JP2005071320A - 電源回路および半導体集積回路装置 - Google Patents

電源回路および半導体集積回路装置 Download PDF

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芳徳 手嶋
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Abstract

【課題】 電源出力端子への電流の流れ込みがあっても、消費電流を低減しつつ安定した電源電圧が得る。
【解決手段】 スイッチS1とS2がオフすると、バッテリ電源線12から抵抗R1とR2、入力端子8と9、ダイオードD1とD3、端子10を介して端子7からIC21に電流Iinp が流れ込む。マイコン5が低消費電力モードで動作していると、電源電圧Vccが目標電圧5Vよりも高くなり、オペアンプ6が出力する制御電圧が上昇してトランジスタQ21がオフする。代わって、電流シンク回路30が動作してトランジスタQ25がオンとなり、過剰電流を流し込むことにより電源電圧Vccの上昇を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、目標電圧に等しい電圧を生成し出力する電源回路および半導体集積回路装置に関する。
特許文献1には、ICに内蔵された制御回路と該ICに外付けされた降圧用トランジスタとを組み合わせて構成される電源回路が示されている。特許文献2には、低インピーダンス且つ低消費電力負荷として作用する電流シンク回路を直流入力電圧に応じて接続する直流終端回路が示されている。特許文献3には、通常動作用の入力回路および高電圧検知回路が共通に接続されている外部端子に高電圧入力が印加された時に入力回路初段ゲートのゲート酸化膜が破壊されることを防止し得る半導体装置が示されている。特許文献4には、入力端子に電源電圧以上の高電圧が印加される虞がある場合に用いられる半導体集積回路装置の入力インターフェイス回路が示されている。
特開2001−5542号公報 特開平5−211527号公報 特開平5−144271号公報 特開2002−43924号公報
図13は、車両の電子制御ユニット(以下、ECUと称す)で用いられる電源回路および入力ポートの入力保護回路を示している。電源回路1の制御部、入力ポート並びにその入力保護回路2、3は、制御用IC4の一部として構成されている。また、このIC4はマイクロコンピュータ5(以下、マイコン5と称す)を有しており、電源回路1により生成された電源電圧Vccは上記マイコン5に供給されるようになっている。
車両が放置された場合のバッテリ上がりを防止するため、マイコン5は、通常動作モードの他に低消費電力モードで動作することができるようになっている。近年のIC技術の進歩により、低消費電力モードにおいてIC4で消費される電流は一段と小さくなっている。しかし、その一方で、低消費電力モードでの消費電流が比較的大きかった従来のICでは問題とならなかった新たな問題が生じている。以下、この問題について具体的に説明する。
電源回路1は、バッテリ電圧VB(12V)を入力電圧とし、電源電圧Vcc(5V)を生成するシリーズレギュレータである。オペアンプ6は、IC4の端子7に生成される電源電圧Vccが目標電圧である5Vに一致するように制御する誤差増幅器である。一方、入力端子8および9に接続された入力保護回路2および3は、それぞれ端子10、11との間に接続されたダイオードD1、D2およびD3、D4から構成されている。端子10は、IC4の外部において端子7と接続されている。
これら入力端子8、9は、本来的には0Vから5Vまでの電圧範囲にある外部信号を入力するものであるが、上記入力保護回路2、3を積極的に用いることにより、5Vを超える電圧を直接印加することも可能となる。例えば、図13に示すようにバッテリ電源線12とグランド線13との間に抵抗R1とスイッチS1とを直列に接続しその共通接続点を入力端子8に接続すれば、スイッチS1がオンの時には入力端子8の電圧は0Vとなり、スイッチS1がオフの時には抵抗R1、入力端子8、ダイオードD1、端子10、端子7を介して電流が流れて入力端子8の電圧は約5.6Vになる。抵抗R2、スイッチS2が接続される入力端子9についても同様の動作となる。
スイッチS1、S2がオフの時に端子7に流れ込む電流は、バッテリ電圧VB、電源電圧Vccおよび抵抗R1、R2の抵抗値によって定まる。そして、マイコン5が低消費電力モードとなってIC4の消費電流が上記流れ込み電流よりも小さくなると、IC4には上記流れ込み電流を流し込む(シンクする)電流経路がなくなり、オペアンプ6が制御不能となって電源電圧Vccが上昇してしまう。このような現象は、低消費電力モードにおけるIC4の消費電流が小さくなるほど、或いはバッテリ電圧VBに直結して用いられる入力端子数が増えるほど深刻になる。
そこで、これまでは端子7に擬似負荷となる抵抗R3を付加して電流のシンク経路を確保したり、ツェナーダイオードD5を付加して電源電圧Vccの上昇を抑えていた。しかし、電源電圧Vccの上昇を確実に抑えるためには、入力ポート数(入力保護回路の数)、バッテリ電圧VBの変動、電源電圧Vccの変動、抵抗R1、R2の抵抗値、その抵抗値の温度変動による変化、製造上のばらつきなどを考慮して、入力保護回路2、3から端子7に流れ込む電流を消費するだけの抵抗値を持つ抵抗R3を用いる必要がある。
その結果、抵抗R3に常に電流が流れ、マイコン5の消費電流を低減したにもかかわらず、十分な低消費電流効果が得られないという問題があった。また、IC4に抵抗R3やツェナーダイオードD5を外付けすると、基板面積が増大したりコスト高を招くなどの問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電源出力端子への電流の流れ込みがあっても、消費電流を低減しながら安定した電源電圧が得られる電源回路および半導体集積回路装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、出力線に流れ込む電流が、負荷への供給電流、電圧生成回路の動作電流、電流シンク回路の動作電流及び自らの消費電流を合わせた電流すなわち回路消費電流よりも小さい場合には、その流れ込む電流が全て回路消費電流として流れるため、電流シンク回路が動作することなく電圧生成回路は目標電圧に等しい出力電圧を生成する。
これに対し、出力線に流れ込む電流が上記回路消費電流を超える場合には、電流シンク回路がその過剰電流分を流し込み、出力電圧の上昇を抑制する。すなわち、本電源回路は、注入される過剰電流分だけを流し込む(シンクする)構成であるため、出力線に擬似負荷抵抗が常時接続されている従来構成に比べて、過剰電流が生じていない場合の無駄な電力消費がなく、消費電流を低減しつつ目標電圧に等しい電圧を安定して出力できる。
請求項2に記載した手段によれば、出力線に流れ込む電流が回路消費電流を超えることにより出力電圧が目標電圧を超えて上昇すると、電流シンク回路は、その出力電圧の上昇に応じて過剰な流れ込み電流の流し込み(シンク)動作を行う。この構成によれば、電圧生成回路が本来的に備えている目標電圧と出力電圧との比較手段(具体的には後述する第1の誤差増幅器など)を利用して、過剰電流の発生を確実に検出することができる。
請求項3に記載した手段によれば、電源回路は、電圧生成回路が有する第1のフィードバックループと、電流シンク回路が有する第2のフィードバックループとを備えている。出力線に流れ込む電流が回路消費電流よりも小さい場合には、第1の誤差増幅器の制御によって、電圧生成回路は目標電圧に等しい電圧を出力する。このとき、第2のフィードバックループにおいて、第1の誤差増幅器から出力される制御電圧は電圧検出回路による検出電圧よりも低くなるので、第2の誤差増幅器は電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタをオフ状態に制御する。
これに対し、出力線に流れ込む電流が上記回路消費電流を超えた場合には、電圧生成回路の第1の誤差増幅器から出力される制御電圧は、出力電圧を低下させる向きに増大する。このとき、第2のフィードバックループにおいて、第2の誤差増幅器は、第1の誤差増幅器から出力される制御電圧を電圧検出回路による検出電圧に一致させるように電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタをオン状態に制御する。
これにより、第1のトランジスタに過剰電流分だけを流し込むことができ、出力電圧の上昇を抑えることができる。また、出力線に流れ込む電流が回路消費電流を超えたことによる出力電圧の上昇を第1の誤差増幅器から出力される制御電圧の増大により検出しているので、回路定数のばらつきなどが存在しても過剰電流の発生を確実に検出することができる。
