JP2005059355A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既に出力された画像形成物を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止できるようにすると共に、用紙、トナー剤の消耗品を節約できるようにする。
【解決手段】 画像情報に基づいて画像を形成し画像記録紙300を出力する画像形成手段70と、この画像形成手段70から出力された画像記録紙300に付加形成するための付加情報Diを記憶する定型画像記憶手段16と、この定型画像記憶手段16に記憶された付加情報Diを選択する選択手段81と、この選択手段81によって選択された付加情報Diを画像形成手段70から出力された画像記録紙300の所定の位置に付加形成するように画像形成手段70を情報後付け制御する制御手段15とを備えるものである。
【選択図】 図2

Description

この発明は、任意の画像情報に基づいて画像を形成する白黒及びカラー用のプリンタや複写機、これらの複合機等に適用して好適な画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
近年、任意の画像情報に基づいて画像を形成する白黒及びカラー用のプリンタや複写機、これらの複合機が使用される場合が多くなってきた。例えば、白黒用の画像形成装置は、露光手段、現像装置、感光体ドラム及び定着装置から成る画像形成手段を備えている。露光手段では任意の画像情報に基づいて感光体ドラムに静電潜像を描くようになされる。現像装置では感光体ドラムに描かれた静電潜像に黒色のトナー剤を付着して現像する。トナー像は、感光体ドラムから用紙に転写された後に定着装置によって定着される。これにより、給紙トレイから繰り出された用紙に画像を形成することができる。
一方、複写時や、プリント時等において、原稿画像と共にページ番号や、ウォーターマーク等を同時に画像形成する方法が採られる。ページ番号付けは、画像形成後の用紙を整理し易くするためである。ウォーターマーク付けは、当該画像形成後の用紙を、例えば、「社外秘」扱いとされる場合に画像形成領域の周辺の余白に形成される場合が多い。
一般に、これらのページ番号や、ウォーターマーク等は原稿作成時あるいは印刷直前の設定で組み入れられる場合が多い。この種の画像形成装置に関して、特許文献1には複写装置が記載されている。この複写装置によれば、表示板を設け、操作パネルのキーを操作させることにより、キー入力に対応した情報を表示板に表示させ、その情報を原稿複写時に複写するようにしたものである。このような構成を採ると、原稿以外の情報を複写用紙に複写できるというものである。
特開昭58−118661号公報(第3頁 第6図)
ところで、従来方式の画像形成装置によれば、複写時や、プリント時等において、原稿画像と共にページ番号や、ウォーターマーク等を同時に画像形成する方法が採られるので、以下のような問題がある。
i.ページ番号、ウォーターマーク等を付け忘れた状態で画像形成処理に移行した場合に、ページ番号や、ウォーターマーク等が形成されていない画像形成物が出力され、既に出力された画像形成物が全部無駄になってしまう。しかも、用紙や、トナー剤等が徒らに消耗してしまう。
ii.因みに、ページ番号やウォーターマーク等の付け忘れがあった場合に、元の原稿情報に対してページ情報、ウォーターマーク情報を追加修正しなくてはならないばかりか、修正後の新たな画像情報に基づいて、再度、複写処理を行わなければならない。
iii.また、既に出力された画像形成物を有効に使用すべく、ページ番号や、ウォーターマーク等を画像形成後に付けようとすると、手書きや、スタンプ等の手作業に依存する事態に陥る。手作業による労力は、画像形成物が多いほど著しい。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、既に出力された画像形成物を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止できるようにすると共に、用紙、トナー剤の消耗品を節約できるようにした画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、任意の画像情報に基づいて画像を形成する装置であって、画像情報に基づいて画像を形成し画像形成物を出力する画像形成手段と、この画像形成手段から出力された画像形成物に付加形成するための付加情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された付加情報を選択する選択手段と、この選択手段によって選択された付加情報を画像形成手段から出力された画像形成物の所望の位置に付加形成するように画像形成手段を情報後付け制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成装置によれば、任意の画像情報に基づいて画像を形成する場合に、記憶手段には画像形成物に付加形成するための付加情報が予め記憶される。選択手段は記憶手段に記憶された付加情報を選択するように操作される。画像形成手段では画像情報に基づいて画像を形成して画像形成物を出力するようになされる。これを前提にして、制御手段は選択手段によって選択された付加情報を画像形成手段から出力された画像形成物の所望の位置に付加形成するように画像形成手段を情報後付け制御するようになる。
従って、任意の画像情報に基づく画像を形成した後、既に出力された画像形成物を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報を後付け処理によって画像形成物に形成することができる。これにより、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止でき、用紙、トナー剤の消耗品を節約することができる。
本発明に係る画像形成方法は、既存の画像形成物に画像を形成する方法であって、画像形成物に形成するための付加情報を準備し、予め準備された付加情報を選択し、ここで選択された付加情報を画像形成物の所望の位置に形成することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成方法によれば、既存の画像形成物に画像を形成する場合に、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報を後付け処理によって画像形成物に形成することができる。従って、既存の画像形成物に関し資料としての整理性又は原稿としての整理性を向上させることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、任意の画像情報に基づいて画像を形成し画像形成物を出力する画像形成手段を制御する制御手段を備え、この制御手段は、予め選択された付加情報を画像形成手段から出力された画像形成物の所望の位置に形成するように情報後付制御するものである。
この構成によって、任意の画像情報に基づく画像を形成した後、既に出力された画像形成物を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報を後付け処理によって画像形成物に形成することができる。従って、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止でき、用紙、トナー剤の消耗品を節約することができる。
本発明に係る画像形成方法によれば、既存の画像形成物に画像を形成する場合に、画像形成物に形成するために予め準備された付加情報を選択し、ここで選択された付加情報を画像形成物の所望の位置に形成するようになされる。
この構成によって、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報を後付け処理によって画像形成物に形成することができる。従って、既存の画像形成物に関し資料としての整理性又は原稿としての整理性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について説明をする。
