JP2005055558A - 液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
配向欠陥及び消光位の異なるドメインが表示領域とその外側の領域との境界部分に発生するのを防止することができる液晶表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
表示領域1aには画像電極15がマトリックス状に、非表示領域1bには配向処理用電極20が設けられたアレイ基板10と、対向電極61が設けられた対向基板60との空隙内に液晶物質90を封入し、液晶物質90をN*相となる温度まで加熱し、徐冷しながら画素電極15,対向電極61間、及び配向処理用電極20,対向電極61間にDC電圧(電界強度:5V/μm)を印加し、液晶物質90がSc*相に相転移した後にDC電圧の印加を切断することにより、画素電極15を設けた表示領域1a及び配向処理用電極20を設けた非表示領域1bにおける液晶物質90の分極方向を揃えて一様な配向状態(層構造)にさせる。
【選択図】 図4

Description

本発明は液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置に関し、より具体的には、表示領域の外側の領域における液晶物質の配向状態を表示領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にすることにより、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に発生する配向欠陥及び消光位の異なるドメインの発生を防止することができる液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、電極を設けた2つの基板を、その電極が対向するように配置させて生じる空隙内に液晶物質を封入し、その電極間に電圧を印加することにより、印加された電圧によって決定される液晶物質の光透過率を制御する構成をしている。液晶表示装置の表示制御方式としては、大別して単純マトリックス方式とアクティブマトリックス方式との二つの方式が一般的であるが、後者のアクティブマトリックス方式は、TFT(Thin Film Transistor)、MIM(Metal Insulator Metal)等のスイッチング素子を介して各画素に印加する電圧を制御し、印加された電圧に応じた階調(多階調)表示が可能であるため、より精細な画像表示を行うことができる。従って、最近のモニタ、テレビ、携帯端末等の液晶表示装置の多くは、アクティブマトリックス方式を採用している。
ところで、一般的に普及しているTN(Twisted Nematic)液晶は、印加電圧に対する応答速度がミリ秒オーダであり、特に、印加電圧が低い領域では応答速度が急激に遅くなり百ミリ秒に近い値となる場合もある。従って、TN液晶を用いた液晶表示装置にて動画(例えば60画像/秒)表示する場合には、液晶分子が動作しきれず画像がぼやけてしまうため、TN液晶はマルチメディア等の動画表示用途には不適である。
そこで、自発分極特性を有し、印加電圧に対する応答速度がマイクロ秒オーダである強誘電性液晶(Ferroelectric Liquid Crystal:FLC)、反強誘電性液晶(Anti-Ferroelectric Liquid Crystal:AFLC)を用いた液晶表示装置が実用化されている。これらの高速応答可能な液晶を液晶表示装置に用いた場合には、TFT、MIM等のスイッチング素子により各画素に印加する電圧を制御し、液晶分子の分極を短時間で完了させることにより優れた動画表示が可能である。
また、従来の液晶表示装置は、放電灯又は発光ダイオード等からなるバックライトの白色光を液晶パネルの背面から照射し、液晶パネルに設けたカラーフィルタによりカラー化を実現していたが、FLC、AFLCを用いれば、その高速応答性のゆえに、各発光体(例えば、赤,緑,青(原色)、又はシアン,マジェンダ,イエロー(補色))の光を時分割することでカラー化を実現する時分割駆動(フィールドシーケンシャル駆動)が可能となる。従って、1画素で赤色、緑色、及び青色の表示を兼用できることになり、原理的にはカラーフィルタを用いた液晶表示装置と比較して3倍の高精細化が実現可能である。
ところで、FLCは、シェブロン構造、ブックシェルフ構造、又はこれらの構造が混在した層構造を形成することが知られている。図9はFLCの層構造の一例を示す模式図であり、同図(a)はシェブロン構造を、同図(b)はブックシェルフ構造を、それぞれ示す。シェブロン構造の場合(図9(a))、基板面に対して配向方向(ラビング方向)に屈曲する配向状態C2と配向方向の逆方向に屈曲する配向状態C1とが混在することにより、その境界部分に欠陥(以下、配向欠陥)71,72が生じる。また、ブックシェルフ構造の場合(図9(b))、同様に、基板面に対する傾きの状態から、配向状態B1と配向状態B2とが混在することにより、その境界部分に配向欠陥73,74が生じる。さらに、シェブロン構造とブックシェルフ構造とが混在する場合においても、それぞれの層構造の境界部分に配向欠陥が生じる。例えば、スメクティックA相(Sa相)、カイラルネマティック相(N*相)等からカイラルスメクティック相(Sc*相)を発現させる際に、層間隔が縮小して層の中央部が屈曲したシェブロン構造が生じる。このようなシェブロン構造の発生メカニズムからも分かるように、基板に段差が存在すると、その段差に起因して配向欠陥が発生しやすい。
