JP2005061357A - ガバナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アングライヒ特性を有するガバナ装置をコンパクトで簡単な構造とし、コストを低減する。
【解決手段】ガバナレバー15をガバナウエイト11に連動して燃料噴射ポンプの噴射量を調節する第一レバー16と、該第一レバー16の回動を所定の範囲に規制し、回転数設定レバー20と連結する第二レバー17とにより構成したガバナ装置10において、第一レバー16と第二レバー17の間に二つのバネ特性を有する弾性部材22を介装した。
【選択図】図3

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関に用いられるガバナ装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンに遠心式ガバナ装置を設けた技術は公知である。遠心式ガバナ装置は、クランク軸に設けたクランクギアよりギア等を介してガバナ軸が回転駆動されるように構成しており、該ガバナ軸にはガバナウエイトを外嵌し、該ガバナウエイトを摺動体を介してガバナレバーと連結し、該ガバナレバーを燃料噴射ポンプの燃料調節用のコントロールレバーと連動連結していた(例えば、特許文献1参照。)。
このような構成において、エンジンが始動されると、設定回転数で回転されて、その後、設定回転数より高くなればガバナウエイトが遠心力で開いて摺動体が摺動し、ガバナレバーが回動されて、コントロールレバーを減少側に移動させて、燃料噴射ポンプの噴射量を減少させ、逆に回転数が減少してガバナウエイトにかかる遠心力が小さくなると、逆方向に付勢するバネによって閉じて、燃料噴射ポンプのコントロールレバーを増量側に移動させるようにしていた。
特開2003−27966号公報
しかし、従来ガバナ装置において、中低速回転域における燃料噴射量の減量を図るべくアングライヒ特性を備える場合には、アングライヒ装置が複雑な構成となるため、部品点数が多くなり、コストが嵩むという不具合があった。
そこで本発明は、アングライヒ特性を有するガバナ装置をコンパクトで簡単な構造とし、コストを低減することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ガバナレバーをガバナウエイトに連動して燃料噴射ポンプの噴射量を調節する第一レバーと、該第一レバーの回動を所定の範囲に規制し、回転数設定レバーと連結する第二レバーとにより構成したガバナ装置において、第一レバーと第二レバーの間に二つのバネ特性を有する弾性部材を介装したものである。
請求項2においては、ガバナレバーをガバナウエイトに連動して燃料噴射ポンプの噴射量を調節する第一レバーと、該第一レバーの回動を所定の範囲に規制し、回転数設定レバーと連結する第二レバーとにより構成したガバナ装置において、第一レバーと第二レバーの間に、始動時に燃料を増加させる方向に付勢するスプリングと、全回転域で燃料を減少させる方向に付勢するスプリングを介装したものである。
請求項3においては、前記スプリングを一つの捩じりコイルバネで構成し、該スプリングの直線部分の一部を折り曲げて二つのバネ特性が異なる付勢部分を構成したものである。
請求項4においては、前記スプリングの一端を第一レバーに固定し、他側に折り曲げ部を形成し、該スプリングの他側を第二レバーに摺動可能に挿通したピンに係止し、該ピンを第一レバーに当接可能に配置したものである。
請求項5においては、前記ピンの先端から基部側に延びる直径方向のスリットを構成し、該スリットに前記スプリングの一端を挿入して係止したものである。
請求項6においては、前記ピン外周にくびれ部を構成し、該くびれ部をピンの摺動ストローク設定部としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、弾性部材の第一のバネ特性部分で、始動時における燃料増量を図ることができ、第二のバネ特性部分でアングライヒ特性を持たせることができて、空気吸入効率や機械効率を向上できる。よって、設定運転域での馬力特性も向上できる。また、弾性部材は一体的な弾性部材で構成できるため、コンパクトな構成とすることができる。
