JP2005059130A - 紙の孔明け装置 - Google Patents

紙の孔明け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005059130A
JP2005059130A JP2003291190A JP2003291190A JP2005059130A JP 2005059130 A JP2005059130 A JP 2005059130A JP 2003291190 A JP2003291190 A JP 2003291190A JP 2003291190 A JP2003291190 A JP 2003291190A JP 2005059130 A JP2005059130 A JP 2005059130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
blade
punching
receiving plate
blade receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003291190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005059130A5 (ja
JP4641145B2 (ja
Inventor
Makoto Mori
誠 森
Hiroshi Tadenuma
広 蓼沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CARL Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
CARL Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CARL Manufacturing Co Ltd filed Critical CARL Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003291190A priority Critical patent/JP4641145B2/ja
Priority to US10/896,196 priority patent/US20050034583A1/en
Priority to EP20040254456 priority patent/EP1506849B1/en
Priority to DE200460020030 priority patent/DE602004020030D1/de
Priority to CNB200410056730XA priority patent/CN1291823C/zh
Publication of JP2005059130A publication Critical patent/JP2005059130A/ja
Publication of JP2005059130A5 publication Critical patent/JP2005059130A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641145B2 publication Critical patent/JP4641145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26FPERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
    • B26F1/00Perforating; Punching; Cutting-out; Stamping-out; Apparatus therefor
    • B26F1/32Hand-held perforating or punching apparatus, e.g. awls
    • B26F1/36Punching or perforating pliers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26FPERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
    • B26F1/00Perforating; Punching; Cutting-out; Stamping-out; Apparatus therefor
    • B26F1/32Hand-held perforating or punching apparatus, e.g. awls
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
    • Y10T83/869Means to drive or to guide tool
    • Y10T83/8776Constantly urged tool or tool support [e.g., spring biased]
    • Y10T83/8785Through return [noncutting] stroke
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
    • Y10T83/869Means to drive or to guide tool
    • Y10T83/8821With simple rectilinear reciprocating motion only
    • Y10T83/8828Plural tools with same drive means
    • Y10T83/8831Plural distinct cutting edges on same support

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

【課題】構造が簡単で安価であり、紙穿孔屑を円滑に且つ安定して確実に排出することができ、安定して良好な穿孔機能及び排出機能などを確保しながら高品質化や低コスト化が実現可能である紙の孔明け装置を提供する。
【解決手段】刃受板(20)を穿孔刃(30)の上端刃先部に向けて接近させると、刃受板(20)の押圧力により平行リンク機構(50,50) で支持した紙載置台(12)を常に水平な平行状態を維持しながら下降させる。紙載置台(12)上に載置した図示せぬ紙を刃受板(20)と紙載置台(12)とで強固に把持しながら、穿孔刃(30)の上端刃先部に対して真っ直ぐな状態で当接させ、紙に所望数の穿孔を明けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、刃受板とパイプ状の穿孔刃との間で1枚以上の紙に文書の閉じ孔を確実に、しかも安定して明けることのできる紙の孔明け装置に関する。
従来から樹脂製円盤状の刃受板と金属製パイプ状に形成した穿孔刃との間で1枚以上の文書紙等を挟み、同文書紙等に閉じ孔を明けることのできる各種形式の紙の孔明け装置が用いられている。この種の孔明け装置の一つとして強力パンチ(例えば特許文献1参照。)が提案されている。
特許文献1に記載された紙の孔明け装置は、操作ハンドルを介して基台上に上下移動可能に昇降体を支承し、同昇降体に穿孔刃を固定支持している。前記基台上に不動状態で載置固定された紙載置台には嵌入凹部が形成されており、前記穿孔刃の垂直線に対して偏位させた状態で前記嵌入凹部内に刃受板を回転可能に嵌入支持している。前記穿孔刃の刃先部が前記刃受板に接近・離間動作する位置関係に両者を配置している。
また、前記刃受板の周縁にはラチェット歯が形成されており、同ラチェット歯に係合する作動爪は、操作ハンドルによる昇降体の下降時には、操作ハンドルの回動と連動する連動機構を介して前記ラチェット歯の回転方向とは反対方向に進み、操作ハンドルによる昇降体の上昇時には、前記連動機構を介して作動爪が前記ラチェット歯に噛合して前記刃受板を1ピッチ分だけ回転させるように構成されている。
この紙の孔明け装置では、操作ハンドルを作動させる毎に前記刃受板と前記穿孔刃との接触位置を変更することができる。このため、穿孔刃が常に刃受板の同一箇所に当接して環状抜き溝を刃受板に生じさせてしまうのを防止することができ、多数枚の紙に文書の閉じ孔を形成する上で、最下位の紙が前記穿孔刃の刃先部によって前記刃受板に生じた環状抜き溝内に食い込んでしまい、最下位の紙の取出しができなくなるという不具合を解消することができるというものである。
特開平9−109098号公報
上記特許文献1に開示されたような従来の紙の孔明け装置においては、昇降体の上下動に連動して、刃受板が紙載置台に形成した嵌入凹部内で間欠的に自動回転可能に嵌入支持されており、また、パイプ状の穿孔刃が昇降体に固定支持されて昇降体とともに昇降動する構成となっている。この構成で操作ハンドルの回動操作によって昇降体を下降動させ、前記穿孔刃の刃先部を紙載置台上に載置した任意の枚数の紙に対して一気に押し当てることで孔明け作業が行われる。
このため穿孔時に切断した紙穿孔屑は、前記穿孔刃のパイプ状の内部に侵入することになる。穿孔操作を繰り返すことにより前記穿孔刃内に溜まった紙穿孔屑が順次押し上げられ、押し上げられた紙穿孔屑は、孔明け装置本体の内部に形成した排出路を介して、孔明け装置本体に配した屑収集容器内に導かれ収納される。
しかしながら、この従来から行われている紙の孔明け装置では、前記穿孔刃の昇降時や穿孔時、孔を明ける紙の交換時或いは孔明け装置の運搬時等において、同穿孔刃の内部に侵入しきれなかった紙穿孔屑や、穿孔刃内に滞留していた紙穿孔屑が穿孔刃の刃先部から外部に落下して周囲に飛散するという問題点を有している。
