JP2005057519A - パルス幅変調回路およびこの回路を備えたスイッチングアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブリッジ接続された複数のスイッチ素子を有する電力増幅回路が接続されたパルス幅変調回路において、オーディオ信号が0Vのときに、負荷の両端に高周波成分が現れないようにすることのできるパルス幅変調回路を提供する。
【解決手段】 オーディオ信号と、所定の周期を有する第1のこぎり波とを第1比較回路13によって比較するとともに、オーディオ信号と、第1のこぎり波と同じ周期を有し、かつ第1のこぎり波の波形が反転された第2のこぎり波とを第2比較回路14によって比較する。そして、第1比較回路13および第2比較回路14の出力を電力増幅回路15に与える。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、パルス幅変調回路およびこの回路を備えたスイッチングアンプに関するものである。
従来、スイッチングアンプ(たとえばオーディオアンプ)の中には、入力信号をパルス幅変調(PWM)してその変調信号を出力するパルス幅変調回路と、ブリッジ接続された複数のスイッチ素子を有する電力増幅回路とを備えたものがある(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2003−179445号公報
このスイッチングアンプでは、入力信号を増幅させる際、電力増幅回路にパルス幅変調回路からのパルス幅変調信号を与えることにより、負荷(たとえばスピーカ)の両端にかかる電圧を制御している。すなわち、このスイッチングアンプでは、負荷に与える電源電圧の通電時間を変化させることにより、実質的に負荷に与える電圧レベルを変化させ、負荷から音声を外部に出力させるようにしている。
図10は、従来のパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプの一例を示すブロック図である。このスイッチングアンプによると、オーディオ信号発生源AUから出力されるオーディオ信号としての入力信号は、第1パルス幅変調回路41に入力されるとともに、第2パルス幅変調回路42に入力される。第1および第2パルス幅変調回路41,42に入力されたオーディオ信号は、それぞれ独立に、そのレベルの大小に応じて時間幅が規定されたパルス信号に変調される。なお、一般的には、第2パルス幅変調回路42の出力は、第1パルス幅変調回路41の出力の反転信号になっている場合が多い。
第1パルス幅変調回路41および第2パルス幅変調回路42の出力は、電力増幅回路15に入力される。電力増幅回路15は、第1パルス幅変調回路41に接続された第1電力増幅回路15aと、第2パルス幅変調回路42に接続された第2電力増幅回路15bとによって構成されている。
第1電力増幅回路15aは、図11に示すように、第1パルス幅変調回路41に接続された第1スイッチ駆動部15Aと、正極側電源V1に接続されたスイッチSW1と、このスイッチSW1に接続されるとともに負極側電源V2に接続されたスイッチSW2とからなる。第1スイッチ駆動部15Aは、スイッチSW1,SW2に対して互いに反転したオン、オフ信号を出力する。すなわち、第1スイッチ駆動部15Aは、第1パルス幅変調回路41の出力がHIGHのとき、スイッチSW1をオンにする一方、スイッチSW2をオフにするように制御し、第1パルス幅変調回路41の出力がLOWのとき、スイッチSW1をオフにする一方、スイッチSW2をオンにするように制御する。なお、正極側電源V1および負極側電源V2は、ともに正の電圧を示す電源であってもよく、たとえばその電圧がV1>V2の関係にあってもよい。
また、第2電力増幅回路15bは、第2パルス幅変調回路42に接続された第2スイッチ駆動部15Bと、正極側電源V1に接続されたスイッチSW3と、このスイッチSW3に接続されるとともに負極側電源V2に接続されたスイッチSW4とからなる。第2スイッチ駆動部15Bは、スイッチSW3,SW4に対して互いに反転したオン、オフ信号を出力する。すなわち、第2スイッチ駆動部15Bは、第2パルス幅変調回路42の出力がHIGHのとき、スイッチSW3をオンにする一方、スイッチSW4をオフにするように制御し、第2パルス幅変調回路42の出力がLOWのとき、スイッチSW3をオフにする一方、スイッチSW4をオンにするように制御する。
スイッチSW1,SW2の中点には、第1ローパスフィルタLP1が接続され、スイッチSW3,SW4の中点には、第2ローパスフィルタLP2が接続されている。そして、ローパスフィルタLP1およびローパスフィルタLP2には、たとえばスピーカといった負荷Lが接続されている。
