JP2005072551A - 電磁波シールド性透明フィルムの製造方法 - Google Patents

電磁波シールド性透明フィルムの製造方法

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JP2005072551A JP2003410236A JP2003410236A JP2005072551A JP 2005072551 A JP2005072551 A JP 2005072551A JP 2003410236 A JP2003410236 A JP 2003410236A JP 2003410236 A JP2003410236 A JP 2003410236A JP 2005072551 A JP2005072551 A JP 2005072551A
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寿茂 上原
Kazunori Yamamoto
和徳 山本
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道俊 荒田
Minoru Tosaka
実 登坂
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Abstract

【課題】 電磁波シールド性と透明性・非視認性を有する電磁波シールド性透明フィルムおよび該フィルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイを安定的に大量生産するための製造方法を提供する。
【解決手段】 導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体がこの順序で積層された構成体において、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成する電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
【選択図】 図1



Description

本発明はCRT、PDP(プラズマ)、液晶、ELなどのディスプレイ前面から発生する電磁波のシールド性を有する電磁波シールド性透明フィルムの製造方法及び該フィルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイに関する。
CRT、PDPなどのディスプレイ前面より発生する電磁波ノイズのシールド方法として、透明基材上に金属または金属酸化物を蒸着して薄膜導電層を形成する方法(特開平1−278800号公報、特開平5−323101号公報参照)が提案されている。一方、良導電性繊維を透明基材に埋め込んだ電磁波シールド材(特開平5−327274号公報、特開平5−269912号公報参照)や金属粉末等を含む導電性樹脂を透明基材上に直接印刷した電磁波シールド材料(特開昭62−57297号公報、特開平2−52499号公報参照)、さらには、ポリカーボネート等の透明基材上に透明樹脂層を形成し、その上に無電解めっき法により銅のメッシュパターンを形成した電磁波シールド材料(特開平5−283889号公報参照)が提案されている。
特開平1−278800号公報 特開平5−323101号公報 特開平5−327274号公報 特開平5−269912号公報 特開平5−269912号公報 特開昭62−57297号公報 特開平2−52499号公報 特開平5−283889号公報 特公昭59−17555号公報 特開2000−59079号公報
電磁波シールド性と透明性を両立させる方法として、特開平1−278800号公報、特開平5−323101号公報に示されている透明性基材上に金属または金属酸化物を蒸着して薄膜導電層を形成する方法は、透明性が達成できる程度の膜厚(数100Å〜2,000Å)にすると導電層の表面抵抗が大きくなりすぎるため、30MHz〜1GHzで要求される30dB以上、好ましくは50dB以上のシールド効果に対して30dB未満と不十分であった。良導電性繊維を透明基材に埋め込んだ電磁波シールド材(特開平5−327274号公報、特開平5−269912号公報)では、30MHz〜1GHzの電磁波シールド効果は40〜50dBであるが、視認性に問題のない繊維径が25μmのとき、導電性繊維を規則配置させるために必要なピッチが50μm以下となり、開口率が低下して透明性が損なわれ、ディスプレイ用途には適したものではなかった。また、特開昭62−57297号公報、特開平2−52499号公報の金属粉末等を含む導電性樹脂を透明基材上に直接スクリーン印刷法などによって印刷した電磁波シールド材料の場合も同様に、印刷精度の限界からライン幅は、50〜100μm前後となり透明性の低下やラインの視認性が発現するため前面フィルターとして適したものではなかった。一方、凹版オフセット印刷法を使用した特許として特公昭59−17555号公報があり、これは導電膜を直接印刷で形成するもので、これでは所望の電磁波シールド性は得られなかった。また凹版オフセット印刷法をインクレジスト形成用として使用した特許として特開2000−59079号公報があり、これは凹版オフセット印刷を利用して、インクレジスト形成した後、ケミカルエッチング法により、幾何学図形を形成するものであるが、凹版オフセット印刷法で細線を形成する場合、インクのにじみ等が発生しやすいため、高速印刷に適しておらず、大量生産には不向きであった。さらに特開平5−283889号公報に記載のポリカーボネートやガラス等の透明基材上に透明樹脂層を形成し、その上に無電解めっき法により銅のメッシュパターンを形成したシールド材料では、無電解めっきの密着力を確保するために、透明基材の表面を粗化する工程が必要であることや、基材が無電解めっき工程でダメージを受けてはならないなどの制約があった。さらに透明基材が厚いと、ディスプレイに密着させることができないため、そこから電磁波の漏洩が大きくなる等の問題があった。また仮にこの方法により、電磁波シールド性と透明性は達成できたとしても、製造面においては、電磁波シールドテープのようにシールド材料を巻物にすることができないため嵩高くなることや自動化に適していないために製造コストがかさむという欠点もあった。
ディスプレイ前面から発生する電磁波のシールド性については、30MHz〜1GHzにおける30dB以上、好ましくは50dB以上の電磁波シールド機能の他に、良好な可視光透過性、さらに可視光透過率が大きいだけでなく、シールド材の存在を肉眼で確認することができない特性である非視認性も必要とされる。電磁波シールド性、透明性、非視認性の特性を併せ持つ電磁波シールド性透明フィルムとしては、量産性まで考慮に入れると、これまで満足なものは得られていなかった。本発明はかかる点に鑑み、電磁波シールド性と透明性・非視認性を有する電磁波シールド性透明フィルムおよび該フィルムを用いた電磁波遮蔽体、ディスプレイを安定的に大量生産するための製造方法を提供せんとするものである。
本発明者らは、接着層を介して導電性金属箔とプラスチック支持体からなる構成体において、凸版反転オフセット法によりインクレジストで幾何学図形を導電性金属箔上に描き、導電性金属箔のインクレジストで覆われていない部分をケミカルエッチングして幾何学図形の開口率が50%以上となるように形成した電磁波シールド性透明フィルムとすることにより上記課題を解決できることを見出した。
