rとの間の上下間隔をいずれも所定値以上に大きく設定し、かつ該2つの防振マウント装置3,5のそれぞれにトルクロッド41,56を設ければ、エンジン1が高出力のものであって駆動反力がかなり大きい場合であっても、その駆動反力によるパワープラントPのロール方向の揺動(特にロール軸R周りの回動)を効果的に規制できるようになる。尚、上記独立のトルクロッド65は必ずしも必要なものではなく、エンジン1が低出力のものである場合には、防振マウント装置3,5のそれぞれに設けたトルクロッド41,56だけでも、パワープラントPのロール方向の揺動を規制することができる。
そして、本実施形態では、エンジン側防振マウント装置3のトルクロッド41を、該トルクロッド41の一端部(車両前側端部)が、固定部材31に設けた第1ブラケット42に連結される一方、他端部(車両後側端部)が、ケーシング32に設けた第2ブラケット43に連結され、かつ中間部が該ケーシング32の上側を跨ぐように配設しているので、省スペースでトルクロッド41を配設することができる。すなわち、トルクロッド41は、該トルクロッド41の剛性により防振マウント装置3の上下方向のバネ性に悪影響を及ぼさないように或る程度長くすることで上下方向に撓み易くしておく必要があるが、トルクロッド41を、変速機側防振マウント装置5のトルクロッド56と同様に、第2ブラケット43からケーシング32とは反対側の車両後方に延びるように配設した場合には、トルクロッド41の長さの分だけ防振マウント装置3全体が車両前後方向に非常に長くなってしまう。しかし、この実施形態では、トルクロッド41の両端部がケーシング32の車両前後両側にそれぞれ位置しかつ中間部がケーシング32の上側を跨ぐようにしているので、変速機側防振マウント装置5とは異なり、防振マウント装置3全体が車両前後方向にそれ程長くならずに済み、この結果、補機等があって特にスペースが狭い部分に配設されるエンジン側防振マウント装置3にトルクロッド41を容易に設けることができる。
(実施形態2)
図8及び図9は、本発明の実施形態2に係る防振マウント装置3を示し(尚、図3及び図4と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、ケーシング32及びエンジン取付ブラケット29の、連結金具34及び固定部材31に対する上下方向の相対移動を規制する上側及び下側ストッパ部81,82をケーシング32に設けたものである。
すなわち、この実施形態では、マウント本体部30やトルクロッド41の構成は上記実施形態1と同様であり、この構成に加えて、ケーシング32の外周面におけるトルクロッド41の車幅方向両側位置から車両前側に向かって互いに上下に所定間隔をあけた状態で延びる上側及び下側ストッパ部81,82が設けられている。この上側及び下側ストッパ部81,82の各先端部は、トルクロッド41と第1ブラケット42の各支持部42bとの間における第1水平軸44の上側及び下側にそれぞれ位置している。そして、バンプ時には上側ストッパ部81が第1水平軸44の上面に第1ゴム弾性部材46を介して当接する一方、リバウンド時には下側ストッパ部82が第1水平軸44の下面に第1ゴム弾性部材46を介して当接するようになっており、このことで、上記相対移動が上側ストッパ部81と下側ストッパ部82との間の範囲に制限される。
尚、第1水平軸44における上側及び下側ストッパ部81,82の当接部分(トルクロッド41と第1ブラケット42の各支持部42bとの間の部分)は、上記第1実施形態1と同じく、第1ゴム弾性部材46で覆われているが、この当接部分を第1ゴム弾性部材46で覆わないで、上側ストッパ部81の下面及び下側ストッパ部82の上面にゴム弾性部材をそれぞれ配設するようにしてもよい。但し、この実施形態のように上記当接部分を第1ゴム弾性部材46で覆うようにした方が、新たなゴム弾性部材が必要なくて好ましい。
したがって、この実施形態2では、上記実施形態1と同様の作用効果が得られ、しかも、バンプストッパ及びリバウンドストッパを簡単な構成で設けることができるとともに、ケーシング32の上面がトルクロッド41の中間部の下面に当接するのを防止することができる。また、上記相対移動を所定範囲に制限することで、トルクロッド41の中間部を常に略水平状態に維持することができ、パワープラントPのロール方向の揺動を常に効果的に規制することができる。
尚、上記各実施形態では、エンジン側防振マウント装置3に本発明を適用したが、変速機側防振マウント装置5にも本発明を適用することはできる。但し、エンジン側の方が、補機等の存在によりスペースが小さいので、本発明の作用効果を有効に発揮させることができる。
