JP2005057177A - 半導体集積回路装置およびその設計方法と検査方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその設計方法と検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通常使用時には出力信号の出力スイッチング時期をシフトし、検査時にはスイッチングを同時にする回路により、電源端子の増加を抑制し、かつ検査時間の増加を抑制する半導体集積回路装置とその設計方法およびその検査方法を提供する。
【解決手段】単位I/Oセル内の回路において、通常使用時には、外部クロックを遅延させるクロック遅延用バッファ回路2の出力を選択し、検査時には外部クロックを選択する通常・検査モード切替セレクタ9の出力信号を同期出力用のフリップフロップ回路1のクロック端子CKに接続することにより、通常使用時にはI/Oセルによる電源電流のピーク電流を平均化し、電源端子の増加を抑制し、かつ検査時には遅延値最小から最大までを1つのストローブポイントで網羅することができ、複数のストローブポイントでの検査実施の必要がなく、検査時間増大を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、SiやGaAsなどからなる半導体基板上或いはその基板の内部にトランジスタ、ダイオード、抵抗、およびコンデンサなどを作り込み、その表面を薄い絶縁物膜(主としてSiO2膜)で覆った後、その上から導電性膜で配線や端子を取り付けるようにした半導体集積回路装置に係り、特に、半導体集積回路装置のパッケージに設定する電源端子の数を、任意に決定することができ、かつそれに伴う検査時間の増大を防止した半導体集積回路装置およびその設計方法とその検査方法に関するものである。
以下、従来の一例について、図面を参照しながら説明する。
一般的に半導体集積回路装置に設けられる電源端子の数は、出力バッファが動作する際、VDD〜VSS間に瞬時に流れるスイッチング電流量に比例して増加させる必要がある。しかし、半導体集積回路装置に設けることができる端子の数は限られており、このような有限な数の端子を電源端子に用いるとすれば、入力信号や出力信号および双方向信号のための信号端子として使用できる端子の数は減少せざるをえない。したがって、増加する電源端子の数は、できるだけ少なく抑えることが望まれる。このような理由から、従来は下記に示す構成が採られていた。
図14は、従来の例を説明するためのチップ全体の構成を示す図である。図14において、符号20はチップの内部領域、21は入出力領域(以下、I/O領域と称する)、38は単位入出力セル(以下、単位I/Oセルと称する)、28はクロック信号導入路である。内部回路に供給するクロックは、誤動作防止のため、外部から入力された後、I/O領域21内のすべての単位I/Oセルを通ってから供給される。
ここで、単位I/Oセル38はI/O領域21に配置された単位I/Oセルの一例を示したもので、出力信号および双方向信号用の端子に対応する位置に単位I/Oセルが配置される。
図15および図16は、従来の例における単位I/Oセルの回路構成図であり、図14の単位I/Oセル38として使用する電気回路を示している。
図15において、符号1は同期出力用のフリップフロップ回路、2はクロック遅延用バッファ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、6はクロック信号入力路、7はクロック信号出力路である。
図15の電気回路は、クロック信号入力路6から入力されたクロック信号が、クロック遅延用バッファ回路2により所定時間だけ遅延させられた後、クロック信号出力路7とフリップフロップ回路1のクロック端子CKに同時に送出されるように構成されている。
また、図16の電気回路は、クロック信号入力路6から入力されたクロック信号が、クロック遅延用バッファ回路2を経由することなく、クロック信号出力路7とフリップフロップ回路1のクロック端子CKに、直接かつ同時に送出されるように構成されている。
このため、クロック信号入力路6から入力されたクロック信号は、遅延することなく、クロック信号出力路7とフリップフロップ回路1のCK端子へ同時に送出される。
また、データ信号入力路4から入力されたデータ信号は、フリップフロップ回路1のデータ端子Dに送出され、フリップフロップ回路1による信号処理を経て、出力端子Qから出力バッファ回路3へ送出される。また、この信号は、出力バッファ回路3を経た後、データ信号出力路5から外部に送出される。
したがって、図15の単位I/Oセルでは、クロック遅延用バッファ回路2による遅延したクロック信号に同期して出力信号が出力され、図16の単位I/Oセルでは、遅延が付加されないクロック信号に同期して出力信号が出力される。
