JP2005238272A - レーザマーキング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マーキング品質を保ち、かつ、マーキング時間の長時間化を防止可能なレーザマーキング装置を提供する。
【解決手段】 ガルバノデータ生成手段15は、二本の線要素a1,a2の方向が交差する場合には、線要素a1,a2のうち先に走査される第1の線要素a1の終点から所定距離だけ走査方向に延長した仮終点T2’の点座標データを生成するとともに、後に走査されるべき第2の線要素a2の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した仮始点T2’’の点座標データを生成し、制御手段16は、第1の線要素a1の仮始点T1から始点T1、終点T2を経て仮終点T2’までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置11に出力した後、次いで仮始点T2’’から始点T2、終点T3を経て仮終点T3’までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置11に出力する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、レーザマーキング装置に関する。
レーザマーキング装置は、レーザ光源から発せられたレーザ光の向きを変えることによってワーク表面にマーキングするようになっている。そして、そのレーザ光の向きをガルバノミラーの反射により変えるために、ガルバノ駆動装置が用いられている。
ところで、ガルバノ駆動装置を駆動するとガルバノミラー等の駆動部分の慣性により、与えられた移動命令に対して、実際の照射点(スポット)の位置が遅れて追従する場合がある。例えば、文字「A」の軌跡をマーキングする場合、図4(A)に示すように、マーキングする線要素a1の始点の位置である「A」の左下の端点T1の点座標データから線要素a1の終点の位置である頂点T2までの複数の点座標データが順次ガルバノ駆動装置に与えられた後、次の線要素a2の始点の位置でもあるこの頂点T2の次の点座標データから線要素a2の終点の位置である右下の端点T3までの複数の点座標データが順次与えられるようになっている。ここで、上記したように、与えられた移動命令に対して、実際の照射点の位置が遅れて追従するため、ガルバノ駆動装置が線要素a1上で頂点T2の点座標データを受けたときに、レーザ光の照射点が、頂点T2へ向かう線要素a1の途中位置にあり、その位置で頂点の次に照射するべき点(同図(B)の符号4参照)へ移動するための点座標データがガルバノ駆動装置に与えられてしまう。すると、その点座標データに追従するようにガルバノ駆動装置が動作し、同図(B)に示すように照射点(同図の符号3参照)が頂点を通らずに内回りする現象が生じる。
この内回り現象に対し、図5(A)に示すように、二本の線要素a1,a2が交差する場合には、二本の線要素a1,a2のうち先に走査される第1の線要素a1の終点T2から走査方向に所定距離だけ延長した仮終点T2’に至るまでの第1補助線a1’と、その次に走査される第2の線要素の始点T2から走査方向とは反対側に延長した仮始点T2’’に至るまでの第2補助線a2’と、第1補助線の仮終点T2’及び第2補助線の仮始点T2’’を互いに連結する第3補助線a3’を仮想的に形成し、線要素a1,a2及び各補助線a1’,a2’,a3’上の複数の点座標データを生成する。
そして、線要素a1の始点T1から終点T2までの座標データに追従するようにレーザスポットを走査させるとともに、第1の線要素a1の終点T2に達した時点でレーザ光の照射を止めて、その後、レーザ光の照射を止めたまま仮想的に形成された3本の補助線a1’,a2’,a3’上の座標データにレーザ光を照射したとしたならばレーザスポットが形成される位置が追従するように終点T2から仮終点T2’、仮始点T2’’を経て線要素a2の始点T2へと順次移動させていく。そして、線要素a2の始点T2に達した時点でレーザ光の照射を再び開始して、線要素a2の始点T2から終点T3までの座標データに追従するようにレーザスポットを走査させていくことが考えられている(特許文献1参照)。このようにすれば、上記した内回り現象は、図5(B)に示すように、レーザ光が照射されない補助線a1’,a2’a3’でのみ生じ、実際にレーザ光が照射される線要素a1,a2上については、内回り現象が生じない。
実開平7−33476号公報