特に、表示領域は画素電極が配置されているが、表示領域の外側の領域は画素電極が配置されていないため、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に段差が生じ、その段差に起因して境界部分に配向欠陥が発生する。そこで、表示領域の外側に、非表示の画素電極(ダミー電極)を配置させ、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分の段差を解消した液晶パネルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図10は従来の液晶パネルを示す構造断面図である。従来の液晶パネル100は、アレイ基板110と対向基板130とが対向するように配置し、その空隙内に液晶物質140を封入し、アレイ基板110,対向基板130の表面に偏光板111,131をそれぞれ貼付けた構成を有する。液晶パネル100の中央の領域が画像を表示する表示領域100aであり、表示領域100aの外側の領域は画像の非表示領域100bである。
アレイ基板110は、表示領域100a,非表示領域100bに、半導体層112a,112bがそれぞれ形成されている。そして、表示領域100a,非表示領域100bに、ゲート絶縁膜113を介してゲート配線として機能するゲート電極114a,114bが形成され、さらに、酸化膜、窒化膜等の第1層間絶縁膜115が形成されている。表示領域100aには、ソース配線として機能するソース電極116aとドレイン電極117aとが形成されており、ソース電極116aはコンタクトホールを介して表示領域100aにおける半導体層112aの一方の電極と接続され、ドレイン電極117aはコンタクトホールを介して半導体層112aの他方の電極と接続されている。一方、非表示領域100bには、ダミーソース電極116bとダミードレイン電極117bとが形成されているが、ダミーソース電極116b及びダミードレイン電極117bは、ともに半導体層112bとは非接続になっている。
さらに、表示領域100a,非表示領域100bに、アクリル系樹脂等の第2層間絶縁膜(平坦化膜としても機能する)118が形成され、表示領域100aには画素電極119aが、非表示領域100bにはダミー画素電極119bがそれぞれ形成されている。そして、さらに、配向膜120が表示領域100a,非表示領域100bに形成されている。画素電極119a,ダミー画素電極119bは、コンタクトホールを介してドレイン電極117a,ダミードレイン電極117bとそれぞれ接続されている。つまり、画素電極119aは、ゲート電極(ゲート配線)114a及びソース電極(ソース配線)116aに信号を入力することにより、その電圧値が制御され、一方、ダミー画素電極119bは、ダミーソース電極(ダミーソース配線)116bとはフローティング状態になっている。このように、アレイ基板110における非表示領域100bの構造を表示領域100aと同等にすることにより、その境界部分の段差が解消されている。
一方、対向基板130は、非表示領域100bに遮光膜132が形成され、さらに、表示領域100a,非表示領域100bに対向電極(共通電極ともいう)133及び配向膜134が積層形成されている。従って、従来の液晶パネル100は、画素電極119a,対向電極133間に電圧を印加することにより、液晶物質140の光透過率を制御して表示領域100aに画像を表示し、遮光膜132が非表示領域100bにおける光を遮断(遮光)するように構成されている。
特許第3256810号公報
従来の液晶パネル100は、アレイ基板110における表示領域100aと非表示領域100bとの境界部分の段差を解消することはできるが、対向基板130に設けた遮光膜132によって、対向基板130における表示領域100aと非表示領域100bとの境界部分には段差が生じる。従って、その境界部分を挟んで、図10に示すように、表示領域100aの液晶物質は配向状態C2を呈し、非表示領域100bの液晶物質は配向状態C1を呈してしまうため、境界部分に配向欠陥が発生し、その配向欠陥に起因して、図11の模式的平面図に示すように、黒表示状態で表示領域100aに光抜け150が発生し、画質及びコントラスト特性等が低下するという問題があった。
また、図12に示す電気光学特性(印加電圧−光透過率特性)を有する単安定型の強誘電性液晶の場合、製造工程中に液晶に電界をかけて液晶の自発分極の方向を揃える配向処理が必要であるが、表示領域は配向処理が施されて一様な配向状態となっているが、表示領域の外側の領域は配向処理が施されておらず、表示領域とは異なる配向状態となる。従って、異なる配向状態となる表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に配向欠陥が生じ、黒表示状態での光抜け及び消光位の異なるドメインが発生する。また、配向処理を比較的高電圧(電界強度:10V/μm)で行った場合、低電圧(電界強度:5V/μm)で配向処理した場合と異なる相が安定となり、これら異なる配向状態が混在する表示領域の端部では、配向欠陥と消光位の異なるドメインとが発生しやすく、それら欠陥が表示領域にまで達する虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、表示領域の外側に電極を設け、電極を設けた領域における液晶物質の配向状態を、表示領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にすることにより、配向欠陥及び消光位の異なるドメインが表示領域に発生するのを防止するとともに、表示領域の外側に設けた電極に所定の電圧を印加することにより、当該領域における液晶物質の光透過率を制御してコントラスト特性等の表示品質が向上する液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置の提供を目的とする。