本発明の請求項1に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供するため、導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体がこの順序で積層された構成体において、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成することを特徴とする電磁波シールド性透明フィルムの製造方法である。
本発明の請求項2に記載の発明は、優れたコントラストを有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、導電性金属箔を黒化処理するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、優れた電磁波シールド性を有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、導電性金属箔上に金属めっきを施すものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供するため、接着層の主成分をUV硬化型樹脂とするものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供するため、接着層の軟化温度を200℃以下とするものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、電磁波シールド性と優れた透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、接着層の屈折率を1.35〜1.70とするものである。
本発明の請求項7に記載の発明は、優れた電磁波シールド性を有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、紫外線(UV)または熱で硬化するインクレジストとするものである。
本発明の請求項8に記載の発明は、優れた電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、導電性金属箔で描かれた幾何学図形のライン幅を40μm以下、ライン間隔を100μm以上、ライン厚さを40μm以下とするものである。
本発明の請求項9に記載の発明は、加工性に優れ、安価な電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、プラスチック支持体をポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムとするものである。
本発明の請求項10に記載の発明は、優れた電磁波シールド性と長期の接着信頼性を有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、プラスチック支持体を表面処理されたプラスチック支持体とするものである。
本発明の請求項11に記載の発明は、優れた電磁波シールド性と長期の接着信頼性有する電磁波シールド性透明フィルムを提供するため、プラスチック支持体の表面処理を、プライマ塗布処理、プラズマ処理またはコロナ放電処理のうち少なくとも1つ以上の方法を用いるものである。
本発明の請求項12に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供するため、導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体がこの順序で積層された構成体において、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成し、しかる後に樹脂層で被覆して透明化することを特徴とする電磁波シールド性透明フィルムの製造方法である。
本発明の請求項13に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する電磁波遮蔽体を提供するため、前記の製造方法によって得られた電磁波シールド性透明フィルムと透明基材から構成された電磁波遮蔽体とするものである。
本発明の請求項14に記載の発明は、電磁波シールド性と透明性を有する前記の製造方法によって得られたいずれかの電磁波シールド性透明フィルムをディスプレイに用いたものである。または、請求項13に記載の電磁波遮蔽体をディスプレイに用いたものである。
本発明の製造方法で得られる電磁波シールド性透明フィルムは、凸版反転オフセット法を使用して製造しているため、電磁波シールド性、透明性、非視認性及びガラスなどへの接着性に優れた電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供することが可能である。請求項2に記載の導電性金属箔が黒化処理された導電性金属箔とすることによりコントラストの優れた電磁波シールド性透明フィルムを提供することができる。請求項3に記載の導電性金属箔上に金属めっきを施すことにより、電磁波シールド性が非常に優れた電磁波シールド性透明フィルムを提供することができる。請求項4に記載の接着層の主成分を、UV硬化型樹脂とすることにより、導電性金属箔とプラスチック支持体の接着性の優れた電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供することができる。請求項5に記載の接着層の軟化温度を200℃以下とすることにより、導電性金属箔とプラスチック支持体の接着性の優れた電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供することができる。請求項6に記載の屈折率が1.35〜1.70の範囲にある接着層とすることにより、透明性に優れた電磁波シールド性透明フィルムを提供することができる。請求項7に記載の凸版反転オフセット法において、紫外線(UV)または熱で硬化するインクレジストにすることにより、安価で信頼性に優れた電磁波シールド性透明フィルムを提供することができる。請求項8に記載の導電性金属箔で描かれた幾何学図形のライン幅を40μm以下、ライン間隔を100μm以上、ライン厚さを40μm以下とすることにより、透明性と電磁波シールド性が非常に良好な電磁波シールド性透明フィルムを提供することができる。請求項9に記載のプラスチック支持体をポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムとすることにより、透明性の優れた電磁波シールド性透明フィルムを安価に提供することができる。請求項10に記載のプラスチック支持体が表面処理されたプラスチック支持体とすることにより、接着信頼性の優れた電磁波シールド性透明フィルムを得ることができる。請求項11に記載のプラスチック支持体の表面処理を、プライマ塗布処理、プラズマ処理、コロナ放電処理のうち少なくとも1つ以上の方法を使用することにより接着信頼性の優れた電磁波シールド性透明フィルムを安価に得ることができる。請求項12で得られる電磁波シールド性透明フィルムは、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成し、しかる後に樹脂層で被覆して透明化することにより製造しているため、電磁波シールド性、透明性、非視認性及びガラスなどへの密着性に優れいる。請求項13に記載の電磁波シールド性透明フィルムと透明基材から構成された電磁波遮蔽体とすることにより、透明性を有する電磁波遮蔽体を提供することができる。請求項14に記載の電磁波シールド性と透明性を有する電磁波シールド性透明フィルムまたは前記電磁波遮蔽体をディスプレイに用いることにより、軽量、コンパクトで透明性に優れ電磁波漏洩が少ないディスプレイを提供することができる。