そして、線要素a1の始点T1から終点T2までの座標データに追従するようにレーザスポットを走査させるとともに、第1の線要素a1の終点T2に達した時点でレーザ光の照射を止めて、その後、レーザ光の照射を止めたまま仮想的に形成された3本の補助線a1’,a2’,a3’上の座標データにレーザ光を照射したとしたならばレーザスポットが形成される位置が追従するように終点T2から仮終点T2’、仮始点T2’’を経て線要素a2の始点T2へと順次移動させていく。そして、線要素a2の始点T2に達した時点でレーザ光の照射を再び開始して、線要素a2の始点T2から終点T3までの座標データに追従するようにレーザスポットを走査させていくことが考えられている(特許文献1参照)。このようにすれば、上記した内回り現象は、図5(B)に示すように、レーザ光が照射されない補助線a1’,a2’a3’でのみ生じ、実際にレーザ光が照射される線要素a1,a2上については、内回り現象が生じない。
しかしながら上記した従来のレーザマーキング装置では、仮想的な補助線a1’,a2’,a3’上に含まれる複数の点座標データに追従するようにガルバノ駆動装置により走査させていかなければならない。このように走査させる点座標データが増えることは、その分だけマーキングにかかる時間が多くなり、望ましくない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、マーキング品質を保ち、かつ、マーキング時間の長時間化を防止可能なレーザマーキング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されるレーザ光を反射させて前記レーザ光の方向を変えるガルバノミラーを回動させることによりワーク上にレーザスポットを走査するように照射するガルバノ駆動装置と、前記ワークにマーキングする文字、記号、図形等を構成する線要素のそれぞれについて、始点、終点である端点を含む複数の点座標データを生成するガルバノデータ生成手段と、前記レーザ光源をオンオフ制御すると共に、前記ガルバノデータ生成手段で生成された点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置へ出力して前記ガルバノミラーを前記点座標データに対応する目標位置に回動させることで、前記レーザスポットを前記ワーク上で前記点座標データに対応する点を通過するように移動させる制御手段と、前記ガルバノミラーの位置に基づいて、前記ガルバノミラーの目標位置への接近状態を検出する接近状態検出手段とを備えるレーザマーキング装置であって、前記ガルバノデータ生成手段は、引き続いて形成される二本の線要素のうち先に形成される第1の線要素の終点から所定距離だけ走査方向に延長した第1補助線の終点を仮終点とし、少なくともこの仮終点を含む前記第1補助線上の点座標データを生成するとともに、後に走査される第2の線要素の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した第2補助線の始点を仮始点とし、少なくともこの仮始点を含む前記第2補助線上の点座標データを生成し、前記制御手段は、前記ガルバノデータ生成手段により生成した前記第1の線要素の始点から終点を経て前記第1補助線の仮終点までの複数の点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置に出力した後、次いで前記第2補助線の仮始点から前記第2の線要素の始点を経て終点までの複数の点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置に出力する一方、前記ガルバノミラーがそれによってレーザ光を反射したとすると、前記第1の線要素上にレーザスポットが形成される位置にあるときには、前記レーザ光源からレーザ光を出射させた状態とし、前記接近状態検出手段からの出力信号に基づいて、前記ガルバノミラーが前記レーザスポットを前記第1の線要素の終点に照射する位置に到達したことが検出されたときには前記レーザ光の出射を止めるとともに、前記ガルバノミラーがそれによってレーザ光を反射したとすると、前記第2の線要素の始点にレーザスポットが形成される位置に到達したことが検出されたときには前記レーザ光を再び出射させるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