第1発明に係る液晶表示装置の製造方法は、第1の電極を備える第1基板と、第2の電極を備える第2基板との間に液晶物質が封入され、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電圧により、前記液晶物質の表示領域における光透過率を制御する液晶表示装置の製造方法において、前記第1基板の表示領域の外側に第3の電極を形成し、前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態を、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にさせることを特徴とする。
第1発明に係る液晶表示装置の製造方法にあっては、第1基板の表示領域の外側に第3の電極を形成して、第3の電極を形成した領域と、第1の電極が形成されている表示領域とにおける液晶物質の配向状態を同一にする。これにより、配向欠陥及び消光位の異なるドメインが、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に発生するのを防止する。
第2発明に係る液晶表示装置の製造方法は、第1発明において、前記液晶物質が単安定型の強誘電性液晶であり、前記液晶物質を加熱することにより、駆動表示に利用する第1の液晶相とは異なる第2の液晶相に転移させる工程と、転移した液晶物質を冷却することにより、前記第2の液晶相から前記第1の液晶相に転移させる工程と、前記液晶物質が前記第2の液晶相から前記第1の液晶相に転移するまでの間に、前記第1の電極及び前記第2の電極間と、前記第3の電極及び前記第2の電極間とに、それぞれ所定の電圧を印加する工程とを備え、前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態を、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にさせることを特徴とする。
第2発明に係る液晶表示装置の製造方法にあっては、液晶物質が単安定型の強誘電性液晶である場合に、液晶物質を加熱して第2の液晶相に転移させた後、転移した液晶物質を冷却して第2の液晶相から第1の液晶相に転移するまでの間に、第1の電極及び第2の電極間と、第3の電極及び第2の電極間とに、それぞれ所定の電圧を印加して、第3の電極を形成した領域と、第1の電極が形成されている表示領域とにおける液晶物質の自発分極の方向を同一の方向にする。これにより、液晶物質が第1の液晶相に転移した後の配向状態は、表示領域と表示領域の外側の領域とにおいて一様な層構造となり、配向欠陥及び消光位の異なるドメインが、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に発生することはない。
第3発明に係る液晶表示装置は、第1の電極を備える第1基板と、第2の電極を備える第2基板との間に液晶物質が封入され、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電圧により、前記液晶物質の表示領域における光透過率を制御する液晶表示装置において、前記第1基板の表示領域の外側に第3の電極を備え、該第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態が、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態であって、前記第3の電極と前記第2の電極との間に所定の電圧を印加することにより、前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の光透過率を制御して当該領域における光を遮光すべくなされていることを特徴とする。
第3発明に係る液晶表示装置にあっては、第1基板の表示領域の外側に備えた第3の電極と第2の電極との間に所定の電圧を印加して、第3の電極を備えた領域における液晶物質の光透過率を制御して当該領域における光を遮光する。これにより、表示領域の外側は常に光が遮光されて黒色の画像が表示される。
第4発明に係る液晶表示装置は、第3発明において、前記第3の電極が表示領域を周設する形状を有することを特徴とする。
第4発明に係る液晶表示装置にあっては、第3の電極が表示領域を周設するように設けられており、表示領域の外側に枠状の形状を有する黒色の画像、すなわち黒枠の画像を表示する。これにより、黒枠の内側の表示領域の画像を際立たせて表示品質を向上させる。
第5発明に係る液晶表示装置は、第3発明又は第4発明において、表示領域の外側に遮光領域をさらに備え、該遮光領域は、前記第3の電極を備えた領域と少なくとも一部分が重畳するように配置されていることを特徴とする。
