JP2007233029A - 液晶表示素子 - Google Patents

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武志 山本
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Abstract

【課題】UVシールの液晶層への溶出を防止し表示品位を向上した液晶パネルを提供する。
【解決手段】UVシール5と液晶層4との境界部5aにUVシール5を硬化させるUV光が透過可能な透過部を設ける。透過部のスリット部を通過して、境界部5aに充分なUV光を確実に照射できるので、境界部5aに位置するUVシール5を確実に硬化させることができ、UVシール5の液晶層4への溶出を防止でき、この溶出の防止により、表示品位を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレイ基板と対向基板とを接着するシール部材を備えた液晶表示素子に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力であるなどの様々な特徴を有しており、OA機器、情報端末、時計およびテレビジョンなどの様々な用途に応用されている。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を有する液晶表示素子は、その高い応答性から、携帯テレビジョンやコンピュータなどのように多量の情報を表示するモニタとして用いられている。
近年、情報量の増加に伴い、画像の高精細化や表示速度の高速化に対する要求が高まっている。これら要求のうち、画像の高精細化は、例えば上述したTFTが形成するアレイ構造を微細化することによって実現されている。
一方、表示速度の高速化に関しては、従来の表示モードの代わりに、ネマティック液晶を用いたOCBモード、VANモード、HANモード、および、π配列モードや、スメクティック液晶を用いた界面安定型強誘電性液晶(Surface Stabilized Ferroelectric Liquid Crystal)モードおよび反強誘電性液晶モードを採用することが検討されている。
これら表示モードは、高いコントラストを得るため、あるいは、低消費電力駆動を実現するなどのために高い極性を有する液晶材料を用いる場合がある。このような液晶材料は、不純物成分などを溶け込ませる性質が強く、液晶表示素子の外周に設けられたシール部材である接着剤(以下、シール剤という)からの不純物、あるいは構成成分そのものを液晶層内に溶出させることがある。
また、近年、量産適用が頻繁に行なわれるようになった液晶滴下工法では、紫外線硬化型シール剤(以下、UVシールという)が未硬化状態で液晶材料と接するため、UVシールの構成成分が液晶層に多量に溶出することがある。
これらの不純物や構成成分が液晶中に溶出すると、電圧保持率の低下、配向不良などを誘発し、表示品位を著しく悪化させる。
このような不純物の溶出を低減させるため、充分な光硬化反応を起こさせるような材料およびUV照射装置が検討されているものの、現状の液晶表示素子では、UVシール下にアレイ配線を形成することがあり(例えば、特許文献1参照。)、また、このようなアレイ配線は、2×10nm〜3×10nm(200〜300μm)幅のパターンとなることもあるので、このようなパターンがUVシールを横断した際に、アレイ配線部が遮光されることでUVシールが未硬化状態となり、上記の溶出が起きるおそれがある。
また、カラーフィルタ層を設けた対向基板側からUV光を照射する場合もあるものの、対向基板側の該当場所には、光漏れ防止用の額縁状の遮光パターンが形成されることが多く、UVシールの硬化のための充分な露光が容易でないという問題があった。
特開2002−49046号公報
上述したように、上記液晶表示素子では、シール剤の液晶層への溶出を防止することが容易でないという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、シール部材の液晶層への溶出を防止し表示品位を向上した液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明は、アレイ基板と、このアレイ基板の一主面に対向して配設された対向基板と、前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在された液晶層と、この液晶層の周囲に隣接して配設され、前記アレイ基板と前記対向基板とを接着するシール部材とを具備し、前記アレイ基板は、前記液晶層側から前記シール部材の外方に亘って連続したアレイ配線を備え、前記アレイ配線は、少なくとも前記シール部材と前記液晶層との境界部に、前記シール部材を硬化させる硬化エネルギが通過可能な硬化エネルギ通過部を有しているものである。