本構成のレーザマーキング装置によれば、ガルバノデータ生成手段は、引き続いて形成される二本の線要素のうち先に形成される第1の線要素の終点から所定距離だけ走査方向に延長した第1補助線の終点を仮終点とし、少なくともこの仮終点を含む第1補助線上の点座標データを生成するとともに、後に走査される第2の線要素の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した第2補助線の始点を仮始点とし、少なくともこの仮始点を含む第2補助線上の点座標データを生成する。そして、制御手段は、ガルバノデータ生成手段により生成した第1の線要素の始点から終点を経て第1補助線の仮終点までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置に出力した後、次いで第2補助線の仮始点から第2の線要素の始点を経て終点までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置に出力する。
本構成のレーザマーキング装置によれば、ガルバノデータ生成手段は、引き続いて形成される二本の線要素のうち先に形成される第1の線要素の終点から所定距離だけ走査方向に延長した第1補助線の終点を仮終点とし、少なくともこの仮終点を含む第1補助線上の点座標データを生成するとともに、後に走査される第2の線要素の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した第2補助線の始点を仮始点とし、少なくともこの仮始点を含む第2補助線上の点座標データを生成する。そして、制御手段は、ガルバノデータ生成手段により生成した第1の線要素の始点から終点を経て第1補助線の仮終点までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置に出力した後、次いで第2補助線の仮始点から第2の線要素の始点を経て終点までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置に出力する。
したがって、二本の線要素のレーザスポットが引き続いて形成される場合に、先に走査する第1の線要素の終点までガルバノ駆動装置が十分に走査しない内回り現象を生じる場合であっても、各線要素を延長した第1補助線及び第2補助線の点座標データがガルバノ駆動装置に出力されるから、かかる内回り現象は第1補助線及び第2補助線上で生じる。よって、第1の線要素及び第2の線要素上で内回り現象が生じないから、良好なマーキング品質を保つことができる。また、第1補助線の仮終点と第2補助線の仮始点との間の点座標データをガルバノ駆動装置が走査する場合と比較して、第1補助線の仮終点から第2補助線の仮始点まで移動する際にその途中の点座標データを走査しなくてよいから、その分だけマーキングにかかる時間を短縮することができる。
本発明の実施形態を図1ないし図3を参照しつつ説明する。
図1において、符号10は、レーザ光源であって、ここから出射されたレーザ光Lはガルバノ駆動装置11によって向きが変更される。ガルバノ駆動装置11は、一対のガルバノミラー12A,12Bを備えており、一方のガルバノミラー12Aは、駆動手段13Aによって横方向にレーザ光Lの角度を変移させることができ、他方のガルバノミラー12Bは、駆動手段13Bによって縦方向にレーザ光Lの角度を変移させることができる。これにより、両ガルバノミラー12A,12Bによってレーザ光Lの向きが変えられ、レーザ光Lの出射時には、その走査位置である照射点がワークW上を二次元的に移動し、レーザ光Lの非出射時には、その走査位置がワークW上を二次元的に移動する。
図1において、符号10は、レーザ光源であって、ここから出射されたレーザ光Lはガルバノ駆動装置11によって向きが変更される。ガルバノ駆動装置11は、一対のガルバノミラー12A,12Bを備えており、一方のガルバノミラー12Aは、駆動手段13Aによって横方向にレーザ光Lの角度を変移させることができ、他方のガルバノミラー12Bは、駆動手段13Bによって縦方向にレーザ光Lの角度を変移させることができる。これにより、両ガルバノミラー12A,12Bによってレーザ光Lの向きが変えられ、レーザ光Lの出射時には、その走査位置である照射点がワークW上を二次元的に移動し、レーザ光Lの非出射時には、その走査位置がワークW上を二次元的に移動する。
本実施形態のレーザマーキング装置の電気的構成は、ガルバノ駆動装置11にコントローラ部14が接続されており、このコントローラ部14には、図2に示すように、ガルバノデータ生成手段15、制御手段16、記憶手段17、D/A変換手段18、接近状態検出手段30が備えられている。
ガルバノデータ生成手段15は、設定されたマーキング情報に基づき、文字・記号・図形等を所定の線要素に分け、それら各線要素の始点及び終点に関する点座標データと、始点・終点間の1つ又は複数の点座標データとを生成する。
