JP2005066611A - レーザマーキング装置 - Google Patents

レーザマーキング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005066611A
JP2005066611A JP2003296978A JP2003296978A JP2005066611A JP 2005066611 A JP2005066611 A JP 2005066611A JP 2003296978 A JP2003296978 A JP 2003296978A JP 2003296978 A JP2003296978 A JP 2003296978A JP 2005066611 A JP2005066611 A JP 2005066611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control data
marking
laser
data
dots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003296978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4461740B2 (ja
Inventor
Yoshimitsu Baba
美充 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Laserfront Technologies Inc
Original Assignee
Laserfront Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Laserfront Technologies Inc filed Critical Laserfront Technologies Inc
Priority to JP2003296978A priority Critical patent/JP4461740B2/ja
Publication of JP2005066611A publication Critical patent/JP2005066611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461740B2 publication Critical patent/JP4461740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】 イメージデータから制御データを生成するレーザマーキング装置において、マーキングの品質を向上させるとともに、マーキングの加工時間を短縮させる。
【解決手段】 レーザマーキング装置1は、レーザ光を出射するレーザ発振器2と、レーザ光の出射をON/OFFするQスイッチ素子3と、出射されたレーザ光を2次元方向に走査させるガルバノメータ4、5と、制御データにもとづいて、Qスイッチ素子3及びガルバノメータ4、5の動作を制御するマーキング制御部13と、イメージデータから制御データを自動的に生成する制御データ生成部12とを備え、制御データ生成部12が、イメージデータにおいて縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを順次検索し、隣接したON状態のドットが連続した線としてマーキングされるように制御データを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光を2次元方向に走査し、被加工物に文字や図形をマーキングするレーザマーキング装置に関する。
レーザ光を2次元方向に走査し、被加工物に文字や図形をマーキングするレーザマーキング装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。例えば、電子部品などの表面に、品名、ロット番号、会社名、ロゴマークなどをマーキングする際に広く使用されている。
図7は、従来のレーザマーキング装置を示す斜視図、図8は、従来のレーザマーキング装置によるマーキングの例を示す説明図、図9は、従来のレーザマーキング装置が用いるマーキングデータの例を示す説明図である。
図7に示すように、レーザマーキング装置100は、レーザ光を出射するレーザ発振器(レーザ光源)101と、レーザ光の出射をON/OFFするQスイッチ素子(スイッチ部)102と、出射されたレーザ光を2次元方向に走査させる2つのガルバノメータ(走査部)103、104と、レーザ光を加工面105で集光させるfシータレンズ106と、Qスイッチ素子102及びガルバノメータ103、104の動作を制御するコントローラ107とを備えて構成されている。
従来のレーザマーキング装置100は、図8(a)に示されるようなマーキングデータ108を元にマーキングを行う。このマーキングデータ108は、例えば、コントローラ107又は他のコンピュータにおいて、CADなどのソフトウエアを利用して作成される。
マーキングデータ108のマーキング部(実線部)109では、Qスイッチ素子102を制御して、一定の周期でレーザパルスを出射するとともに、レーザ光が加工面105上でマーキング部109の軌跡を所定の速度でたどるようにガルバノメータ103、104を制御する。
