JP2005058250A - 仙腸関節矯正用ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】仙腸関節部近傍にのみ均等な固定力を作用させ、これ以外の不必要な部分を圧迫することにより生じる問題を解消する。
【解決手段】主体部2を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックル7を設け、他端側の表面に面ファスナー9を設けて、該面ファスナー9部を前記バックル7に挿通して反転し、面ファスナー9の雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部2の幅を3cm〜8cmの範囲に設定する。好ましくは前記主体部2の幅を5cmに設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】主体部2を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックル7を設け、他端側の表面に面ファスナー9を設けて、該面ファスナー9部を前記バックル7に挿通して反転し、面ファスナー9の雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部2の幅を3cm〜8cmの範囲に設定する。好ましくは前記主体部2の幅を5cmに設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仙腸関節矯正用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人体における腰部椎間板ヘルニアを始めとした坐骨神経痛を緩和させるために仙腸関節を固定したり、骨盤を固定してスポーツ時の腰の安定性を図ったり、更には、骨盤矯正法又はAKA法(関節運動学的アプローチ)と呼ばれる人為的な方法を人の手にゆだねることなく矯正するため用いられる骨盤用バンド或いは骨盤用ベルトが知られている。
【0003】
そして、このようなバンド或いはベルトとして従来使用されているものは、図6に示すように、主体部101を天然ゴムの帯材で形成するとともにその幅H4を約10cm以上に設定して形成されている。
【0004】
更に、そのベルトの締着構造は、その主体部101の一端側の表面に面ファスナーの雌型係止ループ102を設け、他端側の裏面に面ファスナーの雄型係止爪103を設けて、これらを所望の重合量の位置で接着係止して固定する構造を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のようにベルトの幅H4が約10cm以上の比較的広い幅のものを使用して図7に示すように人体に装着するものにおいては、本来、仙骨Aと腸骨Bとの仙腸関節Cを固定すべきところ、図7に示すように、ベルトの下縁を大転子E部の上部に当てるとベルトの上縁が殆ど腸骨Bの稜B´上に乗った状態になり、該仙腸関節C以外の広い箇所も圧迫することになり、次のような問題が生じる。
【0006】
▲1▼本来、仙腸関節部を固定するためにベルトを締め付けるものであるが、そのベルトの幅H4が広いため、下腹部をも圧迫し、装着しずらく、座位での作業にも支障を招き、更に、消化器病状(例えば下痢・腹痛)を引き起こす場合がある。
【0007】
▲2▼ベルトが下腹部にも達するため、座位と立位を繰り返すと、ベルトがずれるおそれがある。
【0008】
▲3▼ベルトが腸骨稜B´の直上の皮膚に当たるため、該皮膚がすれて皮膚潰瘍になるおそれがある。
【0009】
▲4▼ベルトの固定の部位が腸骨稜B´上部に集中するため、仙腸関節の固定にはなり難く、すなわち骨盤矯正にも役立たない問題がある。
【0010】
▲5▼いわゆる梨状筋症候群による坐骨神経痛には全く効果がない。
▲6▼ベルトの幅が広いため、本来の必腰部位以外の部分、例えば腹部をも広く圧迫するため、ゴルフなどの回転を必要とするスポーツにおいては、その運動が制限され、疲れ易い問題がある。
【0011】
▲7▼ベルトの幅が必要以上に、10cm以上と広いことから、そのベルトの持ち運びが不便である。
【0012】
更に、前記従来のようにベルトの主体部101を天然ゴムの帯材で形成すると、次のような問題点がある。
【0013】
▲1▼通気性が悪いため汗などで蒸れやすく、あせもや皮膚炎を起こしやすい。
▲2▼天然ゴムの臭いがし、装着を嫌う人が多い。
【0014】
更に、前記従来のようなベルトの装着の固定方法においては、面ファスナーの雌型係止ループ102と雄型係止爪103が、その接合面において相反する方向に引っ張られるため、その接着状態が剥れやすい問題がある。更に、ベルトの長さを、腰回りが大きい人や小さい人にも適用できるような一定の長さにするため、特に腰回りが小さい人が装着した場合には、ベルトの重合量が大きく(例えば1巻半)なり、装着しずらい問題がある。
