JP2005058352A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変動表示手段の手前側に、上記変動表示手段を透過可能な画像表示手段を配置し、遊技者が有利に遊技を進めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技機は、複数の図柄を変動表示する各リール3L、3C、3Rと、画像を表示するとともに、正面側から見て各リール3L、3C、3Rの手前側に配設され、各リール3L、3C、3Rに表示された図柄を透過表示する液晶表示部2bと、変動表示の停止の際に、液晶表示部2bにより透過表示された図柄の組み合わせが、所定の図柄の組み合わせと一致する場合には、液晶表示部2bにおける図柄の透過表示領域を変更させるように制御する副制御回路82とを有する。
【選択図】 図6
【解決手段】 遊技機は、複数の図柄を変動表示する各リール3L、3C、3Rと、画像を表示するとともに、正面側から見て各リール3L、3C、3Rの手前側に配設され、各リール3L、3C、3Rに表示された図柄を透過表示する液晶表示部2bと、変動表示の停止の際に、液晶表示部2bにより透過表示された図柄の組み合わせが、所定の図柄の組み合わせと一致する場合には、液晶表示部2bにおける図柄の透過表示領域を変更させるように制御する副制御回路82とを有する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
従来の遊技機としては、いわゆるパチスロ遊技機が知られている。このパチスロ遊技機は、正面の表示窓内に複数の図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した変動表示部や、各種の画像(例えば、演出画像)を表示する画像表示部を有する。
この従来の遊技機においては、回転リールの変動表示が停止した場合、遊技者は、表示窓に存在する図柄を視認することにより、例えば、所定の入賞役が成立したなどを認識していた(例えば、特許文献1)。
特開2003−164573号公報
上述した従来の遊技機では、表示窓は固定であったので、例えば、以下のような問題があった。従来の遊技機では、遊技者が、内部当選役として決定された役を有効ライン上で揃えられなかった場合、リーチ目を停止表示させることで、所定の当たりとなる可能性が高い遊技状態であることを報知していた。しかし、リーチ目の数は非常に多く、リーチ目を遊技者が記憶しておくことは困難であった。
このため、多くの遊技者は、各リールの表示窓内に停止表示されている図柄のうち、例えば、特定の図柄の相対的な位置関係により形成される特徴的な形態により、リーチ目が表示されているか否かを判断している。
しかし、このようなリーチ目のうち、上記特徴的な形態が表示窓内だけでなく、表示窓外にも及んでしまうようなリーチ目も存在する。例えば、3つのリールを有し、1リール当たり3つの図柄を表示する表示窓が形成されたパチスロ遊技機では、左リールに対応する表示窓の中段に、ある特定の図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)、中リールに対応する表示窓の上段に、ある特定の図柄(例えば、レギュラーボーナス図柄)、右リールに対応する表示窓の1図柄上の領域に、ある特定の図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)が停止したとき、表示窓内に表示されている9つの図柄をリーチ目として設定したとする。
この場合、特定の図柄が右上がり一直線に並ぶことになり、表示窓と、右リールに対応する表示窓の1図柄上の領域とを含む領域内に、特定の図柄(ビッグボーナス図柄、レギュラーボーナス図柄)の相対的な位置関係により形成される特徴的な形態(この場合には、右上がり一直線)が現れることになる。しかし、遊技者は、右リールに対応する表示窓の1図柄上の領域に停止した特定の図柄(ビッグボーナス図柄)を視認できないので、上記特定の図柄の存在に気づかず、上記特徴的な形態を見逃してしまう可能性がある。
このような場合、リールの停止の際に、表示窓内に存在する図柄の組み合わせが、上記リーチ目に関連する図柄の組み合わせである場合に、表示窓の表示領域を拡張できる遊技機があれば、上述の問題が解決でき、遊技者は、有利に遊技を進めることができる。
従って、リールの停止の際に、遊技者に視認可能に表示される1又は複数の図柄が、所定の1又は複数の図柄(例えば、上記リーチ目に関連する図柄の組み合わせ)である場合に、変動表示部の図柄を表示できる領域を拡張させることができる遊技機の開発が望まれていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、変動表示手段の手前側に、上記変動表示手段を透過可能な画像表示手段を配置し、遊技者が、有利に遊技を進めることができる遊技機を提供することを目的とする。
以上の問題点を解決するために、本発明の遊技機は、複数の識別情報を変動表示する変動表示手段(例えば、各リール3L、3C、3R)と、画像を表示するとともに、正面から見て前記変動表示手段の手前側に配設され、前記変動表示手段に表示された識別情報を透過表示する画像表示手段(例えば、液晶表示部2b)と、所定の1又は複数の識別情報を記憶する記憶手段(例えば、プログラムROM42)と、前記変動表示手段による変動表示の停止の際に、前記画像表示手段により透過表示された1又は複数の識別情報が、前記記憶手段に記憶された所定の1又は複数の識別情報と一致する場合には、前記画像表示手段における前記識別情報の透過表示領域を変更させるように制御する表示領域制御手段(例えば、サブCPU84)とを有することを特徴とするものである。
ここで、所定の1又は複数の識別情報は、例えば、遊技機に具備されている特定の報知態様に関係するものであり、前記変動表示手段による変動表示の停止の際に、透過表示領域上で、特定の報知態様が、完全な形で存在しない場合、透過表示領域を変更することで特定の報知態様が、完全な形で存在する様子が表示される場合には、以下のような効果が得られる。
遊技者は、例えば、透過表示領域が拡張されることにより、特定の報知態様が、完全な形で存在する様子が表示され、遊技者は、上記特定の報知態様の存在を知ることができ、遊技者は、有利に遊技を進めることが可能となる。
なお、識別情報としては、図柄、文字、数字、記号などが挙げられる。また、変動表示手段としては、リール、ベルト式可変表示器が挙げられる。
例えば、上記発明において、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であるにも拘わらず、前記変動表示手段による変動表示が停止する際に、前記特定の入賞成立が実現できない場合、前記画像表示手段により前記識別情報が透過表示される識別情報表示領域(例えば、通常表示領域)と、当該識別情報表示領域に隣接する領域である隣接領域(例えば、拡張表示領域)とを含む領域内において、遊技状態が前記特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための1又は複数の特別な識別情報(例えば、リーチ目に関係する図柄)が、特別な位置に存在するように、前記変動表示手段を制御する変動表示制御手段(例えば、メインCPU41)を有し、前記所定の1又は複数の識別情報は、前記変動表示制御手段による制御が行われたときに、前記隣接領域内の所定領域に、前記1又は複数の特別な識別情報のうち、少なくとも1つの特別な識別情報が含まれている場合における前記識別情報表示領域内に存在する識別情報であり、前記表示領域制御手段は、前記変動表示手段による変動表示の停止の際に、前記識別情報表示領域内に存在する1又は複数の識別情報が、前記所定の1又は複数の識別情報と一致する場合には、前記隣接領域内の所定領域にある識別情報を、さらに、透過表示させるように、前記画像表示手段における識別情報の透過表示領域を拡張させるように、制御することもできる。
例えば、識別情報表示領域内に、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための複数の特別な識別情報により特別な形態が形成されている状態が完全な形で存在していない場合には、遊技者が、上記特別な形態が形成されているのか否かが知ることができるように、以下のような制御が行われる。即ち、表示領域制御手段は、上記特別な形態に関係する隣接領域内の所定領域をさらに透過表示させるような制御を行える。
この結果、遊技者は、変動表示の停止の際において、上記特別な形態の存在があるか否かを知ることができるので、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者が見逃してしまうことを防止することができ、遊技者は、有利に遊技を進めることが可能となる。
また、上記発明において、画像表示手段は、複数の液晶画素が形成され、当該液晶画素を階調制御することにより、前記画像を表示する液晶パネル34と、前記液晶パネルに配設され、前記液晶パネルに光を照射するための発光部(例えば、蛍光ランプ37a,37b,導光板35)と、当該発光部から出射された光を前記液晶パネルに向けて反射する反射状態と、光を透過させる透光状態とを任意の領域で切り替え可能な透光反射部(例えば、液晶シャッタ部36)を具備する照明手段と、前記表示領域制御手段は、前記液晶パネル及び前記透光反射部において、前記識別情報の透過表示領域と、拡張後の透過表示領域とのうち、いずれかの領域を透光状態に制御することを特徴とするものである。
このように、表示領域制御手段は、液晶パネル及び透光反射部において、図柄の透過表示領域と、拡張後の透過表示領域とのうち、いずれかの領域を透光状態に制御することができる。このため、透過表示領域を、拡張可能な最大の領域に固定してしまう場合に比べて、液晶パネルで表示された演出画像の表示領域をできるだけ大きくすることができ、演出画像を明瞭に表示することができる。また、遊技中における通常時には、識別情報表示領域以外の領域に存在する変動表示手段の図柄を確実に隠すことができ、液晶画像が透けてしまうことにより識別情報が見えてしまうことがないので、遊技者が、識別情報と液晶画像とが紛らわしく感じてしまうことが回避される。
以上説明したように、本発明によれば、変動表示手段の手前側に、上記変動表示手段を透過可能な画像表示手段を配置し、所定の場合に、前記画像表示手段における透過表示可能な領域を変更させるように制御することができる。このため、遊技者は、有利に遊技を進めることができる。
(構成)