また、マーキングデータ108の移動部(点線部)110では、Qスイッチ素子102によりレーザ光を停止させるとともに、ガルバノメータ103、104を高速で動作させ、レーザ光の照準位置をつぎのマーキング開始位置に移動させる。
この繰り返しにより、加工面105には、スポット径50〜300μmのレーザ光が2次元方向に走査され、図8(b)に示すようなマーキング111が加工される。
しかしながら、従来のレーザマーキング装置100は、図8(a)に示されるように、レーザ光を走査する方向や位置をデータ化したベクトルデータを元にレーザ光を走査してマーキングを行うため、イメージデータをマーキングする場合、マーキングデータの作成に手間がかかるという問題がある。
例えば、イメージスキャナから読み込んだロゴマークなどをマーキングする場合、読み込んだビットマップ形式などのイメージデータを、図形などの輪郭を自動的に抽出してベクトル化するソフトウエアを利用して、DXF形式などのベクトルデータに変換した後、これをCADに取り込み、ディスプレイ上で輪郭データを手作業で修正し、図8(a)に示すようなマーキングデータ108を作成していた。
また、塗りつぶしが必要な図形や太線文字をマーキングする場合には、図9(a)に示すように、複数の線からなるベクトル形式のマーキングデータ112や、図9(b)に示すように、複数の輪郭線からなるベクトル形式のマーキングデータ113を作成する必要があるため、マーキングデータの作成に手間がかかっていた。
そこで、マーキング動作のための制御データを、イメージデータから生成するレーザマーキング装置が提案されている(例えば、特許文献3〜5参照。)。このようなレーザマーキング装置によれば、イメージデータをマーキングする際に、CADなどを用いてベクトルデータを生成する必要がないので、効率良くマーキングを行うことが可能になる。
特開平5−146887号公報 実開平7−33476号公報 特開平4−372348号公報 特開2001−66530号公報 特開昭63−295080号公報
しかしながら、特許文献3、4に示されるレーザマーキング装置では、イメージデータを同一方向にトレースして、制御データを生成するため、斜めや円弧を表現する部分に凹凸(ギザギザ)が残り、マーキングの品質に問題がある。
また、特許文献3、4に示される方法で生成された制御データには、マーキング線の書き始めとなるポイントが数多く存在するため、いわゆるファーストパルスによってマーキングの品質が低下するだけでなく、マーキング時間の遅延をまねくという問題がある。
つまり、マーキングに用いられるQスイッチレーザ発振器は、Qスイッチ素子の抑制によりレーザ発振が停止すると、励起光源の励起によって得た光エネルギーをレーザ媒体内に蓄積し、Qスイッチ素子による抑制が解除された瞬間にレーザパルスを出射する。このレーザパルスの尖塔値は、Qスイッチ素子の抑制によるレーザ停止時間が長いほど大きくなり、そのレーザ停止時間がレーザ媒質の上準位寿命を越えると最大となる。これにより、レーザパルス発振の開始時には、レーザ媒質内の励起エネルギーが最大になった状態でレーザパルスが発生するため、ファーストパルスと呼ばれる尖塔値の高いレーザパルスが出力される。一方、レーザ媒質内の励起エネルギーが十分に蓄積されない早い繰り返しのレーザパルス出力でマーキングを行った場合には、ファーストパルスとの尖塔値の差が、加工の差として現れる。したがって、マーキング線の書き始めとなるポイントが数多く存在すると、上記の加工差によって加工品質が損なわれることになる。
なお、Qスイッチ素子による抑制力を徐々に落とし、弱いレーザを少しずつ出力することでNd:YAGロッドの反転分布量を徐々に下げ、ファーストパルスの発生を防ぐ装置を使用することも提案される。
しかしながら、この装置では、Nd:YAGロッドの反転分布量を徐々に下げるのに時間がかかり、マーキングが遅くなるという問題がある。また、マーキング線の書き始め部分を弱いレーザでマーキングするため、マーキングが薄くなったり、他のマーキング部分とは異なった加工状態になってしまうという問題がある。
また、特許文献5には、文字や図形を構成するドットをマーキング線によって実質的に縁取ることが示されている。しかしながら、特許文献5では、その具体的な方法が示されていないだけでなく、文字や図形の内側を構成するドットをどのように処理するかについて、具体的な記載がない。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、マーキング動作のための制御データを、イメージデータから自動的に生成するものでありながら、斜めや円弧を表現する部分に凹凸が生じたり、ファーストパルスによる加工品質の低下を抑制し、品質の良いマーキングを行うことができるレーザマーキング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明のレーザマーキング装置は、レーザ光を2次元方向に走査し、被加工物に文字や図形をマーキングするレーザマーキング装置であって、レーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光の出射をON/OFFするスイッチ部と、出射されたレーザ光を2次元方向に走査させる走査部と、制御データにもとづいて、前記スイッチ部及び前記走査部の動作を制御するマーキング制御部と、イメージデータから前記制御データを自動的に生成する制御データ生成部とを備え、前記制御データ生成部が、前記イメージデータにおいて縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを順次検索し、隣接したON状態のドットが連続した線としてマーキングされるように制御データを生成する構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、イメージデータにおけるON状態のドットを一方向に繋ぐことなく、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを、連続した線としてマーキングするので、斜めや円弧を表現する部分であっても、凹凸を生じることなく、マーキングすることが可能になる。
また、文字や図形を連続する線で一筆書き状にマーキングすることが可能になるため、ファーストパルスによる加工品質の低下を抑制して、品質の良いマーキングを行うことができるとともに、加工時間を短縮することができる。
また、本発明のレーザマーキング装置は、前記制御データ生成部が、隣接したON状態のドットを、前記イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部分から優先的に検索する構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、イメージデータから制御データを生成するものでありながら、凹凸が生じ易い輪郭部分の加工品質を向上させることができる。
また、本発明のレーザマーキング装置は、前記制御データ生成部が、前記イメージデータにおいて所定の順序でON状態のドットを検索し、ON状態のドットを見つけたとき、そのドットを基準として、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを所定の順序で検索し、最初に見つけたON状態のドットにもとづいて制御データを生成するとともに、このドットを基準として隣接したドットの検索を繰り返す構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、簡単な処理の繰り返しによって、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを、連続した線としてマーキングすることができる。しかも、隣接したドットの検索順序を適正に設定することにより、イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部分から優先的に検索することができる。
また、本発明のレーザマーキング装置は、前記制御データには、前記スイッチ部のON/OFFデータ、前記走査部のX−Y座標データ及びウエイト時間データが含まれる構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、適正なウエイト時間データを生成することにより、加工開始待機時間やレーザ走査速度を適正化し、品質の良いマーキングを行うことができる。
また、本発明のレーザマーキング装置は、前記制御データ生成部が、生成した前記制御データを制御データ記憶部に出力する構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、生成した制御データを再利用することが可能になるので、同一のマーキングを実施する際に、処理時間を短縮し、マーキングの効率を向上させることができる。
また、本発明のレーザマーキング装置は、前記制御データ生成部が、生成した前記制御データを前記マーキング制御部に出力する構成としてある。
レーザマーキング装置をこのように構成すれば、制御データの保存や読み出しに要する時間を省き、迅速にマーキングを行うことが可能になる。
以上のように、本発明によれば、イメージデータから制御データを生成するものでありながら、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを、連続した線としてマーキングするので、斜めや円弧を表現する部分であっても、凹凸を生じることなく、品質の良いマーキングを行うことができる。
しかも、文字や図形を連続する線で一筆書き状にマーキングすることができるので、ファーストパルスによる加工品質の低下を抑制できるとともに、加工開始時の遅延を減らして、加工時間も短縮することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るレーザマーキング装置の構成を示すブロック図である。
この図に示すように、レーザマーキング装置1は、レーザ光を出射するレーザ発振器(レーザ光源)2と、レーザ光の出射をON/OFFするQスイッチ素子(スイッチ部)3と、出射されたレーザ光を2次元方向に走査させる2つのガルバノメータ(走査部)4、5と、レーザ光を被加工物6の加工面に集光させるfシータレンズ7と、Qスイッチ素子3及びガルバノメータ4、5の動作を制御するメインコントローラ8とを備えて構成されている。
メインコントローラ8は、図形作成部9と、マーキング条件入力部10と、マーキングデータ保存部(制御データ記憶部)11と、制御データ生成部12と、マーキング制御部13とを備えている。
また、メインコントローラ8には、CRT、液晶ディスプレイなどの表示装置14と、キーボードなどの入力装置15と、Qスイッチ素子3を駆動させるQスイッチドライバ16と、ガルバノメータ4、5を駆動させるガルバノメータドライバ17とが接続され、Qスイッチ素子3又はガルバノメータ4、5を動作させる際には、メインコントローラ8からQスイッチドライバ16又はガルバノメータドライバ17に対して制御信号が出力される。
前記図形作成部9は、ビットマップ形式などのイメージデータを編集するソフトウエアであり、オペレータの操作によって入力装置15から入力された情報を元に、マーキングのイメージをイメージデータとしてマーキングデータ保存部11に出力する。
マーキング条件入力部10は、マーキング時におけるガルバノメータ4、5の動作速度や、レーザ発振周波数などの制御条件を入力するソフトウェアであり、オペレータの操作によって入力装置15から入力された情報を元に、制御条件となるパラメータを生成し、マーキングデータ保存部11に出力する。
制御データ生成部12は、マーキングデータ保存部11からイメージデータを取り出すとともに、このイメージデータからQスイッチドライバ16及びガルバノメータドライバ17の制御データを自動的に生成し、これをマーキングデータ保存部11に出力する。
マーキングデータ保存部11は、ハードディスクやRAMなどの記憶媒体であり、図形作成部9から出力されたイメージデータ、マーキング条件入力部10から出力された制御パラメータ、制御データ生成部12から出力された制御データなどを保存する。
マーキング制御部13は、マーキングデータ保存部11から制御データを読み込み、Qスイッチドライバ16及びガルバノメータドライバ17へ制御信号を出力する。Qスイッチドライバ16は、メインコントローラ8から受信したON/OFF制御信号に応じて、Qスイッチ素子3に与える高周波電力をON/OFFする。Qスイッチ素子3は、Qスイッチドライバ16からの高周波電力を受けたときには、Qスイッチ素子3の内部でレーザ光を偏向させ、レーザ発振器2から発振されるレーザ光を抑制する。また、Qスイッチドライバ16からの高周波電力を受けないときには、レーザ光を偏向せず通過させ、レーザ発振器2からレーザを出射させる。
ガルバノメータドライバ17は、メインコントローラ8から受信した位置信号を電圧に変換し、レーザ光を反射するミラーが取り付けられたガルバノメータ4、5に出力する。ガルバノメータ4、5は、それぞれ直交する方向に配置され、ガルバノメータドライバ17から入力した電圧レベルに相当する位置に回転することにより、レーザ発振器2から出射されたレーザ光を被加工物6の加工面上で2次元方向に走査させる。
fシータレンズ7は、ガルバノメータ4、5によって走査されたレーザ光を、被加工物6の加工面上で集光させる。
つぎに、レーザマーキング装置1の動作について、図1〜図3を参照して説明する。なお、説明を分かり易くするために、本実施形態では、メインコントローラ8としてパーソナルコンピュータを用いることを想定した。
図2は、イメージデータを示す説明図、図3は、制御データを示す説明図である。
マーキングを行う場合は、予めマーキングに必要な制御パラメータ(ガルバノメータの動作速度、レーザ発振周波数など)をメインコントローラ8のマーキングデータ保存部11に保存する。また、市販のイメージデータ編集ソフトウエアなどを用い、マーキングしようとする文字や図形を、2値化したイメージデータとして作成し、これをメインコントローラ8のマーキングデータ保存部11に保存する。なお、図2に示すイメージデータの1ドットは、レーザビーム径と同じとして考え、ドットの位置は、マーキング時のレーザ照射位置を示すものとする。また、ドットのON/OFFは、レーザ照射の有無を示すものとする。
つぎに、所定の操作を行うと、制御データ生成部12が、マーキングデータ保存部11からイメージデータを読み込み、これを図3のような制御データに順次変換し、マーキングデータ保存部11に保存する。
なお、図3のX座標データ、Y座標データは、イメージデータのドットの位置から算出されたガルバノメータ4、5の移動先である。また、図3のウエイト時間データは、ガルバノメータ4、5を移動させた後のウエイト時間(つぎの制御データを処理するまでの待ち時間)である。更に、図3のレーザON/OFFデータは、レーザ光の出力、停止を指示するフラグである。
つぎに、所定の操作でマーキングを開始すると、マーキング制御部13は、マーキングデータ保存部11の制御データにもとづき、Qスイッチドライバ16及びガルバノメータドライバ17の制御信号をタイミングを取りながら出力する。これにより、Qスイッチドライバ16及びガルバノメータドライバ17が、制御データに応じて、Qスイッチ素子3及びガルバノメータ4、5を動作させ、マーキングが実行される。
つぎに、制御データ生成部12の動作について、図2〜6を参照して説明する。
図4は、制御データ生成部の動作を示すフローチャート、図5は、隣接ドットの検索ルールを示す説明図、図6は、イメージデータにおける隣接ドットの検索順序を示す説明図である。