【0015】
そこで本発明は、前記の各問題を解決する仙腸関節矯正用ベルトを提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とするものである。
【0017】
請求項2記載の発明は、人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とするものである。
【0018】
請求項3記載の発明は、主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とするものである。
【0019】
請求項4記載の発明は、主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とするものである。
【0020】
請求項5記載の発明は、主体部を伸縮可能な材料により帯状に形成するとともにその幅を略5cmに設定し、該主体部の一端側にバックルを設け、該バックルの裏面側に不織布からなるバックルカバーを設け、主体部の他端側には屈曲容易な材料からなる締着片を延設し、該締着片の表面と前記主体部の他端部の表面間にわたって面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪をベルトの長手方向に分離して設け、前記締着片を前記バックルに挿通して反転し、前記面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止するようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記主体部を通気性材料で形成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0023】
図1は本発明のベルトを示す表面図で、図2はそのベルト1を部分的に拡大示した平断面図で、該ベルト1は、主体部2と、バックル部3と、締着部4とから構成されている。
【0024】
主体部2はゴム糸と繊維糸とにより帯状に織成して伸縮性及び通気性を有するように形成された材料からなり、その表裏面は粗面になっている。また、該主体部2の長さL1は所定の長さに設定するものであるが、好ましくは60cm〜90cmの範囲内が良い。更に、該主体部2の幅H1は全長にわたって3cm〜8cmの範囲に設定するものであるが、好ましくは全長にわたって4cm〜6cm、更により好ましくは全長にわたって5cmが良い。図5において、H2は8cmの幅のベルトを示し、H3は5cmの幅のベルトを示す。
【0025】
前記バックル部3は、前記主体部2の一端部2aに革製の連結片5を折り曲げて重ね、これらを鳩目様のビス6で固着し、連結片5の折り曲げ部に長方形状のバックル7の一部を挿通して備えて構成されている。更に、前記連結片5とバックル7部の裏面側には、柔らかく肌ざわりの良い材料、例えば不織布からなるバックルカバー8が、前記ビス6によって備えられている。
【0026】
前記締着部4は、前記主体部2の他端側に締着片12を設けて形成されており、該主体部2の他端部2bの表面と締着片12の表面にわたって面ファスナー9の雌型係止ループ部10と該雌型係止ループ部10に係止する雄型係止爪部11が、ベルト1の長手方向に分離して設けられている。より詳しくは、主体部2の他端部2bの裏側に、革製で、前記主体部2の厚みより薄く屈曲性の良い締着片12の一端を縫製などで連結して、該締着片12を主体部2の他端2cより延長して設け、面ファスナー9の雌型係止ループ部10を主体部2の他端部2bの表面から締着片12の表面の一部にわたって配設し、雄型係止部11を、前記雌型係止ループ部10の端10aからベルト1の他端までの間に配設されている。図1及び図2において、10bは雌型係止ループ10の端、12aは締着片12の端を示す。
【0027】
前記のように、締着片12を設けたのは、後述するように、締着部4をバックル7に通して折り返す際に、その折り返し点が屈曲性の良い締着片12の部分に位置するようにして、その折り曲げ及び面ファスナー9の接着性を良くするためである。
【0028】
前記面ファスナー9部におけるベルト1の長手方向の長さL2は約40cmに設定されており、該面ファスナー9部と前記主体部2を含むベルト1の全長は100cm〜130cmに設定されている。更に、前記面ファスナー9の雄型係止爪部11におけるベルト1の長手方向の長さL3は約11cmに設定されている。更に、前記面ファスナー9及び締着片12の幅は前記主体部2の幅H1と同寸法に設定されている。
【0029】
次に前記本発明の仙腸関節用矯正用ベルト1の使用方法とその作用、効果について説明する。
【0030】
先ず、使用方法は、ベルト1を、図5に示すように、人体の腰部の外周において、腸骨Bの稜B´と大腿骨Dの大転子部Eとの間に位置させて巻き装着する。