このため、半導体集積回路装置の回路設計者は、たとえば配線層の設定によって、図14の単位I/Oセル38として、図15と図16のいずれを選択するかによって、フリップフロップ回路1の動作時刻を、クロック遅延用バッファ回路2による遅延量刻みでフレキシブルに決定できるようにするのが一般的である。
すなわち、図14の単位I/Oセル38として、図15のような単位I/Oセルを1つ配置し、並べるごとに、各単位I/Oセルにおけるフリップフロップ回路1の出力端子Qに、所定時間tdずつシフトした信号が出力されるようになる。このため、回路設計者は、半導体集積回路装置の仕様としては同期した同時出力であるにもかかわらず、同時出力とはみなされない出力、換言するならば、電源端子を付加する必要のない出力を、単位I/Oセルの選択をすることのみで容易に生むことができるようになる。
したがって、クロックに遅延回路を採用しない場合、クロックに同期して出力される信号が変化するので、VDD〜VSS間を流れる電流量は、スイッチング時刻をt0とすると、図17に示す如く、時刻t0において電源電流値がピークとなるが、クロックに遅延回路を使用することによって、スイッチング時刻を、t0、t1、t2、・・・とシフトすることができ、図18に示す如く平均化することができる。
よって、パッケージに設定する電源端子の追加量を軽減することができる(たとえば、特許文献1参照)。
特開平7−22594号公報
しかしながら従来の構成では、トランジスタのしきい値(Vt)、配線抵抗、負荷容量など製造プロセスのバラツキにより、遅延値の最小と最大の差が大きくなる。
そして、その差が大きくなりすぎると検査時、1つのストローブポイントで共用できなくなり、複数のストローブポイントでの検査実施の必要があり、検査時間が増大するという不都合が生じていた。
本発明は上記の課題を解決するものであり、半導体集積回路装置のパッケージに設定する電源端子の数を、任意に決定することができるようにし、かつそれに伴う検査時間の増大防止を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体集積回路装置は、フリップフロップ回路と、外部クロック信号を遅延させるクロック遅延用バッファ回路と、クロック遅延用バッファ回路の出力信号と外部クロック信号のいずれかを選択するセレクタと、セレクタの出力信号をフリップフロップ回路のクロック端子とクロック信号出力路に送出する配線と、を具備した出力もしくは双方向セルを、入出力セルが配置される入出力領域内に配置する。
この構成によれば、通常使用時には、クロック信号に同期して変化する出力信号の出力タイミングが、1つのクロック遅延用バッファ回路ごとに、クロック遅延量に比例してシフトする。このことによって、VDD〜VSS間を流れる電源電流のピーク値が分散し平均化され、電源電流のピーク値に比例して増加する電源端子数の増加を抑制することができる。
また、検査時には、クロック遅延用バッファ回路をスルーする構成になっており、出力信号の遅延量の最大と最小の差が小さくなり、1つのストローブポイントで検査ができ、複数のストローブポイントを使用する場合に比較して、検査時間が短縮される。
さらに、遅延時間の異なる複数のクロック遅延用バッファ回路を設けることにより、クロック信号の進行方向に対しての遅延量は、増加する方向だけでなく、多くのバリエーションのなかから選択することが可能となる。
さらに、クロック信号をクロックツリーとなるようにクロックバッファを構成することにより、クロックバッファの負荷を分散することができ、I/Oセル数の増加およびクロック周波数の高速化に対応することができる。
また、同期出力用のフリップフロップ回路のクロック入力として、外部クロックに同期するクロック信号と外部クロックに非同期のクロック信号のいずれかを選択する構成にすることにより、外部クロックに非同期の内部クロックに同期している信号の出力に対応することができる。
以上のように本発明に係る単位I/Oセルは、セル内部にフリップフロップ回路と、クロック遅延用バッファ回路とクロックスルー用配線と検査時にクロック遅延用バッファをスルー可能なセレクタを具備し、出力バッファのスイッチング時期をシフト可能とし、かつ検査時に出力遅延値を抑えることを特徴とし、半導体集積回路装置のパッケージに設定する電源端子の数を、設計者が任意に決定することができるようにし、かつそれに伴う検査時間の増大防止を実現するものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る出力信号、および双方向信号に対応する単位I/Oセルの回路構成図である。この図1において、1は同期出力用のフリップフロップ回路、2はクロック遅延用バッファ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、6はクロック信号入力路、7はクロック信号出力路、8は検査モード信号入力路、9は通常・検査モード切換セレクタである。
検査モード信号入力路8(通常使用時は“0”で、検査時には、“1”となる信号)を設けて、検査時には、クロック遅延用バッファ回路2をスルーした信号をフリップフロップ回路1のクロックに使用する。