第5発明に係る液晶表示装置にあっては、遮光領域が第3の電極を備えた領域と少なくとも一部分が重畳するように配置されており、遮光領域では光が完全に遮光される。これにより、第3の電極を備えることが困難な領域に遮光領域を設けて、第3の電極と協業して表示領域の外側の領域の光を常に遮光させる。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、第1基板の表示領域の外側に第3の電極を形成して、第3の電極を形成した領域と、第1の電極が形成されている表示領域とにおける液晶物質の配向状態を同一にする。また、液晶物質が単安定型の強誘電性液晶である場合に、液晶物質を加熱して第2の液晶相に転移させた後、転移した液晶物質を冷却して第2の液晶相から第1の液晶相に転移するまでの間に、第1の電極及び第2の電極間と、第3の電極及び第2の電極間とに、それぞれ所定の電圧を印加して、第3の電極を形成した領域と、第1の電極が形成されている表示領域とにおける液晶物質の自発分極の方向を同一の方向にすることにより、液晶物質が第1の液晶相に転移した後の配向状態を、表示領域と表示領域の外側の領域とにおいて一様な層構造にする。従って、表示領域と表示領域の外側の領域とにおける液晶物質の配向状態が同一になるため、配向欠陥及び消光位の異なるドメインが、表示領域と表示領域の外側の領域との境界部分に発生するのを防止することができ、コントラスト特性等の表示品質を向上することができる等、優れた効果を奏する。
本発明の液晶表示装置によれば、第1基板の表示領域の外側に備えた第3の電極と第2の電極との間に所定の電圧を印加して、第3の電極を備えた領域における液晶物質の光透過率を制御して当該領域における光を遮光することにより、表示領域の外側の領域に黒色の画像を表示することができる。また、第3の電極が表示領域を周設するように設けられている場合には、表示領域の外側に枠状の形状を有する黒色の画像、すなわち黒枠の画像を表示して、黒枠の内側の表示領域の画像を際立たせて表示品質を向上させることができる。さらに、第3の電極を備えた領域と少なくとも一部分が重畳する遮光領域が配置されている場合には、第3の電極と合わせて表示領域の外側のすべての領域の光を遮光できる。従って、遮光領域を表示領域の近傍まで形成する必要がなくなり、たとえ遮光膜のエッジの段差に起因する配向欠陥が発生した場合でも、発生した配向欠陥を表示領域の外側の領域にとどめることができ、配向欠陥が表示領域にまで達する不具合を防止することができる。
加えて、第3の電極が遮光部として機能するため、従来の遮光膜を表示領域の近傍まで配置する必要がないため、第1基板と第2基板とを接着する際のアライメント精度が緩和され、製造効率を向上することができる。または、従来の遮光膜を全く設けず、第3の電極によって遮光するようにすれば、第2基板のアライメント精度がさらに緩和されるため、さらに製造効率を向上することができる等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る液晶パネルの一例を示す模式的平面図、図2は図1のII−II線における構造断面図である。なお、図1は分かり易くするため構成要素の一部を省略して示す。本実施形態に係る液晶パネル1は、可視光領域における透過率が優れたガラス又は石英等からなる絶縁性基板として機能するアレイ基板10と対向基板60とを備えており、アレイ基板10と対向基板60とは、間隙寸法(ギャップ)を保持するための図示しないギャップ保持材を介して、各基板の周縁部をシール材31及び封止材32で封止することによって生じた空隙内に、FLC等の液晶物質90が充填されている。液晶パネル1の中央部が画像を表示する表示領域1aであり、表示領域1aの外側は画像の非表示領域1bである。
アレイ基板10の表示領域1aには、アモルファスシリコン等の半導体層11がマトリックス状に形成されており、各半導体層11の中央上部には、ポリシリコン等のゲート電極12が酸化膜、窒化膜等のゲート絶縁膜16を介して形成されている。一方、ゲート電極12が被覆されていない半導体層11の両端部には、リン等のN型キャリアがイオン注入されており、半導体層11の両端部がそれぞれソース,ドレインとして機能し、且つゲート電極12がゲートとして機能するTFTを構成する。そして、コンタクトホールを通じて、半導体層11のソース,ドレインとそれぞれ接続したアルミニウム等のソース電極13,ドレイン電極14が、NSG、BPSG等の第1層間絶縁膜17を介して形成されている。なお、半導体層11の幅がゲート幅、ゲート電極12の幅がゲート長となり、この2つのパラメータ及びイオン注入条件等によりスイッチング特性が決定される。なお、ゲート電極12はマトリックスの行方向に、ソース電極13はマトリックスの列方向にそれぞれ延びており、アレイ基板10の周縁部でゲートドライバ及びソースドライバ等の外部回路と接続される。
そして、アレイ基板10の表示領域1aには、ポジ型アクリル系樹脂(住友化学製:PMHS−901)等の第2層間絶縁膜として機能する平坦化膜18が形成され、さらにITO(Indium Tin Oxide)製の透過率が優れた画素電極15がマトリックス状に形成されており、平坦化膜18に設けたコンタクトホールを通じて、ドレイン電極14に接続されている。なお、下地は平坦であるほうが好ましいため、平坦化膜18は段差を緩和すべく数μmという比較的厚い膜厚で形成されている。従って、平坦化膜18に用いる材料は、液晶パネル全体としての透過率が低下することのなきよう、可視光領域における透過率が優れた材料であることが望ましい。また、平坦化膜18を厚くすることにより、画素電極15に対するゲート電極12及びソース電極13の寄生容量を低減して、クロストークを低減することができる。
