JP2005067445A - 車両のサイドシル - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両の側面衝突に際し,その衝撃力をサイドシルアウタからサイドシルインナに効率良く伝達し得るようにしたサイドシルを提供する。
【解決手段】 サイドシル1はサイドシルインナ3と,サイドシルアウタ4とを有する。サイドシルアウタ4は,アウタ本体6と,上側,下側被接合部7,8と,上側,下側被接合部7,8に接合された蓋板9と,コア材10とを備えている。サイドシルインナ3は,インナ本体12と,蓋板9に接合された上側,下側被接合部15,16とを有する。上側被接合部15は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の上側被接合部7およびコア材10の上部に対向し,下側被接合部16は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の下側被接合部8およびコア材10の下部に対向する。
【選択図】 図1
【解決手段】 サイドシル1はサイドシルインナ3と,サイドシルアウタ4とを有する。サイドシルアウタ4は,アウタ本体6と,上側,下側被接合部7,8と,上側,下側被接合部7,8に接合された蓋板9と,コア材10とを備えている。サイドシルインナ3は,インナ本体12と,蓋板9に接合された上側,下側被接合部15,16とを有する。上側被接合部15は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の上側被接合部7およびコア材10の上部に対向し,下側被接合部16は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の下側被接合部8およびコア材10の下部に対向する。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両のサイドシルに関する。
車両のサイドシルは,フロアパネルの左,右両側部にそれぞれ設けられて車両の前後方向に伸び,且つ車両前後方向と交差する断面を閉断面にすべく,フロアパネルに隣接するサイドシルインナと,そのサイドシルインナの外側に在るサイドシルアウタとを有する。この場合,サイドシルアウタは,チャンネル状をなし,且つ開口部をサイドシルインナに臨ませたアウタ本体と,その開口部の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びる上側,下側被接合部とを有する。一方,サイドシルインナは,チャンネル状をなし,且つ開口部をサイドシルアウタに臨ませたインナ本体と,その開口部の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びる上側,下側被接合部とを有し,それら上側,下側被接合部はそれぞれサイドシルアウタの上側,下側被接合部に接合されている(例えば,特許文献1参照)。
特公昭62−60309号公報
車両の側面衝突に際しては,サイドシルアウタに作用した衝撃力を,そのサイドシルアウタを介してサイドシルインナに伝達し,そのサイドシルインナを変形させて吸収するのであるが,前記のようにサイドシルアウタとサイドシルインナの上側,下側被接合部相互をそれぞれ突合せただけでは,サイドシルアウタからサイドシルインナへの衝撃力伝達効率が悪い,という問題があった。
本発明は車両の側面衝突に際し,その衝撃力をサイドシルアウタからサイドシルインナに効率良く伝達し得るようにした前記サイドシルを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明によれば,車両のフロアパネルの左,右両側部にそれぞれ配設されて車両の前後方向に伸び,且つ車両前後方向と交差する断面を閉断面にすべく,前記フロアパネルに隣接するサイドシルインナと,そのサイドシルインナの外側に在るサイドシルアウタとを有するサイドシルにおいて,前記サイドシルアウタは,チャンネル状をなし,且つ開口部を前記サイドシルインナに向けたアウタ本体と,前記開口部の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びる上側,下側被接合部と,上,下縁部をそれぞれ前記上側,下側被接合部に接合されて前記開口部を閉じる蓋板と,前記アウタ本体内に充填されたコア材とを備え,前記サイドシルインナは,チャンネル状をなし,且つ開口部を前記サイドシルアウタに向けたインナ本体と,前記開口部の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びて前記蓋板に接合された上側,下側被接合部とを有し,その上側被接合部は,前記蓋板を介して前記サイドシルアウタの前記上側被接合部および前記コア材の上部に対向し,前記下側被接合部は,前記蓋板を介して前記サイドシルアウタの前記下側被接合部および前記コア材の下部に対向する,車両におけるサイドシルが提供される。
