JP4419622B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板上の磁気記録層を所定の凹凸パターンに加工する磁気記録層加工工程の後に、前記凹凸パターン上に非磁性材を成膜することにより前記凹凸パターンの凹部を充填する非磁性材充填工程を含む磁気記録媒体の製造方法に関する。
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体は、磁気記録層を構成する磁性粒子の微細化、材料の変更、ヘッド加工の微細化等の改良により著しい面記録密度の向上が図られており、今後も一層の面記録密度の向上が期待されている。
しかしながら、このような従来の改良手法による面記録密度の向上は限界にきているため、一層の面記録密度の向上を実現可能である磁気記録媒体の候補として、磁気記録層を所定の凹凸パターンに加工し、凹凸パターンの凹部に非磁性材を充填してなるディスクリートトラック型やディスクリートビット型等の所謂パターンドメディア型の磁気記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
又、磁気記録層に形成する凹凸パターンの凹凸形状を所望の形状に加工するために、磁気記録層上に数種類の層のマスクを形成し、反応性イオンエッチングなどを用い、数種類のエッチングガスを用いてマスクや磁気記録層をエッチングするなどの工夫が提案されている。
又、非磁性材の充填を実現する手段としてはスパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、IBD(Ion Beam Deposition)等の成膜手法を利用しうる。尚、これらの成膜手法を用いると非磁性材は凹凸パターンの凹部だけでなく、凸部の上面にも成膜され、非磁性材の表面は磁気記録層の凹凸形状に倣って凹凸形状となる。
良好な磁気特性を得るためには、磁気記録層上の非磁性材はできるだけ除去することが好ましい。又、磁気記録媒体の表面に段差があるとヘッド浮上の不安定化、異物の堆積という問題が生じうるため、磁気記録層上の余剰の非磁性材を除去しつつ表面を平坦化することが好ましい。この磁気記録層上の余剰の非磁性材の除去及び平坦化についてはイオンビームエッチング等の加工技術を利用しうる。尚、成膜された非磁性材の表面の凹凸が小さければ、それだけ平坦化工程で表面を平坦化することが容易である。従って、非磁性材を成膜する工程において非磁性材の表面の凹凸を極力小さく抑制することが好ましい。
これについては、被加工体にバイアスパワーを印加しつつ非磁性材を成膜する手法が知られている(例えば、特許文献2参照)。バイアスパワーを印加しつつ成膜する場合、非磁性材を成膜する成膜作用と、バイアスパワーで付勢されたガス等が成膜済みの非磁性材をエッチングするエッチング作用と、が同時に進行し、成膜作用がエッチング作用を上回ることで成膜が進行するが、エッチング作用は、成膜された非磁性材の突出した部位に選択的に強く働き、非磁性材の突出した部位を他の部位よりも選択的に早く除去する傾向があるので、このエッチング作用により非磁性材の成膜工程において表面の凹凸を小さく抑制できる。これにより、平坦化工程で、表面を効率良く充分に平坦化することができる。
特開平9−97419号公報 特開2000―311937号公報
しかしながら、バイアスパワーを印加する成膜手法は、エッチング作用が非磁性材と共に磁気記録層に対しても働くことがある。このエッチング作用は図20に矢印で示すように、凹凸パターンに加工された磁気記録層の凸部の周縁部に選択的に強く働き、磁気記録層の凸部の周縁部を他の部位よりも選択的に早く除去する傾向があるので、磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工され、たとえ磁気記録層の加工時に所望の凹凸形状に磁気記録層の加工を行っても、図21に示されるように、非磁性材の成膜により所望の凹凸形状からのずれが生じていた。
尚、磁気記録層の凸部の周縁部が他部よりも早く除去されることを考慮して、凹凸パターン上に保護層として非磁性材をバイアスパワーを印加せずに成膜した後に、バイアスパワーを印加して非磁性材を成膜するという方法も考えられるが、工程数の増加や非磁性材の成膜厚さの増加により、磁気記録媒体の製造コストが高くなってしまうという問題がある。
磁気記録媒体の面記録密度の向上に必要な凹凸パターンの微細化に伴い、このような凹凸形状のずれが磁気記録媒体の特性等に及ぼす影響が相対的に大きくなる傾向があるため、所望の凹凸形状に磁気記録層を形成することができる磁気記録媒体の製造方法に対するニーズが高まっている。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、表面が充分に平坦で、且つ、記録・再生精度が良い凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を効率良く確実に製造することができる磁気記録媒体の製造方法を提供することをその課題とする。