図1は、本実施の形態の遊技機1の外観構成を示す図である。遊技機1においては、キャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2a、液晶表示部2bが形成されている。キャビネット2の内部(液晶表示部2bの背面)には、各々の外周面に、図柄列(複数種類の図柄によって構成される図柄の列)が描かれた3個のリール3L,3C,3R(変動表示手段)が回転自在に横一列に設けられている。これらの3個のリール3L,3C,3Rは、複数の図柄(識別情報の一例)を変動表示する変動表示手段を構成するものである。
図1は、本実施の形態の遊技機1の外観構成を示す図である。遊技機1においては、キャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2a、液晶表示部2bが形成されている。キャビネット2の内部(液晶表示部2bの背面)には、各々の外周面に、図柄列(複数種類の図柄によって構成される図柄の列)が描かれた3個のリール3L,3C,3R(変動表示手段)が回転自在に横一列に設けられている。これらの3個のリール3L,3C,3Rは、複数の図柄(識別情報の一例)を変動表示する変動表示手段を構成するものである。
図2は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“0”〜“20”のコードナンバーが付されている。各図柄は、データテーブルとして、プログラムROM42に格納されている。各リール3L,3C,3R上には、「青7」、「赤7」、「BAR」、「ベル」、「プラム」、「リプレイ(Replay)」及び「チェリー」の図柄で構成される図柄列が表されている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が矢印方向に移動するように回転駆動される。なお、各図柄は、図2に示す各図柄に限定されるものではなく、他の図柄であってもよい。
各リールの図柄は、液晶表示部2b内の図柄表示領域21L、21C、21Rを介して、各リールの図柄を遊技者が視認可能なようにされている。ここで、上記図柄表示領域21L、21C、21Rは、遊技の間、固定ではなく、一定条件下で、その大きさが変更される。この変更に関する詳細な説明は後述する。各リールは、例えば、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
パネル表示部2a、液晶表示部2bの下方には、略水平面の台座部4が形成されている。台座部4の左側(遊技機1正面から見て)には、押しボタン操作によりクレジットされているメダルを賭けるためのBETスイッチ11,12,13が設けられている。台座部4の右側には、メダル投入口6が設けられている。台座部4の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ7が設けられている。このC/Pスイッチ7の切り換えにより、正面下部のメダル払出口8からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部9に溜められる。
C/Pスイッチ7の右側には、図柄表示領域21L,21C,21R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー10(遊技者による操作が可能な遊技開始指令手段)が所定の角度範囲で揺動自在に取り付けられている。遊技者によるスタートレバー10の操作により、3個のリールの変動表示動作が開始される。
台座部4の前面部中央で、スタートレバー10の右側には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン11L,11C,11Rが設けられている。ここで、本実施形態では、全てのリールが回転しているときに最初に停止するリールを「第1停止リール」として表現する。「第1停止リール」の次に停止するリールは、「第2停止リール」として表現する。「第2停止リール」の次に停止するリールは、「第3停止リール」として表現する。
キャビネット2の上方の左右には、スピーカ52L,52Rが設けられ、その2台のスピーカ52L,52Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル(図示せず)が設けられている。
また、パネル表示部2aは、ボーナス入賞回数表示器16、BETランプ17a〜17c、払出枚数表示部18、クレジット表示部19とを有する。ボーナス入賞回数表示器16は、7セグメントLEDから成り、ボーナス遊技中の遊技に関する情報(例えば、RB遊技可能回数など)を表示する。1−BETランプ17a、2−BETランプ17b及び最大BETランプ17cは、遊技を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数という)に応じて点灯する。1−BETランプ17aは、BET数が“1”の場合に点灯する。2−BETランプ17bは、BET数が“2”の場合に点灯する。最大BETランプ17cは、BET数が“3”の場合に点灯する。
払出枚数表示部18及びクレジット表示部19は、それぞれ、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダルの払出枚数、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。
液晶表示部2bは、画像(例えば、演出画像など)を表示するとともに、正面からみてリール3L、3C、3Rの手前側に配設され、図柄表示領域21L,21C,21R上に、リール3L、3C、3Rに表示された図柄を透過表示する画像表示手段である。なお、液晶表示部2bは、画像を表示する。
ここで、リール3L、3C、3Rに対応する停止ボタン11L、11C、11Rが停止操作可能な状態の場合、リール3L、3C、3Rのそれぞれの前面に位置する図柄表示領域21L,21C,21Rには、遊技者が視認しやすいように、リール3L、3C、3R上に配置された図柄が透過表示される。
また、液晶表示部2bは、ボーナスの入賞成立を実現可能であることを確定的に報知する画像の表示、遊技の興趣を増大するための演出、遊技者が遊技を有利に進めるために必要な情報などの表示も行う。
図3、図4は、液晶表示部2bの構成を詳細に説明するための図である。液晶表示部2bは、保護ガラス32と、表示板33と、液晶パネル34と、導光板35と、液晶シャッタ部36と、いわゆる白色光源である蛍光ランプ37a,37b、38a,38bと、ランプホルダ39a〜39hと、液晶パネル34及び液晶シャッタ部36を駆動するためのICを搭載したTCP(テーブルキャリアパッケージ、図示せず)とを有する。
液晶表示部2bは、リール3L、3C、3Rの表示領域より、遊技機1の前面に相当する正面から見て、手前側(遊技機1の前面側)に、リール3L、3C、3Rを跨いで設けられている。また、このリール3L,3C,3Rと液晶表示部2bとは、別体で(所定の間隔をあけて)設けられている。
保護ガラス32及び表示板33は、透光性部材で構成されている。保護ガラス32は、液晶パネル34を保護すること等を目的として設けられている。表示板33のパネル表示部2aに対応する領域には、画像が描かれている。ここで、各種表示部及びBETランプ17a〜17cを動作させる電気回路は、パネル表示部2aに対応する表示板33の領域の裏側に配置される。この電気回路の図示は省略されている。
液晶パネル34は、複数の液晶画素が形成され、上記液晶画素を階調制御することにより、画像を表示するとともに、必要に応じて一部の領域が透明な状態になる。具体的には、液晶パネル34は、図柄表示領域21L、21C、21Rを白表示する。これにより、遊技者は、図柄表示領域21L、21C、21Rを介して、液晶パネル34の背面側にある、リール3L、3C、3R上に配置された図柄を視認することができる。
蛍光ランプ37a,37b、導光板35、液晶シャッタ部36は、発光部及び透光反射部を具備する照明手段を構成する。蛍光ランプ37a,37b、導光板35は、液晶パネル34に配設され、液晶パネル34に光を照射するための発光部である。また、液晶シャッタ部36は、発光部から出射された光を液晶パネル34に向けて反射する反射状態と、光を透過させる透光状態とを任意の領域で切り替え可能な透光反射部である。
蛍光ランプ37a,37b、38a,38b及び導光板35は、液晶パネル34の背面に配設されている。そして、蛍光ランプ37a,37bは、導光板35の上端部及び下端部に沿って配置されている。この蛍光ランプ37a,37b、38a,38bの両端は、ランプホルダ39a〜39hにより支持されている。
導光板35は、蛍光ランプ37a,37bからの光を液晶パネル34へ導き出す(液晶パネル34を照明する)ために、液晶パネルの裏側に設けられ、例えばアクリル系樹脂などの透光性部材で構成されている。この結果、導光板35は、背面側にある液晶シャッタ部36を透過することになる。
液晶シャッタ部36は、導光板35の背面に配設されるとともにリール3L、3C、3Rの前面に配設される。液晶シャッタ部36は、所定の領域では、照射された光をリール3L、3C、3R側に透過するとともに、上記所定の領域以外の領域では、光を液晶パネル34側に反射するように設定することができる。上記所定の領域は、図柄表示領域21L、21C、21Rに相当するものである。
液晶シャッタ部36においては、TCPから電圧が印加された領域(上記所定の領域、即ち、図柄表示領域21L、21C、21R)では、入射した光は、反射することなく透過する。また、TCPから電圧が印加されていない領域(図柄表示領域21L、21C、21R以外の領域)では、入射した光は、導光板35に向けて反射される。
蛍光ランプ37a,37bから照射された光は、導光板35を介して、液晶シャッタ部36に入射される。液晶シャッタ部36においては、図柄表示領域21L、21C、21Rでは、光を反射し、反射された光は、導光板35を介して、液晶パネル34に入射される。図柄表示領域21L、21C、21R以外の領域では、光はリール3L、3C、3R側に透過される。これにより、液晶パネル34の上記図柄表示領域21L、21C、21R以外の領域では、液晶パネル34で表示される画像が明瞭になる。一方、液晶パネル34の上記所定の領域(図柄表示領域21L、21C、21Rに対応する領域)では、導光板35に入射された光は、各リール側に透過するので、リール3L、3C、3R上に配置された図柄が視認可能となる。