【0031】
この巻き装着操作は、ベルト1の他端側に設けた締着片12をバックル7に内側から外側へ挿通して引っ張り、主体部2の腰部への固定力(圧迫力)が所望になった状態で締着片12を反転させてその締着片12の雄型係止爪部11を雌型係止ループ10に押圧して係止させる。これによりベルト1を所望の固定力で装着できる。
【0032】
また、この反転操作は、薄く屈曲性のよい締着片12で行なわれるため、その反転操作が容易である。
【0033】
また、この装着状態では、バックル7による引き力が締着片12の反転部に作用するため、バックル7による引き力が、面ファスナー9で接着された部分における主体部2と締着片12に対して同方向に作用し、前記従来のように、面ファスナーにおける雌型係止ループ部と雄型係止爪部が相反する方向に引っ張られる場合に比べて、ベルトの緩みを少なくすることができる。
【0034】
なお、本発明の仙腸関節矯正用ベルト1は、腸骨稜B´と大転子部Eの間を固定することを目的としたものであり、人の体格の大小を考慮して大転子上部にベルトの下線を当ててもベルトの上縁が腸骨稜B´にかからないような幅に設定した。このようなことから、本発明のベルト1の主体部2の幅H1を3cm〜8cmに設定した。また、最適な幅H3は5cmであった。
【0035】
次に、本発明のベルト1の幅を全長にわたって5cmに設定し、このベルト1を、図5に示すように腸骨稜B´と大腿骨大転子部Eとの間に位置して実装した結果、次のような効果が得られた。
【0036】
▲1▼腸骨稜を圧迫することなく、腸骨稜と大転子間のみを圧迫(固定)することにより、仙腸関節Cには均等な固定力が作用し、効率の良い骨盤矯正ができた。
【0037】
▲2▼梨状筋の緊張がほぐれ坐骨神経への圧迫が緩和され、痛みが取れた。
▲3▼腸骨稜と大転子間にベルト1を装着するため、ベルト1が上方へずれない。
【0038】
▲4▼ベルト1によって下腹部が圧迫されないため、前記従来のような運動への支障、消化器病状、装着状態のズレ、皮膚潰瘍、疲労などの問題を解消できた。
【0039】
▲5▼ベルト1が通気性を有するため、前記従来のように、汗などで蒸れたり、あせもや皮膚炎を起こすことも防止できた。
【0040】
▲6▼更に、ベルト1の幅が従来よりも小さいため、持ち運びも便利であり、更に天然ゴムの臭いも少ない。
【0041】
なお、本発明のベルト1の幅を3cm〜8cmに設定しても、上記と同様の効果が得られるが、5cmが最も効果的である。
【0042】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明の仙腸関節矯正用ベルトを人体に装着することにより、次のような効果を奏する。
【0043】
▲1▼腸骨稜を圧迫することなく、腸骨稜と大転子間のみを圧迫(固定)することにより、仙腸関節には均等な固定力が作用し、効率の良い骨盤矯正ができる。
【0044】
▲2▼梨状筋の緊張がほぐれ坐骨神経への圧迫が緩和され、痛みが取れる。
▲3▼腸骨稜と大転子間にベルトを装着するため、ベルトが上方へずれない。
【0045】
▲4▼ベルトによって下腹部が圧迫されないため、前記従来のような運動への支障、消化器病状、装着状態のズレ、皮膚潰瘍、疲労などの問題を解消できる。
【0046】
▲5▼ベルトを通気性材料で形成した場合には、前記従来のように、汗などで蒸れたり、あせもや皮膚炎を起こすことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す表面図で、主体部の一部が省略されている。
【図2】図1におけるベルトの部分的な拡大平断面図。
【図3】図1のベルトの斜視図。
【図4】図1のベルトの装着状態を示す斜視図。
【図5】図1のベルトの人体への装着位置を示す図。
【図6】従来のベルトを示す斜視図。
【図7】図6のベルトの人体への装着状態を示す図。
【符号の説明】
1 ベルト
2 主体部
3 バックル部
7 バックル
9 面ファスナー
10 雌型係止ループ
11 雄型係止爪
H1〜H3 ベルトの幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、仙腸関節矯正用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人体における腰部椎間板ヘルニアを始めとした坐骨神経痛を緩和させるために仙腸関節を固定したり、骨盤を固定してスポーツ時の腰の安定性を図ったり、更には、骨盤矯正法又はAKA法(関節運動学的アプローチ)と呼ばれる人為的な方法を人の手にゆだねることなく矯正するため用いられる骨盤用バンド或いは骨盤用ベルトが知られている。
【0003】