請求項4に記載した電源回路も、電圧生成回路が有する第1のフィードバックループと、電流シンク回路が有する第2のフィードバックループとを備えており、その作用は請求項3に記載した電源回路とほぼ同様となる。電流シンク回路に設けられた第2の誤差増幅器は、第1の誤差増幅器から出力される制御電圧と基準電圧出力回路から出力される一定の基準電圧との差電圧に応じて第1のトランジスタを制御するので、第2のフィードバックループで用いる基準電圧の変動がなく、より高精度に過剰電流分のシンク動作を行うことができる。
請求項5に記載した手段によれば、電圧生成回路が有する第1のフィードバックループと、電流シンク回路が有する第2のフィードバックループとを備えている。第1、第2のフィードバックループには、それぞれ第1の誤差増幅器から出力される制御電圧をゲート電圧として動作する第2、第3のトランジスタが介在している。
出力線に流れ込む電流が回路消費電流よりも小さい場合には、第1の誤差増幅器の制御によって第2のトランジスタがオン状態となり、電圧生成回路は目標電圧に等しい電圧を出力する。このとき、第2のフィードバックループにおいて、第2のトランジスタよりも所定のオフセット電圧だけ高いしきい値電圧を持つ第3のトランジスタはオフとなり、第2の誤差増幅器は電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタをオフ状態に制御する。
これに対し、出力線に流れ込む電流が上記回路消費電流を超えた場合には、電圧生成回路の第1の誤差増幅器から出力される制御電圧は、出力電圧を低下させる向きに増大する。その結果、第2のフィードバックループにおいて、第3のトランジスタがオンとなり、第2の誤差増幅器は、第3のトランジスタのドレイン電圧を所定の基準電圧に一致させるように電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタをオン状態に制御する。これにより、第1のトランジスタに過剰電流分だけを流し込むことができ、出力電圧の上昇を抑えることができる。
本手段の特徴は、半導体集積回路装置(IC)として構成することによりオフセット電圧(第2のトランジスタのしきい値電圧と第3のトランジスタのしきい値電圧との差)を高精度に設定可能となり、第2のフィードバックループが非動作状態から動作状態に移行する際に第1の誤差増幅器から出力される制御電圧の振れ幅(制御上の不感帯に相当する幅)を小さくすることができることにある。
すなわち、出力線に流れ込む電流が回路消費電流よりも小さい場合には、確実に第3のトランジスタをオフ状態にすることができ、出力線に流れ込む電流が回路消費電流を超えた場合には、第1の誤差増幅器から出力される制御電圧が僅かにオフセット電圧だけ上昇すれば直ちに第3のトランジスタがオン状態となって電流シンク動作が開始される。その結果、不感帯の存在に起因する出力電圧の過渡的な変動を確実に抑えることができる。
請求項6に記載した手段によれば、入力端子に電圧が印加された時に、出力電圧が所定電圧に達するまでの期間、スタートアップ回路が第1のトランジスタをオフ状態に保持する。これにより、入力電圧が印加された直後の過渡時において、電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタがオンして出力電圧が立ち上がらない状態に陥ることを防止することができる。
請求項7に記載した手段によれば、出力線に流れ込む電流が回路消費電流を超えることにより出力電圧が目標電圧よりも高い状態のまま追従制御が不能になると、電流シンク回路は、出力電圧が目標電圧よりも高く設定された所定の電圧を超えないように、出力線に流れ込む過剰電流を流し込む。これにより、消費電流を低減しつつ安定した電源電圧が得られる。
請求項8に記載した手段によれば、半導体集積回路装置の信号入力端子に電源電圧を超える入力信号電圧が印加された場合、入力保護回路が機能して、信号入力端子から入力保護回路を介して電源電圧線に電流が流れる。そして、特にマイクロコンピュータが低消費電力動作モードで動作していると、上記信号入力端子からの流入電流が当該半導体集積回路装置の消費電流を超える場合が生じ易い。この場合であっても、電源回路は上述した構成の電流シンク回路を備えているので、流入電流のうち消費電流を超える過剰電流分のみをシンクすることができ、不要な電力消費を抑えつつ電源電圧の上昇を防止できる。これにより、半導体集積回路装置は、マイクロコンピュータが何れの動作モードであっても安定した電源電圧の下で動作することができる。
請求項9に記載した手段によれば、マイクロコンピュータが低消費電力動作モードから通常動作モードに移行する直前の所定幅の復帰制御期間に擬似負荷回路に電流を流す。この電流は、復帰制御期間前に電流シンク回路に流れていた電流以上の電流であるため、電流シンク回路によるシンク動作が停止し、電圧生成回路が再び機能を開始してその定電圧作用により目標電圧に等しい出力電圧が生成される。
擬似負荷回路に流す電流は、通常動作モードにおけるマイクロコンピュータの消費電流よりも小さいので、低消費電力動作モードから通常動作モードに移行する時と比較すると、復帰制御期間の開始時において電流シンク回路と電圧生成回路が共に機能しない不感帯を通過する際に生じる出力電圧の低下は小さくなる。そして、復帰制御期間が経過した時、電圧生成回路が定電圧作用を行っている状態で低消費電力動作モードから通常動作モードに移行するので、移行時における制御上の不感帯はなく、出力電圧の低下を防止することができる。
請求項10に記載した手段によれば、電流シンク回路と擬似負荷回路は、それぞれ電流の流し込み経路を形成し互いに同特性を有する抵抗とトランジスタとの直列回路を備えている。擬似負荷制御回路は、復帰制御期間前において、電流シンク回路の直列回路を構成するトランジスタのゲート電圧を検出し、復帰制御期間において、擬似負荷回路の直列回路を構成するトランジスタに対し、検出したゲート電圧以上のゲート電圧を与える。これにより、復帰制御期間前に電流シンク回路に流れていた電流以上の電流を擬似負荷回路に流すことができ、電圧生成回路の定電圧作用により目標電圧に等しい出力電圧が生成される。
この構成において、電流シンク回路の直列回路を構成するトランジスタについて検出したゲート電圧と、擬似負荷回路の直列回路を構成するトランジスタに与えるゲート電圧との差を、ばらつき等を見越したマージンを確保しつつ小さく設定することにより、復帰制御期間前に電流シンク回路に流れていた電流に近い電流を擬似負荷回路に流すことができ、復帰制御期間に移行する際の出力電圧の低下を防止することができる。
請求項11に記載した手段によれば、マイクロコンピュータは、低消費電力動作モードを選択している場合、間欠的に通常動作モードに移行して動作する。特に低消費電力動作モードで動作している時に電源端子に電流の流れ込みがあると、上述したように電源電圧が上昇する虞がある。そこで、マイクロコンピュータは、低消費電力動作モードで動作している場合に電源電圧の上昇が検出されると、通常動作モードに移行した状態のままで動作し続け、流れ込み電流を自らの動作電流として消費して電源電圧の上昇を抑える。
この場合、低消費電力動作モードよりも処理能力の大きい通常動作モードのままで動作し続けても、マイクロコンピュータの処理上の問題は生じない。また、擬似負荷抵抗を付加する従来構成に比べて、過剰電流が生じていない場合の無駄な電力消費がなく、消費電流を低減しつつ目標電圧に等しい電圧を安定して出力できる。
請求項12に記載した手段によれば、コンパレータが、電源電圧と、所定の電圧値(例えば定格電圧値)よりも高く設定された判定基準電圧値とを比較して、電源電圧の上昇を検出する。
請求項13に記載した手段によれば、間欠動作の周期が所定値以下に設定されているため、間欠動作中であって低消費電力動作モードでの動作中に上記電流の流れ込みが発生した場合であっても、次に通常動作モードに移行するまでの時間内に、電源電圧が最大許容電圧(例えば最大定格電圧)を超えることがなくなる。なお、低消費電力動作モードにおいても電源電圧検出回路を動作させ、電源電圧の上昇が検出された場合には、次の通常動作モードへの移行を待つことなく直ちに通常動作モードに移行するようにしてもよい。
請求項14に記載した手段によれば、低消費電力動作モードを選択している期間中に電源電圧検出回路が電源電圧の上昇を検出した時には、予定されている次の通常動作モードまで待つことなく、直ちに低消費電力動作モードよりも消費電流の大きい電圧抑制動作モードに移行するので、電源電圧の上昇幅をより小さく抑えることができる。ここでの電圧抑制動作モードは、通常動作モードであってもよい。