前記のようにサイドシルアウタを,コア材および蓋板を用いて中実体とすることによりその剛性を向上させ,またサイドシルアウタの上側,下側被接合部およびコア材の上,下部と,サイドシルインナの上側,下側被接合部とを蓋板を介して対向させると,車両の側面衝突に際してサイドシルアウタに作用した衝撃力を,そのサイドシルアウタを介しサイドシルインナに効率良く伝達し,これによりサイドシルインナを確実に変形させて前記衝撃力を十分に吸収することができる。
図1,2に示す第1実施例において,サイドシル1は,車両の鋼板製フロアパネル2の左,右両側部(図面には右側部のみ示す。)にそれぞれ設けられて車両の前後方向aに伸びている。またサイドシル1は,車両前後方向aと交差する断面を閉断面にすべく,フロアパネル2に隣接するサイドシルインナ3と,そのサイドシルインナ3の外側,つまり車幅方向外側に在るサイドシルアウタ4とを有する。サイドシルアウタ4は,FRP,実施例ではCFRP(炭素繊維強化プラスチックス)より構成されたもので,チャンネル状をなし,且つ開口部5をサイドシルインナ3に向けたアウタ本体6と,その開口部5の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びる上側,下側被接合部7,8とを有する。FRP,実施例ではCFRPより構成された蓋板9が,その上,下縁部をそれぞれ上側,下側被接合部7,8に,例えば接着剤により接合されて前記開口部5を閉じており,アウタ本体6内には硬質ウレタンフォームよりなるコア材10が充填されている。これによりサイドシルアウタ4はその剛性の向上を図られている。
サイドシルインナ3は,Al合金(例えば,JIS A6063−T5)製押出し材より得られたもので,チャンネル状をなし,且つ開口部11をサイドシルアウタ4に向けたインナ本体12と,その開口部11の上,下縁,つまり,インナ本体12の上壁13および下壁14の縁からそれぞれ上,下方に伸びて蓋板9に,例えば接着剤により接合された上側,下側被接合部15,16とを有する。また上側被接合部15は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の上側被接合部7およびコア材10の上部に対向している。また下側被接合部16は,蓋板9を介してサイドシルアウタ4の下側被接合部8およびコア材10の下部に対向している。
インナ本体12の下壁14に車室側に向かう突出部17が設けられており,その突出部17と,そこに重ね合せられたフロアパネル2の側縁部とが,例えば溶接によって接合されている。またフロアパネル2上には車両左右方向に伸びるAl合金(例えば,JIS A6063−T5)製クロスメンバ18が固定されていて,その左,右端面はインナ本体12の側壁19外面に突き当てられて溶接されている。
前記のようにサイドシルアウタ4を,コア材10および蓋板9を用いて中実体とすることによりその剛性を向上させ,またサイドシルアウタ4の上側,下側被接合部7,8およびコア材10の上,下部と,サイドシルインナ3の上側,下側被接合部15,16とを蓋板9を介して対向させると,車両の側面衝突に際してサイドシルアウタ4に作用した衝撃力を,そのサイドシルアウタ4を介してサイドシルインナ3に効率良く伝達し,これによりサイドシルインナ3の上,下壁13,14を確実に変形させて前記衝撃力を十分に吸収することができる。
またサイドシルアウタ4はCFRPおよび硬質ウレタンフォームよりなり,またサイドシルインナ3はAl合金よりなるので,サイドシル1の軽量化が図られている。
図3に示す第2実施例において,そのコア材10は,アウタ本体6内面全体に密着する発泡アルミニウム層20と,その発泡アルミニウム層20内面および蓋板9間の空間を埋める硬質ウレタンフォーム塊21とより構成される。この場合,サイドシルインナ3の上側,下側被接合部15,16は,コア材10に対しては,それぞれ蓋板9を介して発泡アルミニウム層20の上部,下部端面22,23に対向する。その他の構成は第1実施例と同じである。
前記のように構成すると,アウタ本体6に対する発泡アルミニウム層20の補強作用によってサイドシルアウタ4の剛性が一層高められ,また発泡アルミニウムは硬質ウレタンフォームに比べて低弾性であるからサイドシルインナ3への衝撃力の伝達がより効率良く行われる。
図4に示す第3実施例においては,蓋板9の上,下方向中間部を,開口をアウタ本体6に向けたチャンネル状に形成し,そのチャンネル状部24の側壁25をインナ本体12の側壁19に当接させて,両側壁19,25を複数のボルト継手26により締結したものである。この場合,各ボルト27をねじ込む各ナット28はチャンネル状部24の側壁25内面に,例えば接着剤により接合される。その他の構成は実施例1と同じである。
