JP2005060185A - 水素貯蔵材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 重量当たりの水素貯蔵割合の大きい水素貯蔵材料を提供する。
【解決手段】 無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料からなることを特徴とする水素貯蔵材料。
【選択図】 なし
【解決手段】 無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料からなることを特徴とする水素貯蔵材料。
【選択図】 なし
Description
本発明は新規な水素貯蔵材料に関するものである。
水素貯蔵材料として、合金が広く用いられている。しかし、この合金の場合、重量当りの水素貯蔵割合が低いという問題を含む。
一方、活性炭等の炭素材料も水素を吸着することは知られているが、その水素吸着量は非常に低いものであった。
一方、活性炭等の炭素材料も水素を吸着することは知られているが、その水素吸着量は非常に低いものであった。
本発明は、重量当たりの水素貯蔵割合の大きい水素貯蔵材料を提供することをその課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料は、重量当たりの水素貯蔵率が非常に大きいことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、以下に示す水素貯蔵材料が提供される。
(1)無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料からなることを特徴とする水素貯蔵材料。
(2)該細孔の平均細孔径が、2〜3nmである前記(1)に記載の水素貯蔵材料。
(3)該無機多孔質体が、シリカからなる前記(1)又は(2)に記載の水素貯蔵材料。
即ち、本発明によれば、以下に示す水素貯蔵材料が提供される。
(1)無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料からなることを特徴とする水素貯蔵材料。
(2)該細孔の平均細孔径が、2〜3nmである前記(1)に記載の水素貯蔵材料。
(3)該無機多孔質体が、シリカからなる前記(1)又は(2)に記載の水素貯蔵材料。
本発明によれば、水素を高率で貯蔵し得る軽量かつ安価な水素貯蔵材料を提供することができる。
本発明で用いる無機多孔質体としては、従来公知の各種のものを用いることができる。このようなものには、シリカ、シリカライト、シリカアルミナ、アルミナ、マグネシア、ゼオライト、セピオライト等が包含されるが、シリカの使用が好ましい。
無機多孔質体中に含まれる細孔の大きさは、D.H法で測定された平均細孔直径で、1〜10nm、好ましくは2〜3nmである。
無機多孔質体中に含まれる細孔の大きさは、D.H法で測定された平均細孔直径で、1〜10nm、好ましくは2〜3nmである。
無機多孔質体において、その細孔容積は、通常、0.1〜2.0ml/g、好ましくは1.0〜2.0ml/gであり、その比表面積は、通常、50〜1000m2/g、好ましくは200〜1000m2/gである。
本発明による炭素質物質を担持させた無機多孔質体(水素貯蔵材料)において、その炭素質物質担持量は、全材料に対して、通常、3重量%以上、好ましくは10重量%以上である。その上限値は、その無機多孔質体の種類にもよるが、通常、20重量%程度である。
なお、本発明書で言う炭素質物質は、有機化合物を熱分解して得られる炭素質の生成物を意味し、このようなものには、カーボンの他、水素の結合したカーボン、ピッチ状物質、タール状物質等が包含される。
なお、本発明書で言う炭素質物質は、有機化合物を熱分解して得られる炭素質の生成物を意味し、このようなものには、カーボンの他、水素の結合したカーボン、ピッチ状物質、タール状物質等が包含される。
本発明の水素貯蔵材料(以下、単に材料とも言う)において、その見かけ密度は、通常、0.4〜1.0g/ml、好ましくは0.4〜0.7g/mlである。その形状は、粉末状、顆粒状(ペレット状)、板状等の各種の形状であることができるが、好ましくは粉末状である。粉末状の水素貯蔵材料の場合、その平均粒径は、通常、0.5〜10μm、好ましくは0.5〜1.0μmである。
本発明の材料は各種の方法で製造することができる。このような方法には、無機多孔質体の製造に際し、その製造を有機化合物の存在下で行うことによって、有機化合物を複合化した無機多孔質体を製造し、これを加熱して該有機化合物を炭化する方法(A法)や、あらかじめ形成した無機多孔質体に有機化合物を担持させた後、該有機化合物を炭化する方法(B法)等が包含される。
前記有機化合物において、その分子量は特に制約されない。該有機化合物には、低分子化合物、ポリマー及び高分子化合物が包含される。ポリマーの場合、その数平均重合度は、通常、10〜1000、好ましくは50〜500である。
本発明の材料を前記A法で製造する場合、その製造は、通常、水媒体中で行われることから、反応系に存在させる有機化合物としては、水溶性のものが用いられる。水溶性有機化合物には、水酸基や、イオン性基(カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸、エーテル基、アンモニウム基等)を含有するものが包含される。本発明では各種の界面活性剤、好ましくは陽イオン系界面活性剤を好ましく用いることができる。
本発明の材料を前記B法で製造する場合、有機化合物の種類は特に制約されず、水や有機溶媒に溶解し得る有機化合物であればよい。本発明の材料をB法で製造する場合、有機化合物を含有する水溶液又は有機溶媒溶液を無機多孔質体に含浸させた後、乾燥し、次いでそれに含まれる有機化合物を炭化すればよい。また、無機多孔質体の細孔内においてビニルモノマーの重合を行い、得られたポリマーを炭化することによっても、本発明の材料を得ることができる。
有機化合物を複合した無機多孔質体に含まれる該有機化合物を炭化する方法としては、加熱炉、加熱ガス、マイクロ波加熱装置等を用いる方法が挙げられる。この場合、該有機化合物の炭化雰囲気としては、非酸化雰囲気、通常、酸素濃度が1vol%以下、好ましくは0.1vol%以下の雰囲気が採用される。炭化温度は、350〜700℃、好ましくは400〜650℃である。