図4に示すように、制御データ生成部12は、まず、イメージデータの最上列から順番に、右方向(図2のA1、A2)に検索を行い、ON状態のドットデータを検出する(S1)。ON状態のドットデータを検出すると(S2)、レーザの照射位置のデータとして、図3に示すような制御データを出力する(S3)。最初の制御データのウエイト時間データには、ガルバノメータ4、5が移動したとき、振動がおさまるまでのウエイト時間が設定され、また、レーザ光をONにするためのフラグが付加される。制御データに変換したドットデータは、OFFに変更し(S4)、再度検出されないようにする。
つぎに、上記のドット位置を基準として、縦横又は斜めに隣接するON状態のドットを検索し(S5)、隣接したドットを見つけると(S6)、そのドット位置に相当する制御データを出力する(S7)。隣接したドットを検出する際は、直前に制御データへ変換したドットからの移動方向に対して、図5の1〜6に示す順に検索し、最初に見つかったドットを制御データに変換する。このとき、制御データのウエイト時間は、レーザ光の走査速度が、予め制御パラメータとして入力されたガルバノメータ4、5の動作速度となるように算出される。また、レーザON/OFFデータには、ONのフラグがセットされる。そして、制御データに変換されたドットデータは、最初に制御データに変換されたドットデータと同様に、OFFに変更する(S8)。
以降、縦横又は斜めに隣接したON状態のドットが無くなるまで処理を繰り返し、制御データを出力する。隣接したON状態のドットが無くなると、最後に出力した制御データのレーザON/OFFフラグをOFFにする(S9)。その後、イメージデータにおけるON状態のドットが無くなるまで(S10)、上記の一連の動作を繰り返し行う。
そして、上記のような動作を行うと、図6に示すように、イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部が優先的に検索され、輪郭部を構成するドットを連続した線としてマーキングする制御データが生成される。その後、文字や図形の内側部が検索され、内側部を構成するドットを一筆書き状にマーキングする制御データが生成されることになる。
つぎに、制御データ生成部12が生成した制御データにもとづくマーキング動作について説明する。
マーキング制御部13は、Qスイッチドライバ16をONの状態にし、レーザ光の発振を停止する。また、ガルバノメータドライバ17に原点への移動信号を出力し、ガルバノメータ4、5を原点に移動する。つぎに、制御データ生成部12で生成され、マーキングデータ保存部11に保存された制御データを順次読み込み、以下のように処理を行う。
まず、X、Y座標データの示す位置にガルバノメータ4、5を移動し、ウエイト時間データに記された時間の経過を待つ。つぎに、レーザON/OFFデータにしたがい、レーザONの場合には、Qスイッチドライバ16の高周波電力を停止してレーザ光を出力させ、OFFの場合には、Qスイッチドライバ16に高周波電力を出力してレーザ光を停止させる。
全ての制御データを処理するまで上記の動作を繰り返し、マーキングを行う。
以上のように、本実施形態によれば、レーザマーキング装置1は、イメージデータから制御データを自動的に生成する制御データ生成部12を備え、この制御データ生成部12が、イメージデータにおいて縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを順次検索し、隣接したON状態のドットが連続した線としてマーキングされるように制御データを生成するので、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを、連続した線としてマーキングすることが可能である。これにより、斜めや円弧を表現する部分であっても、凹凸を生じることなくマーキングすることができる。
また、文字や図形を連続する線で一筆書き状にマーキングすることが可能になるので、ファーストパルスによる加工品質の低下を抑制して、品質の良いマーキングを行うことができるとともに、加工時間を短縮することができる。
また、制御データ生成部12が、隣接したON状態のドットを、イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部分から優先的に検索するので、イメージデータから制御データを生成するものでありながら、凹凸が生じ易い輪郭部分の加工品質を向上させることができる。
また、制御データ生成部12が、イメージデータにおいて所定の順序でON状態のドットを検索し、ON状態のドットを見つけたとき、そのドットを基準として、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを所定の順序で検索し、最初に見つけたON状態のドットにもとづいて制御データを生成するとともに、このドットを基準として隣接したドットの検索を繰り返すので、簡単な処理の繰り返しによって、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを、連続した線としてマーキングすることができる。しかも、隣接したドットの検索順序を適正に設定することにより、イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部分から優先的に検索することができる。