そして、このようなバンド或いはベルトとして従来使用されているものは、図6に示すように、主体部101を天然ゴムの帯材で形成するとともにその幅H4を約10cm以上に設定して形成されている。
【0004】
更に、そのベルトの締着構造は、その主体部101の一端側の表面に面ファスナーの雌型係止ループ102を設け、他端側の裏面に面ファスナーの雄型係止爪103を設けて、これらを所望の重合量の位置で接着係止して固定する構造を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のようにベルトの幅H4が約10cm以上の比較的広い幅のものを使用して図7に示すように人体に装着するものにおいては、本来、仙骨Aと腸骨Bとの仙腸関節Cを固定すべきところ、図7に示すように、ベルトの下縁を大転子E部の上部に当てるとベルトの上縁が殆ど腸骨Bの稜B´上に乗った状態になり、該仙腸関節C以外の広い箇所も圧迫することになり、次のような問題が生じる。
【0006】
▲1▼本来、仙腸関節部を固定するためにベルトを締め付けるものであるが、そのベルトの幅H4が広いため、下腹部をも圧迫し、装着しずらく、座位での作業にも支障を招き、更に、消化器病状(例えば下痢・腹痛)を引き起こす場合がある。
【0007】
▲2▼ベルトが下腹部にも達するため、座位と立位を繰り返すと、ベルトがずれるおそれがある。
【0008】
▲3▼ベルトが腸骨稜B´の直上の皮膚に当たるため、該皮膚がすれて皮膚潰瘍になるおそれがある。
【0009】
▲4▼ベルトの固定の部位が腸骨稜B´上部に集中するため、仙腸関節の固定にはなり難く、すなわち骨盤矯正にも役立たない問題がある。
【0010】
▲5▼いわゆる梨状筋症候群による坐骨神経痛には全く効果がない。
▲6▼ベルトの幅が広いため、本来の必腰部位以外の部分、例えば腹部をも広く圧迫するため、ゴルフなどの回転を必要とするスポーツにおいては、その運動が制限され、疲れ易い問題がある。
【0011】
▲7▼ベルトの幅が必要以上に、10cm以上と広いことから、そのベルトの持ち運びが不便である。
【0012】
更に、前記従来のようにベルトの主体部101を天然ゴムの帯材で形成すると、次のような問題点がある。
【0013】
▲1▼通気性が悪いため汗などで蒸れやすく、あせもや皮膚炎を起こしやすい。
▲2▼天然ゴムの臭いがし、装着を嫌う人が多い。
【0014】
更に、前記従来のようなベルトの装着の固定方法においては、面ファスナーの雌型係止ループ102と雄型係止爪103が、その接合面において相反する方向に引っ張られるため、その接着状態が剥れやすい問題がある。更に、ベルトの長さを、腰回りが大きい人や小さい人にも適用できるような一定の長さにするため、特に腰回りが小さい人が装着した場合には、ベルトの重合量が大きく(例えば1巻半)なり、装着しずらい問題がある。
【0015】
そこで本発明は、前記の各問題を解決する仙腸関節矯正用ベルトを提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とするものである。
【0017】
請求項2記載の発明は、人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とするものである。
【0018】
請求項3記載の発明は、主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とするものである。
【0019】
請求項4記載の発明は、主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とするものである。
【0020】
請求項5記載の発明は、主体部を伸縮可能な材料により帯状に形成するとともにその幅を略5cmに設定し、該主体部の一端側にバックルを設け、該バックルの裏面側に不織布からなるバックルカバーを設け、主体部の他端側には屈曲容易な材料からなる締着片を延設し、該締着片の表面と前記主体部の他端部の表面間にわたって面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪をベルトの長手方向に分離して設け、前記締着片を前記バックルに挿通して反転し、前記面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止するようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記主体部を通気性材料で形成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0023】
図1は本発明のベルトを示す表面図で、図2はそのベルト1を部分的に拡大示した平断面図で、該ベルト1は、主体部2と、バックル部3と、締着部4とから構成されている。
【0024】