図2はチップ全体の構成を示す図である。図2において、21はI/O領域であり、20は集積回路の内部領域であり、28はクロック信号導入路であり、22は単位I/Oセルである。
ここで、単位I/Oセル22はI/O領域21に配置された単位I/Oセルの一例を示したもので、出力信号および双方向信号用の端子に対応する位置に単位I/Oセルは配置される。
ところで、図1の電気回路は、通常使用時には、クロック信号入力路6から入力されたクロック信号が、クロック遅延用バッファ回路2により所定時間だけ遅延が付加された後、クロック信号出力路7とフリップフロップ回路1のクロック端子CKに同時に送出されるように構成されている。検査時には、クロック信号入力路6から入力されたクロック信号が、クロック遅延用バッファ回路2を通過せず、クロック信号が直接クロック信号出力路7とフリップフロップ回路1のクロック端子CKに同時に送出されるように構成されている。
また、データ信号入力路4から入力されたデータ信号は、フリップフロップ回路1のデータ端子Dに送出され、フリップフロップ回路1による信号処理を経て、出力端子Qから出力バッファ回路3へ送出される。また、この信号は、出力バッファ回路3を経た後、データ信号出力路5から外部に送出される。
したがって、図1の単位I/Oセルでは、通常使用時には、クロック遅延用バッファ回路2による遅延したクロック信号に同期して出力信号が出力され、検査時には、遅延が付加されないクロック信号に同期した出力信号が出力される。
通常使用時には、出力信号が図1のI/Oセルごとに、遅延が付加されたクロックに同期して出力するため、VDD〜VSS間を流れる電流量は分散し平均化されるので、ピーク電流が減少する。このことにより、パッケージに設定する電源端子の追加数を軽減することができる。
検査時には、クロックに同期して出力信号が出力されるが、検査時の出力負荷は検査用のプローブだけであるので、通常使用時より出力負荷を低減することができ、チップの出力信号が同時に変化してもピーク電流は減少するので支障ない。
図3に、図1の単位I/Oセルを使用したチップの検査時のタイミングチャートを示す。10はクロック信号入力路6での信号、11はデータ信号入力路4での信号、12、13は、データ信号出力路5での信号で、12は、プロセスバラツキによる遅延値最小の場合、13は、プロセスバラツキによる遅延値最大の場合、14は、検査時のストローブポイントである。図19の従来のタイミングチャートと比べるとクロック遅延用バッファ回路を介さない分だけ遅延差は、相対的に少なくなり、遅延値最小から最大までを1つのストローブポイントで網羅することができ、複数のストローブポイントでの検査実施の必要がなく、検査時間増大を抑えることができる。
なお、I/O領域に、出力信号および双方向信号に対して図1の単位I/Oセルを配置する例を示したが、通常使用時に出力信号の遅延量をフレキシブルに調整するために、検査モード信号入力路8の信号を“1”に固定したクロック遅延の付加なしの図1の単位I/Oセルを必要に応じて配置することも可能である。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について、図面を参照しながら説明する。
図4、図5および図6は本発明の実施形態2に係る出力信号および双方向信号に対応する単位I/Oセルの回路構成図である。
図4において、15はクロック遅延用バッファ回路2と異なる遅延値のクロック遅延用バッファ回路、16は第2のクロック信号出力路、17は遅延用バッファ切換信号入力路、18は遅延用バッファ切換セレクタであり、これらの回路が図1の単位I/Oセルの回路構成に加えられている。
図4の単位I/Oセルは、図1の単位I/Oセルの機能に加えて、遅延用バッファ切換信号により、複数のバッファ遅延値のなかから1つを選択することができる。
図5および図6において、1は同期出力用のフリップフロップ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、6は第1のクロック信号入力路、7は第1のクロック信号出力路、19は第2のクロック信号入力路、16は第2のクロック信号出力路である。なお、第1、第2のクロック信号入出力路共にスルーで接続されている。図5と図6の違いは、フリップフロップ回路1のクロックCKの接続先が、図5では第2のクロック信号であり、図6では第1のクロック信号である。
図7は、出力信号および双方向信号に対応する単位I/Oセルに図4、図5、および図6の単位I/Oセルを使用したチップ全体の構成を示す図の一例である。図7において、単位I/Oセル22、23は図4の単位I/Oセルが配置された位置であり、24が示す範囲は図6の単位I/Oセルが配置されるI/O配置領域を示し、25、26、および27が示す範囲は図5あるいは図6の単位I/Oセルが配置されるI/O配置領域を示す。このような単位I/Oセルの配置構成で、配置された図4の単位I/Oセル22は、クロック遅延用バッファの切換に関して、たとえば、クロック遅延用バッファ回路2を選択し、配置された図4の単位I/Oセル23は、たとえば、クロック遅延用バッファ回路15を選択するよう遅延用バッファ切換信号を設定する。