なお、液晶シャッタ部36は、例えば、高分子分散液晶(PDLC)などで構成される。また、サブCPU84は、上記所定の領域(図柄表示領域21L、21C、21R)を変更するような制御が可能である。この処理については、後述する。
図5は、各遊技状態における各種図柄の組合せに対応する役及び払い出し枚数を示す図である。ここで、遊技状態は、一般遊技状態(この状態にあることを「一般遊技中」とも表現する)、BB中一般遊技状態(この状態にあることを「BB作動中」とも表現する)、RB遊技状態(この状態にあることを「RB作動中」とも表現する)の3つの状態に区分される。
図5に示すように、一般遊技状態においては、「青7−青7−青7」、又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並んだときは、BBの入賞が成立する。このときは15枚のメダルが払い出されると共に、次のゲームの遊技状態が「BB遊技状態」となる。
「RB遊技状態」は、「一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ
図柄の組合せが「BAR−BAR−BAR」であるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「リプレイ−リプレイ−リプレイ」であるとき(いわゆる「JAC IN」)に発生する。このときは15枚のメダルが払い出される。
図柄の組合せが「BAR−BAR−BAR」であるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「リプレイ−リプレイ−リプレイ」であるとき(いわゆる「JAC IN」)に発生する。このときは15枚のメダルが払い出される。
「RB遊技状態」は、メダルを1枚賭けることにより、所定の図柄組合せ「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が揃い、15枚のメダルを獲得できる役物に当たりやすい遊技状態である。1回の「RB遊技状態」において遊技可能な最大のゲーム回数(これを「RBゲーム可能回数」という)は、12回である。
また、このRB遊技状態において、入賞できる回数(これを「RBゲーム入賞可能回数」という)は、8回までである。すなわち、この「RB遊技状態」は、ゲーム回数が12回に達するか、又は入賞回数が8回に達した場合に終了する。そして、RB遊技状態が終了すると、遊技状態は、RB遊技状態から一般遊技状態に移行する。
一回のBBは、BB中一般遊技状態を30ゲーム遊技した場合、又はRB遊技
状態に3回移行し、3回目のRBが終了した場合に終了する。そして、BB遊技状態が終了すると、遊技状態は、BB中一般遊技状態から一般遊技状態に移行
する。一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「リプレイ−リプレイ−リプレイ」であるときは、再遊技の役が成立する。再遊技の役が成立すると、そのゲームで投入したメダルの枚数と同じ条件で再度遊技を行うことができるので、遊技者は、メダルを消費することなく遊技を行うことができる。
状態に3回移行し、3回目のRBが終了した場合に終了する。そして、BB遊技状態が終了すると、遊技状態は、BB中一般遊技状態から一般遊技状態に移行
する。一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「リプレイ−リプレイ−リプレイ」であるときは、再遊技の役が成立する。再遊技の役が成立すると、そのゲームで投入したメダルの枚数と同じ条件で再度遊技を行うことができるので、遊技者は、メダルを消費することなく遊技を行うことができる。
なお、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態では、「プラムの小役」や「チェリーの小役」等の入賞成立を実現することが可能であるが、その払い出し枚数は図示のとおりである。
また、遊技機1内部で各遊技毎に、実行される確率抽選処理(後述する)により、何らかの役に当選した(いわゆるフラグが立った)場合、当選した役に対応する図柄を有効ライン上に揃えることが可能な状態になる。この場合、一般に遊技機は、遊技者による停止ボタンの操作が行われた時に、所定範囲内(通常、有効ラインから4コマ以内)に当選した役に対応する図柄があった場合、その図柄が有効ライン上に揃うように、リールの停止制御を行う。なお、1コマは、リール上の1つの図柄に対応するものである。
従って、確率抽選処理により何らかの入賞役に当選した場合、遊技機の遊技状態は、その入賞役が成立する可能性が高い状態にあるといえる。
なお、上述した確率抽選処理において、小役又は再遊技に当選した場合、当該小役又は再遊技に対応する図柄を有効ライン上に揃えることができる状態は、そのゲームの終了時に解消される。一方、BB又はRBに当選した場合、実際に遊技者がBB又はRBに対応する図柄を有効ライン上に揃えることができるまで、それらの図柄を有効ライン上に揃えることが可能な状態が維持される(ボーナスフラグが持ち越される)。
図6は、遊技機1の内部構成を示すブロック図である。遊技機1は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路81と、主制御回路81と電気的に接続されている各種の周辺装置と、主制御回路81から送信される制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示部2b及びスピーカ52L,52Rを制御する副制御回路82とを有する。
主制御回路81は、1つの回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40
を有する。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU41と、記憶手段としてのプログラムROM42及び制御RAM43とを有する。
を有する。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU41と、記憶手段としてのプログラムROM42及び制御RAM43とを有する。
メインCPU41には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路44と、分周器45と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器46と、サンプリング回路47とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段は、マイクロコンピュータ40内に設けられても良い。
マイクロコンピュータ40のプログラムROM42には、例えば、スタートレバー10を操作する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブルと、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止制御テーブル、副制御回路82へ送信するための各種の制御指令(コマンド)が格納されている。これらのコマンドには、例えば、スタートレバー10が操作されたことを指示するための「スタートコマンド」、遊技メダル枚数などを指示するための「遊技メダル投入コマンド」などがある。
なお、副制御回路82から、主制御回路81へデータ(コマンド、情報など)が送られることはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向でデータが送られる。
マイクロコンピュータ40からの制御信号に基づいて一定の動作をする主要な周辺装置としては、各種ランプ(1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17c)と、各種表示部(ボーナス入賞回数表示器16、払出枚数表示部18、クレジット表示部19)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルを払い出す遊技価値付与手段としてのホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ59L,59C,59Rとがある。
更に、ステッピングモータ59L,59C,59Rを駆動制御するモータ駆動回路49と、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51と、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路55と、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58とがI/Oポート48を介してメインCPU41の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれメインCPU41から出力される駆動指令を含む制御信号を受けて、各周辺装置の動作を制御する。
また、メインCPU41は、入力信号発生手段から入力された信号に基づいて制御信号を該当する駆動回路に出力する。ここで、入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6Sと、1−BETスイッチ11と、2−BETスイッチ12と、最大BETスイッチ13と、投入メダルセンサ22Sと、リール停止信号回路56と、リール位置検出回路60と、払出完了信号回路61とがある。
各入力信号発生手段(スタートスイッチ6S、停止ボタン11L,11C,11R、リール位置検出回路60等)は、所定の入力信号を発生するものである。マイクロコンピュータ40は、入力信号発生手段から入力された入力信号に基づいて該当する制御信号を副制御回路82等に出力する。各入力信号発生手段はI/Oポート48を介してメインCPU41に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー10の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口6に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン11L,11C,11Rの操作に応じて停止信号を発生する。
リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をメインCPU41へ供給する。払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達したときは、メダルの払い出しが完了したことを示す信号を発生する。