本発明は、基板上の磁気記録層を所定の凹凸パターンに加工する磁気記録層加工工程において、凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層の周縁部に沿って、基板と反対方向に突出する段部を形成するようにし、磁気記録層加工工程の後の工程により段部を除去するようにしたことにより、上記課題の解決を図ったものである。
このようにすることで、被加工体にバイアスパワーを印加した非磁性材の成膜時や表面を平坦化する際において、磁気記録層の凸部の周縁部に沿って形成された段部から先に除去されていくので、磁気記録層の凸部の周縁部が他部よりも早く除去されることを防止することができ、磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工されずに所望の凹凸形状の凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を製造することができる。
即ち、本発明は、請求項1乃至6に記載の技術により、上記課題の解決を図ったものである。
尚、本明細書において「イオンビームエッチング」という用語は、例えばイオンミリング等の、イオン化したガスを被加工体に照射して加工対象物を除去する加工方法の総称という意義で用いることとし、イオンビームを絞って照射する加工方法に限定しない。
又、本出願において「磁気記録媒体」という用語は、情報の記録、読み取りに磁気のみを用いるハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ等に限定されず、磁気と光を併用するMO(Magnet Optical)等の光磁気記録媒体、磁気と熱を併用する熱アシスト型の記録媒体も含む意義で用いることとする。
請求項1に記載の発明によれば、基板上の磁気記録層を所定の凹凸パターンに加工する磁気記録層加工工程において、凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層の周縁部に沿って、基板と反対方向に突出する段部を形成するようにしたので、凹凸パターンの凹部に非磁性材を充填する際や表面を平坦化する際において磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工されずに所望の凹凸形状の凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を製造することができる。
又、請求項2に記載の発明によれば、前記磁気記録層加工工程は、前記磁気記録層上にマスク層を形成し、前記凹凸パターンの形状に前記マスク層を加工した後に、前記磁気記録層の露出部分をイオンビームエッチングにより除去しつつ、該イオンビームエッチングにより除去されて飛散する粒子を前記マスク層の側面に再付着させることにより前記磁気記録層の周縁部に沿って前記段部を形成する工程を含むようにしたので、工程数を増加させることなく、効率良く前記段部を形成することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記マスク層の材料として、レジスト材料を用いるようにしたので、低コストで効率良く前記段部を形成することができる。
又、請求項4に記載の発明によれば、非磁性材充填工程において基板にバイアスパワーを印加しつつ非磁性材を成膜するようにしたので、表面の凹凸を小さく抑制しつつ凹凸パターンの凹部に非磁性材を充填することができる。
又、請求項5に記載の発明によれば、前記非磁性材充填工程の後に、磁気記録層上の余剰の非磁性材を除去して表面を平坦化する平坦化工程を設けるようにしたので、表面が充分に平坦で、記録・再生精度が良い凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を製造することができる。また、前記段部が前記非磁性材充填工程で完全に除去されていない場合であっても、平坦化工程で除去することができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、前記平坦化工程は、イオンビームエッチングを用いるようにしたので、効率良く磁気記録層上の余剰の非磁性材を除去しつつ表面を平坦化することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、ガラス基板12上に磁気記録層20等を形成してなる図1に示されるような被加工体10の加工出発体に加工を施すことにより、図2に示されるように磁気記録層20を多数の記録要素20A(本発明における凹凸パターンの凸部)に分割して磁気記録層20を所定の凹凸パターンに加工すると共に、記録要素20Aの間の凹部24(凹凸パターンの凹部)に非磁性材26を充填し、磁気記録媒体29を製造する磁気記録媒体の製造方法に関するものであり、磁気記録層20を所定の凹凸パターンに加工する工程に特徴を有している。他の工程や使用される装置等の構成については従来と同様であるので説明を適宜省略することとする。