このように設定することにより、通常使用時に関して実施形態1では、クロック信号の進行方向に対して遅延は、増える方向にしかなかったが、多くのバリエーションが可能となる。
ここで、たとえば、クロック遅延用バッファ回路2の遅延値は1Td、クロック遅延用バッファ回路15の遅延値は2Tdであるとすると、I/Oセル配置領域24の遅延は0Td、I/Oセル配置領域25の遅延は図5の単位I/Oセルでは2Tdとなり図6の単位I/Oセルでは0Tdとなる。また、I/Oセル配置領域26の遅延は図5の単位I/Oセルでは1Tdとなり図6の単位I/Oセルでは0Tdとなる。また、I/Oセル配置領域27の遅延は図5の単位I/Oセルでは2Tdとなり図6の単位I/Oセルでは0Tdとなり、遅延の分布にバリエーションを与えることができる。したがって、クロック信号の進行方向に関係なく、自由にI/Oの出力遅延を設定することができる。
検査時には、クロック信号に同期して出力信号が出力されるので、1つのストローブポイントで検査することができ、複数のストローブポイントでの検査実施の必要がなくなり、検査時間増大を抑えることができる。
なお、ここでは、クロック遅延用バッファ回路の遅延値は2種類の例を示したが、複数個の遅延値から選択することも可能である。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について、図面を参照しながら説明する。
図8、図9、図10および図11は、本発明の実施形態3に係る出力信号および双方向信号に対応する単位I/Oセルの回路構成図である。
図8は、図1の単位I/Oセルの回路構成と比べると、クロック信号の入力路から出力路に直結したスルー配線が2本追加されている。
1本目は、第1のクロック信号入力路6から第1のクロック信号出力路7のスルー配線(以降第1のクロック信号という)、2本目は、第2のクロック信号入力路19から第2のクロック信号出力路16のスルー配線(以降第2のクロック信号という)である。
この図8において、1は同期出力用のフリップフロップ回路、2はクロック遅延用バッファ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、29は第3のクロック信号入力路、30は第3のクロック信号出力路、8は検査モード信号入力路、9は通常・検査モード切換セレクタである。検査モード信号入力路8(通常使用時は“0”で、検査時には、“1”となる信号)を設けて、検査時には、クロック遅延用バッファ回路2をスルーした信号をフリップフロップ回路1のクロックに使用する。
図9において、1はフリップフロップ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、6は第1のクロック信号入力路、7は第1のクロック信号出力路、19は第2のクロック信号入力路、16は第2のクロック信号出力路、29は第3のクロック信号入力路、30は第3のクロック信号出力路である。なお、第1および第2のクロック信号は共にスルーで接続されており、第3のクロック信号入力路29は、第3のクロック信号出力路30にスルーで接続されているのに加えて、フリップフロップ回路1のクロックCKにも接続されている。
図10および図11において、1はフリップフロップ回路、3は出力バッファ回路、4はデータ信号入力路、5はデータ信号出力路、6は第1のクロック信号入力路、7は第1のクロック信号出力路、19は第2のクロック信号入力路、16は第2のクロック信号出力路、29は第3のクロック信号入力路、30は第3のクロック信号出力路、図10の31は第1のクロック信号を入力とし第2のクロック信号を出力とするクロックツリー用バッファで、図11の32は第2のクロック信号を入力とし第3のクロック信号を出力とするクロックツリー用バッファである。
図12は、出力信号および双方向信号に対応する単位I/Oに、図8、図9、図10、および図11の単位I/Oセルを使用したチップ全体の構成を示す図の一例である。
図12において、20は内部領域、21はI/O領域、単位I/Oセル33はクロックツリー用バッファ31を含む図10の単位I/Oセルの配置を示し、単位I/Oセル34はクロックツリー用バッファ32を含む図11の単位I/Oセルの配置を示す。また、41は第1のクロック信号線、42は第2のクロック信号線、43は第3のクロック信号線A、44は第3のクロック信号線Bを示す。
この構成により、第1のクロック信号が図10の単位I/Oセルのバッファを経由して第2のクロック信号となり、このクロック信号が2箇所に配置された単位I/Oセル34(図11の単位I/O)によって2本の枝に分かれ、クロックツリーを形成し、第3のクロック信号AおよびBが生成される。