主体部2はゴム糸と繊維糸とにより帯状に織成して伸縮性及び通気性を有するように形成された材料からなり、その表裏面は粗面になっている。また、該主体部2の長さL1は所定の長さに設定するものであるが、好ましくは60cm〜90cmの範囲内が良い。更に、該主体部2の幅H1は全長にわたって3cm〜8cmの範囲に設定するものであるが、好ましくは全長にわたって4cm〜6cm、更により好ましくは全長にわたって5cmが良い。図5において、H2は8cmの幅のベルトを示し、H3は5cmの幅のベルトを示す。
【0025】
前記バックル部3は、前記主体部2の一端部2aに革製の連結片5を折り曲げて重ね、これらを鳩目様のビス6で固着し、連結片5の折り曲げ部に長方形状のバックル7の一部を挿通して備えて構成されている。更に、前記連結片5とバックル7部の裏面側には、柔らかく肌ざわりの良い材料、例えば不織布からなるバックルカバー8が、前記ビス6によって備えられている。
【0026】
前記締着部4は、前記主体部2の他端側に締着片12を設けて形成されており、該主体部2の他端部2bの表面と締着片12の表面にわたって面ファスナー9の雌型係止ループ部10と該雌型係止ループ部10に係止する雄型係止爪部11が、ベルト1の長手方向に分離して設けられている。より詳しくは、主体部2の他端部2bの裏側に、革製で、前記主体部2の厚みより薄く屈曲性の良い締着片12の一端を縫製などで連結して、該締着片12を主体部2の他端2cより延長して設け、面ファスナー9の雌型係止ループ部10を主体部2の他端部2bの表面から締着片12の表面の一部にわたって配設し、雄型係止部11を、前記雌型係止ループ部10の端10aからベルト1の他端までの間に配設されている。図1及び図2において、10bは雌型係止ループ10の端、12aは締着片12の端を示す。
【0027】
前記のように、締着片12を設けたのは、後述するように、締着部4をバックル7に通して折り返す際に、その折り返し点が屈曲性の良い締着片12の部分に位置するようにして、その折り曲げ及び面ファスナー9の接着性を良くするためである。
【0028】
前記面ファスナー9部におけるベルト1の長手方向の長さL2は約40cmに設定されており、該面ファスナー9部と前記主体部2を含むベルト1の全長は100cm〜130cmに設定されている。更に、前記面ファスナー9の雄型係止爪部11におけるベルト1の長手方向の長さL3は約11cmに設定されている。更に、前記面ファスナー9及び締着片12の幅は前記主体部2の幅H1と同寸法に設定されている。
【0029】
次に前記本発明の仙腸関節用矯正用ベルト1の使用方法とその作用、効果について説明する。
【0030】
先ず、使用方法は、ベルト1を、図5に示すように、人体の腰部の外周において、腸骨Bの稜B´と大腿骨Dの大転子部Eとの間に位置させて巻き装着する。
【0031】
この巻き装着操作は、ベルト1の他端側に設けた締着片12をバックル7に内側から外側へ挿通して引っ張り、主体部2の腰部への固定力(圧迫力)が所望になった状態で締着片12を反転させてその締着片12の雄型係止爪部11を雌型係止ループ10に押圧して係止させる。これによりベルト1を所望の固定力で装着できる。
【0032】
また、この反転操作は、薄く屈曲性のよい締着片12で行なわれるため、その反転操作が容易である。
【0033】
また、この装着状態では、バックル7による引き力が締着片12の反転部に作用するため、バックル7による引き力が、面ファスナー9で接着された部分における主体部2と締着片12に対して同方向に作用し、前記従来のように、面ファスナーにおける雌型係止ループ部と雄型係止爪部が相反する方向に引っ張られる場合に比べて、ベルトの緩みを少なくすることができる。
【0034】
なお、本発明の仙腸関節矯正用ベルト1は、腸骨稜B´と大転子部Eの間を固定することを目的としたものであり、人の体格の大小を考慮して大転子上部にベルトの下線を当ててもベルトの上縁が腸骨稜B´にかからないような幅に設定した。このようなことから、本発明のベルト1の主体部2の幅H1を3cm〜8cmに設定した。また、最適な幅H3は5cmであった。
【0035】
次に、本発明のベルト1の幅を全長にわたって5cmに設定し、このベルト1を、図5に示すように腸骨稜B´と大腿骨大転子部Eとの間に位置して実装した結果、次のような効果が得られた。
【0036】
▲1▼腸骨稜を圧迫することなく、腸骨稜と大転子間のみを圧迫(固定)することにより、仙腸関節Cには均等な固定力が作用し、効率の良い骨盤矯正ができた。
【0037】
▲2▼梨状筋の緊張がほぐれ坐骨神経への圧迫が緩和され、痛みが取れた。
▲3▼腸骨稜と大転子間にベルト1を装着するため、ベルト1が上方へずれない。
【0038】
▲4▼ベルト1によって下腹部が圧迫されないため、前記従来のような運動への支障、消化器病状、装着状態のズレ、皮膚潰瘍、疲労などの問題を解消できた。