請求項15に記載した手段によれば、間欠動作において低消費電力動作モードを選択するように予定している期間中、ヒステリシスコンパレータから出力される信号に従って低消費電力動作モードまたは電圧抑制動作モードを選択するので、電源端子に電流の流れ込みがある場合において、消費電流を極力低減しながら電源電圧の上昇を抑えることができる。
請求項16に記載した手段によれば、電源端子に電流の流れ込みがある場合、その流れ込み電流にほぼ等しい電流を流し込む擬似負荷回路を構成できる。すなわち、マイクロコンピュータが電圧抑制動作モードを選択するのは、電源端子への流れ込み電流が擬似負荷回路に流れる電流を上回っているからである。従って、電圧抑制動作モードを選択するごとに、擬似負荷回路に流れる電流を段階的にまたは連続的に増加させることにより、電源端子への流れ込み電流と擬似負荷回路に流れる電流とをほぼ等しくバランスさせることができる。このように擬似負荷回路に電流を流しても、マイクロコンピュータを通常動作モードに移行させるよりも消費電流が小さくなる場合が多い。なお、電圧抑制動作モードへの移行が所定期間生じなかったときには、一旦増加させた擬似負荷回路に流れる電流を減少させるように制御するとよい。
請求項17に記載した手段によれば、信号入力端子に電源電圧を超える過大な電圧が入力された場合、その入力信号電圧は入力保護回路により電源電圧にクランプされるので、半導体集積回路装置を過大な入力電圧から保護することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、車両のECU(Electronic Control Unit) に用いられる電源回路および入力ポートの入力保護回路の構成を示している。この図1において図13と同一構成部分には同一符号を付して示している。
制御用のIC21(半導体集積回路装置に相当)は、マイコン5、このマイコン5の入力ポートに対する入力保護回路2、3、電源回路22の制御回路などを内蔵しており、ECUの筐体内に納められた基板(図示せず)の上に搭載されて用いられる。既に述べたように、マイコン5(負荷に相当)は、通常動作モードの他に低消費電力モードで動作することができるようになっている。
入力保護回路2、3は、信号の入力端子8、9にバッテリ電圧VBが入力された時に、その入力電圧を電源電圧VccにクランプしてIC21を過電圧から保護する回路である。また、バッテリ電源線12とグランド線13との間に負の電圧が印加された時にも、その入力電圧をグランド電位にクランプしてIC21を保護することができる。なお、図1には2つの信号入力端子8、9のみを示しているが、実際にはさらに多くの信号入力端子とそれに付随して入力保護回路が設けられている。
電源回路22は、シリーズレギュレータ方式の定電圧電源回路であって、バッテリ電圧VB(例えば12V)を入力し、マイコン5その他のIC内部回路に供給するための電源電圧Vcc(例えば5V)を端子7に生成するようになっている。IC21の外部において、バッテリ電源線12(入力線に相当)とIC21の端子7との間には、抵抗R21とPNP形トランジスタQ21とが直列に接続されており、端子7とグランド線13との間、端子7と端子23との間には、それぞれ平滑用のコンデンサC21、位相補償用のコンデンサC22が接続されている。
IC21の端子24と25は、IC内部において接続されている。このうち端子24とバッテリ電源線12との間、端子24とグランド線13との間には、それぞれ抵抗R22、コンデンサC23が接続されている。また、バッテリ電源線12とグランド線13との間には抵抗R23、R24およびNPN形トランジスタQ22が直列に接続されており、そのトランジスタQ22のベースは端子25に接続されている。
一方、電源回路22の回路構成のうちIC21の内部に設けられた構成部分は以下のようになっている。すなわち、端子7に接続された電源線26(出力線に相当)と端子11に接続されたグランド線27との間には、抵抗R25、R26、R27の直列回路からなる分圧回路28(電圧検出回路に相当)が接続されており、その抵抗R26とR27との共通接続点はオペアンプ6(第1の誤差増幅器に相当)の非反転入力端子に接続されている。オペアンプ6の反転入力端子には、バンドギャップ基準電圧回路などの基準電圧発生回路29から基準電圧Vrが与えられるようになっている。
オペアンプ6の出力端子は、Nチャネル型MOSトランジスタQ23のゲートに接続されており、そのトランジスタQ23のドレインとソースは、それぞれ端子24、25とグランド線27に接続されている。また、オペアンプ6の出力端子は、Nチャネル型MOSトランジスタQ24のソース・ドレイン間を介して端子23に接続されており、そのトランジスタQ24のゲートは電源線26に接続されている。トランジスタQ24は抵抗として機能し、上記コンデンサC22とともに位相補償回路を構成している。以上が、電源回路22の中の電圧生成回路の構成である。
さらに、電源線26とグランド線27との間には、電流シンク回路30が接続されている。この電流シンク回路30は、外部から端子7(電源線26)に流れ込む電流のうち過剰な電流を流し込んでグランド線27に逃し、電源電圧Vccの上昇を抑制する回路である。上述の分圧回路28も、電流シンク回路30の一部として機能する。電源線26とグランド線27との間には、電流の流し込み経路を形成するように抵抗R28とNチャネル型MOSトランジスタQ25(第1のトランジスタに相当)とが直列に接続されている。このトランジスタQ25のゲート・ソース間には抵抗R29が接続されている。
オペアンプ31は第2の誤差増幅器に相当し、その非反転入力端子はオペアンプ6の出力端子に接続され、その反転入力端子は抵抗R25とR26との共通接続点に接続されている。オペアンプ31の出力端子は、抵抗R30を介してトランジスタQ25のゲートに接続されており、さらにNチャネル型MOSトランジスタQ26を介してグランド線27に接続されている。トランジスタQ26のゲートには、スタートアップ回路32から遮断制御信号が与えられるようになっている。なお、本発明でいうスタートアップ回路は、上記スタートアップ回路32とトランジスタQ26とから構成されている。
図2は、スタートアップ回路32の構成を示している。電源線26とグランド線27との間には、Pチャネル型MOSトランジスタQ27と抵抗R31、R32との直列回路および抵抗R33とNチャネル型MOSトランジスタQ28との直列回路が接続されている。トランジスタQ27のゲートとドレインは接続されており、トランジスタQ28のゲートは抵抗R31とR32との共通接続点に接続されている。上述した遮断制御信号は、トランジスタQ28のドレインから出力されるようになっている。
なお、以上の構成において、オペアンプ6、31および基準電圧発生回路29は電源電圧Vccの供給を受けて動作するようになっている。また、本実施形態では、電源電圧Vccが目標電圧である5Vに等しい時にオペアンプ6に与えられる検出電圧Vaは1.4Vであり、後述するシンク動作中にオペアンプ31に与えられる検出電圧Vbは1.75Vとなるように抵抗R25、R26、R27の値および基準電圧Vrが設定されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
入力端子8、9は、それぞれ電源電圧Vcc(5V)と0Vに対してダイオードD1とD2、D3とD4を用いてクランプする入力保護回路2、3を備えている。このため、0Vから5Vの電圧範囲を持つ信号のみならず、5Vを超える電圧または0V未満の電圧を持つ信号も入力することができる。本実施形態では、スイッチS1、S2の一端を抵抗R1、R2によりバッテリ電源線12にプルアップし、レベルシフト回路などを別途付加することなくスイッチS1、S2のオンオフ状態を直接的に検出できる構成となっている。
入力端子8を例に説明すれば、スイッチS1がオンしている時には、入力端子8の電圧は0Vとなり、マイコン5はLレベルの信号としてポート入力する。一方、スイッチS1がオフしている時には、入力端子8が抵抗R1によってバッテリ電源線12にプルアップされた状態となり、バッテリ電源線12から抵抗R1、入力端子8、ダイオードD1、端子10を介して端子7からIC21に電流Iinp1(例えば100μA程度)が流れ込む。この時、入力端子8の電圧はVcc+VF(≒5.6V、VFは順方向電圧)に制限され、マイコン5はHレベルの信号としてポート入力する。入力端子9についても同様となり、さらにスイッチS1とS2がともにオフ状態の時には、端子7からIC21にIinp (=Iinp1+Iinp2)なる電流が流れ込む。
