JP2005068658A - 板材の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓ガラスの上端隅部及び下端隅部が破損するのを防止する。
【解決手段】方立1の縦板部12の左右両側に載置部材13,13′をそれぞれ設ける。載置部材13,13′は、所定の位置から下方へは移動不能とし、それより上側では上下方向へ移動可能とする。方立1の載置部材13とこの方立1に隣接する他の方立1の載置部材13′とによって横材2の両端部を支持させる。横材2の上に窓ガラスを載置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓ガラス、間仕切り用パネル等の板材を支持するための板材の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、躯体の開口部に配置された多数の窓ガラスを支持する場合には、躯体の開口部に複数の方立が左右方向へ所定の間隔をもって立設される。各方立には、複数の載置部が上下方向へ所定間隔をもって設けられる。そして、隣接する二つの方立の同一高さに配置された載置部に窓ガラスの左右の下端部を載置することにより、窓ガラスが支持されるようになっている。
【0003】
載置部は、窓ガラスを支持するために所定の位置から下方へは移動不能であるが、所定の位置から上側では上下方向へ移動可能になっている。これは、地震等に起因する層間変位によって窓ガラスが回転し、その結果窓ガラスの上端隅部が当該窓ガラスの上側に配置された載置部にぶつかって破損するのを防止するために採用されたものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2922510号公報(第3頁、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の支持構造では、窓ガラスの左右の下端両隅部が載置によって支持されているだけであるため、窓ガラスの下端両隅部にのみ応力が集中するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、躯体に互いに平行に立設された複数の方立と、各方立に所定の支持位置から下方へは移動不能に、かつ上記支持位置より上側の範囲では上下方向へ移動可能に設けられた載置部材とを備え、水平方向に隣接する二つの方立にそれぞれ設けられた二つの載置部材によって板材を支持する板材の支持構造において、水平方向に隣接する二つの方立にそれぞれ設けられた二つの載置部材に横材の両端部をそれぞれ載置し、この横材の上に上記板材を載置したことを特徴としている。
この場合、上記方立が、上記板材より室外側に左右に隣接する二つの板部の互いに隣接する端部と対向するようにして設けられた上下方向に延びる縦押縁を有し、この縦押縁と上記方立の上記板材より室内側に位置する部分との間に、上記板材の左右方向の端部が臨む縦密封空間が形成され、左右に隣接する二つの横材間に上記縦密封空間の下端部を閉じる水受け部が形成され、上記縦押縁には、その下面から上方へ向かって延びる排水孔が形成され、上記縦押縁の室内側を向く面には、室内側の一端開口部が上記水受け部と対向し、他端部が上記排水孔に連通した連通孔が形成されていることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。これらの図に示す実施の形態は、この発明に係る板材の支持構造を建築物の躯体(図示せず)の開口部に配置された多数の窓ガラス(板材)の支持構造に採用したものである。勿論、この発明は、窓ガラス以外の板材の支持構造にも適用可能である。
【0008】
躯体の開口部は、正面から見た形状が正方形又は長方形をなしており、その内面には開口部に対応した形状の枠体(図示せず)が設けられている。開口部の上面及び下面に沿う枠体の上枠部と下枠部との間には、図1に示す方立1がその長手方向を上下方向に向けて配置されている。方立1の上端部及び下端部は、枠体の上枠部と下枠部とにそれぞれ支持されている。方立1は、複数設けられている。各方立1は、左右方向へ所定の間隔毎に並んで配置されている。
【0009】
図1及び図2に示すように、方立1は、断面長方形の筒状をなす方立本体11を有している。方立本体11の室外O(図4参照)側を向く側面の左右方向における中央部には、室外O側に向かって突出する縦板部12が方立本体11と一体に形成されている。この縦板部12は、方立本体11の全長にわたって延びている。
【0010】