図1は、本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示す概念図である。
この実施形態では、任意の画像情報に基づいて画像を形成する場合に、画像形成手段を情報後付制御する制御手段を備え、予め選択された付加情報を画像形成手段から出力された画像形成物の所望の位置に形成するように制御して、既に出力された画像形成物を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止できるようにすると共に、用紙、トナー剤の消耗品を節約できるようにしたものである。
図1に示す画像形成装置100は、任意の画像情報に基づいて画像を形成する装置であり、白黒及びカラー用のプリンタや複写機、これらの複合機等に適用して好適である。この画像形成装置100はモノクロ画像を得る直接転写方式の複合機等を構成するものであり、装置本体Aを有している。この装置本体A内には給紙トレイ30A、30B、原稿読取手段11、制御手段15、画像書き込み部60及び、画像形成手段70等が備えられ、装置本体側面には、手差しトレイ63が備えられる。
この装置本体Aの上部には自動原稿給紙装置(ADF)40が取り付けられており、任意の原稿を自動給紙するように動作する。例えば、ADF40は原稿載置部41、ローラ42a、ローラ42b、ローラ43、搬送ローラ44及び排紙皿46を有している。原稿載置部41には一又は複数の原稿20が載置される。原稿載置部41の下流側にはローラ42a及びローラ42bが設けられ、自動給紙モードが選択されたとき、原稿載置部41から繰り出された原稿20は下流側のローラ43によってU字回転するように搬送される。なお、自動給紙モードが設定された場合、原稿20の記録面は原稿載置部41で上に向けて載置するようになされる。
一方、本体装置内には、原稿読取手段11が設けられおり、任意の原稿20を読み取って画像形成手段70に画像情報を出力するようになされる。原稿読取手段11には縮小型イメージセンサが使用される。また、原稿読取手段11では、例えば、原稿20がローラ43によってU字状に反転するときに、その原稿20の表面を読み取って原稿表面の画像データ(以下原稿画像データDinという)を出力するようになされる。
画像読取手段11は第1のプラテンガラス51、第2のプラテンガラス52、光源53、ミラー54、55、56、結像光学部57、CCD撮像装置58及び図示しない光学駆動部を有している。原稿読取手段11で読み取られた原稿20は、搬送ローラ44により搬送されて排紙皿46へ排紙される。
原稿読取手段11には、縮小型イメージセンサを構成するCCD撮像装置58が備えられ、このCCD撮像装置58の出力段には画像処理手段21が接続され、画像処理後の原稿画像データDinが画像形成手段70に出力される。画像形成手段70では給紙トレイ30A、給紙トレイ30B、手差しトレイ63等の1つから繰り出された用紙30に画像を形成するようになされる。画像形成手段70は有機感光体ドラム(以下感光体ドラムという)71、帯電部72、現像部73、転写部74、分離部75、クリーニング部76、搬送機構77及び定着部78を有している。
この感光体ドラム71の上方には帯電部72が配設され、所定の帯電電位に基づいて予め感光体ドラム71が一様に帯電される。感光体ドラム71の例えば斜め右上方には画像書き込み60が設けられ、画像処理後の原稿画像データDinに基づく所定強度のレーザ光が照射され感光体ドラム71が露光され、その感光体ドラム71上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム71の右側にはトナー及びキャリア(現像剤)が収容された現像部73が配設され、画像書き込み部60によって露光された静電潜像はトナーによって現像される。この現像部73の下方にはレジストローラ62や給紙トレイ30A及び30B等が設けられる。
感光体ドラム71の下方には転写部74が配設され、帯電、露光、現像を経てその感光体ドラム71上に形成されたトナー像が、レジストローラ62により搬送タイミング制御される用紙30に転写される。この転写部74に隣接して分離部75が設けられ、トナー像を転写した用紙30が感光体ドラム71から分離される。この分離部75の下流側には搬送機構部77が設けられ、その終端部には定着部78が設けられる。定着部78では用紙30に転写されたトナー像が定着される。搬送機構部77と上述の帯電部72との間であって、感光体ドラム71に対向してクリーニング部76が設けられ、感光体ドラム71に残留したトナーがクリーニングされる。
この例で両面コピーが選択されると、一方の用紙面(表面)に画像形成され、定着部78から排出された用紙30の裏面にも画像が形成される。定着部78から排出された用紙30は分岐手段91によりシート排紙路から分岐され、それぞれ給紙手段23を構成する下方の反転ローラ92や、反転部93等により表裏を反転され、反転後の用紙30は反転搬送路94を通過して給紙ローラ61の手前において通常の給紙路と合流する。
ここで反転搬送された用紙30は、レジストローラ62を経て、再度、転写部74に搬送され、用紙30の他方の面(裏面)上にトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙30は、定着部78により定着処理され、排紙ローラ95に挟持されて機外の排紙トレイ96等に排紙される。排紙トレイ96等に排紙された画像形成済みの用紙は画像形成物であり、以下、画像記録紙300という。
これらの画像形成の際には、用紙30として52.3〜63.9kg/m2(1000枚)程度の薄紙や64.0〜81.4kg/m2(1000枚)程度の普通紙や83.0〜130.0kg/m2(1000枚)程度の厚紙や150.0kg/m2(1000枚)程度の超厚紙が用いられる。画像形成条件としては、線速度を80〜350mm/sec程度とし、環境条件として温度を5〜35℃程度、湿度を15〜85%程度の設定条件とすることが好ましい。用紙30の厚み(紙厚)としては0.05〜0.15mm程度の厚さのものが用いられる。
図2は画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。図2に示す画像形成装置100は制御手段15を有している。
制御手段15には上述した原稿読取手段11や画像メモリ13、画像処理手段21等が接続される。原稿読取手段11で読み取られた原稿画像データDinは、制御手段15のメモリ制御を受けて画像メモリ13に格納される。画像メモリ13に格納された原稿画像データDinは画像処理手段21で画像処理される。画像処理後の原稿画像データDoutは画像形成手段70へ転送される。
画像形成手段70は印刷エンジンを構成し、通常モード又は後付印字モードに基づいて画像を形成し出力するようになされる。ここで通常モードとは、原稿画像データDoutに基づいて所定の用紙30に画像を形成して画像記録紙300を出力する動作をいう。また、後付印字モードとは、当該画像形成手段70から出力された画像記録紙300又は既存の画像記録紙300の所望の位置に、ページ情報(番号)やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報Diを付加形成する動作をいう。
制御手段15には上述した原稿読取手段11や画像メモリ13、画像処理手段21等の他に定型画像記憶手段16が接続される。定型画像記憶手段16は記憶手段の一例であり、画像形成手段70から出力された画像記録紙又は既存の画像記録紙300に付加形成するための付加情報Diを記憶するようになされる。付加情報Diは、ページ情報Dpやウォーターマーク情報Dw、年月日等の日付け情報Ddから構成される。定型画像記憶手段16にはハードディスク(HDD)や、EEPROM等の不揮発メモリが使用される。HDDやEEPROM等はデータの書換えが可能で電源を切ってもデータが消去されないメモリである。
