JP2005068295A - 熱硬化型定型シリコーン接着剤 - Google Patents

熱硬化型定型シリコーン接着剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業性に優れ、周囲を汚染することなく、優れた接着性及び接着耐久性に優れる熱硬化型定型シリコーン接着剤を提供する.
【解決手段】 (A)一分子中に平均2個を超える数のケイ素原子結合ビニル基含有ポリオルガノシロキサンと、
(B)1分子中に平均2個を超えるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノハイドロジェンシロキサンと、
(C)白金触媒と、
(D)接着成分として、1個以上のヒドロシリル基と1個以上のジ及び/又はトリアルコキシシリル基と1個以上のグリシジル基とから選ばれる基から選択される2種以上の基を含む化合物
とを含むことを特徴とする熱硬化型定型シリコーン接着剤。
【選択図】 なし


Description

本発明は、熱硬化型定型シリコーン接着剤に関する。
従来より、付加硬化型液状シリコーンゴムや縮合硬化型液状シリコーンゴムなどが建築用途、電気電子部品、自動車部品等の幅広い用途に広く用いられている。
シリコーン系接着剤やシリコーン系シーリング材は液状あるいはペースト状のものであり、チューブやカートリッジに充填されたものが殆どであった。
これらのシリコーン系の接着剤、シーリング材は空気中の水分と反応して架橋し、硬化すると同時に、加水分解性のシランによって被着体に接着する縮合反応を利用したもの、保存中は制御剤によって反応が抑えられているが、使用時には加熱によって架橋し、ゴム弾性を発揮すると共に、各種接着助剤によって被着体に接着する、白金触媒による付加反応を利用したものが知られている。これらのシリコーン系の接着剤、シーリング材は液状あるいはペースト状であるため、手などが触れると付着してべたついたりして、必要のない部分に付き、汚してしまうなど、取り扱いにくいという問題があった。また、部品の接着を行う場合に、位置合わせなどの微調整を行い難い上、塗布厚みを一定にできないなどの不具合があった。更に、接着層の中に空気が入ると接着力が弱くなったりして、絶縁性等の機能が充分に発揮されないという問題があった。
このような問題のない接着剤として、熱硬化型のフィルム状シリコーンゴム接着剤の提案(例えば、特許文献1参照。)がある。これは湿式法疎水化補強性シリカを用いるものである。
また、帯状シリコーンゴム接着剤の提案(例えば、特許文献2参照。)がある。
また、熱硬化型のシート状シリコーン接着剤の提案(例えば、特許文献3参照。)もある。この接着剤はアリル基とトリアルコキシ基を有する化合物と、エポキシ基とヒドロシリル基を有する化合物とを含有する。
また、ヒドロシリル基と、エポキシ基とを有する硬化性オルガノポリシロキサン組成物が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開平1−141972号公報 特開平6−108608号公報 特開平10−17828号公報 特公平2−53465号公報
しかし、特許文献1に記載のフィルム状接着剤はフィルム状のシリコーン系接着剤は、被着体がガラスやシリコーンゴムの場合は特に問題はないが、金属やプラスチック等の被着体の場合では十分な接着力を得ることができないものであった。
また、特許文献1〜3のいずれの接着剤も、アルケニル基やエポキシ基、アクリロイルオキシ基など炭素系の基のみを有するシラン化合物であるため、初期接着性はともかく、高温環境、高湿環境など過酷な環境においては接着耐久性に劣るものであった。
また、特許文献4に記載の組成物は優れた接着性を示すものの、液状あるいはペースト状の組成物として用いられており、従来の液状又はペースト状接着剤、シーリング材同様取扱い上の問題を有するものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、作業性に優れ、周囲を汚染することなく、優れた接着性及び接着耐久性に優れる熱硬化型定型シリコーン接着剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤は少なくとも以下の構成成分を含むことを特徴とする。
(A)一分子中に平均2個を超える数のケイ素原子に結合したビニル基を有する、実質的に直鎖状で、25℃における粘度が1,000,000mPa・s以上であるポリオルガノシロキサン 100質量部
(B)1分子中に平均2個を超える数のケイ素原子に結合した水素原子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン 1〜30質量部
(C)白金触媒 (A)〜(F)全量に対して0.1〜1,000ppm
(D)接着成分として、以下から選択される1種以上の化合物 0.1〜20質量部
(D−1)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
(D−2)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
(D−3)少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
(D−4)アルケニルトリアルコキシシラン及び(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルコキシシランを除く、少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
(D−5)グリシジルプロピルトリアルコキシシランを除く、少なくとも1個のグリシジル基と少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