図2に示すように、縦板部11の右方を向く一側面の方立本体11側の端部には、載置部材13が上下方向へ所定の間隔毎に配置されている。載置部材13は、逆L字状をなしており、縦板部12に沿って上下に延びるスライド板部13aと、このスライド板部13aの上端部から右方へ向かって水平に延びる支持板部13bとから構成されている。スライド板部13aは、縦板部12に室内外方向及び左右方向へは移動不能に、上下方向へは移動可能に設けられている。縦板部12の左側面の載置部材13より下側の箇所には、ストッパ14がボルトB1等の固定手段によって固定されている。このストッパ14にスライド板部13aの下端面が突き当たると、載置部材13はそれ以上下方へ移動することができなくなっている。つまり、載置部材13は、ストッパ14より上側においてのみ上下方向へ移動可能になっている。
【0011】
縦板部12の左方を向く左側面には、載置部材13′が設けられている。この載置部材13′は、載置部材13と左右対称である点を除き、載置部材13と同様に構成されており、スライド板部13a及び載置板部13bを有している。しかも、載置部材13′は、載置部材13と同様に、縦板部12の左側面に設けられたストッパ(図示せず)に突き当たることによって下方への移動が阻止され、ストッパより上側においてのみ上下方向へ移動可能になっている。載置部材13′は、室内側方向においては載置部材13と同一位置に配置されており、ストッパに突き当たっているときには、載置部材13と上下方向において同一位置に位置している。
【0012】
左右に隣接する二つの方立1,1の縦板部12,12間には、長手方向を左右方向に向けた横材2が水平に配置されている。横材2は、図4に示すように、断面四角形の筒状をなす本体部21と、この本体部21と一体に形成され、本体部21の室外O側を向く側面から前方へ向かって突出する支持板部22と、この支持板部22の室外O側の端部に支持板部22と一体に形成された水切板部23とを有している。
【0013】
本体部21は、左右に隣接する方立1,1の縦板部12,12の間隔より若干短い長さを有している。したがって、本体部21の端面と縦板部12との間には、隙間が形成されている。本体部21の左端開口部には、一の方立1に設けられた載置部材13の支持板部13bが挿入され、ボルトB2等の固定手段によって固定されている。本体部21の右端開口部には、一の方立1に対して右側に隣接する方立1に設けられた載置部材13′の支持板部13bが挿入され、ボルトB2等の固定手段によって固定されている。この場合、本体部21の両端部が互いに同一高さに配置された載置部材13,13′に固定されているのは勿論である。横材2の両端部は、載置部材13,13′に連結固定されているので、上下方向へ移動可能である。したがって、層間変位によって載置部材13,13′の一方が上方へ移動した場合には、載置部材13又は13′側の一端部を中心として他端部が上方向へ回動する。本体部21の室内I側を向く面は、方立本体11の室外O側を向く面に摺動可能に接触している。
【0014】
支持板部22は、横材2の全長にわたって水平に延びている。支持板部22の上面及び下面は、水平面になっている。図1及び図4に示すように、支持板部22の上面の室外側の端部には、板ガラスからなる窓ガラス(板材)3がシール部材S1を介して載置されている。したがって、窓ガラス3は、層間変位によって載置部材13,13′が相対的に上下方向へ移動すると、横部材2と供に回動変位する。窓ガラス3の上端面は、シール材S2を介して支持板部22の下面に接触している。窓ガラス3の上端面の支持部材22に対する接触箇所は、窓ガラス3の下端面が支持板部22の上面に載置されている箇所と室内外方向において同一箇所になっている。
【0015】
水切板部23は、支持板部22の全長にわたって形成されている。ただし、水切板部23は、図1及び図5に示すように、切欠き部23aが形成されることによって複数に分断されている。切欠き部23aは、左右に隣接する二つの横材2,2間の部分と対向するように配置されている。切欠き23aの左右方向の長さは、横材2,2の間隔より広くなっている。水切板部23の上面は、窓ガラス3の室外O側を向く面を滑り下りた雨水を室外O側へ向かって流すために、室外O側へ向かって下り勾配をなす傾斜面に形成されている。
【0016】
図1に示すように、窓ガラス3より室外O側には、長手方向を上下方向に向けた複数の縦押縁15が一直線上に並んで配置されている。この縦押縁15は、方立1の一部をなすものであり、図1、図4及び図6に示すように、押え部15aと、この押え部15aの室内I側を向く面に押え部15aと一体に形成された連結板部15bとを有している。
【0017】