そして、シール部材と液晶層との境界部に、シール部材を硬化させる硬化エネルギが通過可能な硬化エネルギ通過部を設ける。
本発明によれば、硬化エネルギ通過部を通過した硬化エネルギにより液晶層との境界部のシール部材を硬化させ、シール部材の液晶層への溶出を確実に防止でき、この溶出の防止により、表示品位を向上できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の液晶表示素子の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
図1において、1は液晶表示素子としてのアクティブマトリクス型の液晶パネルであり、この液晶パネル1は、略四角形平板状のアレイ基板2と、このアレイ基板2に対向配置されるカラーフィルタ基板である対向基板3と、これら基板2,3間に介在される液晶層4とを備え、基板2,3が液晶層4の周囲にて、シール部材としての光硬化樹脂である紫外線硬化樹脂、すなわちUVシール5により接着されている。
アレイ基板2は、薄膜トランジスタ(TFT)基板であって、略透明な四角形平板状の絶縁基板としての透光性基板であるガラス基板6を有している。
さらに、このガラス基板6の一主面である対向基板3側の主面の表面上の中央部には、表示領域としての画面部7が形成されている。この画面部7は、平面視で四角形状に形成され、全周がUVシール5により囲まれている。そして、このガラス基板6上の画面部7には、複数の画素8がマトリクス状に設けられて配置されている。これら複数の画素8は、ガラス基板6の縦方向に沿ってn個形成されており、このガラス基板6の横方向に沿ってm個形成されている。したがって、これら複数の画素8は、ガラス基板6上にn×m個形成されている。さらに、これら画素8のそれぞれには、透明電極である画素電極11、蓄積容量としての画素補助容量である補助容量12および薄膜トランジスタ(TFT)13がそれぞれ1つずつ配置されている。
また、ガラス基板6の表面には、シリコン窒化膜や酸化シリコン膜などにて構成された図示しないアンダーコート層が積層されて成膜されている。このアンダーコート層上には、例えばトップゲートタイプの薄膜トランジスタ13が1画素構成要素として配設されている。この薄膜トランジスタ13は、スイッチング素子として機能するTFT素子である。そして、これら薄膜トランジスタ13は、アンダーコート層上に形成されたソース電極21およびドレイン電極22を備えている。これらソース電極21およびドレイン電極22は、所定の間隙を介して電気的に絶縁された状態で設けられている。また、ドレイン電極22は、薄膜トランジスタ13に隣接してアンダーコート層上に積層された画素電極11に電気的に接続されている。
さらに、これらソース電極21およびドレイン電極22の間には、半導体層としての活性層23が設けられている。この活性層23は、ソース電極21およびドレイン電極22を含むアンダーコート層上に設けられている。そして、この活性層23は、p−Siにて構成された半導体層である。すなわち、この活性層23は、非晶質半導体としてのアモルファスシリコン(a−Si)をエキシマレーザ溶解結晶化であるアニールしてからパターニングして作成した島状のp−Si薄膜である。
また、この活性層23上には、図示しないゲート絶縁膜を介して導電性を有するゲート電極24が積層されて成膜されている。ここで、このゲート電極24は、活性層23の長手方向に直交する長手方向を有している。また、このゲート電極24は、活性層23の幅寸法より小さな幅寸法を有しており、この活性層23上の中央部に設けられている。
そして、薄膜トランジスタ13間には、アレイ基板2の厚さ方向に沿った長手方向を有する細長円柱状のスペーサ31が突設されている。これらスペーサ31は、液晶層4の層厚を制御するもので、画面部7の縦方向および横方向のそれぞれに向けて所定個数、設けられている。すなわち、これらスペーサ31は、アレイ基板2の画面部7上に等間隔に離間されて設けられている。また、これらスペーサ31は、例えばアクリル製の透明樹脂材料にて構成されている。
画素電極11は、薄膜トランジスタ13により駆動されるもので、例えば100nm(0.1μm)ほどの膜厚のITO(Indium Tin Oxide)膜のスパッタ法にて成膜されて形成されている。
さらに、スペーサ31および画素電極11上の全面には、配向膜材料として、例えば80nmほどの膜厚の図示しない配向膜が積層されて形成されている。
そして、ガラス基板6の他主面である対向基板3と反対側の主面には、略四角形平板状の偏光板33が取り付けられている。
一方、対向基板3は、略透明な四角形平板状の絶縁基板としての透光性基板であるガラス基板41を備えている。このガラス基板41の一主面であるアレイ基板2側の主面には、図示しないアンダーコート層が積層され、このアンダーコート層上には、着色層としてのカラーフィルタ層42と、遮光層としての遮光部である額縁部43とが積層されて設けられている。