電磁波シールド性透明フィルムをディスプレイに使用した場合、可視光透過率が大きく、非視認性が良好であるため、ディスプレイの輝度を高めることなく通常の状態とほぼ同様の条件下で鮮明な画像を快適に鑑賞することができる。本発明の電磁波シールド性透明フィルム及び電磁波遮蔽体は、電磁波シールド性や透明性に優れているため、ディスプレイの他に電磁波を発生したり、あるいは電磁波から保護する測定装置、測定機器や製造装置の内部をのぞく窓や筐体、特に透明性を要求される窓のような部位に設けて使用することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。電磁波シールド性透明フィルムを構成する接着層の材料は、200℃以下の軟化温度を示し、200℃以下の加熱により軟化し流動性を示す接着剤組成物であることが好ましい。ここでいう軟化温度(軟化点)とは、粘性率が10P(ポアズ)以下になる温度のことで、通常その温度以下では1〜10秒程度の時間のうちに流動が認められ、DSC(走査型示差熱量計)などを使用してその温度を測定、検知することができる。
主に以下に示す熱可塑性樹脂がその代表的なものとしてあげられる。たとえば天然ゴム(n=1.52:nは屈折率を示す、以下同じ)、ポリイソプレン(n=1.521)、ポリ−1,2−ブタジエン(n=1.50)、ポリイソブテン(n=1.505 〜1.51)、ポリブテン(n=1.513)、ポリ−2−ヘプチル−1,3−ブタジエン(n=1.50)、ポリ−2−t−ブチル−1,3−ブタジエン(n=1.506)、ポリ−1,3−ブタジエン(n=1.515)などの(ジ)エン類、ポリオキシエチレン(n=1.456)、ポリオキシプロピレン(n=1.450)、ポリビニルエチルエーテル(n=1.454)、ポリビニルヘキシルエーテル(n=1.459)、ポリビニルブチルエーテル(n=1.456)などのポリエーテル類、ポリビニルアセテート(n=1.467)、ポリビニルプロピオネート(n=1.467)などのポリエステル類やポリビニルブチラール樹脂(n=1.52)、EVA樹脂(n=1.48〜1.49)、ポリ酢酸ビニル樹脂(n=1.5)、ポリウレタン(n=1.5〜1.6)やポリエステルポリウレタン(n=1.5〜1.6)、エチルセルロース(n=1.479)、ポリ塩化ビニル(n=1.54〜1.55)、ポリアクリロニトリル(n=1.52)、ポリメタクリロニトリル(n=1.52)、ポリスルホン(n=1.633)、ポリスルフィド(n=1.6)、フェノキシ樹脂(n=1.5〜1.6)、ポリエチルアクリレート(n=1.469)、ポリブチルアクリレート(n=1.466)、ポリ−2−エチルヘキシルアクリレート(n=1.463)、ポリ−t−ブチルアクリレート(n=1.464)、ポリ−3−エトキシプロピルアクリレート(n=1.465)、ポリオキシカルボニルテトラメタクリレート(n=1.465)、ポリメチルアクリレート(n=1.472〜1.480)、ポリイソプロピルメタクリレート(n=1.473)、ポリドデシルメタクリレート(n=1.474)、ポリテトラデシルメタクリレート(n=1.475)、ポリ−n−プロピルメタクリレート(n=1.484)、ポリ−3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート(n=1.484)、ポリエチルメタクリレート(n=1.485)、ポリ−2−ニトロ−2−メチルプロピルメタクリレート(n=1.487)、ポリ−1,1−ジエチルプロピルメタクリレート(n=1.489)、ポリメチルメタクリレート(n=1.489)などのポリ(メタ)アクリル酸エステルが使用可能である。これらのアクリルポリマーは必要に応じて、2種類以上共重合してもよいし、2種類以上をブレンドして使用することも可能である。
さらにアクリル樹脂とアクリル以外との共重合樹脂としてはエポキシアクリレート(n=1.48〜1.60)、ウレタンアクリレート(n=1.5 〜1.6)、ポリエーテルアクリレート(n=1.48 〜1.49)、ポリエステルアクリレート(n=1.48〜1.54)なども使用することもできる。特に接着性の点から、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートが優れており、エポキシアクリレートとしては、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、アリルアルコールジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル等の(メタ)アクリル酸付加物が挙げられる。エポキシアクリレートなどのように反応して又は元々分子内に水酸基を有するポリマーは接着性向上に有効である。これらの共重合樹脂は必要に応じて、2種以上併用することができる。これらの接着剤となるポリマーの軟化温度は、取り扱い性から200℃以下が好適で、150℃以下がさらに好ましい。電磁波シールド性透明フィルムの接着層の軟化温度は、加工性から80〜120℃が最も好ましい。本発明で使用する接着層を構成する接着剤樹脂組成物には必要に応じて、希釈剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、充填剤、粘着付与剤などの添加剤を配合しても良い。
本発明で用いる接着層の屈折率として、1.35〜1.70の範囲のものを使用することが好ましい。これは本発明で使用するプラスチック支持体と接着層の屈折率が異なると可視光透過率が低下するためであり、屈折率が1.35〜1.70であると可視光透過率の低下が少なく良好で上述したポリマーの屈折率はこの範囲内にある。これらのポリマーは通常の汎用溶剤に溶解させるか、または無溶剤のまま使用することができる。本発明で使用する接着層を構成する接着剤組成物には必要に応じて、上記ポリマーの他に、分散剤、チクソトロピー性付与剤、消泡剤、レベリング剤、希釈剤、可塑化剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、カップリング剤や充填剤などの添加剤を配合してもよい。
本発明で使用する導電性金属箔としては、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、金、銀、白金、タングステン、クロム、チタン、スズ、鉛、パラジウムなどが挙げられ、それらの1種または2種以上を組み合わせて含むステンレス、半田などの合金も使用することができる。導電性、価格の点から銀、銅またはニッケルが適している。一方導電性金属箔として、常磁性金属である、鉄、ニッケル、コバルトを使用すると、電界に加えて、特に磁界の遮蔽性を向上させることも可能である。導電性金属箔は、箔の状態であると導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体の順となる構成体を連続して作製しやすく、好適である。
