JP2005071543A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005071543A
JP2005071543A JP2003303293A JP2003303293A JP2005071543A JP 2005071543 A JP2005071543 A JP 2005071543A JP 2003303293 A JP2003303293 A JP 2003303293A JP 2003303293 A JP2003303293 A JP 2003303293A JP 2005071543 A JP2005071543 A JP 2005071543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
nonmagnetic material
particles
magnetic
magnetic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003303293A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Suwa
孝裕 諏訪
Kazuhiro Hattori
一博 服部
Shuichi Okawa
秀一 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2003303293A priority Critical patent/JP2005071543A/ja
Priority to US10/924,803 priority patent/US20050045581A1/en
Publication of JP2005071543A publication Critical patent/JP2005071543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/855Coating only part of a support with a magnetic layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/743Patterned record carriers, wherein the magnetic recording layer is patterned into magnetic isolated data islands, e.g. discrete tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】 所定の凹凸パターンで形成された記録層を有し、且つ、表面が充分に平坦な磁気記録媒体を効率良く確実に製造することができる磁気記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】 被加工体10の表面の法線10Aに対して相対的に傾斜した方向から被加工体10に非磁性材料の粒子を照射し、且つ、非磁性材料の粒子の照射方向52に対して傾斜した中心軸10A廻りに被加工体10を回転させて凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関する。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体は、記録層を構成する磁性粒子の微細化、材料の変更、ヘッド加工の微細化等の改良により著しい面記録密度の向上が図られており、今後も一層の面記録密度の向上が期待されている。
しかしながら、ヘッドの加工限界、磁界の広がりに起因するサイドフリンジ、クロストークなどの問題が顕在化してきており、従来の改良手法による面記録密度の向上は限界にきているため、一層の面記録密度の向上を実現可能である磁気記録媒体の候補として、記録層を所定の凹凸パターンで形成し、凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填してなるディスクリートタイプの磁気記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
記録層を所定の凹凸パターンで形成する加工技術としては、反応性イオンエッチング等のドライエッチングの手法(例えば、特許文献2参照)を利用しうる。
又、非磁性体の充填を実現する手段としては半導体製造の分野で用いられているスパッタリング等の加工技術を利用しうる。尚、スパッタリング等の加工技術を用いると非磁性材料は凹凸パターンの凹部だけでなく、記録層の上面にも成膜され、非磁性体の表面は記録層の凹凸形状に倣って凹凸形状に形成される。
良好な磁気特性を得るためには、記録層上の非磁性体はできるだけ除去する必要がある。又、磁気記録媒体の表面に段差があるとヘッド浮上の不安定化、異物の堆積という問題が生じうるため、記録層及び非磁性体の表面を平坦化することが好ましい。この記録層上の非磁性体の除去及び平坦化についても半導体製造の分野で用いられているCMP(Chemical Mechanical Polishing)等の加工技術を利用しうる。
特開平9−97419号公報 特開平12―322710号公報
しかしながら、非磁性体の成膜厚さが薄いと、凹凸パターンの凹部に非磁性体が完全に充填されず、記録層及び非磁性体の表面を充分に平坦化できないことがある。又、凹凸パターンの凹部に非磁性体を完全に充填しても、非磁性体の成膜厚さが薄いと、記録層及び非磁性体の表面を充分に平坦化できないことがある。より詳細に説明すると、図20(A)に示されるように、非磁性体102の表面は記録層104の凹凸形状に倣って凹凸形状に形成される。一方、非磁性体102は平坦化工程で全体的に除去されながら表面の凹凸が除々に均されるので、非磁性体の成膜厚さが薄いと、表面の凹凸を均す効果のある平坦化工程が実質的に短くなり、図20(B)に示されるように、記録層104の上面まで非磁性体102を除去しても非磁性体102の表面の凹凸が充分に均されないことがある。
これに対して、非磁性体を厚く成膜すれば、以上の問題を解決しうるが、材料の使用効率が低下し生産コストが増加するという問題がある。又、平坦化工程の時間が長くなり、生産効率が低下するという問題がある。更に、非磁性体の成膜厚さは基板上の部位により、一定の比率でばらつく傾向があるので、非磁性体を厚く成膜すると、それだけ非磁性体の膜厚分布(膜厚の差)が大きくなり、非磁性体を厚く成膜することによる表面の平坦化効果が減殺されたり、平坦化工程で表面を充分に平坦化することができず、却って磁気記録媒体の表面の凹凸が大きくなることもある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、所定の微細凹凸パターンで形成された記録層を有し、且つ、表面が充分に平坦な磁気記録媒体を効率良く確実に製造することができる磁気記録媒体の製造方法を提供することをその課題とする。