電源回路22のオペアンプ6は、目標電圧(5V)に対応する基準電圧Vrと、分圧回路28により検出された検出電圧Vaとの差電圧を増幅した制御電圧を出力し、トランジスタQ23、Q22を介して主トランジスタQ21のベース電位を制御する。例えば、電源電圧Vccが目標電圧である5Vよりも高くなると、上記制御電圧が上昇してトランジスタQ22のベース電位が下がり、トランジスタQ21のベース電位が上昇して電源電圧Vccを低下させる。このようにオペアンプ6は、電圧偏差に基づいてトランジスタQ21のオン状態(エミッタ・コレクタ間電圧)を変えることにより電源電圧Vccを5Vに制御する。
さて、マイコン5、オペアンプ6、31、基準電圧発生回路29、スタートアップ回路32などのIC21に内蔵された回路の全消費電流Icc(負荷電流)は、マイコン5が通常動作モードにある場合にあっては例えば数十mA程度となり、マイコン5が低消費電力モードにある場合にあっては例えば100μA程度にまで減少する。従って、マイコン5が通常動作モードにある場合には、上記流れ込み電流Iinp は全て消費電流Iccの一部としてマイコン5などのIC内部回路に流れ、オペアンプ6は電源電圧Vccを5Vに制御することができる。
これに対し、マイコン5が低消費電力モードにある場合には、電流Iinp のうち消費電流Iccを超える過剰電流Iov(=Iinp −Icc)は、マイコン5などのIC内部回路に流すことができず、代わって電流シンク回路30に流し込むことになる。この場合、端子7の電源電圧Vccは5Vを超えて上昇する。オペアンプ6は、制御電圧を高めてトランジスタQ21のエミッタ・コレクタ間電圧を増大させ、最終的にはトランジスタQ21を完全にオフ状態に制御するが、電圧上昇の原因が流れ込み電流Iinp にある以上、オペアンプ6のみの制御では電源電圧Vccを5Vに引き戻すことはできない。
この場合、制御不能な状態に陥ったオペアンプ6に係るフィードバック制御に代わり、電流シンク回路30のオペアンプ31に係るフィードバック制御が主体的に作用するようになる。すなわち、オペアンプ31は、オペアンプ6の制御電圧が検出電圧Vbに等しくなるようにトランジスタQ25のオン状態を制御するようになる。
この検出電圧Vbは、オペアンプ6が電源電圧Vccを5Vに制御可能な状態においてオペアンプ6が出力する制御電圧よりも高い電圧に設定されている。具体的には、温度変動やバッテリ電圧変動などによるばらつきを考慮して最も高く見積もったトランジスタQ23のしきい値電圧Vtと、オペアンプ6の最大オフセット電圧と、動作余裕電圧とを加算した値以上であって、制御の結果電源電圧VccがIC21の最大定格電圧以下に制限されるような電圧値である。
これにより、オペアンプ6と31に係るフィードバック制御が競合し、トランジスタQ21とQ25がともにオンすることを防止することができる。そして、オペアンプ31が上記フィードバック制御を行うと、その結果としてトランジスタQ25に過剰電流Iovが流れ込み、端子7の電源電圧Vccの上昇を確実に制限することができる。
ところで、バッテリ電圧VBが印加されて電源電圧Vccがある程度立ち上がるまでの間は、電源回路22の動作が不確定となり、トランジスタQ25がオン状態になる虞がある。このような状態で、オペアンプ6がトランジスタQ21を制御すると、トランジスタQ21とQ25がともにオンとなって電源電圧Vccが立ち上がらない場合が生じる。
そこで、スタートアップ回路32は、電源電圧VccがトランジスタQ27、Q28(図2参照)のしきい値電圧Vtを合わせた2・Vtにまで上昇するまで、電源電圧VccをそのままトランジスタQ26のゲートに与える。これにより、トランジスタQ26がオンとなり、トランジスタQ25をオフ状態に保持することができる。ここで、2・Vtに上昇するまでの期間に限定したのは、電源電圧Vccが2・Vt以上になるとオペアンプ31がほぼ正常に動作することができるようになるからである。
以上説明したように、本実施形態のIC21は、低消費電力モードで動作可能なマイコン5と電源回路22の制御回路とを内蔵しており、いくつかの素子を外付けするだけでマイコン5に対する電源回路22を構成することができる。また、マイコン5の入力ポートに繋がる入力端子8、9には、入力電圧を電源電圧Vcc(5V)または0Vにクランプする入力保護回路2、3が設けられており、5Vを超える電圧または0V未満の電圧を持つ信号を直接的に入力することができる。
マイコン5が低消費電力モードで動作することにより、端子7に流れ込む電流Iinp がIC21の消費電流Iccを超える場合であっても、電源回路22の電流シンク回路30が過剰電流Iovを流し込むので、電源電圧Vccの上昇を制限して、IC21の内部回路に5Vに近い電源電圧Vccを安定して供給し続けることができる。そして、この電流シンク回路30は、従来用いられていた擬似負荷抵抗(図13のR3)とは異なり、過剰電流Iovだけを流し込むため、無駄な電力消費が生じないという優れた特徴を持っている。
電流シンク回路30のオペアンプ31は、オペアンプ6の制御電圧がその通常制御時の値を超えて増加したことにより電流シンク動作を開始する。従って、トランジスタQ21とQ25とがともにオンすることを確実に防止することができる。また、スタートアップ回路32を設けたので、電源電圧Vccを確実に立ち上げることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。
図3は、電源回路および入力ポートの入力保護回路の構成を示しており、図1と同一構成部分には同一符号を付している。本実施形態は、第1の実施形態に対し、IC33に内蔵された電源回路34の電流シンク回路35の構成が一部異なっている。すなわち、電流シンク回路35は、分圧回路28に替えて基準電圧発生回路29と増幅回路36とを備えている。増幅回路36は、基準電圧発生回路29から入力した基準電圧Vrを増幅して一定の基準電圧Vk(例えば1.75V)を生成するもので、オペアンプ31の反転入力端子にはその基準電圧Vkが入力されるようになっている。
この電源回路34の動作は、第1の実施形態に示した電源回路22の動作とほぼ同様であって、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、オペアンプ31の反転入力端子には変動のない基準電圧Vkが与えられているので、端子7に流れ込む電流Iinp がIC21の消費電流Iccを超えている場合において、電流シンク回路35はより高精度に過剰電流のシンク動作を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図4を参照しながら説明する。
図4は、電源回路および入力ポートの入力保護回路の構成を示しており、図1と同一構成部分には同一符号を付している。本実施形態は、第1の実施形態に対し、IC37に内蔵された電源回路38の電流シンク回路39の構成が一部異なっている。
すなわち、基準電圧発生回路29の出力端子とグランド線27との間には、抵抗R34とNチャネル型MOSトランジスタQ29(第3のトランジスタに相当)と抵抗R35との直列回路ならびに抵抗R36とR37との直列回路が接続されている。抵抗R34とトランジスタQ29のドレインとの共通接続点、抵抗R36とR37との共通接続点は、それぞれオペアンプ31の反転入力端子、非反転入力端子に接続されている。トランジスタQ29のゲートは、トランジスタQ23(第2のトランジスタに相当)のゲートとともにオペアンプ6の出力端子に接続されている。
ここで、トランジスタQ23とQ29は同一特性となるように設計されている。トランジスタQ23とQ29のしきい値電圧Vtは、IC37の製造上ばらつきが生じる場合があるが、その場合であっても両者の相対的なずれは極めて小さくなる。トランジスタQ29のソースとグランド線27との間の抵抗R35は、グランド電位を基準としたトランジスタQ29のしきい値電圧がトランジスタQ23のしきい値電圧よりも所定のオフセット電圧だけ高くなるように付加したものである。
さて、マイコン5が通常動作モードにあって端子7への流れ込み電流Iinp が全て消費電流Iccの一部としてマイコン5などのIC内部回路に流れている場合には、オペアンプ6は、基準電圧Vrと検出電圧Vaとの差電圧を増幅した制御電圧を出力し、トランジスタQ23がオン状態となっている。この場合、トランジスタQ23と比較してしきい値電圧(グランド電位を基準)がオフセット電圧だけ高いトランジスタQ29はオフしており、電流シンク回路39による電流シンク動作は行われない。