本発明で使用するプラスチック支持体としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂などのプラスチックからなるフィルムで無色あるいは有色を含め全可視光透過率が70%以上で厚さが1mm以下のものが好ましい。これらは単層で使用することもできるが、2層以上を組み合わせた多層フィルムとして使用してもよい。このうち透明性、耐熱性、取り扱いやすさ、価格の点からポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムが好ましい。プラスチックフィルムの厚さは、5〜500μmがより好ましい。5μm未満だと取り扱い性が悪くなり、500μmを超えると可視光の透過率が低下してくる。10〜200μmがさらに好ましい。プラスチック支持体の他面には、真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、スプレー法、プリント印刷法などの方法で金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、コバルト、クロム、スズ、チタンなどやこれらの合金、あるいは酸化インジウム、酸化スズおよびその混合物(以下ITO)をはじめ、酸化チタン、酸化第二スズ、酸化カドミウムやこれらの混合物を用いて、導電性の薄膜層を形成してあってもよい。また、プラスチック支持体には、反射防止層、近赤外線遮蔽層を形成したり、内包してもよい。
本発明で幾何学図形を描く際に用いられる印刷法としては図1に示すような、凸版反転オフセット印刷法が用いられる。これは通常のスクリーン印刷法や平版オフセット印刷法に比べて、50μm以下の高精度の印刷性に優れているためである。
図1に示したように、インクレジスト1は、キャップコ−タ7等を使用してロ−ル形状の回転胴2上の離型性面(ブランケット)3に塗布する。キャップコ−タ7は毛管現象を利用してインクレジスト1を離型性面(ブランケット)3に供給する。数分間乾燥させた後、ロ−ル状又は平板状の凸版5を押圧し不要なインクレジストを転写除去する。その後、残ったインクレジストをロ−ル形状の離型性面(ブランケット)3から基板(導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体からなる構成体)6に転写させ所望のパタ−ンを得る。
凸版として、例えば水現像ナイロン系感光性樹脂凸版(東洋紡プリンタイト;東洋紡績株式会社製商品名)等の感光性樹脂を用い、目的とする形状のパターンの逆パターンを形成する。凸部にインクレジストを転写して除去するので表面張力の大きな組成としたり、インクとの接触面積を大きくするため凸部を粗化することが重要である。表面張力を大きくするには、構成樹脂に極性基を多量に含ませる配合とする。また、転写除去したインクはブレード等で擦り取ったり、多孔性の紙等に押し当て除去したり溶剤で洗浄除去したり、これらを組み合わせても良い。塗布面に残ったパターンの基板への転写は、離型性面の離型性能に影響されるが、パターンの方向により影響される場合がある。時間的に縦方向に転写される場合、縦方向の線は途切れることなく転写されるが、横方向の線は転写性に劣る傾向にあるので縦方向、斜め方向の線が多くなるようにし、横方向の線が少ないパターンとしたほうが好ましい。例えば、格子パターンでは、その格子を回転し、縦方向にひし形状に転写されるように凸版の形状に工夫をこらし、転写された基板は格子パターンとなるよう角度を変えて製品取りするなどを行うこともできる。これをしなくとも、離型性面の離型性能を調整することにより解決されることもあり、インクレジストに充填材などを配合するなどにより解決することもある。
離型性面は、離型性を有する面であり、ロール表面に離型処理を施したロール状のものや、フィルム自体が離型性を有するもの、また、離型処理を施したフィルムである。
離型性面がフィルムである場合、連続した塗布面を形成することができ生産性を向上させることができる。フィルムの場合、連続して塗布面を形成でき図1の回転胴3の表面に沿わすことにより、次工程の除去工程、転写工程を行うことができる。
ロール表面に離型処理を施したロール状のものは、金属、ゴム、樹脂、セラミック製のロールに離型剤で離型処理したもの、離型処理層を設けたもの等が挙げられる。離型処理層として表面張力の小さい例えばフッ素系樹脂、シリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂やオリゴマー等で被覆した層を有するもの、金属複合酸化物層、セラミック層をメッキ、蒸着、プラズマ、焼付け等により形成したものが挙げられる。中でも、柔軟性で離型性に優れたシリコン樹脂で作製されたロールやシリコン樹脂を被覆したロールが好ましい。
フィルム自体が離型性を有するものとして、フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの表面張力が小さい樹脂フィルムが挙げられ、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。これらのフィルムは、表面張力が20〜30dyne/cmであることが好ましい。
離型処理は、離型剤により処理したものであり、離型剤として鉱油系(流動パラフィン、ポリオレフィンワックス、それらの部分酸化物、フッ化物、塩化物等)、脂肪酸系(ステアリン酸、オレイン酸等)、油脂系(動植物油、天然ワックス等)、脂肪酸エステル系(エチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等)、アルコール系(ポリオキシアルキレングリコール、グリコール類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、高級脂肪族酸系アルコール等)、アミド系(ポリオキシエチレンアルキレンアミド、脂肪酸アマイド系等)、リン酸エステル系(ポリオキシアルキレンリン酸エステル等)、金属石鹸系(ステアリン酸カルシウム、オレイン酸ナトリウム等)が挙げられ、これらは耐熱性に劣るのでシリコーンを併用して耐熱性を向上したり、離型性を調整する。シリコーンを多くすると耐熱性や離型性を高くすることができる。さらに、離型剤としてシリコーン系、フッ素系があり、シリコーン系としてジメチルシリコンオイル、ジメチルシリコンゴム、シリコーンレジン、有機変性シリコーンを挙げることができる。フッ素系としてポリテトラフルオロエチレンなどが挙げられる。印刷インキ組成物と離型性面のSP値(ソルビリティ・パラメータ)が離れていることが好ましく、具体的には、2以上離れていることが特に好ましい。SP値は、組成物などの場合には測定が困難であるので例えば、Polym.Eng.Sci.,Vol.14の147〜154頁に記載されているFedorsの方法に準じて計算される値[単位:(MJ/m31/2]などをもちいる。溶解性パラメーターは、一般にSP(ソルビリティ・パラメーター)と呼ばれるもので、樹脂の親水性又は疎水性の度合いを示す尺度であり、樹脂間の相溶性を判断する上でも重要な尺度となる。