本発明は、被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から該被加工体に対して非磁性材料の粒子を照射し、且つ、該非磁性体の粒子の照射方向に対する被加工体の姿勢を相対的に変化させつつ記録層の凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填することにより、記録層の凹凸形状に倣って成膜される非磁性体の表面の凹凸を低減し、上記課題を解決するに至った。即ち、成膜される非磁性体の表面の凹凸が小さいので、非磁性体を薄く成膜しても平坦化工程で凹凸を充分均すことができる。又、非磁性体を薄く成膜できるので、平坦化工程の時間をそれだけ短縮でき、生産効率を向上させることができる。
即ち、次のような本発明により、上記課題の解決を図ることができる。
(1)基板上に記録層を所定の凹凸パターンで形成してなる被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から該被加工体に非磁性材料の粒子を照射し、且つ、該非磁性材料の粒子の照射方向に対して前記被加工体の姿勢を相対的に変化させつつ前記凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填する非磁性体充填工程と、余剰の前記非磁性体を除去して前記被加工体の表面を平坦化する平坦化工程と、を含んでなることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(2)前記非磁性体充填工程は、前記非磁性材料の粒子の照射方向から傾斜した軸廻りに前記被加工体を相対的に回転させつつ前記凹部に非磁性体を充填するようにしたことを特徴とする前記(1)の磁気記録媒体の製造方法。
(3)前記非磁性体充填工程は、スパッタリング法及びイオンビームデポジション法のいずれかを用いて前記被加工体の表面に対して前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)又は(2)の磁気記録媒体の製造方法。
(4)前記非磁性体充填工程は、前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかの磁気記録媒体の製造方法。
(5)前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が200nm以下の間隔で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかの磁気記録媒体の製造方法。
(6)前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が50nm以下の凹部幅で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかの磁気記録媒体の製造方法。
(7)前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が150nm以下の間隔で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に15°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかの磁気記録媒体の製造方法。
(8)前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が40nm以下の凹部幅で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に15°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかの磁気記録媒体の製造方法。
尚、本出願において、「基板上に記録層を所定の凹凸パターンで形成してなる」とは、基板上に記録層を所定のパターンで多数の記録要素に分割して形成し、記録要素の間に凹部を形成する場合の他、記録層を部分的に分割して、例えば、螺旋形状の記録要素や、一部が連続した所定のパターンの記録要素を基板上に形成し、該記録要素の間に凹部を形成する場合、記録層に凸部、凹部双方を形成する場合、も含む意義で用いることとする。
本発明は、被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から被加工体に対して非磁性材料の粒子を照射し、且つ、非磁性体の粒子の照射方向に対する被加工体の姿勢を相対的に変化させつつ記録層の凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填することにより、記録層の凹凸形状に倣って成膜される非磁性体の表面の凹凸を低減しているので、非磁性体を薄く成膜しても平坦化工程で凹凸を充分均すことができる。又、非磁性体を薄く成膜できるので、平坦化工程の時間をそれだけ短縮でき、生産効率を向上させることができる。従って、凹凸パターンで形成された記録層を有し、且つ、表面が充分に平坦な磁気記録媒体を効率良く確実に製造することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、基板表面上に連続記録層等を形成してなる図1に示されるような被加工体の加工出発体に加工を施すことにより、連続記録層を所定の凹凸パターンで多数の記録要素に分割すると共に記録要素の間の凹部(凹凸パターンの凹部)に非磁性体を充填して図2に示されるような磁気記録媒体を製造する製造方法に関するものであり、非磁性体充填工程に特徴を有している。他の工程については従来と同様であるので説明を適宜省略することとする。
図1に示されるように、被加工体10の加工出発体は、ガラス基板12に、下地層14、軟磁性層16、配向層18、連続記録層20、第1のマスク層22、第2のマスク層24、レジスト層26がこの順で形成された構成とされている。
下地層14は、厚さが30〜200nmで、材料はCr(クロム)又はCr合金である。
軟磁性層16は、厚さが50〜300nmで、材料はFe(鉄)合金又はCo(コバルト)合金である。
配向層18は、厚さが3〜30nmで、材料はCoO、MgO、NiO等である。
連続記録層20は、厚さが5〜30nmで、材料はCoCr(コバルト−クロム)合金である。
第1のマスク層22は、厚さが3〜50nmで、材料はTiN(窒化チタン)である。
第2のマスク層24は、厚さが3〜30nmで、材料はNi(ニッケル)である。