請求項2においては、二つのスプリングにより、始動時に燃料増量を図ることで始動を容易に行うことができ、設定回転域で燃料減量を図ることで、空気吸入効率や機械効率を向上できる。所謂、アングライヒ特性を持たせることができる。また、スプリングにより安価に馬力特性の向上が図れ、アングライヒ装置を簡単に構成できる。
請求項3においては、捩じりコイルバネの一部を折り曲げるだけで、二つのバネ特性を有するスプリングを構成でき、安価に構成することができる。また、一体的に製造できるので安価に得ることができる。
請求項4においては、スプリングの他端をピンにより簡単に係止することが可能となり、取付け構造を簡単にできる。また、中低速回転域での燃料減量構造を、ピンに第一レバーが当接して付勢する簡単な構造で実現できる。
請求項5においては、第一レバーと第二レバーの間に介装したスプリングを係止するための係止部をピンに簡単に構成できる。
請求項6においては、アングライヒはピンのストロークで決まるため、くびれ部分の長さを第二レバーの板厚よりも長くして、そのくびれ部の段差位置、または、係止部材の厚さによりストロークを調整できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はガバナ装置の正面図、図2は同じく後面図、図3は始動時におけるガバナ装置の一部断面平面図、図4は通常運転時におけるガバナ装置の一部断面平面図、図5は図4におけるピン付近の拡大図、図6は燃料供給量を減少した状態を示すピン付近の拡大図である。
図1乃至図5を用いて、本発明のガバナ装置の構成について説明する。なお、以下の説明では便宜上図3中の矢印Aの方向を前方向とする。
ケーシング2内において、燃料噴射ポンプのカム軸3が突出して支持されており、該カム軸3の突出部に歯車4が固定されている。また、該カム軸3の側方にはガバナ軸5が平行に配置され、該ガバナ軸5の中途部に歯車6が固定されて、該歯車6と前記カム軸3の歯車4とが噛合されている。そして、該ガバナ軸5の一側にガバナ装置10が配置されている。
ガバナ装置10は、複数の球状のガバナウエイト11が、ガバナ軸5に固定された保持体12と、その反対側でガバナ軸5に摺動自在に支持された摺動体13とにより保持され、該摺動体13の先端部が後述するガバナレバー15の当接部16b・16bと当接するように配置されている。こうして、遠心力によるガバナウエイト11の動きを、摺動体13を介してガバナレバー15に伝達するように構成されている。
前記ガバナレバー15は、第一レバー16と第二レバー17とから構成されている。該第一レバー16は、その長手方向(左右)中途部に軸受部16aが設けられ、該軸受部16aにてガバナレバー軸18の下部に回転自在に枢支されている。第一レバー16の一端、つまり、軸受部16aの左(ガバナ軸5)側には上下一対の当接部16b・16bが突設され、該当接部16b・16bの先端部に前記摺動体13の先端部が当接されている。一方、第一レバー16の他端、つまり、軸受部16aの右側の先端部は二股状に形成された係合部16cが突出され、該係合部16cが燃料噴射ポンプの供給量を調節するためのコントロールレバー19の一端に係合されている。
このように、前記ガバナ装置10と燃料噴射ポンプの間を連動連結することで、エンジンの回転数が上昇すると、歯車等を介してガバナ軸5に回転力が伝えられ、回転数の上昇とともにガバナウエイト11に遠心力が働き該ガバナウエイト11が半径方向外側へと移動し、該ガバナウエイト11に押されて摺動体13が前方向に摺動する。そして、該摺動体13の摺動により、第一レバー16はその当接部16b・16bが押されて図3において時計回り方向へ回動し、該第一レバー16の係合部16cに係合されたコントロールレバー19を後方向へ移動させて、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を減少する。
逆に、エンジンの回転数が減少すると、ガバナウエイト11に働く遠心力が減少して、ガバナウエイト11が半径方向内側へと移動し、摺動体13が第一レバー16に押されて後方向に摺動する。このとき、第一レバー16は後述するスプリング22により図3において反時計回り方向へ回動し、コントロールレバー19を前記とは反対の前方向に移動させて、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を増加する。こうして、エンジンの回転数が設定回転数となるように回転数が制御される。