【0039】
▲5▼ベルト1が通気性を有するため、前記従来のように、汗などで蒸れたり、あせもや皮膚炎を起こすことも防止できた。
【0040】
▲6▼更に、ベルト1の幅が従来よりも小さいため、持ち運びも便利であり、更に天然ゴムの臭いも少ない。
【0041】
なお、本発明のベルト1の幅を3cm〜8cmに設定しても、上記と同様の効果が得られるが、5cmが最も効果的である。
【0042】
【発明の効果】
以上のようであるから、本発明の仙腸関節矯正用ベルトを人体に装着することにより、次のような効果を奏する。
【0043】
▲1▼腸骨稜を圧迫することなく、腸骨稜と大転子間のみを圧迫(固定)することにより、仙腸関節には均等な固定力が作用し、効率の良い骨盤矯正ができる。
【0044】
▲2▼梨状筋の緊張がほぐれ坐骨神経への圧迫が緩和され、痛みが取れる。
▲3▼腸骨稜と大転子間にベルトを装着するため、ベルトが上方へずれない。
【0045】
▲4▼ベルトによって下腹部が圧迫されないため、前記従来のような運動への支障、消化器病状、装着状態のズレ、皮膚潰瘍、疲労などの問題を解消できる。
【0046】
▲5▼ベルトを通気性材料で形成した場合には、前記従来のように、汗などで蒸れたり、あせもや皮膚炎を起こすことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す表面図で、主体部の一部が省略されている。
【図2】図1におけるベルトの部分的な拡大平断面図。
【図3】図1のベルトの斜視図。
【図4】図1のベルトの装着状態を示す斜視図。
【図5】図1のベルトの人体への装着位置を示す図。
【図6】従来のベルトを示す斜視図。
【図7】図6のベルトの人体への装着状態を示す図。
【符号の説明】
1 ベルト
2 主体部
3 バックル部
7 バックル
9 面ファスナー
10 雌型係止ループ
11 雄型係止爪
H1〜H3 ベルトの幅
Claims (6)
- 人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とする仙腸関節矯正用ベルト。
- 人体の腰部に巻き付けて仙腸関節を矯正するベルトであって、そのベルトの主体部を伸縮可能に形成するとともに該主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とする仙腸関節矯正用ベルト。
- 主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を3cm〜8cmの範囲に設定したことを特徴とする仙腸関節矯正用ベルト。
- 主体部を帯状に形成するとともに伸縮可能な材料で形成し、その一端側にバックルを設け、他端側の表面に面ファスナーを設けて、該面ファスナー部を前記バックルに挿通して反転し、面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止させるようにし、かつ、前記主体部の幅を5cmに設定したことを特徴とする仙腸関節矯正用ベルト。
- 主体部を伸縮可能な材料により帯状に形成するとともにその幅を略5cmに設定し、該主体部の一端側にバックルを設け、該バックルの裏面側に不織布からなるバックルカバーを設け、主体部の他端側には屈曲容易な材料からなる締着片を延設し、該締着片の表面と前記主体部の他端部の表面間にわたって面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪をベルトの長手方向に分離して設け、前記締着片を前記バックルに挿通して反転し、前記面ファスナーの雌型係止ループと雄型係止爪を係止するようにしたことを特徴とする仙腸関節矯正用ベルト。
- 前記主体部を通気性材料で形成した請求項1乃至5のいずれかに記載の仙腸関節矯正用ベルト。
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Cited By (2)
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JP2010085423A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Hoshino Gakki Co Ltd | 楽器用ストラップ及びストラップベルトの長さ調節方法 |
JP2014212864A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 株式会社白鳩 | ベルトサポーター |
-
2003
- 2003-08-11 JP JP2003206991A patent/JP2005058250A/ja active Pending
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