レジスト層26は、厚さが30〜300nmで、材料はネガ型レジスト(NBE22A 住友化学工業株式会社製)である。
図2に示されるように、磁気記録媒体30は垂直記録型のディスクリートタイプの磁気ディスクで、前記連続記録層20がトラックの径方向に微細な間隔で多数の記録要素31に分割されると共に、記録要素31の間の凹部33に非磁性体32が充填され、記録要素31及び非磁性体32に保護層34、潤滑層36がこの順で形成された構成とされている。尚、記録要素31と非磁性体32の間には隔膜38が形成されている。
非磁性体32の材料はSiO(二酸化ケイ素)、保護層34及び隔膜38の材料はいずれもダイヤモンドライクカーボンと呼称される硬質炭素膜、潤滑層36の材料はPFPE(パーフロロポリエーテル)である。尚、本明細において「ダイヤモンドライクカーボン(以下、「DLC」という)」という用語は、炭素を主成分とし、アモルファス構造であって、ビッカース硬度測定で200〜8000kgf/mm2程度の硬さを示す材料という意義で用いることとする。
非磁性体32の充填は、図3に示されるようなイオンビームデポジション装置を用いて行う。
イオンビームデポジション装置40は、ガス放電によりSiO(非磁性材料)の粒子をイオン化するためのイオン発生源42と、真空チャンバ44と、イオン発生源42及び真空チャンバ44を連結する連結管46と、真空チャンバ44内で被加工体10を所定の姿勢で保持するための保持機構48と、真空チャンバ44内、且つ、連結管46及び保持機構48の間に配設されたイオン減速機構50と、を備えている。尚、真空チャンバ44には排気口44Aが設けられている。
連結管46は、く字状に湾曲した形状とされ、SiOの粒子のイオンを質量分離して、選択的に真空チャンバ44内に供給し、真空チャンバ44内の保持機構48に対して略鉛直方向にSiOの粒子のイオンを照射するように構成されている。
保持機構48は、被加工体10の表面の法線が鉛直方向から傾斜するように被加工体10を保持するための治具54を備えている。即ち、イオンビームデポジション装置40は、被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向から被加工体10にSiOの粒子のイオンを照射することができるように構成されている。
又、保持機構48は、治具54と共に被加工体10を回転させるための回転駆動機構56を備えている。回転駆動機構56は、被加工体10を、その中心軸10A廻りに回転させるように構成されている。即ち、回転駆動機構56は、SiOの粒子の照射方向52に対して傾斜した軸廻りに被加工体10を回転させることができるように構成されている。尚、回転駆動機構56は、回転軸の角度が調節可能とされており、保持機構48は、SiOの粒子の照射方向52に対する被加工体10の保持角度を調節可能とされている。
イオン減速機構50は、磁場をイオンビームの照射経路に磁場を発生させてイオンビームを減速させるように構成されている。
次に、被加工体10の加工方法について、図4に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、図1に示される被加工体10の加工出発体を用意する(S102)。被加工体10の加工出発体はガラス基板12に、下地層14、軟磁性層16、配向層18、連続記録層20、第1のマスク層22、第2のマスク層24をこの順でスパッタリング法により形成し、更にレジスト層26をディッピング法で塗布することにより得られる。尚、スピンコート法によりレジスト層26を塗布してもよい。
この被加工体10の加工出発体のレジスト層26に転写装置(図示省略)を用いて、コンタクトホールを含む所定のサーボパターン(図示省略)及び微細な間隔で記録要素31の凹凸パターンに相当する図5に示されるような凹凸パターンをナノ・インプリント法により転写する(S104)。尚、レジスト層26を露光・現像して、分割パターンに相当する多数の凹部を形成してもよい。
次に、アッシングにより、図6に示されるように凹凸パターンの凹部底面のレジスト層26を除去する(S106)。尚、この際、凹部以外の領域のレジスト層26も若干除去されるが、凹部底面との段差の分だけ残存する。
次に、Ar(アルゴン)ガスを用いたイオンビームエッチングにより、図7に示されるように凹部底面の第2のマスク層24を除去する(S108)。尚、この際、凹部以外の領域のレジスト層26も若干除去される。
次に、SF(6フッ化硫黄)ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、図8に示されるように凹部底面の第1のマスク層22を除去する(S110)。これにより、凹部底面に連続記録層20が露出する。尚、この際、凹部以外の領域のレジスト層26は完全に除去される。又、凹部以外の領域の第2のマスク層24も一部除去されるが若干量が残存する。
次に、COガス及びNHガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより、図9に示されるように凹部底面の連続記録層20を除去する(S112)。これにより、連続記録層20が多数の記録要素31に分割される。
尚、この反応性イオンエッチングにより、凹部以外の領域の第2のマスク層24が完全に除去される。又、凹部以外の領域の第1のマスク層22も一部が除去されるが若干量が記録要素31の上面に残存する。
次に、SFガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより、図10に示されるように記録要素31の上面に残存する第1のマスク層22を完全に除去する(S114)。
次に、被加工体10の表面を洗浄する(S116)。具体的には、NHガス等の還元性のガスを供給して被加工体10の表面のSFガス等を除去する。
次に、CVD法により、図11に示されるように、記録要素31にDLCの隔膜38を1〜20nmの厚さで成膜する(S118)。
次に、イオンビームデポジション装置40を用いて記録要素31の間の凹部33にSiOの粒子を充填するように、非磁性体32を成膜する(S120)。ここで、非磁性体32は隔膜38を完全に被覆するように成膜する。