特に、多量の紙穿孔屑が紙載置台又はその周辺部分に散乱すると、紙載置台や作業台を汚すことになり、紙穿孔屑がギア等の周辺機構に付着してしまうとその作動性を悪化させてしまう原因ともなっていた。これを防止するため、紙穿孔屑は色々な形で、紙のパンチ作業に支障を起こす原因となるため、紙穿孔屑を飛散させないようにするために清掃作業を頻繁に行わなければならなくなっていた。このため、紙の穿孔作業が煩雑になり、パンチ作業を簡単に速やかに行うことができないという問題があった。
上記従来の紙の孔明け装置では、上述したように操作ハンドルの回動操作によって昇降体を下降動させることで、パイプ状穿孔刃を基台上に配した刃受板に向けて接近動作させる動作を行わせなければならず、パイプ状穿孔刃の刃先部を紙載置台上に載置した紙束に近接させた後に、一気に押し付けることによって孔明け作業が行われる。この穿孔時には、紙載置台上に載置された紙束を不動な状態に保持し、その状態を維持させながら紙束に対して前記穿孔刃の刃先部を押し込むことが肝要である。紙束を不動な状態に保持できない場合は、各紙がずれて各紙の穿孔位置や孔形態などが不均等になりやすいという問題点を有している。
紙の孔明け装置として従来から用いられている他の一例として、例えば円盤状の刃受板が昇降体に固定支持され、パイプ状の穿孔刃が基台上に不動に立設された孔明け装置がある。この孔明け装置では、紙載置台がその基端部を中心として上下方向に揺動するように構成され、操作ハンドルによる昇降体の下降時に、刃受板と紙載置台間で紙束を把持しながら、紙載置台を基台上に立設した前記穿孔刃に向けて揺動回動させ、刃受板と紙載置台間で把持した紙束に穿孔を形成している。
この種の紙載置台を揺動回動させる孔明け装置では、紙載置台の揺動時に紙束が動きやすくなり、また穿孔刃に対する紙の穿孔位置がずれたり、パイプ状穿孔刃に対する紙束の摩擦抵抗が大きくなるという問題を有している。
前述の特許文献1に開示された孔明け装置では、基台に対して上下移動するパイプ状穿孔刃を基台上に不動に配された刃受板に向けて接近・離間動作させており、パイプ状穿孔刃内に残存している紙穿孔屑を合理的に排出させることが難しいという問題や、パイプ状穿孔刃内に残存している紙穿孔屑が飛散してしまうという問題、更には紙の穿孔位置の位置ずれや穿孔不良等が発生しやすいという問題などがあった。
上述の紙載置台を揺動回動させる孔明け装置にあっても、紙の穿孔位置の位置ずれや穿孔不良等が発生しやすいという問題などがあった。このため、簡単な構造でありながら、紙穿孔屑の穿孔機能や排出機能などを円滑に安定して確保することが強く要求されており、この要求に応えられれば、紙の孔明け装置の高品質化や低コスト化が実現できるようになる。
本発明は、上記課題に対してなされたものであり、構造が簡単なうえ安価に製造することができ、また紙穿孔屑を飛散させることなく円滑に且つ安定して確実に排出することができ、しかも安定した良好な穿孔機能や排出機能などを確保しながら、高品質化や低コスト化を実現可能とした紙の孔明け装置を提供することを目的としている。
本件請求項1に係る発明は、刃受板とパイプ状の穿孔刃との間で1枚以上の紙に文書の閉じ孔を形成する孔明け装置であって、前記穿孔刃の下端を基台に固設するとともに、その上端刃先部が紙載置台を貫通して配され、前記刃受板は前記穿孔刃の上端刃先部に対向して配され、同刃受板を前記刃先部に向けて接近・離間動作させる接離手段を有してなり、前記紙載置台は前記刃受板の接近動作と協動して同刃受板の移動方向に移動する移動手段を備えてなることを特徴とする紙の孔明け装置にある。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明にあって、前記紙載置台の前記移動手段が、第1及び第2の平行リンク機構と、同平行リンク機構の戻りバネ手段とを有していることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、上記請求項1に係る発明にあって、前記穿孔刃の基台支持側の開口端部に臨設され、同穿孔刃の筒内に滞留する穿孔屑の落下を抑制する落下抑制機構を更に有していることに特徴がある。この落下抑制機構として、請求項4に係る発明のように板バネ材を使用することが好ましい。
請求項5に係る発明は、上記請求項1に係る発明にあって、前記刃受板を支持する昇降体と、同昇降体を前記穿孔刃の上端刃先部に向けて上下移動させる操作部とを有していることを特徴としている。
本発明の紙の孔明け装置は、パイプ状の穿孔刃が基台に対して不動に配されるとともに、刃受板が前記穿孔刃の上端刃先部に向けて離接可能に配されていること、紙載置台が前記刃受板の接近動作と協動して同一方向にしかも水平な平行状態を維持しながら上下移動する本発明に特有の移動手段を備えていることを特長としており、この点で従来の紙の孔明け装置と大きく異なる構成となっている。
上記特許文献1に開示された従来の技術は、上述のように刃受板が不動の紙載置台に固定支持されるとともに、穿孔刃が昇降体に設けられて前記刃受板に対して離接可能に配されているため、穿孔時に前記穿孔刃の内部には円形の紙穿孔屑が侵入して、穿孔操作を繰り返すことにより前記穿孔刃内に溜まった紙穿孔屑が順次押し上げられることとなる。
このため、前記穿孔刃の昇降時や穿孔時、穿孔を行う紙束の交換時或いは装置本体の運搬時等において、同穿孔刃の内部に紙穿孔屑が侵入しきれなかったり、或いは穿孔刃内に滞留している紙穿孔屑が、穿孔刃の下端刃先部から紙載置台に向けて散乱しながら落下するという不具合があった。
本発明によれば、パイプ状の穿孔刃が基台に対して不動に配されているため、基台に収容された屑収集容器内に、前記穿孔刃内に滞留している紙穿孔屑を順次下方向に向かって押し込みながら落下させて収納することができる。したがって、紙穿孔屑が紙載置台やその周辺部に落下して散乱することはなくなり、紙載置台やその周辺部を汚したり、紙穿孔屑が周辺機構に付着して操作性を悪化させることを防止することができる、このため、紙の清掃作業を行うことも少なくて済み、一枚以上の紙に対する穿孔作業を迅速に、しかも円滑に且つ容易に行うことができるようになる。
また、紙載置台が基部回動中心をもつ従来の孔明け装置では、紙載置台の揺動端の揺動に伴い紙束の穿孔位置がずれたり、或いはパイプ状穿孔刃に対する紙束の摩擦抵抗が大きくなるという不具合がある。
これに対して本発明にあっては、前記移動手段による前記刃受板の接近時に、紙載置台上に載置された穿孔すべき紙に当接した前記刃受板からの押圧力によって、穿孔すべき紙は紙載置台と刃受板間に把持された状態のままで、前記紙載置台が水平な平行状態を維持しながら下降を行い、前記穿孔刃と協動して穿孔すべき紙に穿孔を形成することができる構成となっている。
このため、前記紙載置台上に載置された任意の枚数の紙を前記穿孔刃の上端刃先部に対して常に平行状態を維持しながら、安定して移動することができるようになる。穿孔すべき紙は前記刃受板と前記紙載置台との間で上下に強固に挟持されながら、紙載置台とともに水平な平行状態を維持しながら下降を行い、前記穿孔刃によって穿孔されることとなる。
その結果、紙の穿孔位置の位置ずれを防止することができるとともに、積み重ねられた多数枚の紙だけではなく一枚の紙であっても、前記穿孔刃に対する紙の摩擦抵抗を低減でき、正確な穿孔位置で紙をしっかりと確実に且つ同時に連続して穿孔することができるようになる。
上記刃受板を前記穿孔刃の上端刃先部に向けて離接可能とする接離手段としては、前記刃受板を前記穿孔刃に接近及び離間させることのできる構造であればよく、例えばラックとピニオンの組合わせ、ラックとウォームの組合わせ、ボールネジとナットとの組合わせ、リンク機構などから構成される機械的な駆動機構を、ハンドルの操作に連動させた連動機構として接離手段を構成することができる。或いは油圧、空気圧、電気によるアクチュエータなどの各種の駆動機構を接離手段として使用することもできる。
本発明の前記平行リンク機構として、第1及び第2の平行リンクにより構成される機構を採用することができる。各平行リンク機構の一例として、例えば第1及び第2のリンクの中間部をピン結合させて、各リンクが互いに交差してX字形をなす平行リンクを採用し、前記紙載置台の上下方向への移動を基台に対して常に水平な平行状態を維持した状態で行うことができる。
前記第1及び第2のリンクにおける上下に隣接する端部の二点を静止対偶点として基台及び紙載置台にそれぞれ枢支させ、他の二点を動対偶点として、それぞれ紙載置台及び基台の長さ方向に摺動自在に支持するように構成することができる。平行リンク機構の他の例としては、例えば第1及び第2リンクの動対偶点同士を連結して屈曲させた2リンクを2個直列に用いた平行リンク機構などを採用することができる。
各リンクの戻りバネ手段としては、例えば引っ張りバネ又は圧縮バネを使用することができる。平行リンク機構の形態や構造などに応じて戻りバネの設置位置などを適宜に設定しておくことにより、戻りバネ手段のバネ力によって各リンクの円滑な回動を保証することができる。
このような構成のリンク機構を用いることにより、前記刃受板の接近時には、同刃受板から紙束を介した押圧力によって前記紙載置台全体が水平な平行状態を維持して下降することができる。前記紙載置台上に載置された紙又は紙束は、刃受板の下降に伴って紙載置台と共に紙載置台上における載置位置を変えずに、基台に対して常に水平な平行状態を維持しながら下方向に移動することができる。紙載置台上に載置した紙は、穿孔刃と当接し刃受板からの押圧力により穿孔されることになる。