被加工体10の加工出発体は、図1に示されるように、ガラス基板12に、下地層14、軟磁性層16、配向層18、磁気記録層20、レジスト層22(本発明におけるマスク層)がこの順で形成された構成とされている。
下地層14は、その上に形成される軟磁性層16の配向制御等を目的として設けられ、軟磁性層16は、磁気ヘッドと磁気記録媒体の間での磁気回路の形成等を目的として設けられ、配向層18は、その上に形成される磁気記録層20の配向制御等を目的として設けられる。
磁気記録層20は、厚さが5〜30nmで、材料はCoCr(コバルト−クロム)合金である。
レジスト層22は、厚さが30〜300nmで、材料は電子線レジスト(ZEP520A、日本ゼオン株式会社製)である。
被加工体10の加工は、図3に示されるイオンビームエッチング装置等を用いて行う。
イオンビームエッチング装置30は、真空チャンバー32と、真空チャンバー32内に被加工体10を載置するためのステージ34と、イオンを発生してステージ34に照射するためのイオンガン36と、イオンガン36にAr(アルゴン)ガスを供給するためのガス供給部38と、イオンガン36にビーム電圧を印加するための電源40と、を備えている。尚、真空チャンバー32には、Arガスを排出するための排出孔32Aが設けられている。
イオンガン36は、電源40に結線された陽極36Aと、陰極36Bと、を備えている。陰極36Bには多数の微細孔36Cが設けられており、陽極36Aと陰極36Bとの間で加速されたイオン化したArガスを、該微細孔36Cから放出・照射するように構成されている。
また、図示は省略するが、ステージ34はイオンビーム(イオン化したArガスのビーム)に対する被加工体10の角度を変えられるように構成されており、また、被加工体10の中心を回転軸として回転できるように構成されている。
非磁性材26の充填は、図4に示されるようなバイアススパッタリング装置50を用いて行う。
バイアススパッタリング装置50は、真空チャンバー52と、真空チャンバー52内でSiO(非磁性材)のターゲット54を保持するためのターゲットホルダ56と、真空チャンバー52内で被加工体10を保持するための被加工体ホルダ58と、を備えている。
真空チャンバー52は、スパッタリングガスとしてArガスを給気するための給気孔52Aと、スパッタリングガスを排気するための排気孔52Bと、が設けられている。
ターゲットホルダ56には、電源56Aが結線され、被加工体ホルダ58には、電源58Aが結線されている。
バイアススパッタリング装置50は、バイアス電圧(電源58Aの電圧)の大きさ、真空チャンバー52内の圧力、ターゲット54及び被加工体10の間隔等のスパッタリング条件(成膜加工条件)を調節可能とされている。
次に、被加工体10の加工方法について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、前記図1に示される被加工体10の出発体を用意する(S101)。被加工体10の出発体はガラス基板12に、下地層14、軟磁性層16、配向層18、磁気記録層20をこの順でスパッタリング法により形成し、更にレジスト層22をスピンコート法で塗布することにより得られる。
この被加工体10の出発体のレジスト層22に電子線露光装置(図示省略)を用いて前記凹凸パターンの凹部に相当する部分を露光し、ZED−N50(日本ゼオン株式会社製)を用いて室温で5分間現像して露光部を除去し、図6に示されるように微細な間隔で多数の溝を形成する(S102)。
次に、イオンビームエッチング装置30を用いて、図7に示されるように溝底面の磁気記録層20を除去する(S103)。具体的には、被加工体10をステージ34に載置・固定し、イオンガン36にArガスを供給してイオン化し、電源40が陽極36A及び陰極36B間にビーム電圧を印加すると、Arガスは陰極36B側に接近し、更に、微細孔36Cを挿通して真空チャンバー32内に放出され、被加工体10に照射される。これによりArガスが被加工体10に衝突し、磁気記録層20の表面を除去する。尚、Arガスは、レジスト層22の表面も除去する。
この際、磁気記録層20から除去されて飛散する粒子の一部は、図7に示されるように、溝底面近傍のレジスト層22の側面に再付着する。この再付着物が後述するように磁気記録層20の凸部の周縁部の段部21になる。尚、溝側面のテーパ角のため、磁気記録層20には、レジスト層22に形成される溝よりも幅が狭い溝が形成される。
イオンビームエッチングが進行すると、図8及び図9に示されるように溝底面の磁気記録層20及び溝以外の領域のレジスト層22が次第に薄くなる一方、レジスト層22の側面の再付着物は増加し、成長する。尚、イオンビームエッチングの設定条件により、再付着物の形状を制御することができる。例えば、電源40のビーム電圧を大きくすれば、それだけ再付着物を大きく成長させることができる。