具体的には、保持機構48の治具54で被加工体10を保持し、イオンビーム発生源42から連結管46を介して真空チャンバ44内に非磁性体32の粒子を供給すると、非磁性体32の粒子は、被加工体10の表面に付着する。この際、被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向から被加工体10にSiOの粒子を照射しているため、図12(A)に示されるように被加工体10の表面の凹凸に倣って非磁性体32が一時的に偏って成膜されるが、回転駆動機構56により被加工体10は回転駆動され、SiOの粒子の照射方向に対する姿勢が相対的に変化しながら成膜が進行するので、図12(B)に示されるように、非磁性体32の表面の凹凸は次第に均される。又、ガラス基板12上の部位による非磁性体32の成膜厚さのばらつきも抑制される。従って、図13に示されるように、非磁性体32は、前述の図20(A)に示されるような従来の成膜形状に対し、表面の凹凸が抑制され、表面が著しく平坦な形状に成膜される。尚、図12(B)では、非磁性体32の成膜の履歴を示すため、2層の非磁性体32を積層したような模式的な図示を行っているが実際には非磁性体32は一体化されている。
尚、記録要素31は隔膜38で被覆・保護されているので、非磁性体32のイオンビームデポジションにより劣化することがない。
後述するように、被加工体10の表面の法線に対するSiOの粒子の照射角が大きいほど非磁性体32の表面の凹凸を制限する効果は高く、被加工体10の表面の法線に対して45°以上傾斜した方向からSiOの粒子を照射することが好ましい。尚、照射角の上限は、SiOの粒子を被加工体10の表面に沿って照射する方向、即ち、被加工体10の表面の法線に対して90°である。
次に、イオンビームエッチングにより、記録要素31の上面よりも基板12から離反する側(図13における上側)の余剰の非磁性体32を除去し、図14に示されるように被加工体10の表面を平坦化する(S122)。尚、記録要素31の上面の隔膜38は完全に除去してもよいし、一部を残してもよい。
非磁性体32は表面の凹凸が微小に制限された形状に成膜されているので、イオンビームエッチングにより全体的に除去されながら表面の凹凸が確実に均され、平坦化される。
尚、この際、高精度な平坦化を行うためにはArイオンの入射角は表面に対して−10〜15°の範囲とすることが好ましい。一方、非磁性体充填工程で記録要素31及び非磁性体32の表面の良好な平坦性が得られていれば、Arイオンの入射角は30〜90°の範囲とするとよい。このようにすることで、加工速度が速くなり、生産効率を高めることができる。ここで「入射角」とは、被加工体の表面に対する入射角度であって、被加工体の表面とイオンビームの中心軸とが形成する角度という意義で用いることとする。例えば、イオンビームの中心軸が被加工体の表面と平行である場合、入射角は0°である。
次に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により記録要素31及び非磁性体32の上面に1〜5nmの厚さでDLCの保護層34を形成する(S124)。
更に、ディッピング法により保護層34の上に1〜2nmの厚さでPFPEの潤滑層36を塗布する(S126)。これにより、前記図2に示される磁気記録媒体30が完成する。
以上のように、表面の凹凸を微小に制限した形状に非磁性体32を成膜できるので、非磁性体32を薄く成膜しても記録要素31及び非磁性体32の表面を確実に平坦化することができ、又、非磁性体32を薄く成膜することで非磁性体32の材料の使用効率を高めることができると共に平坦化工程の時間を短縮することができ、生産効率を高めることができる。
尚、本実施形態において、イオンビームデポジションにより非磁性体32を成膜しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスパッタリング等の他の成膜手法により、非磁性体を成膜してもよい。この場合も、被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から被加工体に非磁性材料の粒子を照射し、且つ、非磁性材料の粒子の照射方向に対して傾斜した軸廻りに被加工体を相対的に回転させることにより、非磁性体の表面の凹凸を微小に制限することができる。
又、本実施形態において、非磁性体32の材料はSiOであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、イオンビームデポジション、スパッタリング等の成膜手法に適した材料であれば、他の非磁性材料を用いてもよい。
又、本実施形態において、イオンビームデポジション装置40の保持機構48における被加工体10の保持角度を調節することにより、被加工体10の表面の法線に対して傾斜した方向からSiOの粒子を照射しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から被加工体に非磁性材料の粒子を照射できれば、その手法は特に限定されない。例えば、被加工体10は常時水平、又は垂直に保持し、非磁性材料の粒子を水平、垂直方向に対して傾斜した方向から照射してもよい。
又、本実施形態において、被加工体10をその中心軸周りに回転駆動して、被加工体10の表面に非磁性材料の粒子を均一に照射しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、非磁性材料の粒子の照射方向に対して傾斜した軸であれば、被加工体10の表面の法線からも傾斜した軸廻りに被加工体10を回転駆動してもよい。又、被加工体10は一定の姿勢に保持し、非磁性材料の粒子の照射機構を被加工体10に対して回転させてもよい。
更に、非磁性材料の粒子の照射方向に対して被加工体の表面の法線が傾斜するように被加工体10の姿勢を非磁性材料の粒子の照射方向に対して相対的に変化させることができれば、回転以外の挙動で被加工体10、非磁性材料の粒子の照射機構の一方又は両方を動かしつつ、被加工体10の表面に非磁性材料の粒子を照射してもよい。尚、この場合、表面の凹凸を微小に制限した形状に非磁性体を成膜できれば、表面の法線が非磁性材料の粒子の照射方向に対して一時的に一致するような挙動で被加工体の姿勢を相対的に変化させてもよい。例えば、複数の回転運動、揺動等を組合わせた挙動で、被加工体10又は非磁性材料の粒子の照射機構を駆動してもよい。又、被加工体10を可撓性の部材で支持し、偏心軸等を用いて不規則に振動又は揺動させつつ、被加工体10の表面に非磁性材料の粒子を照射してもよい。
又、非磁性材料の粒子の照射方向に対する被加工体10の姿勢は連続的に変化させてもよく、断続的に変化させてもよい。
又、本実施形態において、アルゴンガスを用いたイオンビームエッチングにより非磁性体32を、記録要素31の上面まで除去し、被加工体10の表面を平坦化しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、Kr(クリプトン)、Xe(キセノン)等の他の希ガスを用いたイオンビームエッチングにより、非磁性体32を、記録要素31の上面まで除去し、被加工体10の表面を平坦化してもよい。又、SF、CF(4フッ化炭素)、C(6フッ化エタン)等のハロゲン系のガスを用いた反応性イオンビームエッチングにより平坦化を行っても良い。又、非磁性材料成膜後レジストなどを平坦に塗布した後、イオンビームエッチング法を用いて記録要素上まで余剰の非磁性材料を除去するエッチバック法やCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化を行っても良い。