前記のように構成すると,サイドシル1の剛性を大いに高めることができる。また車両の側面衝突に際しては,サイドシルアウタ4に作用した衝撃力をサイドシルインナ12だけでなくクロスメンバ18にも伝達して,そのクロスメンバ18をも衝撃吸収部材として利用し,これにより効率的な衝撃吸収を行うことが可能である。
1…………サイドシル
2…………フロアパネル
3…………サイドシルインナ
4…………サイドシルアウタ
5…………開口部
6…………アウタ本体
7…………上側被接合部
8…………下側被接合部
9…………蓋板
10………コア材
11………開口部
12………インナ本体
15………上側被接合部
16………下側被接合部
2…………フロアパネル
3…………サイドシルインナ
4…………サイドシルアウタ
5…………開口部
6…………アウタ本体
7…………上側被接合部
8…………下側被接合部
9…………蓋板
10………コア材
11………開口部
12………インナ本体
15………上側被接合部
16………下側被接合部
Claims (1)
- 車両のフロアパネル(2)の左,右両側部にそれぞれ配設されて車両の前後方向(a)に伸び,且つ車両前後方向(a)と交差する断面を閉断面にすべく,前記フロアパネル(2)に隣接するサイドシルインナ(3)と,そのサイドシルインナ(3)の外側に在るサイドシルアウタ(4)とを有するサイドシルにおいて,前記サイドシルアウタ(4)は,チャンネル状をなし,且つ開口部(5)を前記サイドシルインナ(3)に向けたアウタ本体(6)と,前記開口部(5)の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びる上側,下側被接合部(7,8)と,上,下縁部をそれぞれ前記上側,下側被接合部(7,8)に接合されて前記開口部(5)を閉じる蓋板(9)と,前記アウタ本体(6)内に充填されたコア材(10)とを備え,前記サイドシルインナ(3)は,チャンネル状をなし,且つ開口部(11)を前記サイドシルアウタ(4)に向けたインナ本体(12)と,前記開口部(11)の上,下縁からそれぞれ上,下方に伸びて前記蓋板(9)に接合された上側,下側被接合部(15,16)とを有し,その上側被接合部(15)は,前記蓋板(9)を介して前記サイドシルアウタ(4)の前記上側被接合部(7)および前記コア材(10)の上部に対向し,前記下側被接合部(16)は,前記蓋板(9)を介して前記サイドシルアウタ(4)の前記下側被接合部(8)および前記コア材(10)の下部に対向することを特徴とする車両のサイドシル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003301131A JP2005067445A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 車両のサイドシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003301131A JP2005067445A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 車両のサイドシル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34405843
Family Applications (1)
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JP2003301131A Pending JP2005067445A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 車両のサイドシル |
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Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103359176A (zh) * | 2012-03-30 | 2013-10-23 | 富士重工业株式会社 | 车辆 |
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CN115416760A (zh) * | 2022-09-02 | 2022-12-02 | 长城汽车股份有限公司 | 前地板总成及车辆 |
-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003301131A patent/JP2005067445A/ja active Pending
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