制御手段15には更に操作手段14が接続され、通常モード又は後付印字モードを設定するように操作される。通常モード時には、給紙トレイ30A、30B、手差しトレイ63等の中からその1つを選択するように操作される。また、操作手段14は画像形成条件を設定する際にも使用される。画像形成条件やトレイ選択情報等は操作データD3となって制御手段15に出力される。
操作手段14は選択手段81及び印字位置設定手段82を構成するようになされる。選択手段81は印字データ選択部を構成し、後付印字モード時に定型画像記憶手段16に記憶された付加情報Diを選択するように操作される。選択手段81は、また、付加情報Diに関する画像の種類、文字の大きさ又は及び形態を選択するように操作される。これによって、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の文字、あるいは、画像の種類、大きさ、形態を適宜変更することができる。
また、印字位置設定手段82は、画像記録紙300に対する付加情報Diの印字位置を設定するように操作される(レイアウト機能)。例えば、印字位置設定手段82は、画像記録紙300に印字するページ情報の開始番号を設定するように操作される。上述した画像形成手段70は、印字位置設定手段82によって設定された印字位置に、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報Diを印字する。
このようにすると、複写済みの画像記録紙300あるいは既存の画像記録紙300(複写する必要は無いがページ情報を付加したいシート)に対して選択手段81により選択されたページ数を印字位置設定手段82により設定された位置に印字することができる。更に、印字位置設定手段82は、付加情報Diを画像記録紙300の片面又は及び両面に印字するように操作される。これにより、画像形成手段70は、日付け、ウォーターマークなどの原稿画像によらない不揮発メモリ等に記憶可能なデータを印字することができる。これら選択操作はユーザによってなされる。
制御手段15には操作手段14の他にイメージ表示部を構成する表示手段18が接続され、選択手段81により選択された付加情報Diを表示するようになされる。付加情報Diは例えば、制御手段15で表示データD2に変換されて表示手段18に出力される。操作手段14は、例えば、タッチパネルから構成され、表示手段18は液晶表示パネルから構成される。この例では、表示手段18を構成する液晶表示パネル上に、操作手段14を構成するタッチパネルが組み合わされ、GUI(Graphic User Interface)方式の操作パネル48が構成される。
制御手段15はメイン制御部を構成し、選択手段81によって選択された付加情報Diを画像形成手段70から出力された画像記録紙300の所定の位置に付加形成するように画像形成手段70を情報後付け制御を実行する。
制御手段15は、画像形成手段70によらない画像記録紙300に対しても付加情報Diを形成するように当該画像形成手段70及び定型画像記憶手段16を情報後付け制御する。このようにすると、当該画像形成手段70によらない既存の画像記録紙300に対しても、ページ情報(番号)やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報Diを形成できるようになる。従って、既存の画像記録紙300に関して資料としての整理性又は原稿としての整理性を向上させることができる。
上述の制御手段15はROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)26、CPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)25を有している。ROM24には当該画像形成装置全体を制御するためのシステムプログラムデータが格納される。RAM26はワークメモリとして使用され、例えば、制御コマンド等を一時記憶するようになされる。CPU25は電源がオンされると、ROM24からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動し、操作手段14からの操作データD3に基づいて当該画像形成装置全体を制御するようになされる。
この例でROM24、CPU25及びRAM26はページ・日付演算部を構成し、上述の選択手段81によって選択された付加情報Diに基づいて新たな付加情報Diを演算して出力するようになされる。これは、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の文字、あるいは、画像の機能拡張を図るためである。
なお、制御手段15は、通常モードに、操作パネル48により設定された内容に基づいて画像を形成するように画像形成手段70の動作を制御する。制御手段15は、例えば、画像処理後の原稿画像データDout又はプリントデータDin’を画像形成手段70に出力して画像形成制御をする。
また、制御手段15には画像形成手段70の他に通信手段19が接続される。通信手段19はLAN等の通信回線に接続され、外部のコンピュータ等と通信処理する際に使用される。当該画像形成装置100をプリンタとして使用する場合に、そのプリントモード時に、通信手段19は外部のコンピュータからプリントデータDin’を受信するように使用される。
制御手段15には給紙手段23が接続され、通常モード時に、給紙制御信号Sfに基づいて図1に示した給紙トレイ30A、30Bを駆動制御する。給紙制御信号Sfは制御手段15から給紙手段23へ供給される。給紙手段23は、後付印字モード時に、給紙制御信号Sfに基づいて手差しトレイ63を駆動制御するようになされる。給紙手段23には図示ない送り出しローラや、給紙ローラ等を駆動するモータや、当該モータを駆動するための駆動制御用のICが使用される。
給紙トレイ30Aや30B等は、シートセットトレイを構成し、これらの給紙トレイ30Aや30B等には所定のサイズ及び紙質の用紙30がセットされる。手差しトレイ63には、画像形成手段70により出力された画像記録紙300又は画像形成手段70によらない既存の画像記録紙300をセットするようになされる。これは手差しトレイ63を使用して付加情報Diを後付け印字処理するためである。
この例で、手差しトレイ63には用紙センサS1が取付けられ、後付印字モード時に、画像記録紙300がセットされた否かを検出して用紙検出信号Spを制御手段15へ出力するように動作する。もちろん、給紙トレイ30A,30Bにも、図示しないが、用紙センサが取付けられ、通常モード時に、用紙30がセットされた否かを検出して用紙検出信号Spを制御手段15へ出力するように動作する。
このような構成を採ると、予め選択された付加情報Diを画像形成手段70から出力された画像記録紙300等の所望の位置に形成することができ、既に出力された画像記録紙300を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止できるようになると共に、用紙、トナー剤の消耗品を節約できるようになる。
図3は後付印字モード実行前の画像記録紙300の一構成例を示す図である。図3に示す画像記録紙300は、後付印字モード実行前の画像形成手段70から出力されたもの、又は、他のプリンタ等により出力された既存のものである。所定の用紙中に、既画像形成領域P1を定義できるのであれば、この既画像形成領域P1に文字や画像が既にプリントされている。この例で、既画像形成領域P1以外は余白となっており、この余白にページ番号やウォーターマーク、年月日等を付加形成するようになる。
図4は定型画像記憶手段16に格納される付加情報Diの一例を示す図である。図4に示す付加情報Diは、図3に示したような既画像形成領域P1には、未だ文字や画像がプリントされていない白紙30’に印字した場合である。この例で、ページ情報Dpは、画像記録紙300の下方に印字される。もちろん、これに限られることはなく、画像記録紙300の上方に印字するようにしてもよい。ページ情報Dpの印字位置は印字位置設定手段82を操作して適宜自由に設定できるようになされている。