このため、紙の穿孔位置の位置ずれを発生することなく、所望の穿孔位置で紙に対して真っ直ぐな穿孔を形成することができる。前記平行リンク機構は簡単な構造でありながら、前記紙載置台上に積み重ねられた紙の枚数にかかわらず、紙載置台上に載置された紙を介して刃受板の押下げ力によって、前記穿孔刃に対して安定した位置で確実に穿孔することができる。このため、穿孔を行う十分な力を与えることができ、一枚以上の紙を正確に穿孔することができる。これによって、紙の孔明け装置の高品質化と低コスト化を実現することができる。
本発明の紙の孔明け装置に適用される好適な落下抑制機構の一例として、例えば前記基台を長さ方向の端部が開口するケース状に形成して、同ケース内に屑収集容器を取り出し自在に収納し、基台に固定した前記穿孔刃の下方部位に形成した基台の開口と屑収集容器に形成した紙穿孔屑を落下させる開口との開口位置が重ね合わされた構成となして、前記基台の開口と前記穿孔刃の下端における基端側開口との間に板バネ材の自由端部を望ませる構成とすることで、同板バネ材でもって落下抑制機構を構成することができる。このとき、前記板バネ材の自由端部は下方に屈曲して基台に介装されていることが望ましい。
上記構成を備えることにより、前記穿孔刃内に押し込まれて落下しようとする紙穿孔屑は、前記落下抑制機構である板バネ材の上面に積載貯留されることになり、同板バネ材のバネ力によって紙穿孔屑の落下を抑えることができる。紙の穿孔操作を繰り返すことにより所定量の紙穿孔屑が前記穿孔刃内に溜まり、前記穿孔刃内に積載貯留されている紙穿孔屑が前記板バネ材のばね力に打ち勝ちバネ材の自由端部を下方向に撓ませると、紙穿孔屑は同板バネ材を下方に撓ませながら前記穿孔刃の基端側開口端から下方へと落下することとなる。落下した紙穿孔屑は、基端側開口端の下方に開口を配した前記屑収集容器内に直接収容することができる。
上記落下抑制機構は、前記穿孔刃が前記基台に不動に固設され、紙載置台が水平な平行状態を維持して昇降動することができる構成のうえで初めてその機能が充分に発揮されるものである。穿孔刃内に滞留する穿孔屑の落下を前記板バネ材を介して抑制することができることによって、前記穿孔刃の穿孔時や交換時、或いは前記屑収集容器の引き出し時などに、同穿孔刃内に滞留している紙穿孔屑が穿孔刃から外部に落下して飛散することを確実に防止することができる。更には、同時に装置の周辺機構に付着して操作性を悪化させることも防止することができるようになる。
従って、紙載置台や作業台及びその周辺を常に綺麗な状態に維持することができ、紙の孔明け装置の操作性や紙穿孔作業の効率性を高めることができるようになる。また、前記穿孔刃の基台支持側の開口端部と前記屑収集容器とを近接した状態で上下に配することができるようになり、装置全体の小型化や縮小化を確実に実現することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の代表的な実施形態を示す紙の孔明け装置の要部を縦方向に切り欠いて概略的に示す全体側面図、図2は同孔明け装置の一部を構成する部品の分離した状態を示す斜視図、図3は同孔明け装置の背面を概略的に示す背面図である。なお、本実施形態にあっては、一対の刃受板が、それぞれ穿孔刃の上端刃先部に対して相対移動可能に設けられた紙の孔明け装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば1以上の刃受板が、対向する穿孔刃の上端刃先部に対して相対移動可能に設けられた紙の孔明け装置にも使用できるものである。
図1に示す装置は、円盤状の刃受板20とパイプ状の穿孔刃30との間で1枚以上の紙に文書の閉じ孔を形成する孔明け装置10を示している。同孔明け装置10は、前後に長い直方体形をなす基台11と、同基台11の上部に上下移動可能に取り付けられた紙載置台12と、同基台11の後端部(図1の左側)に起立した左右両側一対の支持壁13,13と、各支持壁13の対向面に上下移動可能に案内支持された昇降体14と、同昇降体14を上下移動させる略逆U字形の操作ハンドル15とを備えている。
前記刃受板20(21〜23)は、前記昇降体14の下端部における左右両側壁部、すなわち図1の紙面に直交する方向の下端部に配された左右両側壁部にそれぞれ形成された挿入開口24a(図10)に挿入して配されている。前記穿孔刃30の下端は前記基台11に固設されるとともに、その上端刃先部が前記紙載置台12を貫通して配されている。
前記紙載置台12は、図2に示すように、平面状の上壁部12aの長さ方向に沿った両側部の一部に同じ方向に多段に折り曲げられた略U字状をなす左右両側一対の側壁部12b,12bを有している。この紙載置台12は、その縦断面が略Ω字状をなす金属製板体からなり、その上壁部12aには、略横C字断面形状の金属製カバー体16が長さ方向の前後に移動自在に配される。前記紙載置台12の各側壁部12bの対抗面間は、前記カバー体16の左右側壁部を誘導案内する案内レール部を構成している。
この紙載置台12の長さ方向に沿った後部寄りの両側端面には、前記穿孔刃30との干渉を避けるための凹状切欠部12c,12cが内方に向かい凹陥状の段差をもって形成されている。一方、前記カバー体16の前記凹状切欠部12cに対応する位置には直線状の円弧状長孔16aが形成されている。この円弧状長孔16aは、前記凹状切欠部12cと同様に、カバー体16が紙載置台12の長さ方向に移動するときに前記穿孔刃30との干渉を避けるための誘導案内空間を構成している。
本発明の最も主要な特徴部とするところは、前記穿孔刃30の下端が前記基台11に不動に配されること、前記刃受板20が穿孔刃30の上端刃先部に向けて接近・離間可能に配されること、前記紙載置台12が基台11に対して常に水平な平行状態を維持して昇降動する移動手段を備えていることにある。
前記穿孔刃30は、大径円筒状の構造をもつ基端部30aと、同基端部30aに中心軸線に沿って延設された小径円筒状のロッド部30bとにより構成されている。前記基端部30aの内径は前記ロッド部30bの内径よりも大きく設定されている。同ロッド部30bの上端内周面は外側に上傾斜するテーパ面によって先端が尖った刃面を形成している。この上端刃先部は紙載置台12の前記凹状切欠部12c及びカバー体16の前記円弧状長孔16aを貫通して配されている。
一方の前記刃受板20は、大径の円盤状本体21と、同本体21の中心軸線に沿って延設された支持軸22と、同支持軸22の軸端部に固設されたフランジ部23とにより構成されている。このフランジ部23の先端は略裁頭円錐状をなしている。フランジ部23の外周にはギア23aが形成されている。前記本体21、支持軸22及びフランジ部23の各中心軸線は同一垂直線上に配されている。前記刃受板20は、前記穿孔刃30の上端刃先部に対して偏心位置に対向して配されており、垂直軸線周りに回転可能に配されている。
前記刃受板20を前記穿孔刃30の上端刃先部に向けて接近・離間動作させる接離手段として、前記昇降体14と操作部とが備えられている。操作部として、例えばラックとウォーム機構、ボールネジとナット機構、リンク機構などの機械的な駆動機構を操作ハンドル15の操作に連動させた連動機構として使用することができる。これら以外にも、油圧、空気圧、電気による各種のアクチュエータを使用して構成することもできる。このように、操作部としては、前記刃受板20の接近力を前記穿孔刃30に伝達できる構造であればよく、本発明は本実施形態に特に限定されるものではない。
本実施形態では、操作部の一部を構成する操作ハンドル15が各支持壁13間に回転自在に横架支持された回転軸15aの露呈端部に固定支持されており、各支持壁13の対向面間に延在する回転軸15aの両側部には、図3に示すように一対のピニオンギア15b,15bが固着されている。前記昇降体14には、各ピニオンギア15bと噛合する左右一対の直線状のラックギア14a,14aが固設されている。従って、操作ハンドル15を図1における時計回りに回動させると、前記昇降体14が各支持壁13の対向面間に沿って下降し、操作ハンドル15を図1における反時計回りに回動させると、前記昇降体14が各支持壁13の対向面間に沿って上昇する。
本発明の典型的な実施形態による移動手段は、図1及び図2に示すように、基台11及び紙載置台12の間に並列して配された左右両側に配した2組からなる一対の第1及び第2の平行リンク機構50,50により構成されており、2組の平行リンク機構50はともに同様の構造からなり、一方の組の平行リンク機構50について説明を行い、他方の組の平行リンク機構については同一の部材符号を用いることでその説明を省略する。
各組の平行リンク機構50は、第1及び第2のリンク51,51の中間部をピン結合させて、各組のリンク51が互いに交差してX字形をなす平行リンクから構成されている。これによって、紙載置台12の上下方向への移動を基台11に対して常に水平な平行状態に維持できるように構成されている。
各組のリンク51における上下に隣接する端部の二点は、それぞれ静止対偶点として基台11及び紙載置台12に回動自在に枢支されている。従って、他の自由端部の二点は動対偶点となる。各組のリンク51の動対偶点同士はそれぞれ共通の支持ロッド52,52に固設され、基台11及び紙載置台12の長さ方向に沿った左右側壁部には横長の円弧状長孔11a,12dが形成され、各組の支持ロッド52の両側端部がそれぞれ前記横長の円弧状長孔11a,12dに長さ方向に沿って前後に摺動自在に支持されている。