乱数発生器46は、一定の数値範囲に属する乱数を発生するものである。サンプリング回路47は、スタートレバー10が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングするものである。メインCPU41は、特定の図柄の組み合わせを入賞役又は役として内部的に決定する内部当選決定手段でもある。
具体的に、メインCPU41は、サンプリング回路47でサンプリングされた乱数及びプログラムROM42内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、その乱数に対応付けられた役を特定する。メインCPU41は、特定した役が例えば、入賞役であれば内部当選として処理する。
なお、確率抽選テーブルには、例えば、一般遊技状態において使用される確率抽選テーブル、BB中一般遊技状態において使用される確率抽選テーブルなどがある。メインCPU41は、内部当選役を決定した場合には、「停止制御テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングをサンプリング回路47に行わせる。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L,59C,59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値は制御RAM43の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rは、一回転毎にリセットパルスをメインCPU41に出力する。リセットパルスが入力されたメインCPU41は、入力されたリセットパルスに基づいて、制御RAM43で計数されている駆動パルスの計数値を“0”にする。これにより、制御RAM43内には、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値(回転ピッチ)が、各リール3L,3C,3R毎に格納される。
上記リール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるための図柄テーブルが、プログラムROM42内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、プログラムROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
上記メインCPU41が、上記乱数サンプリングに基づいて内部当選役を決定した場合には、メインCPU41は、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に出力する。具体的には、リール停止信号回路56は、遊技者が停止ボタン11L,11C,11Rを操作したタイミングにより操作信号をメインCPU41に出力する。メインCPU41は、入力された操作信号及び選択された「停止制御テーブル」に基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に出力する。
また、メインCPU41は、遊技状態が特定の入賞成立(例えば、BB、RBなどの入賞成立)の可能性が高い状態であるにも拘わらず、各リール3L、3C、3Rによる変動表示が停止する際に、上記特定の入賞成立が実現できない場合、液晶表示部2bにより図柄(識別情報)が透過表示される識別情報表示領域と、当該識別情報表示領域に隣接する領域である隣接領域とを含む領域内において、遊技状態が上記特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための1又は複数の特別な図柄(識別情報)が、それぞれ特別な位置に存在するように、各リール3L、3C、3Rを制御する変動表示制御手段である。この処理の具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
遊技中において、後述する透過表示される領域の制御が行われる場合以外では、液晶表示部2bの識別情報表示領域上で、各リール3L、3C、3Rの図柄が透過表示されているとともに、上記識別情報表示領域以外の領域では、各リール3L、3C、3Rの図柄が透過表示されていない。以下、識別情報表示領域を通常表示領域という。ここでは、通常表示領域が図柄表示領域21L、21C、21Rである。また、通常表示領域に対して、後述するように、隣接領域まで拡張して透過表示される場合があることから、以下、隣接領域を拡張表示領域という。
なお、通常表示領域及び拡張表示領域内において、遊技状態が上記特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための1又は複数の特別な図柄(識別情報)が、それぞれ特別な位置に存在する状態をリーチ目という。
ここでは、一例として、リーチ目は、複数の特別な図柄(識別情報)が、それぞれ特別な位置に存在することにより、複数の特別な図柄が特別な形態(例えば、一直線、山型など)を形成している状態である場合の説明を行う。また、拡張表示領域は、上記通常表示領域と上下方向(リール変動方向)に隣接する領域(例えば、リール3L、3C、3R上に表示された1つの図柄が含まれることが可能な領域)である場合の説明を行う。具体的には、図7に示すように、太線で囲まれた領域が通常表示領域に対応し、点線で囲まれた領域が拡張表示領域に対応する。そして、例えば、通常表示領域内には、各リールの3つの図柄が含まれ、2つの拡張表示領域内には、それぞれ、各リールの1つの図柄が含まれる。そして、後述する透過表示領域の制御が行われる場合以外では、通常表示領域内に含まれる図柄が透過表示され、拡張表示領域内に含まれる図柄は透過表示されない。
そして、メインCPU41は、ボーナスフラグが立っている(BB、RBが内部当選役として決定された)にも拘わらず、遊技者が有効ライン上にボーナス図柄を揃えられるタイミングで停止ボタンを操作しなかったために、フラグが立っているボーナス図柄を有効ライン上に揃えられない場合に、上述した制御を行う。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。なお、本実施形態では、決定された内部当選役が持ち越された場合に、上述の制御処理が行われる場合の説明を一例として行うが、内部当選役が決定された時のゲームにおいても、本発明の適用は可能である。
メインCPU41は、例えば、特定の入賞役(例えば、BB)を内部当選役として決定し、内部当選役を次の遊技に持ち越している場合、上述した確率抽選テーブルを用いた確率抽選処理を行う。そして、メインCPU41が、特定の入賞役を決定した場合には、メインCPU41及びモータ駆動回路49は、特定の入賞役に対応する図柄の組み合わせ(入賞となる図柄の組み合わせ)が通常表示領域内で停止するように、各リール3L、3C、3Rを制御する。
一方、メインCPU41が、内部当選役を次の遊技に持ち越しているときに、確率抽選処理の結果、はずれを決定し、遊技者が内部当選役に対応する図柄の組み合わせを揃えられない場合には、メインCPU41及びモータ駆動回路49は、通常表示領域及び拡張表示領域内に、上記リーチ目が存在するように、リール3L、3C、3Rを停止制御する。
例えば、メインCPU41が、内部当選役を次の遊技に持ち越しているときに、遊技者が内部当選役に対応する図柄の組み合わせを揃えられないと判断した場合には、メインCPU41は、図8(a)に示すような図柄となるような停止を実現するための停止制御テーブルや、図8(b)に示すような図柄となるような停止を実現するための停止制御テーブルなどを選択する。
ここで、図8(a)において、特別な図柄(青7)と、特別な図柄(赤7)と、特別な図柄(青7)が特別な形態(右上がり一直線)を形成している状態がリーチ目に相当し、図8(b)において、特別な図柄(青7)と、特別な図柄(赤7)と、特別な図柄(青7)が特別な形態(山型)を形成している状態がリーチ目に相当する。なお、特別な図柄とは、例えば、遊技者に非常にインパクトのある図柄であるか、又は、遊技機のパネル上に、所定の入賞と関係することが示されているような図柄である。特別な図柄は、例えば、ビッグボーナス図柄やレギュラーボーナス図柄である。
なお、上述した、通常表示領域及び拡張表示領域内に存在するリーチ目は、図8(a)や図8(b)の場合に限定されず、例えば、複数の特別な図柄が特別な形態(V字型のライン)を形成している状態であってもよい。また、本実施形態では、一例として、複数の特別の図柄によって構成される形態が、通常表示領域と同じ大きさの領域内におさまる場合(図7、8の場合、複数の特別の図柄の変動方向のコマ数は、3コマ以内)を考える。
また、プログラムROM42は、所定の1又は複数の図柄を記憶する記憶手段である。具体的には、プログラムROM42には、図9に示すような図柄組み合わせパターンテーブルが記憶されている。図柄組み合わせパターンテーブルにおいては、通常表示領域内の各位置に対応する図柄の組み合わせを示す図柄組み合わせパターンが複数含まれている。
なお、ここでいう位置とは、以下のように定義される。即ち、図10に示すように、通常表示領域及び拡張表示領域内には、各位置(例えば、位置1乃至15)が存在し、各位置には、それぞれ1つの図柄が存在する。図10においては、位置1,5,6,10、11,15が拡張表示領域内に存在し、その他の位置は、通常表示領域内に存在する。また、位置1〜5は、リール3Lに対応し、位置6〜10は、リール3Cに対応し、位置11〜15は、リール3Rに対応している。
各図柄組み合わせパターンには、さらに透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報(以下、透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報という)が対応づけられている。
本実施の形態では、一例として、通常表示領域及び拡張表示領域内にリーチ目が存在するように各リールの停止制御が行われたときに、拡張表示領域内の所定領域に、リーチ目に関係する複数の特別な図柄のうち、少なくとも1つの特別な図柄が含まれている場合における通常表示領域内の各位置に存在する複数の図柄が、上記所定の複数の図柄である場合の説明を行う。この場合、各図柄組み合わせパターンは、各リール3L、3C、3Rによる変動表示が停止した際に、通常表示領域及び拡張表示領域内において、リーチ目に関係する複数の特別な図柄が、特別な形態(例えば、右上がり一直線など)を形成している場合において、通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせである。