(E)SiO及び/又はRSiO3/2単位を有し、トルエンに可溶なシリコーンレジン
0〜50質量部
(F)BET比表面積が50m/g以上のシリカ粉末 0〜50質量部
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤は、取扱い性に優れ、安定した接着耐久性が得られ、周囲の汚染もなく、保存性に優れるという特徴を有する。
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤を詳細に説明する。
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤は(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分を含有し、(E)成分と(F)成分とを任意成分として含有し、定型に賦形されてなる。この定型とは、所定の形状に成型されていることを意味し、使用目的に応じて、紐状、帯状、シート状、リボン状の形状に成型されていることが好ましい。
(A)成分のポリオルガノシロキサンは本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤を構成する組成物の主剤であり、一分子中に平均2個以上のアルケニル基を有することを特徴とする。このアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が例示され、これらの中ではビニル基が好ましい。
(A)成分はケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個以上有するものであることが好ましい。
また、(A)成分中のアルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示され、これらの中ではメチル基が好ましい。
(A)成分の分子構造としては、例えば、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝鎖状などの構造が挙げられる。
(A)成分の25℃における粘度は1,000,000mPa・S以上が好ましく、より好ましくは10,000,000mPa・S以上である。
このような(A)成分のポリオルガノシロキサンとしては、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、式:(CHSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:(CH(CH=CH)SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるポリオルガノシロキサン、これらのポリオルガノシロキサンのメチル基の一部または全部をエチル基、プロピル基等のアルキル基および/またはフェニル基、トリル基等のアリール基および/または3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基で置換したポリオルガノシロキサン、これらのポリオルガノシロキサンのビニル基の一部または全部をアリル基、プロペニル基等のアルケニル基で置換したポリオルガノシロキサン、およびこれらのポリオルガノシロキサンの二種以上の混合物が例示される。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の硬化剤として作用するものであり、少なくとも2個のヒドロシリル基を有することを特徴とする。(B)成分は、更にケイ素原子に結合する有機基も有する。ケイ素原子に結合する有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等のアルケニル基が例示され、好ましくはメチル基である。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンがアルケニル基を含む場合は、1分子中に1個のアルケニル基を含むものとする。
(B)成分の分子構造としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝鎖状が例示される。
(B)成分の25℃における粘度は限定されないが、好ましくは、1〜1,000,000mPa・Sであり、特に好ましくは、10〜1,000mPa・Sである。
このような(B)成分のポリオルガノシロキサンとしては、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサン、式:(CHHSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるポリオルガノシロキサン、これらのポリオルガノシロキサンのメチル基の一部または全部をエチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基で置換したポリオルガノシロキサン、およびこれらのポリオルガノシロキサンの二種以上の混合物が例示される。これらの中では、得られる硬化物の機械的特性、特には、伸びが向上することから、分子鎖両末端にのみケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンと分子鎖側鎖にケイ素原子結合を有するポリオルガノシロキサンの混合物であることが好ましい。
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤において、(B)成分の含有量は、(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.01〜20となる量であり、0.1〜10となる量であることが好ましく、0.1〜5となる量であることがより好ましい。