一方、アレイ基板10の非表示領域1bには、前述したゲート絶縁膜16及び第1層間絶縁膜17が積層形成されており、さらに、アルミニウム等の非表示領域用配線19が形成されている。また、前述した平坦化膜18が形成されており、さらに、ITO製の透過率が優れた配向処理用電極20が表示領域1aを囲むべく枠状に形成されており、この配向処理用電極20は、コンタクトホールを通じて非表示領域用配線19に接続されている。なお、非表示領域用配線19はアレイ基板10の周縁部まで、すなわちアレイ基板10の一方向の端縁部に導出されて外部回路と接続される。
そして、画素電極15及び配向処理用電極20には、膜厚が20nmとなる配向膜21が被覆形成されている。配向膜21は、液晶物質90のアレイ基板10側の配向方向がゲート電極12の長手方向となるように、レーヨン製の布によりゲート電極12の長手方向、例えば、右から左方向にラビングされ、その側鎖方向(チルト角)が規制されている。このような構成により、TFTはゲート電極12に供給される走査信号を入力することによってオン/オフ制御され、オン期間にはソース電極13に入力されたデータ電圧を画素電極15に印加し、オフ期間にはそれまでのデータ電圧を保持することができる。一方、非表示領域用配線19に入力された電圧を配向処理用電極20に印加することができる。
対向基板60のアレイ基板10対向面には、画素電極15及び配向処理用電極20に対向するITO製の透過率が優れた対向電極(共通電極ともいう)61が形成されている。さらに、対向電極61には、前述のアレイ基板10と同様に、膜厚が20nmとなる配向膜71が被覆形成されており、液晶物質90の対向基板60側の配向方向を決定すべく、レーヨン製の布によりラビング処理され、その側鎖方向が規制されている。
さらに、相互の偏光軸方向が直交した(クロスニコル状態の)2枚の偏光板36,86が、偏光板36(又は86)の偏光軸と液晶分子長軸との方向を一致させた状態で、アレイ基板10,対向基板60の表面にそれぞれ貼付けられており、TFTを介して画素電極15に印加された電圧と対向電極61に印加された電圧との電圧差に基づいて、表示領域における液晶物質90の光透過率を制御し、バックライトから出射された光の透過量を制御して画像を表示するよう構成されている。一方、配向処理用電極20に印加された電圧と対向電極61に印加された電圧との電圧差に基づいて、表示領域の外側における液晶物質90の光透過率を制御し、バックライトから出射された光を常に遮光するよう構成されている。
次に、以上のように構成された液晶パネルの製造方法について説明する。まず、本発明の特徴点のひとつであるアレイ基板10の製造方法について説明する。図3及び図4は本発明に係る液晶パネルに用いるアレイ基板の製造方法を示す説明図である。
まず、アレイ基板10に、それ自体公知のフォトリソグラフィー法により所定パターンのアモルファスシリコン等の半導体層11を表示領域1aにマトリックス上に形成した後、表示領域1a及び非表示領域1bに、酸化膜、窒化膜等のゲート絶縁膜16を形成し、各半導体層11の中央部に、フォトリソグラフィー法により所定パターンのポリシリコン等のゲート電極12を形成する(図3(a))。
次に、リン等のN型キャリアをイオン化した後、イオン化したキャリアを高電圧(数十kV〜数百kV等)により半導体層11へ注入し、半導体層11をアニールにより再結晶化させて両端部を所定のN型キャリア濃度となるソース11a,ドレイン11bを形成し、NSG、BPSG等の第1層間絶縁膜17を表示領域1a及び非表示領域1bに形成する(図3(b))。そして、フォトリソグラフィー法により、半導体層11のソース11a,ドレイン11bまで貫通する第1コンタクトホール25a,25bを第1層間絶縁膜17に形成する(図3(c))。

さらに、アルミニウム等の導電膜を表示領域1a及び非表示領域1bにスパッタリングした後、フォトリソグラフィー法により、表示領域1aに所定パターンのソース電極13,ドレイン電極14を、非表示領域1bに非表示領域用配線19を、それぞれ形成する。これにより、ソース電極13は第1コンタクトホール25aを通じてソース11aと接続され、ドレイン電極14は第1コンタクトホール25bを通じてドレイン11bと接続される(図3(d))。
そして、表示領域1a及び非表示領域1bに、第2層間絶縁膜として機能する平坦化膜18(例えば、ポジ型アクリル系樹脂(住友化学製:PMHS−901))をスピンコート法により2.5μmの膜厚で塗布し、110℃にて2分間プリベークして樹脂中の溶剤を蒸発させる(図4(e))。
そして、フォトマスクを介してi線(365nm)ステッパにより光を照射して平坦化膜18を露光(露光量:200mJ/cm2 )し、0.2%TMAH水溶液等の現像液にてスプレー現像することにより、露光工程にて露光された領域の平坦化膜を除去(エッチング)し、純水洗浄を行う。そして、密着露光機でブリーチ露光(露光量:300mJ/cm2 )を行い、クリーンオーブンにて、220℃、30分間のポストベークを行う。これにより、平坦化膜18を貫通する第2コンタクトホール26a,26bが形成される。なお、フォトマスクは、第2コンタクトホール26aを形成すべきドレイン電極14の一端部と、第2コンタクトホール26bを形成すべき非表示領域用配線19の中央部とにi線が照射されるように所定の開口パターンを備えている(図4(f))。