クロックツリーにより生成された2本の第3のクロック信号AおよびBは、実施形態1におけるクロック信号と同様のクロック信号となり、それぞれI/O領域21に配置された図8の単位I/Oセル(クロック信号の遅延が追加されるセル)および図9の単位I/Oセル(クロック信号の遅延が追加されないセル)のクロック信号となる。
以上のようなクロックツリーの構成にすることにより、クロック入力から各単位I/Oセルまでの負荷配分(配線長・バッファ段数および駆動能力)を等分にすることが可能となる。したがって、単位I/Oセル数の増加およびクロック周波数の高速化に対応することができる。
なお、ここでは、1組のクロックツリーの例を示したが単位I/Oセル数が増加する場合、複数のクロックツリーを形成することにより、クロックツリーの負荷を分散することも可能である。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について図面を参照しながら説明する。
図13は、本発明の実施形態4に係る出力信号および双方向信号に対応する単位I/Oセルの回路構成図である。図1の回路構成と比べると、内部クロック信号入力路35、使用クロック切換信号入力路36、使用クロック切換セレクタ37が追加されている。つまり、フリップフロップ回路1のクロック端子CK入力を使用クロック切換信号入力路36によって、外部から入力されたクロック信号入力路6と外部クロックに非同期の内部クロック信号入力路35とを切換えることができる。
本発明の単位I/Oセルを使用することにより、データ信号入力路4の入力信号をクロック信号入力路6の外部クロック信号に同期して出力するかあるいは、外部クロックに非同期である内部クロック信号入力路35の内部クロック信号に同期して出力するかを選択することができ、外部クロック信号に非同期の内部クロック入力路35に同期している信号を出力する場合にも対応することができる。
また、検査時には使用クロック切換信号入力路36の信号を“0”とし、検査モード信号入力路8の信号を“1”とすることにより、遅延のない外部クロック信号に同期して出力信号が出力するため、1つのストローブポイントで検査ができ、検査時間の増加を抑制することができる。
本発明は、出力信号のスイッチングのタイミングをシフトできるようにし、VDD〜VSS間のピーク電流を平均化することにより、電源端子数を抑制し、入力信号や出力信号の端子を最大限有効活用すると共に、出力信号のスイッチング時期をシフトしたことによる検査時の検査時間の増加を抑制するものであり、半導体集積回路装置全般に応用することができ、応用分野は家電分野産業用分野など広範囲にわたり、その産業上の利用可能性は非常に広くかつ大きい。
本発明の実施形態1に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態1に係るチップ全体の構成を示す図 本発明の実施形態1に係るタイミングチャート 本発明の実施形態2に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態2に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態2に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態2に係るチップ全体の構成を示す図 本発明の実施形態3に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態3に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態3に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態3に係る単位I/Oセルの回路構成図 本発明の実施形態3に係るチップ全体の構成を示す図 本発明の実施形態4に係る単位I/Oセルの回路構成図 従来の例のチップ全体の構成を示す図 従来の例の単位I/Oセルの回路構成図 従来の例の単位I/Oセルの回路構成図 従来のVDD〜VSS間に流れる電流と時間の関係図 従来のVDD〜VSS間に流れる電流と時間の関係図 従来の一実施例のタイミングチャート
符号の説明
1 フリップフロップ回路
2,15 クロック遅延用バッファ回路
3 出力バッファ回路
4 データ信号入力路
5 データ信号出力路
6 クロック信号入力路(第1のクロック信号入力路)
7 クロック信号出力路(第1のクロック信号出力路)
8 検査モード信号入力路
9 通常・検査モード切換セレクタ
10 クロック信号入力路6での信号
11 データ信号入力路4での信号
12 データ信号出力路5での信号(遅延値最小)
13 データ信号出力路5での信号(遅延値最大)
14 ストローブポイント
16 第2のクロック信号出力路
17 遅延用バッファ切換信号入力路
18 遅延用バッファ切換セレクタ