図1及び図4〜図6に示すように、押え部15aは、厚さの比較的厚い板状をなしており、その長手方向を上下方向に向けるとともに、その幅方向を左右方向に向けて配置されている。押え部15aの内部には、その上端面から下端面まで貫通する排水孔15fが形成されている。この排水孔15fの上端開口部は、栓体15cによって閉じられている。排水孔15fの下端開口部は、下方に向かって開放されている。押え部15aは、その左右方向の中央部が切欠き部23aの左右方向の中央部とほぼ一致するように配置されている。つまり、押え部15aは、その左右方向の中央部が左右に隣接する二つの窓ガラス3,3のほぼ中央に位置するように配置されている。しかも、押え部15aの左右方向の幅は、左右に隣接する二つの窓ガラス3,3の間隔より広く設定されている。したがって、押え部15aの室内I側を向く面の左右両側部は、左右方向に隣接する二つの窓ガラス3,3の室外O側を向く面の左右方向の各側部とそれぞれ対向している。押え部15aは、上下に隣接する二つの横材2の上下方向のピッチより若干短い長さを有している。この結果、上下に隣接する二つの押え部15a,15aは、押え部15aの長さが横材2のピッチより短い分だけ上下方向に互いに離れて配置されている。図4に示すように、上下に隣接する二つの押え部15a,15の間に形成される隙間は、押え部15a,15aの室内I側を向く面間に架け渡された遮蔽部材16によって閉じられている。これにより、風雨が押え部15a,15a間の隙間から室内I側へ入り込むことが防止されている。押え部15aは、上下方向に関してはその下端縁より若干上側の部分が横材2と対向するように配置されている。この結果、押え部15aの下端部は、上下左右に隣接する4枚の窓ガラス3と対向している。
【0018】
図1に示すように、連結板部15bは、押え部15aの室内I側を向く面のほぼ中央部に配置されており、押え部15aの全長にわたって延びている。そして、連結板部15bは、縦板部12に対し、前後方向及び左右方向へは移動不能に連結されている。上下方向に関しては、後述するように、縦板部12に対し所定の位置より下方へは移動不能になっているが、所定位置より上側では上下方向へ移動可能に連結されている。
【0019】
図1に示すように、方立本体11の室外O側を向く面と窓ガラス3との間には、長手方向を上下方向に向けた一対の押圧部材17,17′が配置されている。一対の押圧部材17,17′は、方立1の一部をなすものであり、縦板部12を間にしてその右側と左側とにそれぞれ配置されている。一方の押圧部材17は、断面「コ」字状をなしており、その開放部を縦板部12側に向けた状態で配置されている。そして、縦板部12に室内側方向及び左右方向には移動不能に、上下方向には移動可能に連結されている。押圧部材17の長さは、上下に隣接する横材2,2の間隔より若干短くなっている。図3及び図4に示すように、押圧部材17の下端面は、横部材2の本体部21の上面にシール部材S3を介して載置されており、押圧部材17の下端面と本体部21の上面との間は、シール部材S3によって封止されている。押圧部材17の上端面と本体部21の下面との間は、シール部材S4によって封止されている。他方の押圧部材17′は、一方の押圧部材17と左右対称になっているのでその説明は省略する。勿論、押圧部材17′の下面と横材2の本体部21の上面との間、及び押圧部材17′の上面と横材2の本体部21の下面との間には、シール部材S3、S4がそれぞれ設けられている。押圧部材17,17′の各上下の端面と上下に隣接する横材2,2の各上下の面との間にシール部材S3,S4が設けられることにより、押圧部材17,17′は横材2と一緒に上下方向へ移動するようになっている。
【0020】
図1及び図5に示すように、押え部15aの室内I側を向く面の左右の各側部と、当該各側部に対向する窓ガラス3,3の室外O側を向く面の左右の側部との各間には、シール部材S5がそれぞれ設けられている。シール部材S5は、最も上方に配置された縦押縁15の上端縁から最も下方に配置された縦押縁15の下端縁まで延びており、切欠き部23aの左右方向における端部を上下に貫通している。シール部材S5は、窓ガラス3の下端面と横材2の上面との間に設けられたシール部材S1、及び窓ガラス3の上端面と横材2の下面との間に設けられたシール部材S2と一体的に設けられている。すなわち、図7に示すように、窓ガラス3を室外側から見たとき、シール部材S5は、シール部材S1,S2の各端部と交差しており、当該交差部においてシール部材S5の室内I側を向く面とシール部材S1,S2の室外O側を向く面とが一体的に連続するよう、シール部材S5がシール部材S1,S2と一体に形成されている。この結果、窓ガラス3より室内I側に存する建築物の内部は、シール部材S1,S2,S5,S5によってシールされている。したがって、シール部材S1,S2、S5、S5が劣化してシール性が低下しない限り、窓ガラス3より室外O側の雨水が室内I側に侵入することはない。