ここで、オーディオ信号は、説明の便宜のため、たとえば図12に示すように、階段状に増加していくとすると、第1パルス幅変調回路41は、図10または図11の点a(第1電力増幅回路15aのスイッチSW1,SW2の中点)において、オン区間の幅(このオン区間に電源電圧が供給される)がオーディオ信号のレベル増加にともない次第に長くなるようなパルス幅変調信号を出力する。一方、第2パルス幅変調回路42は、図10または図11の点b(第2電力増幅回路15bのスイッチSW3,SW4の中点)において、オン区間の幅がオーディオ信号のレベル増加にともない次第に短くなるようなパルス幅変調信号を出力する。
そのため、a−b間の電圧波形(すなわち負荷Lに対する、第1および第2ローパスフィルタLP1,LP2前の電力増幅回路15の出力波形)は、オーディオ信号が負の値のときには(図12のS1参照)、グランド電位を基準にして負側に現れ、オーディオ信号が正の値のときには(図12のS2参照)、正側に現れる。また、オーディオ信号が0Vのときには(図12のS3参照)、点aおよび点bの波形が同相となるため、負荷Lの両端が同電位となり、負荷Lにおける出力も0になる。
図13は、他の従来のパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプの一例を示すブロック図である。このパルス幅変調回路では、オーディオ信号がそれを正の信号および負の信号に分離するための正負分離回路43に入力される。正負分離回路43によって分離された正の信号は、正側パルス幅変調回路44に入力され、オーディオ信号のうち正の信号部分のみにおいてパルス幅変調信号に変換される。一方、正負分離回路43によって分離された負の信号は、負側パルス幅変調回路45に入力され、オーディオ信号のうち負の信号部分のみにおいてパルス幅変調信号に変換される。
正側パルス幅変調回路44および負側パルス幅変調回路45の各出力は、電力増幅回路15の第1電力増幅回路15aおよび第2電力増幅回路15bにそれぞれ入力される。ここで、正側パルス幅変調回路44は、図14に示すように、オーディオ信号のうち正の信号部分のみに対してパルス幅変調信号に変換するため、図13のa点において、グランド電位に対して正側のみに現れるような電圧波形が出力される。一方、負側パルス幅変調回路45は、オーディオ信号のうち負の信号部分のみに対してパルス幅変調信号に変換するため、図13のb点において、グランド電位に対して負側のみに現れるようなパルス電圧波形が出力される。
そのため、a−b間の電圧波形は、オーディオ信号が負の値のときには、負側パルス幅変調回路45から出力された波形が反転されたものとなり、オーディオ信号が正の値のときには、正側パルス幅変調回路44から出力された波形と同一のパルス幅を有する波形となる。また、オーディオ信号が0Vのときには、パルス幅変調信号も0Vを示し、その結果、負荷Lの両端の電圧は同電位になるので、負荷Lにおける出力も0になる。
上記のようなスイッチングアンプでは、オーディオ信号が0Vのときに、負荷Lの両端にノイズの原因となる高周波成分が現れないようにすることが重要となるが、上記従来例においては、以下の理由により、負荷Lの両端に高周波成分が現れないようにすることが困難であるときがある。すなわち、従来例の前者のスイッチングアンプでは、第1パルス幅変調回路41および第2パルス幅変調回路42のそれぞれにおいて、オーディオ信号が0Vのときに、パルス幅変調信号のデユーティ比が正確に50%になっていなければならず、このデューティ比がずれると、負荷Lの両端に高周波成分が現れるおそれがあるといったことがあった。
また、従来例の後者のスイッチングアンプでは、オーディオ信号を正負分離回路43によって分離しているため、その分離精度によっては、必ずしも正側の信号のみおよび負側の信号のみをパルス幅変調されるとは限らない。すなわち、オーディオ信号の正負の分離が正確にできないと、オーディオ信号が0Vのときに、負荷Lにおける両端電圧が同電位にならないおそれがあり、負荷Lの両端に高周波成分が現れるおそれがあるといったことがあった。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ブリッジ接続された複数のスイッチ素子を有する電力増幅回路が接続されたパルス幅変調回路において、オーディオ信号が0Vのときに、負荷の両端に高周波成分が現れないようにすることのできるパルス幅変調回路を提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明の第1の側面によって提供されるパルス幅変調回路によれば、複数のスイッチ手段を所定のタイミングで切り替えることにより負荷に対する通電時間を変化させる電力増幅回路の前段に設けられ、かつ入力信号を所定の時間幅を有するパルス信号に変換して前記電力増幅回路に出力するパルス幅変調回路であって、所定の周期を有する第1のこぎり波を生成する第1のこぎり波生成手段と、前記第1のこぎり波と同じ周期を有し、かつ前記第1のこぎり波の波形が反転された第2のこぎり波を生成する第2のこぎり波生成手段と、前記第1のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記第1のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第1比較手段と、前記第2のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記第2のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第2比較手段とを備え、前記第1比較手段および第2比較手段の出力を前記電力増幅回路に与えることを特徴としている。