更に、各支持壁13間に延びる直線状のバー部材17と紙載置台12の後端とには、平行リンク機構50を立ち上げる戻りバネ手段として引っ張りバネ53が介装されている。平行リンク機構50の形態や構造などに応じて戻りバネ手段の設置位置、設置数などを適宜に設定することができ、各組のリンクの円滑な回動を保証させることができる。各組のリンクの戻りバネ手段として、例えば圧縮バネを使用することもでき、圧縮バネと引っ張りバネを個別に使用することもできる。
図4は平行リンク機構の変形例を模式的に示している。平行リンク機構50の他の好ましい一例として、図4に示すように、第1及び第2リンク54a,54bの動対偶点同士を連結して屈曲させた2リンクを前後に2個直列に用いた平行リンク機構が使用できる。この変形例にあっても、左右2組のともに同様の構造からなる。各組の平行リンク機構50は、第1及び第2リンク54a,54bの一端を静止対偶点として基台11及び紙載置台12に回動自在に枢支され、その自由端を動対偶点として互いに交差して逆向きに傾斜された2リンクに対して、それぞれ平行に向かい合う他の第3及び第4リンク54c,54dを同一垂直面上に配した構成となっている。各動対偶点はとともに上下方向に平行に移動するように構成されている。前記戻りバネ手段に関しては、上述したように所望数を適宜の設置位置に設定すればよい。
なお、平行リンク機構50を2組用いた実施形態について、説明を行うが、平行リンク機構は2組に限定されるものではなく、少なくとも1組以上の平行リンク機構を用いることで本願発明を実施できるものである。
これらの平行リンク機構50は前記刃受板20の接近時に、昇降体14の下降に伴って生じる刃受板20からの押圧力によって前記紙載置台12を下降させると、紙載置台12は同紙載置台12に載置した図示せぬ任意の数の穿孔すべき紙とともに基台11に対して平行状態を維持して下降する。紙載置台12の下降時において、同紙載置台12に載置した図示せぬ穿孔すべき紙は、紙載置台12の一部を構成するカバー体16と刃受板20との間で上下に強固に挟持されながら、前記穿孔刃30によって穿孔されることになる。
紙は穿孔刃30の軸方向に対して真っ直ぐに当接していくことができるため、紙の穿孔位置の位置ずれを発生することなく、所望の穿孔位置で紙を真っ直ぐに、しかも確実に穿孔することができる。平行リンク機構50が簡単な構造でありながら、刃受板20の押圧力によって前記カバー体16上に載置された紙を穿孔刃30に対して真っ直ぐに、しかも確実に安定して押圧することができるため、任意の枚数の紙を正確に且つ綺麗に穿孔することができる。なお、移動手段として、紙載置台12を上下方向に平行に移動する構造であればよく、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではないことは勿論である。
前記紙載置台12の下面における前部寄りには、図1に示すように、前記基台11に形成された突部11bに対応する位置に、摺動案内孔12e−1を有する矩形板状の垂直壁部12eが下方向に向けて直角に屈曲して形成されている。紙載置台12の前記凹状切欠部12cに隣接して同じ方向に折り曲げられて相対向する左右側壁部には、案内バー12fが架橋して固設され、同案内バー12fの両側の露呈端部が、前記基台11の支持壁13の対向面に形成された縦長凹状の案内凹状部13aに摺動案内されるようにしている。
前記紙載置台12の後部上面には、略逆L字状をなす左右一対のストッパー部材18,18が立設されており、各ストッパー部材18の屈曲先端部が前記昇降体14の中間部に形成された左右一対の縦長のスリット状開口14b,14bに差し込まれている。スリット状開口14bの上下側の各開口端は、それぞれ前記昇降体14の移動を阻止する上昇限位置と下降限位置とに対応して形成され、昇降体14が必要以上に昇降するのを規制する昇降規制部としての機能を備えている。これらの構成により、紙載置台12は刃受板20の接近動作と協動して左右方向にぶれることなく昇降動することができる。この実施形態では、別体に形成された2個のストッパー部材18を並列して配する構成を例示しているが、例えば各ストッパー部材18の屈曲先端部間に連結板を有する枠体形状に形成してもよい。
なお、本実施形態では、紙載置台12の前記摺動案内孔12e−1及び前記案内バー12fと基台11の前記突部11b及び前記案内凹状部13aとの間で紙載置台12が昇降する一例を例示したが、本発明は図示例に限定されるものではなく、例えば基台11及び紙載置台12のいずれか一方に形成された切欠きや凹部、孔部、筒部と、紙載置台12及び基台11のいずれか他方に形成された突部や嵌入ピン、ロッドとにより構成することができるものである。
この構成は、紙載置台12を正確に且つ安定して誘導案内することができる。その結果、各リンクのこじれや変形等を防止することができるとともに、左右のぶれを防止しながら、円滑に回転することができるようになり、リンク機構50の品質を長期間にわたり確保している。また、これらの部材の設置位置や設置数などは、図示例に限定されるものではないことは勿論である。
更に、本実施形態による紙の孔明け装置10は、前記刃受板20が孔明け装置本体の一部を構成する昇降体14の下端部における左右両側壁部に嵌脱自在に配されている。図5は同昇降体の要部を縦方向に切り欠いて示す要部縦断面図であり、図6は図5のVI−VI線の矢視断面図である。
これらの図において、前記昇降体14は縦長の直方体形をなすブロック体により構成されている。その昇降体14の下端部における両側壁部(図1に直交する方向の前後面)には、前記刃受板20の支持軸22を前記円盤状本体21とフランジ部23との間で嵌挿支持する嵌脱部を構成する支持板24が、その板面を前記昇降体14の下部底面と平行に且つ所定の間隔をおいて延設されている。また、昇降体14と支持板24との間には前記フランジ部23を収容する収容空間14cが形成されている。
前記支持板24には、前記刃受板20の支持軸22を挿入する矩形をなす挿入開口24a(図10)が形成され、同挿入開口24aと同一平面上で連通して前記支持軸22を支持するスリット状開口24b(図10)が形成されている。前記フランジ23の頂部には係脱凹部22aが形成されている。前記刃受板20と支持板24との係脱に前記収容空間14c内で前記係脱凹部22aと係脱する刃受板係脱部が使われている。
この刃受板係脱部は、刃受板20を案内板24に位置決め支持する係脱部材25と、同係脱部材25を上下方向に移動させる係脱部材操作部とを有している。同係脱部材操作部は、操作ノブ26と、前記係脱部材25と刃受板20とを係脱する短冊状の揺動片27とを有している。前記昇降体14の下端部における両側壁部(図1に直交する方向の前後面)には、前記収容空間14cの周面と一致する縦長のスリット状孔14dが形成されており、同スリット状孔14dに前記操作ノブ26が上下動自在に固設されるとともに、前記揺動片27の自由端部の上面に弾性的に支持されている。
このように、昇降体14の下端部における両側壁部には前記収容空間14cと支持板24とを有し、前記収容空間14cには前記刃受板20のフランジ部23の頂部と係脱する係脱部材25を有している。このため、刃受板20を前記収容空間14cに向けて平行に一直線上に沿って挿脱することができるようになり、刃受板20の挿脱を常に安定して確実に行うことができる。
前記係脱部材25は大径の円筒部25aと小径のロッド部25bとにより構成されている。前記ロッド部25bは段差面を介して前記円筒部25aと同一中心軸線上に形成されている。前記ロッド部25bのロッド端には、前記刃受板20の係脱凹部22aに脱着可能な同一形状をもち、下方向に突出するボール状係脱突起25b−1を有している。前記昇降体14の下端部には、前記係脱部材25を上下移動自在に支持する縦長の支持空間部14eが貫通して形成されている。
前記支持空間部14eは、前記係脱部材25の段差面に当接して上下移動を規制する円形支持面を有する段部をもつ階段形状をなしている。前記係脱部材25の段差面は、前記支持空間部14eの円形支持面に圧縮バネ28のばね力に抗して上下方向に移動自在に弾性的に位置決め支持される。また、前記係脱部材25の係脱突起25b−1は、前記刃受板20の係脱凹部22aに嵌入されている。
前記揺動片27は、前記支持空間部14eを横切って前記収容空間14cと平行に形成された横貫通孔14fから前記収容空間14cに対して垂直面上で直交して合流する縦長の操作空間部14gにわたり挿入されており、前記横貫通孔14fの中間位置を揺動支点として前記係脱凹部22aに向けて弾性的に揺動する。
前記係脱部材25は、前記圧縮バネ28のばね力により常に下方に向けて付勢されている。この圧縮バネ28の押下げ力は、前記係脱部材25の円筒部25aが前記揺動片27を介して前記支持空間部14eの円形支持面に係止することにより受け止められ、揺動片27の自由端部が前記操作ノブ26を定位置に静止させている。操作ノブ26を上下に摺動操作することにより、揺動片27の中間位置を揺動支点として揺動し、前記刃受板20の係脱凹部22aと前記係脱部材25の係脱突起25b−1との係脱がなされる。
このように、前記係脱部材25を刃受板20の挿脱方向に直交する方向に揺動可能に支持して刃受板20を弾性的に係脱するようにしているため、操作ノブ26を刃受板20の挿脱方向と直交する下方向に操作することにより、前記刃受板20の係脱凹部22aと前記係脱部材25の係脱突起25b−1との係脱が解除できる。