【0021】
図1及び図5に示すように、押圧部材17と窓ガラス3との対向面間には、シール部材S6が設けられ、押圧部材17′と窓ガラス3との間にはシール部材S7が設けられている。また、図4に示すように、窓ガラス3の室内I側を向く面の下端部とこれに対向する横材2の本体部21の室外O側を向く面の上端部との間には、シール部材S8が設けられ、窓ガラス3の室内I側を向く面の上端部とこれに対向する横材2の本体部21の室外O側を向く面の下端部との間には、シール部材S9が設けられている。図8に示すように、シール部材S6,S7の上下の各端部は、シール部材S8,S9の左右の両端部とそれぞれ連続して一体に形成されている。この結果、シール部材S6〜S9が窓ガラス3の室内I側を向く面をその周縁部に沿って環状にシールしているので、仮にシール部材S1,S2,S5の劣化によって窓ガラス3より内側に雨水が侵入したとしても、その雨水が窓ガラス3と押圧部材17,17′及び/又は窓ガラス3と横材2との間を通って室内Iに侵入することはない。シール部材S6〜S9は、一体に形成されているが、それぞれ別体に形成し、端部どうしを固着してもよい。
【0022】
ここで、シール部材S5によるシール性が劣化して、押え部15aと窓ガラス3との間から雨水が内部に侵入すると、その雨水は、縦板部12及び押圧部材17,17′を伝わって流れ、押圧部材17,17′と方立本体11との接触面間から室内Iに侵入するおそれがある。そこで、押圧部材17,17′と方立本体11との各接触面間にシール部材S10をそれぞれ設けている。しかも、シール部材S10の下端部をシール部材S3の室内I側の端面に押圧接触させるとともに、シール部材S10の上端部をシール部材S4の室内I側の端面に押圧接触させている。これにより、方立本体11と押圧部材17,17′の各間から雨水が室内Iに侵入するのを防止している。勿論、シール部材S10は、方立本体11の上端から下端まで延びている。
【0023】
上記のようなシール構造が採用されることにより、二つの横材2,2の左右に隣接する端部と、当該二つの横材2,2に対して上側又は下側に隣接する二つの横材2,2の左右に隣接する端部との間には、方立本体11、押圧部材17,17′、窓ガラス3,3及び縦押縁15(押え部15a)並びにシール部材S1〜S10により上下方向に延びる縦密封空間M1が形成される(特に、図1及び図5参照)。この縦密封空間M1は、室内I及び室外Oに対して密封されている。縦密封空間M1の下端部は、図4に示すように、横材2の支持板部22の上面、横材2の支持板部22より上側に位置する室外O側を向く面、窓ガラス3及びシール部材S1,S8によって形成される水平方向に延びる下側横密封空間M2に連通し、縦密封空間M1の上端部は、横材2の支持板部22の下面、横材2の支持板部22より下側に位置する室外O側を向く面、窓ガラス3及びシール部材S2,S9によって形成される水平方向に延びる上側横密封空間M3に連通している。しかし、下側横密封空間M2及び上側横密封空間M3は、室内I及び室外Oに対して密封されている。したがって、縦密封空間M1は、上下の横密封空間M2,M3に連通してるものの、室内I及び室外Oに対しては密封されている。
【0024】
なお、シール部材S1のシール性が劣化すると、室外I側の雨水が窓ガラス3の下端面と支持板部22の上面との間から下側横密封空間M2に雨水が侵入することがあるが、この雨水が下側横密封空間M2から室内Iに侵入することはない。この点は、上側密封空間M3に侵入した雨水も同様である。
【0025】
図2、図4及び図6に示すように、縦板部12には、その室外O側の先端面から方立本体1まで達する切欠き部12aが形成されている。この切欠き部12aは、左右方向に隣接する二つの横材2,2に対応する位置に配置されている。切欠き部12aの上端は、横材2の上端より上側に位置し、下端は横材2の下端より上側ではあるが、支持板部22より下側に位置している。図4及び図6に示すように、縦押縁15の連結板部15bの下端部には、その先端面(室内I側の面)から押え部15aまで達する切欠き部15dが形成されている。この切欠き部15dの上下方向における長さは、切欠き部12aの長さより長くなっており、切欠き部15dの上下方向における中間部が切欠き部12aと対向している。したがって、切欠き部15dの上端を区画する面(下方を向く面)は、切欠き部12aより上側に位置している。切欠き部15dの上端を区画する面は、通常は、切欠き部12aに螺合固定されたねじ部材B3に突き当たっている。このときの縦押縁15の位置が前述した所定の位置であり、縦押縁15は縦板部12に対して所定の位置から下方へは移動不能になっている。縦押縁15は縦板部12に対して所定の位置より上方に位置しているときには、上下方向へ移動可能になっている。なお、切欠き部15dは、連結板部15bの下端まで延びている。