(B)成分の含有量を上記範囲の下限以上とすることで、得られる接着剤に良好な硬化性を付与することができる。一方、上記範囲の上限以下とすることで、得られる接着剤硬化物の機械的特性を良好なものとすることができる。
(C)成分のヒドロシリル化反応用白金系触媒としては、白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、白金とジケトンの錯体、塩化白金酸とオレフィン類の錯体、塩化白金酸とアルケニルシロキサンの錯体およびこれらをアルミナ、シリカ、カーボンブラックなどの担体に担持させたものが例示される。
これらの中でも塩化白金酸とアルケニルシロキサンの錯体がヒドロシリル化反応触媒としての触媒活性が高いので好ましく、特に特公昭42−22924号公報に開示されているような塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサン錯体が好ましい。
本成分の添加量は(A)成分100万質量部に対して、白金金属原子として1〜1000質量部であり、好ましくは1〜100質量部、さらに好ましくは5〜70質量部である。1質量部以上とすることで、常温において硬化させることのできる充分な硬化速度のものとすることができる。また、100質量部以下とすることで、冷凍(−20℃)保存をすれば、保存中に硬化が進むことがないので、良好な保存性のものとすることができる。
(D)成分は本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤に接着性を賦与すると共に、過酷な環境下での接着耐久性を賦与するための成分である。
この(D)成分としては下記の(D−1)〜(D−5)成分から選択される1種以上が挙げられる。
(D−1)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
このような化合物の化合物の代表例として、トリメトキシシランのようなヒドロシランがあるが、トリメトキシシランは反応性が高すぎ、保存が困難であると共に、揮発性が高く、例えば眼球上で加水分解するなど、安全上使用することができない。
本発明において、(D−1)成分として、下記の化合物が好適に用いられる。
Figure 2005068295
Figure 2005068295
Figure 2005068295
(D−2)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
この化合物の具体例としては、下記の化合物を例示できる。
Figure 2005068295
Figure 2005068295
Figure 2005068295
Figure 2005068295
(D−3)少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
この化合物の具体例としては、市販のグリシジルメタクリレート及び下記の化合物を例示できる。
Figure 2005068295
Figure 2005068295
(D−4)アルケニルトリアルコキシシラン及び(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルコキシシランを除く、少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
この化合物の具体例としては、下記の化合物を例示できる。なお、アルケニルトリアルコキシシラン及び(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルコキシシランは初期接着性には優れるものの、接着耐久性に劣るものである。
Figure 2005068295
Figure 2005068295
(D−5)グリシジルプロピルトリアルコキシシランを除く少なくとも1個のグリシジル基と少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
この化合物の具体例としては、下記の化合物を例示できる。グリシジルプロピルトリアルコキシシランは初期接着に対して有効性が少ないので、(D−5)成分としては好ましくない。但し、上記接着成分と併用することはできる。
Figure 2005068295
この化合物は(D−2)成分と見ることもでき、(D−5)成分と見ることもできる。
Figure 2005068295
これらの接着成分はその構造によって最適の添加量に若干の違いが見られるものの、(D)成分の添加量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜20質量部が好ましい。0.1質量部以上とすることで、接着の発現性にばらつくことがなく、良好な接着性を示すことができる。また、20質量部以下とすることで、接着成分が有する官能基との反応によりベースポリマーの架橋構造を乱して機械特性を低下させたり、可塑度を適正な範囲に維持できなくしたりすることがなく、良好な定型接着剤とすることができる。
(E)成分のSiO及び/又はRSiO3/2単位を有しトルエンに可溶なシリコーンレジンは、通常、分子内にビニル基を含有し、硬化時に架橋体の中に取り込まれ、そのレジン構造によって、シリコーン架橋体の物理特性を向上させるために用いられる。特に、接着剤が透明であることを要求される場合、透明補強材として(E)成分を用いることができる。又、上記(D)成分がシリコーン架橋体との反応性を有するため、ケイ素原子に結合した水素原子と、ケイ素原子に結合したビニル基のバランスを補完する目的でも用いられる。(E)成分の添加量は任意であるが、この成分が必要な場合には(A)成分100質量部に対して50質量部以下の範囲で用いられる。(E)成分を50質量部以下とすることにより、ビニル基が残存することがなく、従って、架橋体の耐熱性に悪影響を及ぼすことがない。又、この成分は高価であるため、50質量部を超えて用いると、経済的にも不利となる。
