JP6659292B2 - 建具 - Google Patents

建具 Download PDF

Info

Publication number
JP6659292B2
JP6659292B2 JP2015193753A JP2015193753A JP6659292B2 JP 6659292 B2 JP6659292 B2 JP 6659292B2 JP 2015193753 A JP2015193753 A JP 2015193753A JP 2015193753 A JP2015193753 A JP 2015193753A JP 6659292 B2 JP6659292 B2 JP 6659292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall plate
rail
frame
lower frame
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015193753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066745A (ja
Inventor
良 山田
良 山田
吉則 渋谷
吉則 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2015193753A priority Critical patent/JP6659292B2/ja
Publication of JP2017066745A publication Critical patent/JP2017066745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6659292B2 publication Critical patent/JP6659292B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

本発明は、例えば下枠と上枠と左右の縦枠を備えた枠体内に走行可能な障子を納めた引き違い窓等の各種の建具に関する。
従来、アルミ等の金属と樹脂とを連結した枠体と障子を備えた引き違い窓では、雨水等が内障子や外障子のガラスパネルを固定した框部のガラス溝から下框に浸入し、下枠に設けた内側レールの屋内側に落下することがあった。そのため、内側レールの屋内側に落下した雨水を屋外に排水する機構として、例えば特許文献1に記載されたサッシ下枠の排水構造が提案されている。
特許文献1に記載された引き違い窓では、下枠に内障子を案内する内側レールと外障子を案内する外側レールとを備え、内側レールの下部に水抜き用の貫通孔を形成し、外側レールの下方の下枠には、内側レールの貫通孔の外側に別の貫通孔を形成している。そして、内側レールの内側に落下した雨水等の水をこれらの貫通孔を通して外側レールの下部に設けた水抜き穴を通して下枠の屋外側端面の下部排水口から排出する、比較的長い排水経路を備えている。
そして、外側レールの屋外側の下枠に落下した比較的多くの雨水は、外側レールの屋外側の空間を通して下枠の屋外側端面の上部排水口を通して排出する、比較的短い排水経路を備えている。
特開2005−139845号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されたようなサッシ構造をビルサッシ等に用いた場合、内障子の内側に落下した水を屋外に排出する水抜き用の貫通孔を設けていると、内側レールの屋外側の枠体上に流入した水を、屋外側の気圧と屋内側の気圧との圧力差で内側レールの貫通孔を通して室内に引き込んでしまうことがあるという問題があった。
また、ビルサッシのように、内障子と枠体とを封止するパッキン等の気密材を備えた気密ラインが内障子とその屋内側の枠体との間に形成されている場合、内側レールの屋内側に引き込まれた水がパッキン等の気密材に付着すると、気密ラインを境にした屋内外の圧力差で室内側に引き込んでしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、レールの屋外側に付着した水が屋内外の圧力差で屋内側に引き込まれることを防止するようにした建具を提供することを目的とする。
本発明による建具は、枠体内に障子を納めた建具であって、前記枠体の下枠に配設された前記障子を案内するためのレールと、少なくともいずれかで前記レールを支持していて前記下枠の見込み方向に配列された複数の壁体と、前記複数の壁体にそれぞれ形成された複数の水抜き用穴部と、を備え、前記複数の壁体は、屋内外方向に所定間隔を開けて設置された内壁板と外壁板とを有し、前記内壁板と前記外壁板とで前記レールを支持し、前記複数の水抜き用穴部は、前記内壁板に形成された内穴部と、前記外壁板に形成された外穴部と、を有し、前記内穴部および前記外穴部は、前記内壁板および前記外壁板において長手方向と高さ方向の少なくとも一方に位置がずれていることを特徴とする。