【0026】
切欠き部12a,15dが形成されることにより、左右に隣接する横材2,2の端面どうしが、切欠き部12a,15dを介して互いに対向している。図3に示すように、各横材2の対向する各端面には、端板24が接着、溶接等の固定手段によって水密状態で固定されている。端板24の室内外方向の長さは、本体部21の室内I側の面から支持板部22の室外O側の面までの距離と等しく設定されている。端板24の上面は、室内外方向のいずれの箇所においても横材2の上面より若干上側に位置している。端板24の上面のうちの本体部21に対応する箇所は、室内I側から室外O側へ向かって下り勾配をなす傾斜面に形成されている。端板24の上面のうちの支持板部22に対応する箇所は、水平面になっている。この結果、端板24の上面は、階段状をなしている。端板24の上面は、横材2の対応する各部の上面と同一位置に位置させてもよい。端板24の下面は、支持板部22の下面とほぼ同一平面上に位置している。
【0027】
端板24,24間には、シール部材4が設けられている。シール部材4は、端板24,24間の隙間全体にわたって充填されている。これにより、端板24,24間の隙間、換言すれば、左右に隣接する横材2,2の本体部21の室内I側の面から支持板部22の室外O側の面までの間に形成される隙間が、シール部材4によってシールされている。シール部材4は、端板24,24間の隙間全体にわたって充填されているので、左右方向から見たとき端板24と同一寸法、同一形状に形成されている。しかも、シール部材4は、左右に隣接する横板2,2が相対的に上下方向へ移動したときに、その移動を許容し得るだけの弾性を有している。したがって、横材2,2の上下方向への移動によってシール部材4が破損することはない。
【0028】
図1及び図4〜図6に示すように、縦押縁15の押え部15aとこの押え部15aに切欠き部23aを介して対向する支持板部22との対向面間には、シール部材5が設けられている。シール部材5の室内外方向における幅は、支持板部22と押え部15aとの対向面間の距離と同一に設定されており、左右方向の長さはシール部材S5,S5間の距離と同一に設定されている。この結果、シール部材5は、室内外方向においては、支持板部22の室外O側を向く面、窓ガラス3の室外O側を向く面、及び押え部15aの室内I側を向く面にそれぞれシール状態で接触し、左右方向においてはシール部材S5,S5の対向する内側の各面にシール状態で接触している。シール部材5の上面は、支持板部22の上面と同一平面上に位置させられている。
【0029】
シール部材4,5が設けられることにより、左右に隣接する二つの横材2,2の上方に延びる縦密封空間M1の下端部が閉じられている。すなわち、縦密封空間M1は、シール部材S3より内側(縦密封空間M1の内側)に位置する横材2の本体部21及び支持板部22、端板24、シール部材4及びシール部材5によって閉じられており、それらによって水受け部6(図1、図5参照)が構成されている。したがって、仮にシール部材S5のシール性が劣化して押え部15aと窓ガラス3との間から雨水が縦密封空間M1内に入り込んだ場合、その雨水は縦密封空間M1に臨むいずれかの部材の内面を滑り下りて水受け部6によって受け止められ、それ以上下方へ向かうことはない。また、仮にシール部材S1のシール性が劣化して支持板部22の上面と窓ガラス3の下面との間から室外O側の雨水が下側横密封空間M2に侵入した場合、その雨水は支持板部22の上面を流れ、縦密封空間M1に至る。この場合、支持板部22の上面を流れる雨水は、シール部材S8、S6又はシール部材S8,S7の下側を流れて縦密封空間M1に至る。さらに、シール部材S2のシール性が劣化して支持板部22の下面と窓ガラス3の上面との間から室外O側の雨水が上側横密封空間M3に侵入した場合、その雨水はシール部材S9又は上側横密封空間M3に臨む横材2の内面上を流れて縦密封空間M1に至る。このように、室外Oに面するシール部材S1,S2,S5のいずれのシール性が低下して室外Oの雨水窓ガラス3よりが室内I側に侵入した場合であっても、その雨水は縦密封空間M1に至り、水受け部6によって受け止められる。