シリコーン系離型剤では、ジメチルポリシロキサンの表面張力が、20〜21.5dyne/cmであるので、これをベースポリマとして種々の樹脂と組み合わせてブレンド、共重合させることにより離型性を調整した離型剤とすることができる。離型剤の移行防止の観点からペイントタイプのメチルフェニルシリコーンオイル、長鎖アルキル変性オイルとしたり、フッ素化合物とシリコーンポリマーを混合使用したり、フッ素変性シリコーンを用いることもできる。シリコーン系離型剤には、シリコーンオイル(ベースポリマーとして、ジメチルシリコーン、ジメチル/シリコーンレジン、変性シリコーンオイル、フェニル基/長鎖アルキル基含有シリコーンオイル)、硬化型(ベースポリマーとして、ジメチルシリコーン系(縮合反応、付加反応型)、メチルシリコーンワニス)があり、硬化型が本発明には適している。離型処理は、乾燥インクの凝集力>凸版の凸部分と乾燥インク組成物の接着力>離型性面と乾燥インク組成物の接着力となるように調整する。調整は、離型性面が行いやすく、表面張力を調整することで容易に行える。この場合、離型性面は、インクが塗布されるので、インクをはじくことなく塗布でき、しかも、離型性が良くなければならないので重要である。塗布層の厚みが薄いほどはじきやすくなり、はじき、ピンホール等をなくするには、離型性表面の表面張力を上記の接着力の大小関係を考慮して高めにすることや表面を粗化する。離型性面の粗化は、離型性面の粗化でも良く、離型性面の下地の粗化を利用したものでもよく、多孔性としたものでもよい。このようなものとしてシリコン樹脂製のブランケットが好適である。
インクレジストのバインダポリマーとしては、以下に示すものが挙げられる。天然ゴム、ポリイソプレン、ポリ−1,2−ブタジエン、ポリイソブテン、ポリブテン、ポリ−2−ヘプチル−1,3−ブタジエン、ポリ−2−t−ブチル−1,3−ブタジエン、ポリ−1,3−ブタジエンなどの(ジ)エン類、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルヘキシルエーテル、ポリビニルブチルエーテルなどのポリエーテル類、ポリビニルアセテート、ポリビニルプロピオネートなどのポリエステル類、ポリウレタン、エチルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリスルホン、ポリスルフィド、ポリエチルアクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリ−2−エチルヘキシルアクリレート、ポリ−t−ブチルアクリレート、ポリ−3−エトキシプロピルアクリレート、ポリオキシカルボニルテトラメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリイソプロピルメタクリレート、ポリドデシルメタクリレート、ポリテトラデシルメタクリレート、ポリ−n−プロピルメタクリレート、ポリ−3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ−2−ニトロ−2−メチルプロピルメタクリレート、ポリ−1,1−ジエチルプロピルメタクリレート、ポリメチルメタクリレートなどのポリ(メタ)アクリル酸エステルを使用することができる。さらにアクリル樹脂とアクリル以外との共重合可能なモノマーとしては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアクリレートなども使用できる。特に導電性金属箔への濡れ性の点から、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレートが優れており、エポキシアクリレートとしては、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、アリルアルコールジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル等の(メタ)アクリル酸付加物が挙げられる。エポキシアクリレートなどのように反応して又は元々分子内に水酸基を有するポリマーは濡れ性や密着性向上に有効である。これらの共重合樹脂は必要に応じて、2種以上併用することができる。これらの他にも、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂のような熱硬化性樹脂などが適用可能で、これらのポリマーは必要に応じて、2種以上共重合してもよいし、2種類以上をブレンドして使用することも可能である。これらのバインダポリマは通常、汎用溶剤に溶解させるか、または無溶剤のまま下記の添加剤とともに攪拌・混合して使用することができる。本発明で使用するインクレジストには、バインダポリマの他、必要に応じて、分散剤、チクソトロピー性付与剤、消泡剤、レベリング剤、希釈剤、可塑化剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、カップリング剤、充填剤、導電性粒子などの添加剤を配合しても良い。そして、インクレジストには、紫外線(UV)または熱で硬化するインクを用いることが、レジストの取扱性、ケミカルエッチング時の耐薬品性、レジストを設けて使用する場合に有利であるので好ましい。印刷配線板分野で使用されている感光性樹脂や導電性ペーストなどの組成を変形させて適用することができる。
本発明中に用いられる導電性金属箔上に金属めっきを施すことによって、さらに電磁波シールド性を向上させることができる。金属めっきを施す方法として常法による電解めっき、無電解めっき等のいずれの方法でも可能である。めっき金属の種類は金、銀、銅、ニッケル、アルミ等が可能であるが、導電性、価格の点から銅、またはニッケルが好ましい。めっき厚みの範囲は0.1〜100μmが適当で、0.1μm未満では導電性が不十分なため、十分なシールド性が発現しないおそれがある。まためっき厚みが100μmを超えると、視野角が狭くなるため好ましくない。0.5〜50μmがさらに好ましい。導電性金属箔が黒化処理された導電性金属箔であると、後に形成した幾何学図形の表面が黒色であり、コントラストが高くなり好ましい。また経時的に酸化され退色されることが防止できる。また、幾何学図形を形成した後に黒化処理を施すこともできる。例えば、黒化処理は、プリント配線板分野で行われている方法を用いて行うことができ、導電性金属箔が銅である場合、亜塩素酸ナトリウム(31g/l)、水酸化ナトリウム(15g/l)、燐酸三ナトリウム(12g/l)の水溶液中、95℃で2分間処理することにより行うことができる。
本発明では、凸版反転オフセット法により導電性金属箔上にインクレジストで幾何学図形を形成し、インクレジストで覆われていない導電性金属箔をケミカルエッチング除去して幾何学図形を形成する。幾何学図形は、正三角形、二等辺三角形、直角三角形などの三角形、正方形、長方形、ひし形、平行四辺形、台形などの四角形、(正)六角形、(正)八角形、(正)十二角形、(正)二十角形などの(正)n 角形、円、だ円、星型などを組み合わせた模様であり、これら単位の単独の繰り返し、あるいは2種類以上組み合わせで使用することも可能である。電磁波シールド性の観点からは三角形が最も有効であるが、可視光透過性の点からは同一のライン幅なら(正)n角形のn数が大きいほど開口率が上がるが、可視光透過性の点から開口率は50%以上が必要で、60%以上がさらに好ましい。開口率は、電磁波シールド性透明フィルムの有効面積に対する有効面積から導電性金属箔で描かれた幾何学図形の導電性金属箔の面積を引いた面積の比の百分率である。ディスプレイ画面の面積を電磁波シールド性透明フィルムの有効面積とした場合、その画面が見える割合となる。