簡単な構造でありながら、前記刃受板20を常に円滑に且つ安定して確実に操作することができ、その取扱性も極めて容易であり、刃受板20の挿脱を容易に行うことができる。なお、前記係脱部材25を下方に付勢する前記圧縮バネ28のばね力を予め設定しておいて、前記刃受板20の係脱凹部22aと前記係脱部材25のボール状係脱突起25b−1とを係着支持することで、前記刃受板20を水平回転可能に支持することができることは勿論である。
更に、本孔明け装置10は、前記穿孔刃30を不動に支持する穿孔刃支持体31を前記基台11に脱着自在に配している。図7〜図9に穿孔刃支持体31の構造例を示している。図7は紙の孔明け装置の一部を構成する穿孔刃支持体の要部を示す要部縦断面図であり、図8は同穿孔刃支持体の平面図、図9は同穿孔刃支持体の裏面図である。なお、図7は図8のVII−VII線の矢視断面を示している。
これらの図において、穿孔刃支持体31はダイキャスト製の成形品からなり、偏平な上面部の前後及び左右に形成された壁部を有する下面を開放した長い矩形殻体により構成されている。この穿孔刃支持体31の挿脱ガイド部として、図8に示すように前記基台11の左右方向(図1に直交する方向)の両側部に前記穿孔刃支持体31の幅と略同一寸法を有する前後一対の略逆L字状ガイド片11c,11cが、それぞれ基台11の左右方向にわたり間欠的に形成される。また、穿孔刃支持体31の係着部としては、図7に示すように、基台11の前記ガイド片11c間に上下に貫通する係脱孔部11dが穿設されている。
前記穿孔刃支持体31の左右壁部の下端縁には、前記ガイド片11cに脱着するフランジ31a,31aが形成されている。この穿孔刃支持体31の内部には穿孔刃支持部32が形成され、同穿孔刃支持部32は前記穿孔刃30の基端部30aを下方から差し込んで嵌着支持するための差込開口を有する円筒状の構造に形成されている。また、基台11の前記係脱孔部11dに対応する位置には、矩形筒状の構造をもつ挿脱空間部33が形成されている。前記穿孔刃支持部32内には、図9に示すように、穿孔刃30の抜けを防止するための押さえ板バネ34の一端が固設されており、その自由端が前記穿孔刃30の基端部30aに対して弾性的に当接して支持するように配されている。
前記挿脱空間部33内には、略L字状断面の揺動部材35が屈曲部を回動中心として水平軸線周りに回動自在に固定支持されている。この揺動部材35は、揺動支点側に配された矩形板状の操作片35aと、同操作片35aに直交して揺動方向に延設された係脱部材35bとを有している。同係脱部材35bの上面と前記穿孔刃支持体31の内部上面とに対向して形成された円形状断面をもつ上下一対の凹部間には、圧縮バネ36が介装されており、この係脱部材35bは前記圧縮バネ36のばね力により常に下方に向けて付勢されている。
前記係脱部材35bの揺動端の下面には、基台11の前記係脱孔部11dに嵌入可能な高さをもって係脱突起35b−1が突設されている。穿孔刃支持体31が基台11の差込限位置にあるとき、前記係脱孔部11dには前記係脱突起35b−1が弾性的に嵌入して係着される。穿孔刃支持体31を基台11から引き出すときには、その引き出し方向と同一方向に前記操作片35aを押すことにより、前記係脱孔部11dと前記係脱突起35b−1との係合が弾性的に解除されるように構成している。
このような構成は、前記穿孔刃支持体31の挿脱方向に直交する方向に揺動可能に支持された係脱部材35bの係脱突起35b−1を、前記係脱孔部11dに弾性的に係脱するようにしている。このため、前記操作片35aを前記穿孔刃支持体31の抜脱方向と同一方向に操作することにより、前記係脱孔部11dと前記係脱突起35b−1との係合が容易に解除でき、その交換作業を速やかに行うことができる。
このように、前記穿孔刃支持体31の構造はコンパクトに形成することができるため、装置全体の小型化や縮小化が確実に達成できる。また、穿孔刃支持体31の引き出し方向と同一方向に前記操作片35aを押すことにより、前記係脱孔部11dと前記係脱突起35b−1との係合が自動的に解除される。これによって、簡単な構造でありながら、基台11に対して穿孔刃支持体31を常に円滑に且つ安定して確実に操作することができ、その取扱性も極めて容易である。
更に、本実施形態に係る紙の孔明け装置10は、前記穿孔刃30の内部に滞留する図示せぬ円形の紙穿孔屑の落下を抑制する、本発明の他の特徴部をなす落下抑制機構が使われている。本実施形態に係る紙の孔明け装置10の主要な機構の一つである落下抑制機構は、図7に示すように板バネ材40を有している。前記基台11の一部は、図1に示すように長さ方向の端部が開口するケース状に形成されており、その空間部を屑収集容器60の収容空間部としている。前記基台11における穿孔刃30の基端部30aの固設位置には、前記屑収集容器60の収容空間部に貫通した紙穿孔屑落下用の開口11eが形成されている。前記板バネ材40の本体側は、基台11上に取付ビスにて締付固定されており、その自由端部は下方に屈曲して、基台11の開口11eと穿孔刃30の基台支持側の開口端部66aとの間に介装されている。
前記穿孔刃30内を押し込まれて落下しようとする紙穿孔屑は、前記板バネ材40の上面に積載貯留され、板バネ材40のバネ力によって紙穿孔屑の落下を抑えることができる。紙の穿孔操作を繰り返して所定量の紙穿孔屑が前記穿孔刃30内に溜まると、穿孔刃30内に積載貯留されている紙穿孔屑が、前記板バネ材40のバネ力に打ち勝ち板バネ材40の自由端部を下方向に撓ませる。紙穿孔屑は前記板バネ材40を撓ませながら下方に押し下げて、前記穿孔刃30の基端部側の開口から落下する。落下した紙穿孔屑は前記屑収集容器60内に直接収容される。
前記穿孔刃30は、基台11に固設されるとともに、前記板バネ材40を介して同穿孔刃30内に滞留する穿孔屑の落下を抑制できるため、穿孔刃30の穿孔時や交換時、或いは前記屑収集容器60の引き出し時などに、穿孔刃30内に滞留している紙穿孔屑が穿孔刃30の基端部側の開口から外部に落下して飛散することを防止することができる。
これによって、穿孔刃30内に滞留している紙穿孔屑が外部に飛散したり、或いは上記接離手段などの周辺機構に付着して操作性を悪化させることを防止することができ、紙載置台12や図示せぬ作業台を常に綺麗な状態に保つことができる。また、装置の操作性を高めて紙の穿孔作業を速やかに且つ容易に行うことができる。
更に、本実施形態に係る紙の孔明け装置10は、前記昇降体14の上下移動に連動して前記刃受板20を所定の角度回転させる自動回転機構70を、前記支持板24と昇降体14との間に形成された前記収容空間14cに配している。図10は刃受板20の自動回転機構70の要部に関して横方向に切り欠いた要部横断面図であり、同自動回転機構の内部構造を概略的に示している。
同図において、前記刃受板20の自動回転機構70は、前記支持板24に各刃受板20のフランジ部23と同一平面上に配された左右一対の矩形板状の係脱部材71,71と、同係脱部材71と直交する方向に配された刃受板20用の戻り止め部材72,72とを有している。前記係脱部材71には長孔71bが形成されており、同長孔71bと前記支持板24の上面に突設された突出ピン24cとが係合されている。
前記刃受板20のフランジ部23の外周に形成されたギア23aと対向する前記係脱部材71の側面には、ギア23aの回転方向に延出する弾性係合爪71aを有しており、同弾性係合爪71aの先端係合面が前記ギア23aと係合している。この係脱部材71は、各支持壁13の対向面間に固設された図1及び図3に示すカム板19のカム面によって、昇降体14に向けて弾性的に押圧されるように構成されている。
従って、昇降体14の上下移動と連動して前記弾性係合爪71aの先端係合面が前記ギア23aに係合する方向に移動し、同先端係合面とギア23aとが係合する。また、前記弾性係合爪71aがカム板19のカム面により押圧されて図10の下方向に移動し、ギア23aを1ピッチ回転させ、同ギア23aを介して刃受板20を1ピッチ分回転させることができる。
一方の前記戻り止め部材72の前記ギア23aと対向する側面には、ギア回転方向と反対側に延出する弾性係合爪72aを有しており、同弾性係合爪72aの先端係合面が前記ギア23aの逆回転を阻止すべくギア23aと係合している。 前記係脱部材71には、前記支持板24との間に張設された圧縮バネ73が介装されており、同圧縮バネ73のばね力により常に昇降体14の外方に向けて付勢されている。前記圧縮バネ73のばね力は、係脱部材71の前記長孔71bに受け止められ、前記ギア23aが静止している。
いま、前記昇降体14が下降すると、前記係脱部材71は、各支持壁13の対向面間に固設されたカム板19から離れて前記圧縮バネ73のばね力によって外方に向けて付勢される。このときも、前記戻り止め部材72の弾性係合爪72aは、前記ギア23aに係合されている。このため、前記係脱部材71の弾性係合爪71aを前記ギア23aとの係合を解除する拡開方向に弾性変形させながら、前記ギア23aが前記係脱部材71の弾性係合爪71aの先端係合面を通過する。この弾性係合爪71aの弾性に抗した変形がリングギア間に弾性復帰し、ギア23aと弾性係合爪71aとの係合がなされる。この噛合状態で、それ以上の回転が阻止されることになり、前記刃受板20の回転が自動的に阻止される。