【0030】
押え部15aには、その室内I側を向く面から内面まで貫通する連通孔15eが形成されている。この連通孔15eは、その一部がシール部材5の上面と対向するように配置されている。したがって、縦密封空間M1から水受け部6上に至った雨水は、シール部材5から連通孔15eを通って排水孔15f内に流入する。排水孔15f内に入った雨水は、その下端開口部から外部に放出される。
【0031】
上記構成の窓ガラス3の支持構造によれば、載置部材13,13′に横材2の両端部を載置し、この横材2の上に窓ガラス3を載置しているから、層間変位によって窓ガラス3の上端隅部が破損するのを防止することができるのは勿論のこと、横材2が窓ガラス3の下端面をその全長にわたって支持する。したがって、窓ガラス3の下端部に応力が集中することがなく、応力を窓ガラス3全体にわたって一様に作用させることができる。
【0032】
また、この実施の形態の支持構造においては、外部に面するシール部材S1,S2,S5のシール性が劣化し、その結果室外Oの雨水が縦密封空間M1、上下の横密封空間M2,M3に入り込んだとしても、それらの雨水が水受け部6によって受け止められる。そして、連通孔15eから押え部15aの内部に入り込み、押え部15aの下端開口部から外部に放出される。ここで、仮に水受け部6、連通孔15a及び押え部15aの内部による排水路が形成されていなかったものとすると、侵入した全ての雨水が方立1内を通って建築物の最下層まで流れるため、最下層において多量の水が溜まり、それが室内に侵入するおそれがある。この点、この実施の形態では、左右に隣接する横材2,2間に水受け部6が設けられているので、窓ガラス3より室内I側に侵入した雨水は、水流し部6によって受け止められて外部に排出され、建築物の最下層まで流れることがない。したがって、最下層において雨水が室内Iに侵入するのを確実に防止することができる。
【0033】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、排水孔15fを押え部15aの上端面から下端面まで貫通させているが、押え部15aの下端面から連通孔15eまで延びる孔として形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、窓ガラスの下端隅部に応力が集中するのを防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の要部を示す透視斜視図である。
【図2】同要部の一部省略斜視図である。
【図3】同要部を示す図であって、図4のX−X線に沿う断面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】図4のY−Y線に沿う断面図である。
【図6】図3のY−Y線に沿う断面図である。
【図7】窓ガラスを室外側から見たときの窓ガラスとシール部材との関係を示す図である。
【図8】窓ガラスを室内側から見たときの窓ガラスとシール部材との関係を示す図である。
【符号の説明】
M1 縦密封空間
1 方立
2 横材
3 窓ガラス
6 水受け部
13 載置部材
13′ 載置部材
15 縦押縁
15e 連通孔
15f 排水孔

Claims (2)

  1. 躯体に互いに平行に立設された複数の方立と、各方立に所定の支持位置から下方へは移動不能に、かつ上記支持位置より上側の範囲では上下方向へ移動可能に設けられた載置部材とを備え、水平方向に隣接する二つの方立にそれぞれ設けられた二つの載置部材によって板材を支持する板材の支持構造において、
    水平方向に隣接する二つの方立にそれぞれ設けられた二つの載置部材に横材の両端部をそれぞれ載置し、この横材の上に上記板材を載置したことを特徴とする板材の支持構造。
  2. 上記方立が、上記板材より室外側に左右に隣接する二つの板部の互いに隣接する端部と対向するようにして設けられた上下方向に延びる縦押縁を有し、この縦押縁と上記方立の上記板材より室内側に位置する部分との間に、上記板材の左右方向の端部が臨む縦密封空間が形成され、左右に隣接する二つの横材間に上記縦密封空間の下端部を閉じる水受け部が形成され、上記縦押縁には、その下面から上方へ向かって延びる排水孔が形成され、上記縦押縁の室内側を向く面には、室内側の一端開口部が上記水受け部と対向し、他端部が上記排水孔に連通した連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の板材の支持構造。
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