JP2005055517A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面画像形成時の画像光沢差の防止。
【解決手段】1面目は有色トナー上に、2面目は有色トナー以外のところに透明トナーによる画像形成をおこなう。加えて、光沢両面、非光沢両面で透明トナーの量を切り替える。
【選択図】 図1
【解決手段】1面目は有色トナー上に、2面目は有色トナー以外のところに透明トナーによる画像形成をおこなう。加えて、光沢両面、非光沢両面で透明トナーの量を切り替える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置に係り、特に複数の画像形成手段を有し、且つ記録材の表裏両面に画像形成可能なカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成装置の一例として、図9及び図10に複数の光走査手段を有する4ドラムレーザビームプリンタを示す。
【0003】
該プリンタは、図9に示すように、潜像担持体たる電子写真感光体(以下、「感光ドラム」とする)の周囲に、現像装置等を有して構成される画像形成手段たる画像形成ステイションが4個設けられ、該各画像形成ステイションにて形成された感光ドラム上の画像が、該感光ドラムに隣接して移動通過する搬送手段上の紙等の記録材(以下、単に紙とする)へ転写される構成となっている。
【0004】
また、図8に示すように、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色の画像を形成する各画像形成ステイションPa、Pb、Pc、Pdには、それぞれ感光ドラム1a、1b、1c、1dが配置されており、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。さらに、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、帯電器12a、12b、12c、12d及び現像装置2a、2b、2c、2d、そして、クリーナ4a、4b、4c、4dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順次配設されており、各感光ドラムの下方には、転写部3が配設されている。該転写部3は、各画像形成ステイションに共通の記録材搬送手段たる転写ベルト31及び転写用帯電器3a、3b、3c、3dを有している。
【0005】
以上のようなプリンタにおいて、図9に示す記録材供給手段たる給紙カセット61から供給された紙Pは、転写ベルト31上に支持されて各画像形成ステイションへ搬送され、上記各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を順次転写される。この転写工程が終了すると、上記紙Pは転写ベルト31から分離されて定着装置5へ記録材案内手段たる搬送ベルト62により搬送される。
【0006】
定着装置5は、図11に詳細に示すように、回転自在に配設された定着ローラ51と、該定着ローラ51に圧接しながら回転する加圧ローラ52と、離型剤供給塗布手段たる離型剤塗布装置53と、ローラクリーニング装置54、55を有した構成となっている。定着ローラ51及び加圧ローラ52の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ56、57がそれぞれ配設されている。また、定着ローラ51及び加圧ローラ52にはそれぞれサーミスタ58、59が接触するように配設されており、温度調節回路を介してヒータ56、ヒータ57への電圧を制御することにより定着ローラ51及び加圧ローラ52の表面の温度調節を行っている。
この状態において、紙が搬送されてくると、定着ローラ51と加圧ローラ52は一定速度で回転し、定着ローラ51の表面に離型剤としてシリコーンオイルが塗布され、紙Pが定着ローラ51と加圧ローラ52の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱され紙表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、紙P上にフルカラー画像が形成される。画像が定着された紙Pは下分離爪68によって加圧ローラ52から分離され機外へ排出される。また両面画像形成の場合は定着終了後に搬送路が切り替えられ記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転される。そして搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され両面2面目の画像形成が行なわれる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−318482号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の両面画像形成装置においては、以下に示すような問題が生じていた。記録材の1面目に形成した画像は定着装置を2回通過し2度定着が行なわれる。一方2面目に形成された画像は定着装置を1回通過し1度だけ定着が行なわれる。すなわち1面目画像は2面目画像に対して、過熱量、加圧量ともに2倍行なわれている。したがって定着後の画像の状態は1面目と2面目では当然異なり、1面目の画像は2面目よりより溶融し画像表面はより平滑になっていた。この結果1面目画像は2面目画像より光沢が増し、表裏で出力画像が異なり品位が低下してしまっていた。
【0009】
一方、特開2002−318482号公報には、光沢性を向上させるために色トナーの他に透明トナーを用いることが記載されている。このように、透明トナーは光沢性を向上させるために有効な技術であることが知られている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る第1の発明によれば、上記目的は、記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより達成される。
【0011】
本出願に係る第2の発明によれば、上記目的は、上記第1の発明における透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより達成される。