このような幾何学図形のライン幅は40μm以下、ライン間隔は100μm以上、ライン厚みは40μm以下の範囲とするのが好ましい。また幾何学図形の非視認性の観点からライン幅は25μm以下、可視光透過率の点からライン間隔は120μm以上、ライン厚み18μm以下がさらに好ましい。ライン厚みは、薄くなると抵抗が増加しシールド性が低下するので0.5μm以上が好ましい。ライン間隔は、大きいほど開口率は向上し、可視光透過率は向上するが、電磁波シールド性が低下するため、ライン幅は1mm以下とするのが好ましい。なお、ライン間隔は、幾何学図形等の組合せで複雑となる場合、繰り返し単位を基準として、その面積を正方形の面積に換算してその一辺の長さをライン間隔とする。
接着層とプラスチック支持体との接着性を向上させるため、プラスチック支持体上へ種々の表面処理を施したプラスチック支持体を使用することが好ましい。表面処理としては、プライマ塗布による処理、プラズマ処理、コロナ放電処理等が有効である。これらの処理により処理後のプラスチック支持体の臨界表面張力が35dyne/cm以上になることが好ましく、40dyne/cm以上がさらに好ましい。臨界表面張力が35dyne/cm未満では接着層との接着性が低下してくる傾向にある。
本発明の電磁波遮蔽体で使用する透明基材は、ガラスやプラスチック等からなる板であり、具体的には、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂・ポリエチレンテレフタレート樹脂などの熱可塑性ポリエステル樹脂、酢酸セルロース樹脂、フッ素樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリウレタン樹脂、フタル酸ジアリル樹脂などの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの中でも透明性に優れるポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂が好適に用いられる。
透明基材としてガラスを使用する場合は、ソーダガラス、無アルカリガラス、強化ガラス等のガラスを使用することが可能である。
本発明で使用する透明基材の厚みは、0.5mm〜5mmがディスプレイの保護や強度、取扱性から好ましい。電磁波遮蔽体は、上記の透明基材と電磁波シールド性透明フィルムから構成され、透明基材の少なくとも片面に電磁波シールド性透明フィルムの何れかの面を積層する。この場合、電磁波シールド性透明フィルムの接着層を利用して積層してもよいし、新たに粘着層を形成して貼り合せることが可能である。幾何学図形が形成された面を透明基材と重ねて成形すると、接着層が流動し幾何学図形の間を埋めて透明基材と接着させることが可能である。接着方法は、プレス、ラミネート等により行うことができる。ディスプレイには、その実施形態として、例えば、電磁波シールド性透明フィルムを直接その画面に貼り付け使用することもできるし、また電磁波遮蔽体をディスプレイに取付けて使用することも可能である。
次に実施例に於いて本発明を具体的に述べるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
プラスチック支持体として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績株式会社製、商品名A−4100)を用い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚1μm)を塗布し、さらにその上に接着層として、ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業株式会社製商品名、#6000PE、軟化点72℃、分子量2,400、n=1.52)を乾燥塗布厚が20μmになるように塗布した。その接着剤面に導電性金属箔として厚さ18μmの電解銅箔(ジャパンエナジー株式会社製、商品名JTC)の粗化面を貼り合わせた。その後銅箔の光沢面に、凸版反転オフセット法を用いてインクレジスト(日立化成工業株式会社製商品名、RAYCAST)を格子パターン(ライン幅15μm、ライン間隔(ピッチ)250μm)状に形成し、90℃で15分間プリベークした後、高圧水銀ランプで紫外線を90mJ/cm照射した。その後、インクレジストで被覆されていない銅箔をケミカルエッチング、レジスト剥離の工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。この工程は、インクレジストを、図1に示すようにシリコン樹脂面(ブランケット)上にキャップコ−タを用いて塗布し、その塗布層を乾燥させた後、ライン幅15μm、ライン間隔250μmの格子パターンの逆パターンを形成した凸版を押圧して凸版の凸部分に印刷インキ組成物を転写して、凸部分の版胴を用いて不要部分の塗膜を除去し、塗布面に残ったインクレジストを銅箔の光沢面に転写した。
得られた電磁波シールド性透明フィルムの開口率は88%、可視光線透過率は55%であった。さらに本フィルムの導体が露出している面に、UV硬化型樹脂(日立化成工業株式会社製商品名、ヒタロイド7983A、塗布厚20μm)を塗布し、PETフィルムでラミネートした後、高圧水銀ランプで紫外線を500mJ/cm照射した。このフィルムの可視光線透過率は80%であった。
(実施例2)
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績株式会社製、商品名A−4100)を用い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚1μm)を塗布し、さらにその上に接着層として、ポリ酢酸ビニル樹脂(電気化学工業株式会社製商品名、SN-10、軟化点55℃、重合度1200〜1500、n=1.5)を乾燥塗布厚が30μmになるように塗布した。その接着剤面に厚さ12μmの電解銅箔(日本電解株式会社製、商品名NDGE)の粗化面を貼り合わせた。その後銅箔の光沢面に、上記と同様にして凸版反転オフセット法を用いてインクレジスト(太陽インキ株式会社製、商品名PHOTO FINER)を反転格子パターン(ライン幅10μm、ライン間隔(ピッチ)300μm)状に形成し、80℃で15分間プリベークした後、高圧水銀ランプで紫外線を70mJ/cm照射した。その後、インクレジストで被覆されていない銅箔をケミカルエッチング、レジスト剥離工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。出来上った銅の格子パターンに常法により電解銅めっきによって、3μm厚の銅めっき層を形成した(電解銅めっき:例えば、プリント回路技術便覧、(社)日本プリント回路工業会編、日刊工業新聞社、昭和62年2月28日発行、470頁)。本フィルムの開口率は93%、可視光線透過率は57%であった。さらに本フィルムの導体が露出している面に、下記樹脂組成物を塗布し、90℃で10分間乾燥後、100℃で30分間硬化させた。このフィルムの可視光線透過率は84%であった。