本発明によれば、レールを支持する複数の壁体にそれぞれ水抜き用穴部を設けたため、下枠のレールの屋外側に付着した雨水等の水が屋外側と屋内側の気圧差で屋内側に流れるとしても、複数の水抜き用穴部間の見込み方向の距離による流れ抵抗によって複数の水抜き用穴部を通して屋内側に流入することを抑制できる。
また、複数の水抜き用穴部が長手方向にずれて配置されている場合には気圧差で屋内側に流入する水の流れ距離が長くなるので一層屋内側に流入することを抑制できる。また、複数の水抜き用穴部が高さ方向にずれている場合には高さの段差によって水が屋内側に流入することを抑制できる。
また、複数の水抜き用穴部は壁体の長手方向に互いに重ならないずれた位置に形成されていることが好ましい。
この場合には、気圧差で屋内側に流入する水が更に長い距離を蛇行するため、浸入経路が迷路状になって屋内側に浸入しずらいので水密性が高くなる。
また、複数の壁体の上部に蓋部が形成され、該蓋部に前記レールが形成されていてもよい。
この場合には障子を案内するレールを蓋部と複数の壁体によって高強度に支持できる。
本発明による複合建具によれば、レールを支持する複数の壁体にそれぞれ水抜き用穴部を設けたため、レールの屋外側の下枠に付着した水が屋外側と屋内側の気圧差で屋内側に流れても複数の水抜き用穴部間の見込み方向の距離による抵抗によって複数の水抜き用穴部を通して屋内側に流入することを抑制できる。
本発明の第一実施形態による引き違い窓の要部縦断面図である。 図1に示す引き違い窓の要部水平断面図である。 図1に示す引き違い窓の下枠部分の拡大断面図である。 図2に示す引き違い窓の下枠を示すものであり,(a)は縦断面図、(b)は要部平面図である。 図3に示す内側レールの拡大図であり、(a)は内側レールと壁板との分解図であり、壁板は同図(b)のA−A線で示す断面図、(b)は壁板の要部正面図である。 本発明の第二実施形態による引き違い窓の下枠部分の拡大断面図である。 図6に示す壁板の要部正面図である。 (a)(b)(c)は内側レールの変形例を示す要部縦断面図である。
以下、本発明の各実施形態による複合建具を添付図面により説明する。
第一実施形態による複合建具の一例としての引き違い窓1を図1から図5に基づいて説明する。
図1及び図2に示す第一実施形態による引き違い窓1は、上枠2と下枠3と左右の縦枠4とで四角形枠状に形成された枠体5内に内障子7と外障子8が見込み方向に納められている。内障子7と外障子8はそれぞれ上框10と下框11と左右の縦框12とで四角形枠状に形成され、その内部に例えばペアガラス等の複層ガラス9が納められている。
図1において、上枠2は屋外側に設けた金属上枠2aの屋内側に樹脂上枠2bが連結され、下枠3は屋外側に設けた金属下枠3aの屋内側に樹脂下枠3bが連結されている。図2に示す左右の縦枠4においても同様に屋外側に設けた金属縦枠4aの屋内側に樹脂縦枠4bが連結されている。金属上枠2a、金属下枠3a、金属縦枠4aはアルミ合金等の金属からなっている。
図1に示す下枠3において、金属下枠3aの屋外側には外障子8の下部に設けた戸車14を案内する外側レール15が設置されている。金属下枠3aの屋内側には外側レール15より1段高い位置に内側レール16が設置され、内障子7の下部に設けた戸車17を案内している。
また、内障子7において、上框10は屋外側に設けた金属上框10aの屋内側に樹脂上框10bが連結され、下框11は屋外側に設けた金属下框11aの屋内側に樹脂下框11bが連結されている。図2に示す左右の縦框12においても同様に屋外側に設けた金属縦框12aの屋内側に樹脂縦框12bが連結されている。これら金属上框10a、金属下框11a、金属縦框12aはアルミ合金等からなる
更に外障子8においても上框10、下框11、左右の縦框12に同一の構成を備えており、同一の符号を用いて説明を省略する。なお、左右の縦框12は戸先側の縦框と召し合わせ部の縦框を有している。
そして内障子7の金属下框11aの下部には内側レール16に載置させる戸車17が設置され、外障子8の金属下框11aの下部にも外側レール15に載置させる戸車14が設置されている。
図1乃至図3に示す内障子7及び外障子8において、内障子7と外障子8でそれぞれ支持する複層ガラス9は2枚のガラスパネル20の間の四辺の端部にスペーサ21がそれぞれ介在している。複層ガラス9の四辺の側端部は断面略U字状のグレージングチャンネル22で全周に亘って連続して囲われている。
内障子7及び外障子8では、グレージングチャンネル22は金属上框10a、金属下框11a、左右の金属縦框12aに設けたパネル受け部26で四辺の側縁部を支持され、これら金属框の屋内側を樹脂上框10b、樹脂下框11b、左右の樹脂縦框12bでそれぞれ覆っている。