また、ガルバノデータ生成手段15は、生成した各線要素のX軸方向及びY軸方向の点座標データから先にマーキングされる第1の線要素とその次にマーキングされる第2の線要素がX軸方向及びY軸方向に重なるかどうかを判断し、重なる場合には2本の線要素が交差するものと検出する。また、これら第1の線要素及び第2の線要素それぞれについて始点と終点を結ぶベクトルを求め、第1の線要素のベクトルと、第2の線要素のベクトルとの角度が所定角度以下かどうかを検出する。なお、この所定角度は、例えば、レーザスポットの走査速度に応じて設定され、走査速度が速くなるにつれてこの所定角度は小さくなるようになっている。
そして、ガルバノデータ生成手段15は、第1の線要素と第2の線要素が所定角度以下で交差すると検出した場合には、これらの二本の線要素のうち先に走査される第1の線要素の終点から所定距離だけ走査方向に延長した第1補助線の終点を仮終点とし、この仮終点の点座標データを生成するとともに、次に走査される第2の線要素の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した第2補助線の始点を仮始点とし、この仮始点の点座標データを生成する。
ここで、延長される第1及び第2の補助線の上記所定距離は、走査速度に応じて定められるものであり、例えば、所定の走査速度で第1の線要素の終点に達したときに走査速度の減速を開始した場合に、仮終点にて所定の走査速度まで減速可能な距離を第1補助線の所定距離として予め実験的に求めておき、この距離が予めメモリ(図示しない)に記憶されている。なお、第2補助線の所定距離については、第1補助線の所定距離と同じとしてもよく、また、第2補助線の仮始点から第2の線要素の始点に達するまでに所定の走査速度に加速可能な距離を所定距離として予め実験的に求めておき、この距離が予めメモリに記憶されるようにしてもよい。
そして、生成された点座標データは制御手段16に送信されて、この制御手段16により記憶手段17に記憶される。また、これらの端点の点座標データには、その端点が各線要素の始点や終点であることの識別情報が付されて制御手段16に送信されて、この制御手段16により記憶手段17に記憶される。
制御手段16は、各線要素の点座標データ及び始点、終点の識別情報を記憶手段17に記憶させるとともに、記憶された点座標データを順次取り出し、これらの点座標データを始点、終点の識別情報とともに、順次D/A変換手段18に送信する。また、制御手段16は、接近状態検出手段30からの信号を受けて、第1の線要素の終点にレーザスポットを照射する位置にガルバノミラー12A,12Bが到達したことを検出したときには、レーザ光源10に信号を送信しレーザ光Lの出射を止めさせる。また、制御手段16は、ガルバノミラー12A,12Bがそれによってレーザ光Lを反射したとすると、第2の線要素の始点にレーザスポットが形成される位置にガルバノミラー12A,12Bが到達したことが検出されたときには、レーザ光源10に信号を送信しレーザ光Lを再び出射させる。
D/A変換手段18は、制御手段16から点座標データを受けると、この点座標データを対応する電圧に変換し、この電圧を駆動手段13に与え、これにより、両ガルバノミラー12A,12Bの傾きが変更される。また、D/A変換手段18は、識別情報に基づいて始点、終点の点座標データを接近状態検出手段30の第1ウィンドコンパレータ(以下、単に「第1コンパレータ22」という)に送信する。
接近状態検出手段30は、角度検出手段20と、速度検出手段21と、第1コンパレータ22と、第2ウィンドコンパレータ(以下、単に「第2コンパレータ23」という)とからなり、角度検出手段20に駆動手段13から回動角度に応じた信号が送信されるようになっており、この信号に基づいて角度検出手段20が角度を検出して、電圧信号を第1コンパレータ22に出力する。
第1コンパレータ22は、角度検出手段20から出力される角度検出の結果の電圧信号とD/A変換手段18から出力される始点、終点の電圧信号との電圧差を求め、この電圧差が基準電圧より小さいか否かを比較し、そのYES/NOに対応した2値信号を制御手段16に与えるようになっている。なお、基準電圧は、所定の大きさに予め設定されており、例えば、レーザ光Lの照射点が、移動目標点に対して基準半径R内に収まると、電圧差が基準電圧より小さくなって、YESの信号を制御手段16に与えるようになっている。また、速度検出手段21からの出力信号は、第2コンパレータ23を介して制御手段16に与えられるようになっている。
次に、このレーザマーキング装置に、図3に示すように、マーキングの対象として「A」という文字を、左下の端点T1から頂点T2を経て右下の端点T3からT4,T5の順にマーキングする場合を例に挙げて本実施形態の動作を説明する。
