JP4731138B2 - レーザマーキング装置並びにレーザマーキング装置の座標データ生成方法 - Google Patents
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Description
生成された座標データを前記座標データ生成手段より出力させる制御手段と、この座標データ生成手段から出力された座標データを所定の変換周期Toごとにアナログ信号に変換して前記ガルバノミラーに出力するD/A変換手段と、印字速度Vを入力操作するための入力手段と、を備え、前記入力手段を通じて入力された印字速度Vに基づいて前記レーザ光を被マーキング対象物上に走査して前記文字・記号・図形等を形成するレーザマーキング装置であって、前記座標データ生成手段は各座標データごとの印字時間の長さと前記変換周期Toとが等しくなるように前記入力された印字速度V並びに前記変換周期Toより各座標データ間の座標間隔を決定し、その座標間隔で前記マーキング情報における前記線分の始点から終点までの各点を構成する前記座標データを生成し、更に、前記制御手段は前記座標データ生成手段から出力される座標データの出力タイミングを前記変換周期Toごとに前記D/A変換手段による前記座標データのアナログ変換が1回行われるように制御しているところに特徴を有する。尚、ここで言う入力とは、入力により印字速度を速くしたり、遅くしたり変えられることを意味します。
請求項1・3の発明によれば、印字速度に拘わらず各点(座標データ)の印字時間が一定となるから被マーキング対象物に対してマーキング情報を斑無く(主として、印字深さ)印字できる。また、座標データの印字時間と変換周期Toとが等しくなるように座標間隔が決定される。このような設定であれば、D/A変換手段の処理能力を越えない範囲内で座標間隔を狭く設定することも可能(低速では座標間隔が短く、高速では座標間隔が広くなる)である。以上のことから、従来より問題となっていた低速印字の際に、マーキングラインのところどころが深ぼりとなってマーキングラインが歪になるという事態が解消され、滑らかな印字が可能となる。
請求項2の発明によれば、座標データの出力周期と変換周期Toとを同期させることが可能となるため、座標データの出力時期に対しガルバノミラーの制御が遅れなく開始されることとなるからマーキングラインがより滑らかになる。
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。
本実施形態のレーザマーキング装置は図1に全体が示されており、同図において、符号210はレーザ光源であって、ここから出射されたレーザ光はガルバノスキャナ220によって向きが変更される。ガルバノスキャナ220は、一対のガルバノミラー220V,220Wを備えており、一方のガルバノミラー220Wは、駆動手段220Yによって縦方向に角度を変移させることができ、他方のガルバノミラー220Vは、駆動手段220Xによって横方向に角度を変移させることができる。これら両ガルバノミラー220V,220Wにより、レーザ光が2方向に向きを変えられ、そのレーザ光の照射点が、ワークW上を二次元的に移動する。
図2に示す110はコンソールであって文字・記号・図形等のマーキング情報の入力並びに、印字速度Vを選択(本実施形態では高速、中速、低速の3段階が設定されている)出来るようになっている。また、コンソール110は図示はしない表示部を備え、入力した文字等を確認できるよう構成されている。120は座標データ生成手段である。座標データ生成手段120はCPUからなる第1処理部121と第2処理部122と、各種の文字・記号・図形に関するフォント情報を記録したフォントメモリ123並びに、座標データ用メモリ126から構成されている。
図2における230はD/A変換手段であって座標データ用メモリ126から出力された座標データをそれぞれに対応する電圧(本発明のアナログ信号に相当する)に変換する。このD/A変換手段230による座標データ−電圧変換は内部クロック(図示せず)に基づいて変換周期Toで行われるようになっている。そして、D/A変換手段230には同期信号出力部235が付設されており、そこからは変換周期Toと同じ周期を持った同期用のタイミング信号S2が制御手段130に対して出力されるようになっている。このタイミング信号S2は制御手段130による制御信号S1の出力周期と変換周期Toとを同期させるためのものである。
240はサーボ回路であって、D/A変換手段230からの電圧に基づいて、前記ガルバノスキャナ220の駆動手段220X,220Y(図1参照)を制御する。
T1=L1/V1・・・・(1)