これに対し、マイコン5が低消費電力モードになって端子7への流れ込み電流Iinp が消費電流Iccを超えると、端子7の電源電圧Vccは5Vを超えて上昇する。これによりオペアンプ6は制御電圧を高め、その制御電圧がオフセット電圧だけ上昇した時点でトランジスタQ29がオンに転じる。オペアンプ31は、オペアンプ6の制御電圧が基準電圧Vkに等しくなるようにトランジスタQ25のオン状態を制御し、その結果としてトランジスタQ25に過剰電流Iovが流れ込み、端子7の電源電圧Vccの上昇を制限することができる。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、トランジスタQ23に対するトランジスタQ29のオフセット電圧を精度よく設定することができるとともに、電流シンク回路39が非動作状態から動作状態に移行する際にオペアンプ6の出力電圧(制御電圧)の振れ幅を小さく設定することができる。
その結果、端子7への流れ込み電流Iinp が消費電流Iccよりも小さい場合には、トランジスタQ29を確実にオフ状態にすることができ、トランジスタQ21とQ25とがともにオン状態となることを確実に防止することができる。一方、端子7への流れ込み電流Iinp が消費電流Iccを超えた場合には、オペアンプ6の出力電圧が僅かにオフセット電圧だけ上昇すれば直ちにトランジスタQ29がオン状態となって電流シンク動作が開始される。従って、電流シンク回路39が非動作状態から動作状態に移行する間の不感帯が狭まり、この不感帯に起因する電源電圧Vccの過渡的な変動をより確実に抑えることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図5および図6を参照しながら説明する。
図5は、ICに適用される電源回路およびICの入力保護回路の構成を示しており、図1と同一構成部分には同一符号を付している。このIC40において、電源線26とグランド線27との間には、抵抗R38とNチャネル型MOSトランジスタQ30との直列回路からなる擬似負荷回路41が設けられている。この擬似負荷回路41は、電流シンク回路30内の抵抗R28とトランジスタQ25との直列回路と同一特性となるように、つまり抵抗R38とR28が同じ抵抗値を有し、トランジスタQ30とQ25が同じ特性を有するように形成されている。
また、IC40は、トランジスタQ25のゲート・ソース間電圧をA/D変換してそのディジタルデータをマイコン5に出力するA/Dコンバータ42と、マイコン5が出力するディジタルデータをD/A変換してトランジスタQ30のゲートに与えるD/Aコンバータ43とを備えている。これらA/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43は、マイコン5(擬似負荷制御回路に相当)から制御されるようになっており、それぞれ個別的に電源を遮断して動作を停止させることができるようになっている。また、A/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43におけるアナログ電圧値とディジタル値との対応関係は等しく設定されている。
次に、本実施形態の動作について図6も参照しながら説明する。
図6は、各部の信号波形および電圧波形を示すもので、(a)はマイコン5の動作モード、(b)はマイコン5内部の復帰制御信号、(c)はオペアンプ6が出力する制御電圧、(d)は電源電圧Vccを示している。また、(e)、(f)は、それぞれ第1の実施形態における(c)、(d)相当波形を示している。ただし、図6(c)、(d)、(e)、(f)の電圧スケールは、図面作成の制約上同一スケールとはなっていないため、図面中に一例としての電圧値を記載している。
まず、擬似負荷回路41を備えていない場合(第1の実施形態の場合)の動作について説明する。マイコン5が低消費電力モードから通常動作モードに移行すると、IC40の全消費電流Iccがステップ的に増加し、コンデンサC21の容量が小さい場合には電源電圧Vccが急激に低下する。この時、オペアンプ6は、出力する制御電圧を下げようとするが、オペアンプ6の出力端子にはトランジスタQ24を介して位相補償用のコンデンサC22が接続されているため、オペアンプ6の出力段を構成するNチャネル型トランジスタ(図示せず)の電流シンク能力、コンデンサC22の容量等に依存して、上記制御電圧の立ち下がりに遅れが生じる(図6(e)参照)。
その結果、オペアンプ6に係るフィードバック制御とオペアンプ31に係るフィードバック制御が共に作用しない不感帯を通過する時間が長くなり、図6(f)に示すように、電源電圧Vccが一時的に5Vを超えて低下する現象が生じる。この現象は、コンデンサC21の容量を増やせば解決できるが、その分だけコンデンサC21が大型化してしまう。
そこで、本実施形態では以下のように制御する。すなわち、マイコン5は、低消費電力モードから通常動作モードに移行するよりも所定時間Tβだけ前(この期間が復帰制御期間に相当)に、それまでオフ状態に保持されていたA/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43の電源をオン状態とし、A/Dコンバータ42からトランジスタQ25のゲート・ソース間電圧のA/D変換値(ディジタル値N)を入力する。続いて、このディジタル値Nにαを加算した値(N+α)をD/Aコンバータ43によりD/A変換し、そのD/A出力電圧をトランジスタQ30のゲートに与える。
その結果、トランジスタQ30がオンとなり、擬似負荷回路41には、それまで電流シンク回路30内の抵抗R28とトランジスタQ25との直列回路に流れていた電流よりも大きい電流が流れる。これにより、端子7からの流れ込み電流Iinp のうち消費電流Iccを超える過剰電流Iovは、全て擬似負荷回路41に流すことができるようになり、電源電圧Vccが低下して、オペアンプ6は制御電圧を下げる。そうすると、オペアンプ31に係るフィードバック制御が停止し、再びオペアンプ6に係るフィードバック制御により定電圧作用が行われるようになる。
上記加算値αは、製造上の素子ばらつきが存在しても、擬似負荷回路41に流れる電流が電流シンク回路30に流れていた電流よりも確実に大きくなるようにする目的で用いられるものであり、当該電流の大小関係が満たされる限りにおいてなるべく小さい値を用いることが好ましい。加算値αをあまり大きく設定すると、擬似負荷回路41に流れる電流が過大となり、復帰制御期間Tβの開始時にも上述したような電源電圧Vccの一時的な低下現象が生じてしまうからである。
このようにして、マイコン5が低消費電力モードから通常動作モードに移行するのに先立って、オペアンプ6に係るフィードバック制御を通常通り作用させておくと、通常動作モードに移行して消費電流Iccが急増した時でも、フィードバック制御の切り替えが生じないために制御の不感帯を通過する期間がなくなり、電源電圧Vccを5V一定に保持することができる(図6(d)参照)。なお、低消費電力モードから通常動作モードに移行すると、マイコン5はA/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43の電源をオフ状態とし、これに伴ってトランジスタQ30はオフとなる。
本実施形態によれば、第1の実施形態よりもさらにコンデンサC21の容量を低減することができ、IC40を搭載する基板のサイズ、コストなどの面において有利となる。また、電源回路22を使用するシステム構成によらず、コンデンサC21に必要な容量をほぼ一定とできるので、電源回路22のシステム適用上の自由度が高まる。
A/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43には復帰制御期間Tβにのみ電源供給され、復帰制御期間Tβに擬似負荷回路41に流す電流は、それまで電流シンク回路30に流れていた電流とほぼ同じまたは若干大きい程度の電流であり、復帰制御期間Tβも上記制御の切り替えが完了するのに必要な時間でよいため、第1の実施形態と比較して電力消費の増大はほとんどない。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図7および図8を参照しながら説明する。
図7は、車両のECUに用いられる制御用ICの電気的構成を示している。IC51(半導体集積回路装置)の電源端子52、53には、IC外部の電源回路54(外部電源回路に相当)から電源電圧Vccが供給されるようになっている。この電源回路54は、シリーズレギュレータ方式の定電圧電源回路であって、定格12Vのバッテリ電圧VBを入力して5Vの電源電圧Vccを出力するようになっている。