このレーザマーキング装置に外部からマーキング開始のトリガ信号が入力されると、そのトリガ信号を受けたガルバノデータ生成手段15は、図3(A)に示すように、文字「A」を線要素a1,a2,a3に分け、それら各線要素a1,a2,a3のそれぞれについて、始点T1,T2,T4、終点T2,T3,T5と、始点と終点との間の複数の点(図3の線要素上の黒点部分)の点座標データを生成する。また、線要素a1,a2,a3の始点T1,T2,T4、終点T2,T3,T5の点座標データには、各線要素の始点や終点であることの識別情報が付される。
このとき、先に走査する線要素a1と後に走査する線要素a2とが頂点T2にて所定角度以下で交差するから、ガルバノデータ生成手段15は、連続してレーザ光Lを照射する二つの線要素a1,a2に関して、線要素a1の終点T2を走査方向へ所定距離だけ延長した第1補助線の仮終点T2’の点座標データと、線要素a2の始点T2(線要素a1の終点)を走査方向と反対方向へ所定距離だけ延長した第2補助線の仮始点T2’’の点座標データとを生成する。同様に、線要素a2,a3に関しては、先に走査する線要素a2の方向と後に走査する線要素a3の方向がT5にて所定角度以下で交差するから、ガルバノデータ生成手段15は、二つの線要素a2,a3に関して、線要素a2の終点T3を走査方向へ所定距離だけ延長した第1補助線の仮終点T3’の点座標データと、線要素a3の始点T4を走査方向と反対方向へ所定距離だけ延長した第2補助線の仮始点T4’の点座標データとを生成する。さらに文字「A」の前後の文字(図示しない)との関係で、線要素a1の始点T1を走査方向と反対方向へ所定距離だけ延長した第2補助線の仮始点T1’の点座標データと、線要素a3の終点T5を走査方向へ所定距離だけ延長した第1補助線の仮終点T5’の点座標データとを生成する。
そして、制御手段16は、ガルバノデータ生成手段15により生成された点座標データを記憶手段17に記憶するとともに、記憶された点座標データを順次取り出し、線要素a1の仮始点T1’から始点T1、終点T2を経て仮終点T2’までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置11に出力する。仮終点T2’の点座標データをガルバノ駆動装置11に出力すると、次いで仮始点T2’’の点座標データから始点T2、終点T3を経て仮終点T3’までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置11に出力する。仮終点T3’の点座標データをガルバノ駆動装置11に出力すると、次いで仮始点T4’の点座標データを出力するとともに、この仮始点T4’から始点T4、終点T5を経て仮終点T5’までの複数の点座標データを順次ガルバノ駆動装置11に出力する。
また、制御手段16は、第1コンパレータ22から、ガルバノ駆動装置11の走査位置が始点T1,T2,T4及び終点T2,T3,T5に達したかどうかの信号を受けており、制御手段16は、ガルバノ駆動装置11の走査位置が始点T1,T2,T4に達したとときには、レーザ光源10に信号を送り、レーザ光Lの出射をオンする一方、ガルバノ駆動装置11の走査位置が終点T2,T3,T5に達したときには、レーザ光源10に信号を送り、レーザ光Lの出射をオフする。
以上の動作で図3(B)に示すように、文字「A」のマーキングが完了する。
以上の動作で図3(B)に示すように、文字「A」のマーキングが完了する。
このように、引き続いて形成される二本の線要素a1,a2(a2,a3)が交差する場合に、例えば、先に走査する線要素a1(a2)の終点T2(T3)までレーザ光Lを照射しないで次の線要素a2(a3)の点座標データの走査を開始する内回り現象を生じる場合であっても、各線要素a1(a2)を延長した第1補助線の仮終点T2’(T3’)及び第2補助線仮始点T2’’(T4’)の点座標データがガルバノ駆動装置11に出力されるから、かかる内回り現象は第1補助線及び第2補助線上でのみ生じる。よって、第1の線要素a1(a2)及び第2の線要素a2(a3)上で内回り現象が生じないから、良好なマーキング品質を保つことができる。また、第1補助線の仮終点T2’(T3’)と第2補助線の仮始点T2’’(T4’)とを連結する第3補助線を設け、この第3補助線上のデータをガルバノ駆動装置11が走査する場合と比較して、第1補助線の仮終点T2’(T3’)から第2補助線の仮始点T2’’(T4’)までガルバノ駆動装置11の走査位置が移動する際にその途中のデータを走査しなくてよいから、その分だけマーキングにかかる時間を短縮することができる。
さらに、上記した第3補助線のデータを生成して、記憶手段17に記憶させる場合と比較して、記憶手段17に記憶させるデータを少なくすることができる。