また、前記第二レバー17は、プレートを折り曲げて形成されており、側面視コ字状に折り曲げられて、そのガバナ軸5側の上下平行に舌片状の軸受部17a・17aが所定間隔を置いて突出され、該軸受部17a・17aに軸孔を開口してガバナレバー軸18に支持されている。そして、該上下の軸受部17a・17aは前記第一レバー16の軸受部16aを挟むようにその上下両側に配置されており、該軸受部17a・17aの少なくとも一方がガバナレバー軸18に固定されて一体的に回動するようにガバナレバー15が構成されている。この固定構造は螺子止めや接着等限定するものではなく、本実施例では、上側の軸受部17aの軸孔はガバナレバー軸18の外形に合わせた円形とし、下側の軸受部17aの軸孔多角形状または半月状に構成し、ガバナレバー軸18の下端の外形も軸孔に合わせた形状とし、ナットにより螺装固定する構造としている。したがって、ガバナレバー15はガバナレバー軸18に挿入してナットで固定するだけの組みたて易いものとなり、第一レバー16の固定構造が簡単な構成となる。また、ガバナレバー軸18上でのガバナレバー15の位置決めが容易になる。
前記第二レバー17はガバナレバー軸18を介して回転数設定レバー20と連動連結されている。該回転数設定レバー20は、ケーシング2により支持されたガバナレバー軸18の上部に固定されて半径方向に突設されており、その突出部に取り付けられたスプリング21を介して、エンジンの回転数を設定したり、エンジンを停止させたりするレギュレータハンドル(図示せず)と連結されている。こうして、第二レバー17によりエンジン回転数を規制することができるようにしている。
また、該第二レバー17の反対側(左側)の上部は側面視コ字状に折り曲げて構成され、該前後に対向して配置される部分を規制部17b・17cとしている。規制部17b・17cは、前側に配置される規制部17cが後側の規制部17bより右側に位置するように左右にずれて配置されており、規制部17b・17cの間に前記第一レバー16が左右方向に配置されて挿入され、規制部17b・17cの前後幅の範囲内でのみ回動可能とされて、第一レバー16の回動が規制されている。
前記規制部17b・17cの間に第一レバー16が挿入された状態において、規制部17b・17cのうち規制部17bと第一レバー16との間に、二つのバネ特性を有する弾性部材としてスプリング22が設けられている。該スプリング22は二重ねじりコイルバネ(ダブルトーションスプリング)からなり、そのコイル部分22a・22aが第一レバー16を挟むようにその上下両側に位置するように配置されている。
前記コイル部分22a・22aからは略接線方向に係止部が二方向に突出され、その係止部は正面視コ字状に折り曲げて形成した直線部分22b・22cとして、第一レバー16と第二レバー17に向かって延出されている。そして、一側の直線部分22c・22cの先端部はそれぞれ上、下方向に折り曲げられて、第一レバー16の中途部に設けられた挿入孔16dに上下両側から挿入されて係止されている。
また、前記コイル部分22a・22aの他側から「コ」字状に構成され直線部分22bが第二レバー17の規制部17b側に向かって延出されており、該直線部分22bの中途部が平面視「く」字状に折り曲げられて折り曲げ部22dが形成されている。該折り曲げ部22dは凸側が規制部17bの内側に当接し、直線部分22bの先端がピン35に係止されている。
このように、スプリング22の直線部分22bの一部を折り曲げることで、スプリング22にバネ特性が異なる二つの付勢部分が構成されている。これらの付勢部分は異なる荷重設定がなされており、第一のバネ特性を有する付勢部分は前記コイル部分22a・22aと直線部分22c、直線部分22bからなり、始動時における燃料供給量の増量を図るものである。一方、第二のバネ特性を有する付勢部分は前記折り曲げ部22dからなり、中低速回転域における燃料供給量の減量を図るものである。
前記ピン35は、第二レバー17の規制部17bに開口した挿入孔に摺動可能に挿通され、Eリング等より構成される係止部材36により抜け止めされている。そして、該ピン35の基部35aが半球面状に形成されて、第一レバー16の中途部下面に形成された当接部16eと当接可能に、基部35aが上側となるように配置されている。