被覆に使用した樹脂組成物
(1)YD−812(東都化成株式会社製商品名;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、Mw=30万)
100重量部
(2)IPDI(日立化成工業株式会社製;マスクイソホロンジイソシアネート 12.5重量部
(3)2−エチル−4−メチルイミダゾール0.3重量部
(4)MEK 330重量部
(5)シクロヘキサノン 15重量部
(実施例3)
厚さ50μmのポリカーボネートフィルム(旭硝子株式会社製商品名、レキサン)を用い、そのコロナ処理面(臨界表面張力54dyne/cm)に接着層として、ポリエステルポリウレタン樹脂(東洋紡績株式会社製商品名、バイロンUR−1400、軟化点83℃、平均分子量40,000、n=1.5)を乾燥塗布厚が25μmになるように塗布した。その接着剤面に厚さ12μmの電解銅箔(三井金属株式会社製、商品名SQ-VLP)の粗化面を貼り合わせた。その後銅箔の光沢面に、上記と同様にして凸版反転オフセット法を用いて下記の感光性樹脂からなるインクレジストを反転格子パターン(ライン幅10μm、ライン間隔(ピッチ)200μm)状に形成し、高圧水銀ランプで紫外線を1000mJ/cm照射し、さらに120℃で5分間加熱硬化させた。その後、インクレジストで被覆されていない銅箔をケミカルエッチング、レジスト剥離の工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。本フィルムの開口率は90%、可視光線透過率は55%であった。さらに本フィルムの導体が露出している面に、UV硬化型樹脂(日立化成工業株式会社製商品名、ヒタロイド7983A、塗布厚20μm)を塗布し、PETフィルムでラミネートした後、高圧水銀ランプで紫外線を700mJ/cm照射した。このフィルムの可視光線透過率は81%であった。
(感光性樹脂の組成)
2,2-ビス(4-(4-N-マレイミジルフェノキシ)フェニル)プロパン
30重量部
エポキシ当量500のビスフェノールA型エポキシ樹脂に1当量のテトラヒドロ無水フタル酸を窒素雰囲気下、150℃で10時間反応させて得た酸変性エポキシ樹脂
45重量部
アクリロニトリルブタジエンゴム(PNR-1H、日本合成ゴム株式会社製商品名)
20重量部
1,7-ジ-9-アクリジニルヘプタン 5重量部
水酸化アルミニウム 10重量部
シクロヘキサノン/メチルエチルケトン(1/1重量比)の45重量%ワニスとした。
(実施例4)
厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製商品名、A−4100)を用い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚1μm)を塗布し、さらにその上に接着層として、アクリル樹脂(帝国化学産業株式会社製商品名、HTR−811、軟化点−43℃、平均分子量42万、n=1.52)を乾燥塗布厚が20μmになるように塗布した。その接着剤面に厚さ18μmの電解銅箔(ジャパンエナジー株式会社製、商品名JTC)の粗化面を貼り合わせた。その後銅箔の光沢面に、上記と同様にして凸版反転オフセット法を用いて下記の樹脂組成物であるインクレジストを反転格子パターン(ライン幅20μm、ライン間隔(ピッチ)250μm)状に形成し、80℃で15分間プリベークした後、高圧水銀ランプで紫外線を100mJ/cm照射した。
その後、インクレジストで被覆されていない銅箔をケミカルエッチング工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。本フィルムの開口率は84%、可視光線透過率は55%であった。さらに本フィルムの導体が露出している面に、下記樹脂組成物を塗布し、90℃で10分間乾燥後、100℃で30分間硬化させた。このフィルムの可視光線透過率は76%であった。
(被覆に使用した樹脂組成物)
(1)YD−812(東都化成株式会社製商品名;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、Mw=30万)
100重量部
(2)IPDI(日立化成工業株式会社製;マスクイソホロンジイソシアネート
12.5重量部
(3)2−エチル−4−メチルイミダゾール 0.3重量部
(4)MEK 330重量部
(5)シクロヘキサノン 15重量部
(実施例5)
厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製商品名、A−4100)を用い、その表面にプライマ(日立化成工業株式会社製商品名、HP−1、塗布厚1μm)を塗布し、さらにその上に接着層として、ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業株式会社製商品名、#6000EP、軟化点72℃、分子量2,400、n=1.52)を乾燥塗布厚が20μmになるように塗布した。その接着剤面に厚さ12μmの電解銅箔(三井金属株式会社製、商品名SQ−VLP)の粗化面を貼り合わせた。その後銅箔の光沢面に、上記と同様にして凸版反転オフセット法を用いてインクレジスト(日立化成工業株式会社製商品名、RAYCAST)を反転格子パターン(ライン幅20μm 、ライン間隔(ピッチ)250μm)状に形成し、90℃で15分間プリベークした後、高圧水銀ランプで紫外線を90mJ/cm照射した。その後、インクレジストで被覆されていない銅箔をケミカルエッチング工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。本フィルムの開口率は84%、可視光線透過率は54%であった。さらに本フィルムの導体が露出している面に、UV硬化型樹脂(日立化成工業株式会社製商品名、ヒタロイド7983A、塗布厚20μm)を塗布し、PETフィルムでラミネートした後、高圧水銀ランプで紫外線を1000mJ/cm照射した。このフィルムの可視光線透過率は76%であった。
(実施例6)
実施例1で得られた電磁波シールド性透明フィルムを熱プレス機によりそれぞれ市販のアクリル板(株式会社クラレ製商品名、コモグラス、厚み3mm)および厚さ3mmの市販のソーダライムガラスに接着フィルム(積水化学工業株式会社製商品名、エスレック、厚さ250μm)を介したもの、接着フィルムを使用しないもの4種類を110℃、20Kgf/cm、15分の条件で加熱圧着し電磁波遮蔽体を得た(表1には接着フィルムを用い、アクリル板を使用した場合を示した)。
(比較例1)
実施例1で使用したPETフィルム、プライマ、接着剤、銅箔及びインクレジストを用い、凸版反転オフセット法の代わりに、スクリーン印刷法を使用して、ライン幅15μm、ライン間隔(ピッチ)250μmの格子パターンを形成したが、ラインのにじみ、かすれ、断線が多数発生した。
(比較例2)
実施例1で使用したPETフィルム、プライマ、接着剤、銅箔及びインクレジストを用い、凸版反転オフセット法の代わりに、凹版オフセット印刷法を使用して、ライン幅15μm、ライン間隔(ピッチ)250μmの格子パターンを形成したが、インクのにじみ、かすれが発生し、15μmのライン幅の形成はできなかった。
(比較例3)