さらに、上記した第3補助線のデータを生成して、記憶手段17に記憶させる場合と比較して、記憶手段17に記憶させるデータを少なくすることができる。
また、接近情報検出手段30に基づいて、レーザ光Lの出射のオンオフ制御を行うようした。したがって、例えば、ガルバノ駆動装置11を駆動したときに、ガルバノミラー12や駆動手段13の慣性によって、点座標データの出力タイミングと実際にレーザ光Lがその座標に照射されるタイミングにずれが生じる場合であっても、実際の走査位置と始点T1,T2,T4や終点T2,T3,T5の位置との接近状態に基づいてレーザ光Lのオンオフ制御が行われるから良好なマーキング品質を保つことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、文字Aをマーキングする場合を例示したが、他の文字をマーキングするものであってもよく、また、複数の文字列をマーキングするものであってもよい。さらに、文字以外に、記号・図形等をマーキングする場合に、本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、二本の線要素a1,a2(a2,a3)が交差する(二本の線要素が交点を結ぶ)ものについて、補助線の点座標データを生成したが、二本の線要素が交点を結ばず、離れているものであってもよい。
(3)上記実施形態では、二本の線要素a1,a2(a2,a3)の点座標データ以外に、第1補助線及び第2補助線として生成する点座標データは、仮終点T2’(T3’,T5’)及び仮始点T2’’(T4’, T1’)としたが、これら以外にも、第1補助線、第2補助線上に点座標データを生成し、この点座標データ上を走査するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、第1補助線及び第2補助線の所定距離(長さ)は、予め記憶されているものであったが、速度検出手段21により走査速度を検出し、この走査速度をガルバノデータ生成手段15に出力するようにし(図2の点線矢印)、ガルバノデータ生成手段15でこの走査速度に応じた第1補助線及び第2補助線の所定距離を求めるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、二本の線要素a1,a2(a2,a3)が所定角度以下で交差する場合に第1補助線の仮終点T2’(T3’)及び第2補助線仮始点T2’’(T4’)の点座標データを生成することとしたが、所定角度以下でなくても、第1補助線の仮終点T2’(T3’)及び第2補助線仮始点T2’’(T4’)の点座標データを生成するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、ガルバノ駆動装置11の走査位置が線要素a1,a2(a2,a3)の始点及び終点に到達したことを接近状態検出手段30により検出し、この検出結果に基づいて制御手段16によりレーザ光Lの出射のオンオフを制御することとしたが、これに限られない。例えば、作業者が予め設定した線要素a1,a2(a2,a3)の長さ及び走査速度から走査にかかる時間を求め、この時間の経過により走査位置が所定の位置に到達したとして、レーザ光Lの出射のオンオフを制御するようにしてもよい。
(7)制御手段16は、所定の待ち時間を設け、点座標データの出力後、この待ち時間経過後に次の点座標データを出力するようにしてもよい。また、点座標データの出力から所定の待ち時間経過後にレーザ光Lの出射のオンオフを制御するようにしてもよい。例えば、第1補助線の仮終点T2’(T3’)の出力後、所定時間経過した後に次の第2補助線の仮始点T2’’(T4’)の点座標データを出力してもよい。なお、この所定時間は、例えば、作業者が予め設定したレーザスポットの走査速度から求めてもよく、また、速度検出手段21から求められた速度に基づいて所定時間か検出されるようにしてもよい。
10…レーザ光源
11…ガルバノ駆動装置
12A,12B…ガルバノミラー
13…駆動手段
15…ガルバノデータ生成手段
16…制御手段
17…記憶手段
18…D/A変換手段
20…角度検出手段
22…第1コンパレータ
30…接近状態検出手段
a1,a2,a3…線要素
T1,T2,T4…始点
T2,T3,T5…終点
T1’,T2’’, T4’…仮始点
T2’,T3’,T5’…仮終点
11…ガルバノ駆動装置
12A,12B…ガルバノミラー
13…駆動手段
15…ガルバノデータ生成手段
16…制御手段
17…記憶手段
18…D/A変換手段
20…角度検出手段
22…第1コンパレータ
30…接近状態検出手段
a1,a2,a3…線要素