該ピン35の上下中途部の外周にはくびれ部35aが構成されており、くびれ部分35bの長さを規制部17bの板厚よりも長くしてその差L1(図5)をピン35のストロークとしている。よって、くびれ部分35bの段差位置、又は係止部材36の厚さによりストロークの調節が可能となり、該くびれ部35bがピン35の摺動ストローク設定部となっている。
また、該ピン35にはその先端から基部35a側に延びる直径方向のスリット35cが形成されており、該スリット35cの幅を前記スプリング22の直線部分22bの直径より若干大きくして該スリット35cに前記折り曲げ部22d(直線部分22b)の先端がスリット内で移動自在に挿入されている。そして、前記折り曲げ部22dの先端をスリット35cに予め挿入した状態で、ピン35のくびれ部35aを第二レバー17の内側から規制部17bに挿入し、第二レバー17の外側に突出したピン35の先端側に係止部材36を固定することにより、ピン35が規制部17bに係止され、該ピン35にスプリング22の他側が係止される。
このようにして第二レバー17と第一レバー16の間にスプリング22を介装することで、該スプリング22の第一の特性により第一レバー16が図3において反時計回り方向に回動するように付勢され、該スプリング22の第二の特性によりピン35が第一レバー16側に付勢される。
なお、第一レバー16と第二レバー17との間に介装する弾性部材は、ねじりコイルバネからなる前記スプリング22に限定するものではなく、バネ特性が異なる二つの付勢部分を有するスプリングならよく、例えば、第一レバー16と第二レバー17の間に一方の弾性部材は前記スプリング22の折り曲げ部22dがないスプリングとし、他方の弾性部材は圧縮バネとして、二部材から構成することもできる。
さらに、上述の第一レバー16と第二レバー17との間に介装する弾性部材であるスプリング22では、二つの異なるバネ特性部分を一体的に構成することにより、コンパクトな構成を可能としているが、弾性部材を始動時に燃料を増加させる方向に付勢するバネ特性を有するスプリングと、中低速回転域で燃料を減少させる方向に付勢するバネ特性を有するスプリングとの二つのスプリングから構成してもよい。
また、前記規制部17cの前(第一レバー16と反対)側にはリミッタ25のピン27の先端が当接されている。該リミッタ25はエンジンの回転数が最大許容範囲を越えないように制限するためのものであり、ケーシング2に着脱可能、且つ位置調整可能に取り付けられている。
前記リミッタ25はケーシング2に螺挿されるボディ26と、該ボディ26内に摺動自在に収納され、前記第二レバー17と当接可能なピン27と、該ピン27をボディ26から突出するように付勢するスプリング28と、該スプリング28の一端を受け止めるプラグ29とからなり、該ピン27が所定のストロークをもってボディ26に摺動可能に配置されている。
このように構成することによって、エンジン始動時においては、ガバナウエイト11に働く遠心力が小さいことから、第一レバー16に対するスプリング22の付勢力と第二レバー17に対するスプリング21の付勢力との合力が第一レバー16の当接部16b・16bに対する摺動体13の押出し力に比べて大きくなり、第一レバー16は第二レバー17の規制部17cに当接した状態で図3において反時計回り方向へ回動し、該第二レバー17の規制部17cがリミッタ25のピン27に当接した状態となる。つまり、該第一レバー16はスプリング22の付勢力により第二レバー17の内面に当接した状態の燃料増量側に回動した状態でコントロールレバー19を燃料供給量の増量側に移動した状態となる。こうしてエンジンは始動し易くなる。
このように、始動時はレギュレータハンドルによる回転数設定レバー20の回動により燃料供給量が設定され、その回動によりスプリング21を介して回転数設定レバー20の回動が設定されて、該回転数設定レバー20に連結する第二レバー17、スプリング22を介して第一レバー16を増量側に回動し、規制部17b・17cの間で規制されている。
そして、燃料供給量が増量されている状態から、エンジン回転数の増加に伴って、ガバナウエイト11に働く遠心力が大きくなり、設定回転数となると、第一レバー16はスプリング22の付勢力に抗して減少側に回動し、前記摺動体13の押出し力と前記スプリング21の付勢力と釣り合う位置で維持され、設定回転数となり、通常の運転状態となる。