イオンビームエッチングが更に進行すると、図10に示されるように溝底面の磁気記録層20は完全に除去されて前記凹凸パターンの形状に加工されると共に、再付着物は凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層20の周縁部に沿って残存し、これにより、ガラス基板12と反対方向に突出する段部21が磁気記録層20の凸部の周縁部に沿って形成される。尚、レジスト層22も大部分が除去されるが微小量が段部21の間に残存する。
このように再付着物が磁気記録層20の凸部の周縁部に沿って残存する理由は必ずしも明らかではないが、概ね次のように考えられる。図7、図8のように再付着物(即ち段部)の高さよりもレジスト層の高さが高い場合には、再付着部は増加し、成長する。一方、図9のようにレジスト層の高さが再付着物よりも低くなると、再付着物もエッチングされ始める。しかし再付着物には、磁気記録層20から除去されて飛散する粒子の一部が再付着するので、少なくともレジスト層と比較すると、エッチングにより高さが減っていくスピードは小さい。その結果、最終的に図10のように、再付着物は磁気記録層20の凸部の周縁部に沿って残存し、これにより、周縁部に段部21を有する磁気記録層20が形成されると考えられる。
次に、Oガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより、段部21の間に残存するレジスト層22を完全に除去する。(S104)
以上のように、凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層の周縁部に沿って、基板と反対方向に突出する段部が形成される。
次に、バイアススパッタリング装置50を用いて、凹凸パターン上にSiOを成膜することにより記録要素20Aの間の凹部24にSiOの粒子を充填する。(S105)
具体的には、被加工体ホルダ58に被加工体10を保持し、被加工体ホルダ58にバイアスパワーを印加しつつ給気孔52Aから真空チャンバー52内にスパッタリングガスを給気する。
スパッタリングガスはターゲット54に衝突してSiOの粒子が飛散し、SiOの粒子は被加工体10の表面に記録要素の凹凸形状に倣って一様に堆積しようとするので、非磁性材26は表面が凹凸形状となる傾向がある。一方、電源58Aが被加工体ホルダ58にバイアス電圧を印加することにより、スパッタリングガスはバイアス電圧により被加工体10の方向に付勢されて堆積済みのSiOに衝突し、堆積済みのSiOの一部をエッチングする。このエッチング作用は、堆積済みのSiOのうち、突出した部分を他部よりも早く選択的に除去する傾向があるので、非磁性材36の表面の凹凸は次第に均される。尚、実際にはこれらの作用は同時に進行し、成膜作用がエッチング作用を上回ることで表面の凹凸が小さく抑制されつつ非磁性材26の成膜が進行する。 従って、非磁性材26は、図13に示されるように、表面の凹凸が抑制された形状で成膜される。
この際、成膜の初期の段階においては、図11に示されるように磁気記録層20が露出しているため、バイアススパッタリングによるエッチング作用が磁気記録層20に対して働く。このエッチング作用は図11に矢印で示されるように段部21に選択的に強く働くので、他部よりも選択的に早く除去される。また、段部21にはSiOが堆積しにくくなるため、図12に示されるように、凹凸パターンの凸部においては凸部上面の中央近傍からSiOが堆積していく。段部21が除去されて小さくなるに従い段部21に対するエッチング作用が弱まるので、段部21上にもSiOが堆積しやすくなる。磁気記録層20の凸部の周縁部にSiOが堆積し始め、磁気記録層20の凸部の周縁部がエッチング作用の影響を受けなくなる時点で段部21ができるだけ除去されるようにするのが好ましい。
以上のように、図13に示されるように、非磁性材26は、表面の凹凸が抑制された形状で記録要素20Aを覆うように成膜され、凹部24に非磁性材26が充填されるとともに、段部21が除去されて小さくなる。
段部21は最終的にはできるだけ除去されるのが好ましく、完全に除去されるのがより好ましい。上述したように段部21の形状(大きさ)は段部の形成時には電源40のビーム電圧で調整可能であり、除去量は非磁性材充填時のバイアスパワーで調整可能であるので、その2つを調整することで段部21の大きさを調整することが可能である。
次に、イオンビームエッチング装置30を用いて、余剰の非磁性材26を除去し、図14に示されるように、記録要素20A及び非磁性材26の表面を平坦化する(S106)。尚、「余剰の非磁性材」とは、磁気記録層20の上面よりも上側(ガラス基板12と反対側)の、記録要素20A上に存在する非磁性材26という意義で用いることとする。非磁性材26は上記非磁性材充填工程(S105)において表面の凹凸が微小に抑制された形状に成膜されているので、イオンビームエッチングにより表面の凹凸が確実に均され、平坦化される。
上記非磁性材充填工程で段部21が完全に除去されていない場合には、この平坦化工程で、段部を除去することが好ましい。