ウォーターマーク情報Dwは、透かし模様に限られることはなく、「社外秘」や、「持ち出し厳禁」、「極秘」の文字情報であってもよい。これらのウォーターマーク情報Dw等の場合、カラー機の場合は、赤色等により着色印字するようにしてもよい。これらの印字データの選択は選択手段81を使用して操作され、印字形成位置は印字位置設定手段82を使用して設定するようになされる。この例でウォーターマーク情報Dwは、用紙30’の左側上部に印刷される。もちろん、これに限られることはなく、用紙30’の余白、あるいは、既画像形成領域P1に跨るように印字してもよい。
また、日付情報Ddは、制御手段15のページ・日付演算機能(ROM24、CPU25、RAM26及び図示しないタイマー機能)を使用して、当日の年月日、例えば、「2003年7月1日」が印刷される。日付情報Ddの印字形成位置は印字位置設定手段82を使用して設定するようになされる。この例で日付情報Ddは、用紙30’の右側上部に印刷される。もちろん、これに限られることはなく、用紙30’の下方に印字するようにしてもよい。これらの付加情報Diは表示手段18にプレビュー表示し、これをユーザによって位置を確認できるようにしてもよい。これにより、画像記録紙300等の所望の位置にページ番号やウォーターマーク、年月日等を形成することができる。
図5は後付印字モード実行後の画像記録紙300の一構成例を示す図である。図5に示す画像記録紙300は、後付印字モード実行後の画像形成手段70から出力されたものである。後付印字モード実行後によれば、図5に示す既画像形成領域P1の余白において、この例で、ページ情報Dpに関してページ番号「−1−」が画像記録紙300の下方に印字される。ウォーターマーク情報Dwに関して「社外秘」の文字情報が画像形成紙300の左側上部に印刷される。日付情報Ddに関して、当日の年月日「2003年7月1日」が画像形成紙300の右側上部に印刷される。このように、必要な付加情報Diを後から印字できるので、本来不要なコピーを防止して用紙、トナー剤の無駄を省くことができる。
続いて、本発明に係る画像形成方法について、当該画像形成装置100の処理例について、4つの実施例に分けて説明をする。
図6及び図7は本発明に係る第1の実施例としてのページ印字選択時の処理例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例では、既存の画像記録紙300に付加情報Di=Dpを形成する場合であって、予め画像記録紙300に形成するための付加情報Diが準備され、この付加情報Diの中からページ情報Dpを選択し、ここで選択されたページ情報Dpを画像記録紙300の所定の位置に形成するようになされる。
なお、付加情報Diに関しては、画像の種類、文字の大きさ及び文字形態が予め準備され、定型画像記憶手段16に格納される。画像記録紙300にページ情報Dpを形成する際には、予め準備された画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態を選択するように操作される。
これを処理条件にして、図6に示したフローチャートのステップA1でCPU25は後付印字モードが選択されたか否かをチェックする。このとき、ユーザは操作パネル48を操作して通常モード又は後付印字モードを設定する。CPU25は、操作パネル48から出力される操作データD3に基づいて通常モードが選択されたか、又は、後付印字モードが選択されたかを判断する。
後付印字モードが選択された場合は、ステップA2に移行して、CPU25はページ印字を選択されるのを待つ。ページ印字が選択された場合は、ステップA3に移行して被印字シート設定トレイに関して通常の給紙トレイ30A等が選択されたか、又は、手差しトレイ63が選択されたかをチェックする。給紙トレイは、ユーザが操作パネル48を使用して設定する。このとき、手差しトレイ63に画像記録紙300をセットすると、用紙センサS1から用紙検出信号SdがCPU25へ出力される。CPU25は用紙検出信号Sdに基づいて手差しトレイ63が選択されたか否かを判断される。
手差しトレイ63が選択された場合は、ステップA4に移行してページ情報Dpに関して開始番号のみを設定するようになされる。手差しトレイ63を選択した場合は、手差しトレイ63にセットした分の画像記録紙300にページ番号が印刷され、その最終の画像記録紙300に最終ページ番号が印字されるためである。その後、ステップA7に移行する。
ステップA3で通常の給紙トレイ30Aが選択された場合は、ステップA5に移行してCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいてページ情報Dpに関して開始番号を設定する。その後、ステップA6に移行してCPU25はページ終了番号を設定する。ページ終了番号を設定するようにしたのは、通常の給紙トレイ30Aに用紙30が残留している状態で画像記録紙300がセットされる場合を想定したとき、画像記録紙300の枚数を越えて用紙30にページ情報Dpが印字されるのを防止するためである。
そして、ステップA7に移行してCPU25は操作パネル48のGUI機能に基づいて画像記録紙300に対するページ情報Dpの印字位置を設定する。このとき、ユーザは、印字位置設定手段82を操作してページ番号の印字位置を設定する(レイアウト機能)。印字位置設定手段82の操作によって生じた操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいて画像記録紙300に対するページ情報Dpの印字位置を設定するようになる。
また、ステップA8でCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいてページ情報Dpに関してページ番号のフォントや、文字の形態を選択し設定するようになされる。このとき、ユーザは選択手段81を操作してページ番号のフォントや、文字の形態を選択する。この選択操作によって生ずる操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいてページ番号のフォントや、文字の形態を選択し設定するようになる。これによって、ページ番号の文字、あるいは、大きさ、形態を適宜変更することができる。
このように設定されたページ情報Dpに関しては、ステップA9で印字イメージがディスプレイ出力される。例えば、表示手段18に図4に示したようなページ番号に関して「−1−」がプレビュー表示される。ユーザは表示手段18に表示されたページ番号の位置や、文字のフォント、形態を表示画面上で確認する。そして、図7に示すフローチャートのステップA10に移行してCPU25はページ情報Dpの設定を完了したか否かを判別する。この設定完了か否かは操作パネル48の表示画面に、図示しない例えば、「OK」アイコンボタンをユーザに押下してもらうことで判別する。ページ情報Dpを設定完了していない場合はステップA2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
ページ情報Dpを設定完了した場合は、ステップA11に移行して、CPU25は予め選択された手差しトレイ63等の選択トレイに画像記録紙300が有るか否かをチェックする。用紙有りの場合はステップA13に移行する。用紙無しの場合は、ステップA12に移行して用紙セットを待機する。未セットの場合はステップA12で画像記録紙300がセットされるのを待つ。
そして、画像記録紙300が手差しトレイ63等にセットされた場合は、ステップA13に移行してCPU25は、プリントスタートボタンが押下されるのを待機する。プリントスタートボタンは例えば、操作パネル48に設けられる。プリントスタートボタンが押下されない場合はステップA13でプリントスタートボタンが押されるのを待つ。
このプリントスタートボタンの押下により、ステップA14で画像形成手段70は印字処理を実行する。このとき、画像形成手段70は、印字位置設定手段82によって設定された画像記録紙300の印字位置に、ページ情報Dpに基づいて、図5に示したようなページ番号「−1−」を印字するようになされる。