また、通常運転において、負荷が大きくなった等の原因で回転数が大きく減少した場合、まず、回転数の減少によってウエイトが移動し、摺動体13も移動して第一レバー16は増量側に回動し、第二レバー17の規制部17cはリミッタ25に当接した状態となる。このとき負荷が大きく更に回転数が減少した場合には、規制部17cがリミッタ25のピン27を前方向へ押す。これにより、該ピン27がスプリング28の付勢力に抗して摺動し、第一レバー16及び第二レバー17が前方向へ回動する。この第一レバー16の回動により、コントロールレバー19を更に増量側に移動して、燃料供給量が通常よりも多くなり、黒煙等が発生しない限度において回転数を上げようとして、高負荷時等の低回転での粘りが増して、エンストが発生せずに回転を維持して設定回転数まで上げようとするのである。
また、ディーゼル機関の空気吸入効率と機械効率は、回転数の上昇により低下する特性があり、燃料噴射量を一定とした場合、高速時に燃料過多による黒煙が発生する。そこで、燃料噴射量特性を低速から高速域まで連続的に、噴射量減の方向に制御するようにアングライヒ特性を持たせている。つまり、設定運転状態のとき、ピン35はスプリング22の折り曲げ部22dの付勢力により規制部17bから第一レバー16側に突出して、当接部16eに当接してバランスしている。そして、負荷が減少した等の理由によって回転数が増加すると、前記摺動体13の押出し力により、第一レバー16はスプリング22の折り曲げ部22dの付勢力に抗して幅L1だけ減少側に回動し、第二レバー17は設定位置に維持されている。
以上のようにして、ガバナレバー15及びリミッタ25を用いて、エンジン始動時等の回転数が低い状態では、スプリング22の第一の特性部分により通常よりも燃料供給量が多くなるようにし、設定回転(通常運転)時において、回転数が上昇すると、スプリング22の第二の特性部分により燃料供給量を減少させるようにしてアングライヒ特性を有するガバナ装置を構成しているのである。
したがって、負荷が大きくなった場合では、ねばりを向上することができ、回転数が上昇した場合には、空気吸入効率や機械効率を低下させることがなく、黒煙の発生も防止できる。また、ガバナ装置をコンパクトで簡単な構造に構成することができ、コストを低減することができる。
ガバナ装置の正面図。 同じく後面図。 始動時におけるガバナ装置の一部断面平面図。 通常運転時におけるガバナ装置の一部断面平面図。 図4におけるピン付近の拡大図。 燃料供給量を減少した状態を示すピン付近の拡大図。
符号の説明
15 ガバナレバー
16 第一レバー
16a 軸受部
17 第二レバー
17a 軸受部
18 ガバナレバー軸
20 回転数設定レバー
22 スプリング
35 ピン

Claims (6)

  1. ガバナレバーをガバナウエイトに連動して燃料噴射ポンプの噴射量を調節する第一レバーと、該第一レバーの回動を所定の範囲に規制し、回転数設定レバーと連結する第二レバーとにより構成したガバナ装置において、第一レバーと第二レバーの間に二つのバネ特性を有する弾性部材を介装したことを特徴とするガバナ装置。
  2. ガバナレバーをガバナウエイトに連動して燃料噴射ポンプの噴射量を調節する第一レバーと、該第一レバーの回動を所定の範囲に規制し、回転数設定レバーと連結する第二レバーとにより構成したガバナ装置において、第一レバーと第二レバーの間に、始動時に燃料を増加させる方向に付勢するスプリングと、全回転域で燃料を減少させる方向に付勢するスプリングを介装したことを特徴とするガバナ装置。
  3. 前記スプリングを一つの捩じりコイルバネで構成し、該スプリングの直線部分の一部を折り曲げて二つのバネ特性が異なる付勢部分を構成したことを特徴とする請求項2に記載のガバナ装置。
  4. 前記スプリングの一端を第一レバーに固定し、他側に折り曲げ部を形成し、該スプリングの他側を第二レバーに摺動可能に挿通したピンに係止し、該ピンを第一レバーに当接可能に配置したことを特徴とする請求項3に記載のガバナ装置。
  5. 前記ピンの先端から基部側に延びる直径方向のスリットを構成し、該スリットに前記スプリングの一端を挿入して係止したことを特徴とする請求項4に記載のガバナ装置。
  6. 前記ピン外周にくびれ部を構成し、該くびれ部をピンの摺動ストローク設定部としたことを特徴とする請求項4に記載のガバナ装置。
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