実施例1で使用したPETフィルム、プライマ、接着剤、銅箔及びインクレジストを用い、ライン幅50μm、ライン間隔(ピッチ)125μmの格子パターンを形成した。その後、実施例1と同様にして、120℃で5分間インクレジストを加熱硬化し、ケミカルエッチング、レジスト剥離工程を経て、電磁波シールド性透明フィルムを作製した。本フィルムの開口率は36%であった。
以上のようにして得られた電磁波シールド性透明フィルム、電磁波遮蔽体の幾何学図形の開口率、印刷パターンの異常の有無、電磁波シールド性(300MHz)、樹脂被覆前後の可視光透過率、非視認性、ガラス板への密着性を測定した。その測定結果を表1に纏めて示した。導電性金属箔で描かれた幾何学図形の開口率は顕微鏡写真をもとに実測した。電磁波シールド性は、アドバンテスト法により、周波数300MHzで測定した。可視光透過率の測定は、ダブルビーム分光光度計(株式会社日立製作所製商品名、200−10型)を用いて、400〜700nmの透過率の平均値を用いた。印刷パターンの異常の有無、及び非視認性は肉眼観察により判定した。非視認性は、電磁波シールド性透明フィルムを0.5m離れた場所から観察し、導電性材料で形成された幾何学図形を認識できないものを良好、認識できるものをNGとした。電磁波シールド性透明フィルムのガラスへの接着性は、サンプルを110℃、10kgf/cmで10分間ガラスに接着させ、接着力を測定した(実施例6を除く)。
Figure 2005072551
比較例1はスクリーン印刷法を使用してライン幅15μm 、ライン間隔(ピッチ)250μmの格子パターンの形成を試みたものであるが、ラインのにじみ、かすれ、断線が多数発生した。比較例2は、凹版オフセット印刷法を用いてパターン形成を試みたものであるが、インクのにじみ、かすれが発生し、15μmのライン幅の形成はできなかった。
比較例3はライン幅を50μm、ライン間隔(ピッチ)を125μmの格子パターンとしたものであるが、開口率は36%に留まった。これらの比較例に対して、本発明の実施例で示した、プラスチック支持体、接着層、導電性金属箔がこの順に配置された構成体において、導電性金属箔が凸版反転オフセット法により描かれた幾何学図形を有し、その開口率が50%以上の電磁波シールド性透明フィルムはラインのにじみ、かすれ、断線がなく、印刷可能な最小ライン幅は20μm以下と良好であった。そして、開口率が高く明るい割に電磁波シールド性を50dB以上とすることができる。
本発明は、CRT、PDP(プラズマ)、液晶、ELなどのディスプレイ前面から発生する電磁波のシールド性を有する電磁波シールド性透明フィルムの製造方法、このフィルムを用いた電磁波遮蔽体及びこれらを用いたディスプレイであり、電磁波シールド性透明フィルムをディスプレイに使用した場合、可視光透過率が大きく、非視認性が良好であるため、ディスプレイの輝度を高めることなく通常の状態とほぼ同様の条件下で鮮明な画像を快適に鑑賞することができる。本発明の電磁波シールド性透明フィルム及び電磁波遮蔽体は、電磁波シールド性や透明性に優れているため、ディスプレイの他に電磁波を発生したり、あるいは電磁波から保護する測定装置、測定機器や製造装置の内部をのぞく窓や筐体、特に透明性を要求される窓のような部位に設けて使用することができる。
凸版反転オフセット法により、インクレジストを導電性金属箔上に形成する方法を説明するための概略図。
符号の説明
1.インクレジスト
2.回転胴
3.離型性面(ブランケット)
4.版胴
5.凸版
6.基板(導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体からなる構成体)
7.キャップコーター

Claims (14)

  1. 導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体がこの順序で積層された構成体において、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成することを特徴とする電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  2. 導電性金属箔が黒化処理された導電性金属箔であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  3. 導電性金属箔上に金属めっきが施されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  4. 接着層の主成分が、UV硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  5. 接着層の軟化温度が200℃以下である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  6. 接着層の屈折率が1.35〜1.70の範囲にある請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  7. インクレジストが、紫外線(UV)または熱で硬化するインクレジストである請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  8. 導電性金属箔で描かれた幾何学図形のライン幅が40μm以下、ライン間隔が100μm以上、ライン厚さが40μm以下である請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  9. プラスチック支持体がポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムである請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  10. プラスチック支持体が表面処理されたプラスチック支持体である請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  11. プラスチック支持体の表面処理が、プライマ塗布処理、プラズマ処理、コロナ放電処理のうち少なくとも1つ以上の方法を用いる請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  12. 導電性金属箔、接着層、プラスチック支持体がこの順序で積層された構成体において、凸版反転オフセット法により幾何学図形を有するインクレジストを導電性金属箔上に形成し、その開口率が50%以上となるように導電性金属箔をケミカルエッチングして幾何学図形を形成し、しかる後に樹脂層で被覆して透明化することを特徴とする電磁波シールド性透明フィルムの製造方法。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の製造方法によって得られた電磁波シールド性透明フィルムと透明基材から構成された電磁波遮蔽体。
  14. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の製造方法によって得られた電磁波シールド性透明フィルムまたは請求項13に記載の電磁波遮蔽体を用いたディスプレイ。


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