JP4778649B2 - レーザマーカ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を用いて樹脂、木、金属等の対象物の表面に文字等のマーキングを行うための装置であるレーザマーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のレーザマーカは、炭酸ガスレーザ又はYAGレーザのような比較的高い出力が得られるレーザから発せられたレーザ光で樹脂、木、金属等の対象物の表面を加熱し、表面を局部的に変色又は変形させることにより文字等のマーキングを行う。
【0003】
マーキングすべき文字等に沿ってレーザ光を偏向させる方法として、通常はベクタースキャンと呼ばれる方法が用いられる。これは、ガルバノミラーを用いてレーザ光のX方向及びY方向の偏向を同時に制御することにより、文字又は線画に沿ってレーザ光の照射スポットを移動させる方法である。効率よく短時間でマーキングを行うように、できるだけ一筆書きとなる軌跡が選択される。
【0004】
レーザマーカは通常、ヘッド部とコントローラ部とに分かれ、両者がケーブルによって接続されている。ヘッド部にはレーザ発振器及びレーザ光の偏向光学系が内蔵されている。コントローラ部には、レーザ発振器及び偏向光学系等の制御を行う処理手段(マイクロプロセッサ)が備えられている。また、印字文字の種類及び印字位置を含む設定情報を記憶する第1記憶部(SRAM)と、その設定情報から生成される展開情報とを記憶する第2記憶部(DRAM)がコントローラ部に設けられている。展開情報は、レーザ光が対象物の表面をたどるべき軌跡に関する情報である。
【0005】
コントローラ部には表示部及び入力部を有するコンソールが接続され、設定情報がコンソールからコントローラ部に与えられる。また、印字加工の実行に関する指示もコンソールからコントローラ部に与えられる。
【0006】
コンソールからコントローラ部に与えられた設定情報は一旦第1記憶部に記憶され、印字加工を実行する際に処理手段が設定情報の展開処理を実行する。つまり、印字文字の種類及び印字位置を含む設定情報からレーザ光がたどるべき軌跡に関する展開情報を生成する。そして、生成された展開情報は一旦第2記憶部に記憶される。そして、処理手段は第2記憶部から読み出した展開情報にしたがってレーザ発振器及び偏向光学系(ガルバノミラー)の駆動制御を行う。
【0007】
上記の展開処理では、設定情報に含まれる印字文字又は記号が複数の連続加工曲線に分解されると共に、それらの連続加工曲線の終点と始点を結ぶ移動用直線が生成され付加される。例えば、文字「B」は一筆書きのように1つの連続加工曲線で描くことができるが、文字「A」は一筆書きで描くことができず、第1の連続加工曲線「∧」と第2の連続加工曲線「−」に分解される。この場合、第1の連続加工曲線「∧」の終端から第2の「連続加工曲線「−」の始端までの移動用直線が生成され付加される。
【0008】
この移動用直線は、レーザ光の出力を停止した状態で偏向光学系を制御する移動経路に相当し、従来は最短距離を移動するように、第1の連続加工曲線の終端と第2の連続加工曲線の始端とを結ぶ直線であった。
【0009】
この移動用直線に沿ってレーザ光のスポット(実際にはレーザ出力ゼロ)を移動させるには、前述のベクタースキャンと呼ばれる方法において、二次元のガルバノミラーの一方を一定角度ずつ偏向させながら他方を計算によって求めた角度ずつ偏向させる制御を行う。
【0010】
移動用直線の始点(第1の連続加工曲線の終端)の座標を(xs,ys)とし、終点(第2の連続加工曲線の始端)の座標を(xe,ye)とすれば、移動用直線を表す式はy−ys=(x−xs)×(ys−ye)/(xs−xe)となる。例えばX座標を1ずつ増加しながら、対応するY座標を上記の式から求めれば、移動用直線を構成する複数の座標が求まる。この複数の座標に従って段階的に二次元のガルバノミラーが制御される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
制御手段が上記のような展開処理のための演算を行っている間は、他の処理が待たされることになる。例えば、展開処理が終了するまで印字加工を開始することができない。印字加工を行う文字や記号の内容が多くなり、また複雑になると、制御手段が展開処理を完了するまでの待ち時間が長くなる。従来のレーザマーカにおいて、この待ち時間の短縮が望まれていた。
【0012】