その後、ステップA15に移行してCPU25は、用紙無しが検出されたか、又は、終了番号が到達したかをチェックする。用紙無しが検出され、又は終了番号が到達するまでステップA14に戻って画像記録紙300に対する印字処理を繰り返すようになされる。これにより、複写済みの画像記録紙300あるいは既存の画像記録紙300(複写する必要は無いがページ情報を付加したいシート)に対して選択手段81により選択されたページ数を印字位置設定手段82により設定された位置に印字することができる。
なお、ステップA1で後付印字モードが選択されず、通常モードが選択された場合は、ステップA16に移行して通常モードを実行するようになされる。通常モードでは、給紙トレイ30A、30B、手差しトレイ63等の中からその1つを選択するように操作される。そして、給紙トレイ30Aから繰り出された用紙30に原稿画像データDoutに基づく画像が形成される。
図8及び図9は本発明に係る第2の実施例としての日付選択時の処理例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例では、既存の画像記録紙300に付加情報Di=Ddを形成する場合であって、予め画像記録紙300に形成するための付加情報Diが準備され、この付加情報Diの中から日付情報Ddを選択し、ここで選択された日付情報Ddを画像記録紙300の所定の位置に形成するようになされる。
なお、日付情報Ddに関しては、画像の種類、文字の大きさ及び文字形態が予め準備され、定型画像記憶手段16に格納される。画像記録紙300に日付情報Ddを形成する際には、予め準備された画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態を選択するように操作される。
これを処理条件にして、図8に示したフローチャートのステップB1でCPU25は後付印字モードが選択されたか否かをチェックする。このとき、ユーザは操作パネル48を操作して通常モード又は後付印字モードを設定する。CPU25は、操作パネル48から出力される操作データD3に基づいて通常モードが選択されたか、又は、後付印字モードが選択されたかを判断する。
後付印字モードが選択された場合は、ステップB2に移行して、CPU25は日付印字を選択されるのを待つ。日付印字が選択された場合は、ステップB3に移行して日付を設定する。このとき、制御手段15の日付演算機能を使用して、当日の年月日、例えば、「2003年7月1日」が算出され、日付情報Ddが現実日に設定される。
その後、ステップB4に移行して被印字シート設定トレイに関して通常の給紙トレイ30A等が選択されたか、又は、手差しトレイ63が選択されたかをチェックする。給紙トレイは、ユーザが操作パネル48を使用して設定する。このとき、手差しトレイ63に画像記録紙300をセットすると、用紙センサS1から用紙検出信号SdがCPU25へ出力される。CPU25は用紙検出信号Sdに基づいて手差しトレイ63が選択されたか否かを判断される。
ステップB4で通常の給紙トレイ30Aが選択された場合は、ステップB5に移行してCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいて印刷枚数を設定する。その後、ステップB6に移行してCPU25は操作パネル48のGUI機能に基づいて画像記録紙300に対する日付情報Ddの印字位置を設定する。このとき、ユーザは、印字位置設定手段82を操作して「年月日」の印字位置を設定する(レイアウト機能)。印字位置設定手段82の操作によって生じた操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいて画像記録紙300に対する日付情報Ddの印字位置を設定するようになる。
また、ステップB7でCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいて日付情報Ddに関して「年月日」のフォントや、文字の形態を選択し設定するようになされる。このとき、ユーザは選択手段81を操作して「年月日」のフォントや、文字の形態を選択する。この選択操作によって生ずる操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいて「年月日」のフォントや、文字の形態を選択し設定するようになる。これによって、「年月日」の文字、あるいは、大きさ、形態を適宜変更することができる。
このように設定された日付情報Ddに関しては、ステップB8で印字イメージがディスプレイ出力される。例えば、表示手段18に図4に示したような年月日「2003年7月1日」がプレビュー表示される。ユーザは表示手段18に表示された「年月日」の位置や、文字のフォント、形態を表示画面上で確認する。
そして、図9に示すフローチャートのステップB9に移行してCPU25は日付情報Ddの設定を完了したか否かを判別する。この設定完了か否かは操作パネル48の表示画面に、図示しない例えば、「OK」アイコンボタンをユーザに押下してもらうことで判別する。日付情報Ddを設定完了していない場合はステップB2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
日付情報Ddを設定完了した場合は、ステップB10に移行して、CPU25は予め選択された手差しトレイ63等の選択トレイに画像記録紙300が有るか否かをチェックする。用紙有りの場合はステップB12に移行する。用紙無しの場合は、ステップB11に戻って用紙セットを待機する。未セットの場合はステップB11で画像記録紙300がセットされるのを待つ。
そして、画像記録紙300が手差しトレイ63等にセットされた場合は、ステップB12でCPU25は、プリントスタートボタンの押下を待機する。プリントスタートボタンは操作パネル48に設けられる。プリントスタートボタンが押下されない場合はステップB12でプリントスタートボタンが押されるのを待つ。
このプリントスタートボタンの押下により、ステップB13で画像形成手段70は印字処理を実行する。このとき、画像形成手段70は、印字位置設定手段82によって設定された画像記録紙300の印字位置に、日付情報Ddに基づいて図5に示したように年月日に関して「2003年7月1日」を印字するようになされる。
その後、ステップB14に移行してCPU25は、用紙無しが検出されたか、又は、終了番号が到達したかをチェックする。用紙無しが検出され、又は、終了番号が到達するまでステップB13に戻って画像記録紙300に対する印字処理を繰り返すようになされる。これにより、複写済みの画像記録紙300あるいは既存の画像記録紙300(複写する必要は無いが年月日を付加したいシート)に対して選択手段81により選択された「年月日」を印字位置設定手段82により設定された位置に印字することができる。
なお、ステップB1で後付印字モードが選択されず、通常モードが選択された場合は、ステップB15に移行して通常モードを実行するようになされる。通常モードでは、給紙トレイ30A、30B、手差しトレイ63等の中からその1つを選択するように操作される。そして、給紙トレイ30Aから繰り出された用紙30に原稿画像データDoutに基づく画像が形成される。
図10及び図11は本発明に係る第3の実施例としてのウォーターマーク選択時の処理例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例では、既存の画像記録紙300に付加情報Di=Dwを形成する場合であって、予め画像記録紙300に形成するための付加情報Diが準備され、この付加情報Diの中からウォーターマーク情報Dwを選択し、ここで選択されたウォーターマーク情報Dwを画像記録紙300の所定の位置に形成するようになされる。
なお、ウォーターマーク情報Dwに関しては、画像の種類、文字の大きさ及び文字形態が予め準備され、定型画像記憶手段16に格納される。画像記録紙300にウォーターマーク情報Dwを形成する際には、予め準備された画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態を選択するように操作される。