N=T1/To・・・・・(2)
以上のことから、先に述べた座標データの算出方法により座標データを決定してやれば、印字速度に拘わらず座標間隔を固定的な設定とする場合に比べて、特に、低速印字の場合にはマーキングラインが滑らかとなり(座標間隔が狭い)、かつ同一点に対して必要以上にレーザ光が照射されることがない(座標データの出力周期が短い)から良好なマーキング品質が得られる。
次に、本発明の実施形態2について説明する。
実施形態1では、ベクトルデータから複数の点の座標データを決定する際に、座標間隔の算出は行わず、これに代えて線分の分割数Nを算出したが、実施形態2では各点(座標データ)の座標間隔dを直接的に算出することとしている。具体的には、印字速度としてV2が選択され、D/A変換手段の変換周期がToであるとすると、以下の(3)式から単位長さ当たりの印字時間T2を算出し、(4)式から単位長さ当たりの分割数N2を算出し、(5)式から座標間隔dを算出する。
N2=T2/To・・・・・(4)
d=1/N2・・・・・・・(5)
次に、本発明の実施形態3について図6を参照して説明する。
実施形態1においては、座標データ生成手段120をフォントメモリ123、第1処理部121、第2処理部122、座標データ用メモリ126から構成したが、実施形態3においては座標データ生成手段150をフォントメモリ123、第1処理部121、第2処理部151のみから構成している。
このような設定であれば、座標データ生成手段150が多くのデータを記憶しておく必要がなくなり、座標データ用メモリ126を廃止することが出来る。従って、装置の構成も簡素化される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
130…制御手段
220…ガルバノミラー
230…D/A変換手段
240…サーボ回路
Claims (3)
- レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光の方向を変えて被マーキング対象物上に前記レーザ光を照射するガルバノミラーと、
前記被マーキング対象物上にマーキングしようとする文字・記号・図形等のマーキング情報を構成する各線分の始点、終点を含む複数の点の座標データを生成する座標データ生成手段と、
生成された座標データを前記座標データ生成手段より出力させる制御手段と、
この座標データ生成手段から出力された座標データを所定の変換周期Toごとにアナログ信号に変換して前記ガルバノミラーに出力するD/A変換手段と、
印字速度Vを入力するための入力手段と、を備え、前記入力手段を通じて入力された印字速度Vに基づいて前記レーザ光を被マーキング対象物上に走査して前記文字・記号・図形等を形成するレーザマーキング装置であって、
前記座標データ生成手段は各座標データごとの印字時間の長さと前記変換周期Toとが等しくなるように前記入力された印字速度V並びに前記変換周期Toより各座標データ間の座標間隔を決定し、その座標間隔で前記マーキング情報における前記線分の始点から終点までの各点を構成する前記座標データを生成し、
更に、前記制御手段は前記座標データ生成手段から出力される座標データの出力タイミングを前記変換周期Toごとに前記D/A変換手段による前記座標データのアナログ変換が1回行われるように制御していることを特徴とするレーザマーキング装置。 - 前記制御手段に対し前記変換周期Toごとにタイミング信号を出力する同期信号出力手段を備え、
前記制御手段は前記座標データの出力周期と前記変換周期Toとが同期するように前記座標データの出力周期を前記タイミング信号に基づいて制御していることを特徴とする請求項1に記載のレーザマーキング装置。 - 座標データ生成手段によって生成される文字・記号・図形等のマーキング情報を構成する各線分の始点、終点を含む複数の点の座標データをD/A変換手段によって所定の変換周期Toごとにアナログ信号に変換し、変換されたアナログ信号に基づいてガルバノミラーを駆動させることでレーザ光源からのレーザ光を被マーキング対象物上の所望の位置に照射し、入力手段を通じて入力された印字速度Vで印字するよう構成されたレーザマーキング装置の座標データ生成方法であって、
前記座標データ生成手段は各座標データごとの印字時間と前記変換周期Toとが等しくなるように前記入力された印字速度V並びに前記変換周期Toより各座標データ間の間隔を決定し、決定された間隔に基づいて前記各座標データを生成することを特徴とするレーザマーキング装置の座標データ生成方法。
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