又、本実施形態において、第1のマスク層22、第2のマスク層24、レジスト層26を連続記録層20に形成し、3段階のドライエッチングで連続記録層20を分割しているが、連続記録層20を高精度で分割できれば、レジスト層、マスク層の材料、積層数、厚さ、ドライエッチングの種類等は特に限定されない。
又、本実施形態において、連続記録層20(記録要素31)の材料はCoCr合金であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、鉄属元素(Co、Fe(鉄)、Ni)を含む他の合金、これらの積層体等の他の材料の記録要素で構成される磁気記録媒体の加工のためにも本発明を適用可能である。
又、本実施形態において、連続記録層20の下に下地層14、軟磁性層16、配向層18が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、連続記録層20の下の層の構成は、磁気記録媒体の種類に応じて適宜変更すればよい。例えば、下地層14、軟磁性層16、配向層18のうち一又は二の層を省略してもよい。又、基板上に連続記録層を直接形成してもよい。
又、本実施形態において、磁気記録媒体30は記録要素31がトラックの径方向に微細な間隔で並設された垂直記録型のディスクリートタイプの磁気ディスクであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録要素がトラックの周方向(セクタの方向)に微細な間隔で並設された磁気ディスク、トラックの径方向及び周方向の両方向に微細な間隔で並設された磁気ディスク、凹凸パターンが形成された連続記録層を有するパームタイプの磁気ディスク、トラックが螺旋形状をなす磁気ディスクの製造についても本発明は当然適用可能である。又、MO等の光磁気ディスク、磁気と熱を併用する熱アシスト型の磁気ディスク、更に、磁気テープ等ディスク形状以外の他のディスクリートタイプの磁気記録媒体の製造に対しても本発明を適用可能である。
上記実施形態により、表1に示されるように、トラックピッチ(凹凸パターンの凸部の間隔=凹部の間隔)300nm、記録要素幅230nm、凹部幅70nm、段差(記録要素の高さ)45nmの凹凸パターンで4個の被加工体10を加工し、連続記録層20を多数の記録要素31に分割した。
次に、イオンビームデポジション装置40を用いて、各被加工体10を約18rpmの回転速度で回転させつつSiOの層を約100nmの厚さで成膜し、記録要素31の間を充填した。この際、各被加工体10の表面の法線に対する非磁性材料の粒子の照射角が各被加工体10毎に異なるように各被加工体10を保持した。具体的には、照射角が約15°、30°、45°、60°となるように各被加工体10を保持した。
非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、各被加工体10に成膜された非磁性体32の表面の段差の平均の大きさと、の関係を図15に符号Aを付した曲線で示す。尚、図15における照射角0(deg)のデータは、後述する比較例のデータである。
又、非磁性材料の粒子の照射角を60°に保持して非磁性体32を成膜した被加工体10の断面形状を図16に、30°に保持して非磁性体を成膜した被加工体10の断面形状を図17に示す。
尚、非磁性材料の粒子の照射角を60°に保持して非磁性体32を成膜した被加工体10における非磁性体32の表面の中心線平均粗さRaを測定したところ、表2に示されるように、約1.389nmであった。
次に、各被加工体10の表面に対して約2°の入射角で約12分30秒間イオンビームエッチングを行い、表面を平坦化した。
非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、平坦化後の各被加工体10の表面の段差の大きさと、の関係を図18に符号A´を付した曲線で示す。尚、図18における照射角0(deg)のデータは、後述する比較例のデータである。又、非磁性材料の粒子の照射角を60°に保持して非磁性体32を成膜した被加工体10の平坦化後の表面の中心線平均粗さRaを測定したところ表2に示されるように、約0.75nmであった。
実施例1に対し、分割パターンを表1に示されるように、トラックピッチ200nm、記録要素幅150nm、凹部幅50nmに変更して4個の被加工体10を加工し、連続記録層20を多数の記録要素31に分割した。他の条件は実施例1と同様とした。
非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、平坦化後の各被加工体10の表面の段差の大きさと、の関係を図18に符号B´を付した曲線で示す。
実施例1及び2に対し、凹凸パターンを表1に示されるように、トラックピッチ150nm、記録要素幅110nm、凹部幅40nm、段差35nmに変更して4個の被加工体10を加工し、連続記録層20を多数の記録要素31に分割した。他の条件は実施例1と同様とした。
非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、各被加工体10に成膜された非磁性体32の表面の段差の平均の大きさと、の関係を図15に符号Cを付した曲線で示す。
又、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、平坦化後の各被加工体10の表面の段差の大きさと、の関係を図18に符号C´を付した曲線で示す。
実施例1、2及び3に対し、凹凸パターンを表1に示されるように、トラックピッチ120nm、記録要素幅90nm、凹部幅30nm、段差30nmに変更して4個の被加工体10を加工し、連続記録層20を多数の記録要素31に分割した。他の条件は実施例1と同様とした。
非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角と、平坦化後の各被加工体10の表面の段差の大きさと、の関係を図18に符号D´を付した曲線で示す。
(比較例)
実施例1〜4に対し、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角を0°とした。即ち、被加工体10の表面に対して垂直に非磁性材料の粒子を照射した。他の条件は実施例1〜4と同様とした。