これとは逆に昇降体14が上昇すると、前記係脱部材71は前記カム板19のカム面によって昇降体14の内部に向けて弾性的に押圧される。このとき、前記戻り止め部材72の弾性係合爪72aが、前記ギア23aから離れて戻り止め部材72及びギア23aの係合状態が解除される。この解除時に、前記係脱部材71の弾性係合爪71aが前記ギア23aを押して、刃受板20が所定の回転角度をもって1ピッチ分だけ自動的に回転する。
上記特許文献1に開示された従来の技術では、上述のように操作ハンドルから下方に離れた刃受板が紙載置台上に載置支持されるため、その構造上、操作ハンドルの回動操作に伴い刃受板を所定の角度回転させるにあたり、操作ハンドルと刃受板とを連動する複雑な連動機構を設ける必要がある。これに対して、本願実施形態によれば、前記刃受板20の上下移動に連動して、同刃受板20を所定の角度で回転させる構成を備えているため、従来のように複雑な連動機構を排除することが可能となり、前記刃受板20と同一平面上に簡単な構造の自動回転機構70を集約化してコンパクト化することができる。
なお、上記実施形態では、前記ギア23aと弾性係合爪71aとを配した自動回転機構70の構造例を挙げているが、上記図示例に限定されるものではなく、前記刃受板20を回転させることができ、且つ刃受板20に係脱する構造であればよく、その構造や形態等は特に限定されるものではない。
係脱部材として、例えば弾性係合爪と同様にラチェット爪などの爪部を有する各種の構造を採用することができる。また、前記ギア23aは、刃受板20の周縁に形成することができる。前記係脱部材71として、例えばラチェット歯と弾性的に係合・解除する一般的な作動爪を使用することができる。
従って、前記係脱部材71は単純な矩形板片に近い構造でよく、複雑な構造に形成することがなくなる。複雑な連動機構を排除することができるため、自動回転機構の構成部品の削減と相まって組立費、製作費や材料費の低コスト化が実現できる。また、装置全体の小型化、縮小化、軽量化や薄型化を確実に達成することができる。更に、上記自動回転機構を採用すると、簡単な構造でありながら、紙の穿孔位置、穿孔の大きさや形態などを常に正確に且つ安定して保証することができるようになる。これによって、刃受板や穿孔刃の品質を高め、その使用時の安全性や信頼性等を著しく向上させることができ、更にはその取扱性も容易にすることができる。
本実施形態に係る紙の孔明け装置10は、前記穿孔刃30の基端部の筒内から排出される紙穿孔屑を収集する合成樹脂製の屑収集容器60を、基台11の容器収容空間内に脱着自在に収容している。図11及び図12は屑収集容器を示している。
これらの図において、屑収集容器60は、円弧状に湾曲する凹面状の円弧面61aの前後に引き出し側及び差し込み側の平坦な上壁面を有し、天井壁部61に前後側壁部62,63、左右側壁部64,64及び底壁部65を備えている。この屑収集容器60の前記前側壁部62及び左右側壁部64の隅角部分には、前記底壁部65の底面に向けて円弧面状に湾曲した断面をもつ左右一対の膨出部66,66が突設されている。その膨出部66の上面が矩形をなす紙穿孔屑の導入口66aとされている。
容器装着時にはこの導入口66aは、前記穿孔刃30の基端部30aの開口端部に対応して形成された基台11の上記開口11eの直下に配される。従って、前記屑収集容器60内に、穿孔刃30内に滞留している紙穿孔屑を押し込みながら直接落下させることができ、紙穿孔屑が紙載置台12の周辺部に落下して散乱することはなくなり、紙載置台12や作業台を汚したり、周辺機構に付着して操作性を悪化させることはない。
前記天井壁部61の引き出し側の上壁面は、上下方向に開閉する開閉蓋体67からなる。この開閉蓋体67は、前記天井壁部61の凹面状上壁面61aの頂点に隣接する左右側壁部64にヒンジ部67aを介して回動自在に支持されるとともに、係合部67bを介して開閉自在に固定されている。この係合部67bは、前記開閉蓋体67又は前記左右側壁部64のいずれか一方に形成された係合凹部と、前記左右側壁部64又は前記開閉蓋体67のいずれか他方に形成された突部とから構成されている。
前後側壁部62,63、左右側壁部64及び底壁部65の隅角部分68と前記円弧面状の上壁面61aとは、凹状に湾曲する曲面に形成されている。屑収集容器60の内部は、前記紙穿孔屑導入口66a側から前記開閉蓋体67側に向けて次第に拡開するように形成されている。
屑収集容器60の内部は、紙穿孔屑の導入口66aを除いて天井壁部61にて完全に隠蔽して外部に露呈しないように構成されている。このため、装置の運搬時、屑収集容器60の引き出し時に、屑収集容器60内に収容されている紙穿孔屑が散乱して作業台及び作業台周辺を汚したり、各機構に付着して操作性を悪化させることを防止することができる。
また、屑収集容器60の内部は、上述のように前記開閉蓋体67側に向けて湾曲する曲面に形成されているため、前記穿孔刃30の基端部30aの下面開口端から屑収集容器60に収集された紙穿孔屑を紙穿孔屑導入口66a側から開閉蓋体67側に向けて円滑に、容易に且つ確実に移動させることができるようになる。その結果、屑収集容器60が満杯になると、紙穿孔屑の塊が前記ヒンジ部67aを回動中心として開閉蓋体67を上方に押し上げることによって、前記穿孔刃30内に紙穿孔屑が詰まることを防止することができ、穿孔刃30の変形や破損などが防止できる。
更に、本実施形態に係る紙の孔明け装置10は、前記紙載置台12に紙の穿孔位置を任意に変更できる紙当て部材80を備えている。図13〜図15に紙当て部材80の一例を示している。図13は同紙当て部材を概略的に示す横断面図であり、図14は同紙当て部材の起立した状態を概略的に示す要部縦断面図、図15は同紙当て部材の倒伏した状態を概略的に示す要部縦断面図である。
これらの図において、前記紙載置台12の左右両側端部には、共通の図示せぬピニオンと噛合する前後一対のサイドゲージラック81が、基台11の左右方向に向けて互いに反対側に移動可能に配されている。各サイドゲージラック81の先端面には、紙当て部材80が、支持軸80aを介してサイドゲージラック81に対して直交する方向に回動自在に支持されている。
前記紙当て部材80には、サイドゲージラック81の先端を収容する凹状の嵌着開口80bが形成されるとともに、同嵌着開口80bの一面からサイドゲージラック81の長さ方向の軸線上に向けて連通する平面視矩形空間部80cが形成されている。この矩形空間部80c内には、サイドゲージラック81の先端面に弾性的に当接させ、サイドゲージラック81に対して直交する起立位置とその長さ方向の軸線上にある倒伏位置との2位置に、前記紙当て部材80を位置決めするストッパー部材82が圧縮バネ83を介して収容されている。
前記サイドゲージラック81の先端部下端側の隅角部は、図14及び図15に示すように、紙当て部材80の第1の回動案内面81aを有するとともに、前記紙当て部材80は前記サイドゲージラック81に対する第2の回動案内面80dを有している。各回動案内面80d,81aは、それぞれ前記支持軸80aを中心とする円弧面状の断面をもち、前記サイドゲージラック81に対して紙当て部材80が円滑に回動するように構成されている。
前記紙当て部材80が倒伏状態から、前記紙当て部材80をサイドゲージラック81に対して直交する起立方向に回動操作すると、紙当て部材80は、圧縮バネ83のばね力に抗して前記サイドゲージラック81の先端面に押圧した状態で起立する。
つまり、前記ストッパー部材82が前記サイドゲージラック81の上端隅角部を乗り越えると同時に、前記紙当て部材80は圧縮バネ83を介して前記サイドゲージラック81の先端部上面に係合される。この係合状態にあるとき、前記紙当て部材80を更に回動操作しようとしても、サイドゲージラック81の先端部上面にストッパー部82が当接して、紙当て部材80のそれ以上の回動が規制される。
この紙当て部構造は、一対のサイドゲージラック81が基台11の左右方向に向けて、互いに反対方向に移動可能に配されているため、穿孔すべき紙の中心を位置決めすることができる。また、前記ストッパー部材82を介して各サイドゲージラック81の紙当て部材80を、サイドゲージラック81に対して直交する起立位置とその長さ方向の軸線上にある倒伏位置との2位置に独立して位置決めすることができる。
このため、穿孔すべき紙の大きさにかかわらず、紙の上端又は下端を基準として同一の穿孔位置や穿孔数を任意に選択して孔を形成することができる。その結果、所望の整理形態、例えばA4の紙の下端とB5の紙の下端とを揃えた形態、或いはA4の紙の上端とB5の紙の上端とを揃えた形態をもってファイルに書類を整理してつづり込むことが可能となる。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態に係る紙の孔明け装置10は、紙載置台移動手段である平行リンク機構50の存在により、穿孔刃30のに対する刃受板20の接近時には、同刃受板20の押圧力によって紙載置台12を同刃受板20の移動方向と同一方向に水平な平行状態で円滑に移動できるように構成されている。このため、前記紙載置台12上に載置された任意の枚数の紙を前記刃受板20と前記紙載置台12との間で上下に強固に挟持しながら、穿孔刃30の上端刃先部に対して真っ直ぐに当接させることができる。
従って、紙の穿孔位置の位置ずれを防止することができるとともに、前記穿孔刃30に対する紙の抵抗を大幅に低減でき、真っ直ぐな閉じ孔を紙に形成することができる。