また、制御データ生成部12が生成した制御データには、Qスイッチ素子3のON/OFFデータ、ガルバノメータ4、5のX−Y座標データ及びウエイト時間データが含まれるので、適正なウエイト時間データを生成することにより、加工開始待機時間やレーザ走査速度を適正化し、品質の良いマーキングを行うことができる。
また、制御データ生成部12が、生成した制御データをマーキングデータ保存部11に出力するので、生成した制御データを再利用することが可能になる。これにより、同一のマーキングを実施する際に、処理時間を短縮し、マーキングの効率を向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論である。例えば、CADなどで作成したDXFデータなどのベクトルデータを、イメージデータに変換する機能を追加することにより、ベクトルデータのマーキングも容易に行うことができる。
また、イメージデータの1ドットは、必ずしもレーザビーム径として見立てる必要は無く、例えば、ガルバノメータ4、5の最小移動単位(分解能)などとして、さらに精細なマーキングを行うことも可能である。
また、制御データ生成部12が生成した制御データを、マーキングデータ保存部11に記憶することなく、マーキング制御部13に直接出力するようにしてもよい。この場合には、制御データの保存や読み出しに要する時間を省き、迅速にマーキングを行うことが可能になる。
本発明は、レーザ光を2次元方向に走査し、被加工物に文字や図形をマーキングするレーザマーキング装置に適用される。特に、イメージデータを元にマーキングを行う場合に有用である。
本発明に係るレーザマーキング装置の構成を示すブロック図である。 イメージデータを示す説明図である。 制御データを示す説明図である。 制御データ生成部の動作を示すフローチャートである。 隣接ドットの検索ルールを示す説明図である。 イメージデータにおける隣接ドットの検索順序を示す説明図である。 従来のレーザマーキング装置を示す斜視図である。 従来のレーザマーキング装置によるマーキングの例を示す説明図である。 従来のレーザマーキング装置が用いるマーキングデータの例を示す説明図である。
符号の説明
1 レーザマーキング装置
2 レーザ発振器
3 スイッチ素子
4 ガルバノメータ
5 ガルバノメータ
6 被加工物
8 メインコントローラ
9 図形作成部
10 マーキング条件入力部
11 マーキングデータ保存部
12 制御データ生成部
13 マーキング制御部
16 Qスイッチドライバ
17 ガルバノメータドライバ

Claims (6)

  1. レーザ光を2次元方向に走査し、被加工物に文字や図形をマーキングするレーザマーキング装置であって、
    レーザ光を出射するレーザ光源と、
    レーザ光の出射をON/OFFするスイッチ部と、
    出射されたレーザ光を2次元方向に走査させる走査部と、
    制御データにもとづいて、前記スイッチ部及び前記走査部の動作を制御するマーキング制御部と、
    イメージデータから前記制御データを自動的に生成する制御データ生成部とを備え、
    前記制御データ生成部が、前記イメージデータにおいて縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを順次検索し、隣接したON状態のドットが連続した線としてマーキングされるように制御データを生成することを特徴とするレーザマーキング装置。
  2. 前記制御データ生成部が、隣接したON状態のドットを、前記イメージデータに含まれる文字又は図形の輪郭部分から優先的に検索することを特徴とする請求項1記載のレーザマーキング装置。
  3. 前記制御データ生成部が、
    前記イメージデータにおいて所定の順序でON状態のドットを検索し、
    ON状態のドットを見つけたとき、そのドットを基準として、縦横及び斜めに隣接したON状態のドットを所定の順序で検索し、
    最初に見つけたON状態のドットにもとづいて制御データを生成するとともに、このドットを基準として隣接したドットの検索を繰り返す
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のレーザマーキング装置。
  4. 前記制御データには、前記スイッチ部のON/OFFデータ、前記走査部のX−Y座標データ及びウエイト時間データが含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
  5. 前記制御データ生成部が、生成した前記制御データを制御データ記憶部に出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
  6. 前記制御データ生成部が、生成した前記制御データを前記マーキング制御部に出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