凹凸パターンが実施例1と等しい場合の非磁性体の成膜後の断面形状を図19に示す。尚、表2に示されるように、成膜した非磁性体の表面の中心線平均粗さRaは約2.077nmであった。又、平坦化後の表面の中心線平均粗さRaは約0.936nmであった。
又、分割パターンが実施例1及び3と等しい場合の平坦化工程前の表面の段差を図15(照射角が0(deg)のデータ)に示す。又、凹凸パターンが実施例1、2、3及び4と等しい場合の平坦化工程後の表面の段差を図18(照射角が0(deg)のデータ)に示す。
表2に示されるように、実施例1は比較例に対し、平坦化工程前の非磁性体の表面粗さが小さく、平坦化工程後の非磁性体及び記録要素の表面粗さも小さくなっていることがわかる。即ち、非磁性体充填工程で成膜される非磁性体の表面粗さを小さく抑制することで、平坦化工程後の非磁性体及び記録要素の表面粗さも小さく抑制できることがわかる。
又、図15より、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角が大きいほど、成膜される非磁性体の表面の段差が小さく制限される傾向があることが確認された。特に、非磁性体の表面の段差を制限する効果が著しく増大するという点で、傾斜角を45°以上とすることが好ましいことがわかる。又、傾斜角が等しい場合、実施例3は実施例1よりも表面の段差が小さいことがわかる。これは実施例3が実施例1よりもトラックピッチ又は凹部幅が小さいためと考えられる。
尚、図16、図17及び図19に示されるように、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角が大きいほど、表面の段差とともに、記録要素31の間の凹部に倣って形成される非磁性体32の表面の溝の幅も小さくなることが確認された。
更に、図18より、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角が大きいほど、平坦化後の記録要素31及び非磁性体32の表面の段差も小さく制限される傾向があることが確認された。又、照射角が等しい場合、実施例1、2、3、4の順で表面の段差が小さくなっていることがわかる。これは実施例1、2、3、4の順でトラックピッチ又は凹部幅が小さくなるためと考えられる。
尚、ハードディスクの場合、ヘッドの浮上量は12nmが一般的となっており、良好なヘッド浮上を維持するためには表面の段差を5nm以下とすることが好ましいというシミュレーション結果が報告されている。
言い換えれば、表面の段差を5nm以下として良好なヘッド浮上を維持するためには、実施例3及び4では、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角を15°以上とすることが好ましいことがわかる。これは、実施例3及び4ではトラックピッチが150nm以下、又は凹部幅が40nm以下であるためと考えられる。
又、実施例2では、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角を45°以上とすることが好ましいことがわかる。これは、実施例2ではトラックピッチが200nm以下、又は凹部幅が50nm以下であるためと考えられる。
又、実施例1では、非磁性体充填工程における非磁性材料の粒子の照射角を60°以上とすることが好ましいことがわかる。これは、実施例1ではトラックピッチが300nm以下、又は凹部幅が70nm以下であるためと考えられる。
本発明は、例えば、ディスクリートタイプのハードディスク等の多数の記録要素を有する磁気記録媒体を製造するために利用することができる。
本発明の実施形態に係る被加工体の加工出発体の構造を模式的に示す側断面図 同被加工体を加工して得られる磁気記録媒体の構造を模式的に示す側断面図 同被加工体に非磁性体を充填するためのイオンビームデポジション装置の構造を模式的に示す側断面図 同磁気記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート レジスト層に凹凸パターンが転写された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 凹部底面のレジスト層が除去された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 凹部底面の第2のマスク層が除去された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 凹部底面の第1のマスク層が除去された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素が形成された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素の上面に残留するマスク層が除去された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素の上面及び記録要素の間の凹部に隔膜が形成された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素の間の凹部への非磁性体の充填工程を模式的に示す側断面図 非磁性体が成膜された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素及び非磁性体の表面が平坦化された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 本発明の実施例1、2及び比較例に係る各被加工体の非磁性体充填工程における非磁性材料の照射角と、平坦化前の表面の段差の大きさと、の関係を示すグラフ 本発明の実施例1に係る60°の照射角で非磁性体を成膜した被加工体の断面形状を示す顕微鏡写真 本発明の実施例1に係る30°の照射角で非磁性体を成膜した被加工体の断面形状を示す顕微鏡写真 本発明の実施例1〜4及び比較例に係る各被加工体の非磁性体充填工程における非磁性材料の照射角と、平坦化後の表面の段差の大きさと、の関係を示すグラフ 比較例に係る被加工体の非磁性体成膜後の断面形状を示す顕微鏡写真 従来の非磁性体の成膜形状及び平坦化後の記録要素及び非磁性体の表面の断面形状を模式的に示す側断面図
符号の説明
10…被加工体
12…ガラス基板
14…下地層
16…軟磁性層
18…配向層
20…連続記録層
22…第1のマスク層
24…第2のマスク層
26…レジスト層
30…磁気記録媒体
31…記録要素
32…非磁性体
33…凹部
34…保護層
36…潤滑層
38…隔膜
40…イオンビームデポジション装置
S102…被加工体の加工出発体作製工程
S104…レジスト層への分割パターン転写工程
S106…凹部底面のレジスト層除去工程