カラーフィルタ層42は、少なくとも2色以上である1組の色単位、例えば赤(Red:R)色の着色層である赤色フィルタ部44と、緑(Green:G)色の着色層である緑色フィルタ部45と、青(Blue:B)色の着色層である青色フィルタ部46との3つのドットがアレイ基板2の縦方向および横方向のそれぞれに向けて繰り返し配置されて構成されている。
ここで、赤色フィルタ部44は、例えば10質量%ほど赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストにて構成されている。また、緑色フィルタ部45および青色フィルタ部46も同様に、緑色あるいは青色の顔料を、例えば10質量%ほど分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストにて構成されている。さらに、これら赤色フィルタ部44、緑色フィルタ部45および青色フィルタ部46のそれぞれは、例えば1.5×10nm(1.5μm)の等しい膜厚に形成されている。
そして、これら複数の赤色フィルタ部44、緑色フィルタ部45および青色フィルタ部46にて構成されたカラーフィルタ層42は、アレイ基板2の各画素8に対応して設けられており、これら各画素8内に位置する薄膜トランジスタ13を覆うように配置されている。
また、額縁部43は、例えばインクジェットあるいはディスペンサによる液状の遮光性材料の塗布にて形成された遮光性膜にてカラーフィルタ層42の周囲に形成され、液晶パネル1において、UVシール5が塗布される位置に対向して位置している。
ここで、遮光性材料としては、カーボンあるいはチタンなどの遮光性の高い顔料が用いられた、いわゆる樹脂ブラックなどである。よって、額縁部43は、カラーフィルタ層42の周縁部にて硬化する以前の液状の遮光性材料による漏れを防止するため、カラーフィルタ層42の層厚より小さな厚さ寸法を有している。
さらに、カラーフィルタ層42上には、共通電極(コモン電極)としての対向電極48が積層されている。この対向電極48は、透明電極として、例えばITO膜にて構成されている。また、この対向電極48は、対向基板3の表面とアレイ基板2の表面とを対向させた際に、このアレイ基板2のガラス基板6の画面部7全体に亘って対向する四角形状の大きな電極である。言い換えると、この対向電極48は、アレイ基板2に対向基板3を対向させた際に、このアレイ基板2の画素電極11と相対するように配置されている。さらに、この対向電極48を含んだガラス基板41上の全面には、図示しない配向膜が積層されて形成されている。
そして、対向基板3は、アレイ基板2に設けられている各スペーサ31を対向基板3の対向電極48に当接させて、これらアレイ基板2と対向基板3との間に所定の間隔である液晶封止領域がスペーサ31にて保持されて形成されるように、平行に離間された状態で取り付けられている。
また、液晶層4は、液晶材料として、所定の液晶組成物51が基板2,3の各配向膜間に滴下されることで形成されている。さらに、この液晶層4は、アレイ基板2の画素電極11と対向基板3の対向電極48との間に液晶容量を形成させる。
そして、UVシール5は、液晶層4を基板2,3間に封止させるもので、アレイ基板2の段差が最も低い位置、例えばアレイ基板2の画面部7の外方の配向膜と対向基板3の額縁部43との間に設けられている。すなわち、このUVシール5は、アレイ基板2のガラス基板6の画面部7より外側の部分に設けられている。
さらに、このUVシール5の周囲には、アレイ基板2から対向電極48に電圧を印加する電極転移材である図示しないトランスファが形成されている。このトランスファは、アレイ基板2と対向基板3との間の画面周辺部に形成された電極転移電極である図示しないトランスファ・パッド上に形成されている。
また、ガラス基板41の他主面であるアレイ基板2と反対側の主面には、略四角形平板状の偏光板52が取り付けられている。
そして、アレイ基板2のガラス基板6の表面には、電極配線としてのゲート電極配線である複数の走査線54が、このガラス基板6の幅方向に沿って配設されている。これら走査線54は、ガラス基板6の横方向に向けて等間隔に平行に離間され、各薄膜トランジスタ13のゲート電極24に電気的に接続されている。また、電極配線としての画像信号配線である複数の信号線55が、ガラス基板6の縦方向に沿って配設されている。これら信号線55は、ガラス基板6の横方向に向けて等間隔に平行に離間され、各薄膜トランジスタ13のソース電極21に電気的に接続されている。
したがって、これら走査線54および信号線55は、ガラス基板6上に交差して格子状であるマトリクス状に配線されたアレイ配線AWをなしている。そして、これら走査線54および信号線55の各交点に対応して、画素電極11、補助容量12および薄膜トランジスタ13のそれぞれが画素8毎に設けられている。
一方、このガラス基板6の周縁には、信号線駆動回路としての細長四角形平板状のYドライバ回路56が配設されている。このYドライバ回路56は、ガラス基板6の横方向に沿った一側縁に設けられている。さらに、このYドライバ回路56は、ガラス基板6の縦方向に沿って設けられており、このガラス基板6上の各走査線54それぞれの一端部が電気的に接続されている。また、このガラス基板6の縦方向に沿った一端には、信号線駆動回路としての細長四角形平板状のXドライバ回路57が配設されている。このXドライバ回路57は、ガラス基板6の横方向に沿って設けられており、このガラス基板6上の各信号線55それぞれの一端部が電気的に接続されている。
また、これらドライバ回路56,57は、それぞれUVシール5の外方、すなわち、UVシール5を介して液晶層4と反対側の位置に配設されている。このため、アレイ配線AWは、UVシール5と交差している。
そして、これらYドライバ回路56およびXドライバ回路57は、Yドライバ回路56から各走査線54に供給される走査信号によって、薄膜トランジスタ13をオンオフさせるタイミングに同期して、Xドライバ回路57から各信号線55に画素信号を供給させることによって、アレイ基板2の画面部7に所定の画像を表示させる。
また、アレイ配線AWは、UVシール5を硬化させる硬化エネルギとしての光である紫外光、すなわちUV光が透過不可能な、例えばモリブデン(Mo)などの部材で形成され、図3に示すように、UVシール5の液晶層4側に位置する第1配線部61と、UVシール5の外方に位置する第2配線部62と、これら配線部61,62間に形成された硬化エネルギ通過部としての光透過部である紫外線透過部、すなわちUV透過部である透過部63とを有している。
各配線部61,62は、例えば2.0×10nm(200μm)の幅寸法に形成されている。
また、透過部63は、UVシール5の内側である液晶層4側からUVシール5の外方に亘って連続して形成され、複数の配線65を互いに離間して各配線部61,62間に電気的に並列に接続したスリット状に形成されている。すなわち、透過部63は、各配線65,65間にそれぞれUV光が透過可能なスリット部66が形成されている。
ここで、各配線65は、例えば1.5×10nm(15μm)の幅寸法に形成され、例えば10本が互いに平行に配設されており、各スリット部66は、例えば1.5×10nm(15μm)の幅寸法に形成されている。したがって、透過部63全体の幅寸法は、各配線部61,62よりも大きく形成されている。
なお、各配線65の間隔、すなわちスリット部66の幅寸法は、5.0×10nm(5μm)以上あれば、内部回折などにより充分な光反応を起こすことが可能である。また、各配線65の幅寸法および本数は、単位長さ当たりの配線抵抗が配線部61,62と略等しくなるように適宜設定する。
さらに、各スリット部66は、それぞれUVシール5の幅寸法である図3に示す上下方向寸法(例えば1mm程度)よりも長く形成され、UVシール5の液晶層4側と外方とのそれぞれに亘って形成されている。したがって、これらスリット部66は、UVシール5の液晶層4との境界部5aとUVシール5の外側面とに平面視で交差し、それぞれの端部が、UVシール5の液晶層4との境界部5aとUVシール5の外側面とから離間され、境界部5aとUVシール5の外側面とに対して重ならないように配設されている。このため、これらUVシール5の液晶層4との境界部5aとUVシール5の外側面とには、スリット部66を介して、UVシール5をUV光が透過可能となっている。
次に、上記第1の実施の形態の液晶表示素子の製造方法を説明する。
まず、成膜工程とパターニング工程とを繰り返してガラス基板6上の画面部7に画素電極11、補助容量12、薄膜トランジスタ13およびアレイ配線AW、すなわち走査線54および信号線55のそれぞれを形成する。
このとき、アレイ配線AWには、第1配線部61と第2配線部62との間に位置する透過部63の各配線65が1.5×10nm(15μm)、各スリット部66が1.5×10nm(15μm)となるようにスリット状に形成する。
次いで、このガラス基板6上に、感光性アクリル性透明樹脂(JSR株式会社製NN600)をスピンナ塗布して90℃で10分乾燥した後、フォトマスクを介して365nmの波長で、80mJ/cmの露光量で露光し、pH11.5のアルカリ水溶液にて現像し、200℃、60分の焼成により、高さ5.2×10nm(5.2μm)のスペーサ31を形成する。
さらに、対向基板3上に額縁部43とカラーフィルタ層42の各フィルタ部44,45,46をそれぞれ形成した後、対向電極48として50nmのITO膜をスパッタリング法により成膜する。
次いで、基板2,3のそれぞれに、配向膜材料としてAL−3046(JSR株式会社製)を、全面に80nm塗布して配向膜を形成する。
この後、対向基板3の配向膜の周辺に沿って、アレイ配線AWの透過部63の各スリット部66と交差するように、UVシール5となる紫外線硬化型接着剤を印刷するとともに、トランスファをトランスファ・パッド上に形成する。
さらに、アレイ基板2の配向膜と対向基板3の配向膜とを対向させて、このアレイ基板2上のスペーサ31それぞれを対向基板3上に当接させ、所定の液晶組成物51を適量滴下させ、真空中で基板2,3を貼り合わせ、アレイ基板2の裏面側、すなわち対向基板3と反対側から紫外光を3000mJ/cm照射してUVシール5を硬化させた後、130℃で1時間、UVシール5を本硬化させ、各偏光板33,52を基板2,3に取り付けて、カラー表示可能な液晶パネル1を作製する。
この結果、この液晶パネル1を点灯評価したところ、UVシール5の溶出などによるむらのない優れた表示品位の液晶表示装置を得ることができた。
すなわち、液晶パネル1での表示速度の高速化を目的として、ネマティック液晶を用いたOCBモード、VANモード、HANモード、および、π配列モードや、スメクティック液晶を用いた界面安定型強誘電性液晶(Surface Stabilized Ferroelectric Liquid Crystal)モードおよび反強誘電性液晶モードを採用する場合には、高いコントラストを得るため、あるいは、低消費電力駆動を実現するなどのために高い極性を有する液晶組成物51を用いることがあり、このような液晶組成物51は、不純物成分などを溶け込ませる性質が強く、UVシール5からの不純物、あるいは構成成分そのものが液晶層4内に溶出しやすくなる。
特に、液晶滴下工法で液晶パネル1を製造する際には、UVシール5となる紫外線硬化樹脂が未硬化の状態で液晶組成物51と接触するため、UVシール5の構成成分が液晶組成物51中に多量に溶出するおそれがある。
そこで、上記第1の実施の形態では、UVシール5と液晶層4との境界部5aにUVシール5を硬化させるUV光が透過可能な透過部63を設ける、具体的には、透過部63を、複数の配線65を互いに離間して並設したスリット状とすることで、透過部63のスリット部66を通過して、UVシール5の溶出が最も起こりやすい領域である境界部5aに充分なUV光を確実に照射できるので、この境界部5aに位置するUVシール5の光硬化反応を促進させて確実に硬化させることができ、UVシール5の液晶層4への溶出を防止でき、この溶出の防止により、液晶層4の電圧保持率の低下、配向不良などを防止でき、表示品位を向上できる。
なお、上記第1の実施の形態では、透過部63のスリット部66をUVシール5の液晶層4側と外方とに亘って連続するように形成したが、例えば図4に示す第2の実施の形態のように、境界部5aのみに対応させて、形成しても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができるとともに、透過部63を、UVシール5の厚み方向である図4に示す上下方向に所定寸法、例えば0.3mmに亘って形成することで、UVシール5と透過部63との位置が、図4に示す上下方向に多少ずれた場合でも、透過部63を透過したUV光を、境界部5aに確実に照射して、境界部5aに位置するUVシール5を確実に硬化させることができる。
また、図5に示す第3の実施の形態のように、第2の実施の形態と同様に、透過部63を境界部5aのみに対応させて図5に示す上下方向に所定寸法、例えば0.3mm形成し、かつ、第2配線部62側から第1配線部61側へと、すなわち外側から内側へと、スリット部66の幅寸法が大きくなるように、例えばスリット部66の第2配線部62側の幅寸法を略0とし、液晶層4側の端部の間隔を1.5×10nm(15μm)として、この幅寸法が拡大するように拡開状に形成して、境界部5aの配線65の配線密度を、透過部63の他の部分の配線密度よりも小さくすることで、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができるとともに、境界部5aに、より確実にUV光を照射して、この境界部5aに位置するUVシール5を、より確実に硬化させることができ、かつ、透過部63の液晶層4と反対側は配線密度が高くなるので、省スペース化が可能である。
さらに、図6に示す第4の実施の形態のように、透過部63を境界部5aに対応させて、図6に示す上下方向に所定寸法、例えば0.5mm程度形成したスリット状の第1透過部71と、この第1透過部71の複数の配線72に対応する配線73を有し、図6に示す上下方向に所定寸法、例えば0.5mm程度形成したスリット状の第2透過部74とで構成し、かつ、各配線72の幅寸法と配線72,72間の第1スリット部75の幅寸法とに対して、各配線73の幅寸法と配線73,73間の第2スリット部76の幅寸法とを小さく、例えば各配線72の幅寸法を8.0×10nm(8μm)、第1スリット部75の幅寸法を8.0×10nm(8μm)とし、配線73の幅寸法を1.5×10nm(15μm)、第2スリット部76の幅寸法を1.5×10nm(15μm)として、境界部5aの配線72の配線密度を、透過部63の他の部分の配線密度よりも小さくしても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能であり、かつ、透過部63の液晶層4と反対側は配線密度が高くなるので、省スペース化が可能である。
そして、図7に示す第5の実施の形態のように、透過部63に代えて、第1配線部61と第2配線部62との間を、硬化エネルギ通過部としての光透過部である紫外線透過部、すなわちUV透過部である透光性を有する例えばITOなどで形成した透明電極78で電気的に接続してもよく、この場合でも、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能であるとともに、透明電極78を用いることで、UVシール5と交差する部分のアレイ配線AWの配線抵抗を下げることができる。
また、上記第5の実施の形態において、図8に示す第6の実施の形態のように、透明電極78を、境界部5aのみに対応させて設けても、上記第5の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、図9に示す第7の実施の形態のように、透過部63のスリット部66をUVシール5の液晶層4側と外方とに亘って連続するように形成し、各配線部61,62間を、さらに透明電極78で各配線65と並列に電気的に接続する構成でも、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能であるとともに、各配線65のみで各配線部61,62間を電気的に接続する場合と比較して、アレイ配線AWの配線抵抗を下げることができる。
なお、上記各実施の形態において、シール部材を、UV光で硬化するUVシール5に代えて、例えば硬化エネルギとしての熱により硬化する熱硬化型樹脂とし、液晶滴下工法に代えて真空注入法により液晶層4を構成しても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、アレイ基板2および対向基板3の構成の細部は、上記に限定されるものではなく、例えばカラーフィルタ層42をアレイ基板2側に設けるものなどでも、同様の作用効果を奏することが可能である。
本発明の第1の実施の形態の液晶表示素子を示す説明断面図である。 同上液晶表示素子を示す説明回路構成図である。 同上液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第6の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。 本発明の第7の実施の形態の液晶表示素子の要部を示す平面図である。
符号の説明
1 液晶表示素子としての液晶パネル
2 アレイ基板
3 対向基板
4 液晶層
5 シール部材としてのUVシール
5a 境界部
63 硬化エネルギ通過部としての透過部
65,73 配線
78 硬化エネルギ通過部としての透明電極
AW アレイ配線

Claims (5)

  1. アレイ基板と、
    このアレイ基板の一主面に対向して配設された対向基板と、
    前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在された液晶層と、
    この液晶層の周囲に隣接して配設され、前記アレイ基板と前記対向基板とを接着するシール部材とを具備し、
    前記アレイ基板は、前記液晶層側から前記シール部材の外方に亘って連続したアレイ配線を備え、
    前記アレイ配線は、少なくとも前記シール部材と前記液晶層との境界部に、前記シール部材を硬化させる硬化エネルギが通過可能な硬化エネルギ通過部を有している
    ことを特徴とした液晶表示素子。
  2. 前記硬化エネルギ通過部は、複数の配線を互いに離間して並設したスリット状に形成されている
    ことを特徴とした請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 前記硬化エネルギ通過部は、前記シール部材と前記液晶層との境界部の前記配線の配設密度が、他の部分の配設密度よりも小さく設定されている
    ことを特徴とした請求項2記載の液晶表示素子。
  4. 前記硬化エネルギ通過部は、透明電極である
    ことを特徴とした請求項1記載の液晶表示素子。
  5. 前記硬化エネルギは、光であり、
    前記シール部材は、光硬化樹脂である
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一項に記載の液晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102253535A (zh) * 2010-05-21 2011-11-23 索尼公司 显示装置和显示装置的制造方法

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