本発明の材料を用いて水素を貯蔵するには、水素分圧5MPa以上、好ましくは10MPa以上の圧力下、温度0〜50℃、好ましくは0〜25℃で、材料を水素と接触させればよい。
一方、水素を貯蔵(吸着)した材料から水素を放出(脱着)させるには、該材料を収納させた密閉容器を圧力バルブを介して開放すればよい。
次に本発明を実施例によりさらに詳述する。
実施例1
(水素貯蔵材料の製造)
界面活性剤としてのセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)3mlを蒸留水50mlに溶解し、この溶液にpH調整剤としてエチルアミン38.5mmolを加えて攪拌し、これにテトラエチルオルソシリケート(TEOS)22mmolを加え、得られた溶液をオートクレープ中に封じ、110℃で48時間水熱処理を行った。このようにして、ヘキサゴナル型のメソ構造を有するシリカ/界面活性剤複合体を得た。
(水素貯蔵材料の製造)
界面活性剤としてのセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)3mlを蒸留水50mlに溶解し、この溶液にpH調整剤としてエチルアミン38.5mmolを加えて攪拌し、これにテトラエチルオルソシリケート(TEOS)22mmolを加え、得られた溶液をオートクレープ中に封じ、110℃で48時間水熱処理を行った。このようにして、ヘキサゴナル型のメソ構造を有するシリカ/界面活性剤複合体を得た。
次に、この複合体を窒素気流中で、400℃で1時間加熱して該界面活性剤を炭化して、水素貯蔵材料を得た。
この水素貯蔵材料において、その平均粒径は1.0μmであり、そのB.E.T.比表面積は904m2/gであり、炭素質物質担持量は3重量%であった。
この水素貯蔵材料において、その平均粒径は1.0μmであり、そのB.E.T.比表面積は904m2/gであり、炭素質物質担持量は3重量%であった。
また、該複合体を空気中で600℃で加熱して得られる炭素質物質含有量がゼロ%のメソポーラスシリカの性状を以下に示す。
粒子定数(nm):4.35
細孔径(nm):2.52
壁厚(nm):1.83
比表面積(m2/g):904
TG減少率(質量%):4.9
粒子定数(nm):4.35
細孔径(nm):2.52
壁厚(nm):1.83
比表面積(m2/g):904
TG減少率(質量%):4.9
実施例2
(水素貯蔵材料の製造)
実施例1で示した複合体を窒素気流中で各種温度で加熱し、水素貯蔵材料を製造した。得られた材料の性状を、複合体の性状とともに表1に示す。
(水素貯蔵材料の製造)
実施例1で示した複合体を窒素気流中で各種温度で加熱し、水素貯蔵材料を製造した。得られた材料の性状を、複合体の性状とともに表1に示す。
実施例3
(水素の貯蔵)
実施例2で得た水素貯蔵材料の中で400℃で加熱処理して得た水素貯蔵材料を、密閉容器に入れ、水素分圧:0.04〜0.08MPaの条件下、室温で接触させて水素を該材料に貯蔵させた。その結果、その水素貯蔵率は、水素分圧:0.04MPaでは、0.46ml/g、0.06MPaでは0.69ml/g及び0.08MPaでは0.92ml/gであった。
(水素の貯蔵)
実施例2で得た水素貯蔵材料の中で400℃で加熱処理して得た水素貯蔵材料を、密閉容器に入れ、水素分圧:0.04〜0.08MPaの条件下、室温で接触させて水素を該材料に貯蔵させた。その結果、その水素貯蔵率は、水素分圧:0.04MPaでは、0.46ml/g、0.06MPaでは0.69ml/g及び0.08MPaでは0.92ml/gであった。
実施例4
実施例1で得た炭素質物質含有量がゼロ%のメソポーラスシリカ内において、フルフリルアルコールを重合させて形成したポリマー複合化シリカを、窒素気流中で400℃に加熱して、炭素質物質含有量が3.58%の水素貯蔵材料を得た。
この材料を用いて実施例3と同様にして水素の貯蔵実験を行った。その結果を表2に示す。
実施例1で得た炭素質物質含有量がゼロ%のメソポーラスシリカ内において、フルフリルアルコールを重合させて形成したポリマー複合化シリカを、窒素気流中で400℃に加熱して、炭素質物質含有量が3.58%の水素貯蔵材料を得た。
この材料を用いて実施例3と同様にして水素の貯蔵実験を行った。その結果を表2に示す。
実施例5
(貯蔵水素の放出)
実施例4において水素分圧10MPaの条件で水素を貯蔵させた材料を、室温において、水素分圧:0MPaの条件に放置したところ、貯蔵水素の94%が放出された。
(貯蔵水素の放出)
実施例4において水素分圧10MPaの条件で水素を貯蔵させた材料を、室温において、水素分圧:0MPaの条件に放置したところ、貯蔵水素の94%が放出された。
Claims (3)
- 無機多孔質体の細孔内に炭素質物質を担持させた構造を有する材料からなることを特徴とする水素貯蔵材料。
- 該細孔の平均細孔径が、2〜3nmである請求項1に記載の水素貯蔵材料。
- 該無機多孔質体が、シリカからなる請求項1又は2に記載の水素貯蔵材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003294569A JP2005060185A (ja) | 2003-08-18 | 2003-08-18 | 水素貯蔵材料 |
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JP (1) | JP2005060185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008016792A (ja) * | 2006-06-08 | 2008-01-24 | Showa Denko Kk | 多孔体及びその製造方法並びにその用途 |
CN112867776A (zh) * | 2018-10-15 | 2021-05-28 | 日产自动车株式会社 | 发热材料、使用了所述发热材料的发热系统和供热方法 |
-
2003
- 2003-08-18 JP JP2003294569A patent/JP2005060185A/ja active Pending
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