(F)成分の充填剤は本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤を構成する組成物の機械的強度を向上させるために添加されるものであり、通常、シリコーンゴムの配合に用いられるシリカが好適に用いられる。この(F)成分としては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、焼成シリカ、粉砕石英、珪藻土およびこれらのシリカ粉末をオルガノアルコキシシラン、オルガノハロシラン、オルガノシラザン等の有機ケイ素化合物で表面処理した粉末が挙げられる。
特に、得られるシリコーンゴム硬化物の機械的強度を十分に向上させるためには、(F)成分として、BET比表面積が50m/g以上のシリカ粉末が好ましい。
熱硬化型定型シリコーン接着剤を構成する組成物において本成分の含有量は任意であるが、得られるシリコーンゴム硬化物の機械的強度を向上させるためには、(A)成分100質量部に対して1〜50質量部が好ましく、5〜30質量部が好ましい
また、本組成物には、その他任意の成分として、例えば、炭酸カルシウム、ヒュームド酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、銀、金、ニッケル等の無機質充填剤、これらの充填剤の表面を前記の有機ケイ素化合物で処理した充填剤等の充填剤を含有してもよい。
さらに、本組成物には、その硬化性を調整するために、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−フェニル−1−ブチン−3−オール等のアセチレン系化合物;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイン化合物;1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等の1分子中にビニル基を5質量%以上持つオルガノシロキサン化合物;ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類、フォスフィン類、メルカプタン類、ヒドラジン類等の硬化抑制剤を含有することが好ましい。これらの硬化抑制剤の含有量は限定されないが、(1−1)成分100質量部に対して0.001〜5質量部であることが好ましい。
本組成物を調製する方法は限定されず、必要に応じてその他任意の成分を混合することにより調製することができるが、予め(A)成分と(D)成分を加熱混合して調製したベースコンパウンドに、残余の成分を添加することが好ましい。なお、その他任意の成分を添加する必要がある場合、ベースコンパウンドを調製する際に添加してもよく、また、これが加熱混合により変質する場合には、(B)成分及び(C)成分を添加する際に添加することが好ましい。また、このベースコンパウンドを調製する際、前記の有機ケイ素化合物を添加して、(E)成分の表面をin-situ処理してもよい。本接着剤を調製する際、2本ロール、ニーダー等の周知の混練装置を用いることができる。
更に、本組成物には、例えばポリエチレングリコール又はその誘導体からなるチクソトロピー性付与剤、ベンガラ及び酸化セリウム等の耐熱性向上剤、耐寒性向上剤、脱水剤、防錆剤、トリオルガノシロキシ単位及びSiO単位及び/又はモノオルガノシロキシ単位よりなる網状ポリシロキサン等の液状補強材、希釈剤としてパラフィン系溶剤、ビニル基等のアルケニル基の他、炭素数2以上の炭化水素基含有液状オルガノポリシロキサン等を必要に応じてその所定量を添加することができる。
(ウイリアムス可塑度)
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の未硬化物の25℃におけるウイリアムス可塑度は、100〜500であることが好ましく、150〜350の範囲がより好ましい。
可塑度を100以上にすることにより、未硬化成形物の形状保持性を確保でき、梱包保管状態で変形するようなことがない。可塑度を500以下にすることにより、接着面に変形密着させるために過大な力が必要となることがなく、施工性、加工性を良好なものとし、かつ、接着面との密着性に優れ、高い接着強さを維持できる。
(グリーン強度)
また、本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の未硬化物のグリーン強度は25℃において、0.01〜0.2N/mmであることが好ましく、0.02〜0.15N/mmであることがより好ましい。このグリーン強度を0.01N/mm以上にすることにより、成形時や施工中に未硬化成型体が伸びて破断するような不都合を生じることがない。又、このグリーン強度を0.2N/mm以下にすることにより、成形時の加工性が良好なものとすることができる。
(粘着性)
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の粘着性はJIS Z 0237(球転法)に基づく試験において、ボールナンバー4〜21であることが好ましい。ボールナンバーを4以上とすることにより被着体に貼り付けた時に位置ずれや剥離が発生しない良好な粘着力となり、ボールナンバーを21以下にすることにより、未硬化成型体に離型フィルムなどを貼り合わせた場合に、その離型フィルムの剥離性が良好となり、剥離時に成型体に破損が生じることがない。
(賦形)
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の成型形状が紐状、帯状、シート状、リボン状であることが好ましい。このような形状であると、シーリング材、パネル接着、ガスケット等の建築用接着剤として好適に使用できる。
このような形状への賦形は、押出成型、カレンダー成型、圧縮成型などの成型方法で行うことができる。
この未硬化定型シリコーン接着剤はキャリアフィルムと貼り合わせると、保存時の形態維持錆、施工時の取扱い性が向上する。キャリアフィルムとしては、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルムを用いることができる。これらの中では、良好な剥離性、高い機械的強度の点からOPPフィルムが好ましい。
また、キャリアフィルムと貼り合わされた成型体は、リール等に巻き取って、更に施工性、保管時の形状維持性を向上させることができる。
(保存)
未硬化定型シリコーン接着剤を常温で被着体に硬化接着させるには、この未硬化接着剤を冷蔵あるいは冷凍下で貯蔵することが好ましい。具体的には0〜−40℃で保管するのが好ましい。この場合、この定型接着剤を低温雰囲気からから常温雰囲気に移した時に定型接着剤の表面に結露を生じやすいので、この結露を防止するために、透湿性の低いプラスチックフィルムで密封しておくのが好ましい。結露防止用フィルムとしては、OPPフィルム、CPPフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルムを用いることができる。これらの中では、透湿性が低く、ヒートシール性に優れ、かつ、安価である点から、ポリエチレンフィルムが好ましい。
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤は、結露防止フィルムで密閉した状態で冷蔵あるいは冷凍保存し、使用する前に、低温雰囲気から常温雰囲気に移して、結露しない程度の温度になった時点で結露防止用フィルムを開封して、この接着剤を被着体に施工すればよい。
(硬化後の定型接着剤の物性)
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の硬化後の機械物性は、本発明の用途が各種接着剤、シーリング材として使用された場合に好適な特性を保持できる物性とするのが好ましい。即ち、硬化後の伸張度が150%以上、引張強さが1.5N/mm以上であることが好ましい。
伸張度が150%以上であると、接着部分にかかる変位、応力に追従でき、接着性が損なわれることがない。
また、引張り強さが1.5N/mm以上であると、外力によって接着層、シール層が損傷される心配がなくなる。
(補強部材)
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤の未硬化時及び硬化後の強度を向上させるために、熱硬化型定型シリコーン接着剤の内部又は少なくとも一方の表面にシート状又は網目状の補強部材を備えることが好ましい。この補強部材としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂フィルムやそのパンチングフィルム(パンチングにより多数穴あけしたフィルム)、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム架橋体やアルミニウム、ステンレススチール、銅等の金属シートやそのパンチングシートでもよい。又、ガラス、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、アラミド等の繊維を用いた繊維補強材を用いることができる。繊維補強材の形状としては例えば織布、編布、不織布を例示できる。繊維補強材を用いたものは引き裂き強度が向上するので高い引き裂き強度を要求される分野に好ましく用いられる。
以下、本発明を、実施例により詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例、比較例において、粘度は回転粘度計(東機産業社製)を用いて25℃で測定した値である。
ウイリアム可塑度、グリーン強度、粘着性は以下の測定方法に従って測定した。
(ウイリアム可塑度)
JIS K 6249:1997「硬化及び硬化シリコーンゴムの試験方法」に規定する可塑度試験に準じて測定した。即ち、試験対象のシリコーンゴム組成物2gを球状の試験片とし、次いで、この試験片をセロハン紙に挟んで、ダイヤルゲージの付いた平行板可塑度計(上島製作所製;ウイリアムスプラストメータ)中にセットし、49Nの荷重を加えて3分間放置した後、ダイヤルゲージの目盛りをミリメートルの1/100まで読み取り、試験片の厚さを記録し、この数値を100倍してウイリアムス可塑度とした。
(グリーン強度)
JIS K 6251:1993「加硫ゴムの引張試験方法」とした。即ち、シリコーンゴム組成物を厚さ2mmのシート状に賦形し、未硬化状態のまま、3号ダンベル形状に打ち抜いて、引張試験機で、500mm/分の速度で引っ張り、その最大引張力をグリーン強度とした。
(粘着性(球転法))
JIS Z 0237:2000「粘着テープ・粘着シートの試験方法」傾斜式ボールタックの試験方法に基づいて、傾斜角30°で実施した。
(引張接着性)
JIS A 1439:1997「建築用シーリング材の試験方法」引張接着性の試験方法に基づいて実施した。被着体はアルミニウム板(アルマイト14μm)を使用し、加熱硬化接着条件は120℃、1時間とした。
(硬度)
JIS K 6253:1997「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」に基づいてデュロメータータイプAを使用して実施した。即ち、各組成物を2本ロールで厚さ6.0mmに分出しし、50mm×50mmに切断した後、120℃で1時間加熱して硬化させた。この試験片につき、デュロメータータイプAを用いて、測定点数を5点とし、この5回の測定値の中央値をJIS Z 8401によって丸められた整数値を硬度とした。
(接着耐久性)
JIS K 6850:1994「接着剤の引張せん断接着強さ試験方法」に準じて試験体を作製し、この試験体をプレッシャークッカー(平山製作所製、HASTEST MODEL PC−III)にて、121℃、2気圧雰囲気中に所定時間おいた後に取り出し、剪断接着力の試験を行った。即ち、各組成物を2本ロールで厚さ2.2mmに分出しし、12.5mm×25mmに切断してシート状接着剤を得た。得られたシート状接着剤を被着体であるフロートガラス(旭硝子社製、呼び厚さ5mm)又はアルミニウム板(昭和アルミ社製 SW−14 厚さ3mm、アルマイト厚み14μm)の間に挟み、厚さ2.0mmになるように圧着した後、120℃で1時間加熱して硬化接着させた。更にプレッシャークッカーにて、121℃、2気圧雰囲気中に100時間及び200時間放置した後に取り出し、引張試験機で50mm/分の速度で引っ張り、剪断接着力の測定を行った。
(実施例1)
ニーダー中で粘度15,000,000mPa・sで、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体100質量部と、表面がジメチルジクロロシランで処理された乾式シリカ(日本アエロジル製、AEROSIL R972)39.4質量部、両末端ジメチルヒドロキシシリル基封鎖の重合度が約10のジメチルポリシロキサン2.8質量部を均一に混合して、窒素通気雰囲気下、150℃で1時間加熱しながら混合を行った後、冷却した。次いで、ミキシングロールを使用して、冷却状態にて、前記混合物100質量部に対して、ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(メチルハイドロジェンシロキサン量は、0.7モル/100g)1.72質量部、塩化白金酸溶液(塩化白金酸5質量部を2−エチルヘキサノールに希釈したもの)0.1質量部(白金原子換算20ppm)、接着成分として下記の構造式で表される化合物4質量部、3−メチル−1−ブチン−3−オール0.05質量部を均一に混練して、接着剤組成物を調製した。この組成物を用いて、2本ロールにより、試験に必要な厚みのシートを作製した。この組成物あるいはシートを用いて、ウイリアムス可塑度、グリーン強度、粘着性、引張接着性、硬度、接着耐久性を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(実施例2)
接着成分として、下記の構造式の化合物4質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(実施例3)
接着成分として、下記の構造式の化合物4質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(実施例4)
接着成分として、下記の構造式の化合物1質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(実施例5)
接着成分として、下記の構造式の化合物1質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(比較例1)
接着成分として、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン1質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
接着成分として、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン1質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例3)
接着成分として、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン1質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物の調製、シートの作製を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2005068295
(実施例6)
(フッ素ゴム/シリコーンゴム架橋体の作製)
下記の1)〜5)の各成分を配合し、40℃ロール上で均一に混練してフッ素ゴム組成物を得た。
1)フッ化ビニリデン単位含有フッ素ゴム(ダイキン工業(株)製ダイエルG−704)100質量部、
2)ウォラストナイト(NYCO製、商品名:NYAD400)20質量部、
3)湿式シリカ(日本シリカ社製、商品名:ニップシールVN3)5質量部、
4)トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製、商品名:TAIC)4質量部、
5)2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(日本油脂社製、商品名:パーヘキサ25B)1.5質量部
このフッ素ゴム組成物を長さ50mm、幅10mm、厚さ1.5mmのシート状に成型した。
一方、下記の6)〜8)の各成分を均一に混合し、窒素通気雰囲気下で150℃に加熱しながら1時間混練した後、冷却した。
6)ジメチルシロキシ基単位99.535モル%とメチルビニルシロキシ基単位0.44モル%とジメチルビニルシロキシ基単位0.025モル%とからなり、平均重合度が約8,000のオルガノポリシロキサン100質量部、
7)表面がジメチルジクロロシランで処理された乾式シリカ(日本アエロジル製、商品名:AEROSIL R972)30質量部、
8)両末端ジメチルヒドロキシシリル基封鎖の重合度が約10のジメチルポリシロキサン2質量部
次いで、冷却状態で、この混練物100質量部に対して、下記の9)〜11)の各成分を加え、ミキシングロールで均一に混練した後、長さ50mm、幅10mm、厚さ0.5mmのシートを成型した。
9)ジ(オルソ−メチルベンゾイル)パーオキサイド (ジメチルシリコーンオイルで50質量%に希釈したもの)1.5質量部、
10)ビニルトリエトキシシラン1質量部、
11)3−メチル−1−ブチン−3−オール0.05質量部
次いで、このシリコーンゴム組成物シートと前記フッ素ゴム組成物シートとを貼り合わせ170℃で10分間プレスして、架橋させた後、200℃、4時間のポストキュアーを行い、厚さ2mmのフッ素ゴム/シリコーンゴム成型体を作製した。
(接着試験)
二本ロールを用いてOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルム(40μm)上に、実施例1で得られた組成物を、長さ50mm、幅10mm、厚さ0.5mmのシート状に分出しし、これを長さ50mm、幅10mm、厚さ2mmのフッ素/シリコーンゴム架橋体層に貼り合わせた後、OPPフィルムを剥離し、各種被着体に貼り合わせ、170℃、10分間の条件で加硫させた後にJIS K6854−1に準拠した90度剥離試験法によって、接着力の測定を行った。結果を表2に示す。破壊状態は、いずれもシリコーン接着剤部、またはゴム架橋体の破壊であった。
Figure 2005068295
表2において、フロート板ガラス:旭硝子社製、呼び厚さ5mm
すり板ガラス:旭硝子社製、呼び厚さ5mm
アルミニウム板:昭和アルミ社製 SW−14 厚さ3mm、
アルマイト厚み14μm
表1から明らかなように、比較例1〜3の接着剤はいずれも接着耐久性に劣るのに対し、実施例1〜5の接着剤は優れた接着耐久性を示していることがわかる。
表2から、実施例6の接着剤はいずれの被着体においても90度剥離試験において高い接着力を示し、破壊状態は、いずれもシリコーン接着剤部、またはゴム架橋体の破壊であることから、優れた接着性を示すことがわかる。
本発明の熱硬化型定型シリコーン接着剤は建築用途、電気電子部品、自動車部品等の幅広い用途に適用可能である。

Claims (7)

  1. 少なくとも以下の構成成分を含むことを特徴とする熱硬化型定型シリコーン接着剤。
    (A)一分子中に平均2個を超える数のケイ素原子に結合したビニル基を有する、実質的に直鎖状で、25℃における粘度が1,000,000mPa・s以上であるポリオルガノシロキサン 100質量部
    (B)1分子中に平均2個を超える数のケイ素原子に結合した水素原子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン 1〜30質量部
    (C)白金触媒 (A)〜(F)全量に対して0.1〜1,000ppm
    (D)接着成分として、以下から選択される1種以上の化合物 0.1〜20質量部
    (D−1)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
    (D−2)少なくとも1個のヒドロシリル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
    (D−3)少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のグリシジル基とを含有する化合物
    (D−4)アルケニルトリアルコキシシラン及び(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルコキシシランを除く、少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
    (D−5)グリシジルプロピルトリアルコキシシランを除く、少なくとも1個のグリシジル基と少なくとも1個のアルケニル基と少なくとも1個のジ及び/又はトリアルコキシシリル基とを含有する化合物
    (E)SiO及び/又はRSiO3/2単位を有し、トルエンに可溶なシリコーンレジン
    0〜50質量部
    (F)BET比表面積が50m/g以上のシリカ粉末 0〜50質量部
  2. (A)成分がケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個以上有する請求項1記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。
  3. 25℃におけるウイリアムス可塑度が100〜500である請求項1又は2記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。
  4. 未硬化物のグリーン強度が0.01〜0.2N/mmである請求項1〜3のいずれか1項記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。
  5. 粘着性が、JIS Z 0237(球転法)に基づく試験において、ボールナンバー4〜21である請求項1〜4のいずれか1項記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。
  6. 硬化後の伸張度が150%以上、引張強さが1.5N/mm以上である請求項1〜5のいずれか1項記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。
  7. 内部又は少なくとも一方の表面にシート状又は網目状の補強部材を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の熱硬化型定型シリコーン接着剤。

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