図3において、各グレージングチャンネル22は、複層ガラス9の端面に当接する基部22aと両側縁部にそれぞれ当接する立ち上がり部22bとで形成され、両立ち上がり部22bは基部22a側のヒレ部23と平面部と先端部の先端ヒレ部25とを形成しており、先端ヒレ部25の他端部は平面部の反対側に突出する突部25aを形成している。
そして、下框11の金属下框11aでは、グレージングチャンネル22を囲うように設けた断面略コの字状のパネル受け部26の両側部26aによって屋内外の両立ち上がり部22bを押圧している。これによって、グレージングチャンネル22の両立ち上がり部22bのヒレ部23と先端ヒレ部25が屋内外における複層ガラス9の両側部を押圧してグレージングチャンネル22及び両側部26aとの間で気密に封止している。しかも屋内側に連結した樹脂下框11bは先側突部28がパネル受け部26の側部26aの先端と先端ヒレ部25の突部25aとの間に嵌合して、立ち上がり部22bを押圧している。
内障子7と外障子8のこのような構成は、下框11だけでなく上框10、左右の縦框12においても同様である。
これによって、内障子7と外障子8の複層ガラス9とグレージングチャンネル22の立ち上がり部22bはパネル受け部26の屋内側の側部26aによって気密に封止されている。
また、内障子7では、金属下框11aにおけるパネル受け部26の下側に戸車17を保持する戸車保持部27が連結されている。外障子8では、金属下框11aにおけるパネル受け部26の更に下側の支持枠29の下側に戸車14を保持する戸車保持部30が連結されている。
次に金属下枠3aにおけるレール構造について図3から図5に基づいて説明する。
図3において、内障子7の下框11における金属下框11aにはパネル受け部26の下側に戸車保持部27を固定する断面略コの字状のレールじゃくり32が形成されている。このレールじゃくり32の下向きの凹部内に戸車保持部27から戸車17の一部が突出している。
この金属下框11aに保持された戸車17に対向する金属下枠3aには、内側レール16を設けた上段部としての上段平面部33と外側レール15を設けた下段部34とが互いに連結されて形成されている。
図3及び図4に示す金属下枠3aの上段平面部33において、戸車17に対向する位置には内側レール16を支える複数条、例えば2条の壁体として内壁板35と外壁板36が屋内外方向(見込み方向)に所定間隔を開けて設置されている。屋内側の内壁板35は断面視で略T字形状を有しており、その長手方向の任意の位置に水抜き用の内穴部35aが形成されている。内穴部35aは例えば上方に開口された四角形状を呈している。
また、屋外側の外壁板36は断面視で屈曲した略段付き形状を有しており、その長手方向の任意の位置に水抜き用の外穴部36aが形成されている。外穴部36aも例えば上方に開口された四角形状を呈している。なお、内穴部35aと外穴部36aの形状は四角形に限らず、任意の形状を採用できる。
そして、見込み方向に距離を置いた2条の内壁板35と外壁板36において、図4、図5(b)に示すように内穴部35aと外穴部36aは長手方向(見付け方向)にも完全にずれて形成されている。図4に示す例では、内穴部35aと外穴部36aは10mm離れている。これによって上段平面部33上で外壁板36の屋外側に雨水等の水が付着した場合、屋内外の気圧差で屋内側に引き込まれようとしても内外壁板35,36の内穴部35aと外穴部36aがずれているために浸入経路が迷路状になって長距離になるため、水の浸入を阻止できる。
なお、内壁板35の内穴部35aと外壁板36の外穴部36aは長手方向に完全にずれていなくてもよく、例えば一部重なる状態にずれていてもよいし、或いは完全に重なるように長手方向において同一位置に形成されていてもよい。これらの場合でも、内穴部35aと外穴部36aは見込み方向に所定の距離が設定されているため、水の引き込み方向に流れの抵抗を生じるため屋内側に引き込まれにくい。
これら内壁板35と外壁板36の上部に連結される内側レール16は、図5(a)に示すように、戸車17を着座させるレール受け部37と二条の長短脚部38a、38bとを備えている。レール受け部37は戸車17を着座させる凸湾曲部37aを見込み方向の一方に偏らせて形成しており、その下部に凸湾曲部37aの両側を支持する蓋部37bを有している。
また、蓋部37bの下方に延びる長脚部38aと短脚部38bはその長さが異なっている。内側レール16の蓋部37bが外壁板36と内壁板35に着座した状態で、長脚部38aは外壁板36の屈曲凹部に係合する凸部を下端に備えて上段平面部33に当接し、短脚部38bは内壁板35の上端部に形成したT字型の頭部に係合する屈曲形状を有している。