尚、この際、高精度な平坦化を行うためにはイオンビームエッチングに用いるArイオンの入射角は表面に対して−10〜15°の範囲とすることが好ましい。一方、非磁性材充填工程(S105)で非磁性材26の表面の良好な平坦性が得られていれば、Arイオンの入射角は15〜90°の範囲とするとよい。このようにすることで、加工速度が速くなり、生産効率を高めることができる。これらの場合、イオンビームエッチング装置30のステージ34をイオンビームに対して傾斜させ、被加工体10を回転させながらイオンビームエッチングを行えばよい。ここで「入射角」とは、被加工体の表面に対する入射角度であって、被加工体の表面とイオンビームの中心軸とが形成する角度という意義で用いることとする。例えば、イオンビームの中心軸が被加工体の表面と平行である場合、入射角は0°である。
また、イオンビームエッチングは、上述のようにイオンビームの入射角によってエッチングレートが変化するが、その変化の様子は被エッチング体の材料により異なる。従って、入射角を調節することで記録要素20Aと非磁性材26のエッチングレートを等しくすることも可能である。このようにすることで、表面に記録要素20Aと非磁性材26による段差が発生し難くなり、良好な表面性をもつ磁気記録媒体を製造することができる。
また、磁気ヘッドと磁気記録層のスペーシングロスの観点からは、記録要素20Aの上面が非磁性材26の上面と同じ高さ、或いは記録要素20Aの上面の方が高いことが好ましいが、このような形態を確実に作製するために、磁気記録層20のエッチングレートが非磁性材26のエッチングレートよりも若干小さくなるような条件でイオンビームエッチングを行う場合がある。この場合には、イオンビームエッチングのエッチング作用が磁気記録層20の凸部の周縁部に選択的に強く働き、磁気記録層の凸部の周縁部を他の部位よりも選択的に早く除去する傾向があるので、図15に示されるように、磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工されてしまう。このような場合には、非磁性材充填工程で段部21を完全に除去せずに残しておくことで磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工されることを防止することができる。
次に、CVD法により記録要素20A及び非磁性材26の上面に1〜5nmの厚さでDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の保護層27を形成し、更に、ディッピング法により保護層27の上に1〜2nmの厚さでPFPE(パーフルオロポリエーテル)の潤滑層28を塗布する(S107)。これにより、前記図2に示される磁気記録媒体29が完成する。尚、DLCは、炭素を主成分としたアモルファス構造膜である硬質膜材料である。
以上のように、凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層20の周縁部に沿って、基板と反対方向に突出する段部21を形成しているので、記録要素20Aは非磁性材充填工程(S105)、平坦化工程(S106)において、周縁部が丸みを帯びた形状(図21参照)に加工されずに所望の凹凸形状の凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を製造することができる。即ち、記録要素20Aは、凹部24に非磁性材26を充填し、非磁性材26の表面を平坦化してもその形状が悪化することがなく、磁気記録媒体29は記録・再生精度が良い。
又、イオンビームエッチングにより磁気記録層20を凹凸パターンに加工しつつ、段部21を形成することができるので、工程数を増加させることなく、効率良く段部21を形成することができる。
又、イオンビームエッチングはマスクとして直接レジスト材料を用いることができ、反応性イオンエッチングのようにレジスト材料を転写して得られるマスクを必要としないので、本実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法はこの点でも生産効率がよく、エッチングパターンの転写精度もよい。また、マスク層の材料として、レジスト材料を用いるようにしたので、低コストで効率良く段部21を形成することができる。
又、非磁性材充填工程(S105)において、被加工体ホルダ58(被加工体10)にバイアスパワーを印加しつつ非磁性材26を成膜しているので、表面の凹凸が小さく抑制された形状に非磁性材26を成膜することができ、平坦化工程(S106)において記録要素20A及び非磁性材26の表面を効率良く充分に平坦化することができる。これにより、保護層27、潤滑層28も充分平坦な形状とすることができ、磁気記録媒体29はヘッド浮上特性も良好であり記録・再生精度が良い。
又、平坦化工程(S106)においてイオンビームエッチングを用いて平坦化を行っているので、効率良く磁気記録層上の余剰の非磁性材を除去しつつ表面を平坦化することができる。