また、パイプ状の穿孔刃30が基台11に対して不動に配されるとともに、刃受板20が前記穿孔刃30の上端刃先部に向けて接近・離間可能に配される紙の孔明け装置に上記移動手段を備えたことによって、上記刃受板嵌脱機構、上記穿孔刃の脱着機構、上記紙穿孔屑落下抑制機構、上記刃受板自動回転機構、上記屑収集容器、上記紙当て部材倒伏機構などの性能を充分に確保しながら、それらの設計の自由度を高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、それらの実施形態や変形例から当業者が容易に変更可能な技術的な範囲をも当然に包含するものである。
本発明の代表的な実施形態を示す紙の孔明け装置の要部を縦方向に切り欠いて概略的に示す全体側面図である。 同孔明け装置の一部を構成する部品の分離した状態を示す斜視図である。 同孔明け装置の背面図である。 同平行リンク機構の変形例を模式的に示す説明図である。 同昇降体の要部を縦方向に切り欠いて示す要部縦断面図である。 図5のVI−VI線の矢視断面図である。 同穿孔刃支持体の要部を縦方向に切り欠いて示す要部縦断面図である。 同穿孔刃支持体の平面図である。 同穿孔刃支持体の裏面図である。 同刃受板の自動回転機構の要部を横方向に切り欠いて内部構造を概略的に示す要部横断面図である。 同屑収集容器の側面図である。 同平面図である。 同紙当て部材の倒伏状態を概略的に示す横断面図である。 同紙当て部材の起立した状態を概略的に示す要部縦断面図である。 同紙当て部材の倒伏した状態を概略的に示す要部縦断面図である。
符号の説明
10 孔明け装置
11 基台
11a 円弧状長孔
11b 突部
11c ガイド片
11d 係脱孔部
11e 開口
12 紙載置台
12a 上壁部
12b 側壁部
12c 凹状切欠部
12d 円弧状長孔
12e 垂直壁部
12e−1 摺動案内孔
12f 案内バー
13 支持壁
13a 案内凹状部
14 昇降体
14a ラックギア
14b スリット状開口
14c 収容空間
14d スリット状孔
14e 支持空間部
14f 横貫通孔
14g 操作空間部
15 操作ハンドル
15a 回転軸
15b ピニオンギア
16 カバー体
16a 円弧状長孔
17 バー部材
18 ストッパー部材
19 カム板
20 刃受板
21 円盤状本体
22 支持軸
22a 係脱凹部
23 フランジ部
23a ギア
24 支持板
24a 挿入開口
24b スリット状開口
24c 突出ピン
25 係脱部材
25a 円筒部
25b ロッド部
25b−1 係脱突起
26 操作ノブ
27 揺動片
28 圧縮バネ
30 穿孔刃
30a 基端部
30b ロッド部
31 穿孔刃支持体
31a フランジ
32 穿孔刃支持部
33 挿脱空間部
34 押さえ板バネ
35 揺動部材
35a 操作片
35b 係脱部材
35b−1 係脱突起
36 圧縮バネ
40 板バネ材
50 平行リンク機構
51 リンク
52 支持ロッド
53 引っ張りバネ
54a〜54d リンク
60 屑収集容器
61 天井壁部
61a 円弧面
62,63 前後側壁部
64 左右側壁部
65 底壁部
66 膨出部
66a 導入口
67 開閉蓋体
67a ヒンジ部
67b 係合部
68 隅角部分
70 自動回転機構
71 係脱部材
71a 弾性係合爪
71b 長孔
72 戻り止め部材
72a 弾性係合爪
80 紙当て部材
80a 支持軸
80b 嵌着開口
80c 矩形空間部
80d,81a 回動案内面
81 サイドゲージラック
82 ストッパー部材
83 圧縮バネ

Claims (5)

  1. 刃受板(20)とパイプ状の穿孔刃(30)との間で1枚以上の紙に文書の閉じ孔を形成する孔明け装置(10)であって、
    前記穿孔刃(30)の下端を基台(11)に固設するとともに、その上端刃先部が紙載置台(12)を貫通して配され、
    上下動する昇降体(14)は、その下端部に前記穿孔刃(30)の上端刃先部に対向して配された前記刃受板(20)を収容し、かつ、同刃受板(20)を前記刃先部に向けて接近・離間動作させる接離手段を有してなり、
    前記紙載置台(12)は前記刃受板(20)の接近動作と協動して同刃受板(20)の移動方向に移動する移動手段を備えてなる、
    ことを特徴とする紙の孔明け装置。
  2. 前記紙載置台(12)の前記移動手段が、第1及び第2の平行リンク機構(50)と、同平行リンク機構(50)の戻りバネ手段(53)とを有してなることを特徴とする請求項1記載の孔明け装置。
  3. 前記穿孔刃(30)の基台支持側の開口端部に臨設され、同穿孔刃(30)の筒内に滞留する穿孔屑の落下を抑制する落下抑制機構を更に有してなることを特徴とする請求項1記載の孔明け装置。
  4. 前記落下抑制機構は板バネ材(40)からなることを特徴とする請求項3記載の孔明け装置。
  5. 前記接離手段は、前記刃受板(20)を支持する前記昇降体(14)と、同昇降体(14)を前記穿孔刃(30)の上端刃先部に向けて上下移動させる操作部(14a,15,15a,15b)とを有してなることを特徴とする請求項1記載の孔明け装置。
JP2003291190A 2003-08-11 2003-08-11 紙の孔明け装置 Expired - Fee Related JP4641145B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291190A JP4641145B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 紙の孔明け装置
US10/896,196 US20050034583A1 (en) 2003-08-11 2004-07-20 Paper punch apparatus
EP20040254456 EP1506849B1 (en) 2003-08-11 2004-07-26 Paper punch apparatus
DE200460020030 DE602004020030D1 (de) 2003-08-11 2004-07-26 Papierlocher
CNB200410056730XA CN1291823C (zh) 2003-08-11 2004-08-11 纸张冲孔设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291190A JP4641145B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 紙の孔明け装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005059130A true JP2005059130A (ja) 2005-03-10
JP2005059130A5 JP2005059130A5 (ja) 2006-09-07
JP4641145B2 JP4641145B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=33562762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003291190A Expired - Fee Related JP4641145B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 紙の孔明け装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20050034583A1 (ja)
EP (1) EP1506849B1 (ja)
JP (1) JP4641145B2 (ja)
CN (1) CN1291823C (ja)
DE (1) DE602004020030D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097635A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Glory Az System Kk 用紙綴じ機

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8347770B2 (en) * 2008-11-04 2013-01-08 Staples The Office Superstore, Llc Hole punch
DE102011109085A1 (de) * 2011-08-01 2013-02-07 Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft Bogenstanz- und/oder - prägestation mit druckluftbetätigtem Schließrahmen
CN102922563B (zh) * 2012-11-13 2015-12-02 吴江久升纸业有限公司 纸管打孔机
CN105729566B (zh) * 2016-04-07 2017-09-05 朗锐包装技术(沧州)有限公司 一种连续冲孔机构
CN106217477B (zh) * 2016-08-03 2017-11-24 吉林化工学院 一种会计教学用纸张打孔装置
CN108772595A (zh) * 2018-07-18 2018-11-09 重庆任翔科技有限公司 配件加工装置
CN109664363B (zh) * 2019-02-20 2020-11-24 宁国冠东工业技术有限公司 一种连杆防手插入式重型纸张打孔机
CN114701007B (zh) * 2022-06-06 2022-08-16 广东隆源实业有限公司 一种塑料制品冲孔加工设备
CN115855696B (zh) * 2022-12-21 2024-04-26 常州海辰装饰材料有限公司 一种ixpe打孔加pe膜弹力抗冲击测试装置