JP2003296978A 2003-08-21 2003-08-21 レーザマーキング装置 Expired - Fee Related JP4461740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296978A JP4461740B2 (ja) 2003-08-21 2003-08-21 レーザマーキング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296978A JP4461740B2 (ja) 2003-08-21 2003-08-21 レーザマーキング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005066611A true JP2005066611A (ja) 2005-03-17
JP4461740B2 JP4461740B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=34402968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296978A Expired - Fee Related JP4461740B2 (ja) 2003-08-21 2003-08-21 レーザマーキング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461740B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160125971A (ko) 2014-02-27 2016-11-01 토레이 엔지니어링 컴퍼니, 리미티드 마킹 장치 및 패턴 생성 장치
KR20180063103A (ko) 2015-10-09 2018-06-11 토레이 엔지니어링 컴퍼니, 리미티드 마킹 장치
JP2018149546A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 日本電産コパル株式会社 ベクターマーキングデータ生成装置、及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160125971A (ko) 2014-02-27 2016-11-01 토레이 엔지니어링 컴퍼니, 리미티드 마킹 장치 및 패턴 생성 장치
KR20180063103A (ko) 2015-10-09 2018-06-11 토레이 엔지니어링 컴퍼니, 리미티드 마킹 장치
JP2018149546A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 日本電産コパル株式会社 ベクターマーキングデータ生成装置、及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4461740B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4575812B2 (ja) レーザーマーキング装置及びそれを用いたバーコード印字方法
JP2010125489A (ja) レーザマーカ及びレーザマーキングシステム
CN109849528B (zh) 激光打标方法、装置及计算机可读存储介质
JP4461740B2 (ja) レーザマーキング装置
JP5106787B2 (ja) レーザマーキング方法及び装置
CN112809191A (zh) 一种激光打标方法、装置及计算机可读存储介质
JP2021194677A (ja) レーザ加工装置および加工方法
KR101191639B1 (ko) 레이저 마킹 시스템 및 그 제어 방법
JP2009107002A (ja) レーザ加工装置、投影像投射方法
JP2009178755A (ja) レーザ加工装置
JP3365363B2 (ja) レーザマーキング装置及びその加工方法
JP2541501B2 (ja) レ―ザマ―キング方法
JP5248353B2 (ja) レーザ加工装置
JP2009107008A (ja) レーザ加工装置
JP4309666B2 (ja) レーザマーカにおけるレーザ出力制御方法及びレーザマーカ
JP4255051B2 (ja) 2次元バーコード印字方法および装置
JP7294190B2 (ja) レーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラム
JP4731138B2 (ja) レーザマーキング装置並びにレーザマーキング装置の座標データ生成方法
JP7367591B2 (ja) レーザ加工装置
JP4388749B2 (ja) レーザマーキング装置の高速文字変更制御方法及びレーザマーキング装置
JP2006068760A (ja) レーザマーキング方法及びレーザマーキング装置
JP6036738B2 (ja) レーザマーカ
JP2001321970A (ja) レーザマーキング装置
JP2003230971A (ja) スキャン方式によるレーザ加工方法及び加工装置
JP4778649B2 (ja) レーザマーカ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060410

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees