JP5223108B2 - 穿孔装置 - Google Patents
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Description
一般的な穿孔装置は、二つのパンチ刃を備えて構成されており、操作レバーを回転操作することでパンチ刃を押し下げて穿孔を行うように構成されている。この際、複数枚の用紙の各縁を厚み方向に揃えて綴じ込みを行うために、当該用紙の差し込み側端縁の中心位置を特定して穿孔を行うことが必要となる。
特許文献1には、前記中心位置を特定するためのセンタリング部材を備えた穿孔装置が開示されている。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、パンチ刃の数よりも多い穿孔を用紙の端縁に沿って形成することができるとともに、各穿孔の形成位置を正確に特定することのできる穿孔装置を提供することにある。
前記ベース上面側に出没可能に設けられた位置規制部材と、前記ベース側方から相反して用紙の差し込み側端縁の中心位置決めを行うとともに用紙の支持面として作用するセンタリング部材とを備え、
前記位置規制部材は、前記センタリング部材の配置領域内で前記ベースに設けられて用紙の差し込み側端縁と直交する側端縁位置を規制し、前記差し込み側端縁の中心に対する対称位置に、前記パンチ刃の数の2倍の穿孔を可能とする位置に設けられ、
前記センタリング部材の少なくとも一部を拡張された用紙支持面として利用した状態で、前記位置規制部材が前記側端縁位置を規制する、という構成を採っている。
また、センタリング部材を利用して穿孔を行う場合には、用紙がベース上面からはみ出す大きさであっても、センタリング部材が支持面として作用するようになり、多数枚の用紙をまとめて穿孔する際に、ベースからはみ出した部分の垂れ下がり等に起因した用紙相互の位置ずれを確実に防止することができ、これにより、各用紙の穿孔位置が精度よく確保され、綴じ込まれた用紙の外縁が不揃いとなるような不都合を未然に防止することができる。
また、位置規制部材をセンタリング部材の配置領域内に設ける構成により、前述した作用をより良く達成することができる。
更に、「非操作時」とは、図1に示されるように、操作レバーがベースから離れた開放限にある場合について用いられ、当該開放限にある操作レバーの位置を「初期位置」とする。また、「穿孔時」とは、パンチ刃の先端がベース側に突き当たって用紙を貫通したときを意味し、このときの操作レバーの位置を「倒伏位置」とする。なお、用紙をパンチ刃が貫通して当該用紙からパンチ刃が抜き出されたときは「穿孔完了時」であり、非操作時と実質同じ位置となる。
側部材14は、図3及び図4に示されるように、前方下部に用紙Pの差し込み空間Sを形成するようにコ字状に切り欠いた形状を備えているとともに上部が略円弧状に湾曲した形状に設けられている。この側部材14は、ダイキャストによる一体成形品が用いられており、その内側面には、スライド部材20の左右方向両端側を昇降可能に受容するガイド溝45が上下方向に沿って形成されている。また、上部寄りの中央には、段付きの貫通孔46が形成され、当該貫通孔46に操作レバー18の回転中心軸となる回転軸16が相対する側部材15との間に掛け渡されている。この回転軸16は、側部材14の外面側から挿入される固定用ボルト50を介して取り付けられている。
なお、側部材14の上端中央部には摘み部材51が設けられており、当該摘み部材51を左右方向に回転操作することで、操作レバー18の操作を禁止したり、その禁止を解除できるようになっている。
なお、本実施形態におけるスライド部材20は、特に限定されるものではないが、ダイキャストによる一体成形品が採用され、全体的な軽量化を達成するために、上面部66及び下面部67を複数の仕切部68で連結し、前記ホルダ取付部65等、必須の構造部分以外の部分に中空部や凹部が点在するように形成されている。
この一方、穿孔を行わない状態においては、傾斜面111が中央部に位置し、その左右両側に起立面110が形成されているため、差し込み空間S内に手指をアクセスしようとしても、指先等が起立面110に突き当たるのみとなり、上向きの力を意識的に与えない限り、ガード部材26が回転変位してしまうようなことはない。従って、不用意に差し込み空間S内に手指をアクセスすることにより生じ得る危険性を大幅に低下させることができる。
このようにして、差し込み側端縁P1の二箇所に穿孔を行った後に、用紙Pの束を表裏反転させ、前記位置規制部材31で位置規制を行って穿孔することで、差し込み側端縁P1の中心に対して合計四箇所に穿孔を行うことができる。つまり、表紙Pの表裏を反転させる作業を中間において一回行うことを条件に穿孔操作を二回することで、パンチ刃24の二倍の数となる穿孔を行うことができる。
そこで、前記ストッパ106の操作端となる前端側を押し下げて鈎状部106Aと爪部84との係り合いを解除することで、突条部100の下面側に設けられた傾斜面100Bにより、下部ユニット90が傾斜でき、刃ホルダ23を全体として、上部が手前側となるように傾斜させて棒状に連なる抜き屑Paを折ることができる。従って、この傾斜姿勢において、図10に示されるように、前方に引き出すように操作することで刃ホルダ23を難なく取り外すことができ、下部ユニット90の支持筒98の上部にパンチ刃24を抜き出して交換等を行うことができる。
また、用紙Pからパンチ刃24を抜き出す際に押さえ部材27と、これに係り合う部位の損傷を防止することができる。
更に、抜き屑Paによって刃ホルダ23の取り外しを困難とする要因を解消して刃ホルダ24の着脱を簡易且つ迅速に行うことができるとともに、刃ホルダ23を傾斜可能としても、ストッパ106によって常時は一定の位置に刃ホルダ23の装着位置を保持することが可能となる。
更に、パンチ刃24の数の二倍の穿孔を行う際に、センタリング部材30を利用して用紙Pの支持面を拡大できるため、用紙Pが相互に面位置をずらしてしまうような不都合を回避しつつ所定位置に穿孔を行うことができる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材料などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
11 支持面
12 ベース
18 操作レバー
24 パンチ刃
30 センタリング部材
31 位置規制部材
P 用紙
P1 差し込み側端縁
P2 側端縁
Claims (1)
- 穿孔対象となる用紙の支持面を有するベースと、前記用紙を穿孔するパンチ刃と、前記ベースに対して相対回転可能に設けられて前記パンチ刃を上下動作させる操作レバーとを備えた穿孔装置において、
前記ベース上面側に出没可能に設けられた位置規制部材と、前記ベース側方から相反して用紙の差し込み側端縁の中心位置決めを行うとともに用紙の支持面として作用するセンタリング部材とを備え、
前記位置規制部材は、前記センタリング部材の配置領域内で前記ベースに設けられて用紙の差し込み側端縁と直交する側端縁位置を規制し、前記差し込み側端縁の中心に対する対称位置に、前記パンチ刃の数の2倍の穿孔を可能とする位置に設けられ、
前記センタリング部材の少なくとも一部を拡張された用紙支持面として利用した状態で、前記位置規制部材が前記側端縁位置を規制することを特徴とする穿孔装置。
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