そして、各図柄組み合わせパターンには、上記リーチ目に関係する複数の特別な図柄のうち、少なくとも1つの特別な図柄が含まれている拡張表示領域の位置を示す情報が、さらに透過表示される拡張表示領域の位置を示す情報として、対応づけられている。
例えば、図柄組み合わせパターン1においては、通常表示領域内の各位置に存在する図柄の組み合わせが図11(a)に示すような組み合わせである。このような図柄の組み合わせが、リールの停止の際に、通常表示領域内に存在する場合とは、停止時における通常表示領域内の左リール3Lの図柄番号が、上から0(位置2),20(位置3),19(位置4)、停止時における通常表示領域内の中リール3Cの図柄番号が、上から12(位置7),11(位置8),10(位置9)、停止時における通常表示領域内の右リール3Rの図柄番号が上から7(位置12),6(位置13),5(位置14)の場合と、停止時における通常表示領域内の左リール3Lの図柄番号が、上から0(位置2),20(位置3),19(位置4)、停止時における通常表示領域内の中リール3Cの図柄番号が、上から12(位置7),11(位置8),10(位置9)、停止時における通常表示領域内の右リール3Rの図柄番号が上から15(位置12),14(位置13),13(位置14)の場合である(図2参照)。
そして、図柄組み合わせパターン1に対応する図柄の組み合わせを含む、通常表示領域及び拡張表示領域内の各位置に存在する図柄の組み合わせとしては、例えば、図11(b)に示すような図柄の組み合わせと、図11(c)に示すような図柄の組み合わせとが存在する。ここで、図11(b)に示すような図柄の組み合わせにおいては、通常表示領域及び拡張表示領域内に複数の特別な図柄(青7、赤7、青7)が特別な形態(右上がり一直線)を形成している状態である場合であって、拡張表示領域の位置11に1つの特別な図柄(青7)が含まれている。一方、図11(c)に示すような図柄の組み合わせにおいては、通常表示領域及び拡張表示領域内に複数の特別な図柄(青7、赤7、青7)が特別な形態を形成していない。
また、図柄組み合わせパターン1には、透過表示される拡張表示領域の位置11を示す情報が対応づけられている。
そして、リールの停止の際に、通常表示領域内の各位置に存在する図柄の組み合わせが、図柄組み合わせパターン1が示す図柄の組み合わせと一致する場合には、図11(b)の場合でも、図11(c)の場合でも、拡張表示領域の位置11に対応する領域がさらに、透過表示される。この拡張表示領域の位置11に対応する領域がさらに、透過表示されることにより、遊技者は、リーチ目が存在するかしないか判断することができる。
メインCPU41は、各リールの変動表示の停止の際に、液晶表示部2bの通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせが、所定の図柄の組み合わせと一致するか否かを判断する。具体的な説明は以下のとおりである。
メインCPU41は、各リールが停止した場合、通常表示領域内の各位置に存在するリールの図柄を判断する。そして、メインCPU41は、入賞図柄組み合わせテーブルを参照して、通常表示領域内の有効ラインに沿った図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせと一致するか否かを判断し、入賞図柄の組み合わせと一致する場合には、入賞役があると判断する。
メインCPU41は、入賞役がないと判断した場合には、図9に示す各図柄組み合わせパターンをプログラムROM42から取得する。
そして、メインCPU41は、各図柄組み合わせパターンが示す図柄の組み合わせのうち、各リールが停止した場合における通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせと一致するものがあるか否かを判断する。この際、メインCPU41は、図柄が一致するか否かを、通常表示領域内の各位置ごとに行い、通常表示領域内の全ての位置において、図柄が一致する場合に、図柄の組み合わせが一致すると判断する。
なお、メインCPU41により一致すると判断されても、各リールの停止の際に、通常表示領域及び拡張表示領域内に、上記リーチ目が存在するとは限らない。
そして、メインCPU41は、図柄組み合わせパターンテーブルを参照して、通常表示領域内の図柄の組み合わせと一致する図柄組み合わせパターンに対応づけられた、透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報を取得する。
そして、メインCPU41は、取得した、透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報に基づいて、上記位置に対応する領域をさらに透過表示させるように指示する透過表示拡張指示コマンドを生成し、副制御回路82に送信する。
この透過表示拡張指示コマンドの具体的な一例を以下に示す。このコマンドは、透過表示拡張指示コマンドであることを示すヘッダ部と、データ部とを有する。データ部は、リール3Lに関する透過表示の領域の拡張を行うか否かを示すデータ、リール3Cに関する透過表示の領域の拡張を行うか否かを示すデータ、リール3Rに関する透過表示の領域の拡張を行うか否かを示すデータ、リール3Lに関する透過表示の領域の拡張を行う方向を示すデータ、リール3Lに関する透過表示の領域の拡張を行う方向を示すデータ、リール3Lに関する透過表示の領域の拡張を行う方向を示すデータを有する。透過表示拡張指示コマンドのデータ部の形式の一例を図12に示す。メインCPU41により取得された透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報が、拡張表示領域の位置11を示す情報である場合、データ部のコマンドは、00001(リールRの拡張を示す)000(上方向への拡張を示す)となる。
図13は、副制御回路82の内部構成を示す図である。副制御回路82は、主制御回路81を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成されている。この副制御回路82は、図8に示すように、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)83と、液晶表示装置14の表示制御をする画像制御回路91と、スピーカー52L,52Rから出力される音を制御する音源IC88と、音を増幅するパワーアンプ89とを備えている。なお、副制御回路82で行われる機能は主制御回路81で行われてもよい。
この副制御回路82は、主制御回路81からの制御信号(コマンド)に基づいて液晶表示装置14の表示制御及びスピーカー52L,52Rからの音の出力制御を行う。主制御回路81から副制御回路82の間は、16本のデータ信号線及び1本の信号線で接続されている。
サブマイクロコンピュータ83は、画像の表示を制御するサブCPU84(画像表示制御手段)と、記憶手段としてのプログラムROM85と、ワークRAM86とを備えている。副制御回路82は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU84の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
プログラムROM85は、サブCPU84で実行する制御プログラムを格納する。ワークRAM86は、上記制御プログラムをサブCPU84で実行するときの一時記憶手段として構成される。
画像制御回路91は、画像制御CPU92と、画像制御ワークRAM93と、画像制御プログラムROM94と、画像ROM96と、ビデオRAM97と、画像制御IC98とを備えている。画像制御CPU92は、サブマイクロコンピュータ83で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM94内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置14での表示内容を決定する。
サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、液晶表示部2bにより透過表示された1又は複数の図柄が、プログラムROM42に記憶された所定の1又は複数の図柄である場合には、液晶表示部2bにおける図柄の透過表示領域を拡張させるように制御する表示領域制御手段である。例えば、サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、通常表示領域内に存在する1又は複数の図柄が、所定の1又は複数の図柄である場合には、拡張表示領域内の所定領域にある図柄を、さらに、透過表示させるように、液晶表示部2bにおける図柄の透過表示領域を拡張させるように、制御する表示領域制御手段である。具体的な説明は、以下のとおりである。
サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、通常表示領域内に存在する各図柄の組み合わせが、所定の図柄組み合わせパターン(例えば、図9に示す図柄組み合わせパターン1)が示す図柄の組み合わせと一致する場合には、上記所定の図柄組み合わせパターンに対応づけられた透過表示させる拡張表示領域の位置に対応する領域をさらに透過表示させるように制御する。
ここでは、一例として、サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、通常表示領域内に存在する複数の図柄が、所定の複数の図柄である場合には、拡張表示領域内の所定領域を、さらに、透過表示領域にするように制御する場合の説明を行うが、通常表示領域内に存在する1つの図柄が、所定の1つの図柄である場合も、同様に適用が可能である。具体的には、サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、通常表示領域内の所定の位置に存在する所定の図柄が、プログラムROM42に記憶された所定の図柄と一致する場合には、上記所定の図柄に対応づけられた透過表示させる拡張表示領域の位置に対応する領域をさらに透過表示させるように制御するようにしてもよい。
上述した透過表示拡張指示コマンドは、サブCPU84に送られる。サブCPU84は、上記コマンドのヘッダ部に基づいて、透過表示領域の拡張処理を指示するコマンドを受信したことを認識する。サブCPU84は、上記コマンドのデータ部を解析する。