尚、本実施形態において、非磁性材充填工程(S105)の後に平坦化工程(S106)を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、非磁性材充填工程(S105)において、表面が充分に平坦になる場合や、記録要素20A上に残存する非磁性材26の厚さが磁気記録媒体29の記録・再生精度に対して問題とならない程度となる場合には、平坦化工程(S106)は省略してもよい。
又、本実施形態において、非磁性材充填工程(S105)において、被加工体10にバイアスパワーを印加しつつ非磁性材26を成膜しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、平坦化工程(S106)で表面が充分に平坦化できる場合には、非磁性材充填工程(S105)において被加工体10にバイアスパワーを印加せずに非磁性材26を成膜してもよい。この場合でも、凹凸パターンの凸部に相当する磁気記録層20の周縁部に沿って、基板と反対方向に突出する段部21を形成することで、平坦化工程(S106)において磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工されることを防止することができる。
又、本実施形態において、電子線露光装置を用いてレジスト層22を所定のパターンに加工しているが、例えばインプリント法によりレジスト層22に所定のパターンの凹凸を転写してもよい。
又、本実施形態において、磁気記録層20上に形成するマスク層としてレジスト材料を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属マスク材料等の他の材料を用いても良い。
又、本実施形態において、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより、磁気記録層20の露出部分を除去しつつ、除去されて飛散する粒子をレジスト層22の側面に再付着させて段部21を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、Kr(クリプトン)、Xe(キセノン)等の他の希ガスを用いたイオンビームエッチングにより、磁気記録層20の露出部分を除去しつつ段部21を形成してもよい。尚、本実施形態では、段部21の形状を制御するためのイオンビームエッチングの設定条件としてビーム電圧を例示しているが、ガスの種類を選択することで、段部21の形状を制御することも可能である。
又、本実施形態において、非磁性材26の材料はSiOであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、スパッタリング等の成膜手法に適した材料であれば、例えば、他の酸化物、TiN(窒化チタン)等の窒化物、SiC(炭化ケイ素)やTiC(炭化チタン)等の炭化物、Ta(タンタル)、TaSi、Si等の他の非磁性材を用いてもよい。
又、本実施形態において、非磁性材充填工程(S105)では、バイアススパッタリング法を用いて非磁性材26を成膜することで記録要素20Aの間の凹部24に非磁性材26を充填しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、被加工体にバイアスパワーを印加しつつ被加工体の表面に非磁性材を成膜できれば、成膜手法は特に限定されず、例えば、バイアスパワーを印加するCVD法、IBD法等の成膜手法を用いて、非磁性膜26を成膜してもよい。
又、本実施形態において、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより非磁性材26を記録要素20Aの上面まで除去し、記録要素20A及び非磁性材26の表面を平坦化しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、Kr、Xe等の他の希ガスを用いたイオンビームエッチングにより、非磁性材26を記録要素20Aの上面まで除去し、記録要素20A及び非磁性材26の表面を平坦化してもよい。又、SF(6フッ化硫黄)、CF(4フッ化炭素)、C(6フッ化エタン)等のハロゲン系のガスを用いた反応性イオンビームエッチングにより平坦化を行っても良い。又、非磁性材成膜後、レジストなどを平坦に塗布した後、イオンビームエッチングを用いて記録要素上まで余剰の非磁性材を除去するエッチバック法やCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化を行っても良い。
又、本実施形態において、磁気記録層20の材料はCoCr合金であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、鉄族元素(Co、Fe(鉄)、Ni)を含む他の合金、これらの積層体等の他の材料の記録要素で構成される磁気記録媒体の加工のためにも本発明を適用可能である。
又、本実施形態において、磁気記録層20の下に下地層14、軟磁性層16、配向層18が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁気記録層20の下の層の構成は、磁気記録媒体の種類に応じて適宜変更すればよい。例えば、下地層14、軟磁性層16、配向層18のうち一又は二の層を省略してもよい。又、基板上に磁気記録層を直接形成してもよい。