また、上記各実施形態では、トルクロッド41を、該トルクロッド41の車幅方向中央がケーシング32の軸線Z1上を通るように配設したが、トルクロッド41の車幅方向中央がケーシング32の軸線Z1に対して車幅方向の一方にずれていてもよく、トルクロッド41の中間部がケーシング32又はエンジン取付ブラケット29の上側を跨いでいればよい。但し、トルクロッド41の車幅方向中央がケーシング32の軸線Z1上を通るようにした方が、パワープラントPのロール方向の揺動を効果的に規制できる点で好ましい。
さらに、上記各実施形態では、トルクロッド41における第1ブラケット42(車体側部材に設けられるブラケット)に連結される端部を車両前側とし、第2ブラケット43(パワープラント側部材に設けられるブラケット)に連結される端部を車両後側としたが、これとは逆に、第1ブラケット42に連結される端部を車両後側とし、第2ブラケット43に連結される端部を車両前側としてもよい。
さらにまた、本発明の防振マウント装置は、3点ペンデュラムマウント又は独立のトルクロッド65をなくした2点ペンデュラムマウントに適用するだけでなく、慣性主軸マウントにも適用することができる。
本発明の防振マウント装置は、長手方向が車幅方向となりかつ両端部が車体に対して弾性支持されるように車両に搭載されるパワープラントの該両端部の少なくとも一方の弾性支持用に有用であり、特にパワープラントのロール方向の揺動を規制するロール規制機構が設けられたものに有用である。
防振マウント装置により弾性支持されるパワープラントの車両搭載状態を示す概略斜視図である。 パワープラントを車体後方から見た図である。 本発明の実施形態1に係る防振マウント装置(エンジン側防振マウント装置)の構造を示す平面図である。 実施形態1に係る防振マウント装置を車幅方向から見た部分断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 変速機側防振マウント装置の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る防振マウント装置の構造を示す平面図である。 実施形態2に係る防振マウント装置を車幅方向からみた側面図である。
符号の説明
P パワープラント
1 エンジン
2 変速機
3 エンジン側防振マウント
4 変速機側防振マウント
29 エンジン取付ブラケット(パワープラント側部材)
31 固定部材(車体側部材)
32 ケーシング(パワープラント側部材)
33 ゴム弾性体(弾性支持手段)
34 連結金具(車体側部材)
36 オリフィス盤(弾性支持手段)
37 ダイヤフラム(弾性支持手段)
38 液室(弾性支持手段)
39 オリフィス通路(弾性支持手段)
41 トルクロッド
42 第1ブラケット
43 第2ブラケット
44 第1水平軸(上側及び下側ストッパ部が当接する水平軸)
81 上側ストッパ部
82 下側ストッパ部

Claims (4)

  1. 長手方向が車幅方向となりかつ両端部が車体に対して弾性支持されるように車両に搭載されるパワープラントの該両端部の少なくとも一方の弾性支持用に用いられるとともに、該パワープラントのロール方向の揺動を規制するトルクロッドが設けられた防振マウント装置であって、
    上記車体に取付固定される車体側部材と、
    上記車体側部材の上側に位置し、上記パワープラントに取付固定されるパワープラント側部材と、
    上記車体側部材とパワープラント側部材との間に設けられ、該パワープラント側部材を車体側部材に対し弾性支持する弾性支持手段とを備え、
    上記トルクロッドは、該トルクロッドの一端部が、上記車体側部材に設けた第1ブラケットに連結される一方、他端部が、上記パワープラント側部材に設けた第2ブラケットに連結され、かつ中間部が該パワープラント側部材の上側を跨ぐように配設されていることを特徴とする防振マウント装置。
  2. トルクロッドにおける第1ブラケットに連結された一端部は、該端部を貫通するように第1ブラケットに取り付けられた水平軸を介して第1ブラケットに連結されており、
    上記パワープラント側部材に、上記水平軸の上側及び下側にそれぞれ位置して、該パワープラント側部材の車体側部材に対する上下方向の相対移動を、該水平軸への当接により規制する上側及び下側ストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の防振マウント装置。
  3. パワープラントの支持状態で、トルクロッドの中間部が略水平方向に延びるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の防振マウント装置。
  4. パワープラントは、エンジン及び変速機が車幅方向に直列配置されたものであり、
    上記パワープラントにおけるエンジン側の端部の弾性支持用に用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の防振マウント装置。
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