サブCPU84は、上記コマンドのデータ部の解析結果に基づいて、拡張表示領域内の所定領域を、さらに、透過表示領域にするように、液晶表示部2bに対して指示する。
例えば、上記コマンドのデータ部に、リール3Rに関する透過表示の領域の拡張を示すデータ、リール3Rに関する透過表示の領域の拡張を行う方向が上方向であることを示すデータが含まれている場合、サブCPU84は、リール3Rに対応する通常表示領域より1つ上の位置に対応する領域(即ち、拡張表示領域の位置11に対応する領域)をさらに、透過表示可能とするように、液晶表示部2bに対して指示する。液晶表示部2bは、上記指示を実行する。
この透明表示領域の拡張制御処理の詳細な説明を以下に示す。サブCPU84は、液晶パネル34及び液晶シャッタ部36において、図柄の透過表示領域と、拡張後の透過表示領域とのうち、いずれかの領域を透光状態に制御する。具体的には、例えば、サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、通常表示領域内に存在する各図柄の組み合わせが、所定の図柄組み合わせパターン(例えば、図9に示す図柄組み合わせパターン1)が示す図柄の組み合わせと一致する場合には、上記所定の図柄組み合わせパターンに対応づけられた透過表示させる拡張表示領域の位置に対応する領域を、さらに、透光状態に制御する。
例えば、サブCPU84は、リール3Rに対応する通常表示領域より1つ上の位置に対応する領域(拡張表示領域の位置11に対応する領域)をさらに透過表示するように指示するコマンドを取得した場合、TCPに対して、上記領域(拡張表示領域の位置11に対応する領域)を示す情報と、透過表示領域の拡張の指示を送る。
TCPは、液晶シャッタ部36における通常表示領域に電圧を印加しているのに加えて、拡張表示領域の位置11に対応する領域に電圧を印加するように、駆動する。これにより、液晶表示部2bにおいて、通常表示領域上で、リールの停止図柄が透過表示されていたのが、通常表示領域と、拡張表示領域の位置11に対応する領域とを含む領域上で、リールの停止図柄が拡張して透過表示される。この場合、通常表示領域と、拡張表示領域の位置11に対応する領域とを含む領域が、図柄表示領域21L、21C、21Rとなる。
そして、サブCPU84は、例えば、所定時間経過後(例えば、次の遊技が開始されるための遊技メダルの投入処理が行われる前)、液晶表示部2bにおける透過表示が可能な領域を、通常表示領域に戻すように制御する。
なお、本実施の形態の遊技機1は、回胴式遊技機1(パチスロ遊技機1など)に限定されるものでなく、パチンコ遊技機1などの他の遊技機1であってもよい。遊技機1における動作は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータにおいて、専用プログラムを実行することにより、実現できる。また、遊技機1を擬似的に実現可能にするプログラムは、家庭用ゲーム機で用いることができる。さらに、プログラムは記録媒体に記録されることができる。この記録媒体は、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、ICチップ、カセットテープなどがある。
(動作)
次に、上述した遊技機1を用いた遊技動作を以下に説明する。図14から図17は、本実施の形態の制御処理を説明するためのフローチャート図である。
次に、上述した遊技機1を用いた遊技動作を以下に説明する。図14から図17は、本実施の形態の制御処理を説明するためのフローチャート図である。
図14に示すように、先ず、ステップ101で、メインCPU41は、遊技開始時の初期化処理を行う。具体的には、メインCPU41は、電源投入時における全出力ポートの初期化処理、バッテリーバックアップが正常な場合における電断時の状態に復帰する処理、バッテリーバックアップが異常の場合における制御RAM43の全領域をクリアする処理、各設定値を制御RAM43に格納し、通信データを初期化する処理などを行う。
そして、ステップ102で、メインCPU41は、遊技終了時の制御RAM43をクリアする。ステップ103で、メインCPU41は、遊技メダル投入処理を行う。具体的には、メインCPU41は、メダルの自動投入の要求(前の遊技において再遊技の入賞が成立した場合)があるか否かの判断、自動投入の要求があるときの自動投入処理、遊技メダルを投入したことを示すコマンドの送信処理、メダルの自動投入の要求がないときのメダル投入口及びベットボタンからのメダルの投入を受け付ける処理などを行う。
ステップ104では、メインCPU41は、スタートレバー10が「オン」か否かを判断する。スタートレバー10が「オン」のときは、メインCPU41は、前遊技から4.1秒経過しているか否かを判断する(ステップ105)。具体的には、メインCPU41は、後述のステップ108の処理でセットされる一遊技監視用タイマの値に基づいて判断する。一方、メインCPU41は、前遊技から4.1秒経過していないときは、遊技開始待ち時間を消化する(ステップ106)。
次いで、メインCPU41は、抽選用の乱数を抽出する(ステップ107)。続いて、メインCPU41は、一遊技監視用タイマをセットし(ステップ108)、現在の遊技状態を判断するための遊技状態監視処理を行う。次に、ステップ109で、メインCPU41は、確率抽選処理を行う。この確率抽選処理では、メインCPU41は、ステップ107の処理で抽出した乱数値、及び遊技状態監視処理で判断した現在の遊技状態に対応した確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役を決定する。確率抽選テーブルには、上述した通り各入賞役毎に内部当選となる乱数値が予め定められている。また、メインCPU41は、前の遊技で決定された内部当選役(例えば、BBなど)を持ち越しており、今回の遊技で、確率抽選テーブルに基づいて、上記内部当選役(例えば、BBなど)を決定できなかった場合、内部当選役(例えば、BBなど)を持ち越していることを示す情報を保持する。ここでは、一例として、内部当選役(例えば、BBなど)を持ち越している場合の説明を行う。そして、メインCPU41は、停止制御テーブル選択処理を行う。
ステップ110で、メインCPU41は、リール回転処理を行う。具体的には、メインCPU41は、モータ駆動回路49に対して、各リール3L、3C、3Rの回転を行わせるように、指示する。モータ駆動回路49の制御により、各リール3L、3C、3Rは、回転動作を開始する。なお、メインCPU41は、モータ駆動回路49に、各リールの回転を行わせるように、指示する前に、リール回転開始に関する初期化処理を行う。具体的には、メインCPU41は、リールの回転情報(回転ピッチなど)を記憶するRAM43の領域を初期化する。
その後、ステップ112で、メインCPU41は、停止ボタンが「オン」であるか否かを判断する。停止ボタンが「オン」のときは、メインCPU41はステップ113の処理を行う。一方、停止ボタンが「オフ」のときは、メインCPU41は、ステップ112の処理を行う。
ステップ113では、メインCPU41は、リール停止制御処理を行う。具体的には、メインCPU41は、ステップ109で決定した内部当選役に対応する停止制御テーブルを選択する。
例えば、メインCPU41が、内部当選役を次の遊技に持ち越している場合に、確率抽選処理の結果、はずれを決定し、遊技者が内部当選役に対応する図柄の組み合わせを揃えられない場合には、メインCPU41は、リール停止時に、通常表示領域及び拡張表示領域内に、リーチ目が存在するような停止制御のための停止制御テーブルを選択する。そして、選択した停止制御テーブルと、停止ボタン11L、11C、11Rの操作タイミングとに基づいて、上述したようなリール停止制御処理が行われる。
そして、メインCPU41は、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(停止操作時におけるリールの回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数を決定する。このメインCPU41は、決定した滑りコマ数分だけ、リールを回転させる。そして、メインCPU41は、該当する位置にリールを停止させるためのコマンドをセットし、そのセットしたコマンドを副制御回路82に送信する。
ステップ114では、メインCPU41は、全てのリールが停止したか否かを判断する。全てのリールが停止したときは、メインCPU41はステップ115の処理を行う。一方、全てのリールが停止していないときは、メインCPU41はステップ112の処理を行う。
そして、ステップ115では、メインCPU41は、通常表示領域内の各位置に存在するリールの図柄を判断する。
ステップ116では、メインCPU41は、入賞があるか否かを判断する。具体的には、メインCPU41は、入賞図柄組み合わせテーブルを参照して、通常表示領域内の有効ラインに沿った図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせと一致するか否かを判断し、入賞図柄の組み合わせと一致する場合には、入賞があると判断する。入賞がない場合には、メインCPU41は、ステップ118の処理を行い、入賞がある場合には、メインCPU41は、ステップ117の処理を行う。
ステップ117では、状態(BB作動中或いはRB作動中であるか否か)及び入賞役に対応するメダルの貯留又は払い出しが行われる。その後、メインCPU41は、ステップ121の処理を行う。
ステップ118では、メインCPU41は、各リールの変動表示の停止の際に、液晶表示部2bの通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせが、所定の図柄の組み合わせであるか否かを判断する。具体的な説明は以下のとおりである。
メインCPU41は、各図柄組み合わせパターンをプログラムROM42から取得する。そして、メインCPU41は、各図柄組み合わせパターンが示す図柄の組み合わせのうち、各リールが停止した場合における通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせと一致するものがあるか否かを判断する。一致する場合には、メインCPU41は、ステップ119の処理を行い、一致しない場合には、メインCPU41は、ステップ121の処理を行う。
そして、ステップ119では、メインCPU41は、図柄組み合わせパターンテーブルを参照して、通常表示領域内の図柄の組み合わせと一致する図柄組み合わせパターンに対応づけられた、透過表示される拡張表示領域の位置を示す情報を取得する。