IC51は、マイクロコンピュータ(マイコン)55を備えている。このマイコン55は、CPU、メモリ、入出力ポートなどのディジタル回路および種々のアナログ回路を有している。IC51の入力端子56〜60(信号入力端子に相当)は、それぞれ入力保護回路61〜65を介してマイコン55の入力ポートに接続されている。入力保護回路61は、入力端子56と電源端子52との間に接続されたダイオードD51と、入力端子56と電源端子53との間に接続されたダイオードD52とから構成されている。その他の入力保護回路62〜65も同様に構成されている。
これら入力端子56〜60は、本来的には0Vから5Vまでの電圧範囲にある外部信号を入力するものであるが、入力保護回路61〜65を積極的に用いることにより、5Vを超える電圧を直接印加することも可能である。本実施形態では、それぞれ抵抗R51〜R55を介してバッテリ電圧VBが印加される場合を想定している。
IC51は、判定電圧発生回路66とコンパレータ67とからなる電源電圧検出回路68を備えている。判定電圧発生回路66(判定基準電圧発生回路に相当)は、電源電圧Vccよりも高い一定の判定電圧Ve(判定基準電圧に相当)を生成する回路である。また、コンパレータ67は、電源電圧Vccと判定電圧Veとを比較して、電源電圧Vccが判定電圧Veよりも低い場合にLレベルの判定信号を出力し、電源電圧Vccが判定電圧Ve以上となった場合にHレベルの判定信号を出力するものである。この判定信号は、マイコン55の入力ポートに与えられるようになっている。
次に、本実施形態の動作について図8も参照しながら説明する。
既に第1の実施形態で説明したように、入力端子56〜60(正確には抵抗R51〜R55の信号源側端子、以下同様)に5Vを超える電圧が印加されるとダイオードD51〜D59を介して電流が流れ込み、その流れ込み電流Iinp がIC内部回路の消費電流Iccを超えると電源電圧Vccが5Vを超えて上昇する。具体的には、マイコン55が低消費電力モードにある場合であって、入力端子56〜60のいくつかにバッテリ電圧VBが印加された場合に電圧上昇が生じる。
図8は、マイコン55が主として低消費電力モードで動作している場合の電圧波形および動作モードを示している。ここで、(a)〜(c)は以下の通りである。
(a)…入力端子56〜60への印加電圧
(b)…電源電圧Vcc
(c)…マイコン55の動作モード
この図8では、上記電源電圧Vccの上昇が発生する場合を示すために、入力端子56〜60にバッテリ電圧VBが同時に印加される場合を示しているが、電源電圧Vccの上昇が発生する限りにおいては、入力端子56〜60の何れかにバッテリ電圧VBが印加される場合であってもよい。
マイコン55は、車両のイグニッションキーがオフにされ低消費電力モードに移行した後も、一定の周期Tで通常動作モード(または一部機能のみを通常動作させるモード)に一時的に復帰し、入力信号の監視処理を実行する。そして、マイコン55は、この復帰時にコンパレータ67から判定信号を入力し、それがLレベルである場合には再び低消費電力モードに移行する。周期Tは、例えばCRタイマにより生成される。
入力端子56〜60にバッテリ電圧VBが印加されると(時刻t1)、電源端子52への流れ込み電流Iinp がIC内部回路の消費電流Iccを超えるため電源電圧Vccが5Vを超えて上昇する。このときの上昇率は、過剰電流Iov(=Iinp −Icc)、電源回路54内部の平滑コンデンサの容量値などに基づいて定まる。やがて、時刻t2において電源電圧Vccを越えると、コンパレータ67の判定信号はLレベルからHレベルに反転する。
前回の復帰時点から周期Tが経過してマイコン55が再び通常動作モードに復帰すると(時刻t3)、マイコン55は判定信号がHレベルであることに応じて低消費電力モードへの移行を禁止し、周期Tが経過するまでの間通常動作モードのまま動作し続ける。通常動作モードでは、IC内部回路の消費電流Iccは流れ込み電流Iinp よりも大きくなるため、電源回路54は電源電圧Vccを5Vに制御可能となる。その結果、電源電圧Vccは5Vに向かって低下し、判定信号が再びLレベルに反転する。マイコン55は、周期Tが経過した時刻t4において判定信号がLレベルであるため、所定の監視処理が終了した後低消費電力モードに移行する。
その後も、マイコン55は、周期Tが経過する時刻t5、t6、t7において判定信号のレベルに従って同様に動作する。そして、入力端子56〜60へのバッテリ電圧VBの印加が停止すると(時刻t8)、電流Iinp が0となり、やがて電源電圧Vccは5Vに整定される。マイコン55は、時刻t9以降、原則通りに周期Tの間欠動作を行う。
この場合、マイコン55は、周期Tの経過により低消費電力モードから通常動作モードに復帰した時に判定信号のレベルを判断するため、この周期Tが長いと、次に通常動作モードに復帰するまでの間に電源電圧VccがIC51の最大定格電圧(最大許容電圧に相当)を超えてしまう虞がある。そこで、全ての入力端子56〜60に同時にバッテリ電圧VBの最大値が印加された場合に予測される最大の電圧上昇率をRm[V/s]、判定電圧Veと最大定格電圧との電圧差をΔVm[V]とすれば、周期TをΔVm/Rm[s]以下に設定することが必要となる。これにより、低消費電力モードでの動作中に判定信号がHレベルになった場合、次に通常動作モードに復帰するまでの期間、電源電圧Vccが最大定格電圧を超えることがなくなる。
以上説明したように、本実施形態のIC51は、電源電圧Vccが判定電圧Veを超えると、一旦通常動作モードになった後に通常動作モードから低消費電力モードへの移行を禁止する。これにより、IC内部回路の消費電流Iccが流れ込み電流Iinp よりも大きくなって電源電圧Vccの上昇が抑制され、IC51に5Vの電源電圧Vccが安定して供給される。この場合、低消費電力モードよりも処理能力の大きい通常動作モードのままで動作し続けても、マイコン55の処理上の問題は生じない。また、擬似負荷抵抗を付加する従来構成に比べて、過剰電流Iovが生じていない場合の無駄な電力消費がなく、消費電流を低減しつつ目標電圧に等しい電源電圧Vccを安定して得られる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について図9および図10を参照しながら説明する。
図9は、電源回路および入力ポートの入力保護回路の構成を示しており、図1と同一構成部分には同一符号を付している。本実施形態は、第5の実施形態に対し、低消費電力モードにおいて電源電圧Vccが上昇したときの処理内容が異なっている。
IC71には、電源回路72により生成される電源電圧Vccが与えられるようになっている。電源回路72において、コンパレータ73(電源電圧検出回路に相当)はヒステリシス特性を有しており、その非反転入力端子はオペアンプ6の出力端子に接続され、その反転入力端子は抵抗R25とR26との共通接続点に接続されている。コンパレータ73の出力端子は、マイコン74の外部割り込み端子に接続されている。
図10は、(a)電源電圧Vcc、(b)コンパレータ73の出力信号、(c)マイコン74の動作モードを示している。マイコン74は、車両のイグニッションキーがオフにされ低消費電力モード(スリープモード)に移行した後も、一定の周期Tで通常動作モードに一時的に復帰し、入力信号の監視処理を実行している。低消費電力モードにある時刻t11において、スイッチS1、S2がオフ状態にされると、端子7への流れ込み電流Iinp がIC内部回路の消費電流Iccを超えるため電源電圧Vccが5Vを超えて上昇し、オペアンプ6が出力する制御電圧も上昇する。
やがて、電源電圧Vccが判定値V2に達すると(時刻t12)、オペアンプ6の制御電圧が分圧回路28の検出電圧Vbを超え、コンパレータ73の出力信号はLレベルからHレベルに変化して、マイコン74は外部割り込み処理を開始する。すなわち、マイコン74は、低消費電力モードからウェイクアップし、割り込みベクタに従って分岐して、電源電圧Vccの上昇を抑えるのに必要な電流を消費する処理を実行する電圧抑制動作モードに移行する。この電圧抑制動作モードは、通常動作モードであってもよいが、本実施形態では電力消費を必要最小限に抑えるため、通常動作モードと比較して消費電流が小さい特別のモードとしている。