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US593765A (en) * 1897-11-16 Shell-fuse
US593795A (en) * 1897-11-16 James monroe willbur
US1612156A (en) * 1922-05-10 1926-12-28 Union Metal Prod Co Multiple punch
US2307617A (en) * 1941-04-29 1943-01-05 Remington Rand Inc Statistical cards and means for and method of preparing them
US2382523A (en) * 1943-12-23 1945-08-14 Wilson Jones Co Punch
US3525279A (en) * 1967-11-06 1970-08-25 Grace W R & Co Deflation hole punch and method
US3677117A (en) * 1969-06-09 1972-07-18 James W Cutter Material cutting apparatus with reciprocating cutting elements
US4130040A (en) * 1977-08-23 1978-12-19 Amp Incorporated Cutter assembly
IL53464A0 (en) * 1977-11-25 1978-01-31 Almog E A paper perforator
JPS5941496B2 (ja) * 1980-09-08 1984-10-08 日本鉱業株式会社 銅製錬転炉用メカニカルパンチング装置
DE3043177C2 (de) * 1980-11-15 1985-05-23 Fa. Willibald Grammer, 8450 Amberg Abgefederter Fahrzeugsitz
EP0059559A1 (en) * 1981-02-20 1982-09-08 Elcomatic Limited Improvements in digital magnet recording
US4499805A (en) * 1982-07-01 1985-02-19 Carl Manufacturing Co., Ltd. Punch for office use
US4555928A (en) * 1983-04-27 1985-12-03 Penn Engineering & Manufacturing Corp. Press having a leveraged linkage assembly mechanism
US4651604A (en) * 1985-09-16 1987-03-24 Donald F. Almblad Apparatus for and method of duplicative punched notching of the serration edges of key blanks
US4815351A (en) * 1987-09-01 1989-03-28 Smith Don L Apparatus for slant punching a plurality of elongate holes in a penetrable blank of material
DE3822001C1 (ja) * 1988-06-30 1989-12-07 Draegerwerk Ag, 2400 Luebeck, De
JP2560869Y2 (ja) * 1993-09-02 1998-01-26 杉安工業株式会社 作業台
US5360099A (en) * 1993-11-02 1994-11-01 The Mead Corporation Adjustable flight bar system
JP3725630B2 (ja) * 1995-10-04 2005-12-14 アマダ アメリカ,インク. 板材穴明け取出しシステム
US6212933B1 (en) * 1996-08-05 2001-04-10 Amada Co., Ltd. Back gauge device
US5934165A (en) * 1997-03-19 1999-08-10 Strippit, Inc. Adjustable punch assembly
US6314852B1 (en) * 1998-08-03 2001-11-13 International Business Machines Corporation Gang punch tool assembly
JP3968683B2 (ja) * 1999-11-29 2007-08-29 カール事務器株式会社 孔明け装置
GB2379183B (en) * 2000-06-30 2004-10-13 Acco Brands Inc Four-bar upright punch
US6755110B2 (en) * 2001-06-19 2004-06-29 Wilson Tool International, Inc. Adjustable length punch assembly
US7000523B2 (en) * 2001-08-09 2006-02-21 Carl Manufacturing Co., Ltd. Blade holder and support member for perforator
US6711977B2 (en) * 2001-08-27 2004-03-30 Po Jen Tsai Portable plate circular arc punch shear structure
EP1567388B1 (en) * 2002-11-15 2014-07-30 Milsco Manufacturing Company Vehicle seat suspension and method
US6722240B1 (en) * 2003-06-11 2004-04-20 Taiwan Bor Ying Corporation Device for destroying signals on compact disk

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097635A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Glory Az System Kk 用紙綴じ機

Also Published As

Publication number Publication date
EP1506849A1 (en) 2005-02-16
CN1291823C (zh) 2006-12-27
CN1590046A (zh) 2005-03-09
DE602004020030D1 (de) 2009-04-30
JP4641145B2 (ja) 2011-03-02
EP1506849B1 (en) 2009-03-18
US20050034583A1 (en) 2005-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4332388B2 (ja) 紙の孔明け装置
JP4641145B2 (ja) 紙の孔明け装置
JP2000117697A (ja) 孔明け装置
US4499805A (en) Punch for office use
JP2006305728A (ja) 紙の孔明け装置
JP4443542B2 (ja) 紙の孔明け装置
JP2006305727A (ja) 紙の孔明け装置
JP5216172B1 (ja) 穿孔機能付きファイル
JP2001157996A (ja) 孔明け装置
JP3156522U (ja) パンチ、及びパンチの刃受板
JP3407151B2 (ja) 紙束穿孔綴じ装置
WO2010013380A1 (ja) パンチ、及びパンチの刃受板
US20090084242A1 (en) Hole punch with jam release clip
JP5223106B2 (ja) 穿孔装置
JP2008119458A (ja) 調剤装置のカッティング機構及びカッティング方法
JP5176141B2 (ja) 穿孔装置
JP2005014158A (ja) 穴あけ綴じ具
JP5898110B2 (ja) 刃ホルダ、及びその刃ホルダを使用したパイプ式パンチ
JP3882166B2 (ja) パンチ屑落下防止手段を備えた、孔明け装置に穿孔刃を取付ける支持部材
JP3511174B2 (ja) 孔明け装置の穿孔刃用ホルダと支持部材
JP2004009231A (ja) パンチ
JP5223108B2 (ja) 穿孔装置
JP2010017777A (ja) 穿孔装置
JPS6055280B2 (ja) 事務用穿孔機
JP5223107B2 (ja) 穿孔装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090803

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141210

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees