JP2005067535A - 電気式動力舵取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ラック軸24の往復変位の変位ゼロの時点から(S16:Yes)、ボールねじナット52の回転速度を低下させる方向へモータを制御する(S18)。このため、路面反力によりラック軸が変位し、ラック軸24の変動に伴いボールねじナット52が回転し、ラック軸24の変位速度が減衰した際に、慣性により回転を続けるボールねじナット52の回転速度をモータを制御し低下させることで、ラック軸24とボールねじナット52との衝突を抑制する。
【選択図】 図6
Description
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の変位を検出する検出手段と、
ラック軸の変位にモータの動きを追随させるよう制御するモータ制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の変位ゼロの時点から、所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の周波数が特定範囲であるかを判断する周波数判断手段と、
前記周波数判断手段により特定範囲であると判断された際に、前記往復変位の変位ゼロの時点から、所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の周波数を演算し、演算した周波数から推定した次の往復変位の変位ゼロの時点から所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る電気式動力舵取装置20の主な構成を図1〜図4に基づいて説明する。図1および図4に示すように、電気式動力舵取装置20は、主に、ステアリングホイール21、ステアリング軸22、ピニオン軸23、ラック軸24、トルクセンサ30、モータ40、モータレゾルバ44、ボールねじ機構50、ECU60等から構成されており、ステアリングホイール21による操舵状態を検出し、その操舵状態に応じたアシスト力をモータ40により発生させて運転者による操舵をアシストするものである。なお、ラック軸24の両側には、それぞれタイロッド等を介して図略の車輪が連結されている。
図9では、図3中に示したモータ側のボールねじナット52と、ボール54と、ラック軸24とを模式的に示している。ここで、図9(A)、図9(B)、図9(C)は、石畳路走行中に路面反力を受けて、ラック軸24が図中左方向に変位する際を示し、図9(D)、図9(E)、図9(F)は、ラック軸が図中右方向へ変位する際を示している。即ち、石畳路走行中、ラック軸は路面反力により車両進行方向に対する横方向の往復変位を続けている。
図8(E)は、ラック軸24の変位を示し、図8(E)中で、正弦波のプラス側は右側へのラック軸24の変位量を、マイナス側は左側の変位量を示している。図8(E)は上述した図10(A)に相当し得る。図5(A)は、図5(F)に示すラック軸24が最も右側に変位した状態から、左方向への変位を開始し始めた状態を示している(図8(E)中のポイントPAに相当)。図中一点鎖線Cは変位ゼロの位置を表す。ラック軸24のボールねじ溝24bの側壁にボール54が当接し、ボール54がボールねじナット52のボールねじ溝52a側壁を押し、ボールねじナット52は図2中で左側から見た時計方向へ回転させられると共に軸線左方向へ変位させられる。図5(B)は、ラック軸24が振幅中心C(変位ゼロ{図8(E)中のタイミングt1に相当})を通り過ぎた状態を示している(図8(E)中のポイントPBに相当)。ここで、ラック軸24は、機械的な抵抗により左方向への変位速度が減衰している。一方、ボールねじナット52は、慣性による減速は大きくかからないため、振幅中心(変位ゼロ)Cを通過した時点で、モータ40により回転速度が低下させられる(反時計方向へ付勢される)。これにより、ボールねじナット52のボールねじ溝52aの側壁は、ボール54を介してラック軸24のボールねじ溝24bの側壁に激突せず、衝撃音が発生しない。図5(C)は、ラック軸24が左端に到達した状態を示している(図8(E)中のポイントPCに相当)。ここで、ラック軸24は、機械的な抵抗により左方向への変位速度を減衰させながら緩やかに図5(C)に示す左端位置で停止する。一方、ボールねじナット52は、ラック軸24と同様に緩やかに回転が停止する。
図4に示す電気式動力舵取装置のECU60は、モータレゾルバ44からの信号に基づきモータ40の回転角と同時に、ボールねじナット52の回転を検出している。先ず、回転角の振幅から、衝撃音発生条件の周波数を抽出する(S12)。ここでは、回転角の振幅の内の15Hz〜25Hzをバンドパスフィルタを用いて抽出する。この抽出した波形を図8(A)に示す。図8(A)中では、上述した図8(E)と同様に、正弦波のプラス側は右側への変位量を、マイナス側は左側の変位量を示している。抽出した周波数が、衝撃音発生条件の周波数(例えば、17Hz〜22Hz)かを判断する。ここで、衝撃音発生条件の周波数とは、例えば、石畳路を特定のスピード(40〜60Km/h)で走行中、衝撃音を発生するラック軸24の振動周期を意味し、車両により少しずつ異なることになる。
引き続き、本発明の第2実施形態に係る電気式動力舵取装置について、当該電気式動力舵取装置での制御を示す図7のフローチャート、及び、図8(B)のタイミングチャートを参照して説明する。なお、第2実施形態の電気式動力舵取装置の機械的構成については、図1〜図4を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、同図を参照すると共に説明は省略する。
上述した第1実施形態では、振幅中心(変位ゼロ)Cを通過した時点でモータの励磁を開始させた。これに対して、第2実施形態では、振幅中心(変位ゼロ)Cを通過する前にモータの励磁を開始させる。第2実施形態では、振幅中心(変位ゼロ)Cのタイミングを推測する必要があるため、回転角の振幅の周期を求めて、次の振幅中心(変位ゼロ)Cのタイミングを演算する。
第1実施形態と同様に、モータ回転角より衝撃音発生条件の周波数を抽出し(S12)、衝撃音発生条件の周波数かを判断する(S14)。ここで、衝撃音発生条件の周波数の場合には(S14:Yes)、算出した周期からブレーキ補正を実施するタイミングを演算する(S15)。例えば、図8(B)において、時刻0からt2までの1周期に基づき、次ゼロクロスするタイミングt3を演算し、タイミングt3よりも例えば、8ms早いタイミングを演算する。そして、演算した補正タイミングになったかを判断し(S16)、補正タイミングになると(S16:Yes)、上述した第1実施形態と同様にモータ電流をブレーキ方向へ補正する(S18、S22)。なお、タイミングt4から8ms早いタイミングは、タイミングt1からt3までの直前の周期に基づき演算する。
引き続き、本発明の第3実施形態に係る電気式動力舵取装置での衝撃音低減処理について、図8(C)のタイミングチャートを参照して説明する。
第2実施形態では、次の振幅中心(変位ゼロ)Cのタイミングを演算し、変位ゼロの前にブレーキ補正を開始した。これに対して、第3実施形態では、次の振幅中心(変位ゼロ)Cのタイミングを演算し、変位ゼロの後にブレーキ補正を開始する。例えば、図8(C)において、時刻0からt2までの1周期に基づき、次ゼロクロスするタイミングt3を演算し、タイミングt3よりも例えば、16ms遅いタイミングを演算する。そして、補正タイミングになると、モータ電流をブレーキ方向へ補正する。
引き続き、本発明の第4実施形態に係る電気式動力舵取装置での衝撃音低減処理について、図8(D)のタイミングチャートを参照して説明する。
第2実施形態では変位ゼロの前にブレーキ補正を開始し、第3実施形態では変位ゼロの後にブレーキ補正を開始した。これに対して、第4実施形態では、変位ゼロの前から後までブレーキ補正を継続する。例えば、図8(D)において、時刻0からt2までの1周期に基づき、次ゼロクロスするタイミングt3を演算し、例えば、タイミングt3の8ms前と16ms後のタイミングを演算する。そして、タイミングt3よりも8ms前の補正タイミングになると、モータ電流のブレーキ方向への補正を開始し、これを24ms間(即ち、タイミングt3の16ms後まで)継続する。
21 ステアリングホイール
22 ステアリング軸
23 ピニオン軸
23c ピニオンギヤ
24 ラック軸
24a ラック溝
30 トルクセンサ
31 トーションバー
35 第1レゾルバ
37 第2レゾルバ
40 モータ
44 モータレゾルバ
50 ボールねじ機構
52 ボールねじナット
52a ボールねじ溝
54 ボール
60 ECU
Claims (7)
- ラック・ピニオン式の操舵機構のラック軸にモータでアシスト力を与える電気式動力舵取装置において、
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の変位を検出する検出手段と、
ラック軸の変位にモータの動きを追随させるよう制御するモータ制御手段とを備えることを特徴とする電気式動力舵取装置。 - ラック・ピニオン式操舵機構のラック軸に、モータにより回動されるボールねじナットからベアリングを介しラック軸側に設けられたボールねじ溝へアシスト力を伝える電気式動力舵取装置において、
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の変位ゼロの時点から、所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを特徴とする電気式動力舵取装置。 - ラック・ピニオン式操舵機構のラック軸に、モータにより回動されるボールねじナットからベアリングを介しラック軸側に設けられたボールねじ溝へアシスト力を伝える電気式動力舵取装置において、
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の周波数が特定範囲であるかを判断する周波数判断手段と、
前記周波数判断手段により特定範囲であると判断された際に、前記往復変位の変位ゼロの時点から所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを特徴とする電気式動力舵取装置。 - ラック・ピニオン式操舵機構のラック軸に、モータにより回動されるボールねじナットからベアリングを介しラック軸側に設けられたボールねじ溝へアシスト力を伝える電気式動力舵取装置において、
ラック軸の車両進行方向に対する横方向の往復変位による前記ボールねじナットの回転を検出する検出手段と、
前記往復変位の周波数を演算し、演算した周波数から推定した次の往復変位の変位ゼロの時点から所定のタイミングで、ボールねじナットの回転速度を低下させる方向へモータを制御するモータ制御手段とを備えることを特徴とする電気式動力舵取装置。 - 前記推定した次の往復変位の変位ゼロの時点からの所定のタイミングは、次の往復変位の変位ゼロの時点の前であることを特徴とする請求項4の電気式動力舵取装置。
- 前記推定した次の往復変位の変位ゼロの時点からの所定のタイミングは、次の往復変位の変位ゼロの時点の後であることを特徴とする請求項4の電気式動力舵取装置。
- 前記検出手段は、前記モータの回転角センサからなることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1の電気式動力舵取装置。
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