これを処理条件にして、図10に示したフローチャートのステップC1でCPU25は後付印字モードが選択されたか否かをチェックする。このとき、ユーザは操作パネル48を操作して通常モード又は後付印字モードを設定する。CPU25は、操作パネル48から出力される操作データD3に基づいて通常モードが選択されたか、又は、後付印字モードが選択されたかを判断する。
後付印字モードが選択された場合は、ステップC2に移行して、CPU25はウォーターマーク印字を選択されるのを待つ。ウォーターマーク印字が選択された場合は、ステップC3に移行してウォーターマークを設定する。このとき、制御手段15のウォーターマーク演算機能を使用して、予め準備されたウォーターマークをユーザの好みに応じて変更するようにしてもよい。変更後のウォーターマーク情報Dwが設定され、ユーザの好みに応じたウォーターマークを付加形成できるようになる。
そして、ステップC4に移行して被印字シート設定トレイに関して通常の給紙トレイ30A等が選択されたか、又は、手差しトレイ63が選択されたかをチェックする。給紙トレイは、ユーザが操作パネル48を使用して設定する。このとき、手差しトレイ63に画像記録紙300をセットすると、用紙センサS1から用紙検出信号SdがCPU25へ出力される。CPU25は用紙検出信号Sdに基づいて手差しトレイ63が選択されたか否かを判断される。
ステップC4で通常の給紙トレイ30Aが選択された場合は、ステップC5に移行してCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいて印刷枚数を設定する。その後、ステップC6に移行してCPU25は操作パネル48のGUI機能に基づいて画像記録紙300に対するウォーターマーク情報Dwの印字位置を設定する。このとき、ユーザは、印字位置設定手段82を操作してウォーターマークの印字位置を設定する(レイアウト機能)。印字位置設定手段82の操作によって生じた操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいて画像記録紙300に対するウォーターマーク情報Dwの印字位置を設定するようになる。
また、ステップC7でCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいてウォーターマーク情報Dwに関してウォーターマークの画像や、フォント、文字の形態を選択し設定するようになされる。このとき、ユーザは選択手段81を操作してウォーターマークの画像や、フォント、文字の形態を選択する。この選択操作によって生ずる操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいてウォーターマークの画像や、フォント、文字の形態を選択し設定するようになる。これによって、ウォーターマークの画像、文字、あるいは、大きさ、形態を適宜変更することができる。
このように設定されたウォーターマーク情報Dwに関しては、ステップC8で印字イメージがディスプレイ出力される。例えば、表示手段18に図4に示したような「社外秘」がプレビュー表示される。ユーザは表示手段18に表示されたウォーターマークの位置や、文字のフォント、形態を表示画面上で確認する。
そして、図11に示すフローチャートのステップC9に移行してCPU25はウォーターマーク情報Dwの設定を完了したか否かを判別する。この設定完了か否かは操作パネル48の表示画面に、図示しない例えば、「OK」アイコンボタンをユーザに押下してもらうことで判別する。ウォーターマーク情報Dwを設定完了していない場合はステップC2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
ウォーターマーク情報Dwを設定完了した場合は、ステップC10に移行して、CPU25は予め選択された手差しトレイ63等の選択トレイに画像記録紙300が有るか否かをチェックする。用紙有りの場合はステップC12に移行する。用紙無しの場合は、ステップC11に戻って用紙セットを待機する。未セットの場合はステップC11で画像記録紙300がセットされるのを待つ。
そして、画像記録紙300が手差しトレイ63等にセットされた場合は、ステップC12でCPU25は、プリントスタートボタンの押下を待機する。プリントスタートボタンは操作パネル48に設けられる。プリントスタートボタンが押下されない場合はステップC12でプリントスタートボタンが押されるのを待つ。
このプリントスタートボタンの押下により、ステップC13で画像形成手段70は印字処理を実行する。このとき、画像形成手段70は、印字位置設定手段82によって設定された画像記録紙300の印字位置に、ウォーターマーク情報Dwに基づいて図5に示したようにウォーターマークに関して「社外秘」を印字するようになされる。
その後、ステップC14に移行してCPU25は、用紙無しが検出されたか、又は、終了番号が到達したかをチェックする。用紙無しが検出され、又は、終了番号が到達するまでステップC13に戻って画像記録紙300に対する印字処理を繰り返すようになされる。これにより、複写済みの画像記録紙300あるいは既存の画像記録紙300(複写する必要は無いがウォーターマークを付加したいシート)に対して選択手段81により選択されたウォーターマークを印字位置設定手段82により設定された位置に印字することができる。
なお、ステップC1で後付印字モードが選択されず、通常モードが選択された場合は、ステップC15に移行して通常モードを実行するようになされる。通常モードでは、給紙トレイ30A、30B、手差しトレイ63等の中からその1つを選択するように操作される。そして、給紙トレイ30A等から繰り出された用紙30に原稿画像データDoutに基づく画像が形成される。
図12〜図14は本発明に係る第4の実施例としてのページ+日付+マーク選択時の処理例(その1〜3)を各々示すフローチャートである。
この実施例では、既存の画像記録紙300に付加情報Di=Dp、Dd、Dwを形成する場合であって、予め画像記録紙300に形成するための付加情報Diが準備され、この付加情報Diの中からページ情報Dp、日付情報Dd、又は/及びウォーターマーク情報Dwを選択し、ここで選択された付加情報Diを画像記録紙300の所定の位置に形成するようになされる。
なお、付加情報Diに関しては、画像の種類、文字の大きさ及び文字形態が予め準備され、定型画像記憶手段16に格納される。画像記録紙300にページ情報Dp、日付情報Dd、又は/及びウォーターマーク情報Dwを形成する際には、予め準備された画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態を選択するように操作される。
これを処理条件にして、図12に示したフローチャートのステップE1でCPU25は後付印字モードが選択されたか否かをチェックする。このとき、ユーザは操作パネル48を操作して通常モード又は後付印字モードを設定する。CPU25は、操作パネル48から出力される操作データD3に基づいて通常モードが選択されたか、又は、後付印字モードが選択されたかを判断する。
後付印字モードが選択された場合は、ステップE2に移行して、CPU25はページ印字が選択されたかを判別する。ページ印字が選択された場合は、ステップE3に移行して被印字シート設定トレイに関して通常の給紙トレイ30A等が選択されたか、又は、手差しトレイ63が選択されたかをチェックする。給紙トレイは、ユーザが操作パネル48を使用して設定する。このとき、手差しトレイ63に画像記録紙300をセットすると、用紙センサS1から用紙検出信号SdがCPU25へ出力される。CPU25は用紙検出信号Sdに基づいて手差しトレイ63が選択されたか否かを判断される。
手差しトレイ63が選択された場合は、ステップE4に移行してページ情報Dpに関して開始番号のみを設定するようになされる。手差しトレイ63を選択した場合は、手差しトレイ63にセットした分の画像記録紙300にページ番号が印刷され、その最終の画像記録紙300に最終ページ番号が印字されるためである。その後、ステップE13に移行する。