本出願に係る第3の発明によれば、上記目的は、上記第1及び第2の透明におけるトナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることより達成される。
【0012】
(作用)
本出願に係る第1の発明によれば、記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより、記録材の表裏で同等の光沢を得ることができる。
【0013】
また、本出願に係る第2の発明によれば、上記第1の発明における透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより、記録材の表裏で同等の光沢を得ることができる。
【0014】
また、本出願に係る第3の発明によれば、上記第1及び第2の透明におけるトナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることより記録材の表裏で同等の所望の光沢を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施例)
先ず、本発明の第1の実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。図1は本発明のフルカラー複写機の略断面図であり、図9に示した従来例との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。図2は本実施例のおける両面画像形成のフローチャートである。本実施例装置には、図1に示すように、従来の4つの画像形成ステーションの後に5番目の画像形成ステーションPeを設け、そのステーションPeによって透明トナーによる画像形成を可能にしたものである。ステーションPeの構成は、従来のステーションPa、Pb、Pc、Pdと同様で説明を省略する。
【0017】
本実施例は、両面画像形成時に光沢の低い2面目画像に透明トナーを用いることで、光沢の高い1面目画像と同等の光沢を得られるようにしたものである。
光沢の高低は画像の表面性が大きく影響している。図3に示すように定着が充分に行なわれた画像表面は平滑となるため高光沢となるが、定着が充分でない場合はトナーのある箇所とトナーがない箇所での表面の凸凹が大きくなり光沢が低くなる。両面の表裏で光沢差が生じるのはこの差が大きく影響している。
【0018】
本実施例はこの差を埋めるべく、定着性が相対的に落ちている2面目において、凸凹上の凹の部分について透明トナーを用いて補うようにしたものである。
【0019】
図1、図2を用いて、詳細の画像形成を説明する。
【0020】
まずユーザーによって両面画像成形が選択される(100)。すると本体は通常通り動作を開始し、まず1面目の画像型性を行なう。ここで1面目については通常通り4色の有色トナーで画像形成が行われ(101)、定着装置5で1面目の定着が行なわれる(102)。次に1面目の定着が終了した記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転され、搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され、両面2面目の画像形成が行なわれる(103)。ここで2面目の画像形成時には4色の有色トナーで画像形成を行なった後に、ステーションPeにおいて透明トナーを用いて画像形成が行なわれていない箇所に有色トナーで画像形成を行なう(104)。透明トナーを含めた5色のトナーを画像形成された2面目画像は再び定着装置5に搬送され定着が行なわれる(105)。このようにして得られた両面画像の表面のトナーの状態の模式図を図4に示す。1面目は2回の定着が行なわれている為、充分に溶融、加圧がおこなわれ、表面は平滑になる。2面目は1面目に比べて溶融、加圧は劣るものの、トナーとトナーとの間に透明トナーが存在しているので、画像の表面は1面目と同様に平滑になっている。このようにすることで表裏とも高光沢画像を得ることができる。
【0021】
透明トナーを用いて有色トナー以外の箇所に透明トナーで画像形成を行なう手段としては、例えば図5に示すように有色トナーの画像信号以外の箇所に、レーザーのON/OFFの制御により潜像し、透明トナー画像を形成する方法等があげられる。
【0022】
ここで2面目の画像形成時に全体を透明トナーで画像形成する場合も画像表面は平滑になるが、この場合は透明トナーの使用量が多くなったり、最大トナー乗り量が有色トナーと透明トナーとの和になるため、定着性が低下することになり、発色が不十分になったり、定着不良が発生したりするので好ましくない。
【0023】
(実施例2)
実施例1においては1面目画像形成時には透明トナーによる画像形成を行なわないとしたが、本実施例においては1面目の有色トナー上にも透明トナーで画像形成を行なった。図6を用いて本実施例の画像形成を説明する。まずユーザーによって両面画像成形が選択される(200)。すると本体は通常通り動作を開始し、まず1面目の画像形成を行なう(201)。ここで1面目については通常通り4色の有色トナーで画像形成が行われたあと、その有色トナー上をステーションPeの透明トナーで画像形成する(202)。そして定着装置5で1面目の定着が行なわれる(203)。次に1面目の定着が終了した記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転され、搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され、有色トナーで両面2面目の画像形成が行なわれる(204)。ここで2面目の画像形成時には4色の有色トナーで画像形成を行なった後に、ステーションPeにおいて透明トナーを用いて画像形成が行なわれていない箇所に有色トナーで画像形成を行なう(205)。そして定着装置5で2面目の定着が行なわれる(206)。このようにすることで、図7に示すように1面目の1回目の定着時には定着するトナー量が多くなる為、定着性が低下する。よって表裏反転した2回目の定着後の画像も透明トナーが無い場合より定着性は低下しており、その結果画像光沢も低くできる。2面目の画像形成は実施例1と同様に有色トナー以外の箇所に透明トナー画像形成を行う。このように1面目と2面目で透明トナーの画像形成箇所を異ならせることによって、より細かく出力画像光沢の調整をすることができる。この場合透明トナーは有色トナーより溶けにくく材料設計しておくことが好ましい。