本発明は上記のような課題に鑑み、移動経路の座標計算を工夫することにより、それにかかる時間を短縮し、展開処理全体に要する時間(待ち時間)を短縮することが可能なレーザマーカを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のレーザマーカは、対象物の表面に印字加工を行うためのレーザ光を発生するレーザ発振器と、レーザ光を二次元偏向する偏向光学系と、印字文字の種類及び印字位置を含む設定情報を記憶する第1記憶部と、第1記憶部に記憶された設定情報に含まれる印字文字又は記号を、レーザ光のスポットを移動させて加工を行う複数の連続加工曲線と、第1の連続加工曲線の終端から第2の連続加工曲線の始端へ至る経路であって、レーザ光の出力を停止した状態で移動させる移動経路とからなる展開情報を生成する処理手段と、展開情報を記憶する第2記憶部とを備え、処理手段は、XY平面において所定の傾きを有する第1線分とX軸又はY軸に平行な第2線分とから成る折れ線となるように移動経路を生成し、該移動経路を含む展開情報を第2記憶部に記憶させ、該第2記憶部から読み出した展開情報にしたがってレーザ発振器及び偏向光学系を制御することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、移動経路が直線である従来の場合に比べて、移動経路を構成する複数の座標を求める演算が非常に簡単になるので、移動経路を生成する処理(移動経路上の複数の座標を求める処理)にかかる時間が短縮され、展開処理全体の所要時間が短縮される。
【0015】
好ましい実施形態において、処理手段は、複数の連続加工曲線を生成した後に、複数の連続加工曲線を並び替え、並び替えられた複数の連続加工曲線に移動経路を付加する。これにより、レーザ光スポットの移動が最も効率的になるようにすることができる、すなわち、連続加工曲線間の移動経路を含む全移動距離が最も短くなるように、連続加工曲線の順番を選択することができる。
【0016】
また、処理手段は、第1の連続加工曲線の終端を始点としてX座標及びY座標を1ずつ増加又は減少する処理をX座標及びY座標の一方が第2の連続加工曲線の始端の座標に達するまで繰り返すことにより、XY平面において傾きが1又は−1である第1線分を生成し、かつ、前記第1線分の終点から前記X座標及びY座標の他方のみを第2の連続加工曲線の始端の座標に達するまで繰り返すことにより、X軸又はY軸に平行な第2線分を生成することが好ましい。
【0017】
このような構成により、移動経路を構成する複数の座標を求める演算は、X座標及びY座標の両方又は一方を1ずつ増加又は減少する演算を繰り返すだけでよくなるので、移動経路を生成する処理にかかる時間が短縮され、展開処理全体の所要時間が短縮される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係るレーザマーカの概略構成図である。レーザマーカはヘッド部1とコントローラ部2を備え、両者がケーブル4で接続されている。また、液晶表示器とタッチパネルを用いたコンソール(表示及び入力手段)3がケーブル5によってコントローラ部2に接続されている。ヘッド部1にはレーザ発振器11及び偏向光学系12が内蔵され、ヘッド部1の上面にはパワーインジケータ兼レーザ交換時期報知用のLED(発光ダイオード)が備えられている。
【0020】
レーザ発振器11は、炭酸ガスレーザ又はYAGレーザを用いたレーザ管である。偏向光学系12は、2次元のガルバノミラー12a及び集光レンズ(fθレンズ)12bからなる。レーザ発振器11から発したレーザ光LBはガルバノミラー12aによってX方向及びY方向に(2次元に)偏向されると共に集光レンズ12bによってワーク(加工対象物)WKの表面に集光される。こうして、ワークWKの表面に所望の文字や記号等を印字することができる。
【0021】
図2は、本発明の実施形態に係るレーザマーカの回路構成を示すブロック図である。ヘッド部1は、レーザ発振器11及び偏向光学系12の他に、不揮発性メモリであるEEPROM13を内蔵している。EEPROM13は電源が切れても記憶内容を保持する不揮発性メモリであり、ヘッド部1の固有情報、つまりレーザ発振器11の稼働時間の積算値や集光レンズ12bに関する情報を記憶するのに用いられる。
【0022】
コントローラ部2は、処理手段であるマイクロプロセッサ(MPU)21、SRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)22及びDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)23、及び計時手段であるリアルタイムクロック(RTC)24を内蔵している。マイクロプロセッサ21は、レーザ発振器11及び偏向光学系12を含むヘッド部1の制御、コンソール3との通信、SRAM22及びDRAM23のリード・ライト等、レーザマーカ全体の制御を司る。また、マイクロプロセッサ21は、コンソール3から受信した設定情報をSRAM22に記憶させると共に、設定情報から展開情報を生成してDRAM23に記憶させる処理を実行する。
【0023】
SRAM22は、バッテリーバックアップによって電源オフ時にも記憶内容を保持することができ、コンソール3から受信した印字文字の種類及び印字位置等の設定情報を記憶する。DRAM23は、設定情報から生成された展開情報、つまり印字加工のためにレーザ光がたどるべき軌跡に関する情報を記憶し、電源オフ時に記憶内容は消える。
【0024】
リアルタイムクロック24は、レーザ発振器11の稼働時間を積算してレーザ発振器11の交換時期を知らせるために使用される。あるいは、現在の日時を出力して印字データに含ませることができる。
【0025】
コントローラ部2にはコンソール3の他に、パーソナルコンピュータ32を接続することもできる。接続には例えばRS232Cシリアル通信が用いられる。この場合、パーソナルコンピュータ32の画面やキーボードを用いてコンソール3と同様の表示及び入力操作を行うことができる。また、コンソール3にはメモリカード31を着脱可能なスロットとリード・ライト用のインターフェイスが備えられている。コンソール3から入力した印字文字の種類及び印字位置等の設定情報をメモリカード31に保存しておき、必要なときに読み出してコントローラ部2に送信することができる。
【0026】
次に、印字文字の種類及び印字位置を含む設定情報から印字加工に際してレーザ光がたどるべき軌跡を含む展開情報を生成する展開処理について説明する。図3は、マイクロプロセッサ21が実行する展開処理の概略を示すフローチャートである。
【0027】
図3のステップ#101において、マイクロプロセッサ21はSRAM22から設定情報を読み出す。続くステップ#102において、設定情報に含まれる印字する文字や記号等を複数の連続加工曲線に分解する。それぞれの連続加工曲線は、一筆書きのようにレーザ光を連続して出力しながらレーザ光のスポットを移動(偏向)させる切れ目の無い曲線である。
【0028】
1つの連続加工曲線は、偏向光学系12の二次元ガルバノミラー12aを一定間隔で制御するための複数の座標点の集合として表され、それぞれの座標点の値(X座標及びY座標)が計算される。なお、1つの連続加工曲線の終端から次の連続加工曲線の始端への移動(偏向)はレーザ光の出力を停止した状態(ゼロパワー)で行われる。
【0029】
次のステップ#103において、複数の連続加工曲線の並び替えを行う。レーザ光スポットの移動が最も効率的になるように、すなわち、連続加工曲線間のゼロパワー移動を含む全移動距離が最も短くなるように、連続加工曲線の加工処理順序が選択される。
【0030】
続くステップ#104において、1つの連続加工曲線の終端から次の連続加工曲線の始端への移動経路を生成し付加する。この移動経路についても、偏向光学系12の二次元ガルバノミラー12aを一定間隔で制御するための複数の座標点の集合として表され、それぞれの座標点の値(X座標及びY座標)が計算される。従来はこの移動経路が1つの連続加工曲線の終端と次の連続加工曲線の始端とを結ぶ直線であったが、本発明のレーザマーカは、接点が1つの折れ線によってこの移動経路を生成することにより、移動経路を構成する複数の座標点の演算処理を簡素化している。これについては下記に詳しく説明する。
【0031】
このようにして、複数の連続加工曲線とそれぞれの連続加工曲線間の移動経路の集合として生成された展開情報はステップ#105でDRAM23に書き込まれ、展開処理が終了する。
【0032】
次に、本発明のレーザマーカにおける移動経路を生成する処理、すなわち、移動経路を構成する複数の座標点の演算処理について説明を加える。
【0033】
図4は、2つの連続加工曲線の終端と始端とを結ぶ折れ線からなる移動経路の例を示す図である。図4において、太線41は第1の連続加工曲線、太線42は第2の連続加工曲線、細線45(43及び44)は移動経路をそれぞれ示している。また、矢印はレーザ光の移動方向を示している。なお、破線46は従来の移動経路(移動用直線)を示している。
【0034】
第1の連続加工曲線41の終端41eと第2の連続加工曲線42の始端42sとを結ぶ移動経路45は、XY平面において所定の傾き(図4の例では傾き1)を有する第1線分43とX軸に平行な第2線分44から成る折点が1つの折れ線である。
【0035】