そして、内側レール16の長短脚部38a、38bを外壁板36と内壁板35に嵌合することで、図3に示すように内側レール部として一体化できる。また、図4に示すように、外壁板36に外穴部36aとは別に内穴部35aに重なる開口36bが形成されていても、内側レール16を係合することで、長脚部38aで開口36bを閉鎖させることができる。外穴部36aの位置には長脚部38aは形成されていない。なお、外壁板36に開口36bを形成しなくてもよい。
また、図3に示すように金属下枠3aの上段平面部33の屋外側の端部には封止部材としてゴム等の弾性材等からなる外ヒレ部40が凸曲面状に突出して形成されており、枠体5に外障子8が閉鎖位置に保持された状態で下框11の金属下框11aに外ヒレ部40が当接して気密状態を保持できる。
また、閉鎖位置にある内障子7の金属下框11aに対して、下枠3の樹脂下枠3bの屋外側端部に設けたパッキン等のパッキン41が当接して気密状態に保持できる。なお、金属下枠3aと内障子7の金属下框11aとの間をパッキン41で気密に封止する構造は、下枠3と下框11だけでなく、上枠2と上框10、縦枠4と縦框12との間にも設置されている。これらの気密機構部分は気密ラインを構成する。
次に、金属下枠3aの下段部34には、その屋外側の角部に外側レール15が形成されている。本実施形態では、外側レール15は内側レール16より下方に設置されているが複層ガラス9は内障子7と外障子8とで同一高さに形成されている。
なお、上段平面部33において、内側レール16の屋内側の空間をK1とし、屋外側の空間をK2というものとする。
本実施形態による引き違い窓1は上述した構成を備えており、次に作用を説明する。
図1及び図3に示す引き違い窓1において、雨水等が例えば内障子7のグレージングチャンネル22の屋外側の立ち上がり部22bと複層ガラス9との小さな隙間等から下框11のパネル受け部26内に浸入して、内側レール16の屋内側で金属下枠3aの上段平面部33上の空間K1に落下したとする。この場合、空間K1の上段平面部33に落下した水は内側レール16を支持する内壁板35の内穴部35aを流れ出て外壁板36の長手方向に沿って流動し、外穴部36aから屋外側に流れ出る。そして下段部34に落下して図示しない排出口を通して屋外に排出される。
また、本第一実施形態による引き違い窓1において、内側レール16の屋外側における金属下枠3aの上段平面部33上の空間K2に雨水等の水が落下して溜まった場合、屋外側と屋内側の気圧差によって内側レール16の屋内側に引き込み易い。この場合、水が、空間K2の上段平面部33から外壁板36の外穴部36aを通って屋内側の内壁板35の内穴部35aに流れ込むことになり得るが、上段平面部33上で外穴部36aから内穴部35aまでの距離を流れるため抵抗によって内穴部35aまでたどり着きにくい。
特に本実施形態では、排水経路を構成する外壁板36の外穴部36aと内壁板35の内穴部35aとが長手方向に重ならない位置にずれて設置されているため、雨水を引き込む排水経路が蛇行した迷路状になり屋内側の空間K1まで水が浸入しずらい。そのため、外穴部36aと内穴部35aによる排水経路の水密性が高くなる。
そのため、引き込まれた水が内側レール16の屋内側で空間K1の上段平面部33に溜まって、気密ラインを構成するパッキン41に付着したり結露したりして、屋内外の圧力差によって室内に引き込まれることを防止できる。
上述のように本実施形態による引き違い窓1によれば、下枠3上で内側レール16を支持する平行な内壁板35と外壁板36の内穴部35aと外穴部36aは位置ずれした迷路状の排水経路を形成するため、屋外側の空間K2に雨水等が溜まったとしても屋内外の気圧差によって屋外側から屋内側まで水が浸入し難く、水密性が高いという利点がある。
また、パッキン41等による気密ラインを内側レール16の屋内側に設置してあっても、下枠3上で屋外側から屋内側まで水が浸入し難いためパッキン41等の気密材に水滴や結露水等が付着して屋内外の圧力差で室内に水滴や結露水等を引き込むことを防止できる。
なお、本発明による建具は、上述した第一実施形態による引き違い窓1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
以下に、本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明する。
次に本発明の第二実施形態による引き違い窓1Aの下枠3について図6により説明する。
図6に示す引き違い窓1Aの枠体5の下枠3において、内側レール16を支持する金属下枠3aは上述した第一実施形態の上段平面部33に代えて段付きの上段部44が形成され、その下部の下段部34は第一実施形態と同一構成を有している。金属下枠3aの上段部44は比較的高い位置の第一平面部44aと段部44bを介して比較的低い位置の第二平面部44cとで段付きに形成されている。
第一平面部44a上の適宜位置、例えば第一平面部44aの段部44bを有する角部に内壁板35が形成されている。また、第二平面部44c上には外壁板36が形成されている。