S108…第2のマスク層加工工程
S110…第1のマスク層加工工程
S112…記録層加工工程
S114…第1のマスク層除去工程
S116…ドライ洗浄工程
S118…隔膜形成工程
S120…非磁性体充填工程
S122…平坦化工程
S124…保護層形成工程
S126…潤滑層形成工程

Claims (8)

  1. 基板上に記録層を所定の凹凸パターンで形成してなる被加工体の表面の法線に対して相対的に傾斜した方向から該被加工体に非磁性材料の粒子を照射し、且つ、該非磁性材料の粒子の照射方向に対して前記被加工体の姿勢を相対的に変化させつつ前記凹凸パターンの凹部に非磁性体を充填する非磁性体充填工程と、余剰の前記非磁性体を除去して前記被加工体の表面を平坦化する平坦化工程と、を含んでなることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記非磁性体充填工程は、前記非磁性材料の粒子の照射方向から傾斜した軸廻りに前記被加工体を相対的に回転させつつ前記凹部に非磁性体を充填するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記非磁性体充填工程は、スパッタリング法及びイオンビームデポジション法のいずれかを用いて前記被加工体の表面に対して前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記非磁性体充填工程は、前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が200nm以下の間隔で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が50nm以下の凹部幅で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に45°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  7. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が150nm以下の間隔で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に15°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  8. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記非磁性体充填工程は、前記凹部の少なくとも一部が40nm以下の凹部幅で形成された前記被加工体の表面の法線に対して相対的に15°以上傾斜した方向から該被加工体に前記非磁性材料の粒子を照射するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP2003303293A 2003-08-27 2003-08-27 磁気記録媒体の製造方法 Pending JP2005071543A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303293A JP2005071543A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 磁気記録媒体の製造方法
US10/924,803 US20050045581A1 (en) 2003-08-27 2004-08-25 Method for manufacturing magnetic recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303293A JP2005071543A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 磁気記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005071543A true JP2005071543A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34213987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003303293A Pending JP2005071543A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 磁気記録媒体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20050045581A1 (ja)
JP (1) JP2005071543A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278879A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Tdk Corp スタンパの製造方法
JP2009041040A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Ulvac Japan Ltd 真空蒸着方法および真空蒸着装置
JP2009161843A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Fujinon Corp ワーク支持部材、光学素子、位相差素子及び偏光ビームスプリッタ

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100785033B1 (ko) * 2006-12-06 2007-12-12 삼성전자주식회사 자구벽 이동을 이용한 정보 저장 장치 및 그 제조방법
JP4164110B2 (ja) * 2006-12-25 2008-10-08 Tdk株式会社 磁気記録媒体、磁気記録再生装置及び磁気記録媒体の製造方法
JP4703608B2 (ja) * 2007-06-28 2011-06-15 株式会社東芝 ディスクリートトラック媒体の製造方法
US8168311B2 (en) 2010-04-02 2012-05-01 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic recording disk having pre-patterned surface features and planarized surface

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01212761A (ja) * 1988-02-18 1989-08-25 Mitsubishi Electric Corp 薄膜形成装置