第1の連続加工曲線41の終端41e(すなわち移動経路の始点)の座標を(xs,ys)とし、終点(第2の連続加工曲線の始端)の座標を(xe,ye)とすれば、従来の移動用直線46を表す式はy−ys=(x−xs)×(ys−ye)/(xs−xe)となる。例えば、X座標の値をxsからxeまで1ずつ増加しながら、対応するY座標の値を上記の式から求めれば、移動用直線を構成する複数の座標(x,y)が求まる。この複数の座標をたどるように、二次元ガルバノミラー12aによるレーザ光の偏向が制御される。
【0036】
つまり、従来の移動用直線の場合は、1つの連続加工曲線の終端の座標と次の連続加工曲線の始端の座標とで決まる直線の式にしたがって、レーザ光(ゼロパワー)がたどるべき複数の点の座標を計算する必要があった。
【0037】
これに対して、本発明のレーザマーカにおける移動経路45、すなわち第1線分43及び第2線分44は、上記のような式による演算を行う必要が無く、非常に簡単に生成することができる。図4の例では、第1線分43は、X座標及びY座標を共に1ずつ増加しながら各座標点(x,y)を記憶すればよい。また、第2線分44は、Y座標をyeに固定してX座標のみを1ずつ増加させながら各座標点(x,y)を記憶すればよい。
【0038】
図5は、2つの連続加工曲線の終端と始端とを結ぶ折れ線からなる移動経路の他の例を示す図である。図4と同様に、第1の連続加工曲線41の終端41eと第2の連続加工曲線42の始端42sとを結ぶ移動経路45は、第1線分43と第2線分44から成る折点が1つの折れ線である。この例では、第1線分43は傾き−1を有する直線であり、第2線分44はY軸に平行な直線である。第1線分43は、X座標を1ずつ増加し、かつ、Y座標を1ずつ減少しながら各座標点(x,y)を記憶すればよい。また、第2線分44は、X座標をxeに固定してX座標のみを1ずつ減少しながら各座標点(x,y)を記憶すればよい。
【0039】
図6は、図4又は図5に例示した移動経路45(第1線分43及び第2線分44)を構成する複数の座標点を生成する処理のフローチャートである。
【0040】
まず、ステップ#201において、X座標x及びY座標yを移動経路45の始点の座標(xs,ys)に初期化する。次に、ステップ#202において、移動経路45の始点のX座標xsと終点のX座標xeとの大小関係をチェックする。
【0041】
始点のX座標xsが終点のX座標xeより小さい場合は、続くステップ#203でX座標xが終点のX座標xeに達したか否かをチェックし、達していない場合はステップ#205でX座標xをインクリメント(1だけ増加)してステップ#207に移る。終点のX座標xeに達した場合はX座標xをインクリメントしないでステップ#207に移る。
【0042】
ステップ#202において、始点のX座標xsが終点のX座標xeより小さくない場合は、続くステップ#204でX座標xが終点のX座標xeに達したか否かをチェックし、達していない場合はステップ#206でX座標xをデクリリメント(1だけ減少)してステップ#207に移る。終点のX座標xeに達した場合はX座標xをデクリメントしないでステップ#207に移る。
【0043】
ステップ#207からステップ#211では、Y座標yに関して、上記のX座標xに関するステップ#202からステップ#206と同様の処理を行い、次のステップ#212に移る。ステップ#212では、上記の処理によって得られたXY座標(x,y)を記憶する。
【0044】
続くステップ#213において、移動経路45の終点の座標(xe,ye)に到達したか否かがチェックされ、到達するまでステップ#202からステップ#213の処理が繰り返される。つまり、X座標に関するステップ#202からステップ#206の処理で終点のX座標xeに達し、かつ、Y座標に関するステップ#207からステップ#211の処理で終点のY座標yeに達したときに、図6の処理が終了する。
【0045】
このような処理によって、図4又は図5に示した第1線分43及び第2線分44からなる移動経路45を簡単に、かつ、短い所要時間で生成することができる。
【0046】
図4又は図5において、第1線分43及び第2線分44からなる折れ線の移動経路45は、従来の移動用直線46に比べて移動距離が長い。しかし、例えばX座標を1ずつ増加して移動経路45及び移動用直線46を構成する複数の座標点を生成した場合に、その座標点の数は等しい。そして、レーザ光の移動に要する時間は二次元ガルバノミラー12aの偏向制御に用いられる座標点の数によってほぼ決まる。したがって、本発明のレーザマーカにおける移動経路45を通る場合も、従来の移動用直線46を通る場合も、レーザ光の移動に要する時間はほぼ同じである。
【0047】
なお、図4及び図5の他にも、移動経路45の構成は種々考えられる。まず、移動経路45の始点のX座標及びY座標(xs,ys)と終点のX座標及びY座標(xe,ye)のそれぞれの大小関係の組合せが4通りある。一般的にいえば、移動経路45は、XY平面において所定の傾きを有する第1線分とX軸又はY軸に平行な第2線分とから成る折点が1つの折れ線であるということができる。