電圧抑制動作モードでは、IC内部回路の消費電流Iccが端子7への流れ込み電流Iinp よりも大きくなるため、電源電圧Vccは5Vに向かって減少する。そして、電源電圧Vccが判定値V1(5V<V1<V2<IC71の絶対最大定格)よりも低下すると(時刻t13)、コンパレータ73の出力信号はHレベルからLレベルに変化して、マイコン74は再び低消費電力モードに移行する。その結果、電源電圧Vccは再び増加に転じる。このように、マイコン74は、次に通常動作モードに移行する時刻t16までの期間、低消費電力モードと電圧抑制動作モードとを繰り返す。なお、図10において、電源電圧Vccの上昇の傾きが異なっているのは、スイッチS1、S2のオンオフ状態の変化やバッテリ電圧VBの変化などにより、流れ込み電流Iinp が変化するからである。
本実施形態によれば、マイコン74が低消費電力モードにある期間、電源電圧Vccが判定値V2を超えると、次の通常動作モードまで待つことなく、低消費電力モードよりも消費電流の大きい電圧抑制動作モードに直ちに移行するので、電源電圧Vccをほぼ判定値V2までに抑えることができる。そして、電圧抑制動作モードにおけるIC71の消費電流Iccは、通常動作モードにおける消費電流Iccよりも小さく、端子7への流れ込み電流Iinp よりも大きく設定されるため、IC71の消費電流Iccの増加を極力小さく抑えることができる。
(第7の実施形態)
次に、第6の実施形態に対し変形を加えた第7の実施形態について図11および図12を参照しながら説明する。
図11は、電源回路および入力ポートの入力保護回路の構成を示しており、図9と同一構成部分には同一符号を付している。IC75内には、マイコン74からの擬似負荷設定信号に応じて抵抗値が変化する擬似負荷回路76が設けられている。この擬似負荷回路76は、電源線26とグランド線27との間に直列接続された抵抗R71ないしR75と、これら抵抗同士の共通接続点とグランド線27との間にそれぞれ接続されたスイッチ回路77ないし80とから構成されている。スイッチ回路77ないし80は、擬似負荷設定信号に応じて何れか1つのみがオンするようになっている。
図12は、端子7への流れ込み電流Iinp が一定の場合における(a)電源電圧Vcc、(b)コンパレータ73の出力信号、(c)マイコン74の動作モードを示している。本実施形態の基本動作は、第6の実施形態と同様である。すなわち、低消費電力モードにある時刻t21においてスイッチS1、S2がオフ状態にされると、電源電圧Vccが5Vを超えて上昇し、判定値V2に達した時点(時刻t22)で、マイコン74は外部割り込み処理を開始する。ただし、スイッチS1、S2がオフ状態にされた時点において、マイコン74は、スイッチ回路77ないし80を全てオフ状態に制御しているものとする。
マイコン74は、外部割り込み処理においてスイッチ回路80のみをオン状態に切り替えることにより、擬似負荷回路76の抵抗値を現在の抵抗値よりも1段階だけ低く設定して、擬似負荷回路76に流れる電流を増加させる。実際に設定の切り替えを行うのは、電圧抑制動作モードが終了して低消費電力モードに戻る時点(時刻t23)である。この擬似負荷回路76の設定状態により、低消費電力モードにおけるIC75の消費電流Iccが増えて流れ込み電流Iinp 以上になると、電源電圧Vccの上昇が停止し、次に通常動作モードに移行する時刻t28までの間、マイコン74は低消費電力モードを維持する。
これに対し、低消費電力モードにおけるIC75の消費電流Iccが流れ込み電流Iinp よりも小さいと、図12に示すように時刻t23から電源電圧Vccが再び上昇に転じ、やがてマイコン74は再び外部割り込み処理を開始する(時刻t24)。そこで、マイコン74は、外部割り込み処理においてスイッチ回路79のみをオン状態に切り替えることにより、擬似負荷回路76の抵抗値をさらに1段階だけ低く設定して、擬似負荷回路76に流れる電流を増加させる(時刻t25)。図12に示すケースでは、マイコン74は、時刻t26においてさらにもう一度外部割り込み処理を開始し、スイッチ回路78のみをオン状態に切り替える(時刻t27)。
時刻t28においてマイコン74が低消費電力モードから通常動作モードに移行すると、マイコン74はスイッチ回路77ないし80を全てオフ状態とする。そして、時刻t29においてマイコン74が通常動作モードを終了して低消費電力モードに移行すると、擬似負荷回路76を時刻t28直前の状態に設定して上記制御を継続する。なお、これだけの制御では、擬似負荷回路76の抵抗値を徐々に低く設定することしかできないため、電圧抑制動作モードへの移行が所定期間生じなかったときには、一旦低下させた擬似負荷回路76の抵抗値を現在の抵抗値よりも1段階だけ高く設定して、擬似負荷回路76に流れる電流を低減させている。
このようなスイッチ回路77ないし80の切り替え制御は、低消費電力モードにおけるIC75の消費電流Icc(擬似負荷回路76に流れる電流を含む)が流れ込み電流Iinp よりも大きく且つ近似するように、擬似負荷回路76の抵抗値を制御していることに等しい。すなわち、本制御を行うと、最終的に低消費電力モードにおけるIC75の消費電流Iccと流れ込み電流Iinp とがほぼ等しくなり、マイコン74は、電圧抑制動作モードに移行することがなくなる。
たとえ電圧抑制動作モードであっても、マイコン74が一旦ウェイクアップすると上記流れ込み電流Iinp よりもかなり大きい電流が流れるため、マイコン74が頻繁に電圧抑制動作モードに移行する場合よりも、流れ込み電流Iinp にほぼ等しい電流を擬似負荷回路76に流した方が、IC75の平均的な消費電流が小さくなる場合が多い。従って、本実施形態によれば、端子7への流れ込み電流Iinp がある場合に、消費電流をより一層低減しつつ電源電圧Vccの上昇を抑えることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第1ないし第3の実施形態において、トランジスタQ26とスタートアップ回路32は必要に応じて設ければよい。また、入力保護回路2、3はICの外部に設けてもよい。
第2の実施形態において、オペアンプ31の反転入力端子に基準電圧Vrをそのまま印加してもオペアンプ6と31の動作が成立する場合には、増幅回路36を省略することができる。
第3の実施形態において、トランジスタQ29のしきい値電圧Vt(Q29) がトランジスタQ23のしきい値電圧Vt(Q23) よりも所定のオフセット電圧だけ高くなるように製造することが可能な場合には抵抗R35を省略してもよい。また、他の手段によって当該オフセット電圧を確保してもよい。
第4の実施形態において、A/Dコンバータ42とD/Aコンバータ43に替えて、ボルテージフォロアの接続形態を持つオペアンプと電圧加算回路とを用いてもよい。また、復帰制御期間Tβの開始時にトランジスタQ25のゲート・ソース間電圧を検出(A/D変換)するように構成したが、流れ込み電流Iinp が一定またはその変化が小さい場合には、低消費電力モードであって復帰制御期間Tβの開始前に検出(A/D変換)するように構成してもよい。
第5の実施形態において、低消費電力モードでの動作中に判定信号がHレベルになると、次の通常動作モードへの移行を待つことなく直ちに通常動作モードに移行するように構成してもよい。
各実施形態において、電源回路22、34、38、54、72は、シリーズレギュレータ方式に限られず、一般にリニアレギュレータ、スイッチングレギュレータなど種々の方式であってもよい。
本発明の第1の実施形態を示すICおよびその周辺回路の電気的構成図 スタートアップ回路の電気的構成図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 各部の信号波形および電圧波形を示す図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図 マイコンが主として低消費電力モードで動作している場合の電圧波形および動作モードを示す図 本発明の第6の実施形態を示す図1相当図 図8相当図 本発明の第7の実施形態を示す図1相当図 図8相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
2、3、61〜65は入力保護回路、5、55、74はマイクロコンピュータ(負荷)、6はオペアンプ(第1の誤差増幅器)、12はバッテリ電源線(入力線)、21、33、37、40、51、71、75はIC(半導体集積回路装置)、22、34、38は電源回路、26は電源線(出力線)、28は分圧回路(電圧検出回路)、30、35、39は電流シンク回路、31はオペアンプ(第2の誤差増幅器)、32はスタートアップ回路、41、76は擬似負荷回路、56〜60は入力端子(信号入力端子)、66は判定電圧発生回路(判定基準電圧発生回路)、67、73はコンパレータ、68は電源電圧検出回路、Q23はトランジスタ(第2のトランジスタ)、Q25はトランジスタ(第1のトランジスタ)、Q29はトランジスタ(第3のトランジスタ)である。