JP2001338896A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Ebara Corp 基板の成膜・埋込方法及び装置
JP2003157520A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp 加工方法、磁気転写方法及び記録媒体

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5368986A (en) * 1991-05-02 1994-11-29 Hitachi, Ltd. Information recording media, manufacturing method for the same, and information recording method
US6118623A (en) * 1997-09-05 2000-09-12 International Business Machines Corporation High definition chevron type MR sensor
JP3886802B2 (ja) * 2001-03-30 2007-02-28 株式会社東芝 磁性体のパターニング方法、磁気記録媒体、磁気ランダムアクセスメモリ
JP2004031882A (ja) * 2002-05-07 2004-01-29 Alps Electric Co Ltd 磁気検出素子及びその製造方法
JP2006509999A (ja) * 2002-08-02 2006-03-23 イー エイ フィシオネ インストルメンツ インコーポレーテッド 顕微鏡の試料調製方法及び装置
US7429495B2 (en) * 2002-08-07 2008-09-30 Chang-Feng Wan System and method of fabricating micro cavities

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01212761A (ja) * 1988-02-18 1989-08-25 Mitsubishi Electric Corp 薄膜形成装置
JP2001338896A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Ebara Corp 基板の成膜・埋込方法及び装置
JP2003157520A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp 加工方法、磁気転写方法及び記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278879A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Tdk Corp スタンパの製造方法
JP2009041040A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Ulvac Japan Ltd 真空蒸着方法および真空蒸着装置
JP2009161843A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Fujinon Corp ワーク支持部材、光学素子、位相差素子及び偏光ビームスプリッタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20050045581A1 (en) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3686067B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4071787B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3881370B2 (ja) 凹凸パターンの凹部充填方法及び磁気記録媒体の製造方法
US7482070B2 (en) Magnetic recording medium
US7378029B2 (en) Method for manufacturing magnetic recording medium
US7273563B2 (en) Method for manufacturing a magnetic recording medium
JP2005056535A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置
CN100343902C (zh) 磁记录介质
JP2005100496A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録媒体
JP2005050468A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置
JP3844755B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2006092632A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法並びに磁気記録媒体用中間体
US7247251B2 (en) Method for manufacturing a magnetic recording medium
JP2005276275A (ja) 磁気記録媒体
JP2005071543A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2006318648A (ja) 凹凸パターンの凹部充填方法及び磁気記録媒体の製造方法
JP4419622B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
US7940494B2 (en) Magnetic recording medium, magnetic recording and reproducing apparatus, and method for manufacturing magnetic recording medium
JP2009230823A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2007213730A (ja) 基板保持装置及び磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603