従来の構成では、入力信号(たとえばオーディオ信号)を別々に第1および第2パルス幅変調回路で変調し、各パルス幅変調回路からのパルス幅変調信号の差に基づく電圧が負荷に与えられていたので、オーディオ信号が0Vのときには、両パルス幅変調信号のデューティ比をともに正確に50%にする必要があった。また、他の従来の構成では、オーディオ信号を正の信号と負の信号とに分離し、分離した信号を別々に正側パルス幅変調回路および負側パルス幅変調回路で変調し、各パルス幅変調信号の差が負荷に与えられていたので、正負分離回路によってオーディオ信号の正の信号と負の信号とを正確に分離する必要があった。
しかしながら、本願発明によれば、オーディオ信号に対して第1のこぎり波生成手段からの第1のこぎり波と、第1のこぎり波と同じ周期を有しかつ波形が反転された第2のこぎり波とを比較して、その比較された信号(パルス幅変調信号)に基づく電圧を電力増幅回路に与えている。
そのため、従来の構成のように、オーディオ信号が0V入力時に、電力増幅回路に入力される2つのパルス幅変調信号のデューティ比をともに正確に50%にする必要もなく、オーディオ信号を正負に分離していないのでオーディオ信号の正の信号と負の信号とを正確に分離する必要もない。したがって、従来の構成に比べ、オーディオ信号が0Vのときに、より確実に負荷の両端にノイズの原因となる高周波成分が現れないようにすることができるとともに、より容易にかつ適格に電力増幅回路に対してパルス幅変調信号を与えることができる。
本願発明の第2の側面によって提供されるパルス幅変調回路によれば、複数のスイッチ手段を所定のタイミングで切り替えることにより負荷に対する通電時間を変化させる電力増幅回路の前段に設けられ、かつ入力信号を所定の時間幅を有するパルス信号に変換して前記電力増幅回路に出力するパルス幅変調回路であって、所定の周期を有するのこぎり波を生成するのこぎり波生成手段と、前記入力信号を反転させる反転手段と、前記のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第1比較手段と、前記のこぎり波生成手段の出力と前記反転手段の出力とを比較し、前記のこぎり波に対する入力信号を反転した信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第2比較手段とを備え、前記第1比較手段および第2比較手段の出力を前記電力増幅回路に与えることを特徴としている。
この構成によれば、反転手段によって反転されたオーディオ信号とのこぎり波生成回路とを比較することによって、第1の側面によって提供されるパルス幅変調回路と同等の機能を実現することができ、良好なパルス幅変調信号を電力増幅回路に与えることができる。そのため、オーディオ信号が0Vのときに、負荷の両端にノイズの原因となる高周波成分が現れないようにすることができる。すなわち、従来の構成に比べ、のこぎり波生成手段がひとつで済むことになり、回路構成が簡略化され、部品コストの低減化を図ることができる。
本願発明の好ましい実施の形態によれば、前記入力信号のノイズ成分を除去するための除去手段を備えていてもよい。この場合、除去手段は、前記入力信号を積分する積分回路と、前記積分回路により積分された入力信号を所定のタイミングでサンプルホールドするサンプルホールド回路とによって構成されておればよい。
本願発明の第3の側面によって提供されるスイッチングアンプは、本願発明の第1の側面および第2の側面によって提供されるパルス幅変調回路を備えることを特徴としている。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明の実施例1にかかるパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。このスイッチングアンプ(たとえばオーディオアンプ)では、入力信号としてのオーディオ信号を増幅させる際、後述するように、ブリッジ接続された4個のスイッチSW1〜SW4を有する電力増幅回路15が用いられ、この電力増幅回路15にパルス幅変調回路1からのパルス幅変調信号を与えることにより、負荷L(たとえばスピーカ)の両端にかかる電圧を制御するようにしている。すなわち、このスイッチングアンプでは、負荷Lに与える電源電圧の通電時間を変化させることにより、実質的に負荷Lに与える電圧レベルを変化させ、負荷Lから外部に出力される音声のレベルを変化させるようにしている。
このスイッチングアンプでは、オーディオ信号を発生させるオーディオ信号発生源AUにパルス幅変調回路1が接続され、パルス幅変調回路1に電力増幅回路15が接続されている。電力増幅回路15には、第1ローパスフィルタLP1および第2ローパスフィルタLP2がそれぞれ接続され、各ローパスフィルタLP1,LP2には、スピーカなどの負荷Lが接続されている。
パルス幅変調回路1は、たとえばオーディオ信号をパルス幅変調(PWM)してその変調信号を出力するものである。パルス幅変調回路1は、図1に示すように、第1のこぎり波生成回路11と、第2のこぎり波生成回路12と、第1比較回路13と、第2比較回路14とによって構成されている。
第1のこぎり波生成回路11は、グランド電位(基準電位)を基準にして正側に現れる第1のこぎり波(図2のA参照)を生成する回路である。第1のこぎり波は、たとえばグランド電位から所定の傾きでレベルが上昇し、一定期間後にグランド電位に瞬時に降下する波形を有する。
第2のこぎり波生成回路12は、グランド電位を基準にして負側に現れる第2のこぎり波(図2のB参照)を生成する回路である。第2のこぎり波は、第1のこぎり波に対して同じ周期を有し、かつグランド電位を境にして反転される波形である。すなわち、第1のこぎり波の波形と第2のこぎり波の波形とはグランド電位のラインに対して鏡像の関係をなしている。第2のこぎり波は、たとえばグランド電位から所定の傾きでレベルが下降し、一定期間後にグランド電位に瞬時に上昇する波形を有する。
第1比較回路13は、たとえばコンパレータによって構成され、オーディオ信号発生源AUからのオーディオ信号と、第1のこぎり波生成回路11からの第1のこぎり波とを比較し、第1のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する回路である。第1比較回路13では、この入力端子inにオーディオ信号が入力され、リファレンス端子refに第1のこぎり波が入力される。たとえば、第1比較回路13では、オーディオ信号が第1のこぎり波より大のとき、出力端子から「HIGH」レベルの信号が出力される。逆に、オーディオ信号が第1のこぎり波より小のとき、出力端子から「LOW」レベルの信号が出力される。この第1比較回路13の出力端子には、電力増幅回路15の第1電力増幅回路15a(後述)が接続される。したがって、第1電力増幅回路15aには、図2に示す第1パルス幅変調信号S1が入力される。
第2比較回路14は、たとえばコンパレータによって構成され、オーディオ信号発生源AUからのオーディオ信号と、第2のこぎり波生成回路12からの第2のこぎり波とを比較し、第2のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する回路である。第2比較回路14では、この入力端子inには、第1比較回路13とは異なり、第2のこぎり波が入力され、リファレンス端子refには、オーディオ信号が入力される。たとえば、第2比較回路14では、オーディオ信号が第2のこぎり波より小のとき、第2比較回路14の出力端子から「HIGH」レベルの信号が出力される。逆に、オーディオ信号が第2のこぎり波より大のとき、出力端子から「LOW」レベルの信号が出力される。この第2比較回路14の出力端子には、電力増幅回路15の第2電力増幅回路15b(後述)が接続される。したがって、第2電力増幅回路15bには、図2に示す第2パルス幅変調信号S2が入力される。
電力増幅回路15は、第1および第2比較回路13,14の出力(パルス幅変調信号)に応じて負荷Lに供給される電圧を制御するものである。電力増幅回路15は、第1電力増幅回路15aおよび第2電力増幅回路15bを備えており、図3に示すように、電源電圧に接続された4個のスイッチSW1〜SW4がブリッジ接続された構成を含んでいる。
詳細には、第1電力増幅回路15aは、第1比較回路13に接続された第1スイッチ駆動部15Aと、この第1スイッチ駆動部15Aによってオン、オフ制御されるスイッチSW1,SW2とからなる。また、第2電力増幅回路15bは、第2比較回路14に接続された第2スイッチ駆動部15Bと、この第2スイッチ駆動部15Bによってオン、オフ制御されるSW3,SW4とからなる。
スイッチSW1およびSW3の一方端は、正極側電源V1に接続され、スイッチSW1の他方端はスイッチSW2の一方端に、スイッチSW3の他方端はスイッチSW4の一方端にそれぞれ接続されている。そして、スイッチSW2およびSW4の他方端は、負極側電源V2に接続されている。なお、正極側電源V1および負極側電源V2は、ともに正の電圧を示す電源であってもよく、たとえばその電圧がV1>V2の関係にあってもよい。
第1スイッチ駆動部15Aは、第1比較回路13の出力に基づいて、スイッチSW1,SW2に対して互いに反転したオン、オフ信号を出力する。すなわち、第1スイッチ駆動部15Aは、第1比較回路13の出力がHIGHのとき、スイッチSW1をオンにする一方、スイッチSW2をオフにするように制御し、第1比較回路13の出力がLOWのとき、スイッチSW1をオフにする一方、スイッチSW2をオンにするように制御する。
また、第2スイッチ駆動部15Bは、第2比較回路14の出力に基づいて、スイッチSW3,SW4に対して互いに反転したオン、オフ信号を出力する。すなわち、第2スイッチ駆動部15Bは、第2比較回路14の出力がHIGHのとき、スイッチSW3をオンにする一方、スイッチSW4をオフにするように制御し、第2比較回路14の出力がLOWのとき、スイッチSW3をオフにする一方、スイッチSW4をオンにするように制御する。
第1ローパスフィルタLP1および第2ローパスフィルタLP2は、入力される信号の高周波成分を除去するための回路であり、たとえばコイルとコンデンサ(ともに図示せず)の結合回路からなる。第1ローパスフィルタLP1は、その一方端が上記第1電力増幅回路15aのスイッチSW1の他方端とスイッチSW2の一方端との間に接続され、その他方端が負荷Lに接続されている。また、第2ローパスフィルタLP2は、その一方端が第2電力増幅回路15bのスイッチSW3の他方端とスイッチSW4の一方端との間に接続され、その他方端が負荷Lに接続されている。
上記した構成によると、オーディオ信号は、第1比較回路13に入力され、第1比較回路13のリファレンス端子refに入力される第1のこぎり波と比較され、第1比較回路13からは、第1のこぎり波に対するオーディオ信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する第1パルス幅変調信号S1が出力される。具体的には、図2に示すように、オーディオ信号が第1のこぎり波より大のとき、「HIGH」レベルとなり、オーディオ信号が第1のこぎり波より小のとき、「LOW」レベルとなる第1パルス幅変調信号S1が出力される。
すなわち、オーディオ信号が正の値のときは、オーディオ信号は常に第2のこぎり波より大であるから、第2比較回路14からは「LOW」レベルの信号が出力され(すなわち、第2パルス幅変調信号S2は出力されず)、オーディオ信号が第1のこぎり波より大のときに「HIGH」レベルとなり、オーディオ信号が第1のこぎり波より小のときに「LOW」レベルとなる第1パルス幅変調信号S1が第1比較回路13から出力される。この第1比較回路13から出力される第1パルス幅変調信号S1に基づいて、第1電力増幅回路15aの第1スイッチ駆動部15Aが動作し、第1電力増幅回路15aのスイッチSW1,SW2をオン、オフさせる。たとえば、第1パルス幅変調信号S1がHIGHのとき、スイッチSW1をオン動作させる一方、スイッチSW2をオフ動作させる。また、第1パルス幅変調信号S1がLOWのとき、スイッチSW1をオフ動作させる一方、スイッチSW2をオン動作させる。
また、オーディオ信号は、第2比較回路14にも入力され、第2比較回路14のリファレンス端子refに入力される第2のこぎり波と比較され、第2比較回路14からは、第2のこぎり波に対するオーディオ信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する第2パルス幅変調信号S2が出力される。具体的には、オーディオ信号が第2のこぎり波より小のとき、「HIGH」レベルとなり、オーディオ信号が第2のこぎり波より大のとき、「LOW」レベルとなる第2パルス幅変調信号S2が出力される。
すなわち、オーディオ信号が負の値のときは、オーディオ信号は常に第1のこぎり波より小であるから、第1比較回路13からは「LOW」レベルの信号が出力され(すなわち、第1パルス幅変調信号S1は出力されず)、オーディオ信号が第2のこぎり波より小のときに「HIGH」レベルとなり、オーディオ信号が第2のこぎり波より大のときに「LOW」レベルとなる第2パルス幅変調信号S2が第2比較回路14から出力される。この第2比較回路14から出力される第2パルス幅変調信号S2に基づいて、第2電力増幅回路15bの第2スイッチ駆動部15Bが動作し、第2電力増幅回路15bのスイッチSW3,SW4をオン、オフさせる。たとえば、第2パルス幅変調信号S2がHIGHのとき、スイッチSW3をオン動作させる一方、スイッチSW4をオフ動作させる。また、第2パルス幅変調信号S2がLOWのとき、スイッチSW3をオフ動作させる一方、スイッチSW4をオン動作させる。
上記スイッチSW1〜SW4がオン、オフ動作されることにより、第1電力増幅回路15aおよび第2電力増幅回路15bの出力電圧差は、図2のa−b間の電圧波形のようになる。すなわち、オーディオ信号が正の値のときは、第2パルス幅変調信号S2がLOWであるので、スイッチSW3は常時オフであるとともに、スイッチSW4は常時オンであり、第1比較回路13から出力される第1パルス幅変調信号S1に基づいてスイッチSW1,SW2が互いに反転されてオン・オフ切り換えされるから、a−b間にはV1−V2〔V〕の振幅を有する第1パルス幅変調信号S1と同一のパルス幅で変化する電圧が印加される。なお、図2に示すa−b間の電圧波形では、a点からb点に電流が流れる方向のa−b間電圧を正電圧で示し、逆に電流が流れる方向のa−b間電圧を負電圧で示している。
一方、オーディオ信号が負の値のときは、第1パルス幅変調信号S1がLOWであるので、スイッチSW1は常時オフであるとともに、スイッチSW2は常時オンであり、第2比較回路14から出力される第2パルス幅変調信号S2に基づいてスイッチSW3,SW4が互いに反転されてオン・オフ切り換えされるから、b−a間にはV2−V1〔V〕の振幅を有する第2パルス幅変調信号S2と同一のパルス幅で変化する電圧が印加される。
ここで、図10に示した従来の構成では、オーディオ信号を別々に第1および第2パルス幅変調回路41,42で変調し、各パルス幅変調回路41,42からのパルス幅変調信号の差に基づく電圧が負荷Lに与えられていたので、オーディオ信号が0Vのときには、両パルス幅変調信号のデューティ比をともに正確に50%にする必要がある一方、図13に示した従来の構成では、オーディオ信号を正の信号と負の信号とに分離し、分離した信号を別々に正側パルス幅変調回路44および負側パルス幅変調回路45で変調し、各パルス幅変調信号の差が負荷Lに与えられていたので、正負分離回路43によってオーディオ信号の正の信号と負の信号とを正確に分離する必要があった。
しかしながら、この実施例1にかかるパルス幅変調回路1では、グランド電位を基準に波形の変化が互いに鏡像関係となる第1のこぎり波と第2のこぎり波とをそれぞれ第1のこぎり波生成回路11と第2のこぎり波生成回路12とで生成し、オーディオ信号に対して第1のこぎり波生成回路11からの第1のこぎり波と、第2のこぎり波生成回路12からの第2のこぎり波とをそれぞれ比較して図2に示す第1および第2パルス幅変調信号S1,S2を生成している。そして、これらの第1および第2パルス幅変調信号S1,S2を第1電力増幅回路15aおよび第1電力増幅回路15bに与えているので、オーディオ信号が0Vのときは常にスイッチSW1〜SW4はオフ状態となり、確実にa−b間の電圧を0Vにすることができる。
すなわち、図2のオーディオ信号が0V付近の当該オーディオ信号と第1,第2のこぎり波との関係を見れば明らかなように、オーディオ信号が0Vとなる点Pは、常に第1のこぎり波Aの三角形の底辺(0Vライン)上にあり、オーディオ信号のレベル>第2のこぎり波Bのレベル,第1のこぎり波Aのレベル>オーディオ信号のレベルの関係が成立しているから、第1比較回路13から出力される第1パルス幅変調信号S1と第2比較回路14から出力される第2パルス幅変調信号S2はいずれも「LOW」レベルとなり、スイッチSW1,SW3はいずれも必ずオフ状態となり、a−b間の電圧は0Vとなる。
したがって、本実施例1にかかるパルス幅変調回路1では、電力増幅回路15に入力される2つのパルス幅変調信号のデユーティ比をともに50%にする必要がなく、オーディオ信号を正負に分離していないので正確に正負の分離する必要もないので、従来の構成に比べ、オーディオ信号が0Vのとき、より確実に負荷Lの両端にノイズの原因となる高周波成分が現れないようにすることができるとともに、より容易にかつ適格に電力増幅回路15に対してパルス幅変調信号を与えることができる。
図4は、本願発明の実施例2にかかるパルス幅変調回路1を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。
ここで、図1に示したパルス幅変調回路1では、図5に示すように、オーディオ信号にインパルス性のノイズ(図5のN参照)が混入すると、図1のa−b間の電圧波形は、そのインパルス性のノイズによって乱れ(図5のa−b間の電圧波形参照)、電力増幅回路15に対して良好なパルス幅変調信号を出力することができなくなる。そこで、この実施例2にかかるパルス幅変調回路1では、積分回路21およびサンプルホールド回路22を設け、これらによってオーディオ信号に混入するインパルス性のノイズを除去するようにしている。
具体的には、積分回路21は、抵抗R1、コンデンサC1、第1パルス発生回路23、およびリセットスイッチRSによって構成されている。接続構成を説明すると、抵抗R1の一端はオーディオ信号発生源AUに接続され、抵抗R1の他端には、一端がグランド電位に接続されたコンデンサC1の他端が接続されている。この抵抗R1およびコンデンサC1によってオーディオ信号が積分される。
抵抗R1の他端には、一端がグランド電位に接続されたリセットスイッチRSの他端が接続されている。このリセットスイッチRSは、第1パルス発生回路23から出力されるパルス信号に基づいてオン、オフ動作される。また、抵抗R1の他端には、入力抵抗R2の一端が接続され、その他端にはバッファアンプ25の一方の入力端子が接続されている。バッファアンプ25の出力端子は、他方の入力端子にフィードバックされているとともに、サンプルホールド回路22に接続されている。
サンプルホールド回路22は、サンプル用スイッチSW5、第2パルス発生回路24、およびコンデンサC2からなり、サンプル用スイッチSW5の一端にバッファアンプ25の出力端子が接続されている。サンプル用スイッチSW5の他端は、一端がグランド電位に接続されたコンデンサC2の他端に接続されているとともに、第1比較回路13の入力端子および第2比較回路14のリファレンス端子refに接続されている。このサンプル用スイッチSW5は、第2パルス発生回路24から出力されるパルス信号に基づいてオン、オフ動作される。なお、その他の構成については、上記実施例1の構成と略同様である。
この構成によると、図6に示すように、第2パルス発生回路24からのパルス信号により、サンプル用スイッチSW5がオンする。これにより、抵抗R1およびコンデンサC1によって積分され、充電された電圧がサンプルされる。第1パルス発生回路23からのパルス信号は、第2パルス発生回路24からのパルス信号の立下りでオンするようになっており、この第1パルス発生回路23からのオン信号によりリセットスイッチRSがオンする。これにより、コンデンサC1に充電された電圧が放電される。
そのため、オーディオ信号は、図7に示すように、階段状に変化するようにレベル変換されることになり、上記したインパルス性のノイズを吸収することが可能となる。そのため、この実施例2にかかるパルス幅変調回路では、パルス幅変調を良好に行うことができる。
図8は、本願発明の実施例3にかかるパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。
この実施例3にかかるパルス幅変調回路1では、図1に示した実施例1のパルス幅変調回路1に比べて、のこぎり波を生成するための回路であるのこぎり波生成回路がひとつのみ設けられているとともに、オーディオ信号を反転するための反転回路32が設けられている。接続構成を説明すると、オーディオ信号発生源AUは、第1比較回路13の入力端子inに接続されるとともに、反転回路32の入力端に接続されている。反転回路32の出力端は、第2比較回路14の入力端子inに接続されている。また、のこぎり波生成回路31は、第1比較回路13および第2比較回路14のリファレンス端子refにそれぞれ接続されている。なお、その他の構成については、上記実施例1の構成と略同様である。
この構成によれば、第1比較回路13では、オーディオ信号が入力端子inに入力され、のこぎり波生成回路31からののこぎり波がリファレンス端子refに入力され、それらが比較される。また、第2比較回路14では、反転回路32によって反転されたオーディオ信号と、第1比較回路13に入力されるのこぎり波と同じのこぎり波がリファレンス端子refに入力される。そのため、第1電力増幅回路15aおよび第2電力増幅回路15bの出力電圧差は、図9に示すa−b間の電圧波形のようになる。
すなわち、オーディオ信号が正の値であるとき、オーディオ信号がのこぎり波より大のときに「HIGH」レベルとなり、オーディオ信号がのこぎり波より小のときに「LOW」レベルとなる第1パルス幅変調信号S1が第1比較回路13から出力される。したがって、オーディオ信号が正の値のときは、第2パルス幅変調信号S2がLOWであるので、スイッチSW3は常時オフであるとともに、スイッチSW4は常時オンであり、第1比較回路13から出力される第1パルス幅変調信号S1に基づいて、スイッチSW1,SW2が互いに反転されてオン・オフ切り換えされるから、a−b間にはV1−V2〔V〕の振幅を有する第1パルス幅変調信号S1と同一のパルス幅で変化する電圧が印加される。
一方、反転回路32によって反転されたオーディオ信号が正の値であるとき、反転されたオーディオ信号がのこぎり波より大のときに「HIGH」レベルとなり、反転されたオーディオ信号がのこぎり波より小のときに「LOW」レベルとなる第2パルス幅変調信号S2が第2比較回路14から出力される。したがって、反転されたオーディオ信号が正の値のときは、第1パルス幅変調信号S1がLOWであるので、スイッチSW1は常時オフであるとともに、スイッチSW2は常時オンであり、第2比較回路14から出力される第2パルス幅変調信号S2に基づいてスイッチSW3,SW4が互いに反転されてオン・オフ切り換えされるから、b−a間にはV2−V1〔V〕の振幅を有する第2パルス幅変調信号S2と同一のパルス幅で変化する電圧が印加される。
このように、上記構成によれば、のこぎり波生成回路31を複数備えなくとも、反転回路32によって実施例1に示した第2のこぎり波生成回路12と同等の機能を実現でき、良好なパルス幅変調信号を電力増幅回路15に与えることができ、オーディオ信号が0Vのときに、負荷Lの両端にノイズの原因となる高周波成分が現れないようにすることができる。すなわち、実施例1の構成に比べ、のこぎり波生成回路31がひとつで済むことになり、回路構成が簡略化され、部品コストの低減化を図ることができる。
なお、実施例3のパルス幅変調回路1では、実施例2において説明した、積分回路21やサンプルホールド回路22がオーディオ信号発生源AUの出力端に設けられていてもよい。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、電力増幅回路15の構成は、上記した実施例に限るものではなく、スイッチ素子が4個以上設けられていてもよい。
上記パルス幅変調回路1は、スイッチングアンプ以外の種々の装置にも適用できる。
本願発明の実施例1にかかるパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 図1に示す電力増幅回路の出力を表す波形図である。 図1に示す電力増幅回路の回路例である。 実施例2にかかるパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 図1に示すパルス幅変調回路においてノイズが混入したときの電力増幅回路の出力を表す波形図である。 図4に示す電力増幅回路の出力を表す波形図である。 積分回路およびサンプルホールド回路の動作を説明するための図である。 本願発明の実施例3にかかるパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 図8に示す電力増幅回路の出力を表す波形図である。 従来のパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 図10に示す電力増幅回路の回路例である。 図11に示す電力増幅回路の出力を表す波形図である。 他の従来のパルス幅変調回路を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 図13に示す電力増幅回路の出力を表す波形図である。
符号の説明
1 パルス幅変調回路
11 第1のこぎり波生成回路
12 第2のこぎり波生成回路
13 第1比較回路
14 第2比較回路
15 電力増幅回路
15a 第1電力増幅回路
15b 第2電力増幅回路
L 負荷
AU オーディオ信号発生源

Claims (5)

  1. 複数のスイッチ手段を所定のタイミングで切り替えることにより負荷に対する通電時間を変化させる電力増幅回路の前段に設けられ、かつ入力信号を所定の時間幅を有するパルス信号に変換して前記電力増幅回路に出力するパルス幅変調回路であって、
    所定の周期を有する第1のこぎり波を生成する第1のこぎり波生成手段と、
    前記第1のこぎり波と同じ周期を有し、かつ前記第1のこぎり波の波形が反転された第2のこぎり波を生成する第2のこぎり波生成手段と、
    前記第1のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記第1のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第1比較手段と、
    前記第2のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記第2のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第2比較手段とを備え、
    前記第1比較手段および第2比較手段の出力を前記電力増幅回路に与えることを特徴とする、パルス幅変調回路。
  2. 複数のスイッチ手段を所定のタイミングで切り替えることにより負荷に対する通電時間を変化させる電力増幅回路の前段に設けられ、かつ入力信号を所定の時間幅を有するパルス信号に変換して前記電力増幅回路に出力するパルス幅変調回路であって、
    所定の周期を有するのこぎり波を生成するのこぎり波生成手段と、
    前記のこぎり波生成手段の出力と前記入力信号とを比較し、前記のこぎり波に対する入力信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第1比較手段と、
    前記入力信号を反転させる反転手段と、
    前記のこぎり波生成手段の出力と前記反転手段の出力とを比較し、前記のこぎり波に対する入力信号を反転した信号のレベルの大小関係に対応してレベルが反転する信号を出力する第2比較手段とを備え、
    前記第1比較手段および第2比較手段の出力を前記電力増幅回路に与えることを特徴とする、パルス幅変調回路。
  3. 前記入力信号のノイズ成分を除去するための除去手段を備える、請求項1または2に記載のパルス幅変調回路。
  4. 前記除去手段は、前記入力信号を積分する積分回路と、前記積分回路により積分された入力信号を所定のタイミングでサンプルホールドするサンプルホールド回路とによって構成されている、請求項3に記載のパルス幅変調回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のパルス幅変調回路を備えることを特徴する、スイッチングアンプ。
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