【0024】
(実施例3)
実施例1や実施例2のように、1面目と2面目で透明トナー画像形成箇所を異ならせ、且つその透明トナーの量を出力画像に応じて変えることによって、所望の画像光沢を得ることが可能となる。
【0025】
図8にその制御フローチャートを示す。表裏両面共に光沢の無い画像出力を行うとユーザーが入力した場合には、1面目の透明トナー量を多く、2面目の透明トナー量を少なくすれば良い。逆に表裏ともに高光沢画像の出力を行なうと入力された場合は、1面目の透明トナー量を少なく、2面目の透明トナー量を多くすれば良い。
【0026】
このようすることでユーザーの希望に応じて表裏の出力画像光沢を細かく設定することが可能となる。
【0027】
ここで有色トナーと透明トナーとの量の割合は各トナーの物性値によってことなってくる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、
記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより両面画像の表裏でほぼ同一の光沢を得ることができる。
【0029】
また、本出願に係る第2の発明によれば、第1の発明において透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより両面画像の表裏でほぼ同一の光沢を得ることができる。
【0030】
また、本出願に係る第3の発明によれば、第1及び第2の発明において透明トナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることにより、所望の光沢画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置の断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図3】両面定着後のトナー断面の模式図。
【図4】本発明の第1の実施形態による両面画像のトナー断面の模式図。
【図5】本発明の第1の実施形態の画像形成を示す模式図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態によるトナー断面模式図。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図9】従来の画像形成装置の断面図。
【図10】図9の像形成部の拡大図。
【図11】従来の定着器の概略断面図。
【符号の説明】
Pe 透明トナー画像形成ステーション
5 定着装置
70 表裏反転機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置に係り、特に複数の画像形成手段を有し、且つ記録材の表裏両面に画像形成可能なカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成装置の一例として、図9及び図10に複数の光走査手段を有する4ドラムレーザビームプリンタを示す。
【0003】
該プリンタは、図9に示すように、潜像担持体たる電子写真感光体(以下、「感光ドラム」とする)の周囲に、現像装置等を有して構成される画像形成手段たる画像形成ステイションが4個設けられ、該各画像形成ステイションにて形成された感光ドラム上の画像が、該感光ドラムに隣接して移動通過する搬送手段上の紙等の記録材(以下、単に紙とする)へ転写される構成となっている。
【0004】
また、図8に示すように、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色の画像を形成する各画像形成ステイションPa、Pb、Pc、Pdには、それぞれ感光ドラム1a、1b、1c、1dが配置されており、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。さらに、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、帯電器12a、12b、12c、12d及び現像装置2a、2b、2c、2d、そして、クリーナ4a、4b、4c、4dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順次配設されており、各感光ドラムの下方には、転写部3が配設されている。該転写部3は、各画像形成ステイションに共通の記録材搬送手段たる転写ベルト31及び転写用帯電器3a、3b、3c、3dを有している。
【0005】
以上のようなプリンタにおいて、図9に示す記録材供給手段たる給紙カセット61から供給された紙Pは、転写ベルト31上に支持されて各画像形成ステイションへ搬送され、上記各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を順次転写される。この転写工程が終了すると、上記紙Pは転写ベルト31から分離されて定着装置5へ記録材案内手段たる搬送ベルト62により搬送される。
【0006】
定着装置5は、図11に詳細に示すように、回転自在に配設された定着ローラ51と、該定着ローラ51に圧接しながら回転する加圧ローラ52と、離型剤供給塗布手段たる離型剤塗布装置53と、ローラクリーニング装置54、55を有した構成となっている。定着ローラ51及び加圧ローラ52の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ56、57がそれぞれ配設されている。また、定着ローラ51及び加圧ローラ52にはそれぞれサーミスタ58、59が接触するように配設されており、温度調節回路を介してヒータ56、ヒータ57への電圧を制御することにより定着ローラ51及び加圧ローラ52の表面の温度調節を行っている。
この状態において、紙が搬送されてくると、定着ローラ51と加圧ローラ52は一定速度で回転し、定着ローラ51の表面に離型剤としてシリコーンオイルが塗布され、紙Pが定着ローラ51と加圧ローラ52の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱され紙表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、紙P上にフルカラー画像が形成される。画像が定着された紙Pは下分離爪68によって加圧ローラ52から分離され機外へ排出される。また両面画像形成の場合は定着終了後に搬送路が切り替えられ記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転される。そして搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され両面2面目の画像形成が行なわれる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−318482号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の両面画像形成装置においては、以下に示すような問題が生じていた。記録材の1面目に形成した画像は定着装置を2回通過し2度定着が行なわれる。一方2面目に形成された画像は定着装置を1回通過し1度だけ定着が行なわれる。すなわち1面目画像は2面目画像に対して、過熱量、加圧量ともに2倍行なわれている。したがって定着後の画像の状態は1面目と2面目では当然異なり、1面目の画像は2面目よりより溶融し画像表面はより平滑になっていた。この結果1面目画像は2面目画像より光沢が増し、表裏で出力画像が異なり品位が低下してしまっていた。
【0009】
一方、特開2002−318482号公報には、光沢性を向上させるために色トナーの他に透明トナーを用いることが記載されている。このように、透明トナーは光沢性を向上させるために有効な技術であることが知られている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る第1の発明によれば、上記目的は、記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより達成される。
【0011】
本出願に係る第2の発明によれば、上記目的は、上記第1の発明における透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより達成される。
本出願に係る第3の発明によれば、上記目的は、上記第1及び第2の透明におけるトナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることより達成される。
【0012】
(作用)
本出願に係る第1の発明によれば、記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより、記録材の表裏で同等の光沢を得ることができる。
【0013】
また、本出願に係る第2の発明によれば、上記第1の発明における透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより、記録材の表裏で同等の光沢を得ることができる。
【0014】
また、本出願に係る第3の発明によれば、上記第1及び第2の透明におけるトナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることより記録材の表裏で同等の所望の光沢を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施例)
先ず、本発明の第1の実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。図1は本発明のフルカラー複写機の略断面図であり、図9に示した従来例との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。図2は本実施例のおける両面画像形成のフローチャートである。本実施例装置には、図1に示すように、従来の4つの画像形成ステーションの後に5番目の画像形成ステーションPeを設け、そのステーションPeによって透明トナーによる画像形成を可能にしたものである。ステーションPeの構成は、従来のステーションPa、Pb、Pc、Pdと同様で説明を省略する。
【0017】
本実施例は、両面画像形成時に光沢の低い2面目画像に透明トナーを用いることで、光沢の高い1面目画像と同等の光沢を得られるようにしたものである。
光沢の高低は画像の表面性が大きく影響している。図3に示すように定着が充分に行なわれた画像表面は平滑となるため高光沢となるが、定着が充分でない場合はトナーのある箇所とトナーがない箇所での表面の凸凹が大きくなり光沢が低くなる。両面の表裏で光沢差が生じるのはこの差が大きく影響している。
【0018】
本実施例はこの差を埋めるべく、定着性が相対的に落ちている2面目において、凸凹上の凹の部分について透明トナーを用いて補うようにしたものである。
【0019】
図1、図2を用いて、詳細の画像形成を説明する。
【0020】
まずユーザーによって両面画像成形が選択される(100)。すると本体は通常通り動作を開始し、まず1面目の画像型性を行なう。ここで1面目については通常通り4色の有色トナーで画像形成が行われ(101)、定着装置5で1面目の定着が行なわれる(102)。次に1面目の定着が終了した記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転され、搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され、両面2面目の画像形成が行なわれる(103)。ここで2面目の画像形成時には4色の有色トナーで画像形成を行なった後に、ステーションPeにおいて透明トナーを用いて画像形成が行なわれていない箇所に有色トナーで画像形成を行なう(104)。透明トナーを含めた5色のトナーを画像形成された2面目画像は再び定着装置5に搬送され定着が行なわれる(105)。このようにして得られた両面画像の表面のトナーの状態の模式図を図4に示す。1面目は2回の定着が行なわれている為、充分に溶融、加圧がおこなわれ、表面は平滑になる。2面目は1面目に比べて溶融、加圧は劣るものの、トナーとトナーとの間に透明トナーが存在しているので、画像の表面は1面目と同様に平滑になっている。このようにすることで表裏とも高光沢画像を得ることができる。
【0021】
透明トナーを用いて有色トナー以外の箇所に透明トナーで画像形成を行なう手段としては、例えば図5に示すように有色トナーの画像信号以外の箇所に、レーザーのON/OFFの制御により潜像し、透明トナー画像を形成する方法等があげられる。
【0022】
ここで2面目の画像形成時に全体を透明トナーで画像形成する場合も画像表面は平滑になるが、この場合は透明トナーの使用量が多くなったり、最大トナー乗り量が有色トナーと透明トナーとの和になるため、定着性が低下することになり、発色が不十分になったり、定着不良が発生したりするので好ましくない。
【0023】
(実施例2)
実施例1においては1面目画像形成時には透明トナーによる画像形成を行なわないとしたが、本実施例においては1面目の有色トナー上にも透明トナーで画像形成を行なった。図6を用いて本実施例の画像形成を説明する。まずユーザーによって両面画像成形が選択される(200)。すると本体は通常通り動作を開始し、まず1面目の画像形成を行なう(201)。ここで1面目については通常通り4色の有色トナーで画像形成が行われたあと、その有色トナー上をステーションPeの透明トナーで画像形成する(202)。そして定着装置5で1面目の定着が行なわれる(203)。次に1面目の定着が終了した記録材は表裏反転機構70に送られ表裏反転され、搬送路71に送られ両面トレイ72を経由して再度画像形成部に搬送され、有色トナーで両面2面目の画像形成が行なわれる(204)。ここで2面目の画像形成時には4色の有色トナーで画像形成を行なった後に、ステーションPeにおいて透明トナーを用いて画像形成が行なわれていない箇所に有色トナーで画像形成を行なう(205)。そして定着装置5で2面目の定着が行なわれる(206)。このようにすることで、図7に示すように1面目の1回目の定着時には定着するトナー量が多くなる為、定着性が低下する。よって表裏反転した2回目の定着後の画像も透明トナーが無い場合より定着性は低下しており、その結果画像光沢も低くできる。2面目の画像形成は実施例1と同様に有色トナー以外の箇所に透明トナー画像形成を行う。このように1面目と2面目で透明トナーの画像形成箇所を異ならせることによって、より細かく出力画像光沢の調整をすることができる。この場合透明トナーは有色トナーより溶けにくく材料設計しておくことが好ましい。
【0024】
(実施例3)
実施例1や実施例2のように、1面目と2面目で透明トナー画像形成箇所を異ならせ、且つその透明トナーの量を出力画像に応じて変えることによって、所望の画像光沢を得ることが可能となる。
【0025】
図8にその制御フローチャートを示す。表裏両面共に光沢の無い画像出力を行うとユーザーが入力した場合には、1面目の透明トナー量を多く、2面目の透明トナー量を少なくすれば良い。逆に表裏ともに高光沢画像の出力を行なうと入力された場合は、1面目の透明トナー量を少なく、2面目の透明トナー量を多くすれば良い。
【0026】
このようすることでユーザーの希望に応じて表裏の出力画像光沢を細かく設定することが可能となる。
【0027】
ここで有色トナーと透明トナーとの量の割合は各トナーの物性値によってことなってくる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、
記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることにより両面画像の表裏でほぼ同一の光沢を得ることができる。
【0029】
また、本出願に係る第2の発明によれば、第1の発明において透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことにより両面画像の表裏でほぼ同一の光沢を得ることができる。
【0030】
また、本出願に係る第3の発明によれば、第1及び第2の発明において透明トナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることにより、所望の光沢画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置の断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図3】両面定着後のトナー断面の模式図。
【図4】本発明の第1の実施形態による両面画像のトナー断面の模式図。
【図5】本発明の第1の実施形態の画像形成を示す模式図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態によるトナー断面模式図。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す画像形成フローチャート。
【図9】従来の画像形成装置の断面図。
【図10】図9の像形成部の拡大図。
【図11】従来の定着器の概略断面図。
【符号の説明】
Pe 透明トナー画像形成ステーション
5 定着装置
70 表裏反転機構
Claims (3)
- 記録材の表裏両面に画像を形成可能な画像型性装置において、透明トナーによる画形成手段を有し、該透明トナーによる画像形成箇所が記録材の表裏の画像形成で異なることを特徴とする画像形成装置。
- 上記透明トナー画像形成箇所が、記録材の1面目の画像形成においては有色トナー上であり、2面目の画像形成においては有色トナー上ではないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 上記透明トナー画像形成手段による画像形成が、所望の画像光沢に応じて選択されることを特徴とする請求項1乃至2に記載の画像形成装置。
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- 2003-08-06 JP JP2003206182A patent/JP2005055517A/ja not_active Withdrawn
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