図7において、第一平面部44aに設けた内壁板35には内穴部35aが形成され、第二平面部44cに設けた外壁板36には外穴部36aが形成されている。内壁板35は外壁板36よりも高い位置に形成されている。内穴部35aと外穴部36aはその長手方向に位置が重なっているが、高さ方向に位置がずれており、図6及び図7に示すように上側の内穴部35aと下側の外穴部36aは上下方向の一部が重なるように設置されている。
あるいは、内穴部35aと外穴部36aは上下方向に重ならないように第一平面部44aと第二平面部44cの高低差である段部44bをより大きく設定してもよい。また、内穴部35aと外穴部36aはその長手方向にも位置をずらしてもよい。引き違い窓1Aのその余の構成は第一実施形態による引き違い窓1と同一である。
本第二実施形態による引き違い窓1Aは上述した構成を備えているから、雨水等が例えば内障子7のグレージングチャンネル22の屋外側の小さな隙間等から下框11の内側レール16の屋内側で金属下枠3aの空間K1内の第一平面部44a上に落下したとする。この場合、空間K1の第一平面部44aに溜まった水は内側レール16を支持する内壁板35の内穴部35aを流れて段部44bを落下し、下段の第二平面部44c上に設けた外壁板36の外穴部36aを流れ出る。そして、水は下段部34に落下して屋外に排出される。
また、本第二実施形態による引き違い窓1Aにおいて、内側レール16の屋外側の空間K2の第二平面部44c上に雨水等の水が落下して溜まった場合、屋外側と屋内側の気圧差によって水を屋内側に引き込み易い。しかし、外壁板36と内壁板35との間には段部44bが形成されているため水は段部44bを乗り越えることができず、内壁板35の内穴部35aに到達できない。
そのため、第二平面部44c上に溜まった水は外穴部36aを通過可能ではあるが、段部44b上にある内穴部35aには流入できないので、外穴部36aと内穴部35aによる排水経路の水密性が一層高く確実である。
また、図8は本発明における内側レール16とこれを支持する内壁板35及び外壁板36の変形例である内側レールを示すものである。図8(a)に示す内側レール47は、内壁板35と外壁板36が断面略円弧状のレール部48と一体形成された略逆U字形状とされ、内壁板35と外壁板36にそれぞれ内穴部35aと外穴部36aが形成されている。内壁板35と外壁板36の上部とレール部48の下部とは蓋部37bで互いに連結されている。
この場合、内穴部35aと外穴部36aは長手方向に一部または完全にずれて形成されていることが好ましい。
また、図8(b)に示す第二変形例による内側レール50は、断面視略h字形状とされている。内壁板35と外壁板36は蓋部37bで連結され、外壁板36は蓋部37bよりも上方に延びてレール部51を形成している。
また、図8(c)に示す第三変形例による内側レール53は、内壁板35及び外壁板36が所定間隔を開けて上部に延びており、いずれかその一方の上端がレール部を構成している。しかも、内壁板35と外壁板36の下部には内穴部35aと外穴部36aがそれぞれ形成されている。
なお、上述した各実施形態において、内側レール16を支持する2条の内壁板35と外壁板36に形成した内穴部35aと外穴部36aについて、内壁板35と外壁板36の長手方向の中間部に設けてもよいし、いずれかの端部に設けてもよい。
また、上述した各実施形態において、内壁板35の内穴部35aと外壁板36の外穴部36aは長さ方向と高さ方向に一方にずれた位置に形成したが、長さ方向と高さ方向の両方にずれていてもよい。
内側レール16を支持する複数の壁体として2条の内壁板35と外壁板36を設置したが、これに限定されることなく3条以上の壁体を備えていてもよい。なお、内壁板35の内穴部35aと外壁板36の外穴部36aはそれぞれ水抜き用穴部を構成し、3条以上の壁体を設けた場合にはそれぞれに水抜き用穴部を形成するものとする。
上述した各実施形態では内障子7と外障子8を備えた引き違い窓1、1Aについて説明したが、本発明はこれに限定されることなく片引き窓等も適用できる。また、上述した実施形態や変形例では、金属部材及び樹脂部材を備えた複合式の引き違い窓1、1Aからなる複合建具を用いたが、本発明による建具は複合式に限定されることなく、樹脂サッシや金属サッシ等の建具にも適用できる。
1、1A 引き違い窓
3 下枠
3a 金属下枠
3b 樹脂下枠
5 枠体
7 内障子
8 外障子
9 複層ガラス
14,17 戸車
15 外側レール
16,47、50、53 内側レール
35 内壁板
35a 内穴部
36 外壁板
36a 外穴部

Claims (3)

  1. 枠体内に障子を納めた建具であって、
    前記枠体の下枠に配設された前記障子を案内するためのレールと、
    少なくともいずれかで前記レールを支持していて前記下枠の見込み方向に配列された複数の壁体と、
    前記複数の壁体にそれぞれ形成された複数の水抜き用穴部と、