T1,T2,T4…始点
T2,T3,T5…終点
T1’,T2’’, T4’…仮始点
T2’,T3’,T5’…仮終点
Claims (1)
- レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出射されるレーザ光を反射させて前記レーザ光の方向を変えるガルバノミラーを回動させることによりワーク上にレーザスポットを走査するように照射するガルバノ駆動装置と、
前記ワークにマーキングする文字、記号、図形等を構成する線要素のそれぞれについて、始点、終点である端点を含む複数の点座標データを生成するガルバノデータ生成手段と、
前記レーザ光源をオンオフ制御すると共に、前記ガルバノデータ生成手段で生成された点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置へ出力して前記ガルバノミラーを前記点座標データに対応する目標位置に回動させることで、前記レーザスポットを前記ワーク上で前記点座標データに対応する点を通過するように移動させる制御手段と、
前記ガルバノミラーの位置に基づいて、前記ガルバノミラーの目標位置への接近状態を検出する接近状態検出手段とを備えるレーザマーキング装置であって、
前記ガルバノデータ生成手段は、
引き続いて形成される二本の線要素のうち先に形成される第1の線要素の終点から所定距離だけ走査方向に延長した第1補助線の終点を仮終点とし、少なくともこの仮終点を含む前記第1補助線上の点座標データを生成するとともに、後に走査される第2の線要素の始点から所定距離だけ走査方向とは反対側に延長した第2補助線の始点を仮始点とし、少なくともこの仮始点を含む前記第2補助線上の点座標データを生成し、
前記制御手段は、
前記ガルバノデータ生成手段により生成した前記第1の線要素の始点から終点を経て前記第1補助線の仮終点までの複数の点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置に出力した後、次いで前記第2補助線の仮始点から前記第2の線要素の始点を経て終点までの複数の点座標データを順次前記ガルバノ駆動装置に出力する一方、
前記ガルバノミラーがそれによってレーザ光を反射したとすると、前記第1の線要素上にレーザスポットが形成される位置にあるときには、前記レーザ光源からレーザ光を出射させた状態とし、前記接近状態検出手段からの出力信号に基づいて、前記ガルバノミラーが前記レーザスポットを前記第1の線要素の終点に照射する位置に到達したことが検出されたときには前記レーザ光の出射を止めるとともに、前記ガルバノミラーがそれによってレーザ光を反射したとすると、前記第2の線要素の始点にレーザスポットが形成される位置に到達したことが検出されたときには前記レーザ光を再び出射させることを特徴とするレーザマーキング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004050217A JP2005238272A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | レーザマーキング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004050217A JP2005238272A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | レーザマーキング装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005238272A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100817822B1 (ko) | 2006-10-19 | 2008-03-31 | 주식회사 이오테크닉스 | 레이저 마킹 컨트롤러 및 이를 이용하는 레이저 마킹시스템 |
JP2008179131A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-08-07 | Ricoh Co Ltd | 画像処理方法及び画像処理装置 |
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-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004050217A patent/JP2005238272A/ja active Pending
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