19 第2のクロック信号入力路
20 内部領域
21 I/O領域
22,23,33,34,38 単位I/Oセル
24,25,26,27 I/Oセル配置領域
28 クロック信号導入路
29 第3のクロック信号入力路
30 第3のクロック信号出力路
31,32 クロックツリー用バッファ
35 内部クロック信号入力路
36 使用クロック切換信号入力路
37 使用クロック切換セレクタ
41 第1のクロック信号線
42 第2のクロック信号線
43 第3のクロック信号線A
44 第3のクロック信号線B

Claims (7)

  1. フリップフロップ回路と、外部クロック信号を遅延させるクロック遅延用バッファ回路と、前記クロック遅延用バッファ回路の出力信号と前記外部クロック信号のいずれかを選択するセレクタと、前記セレクタの出力信号を前記フリップフロップ回路のクロック端子とクロック信号出力路に送出する配線と、を具備した出力もしくは双方向セルを、入出力セルが配置される入出力領域内に、配置することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 外部クロック信号を遅延させる異なる遅延時間のクロック遅延用バッファ回路と、前記クロック遅延用バッファ回路の出力信号のいずれか1つを選択する第1のセレクタと、前記第1のセレクタの出力信号と前記外部クロック信号のいずれかを選択する第2のセレクタと、前記第2のセレクタの出力信号をフリップフロップ回路のクロック端子とクロック信号出力路に送出する配線と、を具備することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 遅延が付加されないクロック信号のスルー用配線と、遅延が付加されたクロック信号のスルー用配線と、前記スルー用配線の1つをフリップフロップ回路のクロック端子に接続する配線と、を具備した出力もしくは双方向セルを、入出力セルが配置される入出力領域内に配置することを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 第1のクロック信号を入力とし第2のクロック信号を出力する第1のバッファ回路と、第2のクロック信号をスルーとする配線と、第3のクロック信号をクロック入力とするフリップフロップ回路と、を具備する第1の出力もしくは双方向セルと、
    第1のクロック信号をスルーとする配線と、第2のクロック信号を入力とし第3のクロック信号を出力する第2のバッファ回路と、前記第3のクロック信号をクロック入力とするフリップフロップ回路と、を具備する第2の出力もしくは双方向セルと、
    第1のクロック信号をスルーとする配線と、第2のクロック信号をスルーとする配線と、第3のクロック信号をスルーとする配線と、前記第3のクロック信号をクロック入力とするフリップフロップ回路と、を具備する第3の出力もしくは双方向セルと、
    第1のクロック信号をスルーする配線と、第2のクロック信号をスルーする配線と、第3のクロック信号を遅延させるクロック遅延用バッファ回路と、前記クロック遅延用バッファ回路の出力信号と前記第3のクロック信号のいずれかを選択するセレクタと、前記セレクタの出力信号をフリップフロップ回路のクロック端子と第3のクロック信号出力路に送出する配線と、を具備した出力もしくは双方向セルと、
    を入出力セルが配置される入出力領域内に配置することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 外部クロック信号に同期するクロック信号と前記外部クロック信号に非同期の複数のクロック信号のいずれかを選択するセレクタと、前記セレクタの出力信号をクロック入力とするフリップフロップ回路と、を具備した出力もしくは双方向セルを、入出力セルが配置される入出力領域内に配置することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  6. 請求項4記載の半導体集積回路装置において、第1の出力もしくは双方向セル内にある第1のバッファ回路と、第2の出力もしくは双方向セル内にある第2のバッファ回路によってクロックツリーとなるように第1の出力もしくは双方向セルと第2の出力もしくは双方向セルを入出力セルが配置される入出力領域内に配置することを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  7. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、通常使用時には外部クロック信号を遅延させるクロック遅延用バッファ回路の出力信号をフリップフロップ回路のクロック入力とし、検査時には前記外部クロック信号を前記フリップフロップ回路のクロック入力とすることを特徴とする半導体集積回路装置の検査方法。
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