    を備え、
    前記複数の壁体は、屋内外方向に所定間隔を開けて設置された内壁板と外壁板とを有し、
    前記内壁板と前記外壁板とで前記レールを支持し、
    前記複数の水抜き用穴部は、前記内壁板に形成された内穴部と、前記外壁板に形成された外穴部と、を有し、
    前記内穴部および前記外穴部は、前記内壁板および前記外壁板において長手方向と高さ方向の少なくとも一方に位置がずれていることを特徴とする建具。
  2. 前記複数の水抜き用穴部は、前記複数の壁体の長手方向に互いに重ならないずれた位置に形成されている請求項1に記載された建具。
  3. 前記複数の壁体の上部に蓋部が形成され、該蓋部に前記レールが形成されている請求項1または2に記載された建具。
JP2015193753A 2015-09-30 2015-09-30 建具 Active JP6659292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015193753A JP6659292B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015193753A JP6659292B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066745A JP2017066745A (ja) 2017-04-06
JP6659292B2 true JP6659292B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=58491839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015193753A Active JP6659292B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6659292B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08199927A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Toto Ltd 浴室ユニットの建具
JP2004308398A (ja) * 2003-02-17 2004-11-04 Shin Nikkei Co Ltd 外部開口用下枠フラットサッシのレール部着脱自在構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066745A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9453360B2 (en) Window/ door system with flat track having “C”-shaped roller supports
KR101485125B1 (ko) 복합창 시스템
KR101861485B1 (ko) 단창 및 이중창 자재 겸용 고단열 미서기창
KR20160095890A (ko) 폴딩도어용 하부 가이드프레임
KR102231117B1 (ko) 보조레일용 여밈대 풍지구조를 가지는 미서기창호
JP6659292B2 (ja) 建具
JP4272638B2 (ja) ガスケットおよび建具
KR101202127B1 (ko) 구름 컨베이어를 갖는 창호 개폐 장치
KR101583722B1 (ko) 다중 레일 고기밀성 창호
JP5591189B2 (ja) 開口部建材
JPH0726843A (ja) 断熱サッシ
KR101955076B1 (ko) 창호용 방풍부재
KR101204813B1 (ko) 구름 컨베이어를 갖는 창호 개폐 장치
JP6563199B2 (ja) 建具
JP2007040101A (ja) サッシ窓
JP2018150678A (ja) カーテンウォール
KR20110027091A (ko) 창호 시스템
JP6697238B2 (ja) 下枠及び建具
JP2017066746A (ja) 複合建具
KR101606751B1 (ko) 풍지 겸용 추락방지 구조를 구비한 미서기창호
KR101571375B1 (ko) 이중창호
KR101628298B1 (ko) 단열 및 기밀 성능을 향상시키는 창호 프레임
KR20170095760A (ko) 창호의 상하 승강식 풍지판 장치
JP7046665B2 (ja) 建具
JP3664638B2 (ja) サッシュ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6659292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350