そして、ステップ120では、メインCPU41は、取得した、透過表示される拡張表示領域の位置を示す情報に基づいて、上記位置に対応する領域をさらに透過表示させるように指示する透過表示拡張指示コマンドを生成し、副制御回路82に送信する。
そして、ステップ121では、そして、メインCPU41は、BB、RB作動中(又は内部当選中)であるか否かを判断する。メインCPU41は、BB、RB作動中(又は内部当選中)でないときには、ステップ122の処理を行う。一方、メインCPU41は、BB、RB作動中(又は内部当選中)のときには、ステップ123の処理を行う。
ステップ122では、メインCPU41は、BB、RBの入賞が成立しているか否かをチェックする。その後、メインCPU41は、ステップ102の処理を行う。
ステップ123では、メインCPU41は、BB、RB遊技数チェック処理を行う。そして、ステップ124で、メインCPU41は、BBの終了時であるか否かを判断する。BBの終了時でない場合には、メインCPU41は、ステップ102の処理を行う。BBの終了時の場合には、メインCPU41は、BB終了時におけるRAMクリアの処理を行う。その後、メインCPU41は、ステップ102の処理を行う。
図17は、透過表示領域の拡張処理の詳細な説明のためのフロー図である。また、図18、19は、本処理の説明を補足するための図である。
ステップ201では、サブCPU84は、透過表示拡張指示コマンドを受信したか否かを判断する。透過表示拡張指示コマンドを受信しない場合には、本透過表示領域の拡張処理は終了する。透過表示拡張指示コマンドを受信した場合には、サブCPU84は、ステップ202の処理を行う。
ステップ202では、サブCPU84は、透過表示拡張指示コマンドのデータ部を解析する。ステップ203では、サブCPU84は、上記透過表示拡張指示コマンドのデータ部の解析結果に基づいて、拡張表示領域内の所定領域(上述した図柄組み合わせパターンに対応づけられた透過表示される拡張表示領域の位置に対応する領域)を、さらに透過表示領域にするように、液晶表示部2bを制御する。この処理の詳細な説明は、上述したとおりである。
例えば、リールの停止の際に、通常表示領域及び拡張表示領域の各位置には、図18(a)に示すような図柄が存在しているとする。この場合の通常表示領域内の図柄の組み合わせは、プログラムROM42に記憶された所定の図柄の組み合わせであるとする。そして、拡張表示領域の位置3,位置7、位置11に沿ってリーチ目に関係する特別な図柄(青7,赤7,青7)が並んでいるとする。この場合には、リールの停止の際に、通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせは、上記所定の図柄の組み合わせであるので、透過表示領域は、通常表示領域から、通常表示領域と、拡張表示領域の位置11に対応する領域とを含む領域(図18(b)の網かけ部分)に拡張される。これにより、通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせだけでは、リーチ目が存在する否かについてわからなかったのが、透過表示領域が拡張されることにより、リーチ目が存在することが遊技者にわかることになる。
また、例えば、リールの停止の際に、通常表示領域及び拡張表示領域の各位置には、図19(a)に示すような図柄が存在しているとする。この場合の通常表示領域内の図柄の組み合わせは、図18に示す図柄の組み合わせと一致している。この場合には、リールの停止の際に、通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせは、上記所定の図柄の組み合わせと一致するので、透過表示領域は、通常表示領域から、通常表示領域と、拡張表示領域の位置11に対応する領域とを含む領域(図19(b)の網かけ部分)に拡張される。これにより、通常表示領域内に存在する図柄の組み合わせだけでは、リーチ目が存在する否かについてわからなかったのが、透過表示領域が拡張されることにより、リーチ目が存在しないことが遊技者にわかることになる。
(作用効果)
本実施形態の遊技機によれば、液晶表示部2bは、正面から見てリール3L、3C、3Rの手前側に配設され、各リールに表示された図柄を透過表示できるので、遊技者は、各リールに表示された図柄(変動表示手段に表示された図柄)と、液晶表示部2b(画像表示手段)に表示された演出画像とを同時に確認できる。
本実施形態の遊技機によれば、液晶表示部2bは、正面から見てリール3L、3C、3Rの手前側に配設され、各リールに表示された図柄を透過表示できるので、遊技者は、各リールに表示された図柄(変動表示手段に表示された図柄)と、液晶表示部2b(画像表示手段)に表示された演出画像とを同時に確認できる。
また、サブCPU84は、各リールの変動表示の停止の際に、液晶表示部2bにおいて透過表示された1又は複数の図柄が、所定の1又は複数の図柄である場合には、液晶表示部2bにおける透過表示可能な領域を拡張させるように制御する。
例えば、通常表示領域内に、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための複数の特別な図柄により特別な形態が形成されている状態が完全な形で存在していない場合には、遊技者が、上記特別な形態が形成されているのか否かが知ることができるように、以下のような制御がサブCPU84により行われる。即ち、サブCPU84は、上記特別な形態に関係する拡張表示領域内の所定領域をさらに透過表示させるような制御を行える。
この結果、遊技者は、リールの停止の際において、上記特別な形態の存在があるか否かを知ることができるので、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者が見逃してしまうことを防止することができ、遊技者は、有利に遊技を進めることが可能となる。
また、サブCPU84は、液晶パネル34及び液晶シャッタ部36において、図柄の透過表示領域と、拡張後の透過表示領域とのうち、いずれかの領域を透光状態に制御することができる。このため、図柄の透過表示領域を、拡張可能な最大の領域に固定してしまう場合に比べて、液晶パネル34で表示された演出画像の表示領域をできるだけ大きくすることができ、演出画像を明瞭に表示することができる。また、遊技中における通常時には、通常表示領域以外の領域に存在するリールの図柄を確実に隠すことができ、液晶画像が透けてしまうことにより図柄が見えてしまうことがないので、遊技者が、図柄と液晶画像とが紛らわしく感じてしまうことが回避される。
なお、通常表示領域、拡張表示領域の大きさは、特に、上述した場合に限定されず、例えば、遊技機の機種に応じて、適時、定めるようにしてもよい。
(変形例)
上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。
上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。
(1)上述した実施形態では、変動表示手段として、リールを用いたが、変動表示手段は、ベルト式の変動表示装置であってもよい。この場合には、図柄が表示されている表面が湾曲していないので、拡張された透過表示可能な領域上で透過表示される図柄は、より見やすくなる。
(2)また、上述したステップ203の後、サブCPU84は、複数の特別な図柄に対応する部分に色画像を表示するように、液晶表示部2bを制御してもよい。また、サブCPU84は、複数の特別な図柄を囲むような枠画像を表示するように、液晶表示部2bを制御してもよい。これにより、遊技者は、リーチ目の存在をはっきりわかることになる。
(3)また、上述した実施形態においては、液晶表示部2bにおいて、液晶パネル34と導光板35との間に、拡散シートが配置されるようにしてもよい。拡散シートは、例えば、白いプラスチックシートで構成されており、導光板35から照射された光を一様にして、液晶パネル34に照射する機能を有する。
図20(a)は、本変形例の拡散シートの一例を示す図である。この拡散シートにおいては、液晶シャッタ部36における透過表示領域が最大となる領域である最大透過表示領域と対向する領域の部分をくりぬくような加工が施されている。
また、導光板35のリール側の表面に、偏向パターンが印刷加工により、施されるようにしてもよい。図20(b)は、偏向パターンが施された導光板35の一例を示す図である。これにより、蛍光ランプ37a,37bからの光は、より、液晶シャッタ部36に照射されるようになる。ここで、導光板35のリール側の表面において、液晶シャッタ部36の最大透過表示領域と対向する領域には、偏向パターンが施されないようにされる。
(4)また、上述した実施形態は、以下のように変形されてもよい。プログラムROM42に記憶されている所定の図柄の組み合わせは、例えば、通常表示領域と拡張表示領域とを含む領域内に、リーチ目が存在するとともに、拡張表示領域内の所定の領域に、リーチ目に関係する特別の図柄が含まれている場合における、通常表示領域に存在する図柄の組み合わせであってもよい。この場合には、透過表示領域が拡張されることにより、遊技者は、リーチ目の存在を確認することができる。
(5)上述した実施形態では、メインCPU41は、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であるにも拘わらず、変動表示の停止の際に、上記特定の入賞成立が実現できない場合、液晶表示部2bにより図柄が透過表示される通常表示領域と拡張表示領域とを含む領域内において、上述した複数の特別な図柄により形成される特別な形態が存在するように、各リール3L、3C、3Rを制御する変動表示制御手段である場合について主に説明した。本発明は、この場合に限定されず、メインCPU41は、遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であるにも拘わらず、変動表示の停止の際に、上記特定の入賞成立が実現できない場合、液晶表示部2bにより図柄が透過表示される通常表示領域と拡張表示領域とを含む領域内において、1又は複数の特別な図柄(識別情報)が、それぞれ特別な位置に存在するように、各リール3L、3C、3Rを制御する場合に適用できる。
上述した場合、メインCPU41は、液晶表示部2bにより図柄が透過表示される通常表示領域と拡張表示領域とを含む領域内において、1つの特別な図柄(識別情報)が、特別な位置に存在するように、各リール3L、3C、3Rを制御するようにしてもよい。