ステップE3で通常の給紙トレイ30Aが選択された場合は、ステップE5に移行してCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいてページ情報Dpに関して開始番号を設定する。その後、ステップE6に移行してCPU25はページ終了番号を設定する。ページ終了番号を設定するようにしたのは、通常の給紙トレイ30Aに用紙30が残留している状態で画像記録紙300がセットされる場合を想定したとき、画像記録紙300の枚数を越えて用紙30にページ情報Dpが印字されるのを防止するためである。
ステップE2でページ印字以外が選択された場合は、図13に示すフローチャートのステップE7に移行して、CPU25は日付印字が選択された否かを判別する。日付印字が選択された場合は、ステップE8に移行して日付を設定する。このとき、制御手段15の日付演算機能を使用して、当日の年月日、例えば、「2003年7月1日」が算出され、日付情報Ddが現実日に設定される。
また、ステップE7で日付印字以外が選択された場合は、ステップE9に移行して、CPU25はウォーターマーク印字を選択されたかを判別する。ウォーターマーク印字が選択された場合は、ステップE10に移行してウォーターマークを設定する。このとき、制御手段15のウォーターマーク演算機能を使用して、予め準備されたウォーターマークをユーザの好みに応じて変更するようにしてもよい。変更後のウォーターマーク情報Dwが設定され、ユーザの好みに応じたウォーターマークを付加形成できるようになる。
そして、ステップE11に移行して被印字シート設定トレイに関して通常の給紙トレイ30A等が選択されたか、又は、手差しトレイ63が選択されたかをチェックする。給紙トレイは、ユーザが操作パネル48を使用して設定する。このとき、手差しトレイ63に画像記録紙300をセットすると、用紙センサS1から用紙検出信号SdがCPU25へ出力される。CPU25は用紙検出信号Sdに基づいて手差しトレイ63が選択されたか否かを判断される。
ステップE11で通常の給紙トレイ30Aが選択された場合は、ステップE12に移行してCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいて印刷枚数を設定する。なお、ステップE9でウォーターマークも選択されない場合は、図12に示すフローチャートのステップE2に戻るようになされる。これは選択処理を繰り返すためである。
そして、図12に示すフローチャートのステップE13に移行してCPU25は操作パネル48のGUI機能に基づいて画像記録紙300に対するページ情報Dpの印字位置を設定する。このとき、ユーザは、印字位置設定手段82を操作してページ番号の印字位置を設定する(レイアウト機能)。印字位置設定手段82の操作によって生じた操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいて画像記録紙300に対するページ情報Dpの印字位置を設定するようになる。
また、ステップE14でCPU25は、操作パネル48のGUI機能に基づいてページ情報Dp、日付情報Dd及びウォーターマーク情報Dwに関してページ番号、「年月日」、ウォーターマークのフォントや、文字の形態を選択し設定するようになされる。このとき、ユーザは選択手段81を操作してページ番号、「年月日」、ウォーターマークのフォントや、文字の形態を選択する。この選択操作によって生ずる操作データD3はCPU25に出力される。CPU25は操作データD3に基づいてページ番号、「年月日」、ウォーターマークのフォントや、文字の形態を選択し設定するようになる。これによって、ページ番号、「年月日」、ウォーターマークの文字、あるいは、大きさ、形態を適宜変更することができる。
このように設定されたページ情報Dp、日付情報Dd、ウォーターマーク情報Dwに関して、ステップE15で印字イメージがディスプレイ出力される。例えば、表示手段18には図4に示したようなページ番号に関して「−1−」、「年月日」に関して「2003年7月1日」、及び、ウォーターマークに関して「社外秘」がプレビュー表示される。ユーザは表示手段18に表示されたページ番号、年月日、ウォーターマークの位置や、これらの文字のフォント、形態を表示画面上で確認する。
そして、図14に示すフローチャートのステップE16に移行してCPU25はページ情報Dp、日付情報Dd及び/又はウォーターマーク情報Dwの設定を完了したか否かを判別する。この設定完了か否かは操作パネル48の表示画面に、図示しない例えば、「OK」アイコンボタンをユーザに押下してもらうことで判別する。これらのページ情報Dp、日付情報Dd、ウォーターマーク情報Dwを設定完了していない場合は、図12に示したフローチャートのステップE2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
これらの付加情報Di=Dp、Dd、Dwを設定完了した場合は、ステップE17に移行して、CPU25は予め選択された手差しトレイ63等の選択トレイに画像記録紙300が有るか否かをチェックする。用紙有りの場合はステップE13に移行する。用紙無しの場合は、ステップE18に移行して用紙セットを待機する。未セットの場合はステップE18で画像記録紙300がセットされるのを待つ。
そして、画像記録紙300が手差しトレイ63等にセットされた場合は、ステップE19に移行してCPU25は、プリントスタートボタンが押下されるのを待機する。プリントスタートボタンは例えば、操作パネル48に設けられる。プリントスタートボタンが押下されない場合はステップE19でプリントスタートボタンが押されるのを待つ。
このプリントスタートボタンの押下により、ステップE20で画像形成手段70は印字処理を実行する。このとき、画像形成手段70は、印字位置設定手段82によって設定された画像記録紙300の印字位置に、ページ情報Dpに基づいて、図5に示したようなページ番号「−1−」を印字する。同様に、設定された画像記録紙300の印字位置に、画像形成手段70は、日付情報Ddに基づいて年月日に関して「2003年7月1日」を印字し、ウォーターマーク情報Dwに基づいて「社外秘」を印字するようになされる。
その後、ステップE21に移行してCPU25は、用紙無しが検出されたか、又は、終了番号が到達したかをチェックする。用紙無しが検出され、又は終了番号が到達するまでステップE20に戻って画像記録紙300に対する印字処理を繰り返すようになされる。これにより、複写済みの画像記録紙300あるいは既存の画像記録紙300(複写する必要は無いがページ情報、日付、あるいはウォーターマークを付加したいシート)に対して選択手段81により選択されたページ数、年月日、ウォーターマーク等を印字位置設定手段82により設定された位置に印字することができる。
なお、ステップE1で後付印字モードが選択されず、通常モードが選択された場合は、ステップE22に移行して通常モードを実行するようになされる。通常モードでは、給紙トレイ30A、30B、手差しトレイ63等の中からその1つを選択するように操作される。そして、給紙トレイ30Aから繰り出された用紙30に原稿画像データDoutに基づく画像が形成される。これにより、予め選択された画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態に係る付加情報Diを後付印字モードにより同時に形成することができる。
このようにして、本発明に係る各実施例としての画像形成装置及び画像形成方法によれば、後付印字モードが設定され、選択手段81によって選択された付加情報Diを印字位置設定手段82によって位置設定されると、CPU25は画像形成手段70から出力された画像記録紙300の所定の位置にページ番号、年月日、ウォーターマーク等を付加形成するように画像形成手段70を情報後付け制御するようになる。
従って、任意の原稿画像データDoutに基づく画像を形成した後、既に出力された画像記録紙300を無駄にすることなく、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報Diを後付け処理によって画像記録紙300に形成することができる。これにより、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の付け忘れによる再複写作業を防止でき、用紙、トナー剤の消耗品を節約することができる。
また、本発明によれば、既存の画像記録紙300に、ページ番号やウォーターマーク、年月日等の新たな付加情報Diを後付け処理によって形成できるので、既存の画像記録紙300に関して資料としての整理性又は原稿としての整理性を向上させることができる。
なお、画像記録紙300には画像形成装置100に備えられた付加情報Diを印字するため、スキャン動作、印字データ送信等といった処理時間を短縮することができる。課金システムにおいて、後付け印字情報であれば課金しない等のサービスの選択幅を広げることも可能となる。
各実施例では、白黒用の画像形成装置100について説明したが、これに限られることはなく、この後付印字モードはカラー用の画像形成装置においても適用することができる。
この発明は、任意の画像情報に基づいて画像を形成する白黒及びカラー用のプリンタや複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明の実施形態としての画像形成装置100の構成例を示す概念図である。 画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。 後付印字モード実行前の画像記録紙300の一構成例を示す図である。 定型画像記憶手段16に格納される付加情報Diによる印字例を示す図である。 後付印字モード実行後の画像記録紙300の一構成例を示す図である。 本発明に係る第1の実施例としてのページ印字選択時の処理例(その1)を示すフローチャートである。 本発明に係る第1の実施例としてのページ印字選択時の処理例(その2)を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施例としての日付選択時の処理例(その1)を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施例としての日付選択時の処理例(その2)を示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施例としてのウォーターマーク選択時の処理例(その1)を示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施例としてのウォーターマーク選択時の処理例(その2)を示すフローチャートである。 本発明に係る第4の実施例としてのページ+日付+マーク選択時の処理例(その1)を示すフローチャートである。 本発明に係る第4の実施例としてのページ+日付+マーク選択時の処理例(その2)を示すフローチャートである。 本発明に係る第4の実施例としてのページ+日付+マーク選択時の処理例(その3)を示すフローチャートである。
符号の説明
11 原稿読取手段
13 画像メモリ
14 操作手段
15 制御手段
16 定型画像記憶手段(記憶手段)
18 表示手段
21 画像処理手段
23 給紙手段
48 操作パネル(操作手段+表示手段)
60 画像書込み部
63 手差しトレイ
70 画像形成手段
81 選択手段
82 印字位置設定手段
100 画像形成装置

Claims (14)

  1. 任意の画像情報に基づいて画像を形成する装置であって、
    前記画像情報に基づいて画像を形成し画像形成物を出力する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から出力された前記画像形成物に付加形成するための付加情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された付加情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された付加情報を前記画像形成手段から出力された画像形成物の所望の位置に付加形成するように前記画像形成手段を情報後付け制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記画像形成手段によらない既存の画像形成物に対して前記付加情報を形成するように当該画像形成手段及び前記記憶手段を情報後付け制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段により出力された画像形成物又は前記画像形成手段によらない既存の画像形成物をセットする給紙手段と、
    前記給紙手段に前記画像形成物がセットされた否かを検出する検出手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 任意の原稿を読み取って前記画像形成手段に画像情報を出力する原稿読取手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成物に対する前記付加情報の印字位置を設定する印字位置設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記印字位置設定手段は、
    前記画像形成物に印字するページ情報の開始番号を設定するように操作されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印字位置設定手段は、
    前記付加情報を画像形成物の片面又は及び両面に印字するように操作されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段は、
    前記印字位置設定手段によって設定された位置に前記付加情報を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記選択手段は、
    前記付加情報に関する画像の種類、文字の大きさ又は及び形態を選択するように操作されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記選択手段により選択された付加情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記選択手段によって選択された付加情報に基づいて新たな付加情報を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 既存の画像形成物に画像を形成する方法であって、
    前記画像形成物に形成するための付加情報を準備し、
    予め準備された前記付加情報を選択し、
    選択された前記付加情報を前記画像形成物の所望の位置に形成することを特徴とする画像形成方法。
  13. 前記付加情報に関して予め画像の種類、文字の大きさ及び文字形態を準備し、
    前記画像形成物に付加情報を形成する際に、
    予め準備された前記画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態を選択することを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 予め選択された前記画像の種類、文字の大きさ及び又は文字形態に係る付加情報を同時に形成することを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006325176A (ja) * 2005-04-20 2006-11-30 Canon Inc 画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法並びに画像形成プログラム
RU2447607C1 (ru) * 2009-10-19 2012-04-10 Кэнон Кабусики Кайся Устройство обработки изображения, способ регулировки и машиночитаемый носитель

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