Claims (17)

  1. 入力線に印加された入力電圧から目標電圧に等しい出力電圧を生成するように制御し、その生成した出力電圧を出力線を通して負荷に供給する電圧生成回路と、
    外部から前記出力線に流れ込む電流のうち前記負荷への供給電流、前記電圧生成回路の動作電流および自らの動作電流を合わせた電流を超える過剰電流分を流し込む電流シンク回路とを備えて構成されていることを特徴とする電源回路。
  2. 前記電流シンク回路は、前記出力電圧が前記目標電圧を超えたことに応じて前記過剰電流分の流し込み動作を行うことを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 前記電圧生成回路は、前記目標電圧と前記出力電圧との差電圧を増幅する第1の誤差増幅器を備え、
    前記電流シンク回路は、
    前記出力線に接続され電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタと、
    前記電圧生成回路が前記目標電圧に等しい電圧を出力している時に前記第1の誤差増幅器から出力される制御電圧よりも高い電圧が検出されるように前記出力電圧を分圧する電圧検出回路と、
    前記第1の誤差増幅器から出力される制御電圧と前記検出電圧との差電圧に応じて前記第1のトランジスタを制御する第2の誤差増幅器とから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電源回路。
  4. 前記電圧生成回路は、前記目標電圧と前記出力電圧との差電圧を増幅する第1の誤差増幅器を備え、
    前記電流シンク回路は、
    前記出力線に接続され電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタと、
    前記電圧生成回路が前記目標電圧に等しい電圧を出力している時に前記第1の誤差増幅器から出力される制御電圧よりも高い一定の基準電圧を出力する基準電圧出力回路と、
    前記第1の誤差増幅器から出力される制御電圧と前記基準電圧との差電圧に応じて前記第1のトランジスタを制御する第2の誤差増幅器とから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電源回路。
  5. 前記電圧生成回路は、
    前記目標電圧と前記出力電圧との差電圧を増幅する第1の誤差増幅器と、
    この第1の誤差増幅器から出力される制御電圧をゲート電圧として動作する第2のトランジスタとを備え、
    前記電流シンク回路は、
    前記出力線に接続され電流の流し込み経路を形成する第1のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタよりも所定のオフセット電圧だけ高いしきい値電圧を有し、前記第1の誤差増幅器から出力される制御電圧をゲート電圧として動作する第3のトランジスタと、
    この第3のトランジスタのドレイン電圧と所定の基準電圧との差電圧に応じて前記第1のトランジスタを制御する第2の誤差増幅器とから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電源回路。
  6. 前記入力線に電圧が印加された時に、前記出力電圧が所定電圧に達するまでの期間、前記第1のトランジスタをオフ状態に保持するスタートアップ回路を設けたことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の電源回路。
  7. 目標電圧に等しい出力電圧を生成するように制御し、その生成した電圧を出力線を通して負荷に供給する電圧生成回路と、
    前記出力電圧が前記目標電圧よりも高い状態のまま前記電圧生成回路による前記目標電圧への追従制御が不能となった場合に、前記出力電圧が前記目標電圧よりも高く設定された所定の電圧を超えないように、外部から前記出力線に流れ込む電流を流し込む電流シンク回路とを備えて構成されていることを特徴とする電源回路。
  8. 請求項1ないし7の何れかに記載の電源回路と、
    この電源回路から電圧の供給を受けて動作し、通常動作モードおよび通常動作モードに比べて消費電力が小さい低消費電力動作モードの何れかの動作モードで動作が可能なマイクロコンピュータと、
    信号電圧が入力される信号入力端子と、
    この信号入力端子と前記電源回路の出力線との間に接続された入力保護回路とを備えて構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 前記電源回路の出力線に接続され、擬似負荷設定信号に応じて自身に流れる電流の大きさを変化させる擬似負荷回路と、
    前記マイクロコンピュータが低消費電力動作モードから通常動作モードに移行する直前の所定幅の復帰制御期間において、前記擬似負荷回路に、前記復帰制御期間前に前記電流シンク回路に流れていた電流以上の電流であって且つ通常動作モードにおける前記マイクロコンピュータの消費電流よりも小さい電流が流れるように、前記擬似負荷回路に対し前記擬似負荷設定信号を与える擬似負荷制御回路とを備えていることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路装置。
  10. 前記電流シンク回路と前記擬似負荷回路は、それぞれ電流の流し込み経路を形成し互いに同特性を有する抵抗とトランジスタとの直列回路を備え、
    前記擬似負荷制御回路は、前記復帰制御期間前において、前記電流シンク回路の直列回路を構成するトランジスタのゲート電圧を検出し、前記復帰制御期間において、前記擬似負荷回路の直列回路を構成するトランジスタに対し、前記検出したゲート電圧以上のゲート電圧を与えることを特徴とする請求項9記載の半導体集積回路装置。
  11. 内部電源回路または外部電源回路から所定の電源電圧の供給を受け、通常動作モードおよび低消費電力動作モードの何れかの動作モードを選択して動作するマイクロコンピュータを備えた半導体集積回路装置において、
    前記電源電圧が所定の判定基準電圧よりも上昇したことを検出する電源電圧検出回路を備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記低消費電力動作モードを選択している場合、間欠的に前記通常動作モードに移行して動作するとともに、前記電源電圧検出回路が前記電源電圧の上昇を検出している期間は、前記通常動作モードに移行した後当該通常動作モードで動作し続けることを特徴とする半導体集積回路装置。
  12. 前記電源電圧検出回路は、前記判定基準電圧を生成する判定基準電圧発生回路と、前記電源電圧と前記判定基準電圧とを比較するコンパレータから構成されていることを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路装置。
  13. 前記マイクロコンピュータは、前記電源電圧について想定される最大の電圧上昇率をRm[V/s]、前記電源電圧についての最大許容電圧と前記判定基準電圧との電圧差をΔVmとすれば、ΔVm/Rm以下の周期で前記間欠動作を行うことを特徴とする請求項11または12記載の半導体集積回路装置。
  14. 前記マイクロコンピュータは、前記低消費電力動作モードを選択している期間中に前記電源電圧検出回路が前記電源電圧の上昇を検出した時、当該低消費電力動作モードよりも消費電流の大きい電圧抑制動作モードに移行することを特徴とする請求項12記載の半導体集積回路装置。
  15. 前記コンパレータはヒステリシス特性を有しており、
    前記マイクロコンピュータは、前記間欠動作において低消費電力動作モードを選択するように予定している期間中、前記コンパレータから出力される信号に従って前記低消費電力動作モードまたは前記電圧抑制動作モードを選択することを特徴とする請求項14記載の半導体集積回路装置。
  16. 擬似負荷設定信号に応じて自身に流れる電流の大きさを変化させる擬似負荷回路を備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記電圧抑制動作モードを選択するごとに、前記擬似負荷回路に流れる電流を増加させるように前記擬似負荷設定信号を制御することを特徴とする請求項15記載の半導体集積回路装置。
  17. 前記電源電圧に対して入力信号電圧をクランプする入力保護回路が接続された信号入力端子を備えていることを特徴とする請求項11ないし16の何れかに記載の半導体集積回路装置。

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