例えば、通常表示領域及び拡張表示領域内の位置1(左リール3Lに対応する位置)に、特別な図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)が存在するように、各リール3L、3C、3Rが停止制御されてもよい。ここでの特別な位置とは、拡張表示領域の位置である。
また、例えば、通常表示領域及び拡張表示領域内の位置1(左リール3Lに対応する位置)に、特別な図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)が存在するときには、位置2には、所定の図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)が存在し、位置3には、所定の図柄(例えば、レギュラーボーナス図柄)が存在し、位置1の特別な図柄と位置2の所定の図柄と、位置3の所定の図柄とに基づいて、リーチ目が形成されるとする。このようなリーチ目の代表的な例としては、1つのリール(例えば、左リール3L)における3つの連続した特別な図柄で形成される、3連図柄の1確目のリーチ目がある。
この場合に、通常表示領域及び拡張表示領域内の位置1(左リール3Lに対応する位置)に、特別な図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)が存在するように、各リール3L、3C、3Rが停止制御されてもよい。
メインCPU41による透過表示拡張指示コマンド生成、送信処理、サブCPU84による透過表示領域の制御処理は、複数の特別の図柄の場合と同様にして適用される。
(6)また、上述した実施形態では、サブCPU84は、各リール3L、3C、3Rによる変動表示の停止の際に、液晶表示部2bにより透過表示された複数の図柄が、プログラムROM42に記憶された所定の複数の図柄である場合には、液晶表示部2bにおける図柄の透過表示領域を拡張させるように制御する場合を主に説明したが、液晶表示部2bにより透過表示された1つの図柄が、プログラムROM42に記憶された所定の1つの図柄である場合にも同様に適用できる。例えば、通常表示領域及び拡張表示領域内の位置1(左リール3Lに対応する位置)にある特別な図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)と、位置2にある特別な図柄(例えば、ビッグボーナス図柄)とに基づいて、リーチ目が形成されるとする。この場合には、プログラムROM42に記憶された所定の1つの図柄とは、通常表示領域の位置2にある特別な図柄となる。また、この場合に、拡張される透過表示領域は、拡張表示領域の位置1に対応する領域である。
(7)また、上述した実施形態では、透過表示領域を、通常表示領域から、通常表示領域と、所定の拡張表示領域とに拡張する制御が行われたが、本発明は、この場合に限定されず、例えば、以下のように、透過表示領域を変更する制御が行われても良い。例えば、拡張表示領域の所定の領域がさらに、透過表示されるとともに、通常表示領域の一部の領域が透過表示されないように制御されてもよい。
メインCPU41は、取得した透過表示させる拡張表示領域の位置を示す情報に基づいて、上記位置に対応する領域をさらに透過表示させるように指示する透過表示変更指示コマンドを生成し、副制御回路82に送信する。この際、透過表示変更指示コマンドには、取得した透過表示させる拡張表示領域の位置に対応する領域と、通常表示領域のうちの所定の領域とを透過表示領域にすることを指示する情報が含まれている。
そして、サブCPU84は、液晶表示部2bにおける透過表示領域を、通常表示領域から、取得した透過表示させる拡張表示領域の位置に対応する領域と、通常表示領域のうち所定の領域とを含む領域に変更させるように制御する。
このような制御により、例えば、図18(b)において、拡張表示領域の位置1にある図柄(図柄番号1のベル)と、拡張表示領域の位置6にある図柄(図柄番号13のチェリー)と、拡張表示領域の位置11にある図柄(図柄番号8の青7)がさらに、透過表示され、通常表示領域の位置4にある図柄(図柄番号19のスイカ)と、通常表示領域の位置9にある図柄(図柄番号10のリプレイ)と、通常表示領域の位置14にある図柄(図柄番号5のリプレイ)が透過表示されないようにしてもよい。
このような制御が行われることにより、通常表示領域があたかも1図柄分、上方にスライドしたような視覚的効果が得られる。
(8)また、上述した実施形態においては、所定の1又は複数の図柄として、リーチ目に関係する図柄である場合の説明を行ったが、本発明は、この場合に限定されず、遊技機に具備されている特定の報知態様に関係する図柄であってもよい。そして、特定の報知態様は、通常表示領域内では、完全な形で存在しておらず、透過表示領域を拡張することで、特定の報知態様が完全な形で表示されるようにしてもよい。
(8)また、上述した実施形態においては、所定の1又は複数の図柄として、リーチ目に関係する図柄である場合の説明を行ったが、本発明は、この場合に限定されず、遊技機に具備されている特定の報知態様に関係する図柄であってもよい。そして、特定の報知態様は、通常表示領域内では、完全な形で存在しておらず、透過表示領域を拡張することで、特定の報知態様が完全な形で表示されるようにしてもよい。
この結果、遊技者は、透過表示領域が通常表示領域のままであった場合には、特定の報知態様の存在を知ることができなかったが、透過表示領域が拡張されることにより、上記特定の報知態様の存在を知ることができ、遊技者は、有利に遊技を進めることが可能となる。
(9)また、上述した実施形態は、所定数の遊技の間、内部当選役を決定した回数をカウントしておき、その後、ストック放出抽選処理を行い、ストック放出抽選に当選したときに、決定した内部当選役の回数分だけ、入賞を成立させるというストック機能を有する遊技機に対しても、同様に適用ができる。
(10)また、上述した実施形態では、透過表示可能な領域は、変動方向に1コマ拡張される場合の説明が行われたが、2コマ以上であってもよい。
1…遊技機、2…キャビネット、2a…パネル表示部、2b…液晶表示部、3L,3C,3R…リール、4…台座部、6…メダル投入口、6S…スタートスイッチ、7…C/Pスイッチ、8…メダル払出口、10…スタートレバー、11…1−BETスイッチ、11L,11C,11R…停止ボタン、12…2−BETスイッチ、13…最大BETスイッチ、16…ボーナス入賞回数表示器、17a〜17c…BETランプ、18…払出枚数表示部、19…クレジット表示部、22…メダル投入口、22S…投入メダルセンサ、32…保護ガラス、33…表示板、34…液晶パネル、35…導光板、36…液晶シャッタ部、37a,37b,38a,38b…蛍光ランプ、39a〜39h…ランプホルダ、40…マイクロコンピュータ、41…メインCPU、42…プログラムROM、43…制御RAM、44…クロックパルス発生回路、45…分周器、46…乱数発生器、47…サンプリング回路、48…I/Oポート、49…モータ駆動回路、50…ホッパー、50S…メダル検出部、51…ホッパー駆動回路、52L,52R…スピーカー、55…ランプ駆動回路、56…リール停止信号回路、58…表示部駆動回路、59L,59C,59R…ステッピングモータ、60…リール位置検出回路、61…払出完了信号回路、81…主制御回路、82…副制御回路、83…サブマイクロコンピュータ、84…サブCPU、85…プログラムROM、86…ワークRAM、88…音源IC、89…パワーアンプ、91…画像制御回路、92…画像制御CPU、93…画像制御ワークRAM、94…画像制御プログラムROM、96…画像ROM、97…ビデオRAM、98…画像制御IC。
Claims (3)
- 複数の識別情報を変動表示する変動表示手段と、
画像を表示するとともに、正面から見て前記変動表示手段の手前側に配設され、前記変動表示手段に表示された識別情報を透過表示する画像表示手段と、
所定の1又は複数の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記変動表示手段による変動表示の停止の際に、前記画像表示手段により透過表示された1又は複数の識別情報が、前記記憶手段に記憶された所定の1又は複数の識別情報と一致する場合には、前記画像表示手段における前記識別情報の透過表示領域を変更させるように制御する表示領域制御手段とを有することを特徴とする遊技機。 - 遊技状態が特定の入賞成立の可能性が高い状態であるにも拘わらず、前記変動表示手段による変動表示が停止する際に、前記特定の入賞成立が実現できない場合、前記画像表示手段により前記識別情報が透過表示される識別情報表示領域と、当該識別情報表示領域に隣接する領域である隣接領域とを含む領域内において、遊技状態が前記特定の入賞成立の可能性が高い状態であることを遊技者に報知するための1又は複数の特別な識別情報が、特別な位置に存在するように、前記変動表示手段を制御する変動表示制御手段を有し、
前記所定の1又は複数の識別情報は、前記変動表示制御手段による制御が行われたときに、前記隣接領域内の所定領域に、前記1又は複数の特別な識別情報のうち、少なくとも1つの特別な識別情報が含まれている場合における前記識別情報表示領域内に存在する識別情報であり、
前記表示領域制御手段は、前記変動表示手段による変動表示の停止の際に、前記識別情報表示領域内に存在する1又は複数の識別情報が、前記所定の1又は複数の識別情報と一致する場合には、前記隣接領域内の所定領域にある識別情報を、さらに、透過表示させるように、前記画像表示手段における識別情報の透過表示領域を拡張させるように、制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記画像表示手段は、
複数の液晶画素が形成され、当該液晶画素を階調制御することにより、前記画像を表示する液晶パネルと、
前記液晶パネルに配設され、前記液晶パネルに光を照射するための発光部と、当該発光部から出射された光を前記液晶パネルに向けて反射する反射状態と、光を透過させる透光状態とを任意の領域で切り替え可能な透光反射部とを具備する照明手段とを有し、
前記表示領域制御手段は、前記液晶パネル及び前記透光反射部において、前記識別情報の透過表示領域と、拡張後の透過表示領域とのうち、いずれかの領域を透光状態に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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