【0048】
第1線分の傾きは、X座標及びY座標を1ずつ増減する場合は1又は−1になるが、これに限る必要は必ずしも無い。例えば、X座標を1ずつ増減しながらY座標を2ずつ増減すれば、第1線分の傾きは、2又は−2となる。
【0049】
また、所定の傾きを有する第1線分とX軸又はY軸に平行な第2線分との生成順序を逆にしてもよい。つまり、第1の連続加工曲線41の終端から先にX軸又はY軸に平行な第2線分を生成し、その終点(折点)から第2の連続加工曲線42の始端まで所定の傾きを有する第1線分を生成するようにしてもよい。
【0050】
その他、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の形態で実施することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のレーザマーカは、印字文字や記号等を構成する複数の連続加工曲線を結ぶ移動経路を直線ではなく、XY平面において所定の傾きを有する第1線分とX軸又はY軸に平行な第2線分とから成る折点が1つの折れ線としたことにより、移動経路を構成する複数の座標を求める演算が非常に簡単になる。その結果、移動経路を生成する処理にかかる時間が短縮され、レーザ光がたどるべき軌跡を含む展開情報を生成する展開処理に要する間が短縮される。つまり、展開処理が終了して印字加工が始まるまでの待ち時間が短くなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレーザマーカの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るレーザマーカの回路構成を示すブロック図である。
【図3】マイクロプロセッサが実行する展開処理の概略を示すフローチャートである。
【図4】2つの連続加工曲線の終端と始端とを結ぶ折れ線からなる移動経路の例を示す図である。
【図5】2つの連続加工曲線の終端と始端とを結ぶ折れ線からなる移動経路の他の例を示す図である。
【図6】図4又は図5に例示した移動経路を構成する複数の座標点を生成する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
11 レーザ発振器
12 偏向光学系
21 マイクロプロセッサ(処理手段)
41 第1の連続加工曲線
42 第2の連続加工曲線
43 第1線分
44 第2線分
45 移動経路

Claims (3)

  1. 対象物の表面に印字加工を行うためのレーザ光を発生するレーザ発振器と、
    前記レーザ光を二次元偏向する偏向光学系と、
    印字文字の種類及び印字位置を含む設定情報を記憶する第1記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶された前記設定情報に含まれる印字文字又は記号を、前記レーザ光のスポットを移動させて加工を行う複数の連続加工曲線と、第1の連続加工曲線の終端から第2の連続加工曲線の始端へ至る経路であって、前記レーザ光の出力を停止した状態で移動させる移動経路とからなる展開情報を生成する処理手段と、
    前記展開情報を記憶する第2記憶部とを備え、
    前記処理手段は、XY平面において所定の傾きを有する第1線分とX軸又はY軸に平行な第2線分とから成る折れ線となるように前記移動経路を生成し、該移動経路を含む前記展開情報を前記第2記憶部に記憶させ、該第2記憶部から読み出した前記展開情報にしたがって前記レーザ発振器及び前記偏向光学系を制御することを特徴とするレーザマーカ。
  2. 前記処理手段は、前記複数の連続加工曲線を生成した後に、前記複数の連続加工曲線を並び替え、並び替えられた前記複数の連続加工曲線に前記移動経路を付加することを特徴とする請求項1に記載のレーザマーカ。
  3. 前記処理手段は、第1の連続加工曲線の終端を始点としてX座標及びY座標を1ずつ増加又は減少する処理をX座標及びY座標の一方が第2の連続加工曲線の始端の座標に達するまで繰り返すことにより、XY平面において傾きが1又は−1である第1線分を生成し、かつ、前記第1線分の終点から前記X座標及びY座標の他方のみを第2の連続加工曲線の始端の座標に達するまで繰り返すことにより、X軸又はY軸に平行な第2線分を生成することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザマーカ。
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