さらに、表示領域1a及び非表示領域1bに、ITO等の透明導電膜をスパッタリングした後、フォトリソグラフィー法により、マトリックス状の画素電極15を表示領域1aに、配向処理用電極20を非表示領域1bに、それぞれ形成する。これにより、画素電極15は第2コンタクトホール26aを通じてドレイン電極14と接続され、配向処理用電極20は第2コンタクトホール26bを通じて非表示領域用配線19と接続される(図4(g))。
次に、アレイ基板10と対向基板60とを接着して液晶パネルとする製造方法について説明する。図5はアレイ基板と対向基板とを接着して液晶パネルとする製造方法を示す説明図である。
まず、前述したような方法により、平坦化膜18上の表示領域1aに画像電極15を、非表示領域1bに配向処理用電極20を、それぞれ形成したアレイ基板10上に、ポリアミック酸溶液等の配向膜溶液をスピンコータにより塗布し、200℃で30分間焼成を行い、膜厚が20nmとなる配向膜21を形成する。同様に、対向電極61を形成した対向基板60上に、膜厚が20nmとなる配向膜71を形成する(図5(a))。
そして、アレイ基板10上の配向膜21の側鎖方向を規制すべくレーヨン製の布によりラビング処理した後、アレイ基板10の周辺部に未硬化状態の熱硬化性エポキシ系樹脂等のシール材31をディスペンサにより環状に塗布し、塗布したシール材31を80℃で乾燥して仮硬化(半硬化)させる。なお、シール材31には、図示しない液晶注入口が設けられている。一方、対向基板60上の配向膜71の側鎖方向を規制すべくレーヨン製の布によりラビング処理した後、球状(粒径1.8μm)のシリカビーズ82と、未硬化状態の球状(粒径4.0μm)のエポキシビーズ81とを、静電散布法又はドライ散布法等により散布する。なお、シリカビーズ82が約150個/mm2 、エポキシビーズ81が約80個/mm2 の散布密度となるように散布条件をそれぞれ調整して均一に散布する。(図5(b))。
そして、アレイ基板10と対向基板60とをアライメントし、真空包装機により真空パックしてアレイ基板10及び対向基板60の外側から大気圧(略100kPa)が加圧された加圧状態にし、加圧状態を維持しながら135℃で90分間加熱して、エポキシビーズ81及びシール材31をアレイ基板10及び対向基板60に接着する(図5(c))。
そして、相系列が等方相(Iso相)→N*相→Sc*相となる単安定(片安定)性を有する強誘電性液晶材料組成物等の液晶物質90を、シール材31の一部に設けた液晶注入口から、真空注入法により注入した後、室温まで冷却して後述する配向処理を行ってSc*相を発現させ、液晶注入口をUV硬化性樹脂により封口処理する。さらに、クロスニコル状態の2枚の偏光板36,86を、偏光板36(又は86)の偏光軸と液晶分子長軸との方向を一致させた状態で、アレイ基板10,対向基板60の表面にそれぞれ貼付けて液晶パネルとする(図5(d))。
次に、液晶物質90の配向処理の工程について説明する。まず、Sc*相とN*相との相転移温度T1を超過する温度まで液晶物質90を加熱してN*相に転移させる。そして、液晶物質90を徐冷しながら画素電極15,対向電極61間、及び配向処理用電極20,対向電極61間に所定のDC電圧(例えば電界強度:5V/μm)を印加し、液晶物質90がSc*相に相転移した後に、すなわち、温度が相転移温度T1に達した場合に、DC電圧の印加を切断する配向処理を行う。なお、アレイ基板をGNDにして対向基板にハイレベルの電圧を印加することが望ましい。このようにすれば、N*相からSc*相への相転移時に、画素電極15を設けた表示領域1a及び配向処理用電極20を設けた非表示領域1bに一様な電界が印加され、液晶物質90の分極方向を揃えて一様な配向状態(層構造)にさせることができる。
図6は本発明に係る液晶表示装置の全体のブロック図である。本発明に係る液晶表示装置は、前述した液晶パネル1の背面にバックライト41が配置された構成をしており、ゲートドライバ42、ソースドライバ43、及び電源回路44、並びにバックライト電源回路45等の周辺回路を備えている。
ゲートドライバ42は、液晶パネル1のゲート電極12に接続され、ゲート電極12に走査信号を供給する機能を有する。ゲートドライバ42は、例えば、複数のフリップフロップ回路(以下、FF回路)等から構成されるシフトレジスタを内蔵しており、走査開始信号STV及び動作クロック信号CPVが入力されることにより、ゲートドライバ42の各出力段は、走査開始信号STV及び動作クロック信号CPVに基づいて、オン期間(”H”期間)を順次走査するゲート信号をゲート電極12へ出力する機能を有する。さらに詳述すれば、初段のFF回路は、走査開始信号STVをデータ入力し、動作クロック信号CPVの立ち上がりエッジにて、走査開始信号STVをデータとして取得し、動作クロック信号CPVの立ち上がりエッジ以外では取得したデータを保持し、次段以降のFF回路のデータ入力とする。次段以降のFF回路は、動作クロック信号CPVの立ち上がりエッジにて、前段のFF回路から入力されたデータを取得し、動作クロック信号CPVの立ち上がりエッジ以外では取得したデータを保持し、次段以降のFF回路のデータ入力とする。
ソースドライバ43は、液晶パネル1のソース電極13に接続され、ソース電極13にデータ電圧を供給する機能を有する。ソースドライバ43は、例えば、データラッチ回路等を内蔵しており、クロック信号CLK、データ信号D、ラッチ制御信号E等が入力されることにより、ソースドライバ43の各出力段は、クロック信号CLK、データ信号D、ラッチ制御信号E等に基づいて、ソース信号(データ電圧)をそれぞれのソース電極13へ出力する機能を有する。
電源回路44は、液晶パネル1の対向電極61に接続され、対向電極61に対向電圧VCを供給するとともに、非表示領域用配線19に接続され、配向処理用電極20に所定の電圧VAを供給する機能を有する。ここで、液晶物質90が図12に示す電気光学特性を有する単安定型の強誘電性液晶の場合、電圧VAと対向電圧VCとを同一電圧(例えば0V)にする。これにより、配向処理用電極20を設けた領域、すなわち非表示領域1bにおける液晶物質90には0Vが印加され、非表示領域1bにおける光透過率が略0%となり、バックライト41の光が遮光されて枠状の形状を有する黒色の画像、すなわち黒枠の画像が常に表示される。これにより、黒枠の内側の表示領域1aの画像を際立たせて表示品質を向上させることができる。
バックライト電源回路45は、バックライト41を点灯/消灯するバックライト電圧VBを生成し、生成したバックライト電圧VBをバックライト41へ出力する。例えば、バックライト電源回路45は、バックライト電圧VBとして5V/0Vを適宜出力する。これにより、バックライト41は、バックライト電圧VBが5V時に点灯し、0V時に消灯するため、バックライト電源回路45より出力されるバックライト電圧VBによりバックライト41のオン/オフ制御が可能となる。
次に、以上のような構成を有する液晶表示装置の表示品質を評価した。画素電極15,対向電極61間に0Vの電圧を印加して黒画面を表示させた際の表示領域1aの周縁部を観測したが、配向欠陥の発生に起因する光抜けは発生せず、画質及びコントラスト特性等の表示品質の低下も見られなかった。これは、N*相からSc*相への相転移時にDC電圧を印加して、表示領域1a及び非表示領域1bにおける液晶物質90を一様な配向状態(層構造)にさせたため、表示領域1aと非表示領域1bとの境界部分に配向欠陥が発生するのを防止できたものと推定される。
また、配向処理用電極20が画素電極15と同一の光透過性を有する場合(例えば、配向処理用電極20及び画素電極15がともにITO製である場合)、表示領域1aに黒色の画像を表示するときは、表示領域1aと非表示領域1bとにおける液晶物質90に印加される電圧がともに0Vであるため、両領域において光透過率(輝度)が全く同一となり、表示領域1aと非表示領域1bとの境界部分が認識されず、黒表示の表示品質を向上することができる。さらに詳述すれば、人間の眼は一般的に明暗を相対的に区別することに優れ、表示領域1aに黒色の画像を表示したとしても、その輝度が外側の非表示領域1bの輝度と異なる場合には、灰色などの画像として認識されてしまう虞があるが、本発明に係る液晶表示装置では、表示領域1aと非表示領域1bとの輝度が全く同一であるため、黒色の画像を表示した場合には、確実に黒色の画像として認識させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、配向処理用電極20を非表示領域1bに配置して、配向処理用電極20を配置した領域に黒色の画像を表示する形態を示したが、配向処理用電極20を配置した領域のさらに外側に遮光膜を設けて、配向処理用電極20と協業して表示領域1aの外側の領域の光を遮光させるようにしてもよく、このようにしたものが実施の形態2である。
図7は本発明に係る液晶パネルの他の例を示す模式的平面図、図8は図7のVIII−VIII線における構造断面図である。なお、図7は分かり易くするため構成要素の一部を省略して示す。本実施形態に係る液晶パネル91は、アレイ基板92と対向基板93とを備えている。アレイ基板92の対向基板93対向面には、実施の形態1で詳述した構成と全く同等の構成物が形成されており、対向基板93のアレイ基板92対向面には、実施の形態1で詳述した構成に加えて、配向処理用電極20が配置されている領域のさらに外側にCr等の遮光膜94が枠状の形状で形成されている。より正確には、遮光膜94は配向処理用電極20を設けた領域の一部分(周縁部)と重畳するように配置され、且つ表示領域1aとは重畳しないように配置されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、遮光膜94は、対向基板ではなく、アレイ基板に設けるような形態であってもよい。
このような液晶パネル91は、画素電極15,対向電極61間の電圧に基づいて表示領域1aに画像を表示し、配向処理用電極20,対向電極61間の電圧に基づいて配向処理用電極20を形成した領域に黒色の画像を常に表示し、さらに、遮光膜94を形成した領域では光を完全に遮光する。これにより、配向処理用電極20を備えることが困難な領域に遮光膜94を設けて、配向処理用電極20と協業して表示領域の外側の領域の光を遮光させることができる。また、この場合、遮光膜94を設けた領域における液晶物質90は配向処理が施されていないため、その配向状態は、画素電極15及び配向処理用電極20(すなわち対向電極61)を設けた領域における配向状態と異なる虞があり、遮光膜94と対向電極61との境界部分に配向欠陥が発生することがある。しかし、たとえ配向欠陥が発生したとしても、配向欠陥に起因する光抜けを、配向処理用電極20を形成した領域にとどめることができるため、表示領域1aにまで光抜けが進入することはない。
なお、各実施形態では、配向処理用電極20が画素電極15と同一のITO等の透明電極からなる場合について説明したが、画素電極15と異なる金属電極であってもよく、その光透過性について限定されるものではない。
また、各実施形態では、対向電圧VCを対向電極61へ、電圧VAを非表示領域用配線19へ、それぞれ別々に入力する形態について説明したが、対向電極61と非表示領域用配線19とが液晶パネル内部にて導電ペースト等の導電体を介して接続(短絡)されているような形態であってもよい。この場合には、外部から電圧VAを兼用する対向電圧VCを入力すればよく、電圧VAを生成する電源回路を用いる必要がなくなり、従来の液晶表示装置と全く同一の周辺回路で駆動させることができる。
さらに、各実施形態にて詳述した液晶パネル1は、アレイ基板60上に能動層となる半導体層11を形成した後、ゲート絶縁膜16を介してゲート電極12を形成する構造としたが、もちろん、ゲート電極12を形成した後、ゲート絶縁膜16を介して半導体層11を形成する構造としてもよい。
さらにまた、TFTの能動層としてポリシリコンが形成されていてもよく、ポリシリコンとすれば、キャリアの電界効果移動度を向上させ、スイッチング特性を向上させることができる。もちろん、スイッチング素子としてTFTに限定されるものではなく、MIM等のスイッチング素子であってもよい。
本発明に係る液晶パネルの一例を示す模式的平面図である。 図1のII−II線における構造断面図である。 本発明に係る液晶パネルに用いるアレイ基板の製造方法を示す説明図である。 本発明に係る液晶パネルに用いるアレイ基板の製造方法を示す説明図である。 アレイ基板と対向基板とを接着して液晶パネルとする製造方法を示す説明図である。 本発明に係る液晶表示装置の全体のブロック図である。 本発明に係る液晶パネルの他の例を示す模式的平面図である。 図7のVIII−VIII線における構造断面図である。 FLCの層構造の一例を示す模式図である。 従来の液晶パネルを示す構造断面図である。 従来の液晶パネルを示す模式的平面図である。 液晶物質の電気光学特性の一例を示すグラフである。
符号の説明
1,91 液晶パネル
10,92 アレイ基板
11 半導体層
12 ゲート電極
13 ソース電極
14 ドレイン電極
15 画素電極
18 平坦化膜
19 非表示領域用配線
20 配向処理用電極
25a,25b 第1コンタクトホール
26a,26b 第2コンタクトホール
60,93 対向基板
62 対向電極
90 液晶物質
94 遮光膜

Claims (5)

  1. 第1の電極を備える第1基板と、第2の電極を備える第2基板との間に液晶物質が封入され、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電圧により、前記液晶物質の表示領域における光透過率を制御する液晶表示装置の製造方法において、
    前記第1基板の表示領域の外側に第3の電極を形成し、
    前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態を、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にさせることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記液晶物質は単安定型の強誘電性液晶であり、
    前記液晶物質を加熱することにより、駆動表示に利用する第1の液晶相とは異なる第2の液晶相に転移させる工程と、
    転移した液晶物質を冷却することにより、前記第2の液晶相から前記第1の液晶相に転移させる工程と、
    前記液晶物質が前記第2の液晶相から前記第1の液晶相に転移するまでの間に、前記第1の電極及び前記第2の電極間と、前記第3の電極及び前記第2の電極間とに、それぞれ所定の電圧を印加する工程とを備え、
    前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態を、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態にさせることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 第1の電極を備える第1基板と、第2の電極を備える第2基板との間に液晶物質が封入され、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加された電圧により、前記液晶物質の表示領域における光透過率を制御する液晶表示装置において、
    前記第1基板の表示領域の外側に第3の電極を備え、
    該第3の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態が、前記第1の電極を備えた領域における液晶物質の配向状態と同一の状態であって、
    前記第3の電極と前記第2の電極との間に所定の電圧を印加することにより、前記第3の電極を備えた領域における液晶物質の光透過率を制御して当該領域における光を遮光すべくなされていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 前記第3の電極は、表示領域を周設する形状を有することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 表示領域の外側に遮光領域をさらに備え、
    該遮光領域は、前記第3の電極を備えた領域と少なくとも一部分が重畳するように配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の液晶表示装置。

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