又、本実施形態において、磁気記録媒体29は記録要素20Aがトラックの径方向に微細な間隔で並設された垂直記録型のディスクリートトラック型の磁気ディスクであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録要素がトラックの周方向(セクタの方向)に微細な間隔で並設された磁気ディスク、トラックの径方向及び周方向の両方向に微細な間隔で並設された磁気ディスク、トラックが螺旋形状をなす磁気ディスクの製造についても本発明は当然適用可能である。又、面内記録型の磁気ディスクにも本発明は適用可能である。又、MO等の光磁気ディスク、磁気と熱を併用する熱アシスト型の磁気ディスク、更に、磁気テープ等ディスク形状以外の他の凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体の製造に対しても本発明を適用可能である。
以下、実施例と比較例により本発明を更に具体的に説明する。
(実施例)
上記実施形態のとおり、被加工体10を加工した。尚、磁気記録層20の厚さを約20nm、レジスト層22の厚さを約100nmとした。
レジスト層22に、ピッチが約200nm、凸部幅と凹部幅のスペースの比率が約2:1のパターン(即ち、凸部幅が約133nm、凹部幅が約66nmのパターン)を露光・現像し、多数の溝を形成した。
次に溝底面の磁気記録層20を、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより除去し、記録要素20Aを形成したところ、図16に示されるように、磁気記録層20の周縁部に段部21が形成された。尚、図16はイオンビームエッチング後に残存するレジスト層20をOガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより除去した後の顕微鏡写真である。尚、イオンビームエッチングの条件設定は下記のように行った。
ビーム電圧 :500V
ビーム電流 :500mA
Arガス圧 :0.5Pa
イオンビームの入射角 :90°
次に、非磁性材充填工程(S105)で下記のような条件設定を行い、SiO(非磁性材26)を約50nmの膜厚に成膜し、SiOで凹部24を充填した。尚、ここで示した非磁性材26の膜厚は、成膜された非磁性材26の表面における最も突出した部位と、磁気記録層20の上面との距離である。
成膜パワー(ターゲットホルダ56に印加するパワー) :500W
Arガス圧 :0.3Pa
バイアスパワー :150W
次に、平坦化工程(S106)で下記のような条件設定を行い、磁気記録層20の上面が露出するまで非磁性材26を除去した。
ビーム電圧 :500V
ビーム電流 :500mA
Arガス圧 :0.5Pa
イオンビーム入射角:2°
次に、CVD法によりDLCの保護層27を形成した。図17に示されるように磁気記録層20の凸部の周縁部が丸みを帯びることなく、加工されていることが確認された。
(比較例)
上記実施例に対し、磁気記録層20上に第1のマスク層としてTaSiマスク(組成比Ta:Si=80:20)を厚さ約15nm、第2のマスク層としてNiを厚さ約10nm、この順にスパッタリング法により成膜した。さらにその上にレジスト層22を厚さ約100nmで形成した。レジスト層22に、実施例と同様のパターンを露光・現像し、多数の溝を形成した。
次に、溝底面の第2のマスク層を、Arガスを用いたイオンビームエッチングにより除去した後、さらに溝底面の第1のマスク層をSFを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより除去した。
さらに、溝底面の磁気記録層20をCOガス及びNHガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより除去し、記録要素20Aを形成した。次に、記録要素20A上に残存する第1のマスク層をSFを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより除去した。図18に示されるように磁気記録層20の凸部の周縁部に段部21は形成されなかった。
次に、実施例と同様にして、非磁性材充填工程(S105)により、SiO(非磁性材26)を約50nmの膜厚に成膜し、SiOで凹部24を充填した。図19に示されるように、この段階で磁気記録層20の凸部の周縁部が丸みを帯びていることが確認された。
実施例は、磁気記録層20をArガスを用いたイオンビームエッチングにより除去しているが、イオンビームエッチングは加工対象物(磁気記録層20)に物理的にイオン(実施例ではArイオン)を衝突させ加工対象物を除去するものであるから、磁気記録層20から除去された粒子が発生し、その粒子がマスク層の側面に再付着し、段部21が形成される。一方、比較例は、磁気記録層20をCOガス及びNHガスを反応ガスとする反応性イオンエッチングにより除去している。反応性イオンエッチングは、イオンビームエッチングのような物理的な作用も多少はあるが、大部分は反応ガスとの化学的な反応により加工対象物を除去するものであるから、磁気記録層20から除去された物質は反応ガスと反応している状態であり、マスク層の側面に再付着しにくく、段部21が殆ど形成されないと考えられる。
本発明は、例えば、ディスクリートトラック型のハードディスク等、凹凸パターンの磁気記録層を有する磁気記録媒体を製造するために利用することができる。
本発明の実施形態に係る被加工体の加工出発体の構造を模式的に示す側断面図 同被加工体を加工して得られる磁気記録媒体の構造を模式的に示す側断面図 同磁気記録媒体の製造に用いるイオンビームエッチング装置の概略構造を模式的に示す側面図 同磁気記録媒体の製造に用いるバイアススパッタリング装置の概略構造を模式的に示す側面図 同磁気記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート レジスト層に多数の溝が形成された前記被加工体の形状を模式的に示す側断面図 溝底面の磁気記録層が除去されつつ段部が形成された試料の形状を模式的に示す側断面図 溝底面の磁気記録層が更に除去されつつ段部が成長した試料の形状を模式的に示す側断面図 段部の間のレジスト層が段部よりも低く除去された試料の形状を模式的に示す側断面図 溝底面の磁気記録層が完全に除去された試料の形状を模式的に示す側断面図 バイアススパッタリングにより段部に選択的にエッチング作用が働く様子を模式的に示す側断面図 バイアススパッタリングにより非磁性材が成膜される様子を模式的に示す側断面図 非磁性材充填工程後の被加工体の形状を模式的に示す側断面図 記録要素及び非磁性材の表面が平坦化された被加工体の形状を模式的に示す側断面図 平坦化工程により磁気記録層の凸部の周縁部が丸みを帯びた形状に加工された形状を模式的に示す側断面図 本発明の実施例に係る被加工体の磁気記録層加工工程後の加工形状を示す顕微鏡写真 同試料の保護層形成工程後の記録要素の形状を示す顕微鏡写真(A)及び模式図(B) 比較例に係る被加工体の磁気記録層加工工程後の加工形状を示す顕微鏡写真 同試料の非磁性体充填工程後の記録要素の形状を示す顕微鏡写真(A)及び模式図(B) 従来の磁気記録媒体の製造方法により磁気記録層の周縁部に選択的にエッチング作用が働く様子を模式的に示す側断面図 従来の磁気記録媒体の製造方法による非磁性材充填後の記録要素の形状を模式的に示す側断面図
符号の説明
10…被加工体
12…ガラス基板
14…下地層
16…軟磁性層
18…配向層
20…磁気記録層
20A…記録要素
21…段部
22…レジスト層
24…凹部
26…非磁性材
27…保護層
28…潤滑層
29…磁気記録媒体
30…イオンビームエッチング装置
50…バイアススパッタリング装置
S101…被加工体の加工出発体作製工程
S102…レジスト層への分割パターン形成工程
S103…磁気記録層加工及び段差形成工程
S104…レジスト層除去工程
S105…非磁性材充填工程
S106…平坦化工程
S107…保護層、潤滑層形成工程

Claims (4)

  1. 基板上の磁気記録層を所定の凹凸パターンに加工する磁気記録層加工工程の後に、前記凹凸パターン上に非磁性材を成膜することにより前記凹凸パターンの凹部を充填する非磁性材充填工程を含む磁気記録媒体の製造方法であって、
    記磁気記録層加工工程は、前記凹凸パターンの凸部に相当する前記磁気記録層の周縁部に沿って、前記基板と反対方向に突出する段部を形成するようにし、
    前記非磁性材充填工程は、前記基板にバイアスパワーを印加しつつ前記非磁性材を成膜する成膜手法を用い、前記段部を前記磁気記録層における他の部分よりも早く除去すると共に前記段部が完全に除去される前に前記非磁性材の成膜を終了し、
    前記非磁性材充填工程の後に、前記磁気記録層上の余剰の前記非磁性材を除去すると共に前記段部を除去して表面を平坦化する平坦化工程を設けたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記磁気記録層加工工程は、前記磁気記録層上にマスク層を形成し、前記凹凸パターンの形状に前記マスク層を加工した後に、前記磁気記録層の露出部分をイオンビームエッチングにより除去しつつ、該イオンビームエッチングにより除去されて飛散する粒子を前記マスク層の側面に再付着させることにより前記磁気記録層の周縁部に沿って前記段部を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記マスク層の材料として、レジスト材料を用いることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記平坦化工程は、イオンビームエッチングを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法。
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