JP2003156958A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2003156958A
JP2003156958A JP2001357168A JP2001357168A JP2003156958A JP 2003156958 A JP2003156958 A JP 2003156958A JP 2001357168 A JP2001357168 A JP 2001357168A JP 2001357168 A JP2001357168 A JP 2001357168A JP 2003156958 A JP2003156958 A JP 2003156958A
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Motohiro Ogura
基博 小倉
Tomohisa Itagaki
智久 板垣
Jiro Ishizuka
二郎 石塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な記録材の厚さ、記録材の表面光沢度に
おいて、定着画像の光沢度と記録材の光沢度との差を減
少させ、良好な光沢度の定着画像を得ることができる定
着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 記録材厚検知手段15によって検知され
た記録材の厚さに起因する定着画像の光沢度と光沢度検
知手段16によって検知された記録材の光沢度との差を
減少させるよう定着ローラ51及び加圧ローラ52の周
速度等の定着画像の光沢度に関する所定の定着条件を設
定するよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の詳細な説明]本発明は、未定着像を担持する記
録材を、互いに圧接回転する定着体及び加圧体によって
挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより上記未定
着像を上記記録材に定着させ定着画像とする定着装置及
びこの定着装置を備える画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】かかる画像形成装置の一例として、図1
2に複数の光走査手段を有する4ドラムレーザビームプ
リンタを示す。
【0003】かかる画像形成装置は、図12に示すよう
に、潜像担持体たる電子写真感光体(以下、「感光ドラ
ム」とする)の周囲に、現像装置等を有して構成される
画像形成手段たる画像形成ステイションが4個設けら
れ、該各画像形成ステイションにて形成された感光ドラ
ム上の画像が、該感光ドラムに隣接して移動通過する搬
送手段上の紙等の記録材(以下、単に紙とする)へ転写
される構成となっている。
【0004】又、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラッ
クの各色の画像を形成する各画像形成ステイションP
a,Pb,Pc,Pdには、それぞれ感光ドラム1a,
1b,1c,1dが配置されており、各感光ドラムは矢
印方向に回転自在となっている。更に、各感光ドラム1
a,1b,1c,1dの周囲には、帯電器(図示せず)
及び現像装置2a,2b,2c,2d、そして、クリー
ナ4a,4b,4c,4dが上記感光ドラムの回転方向
に沿って順次配設されており、各感光ドラムの下方に
は、転写部3が配設されている。該転写部3は、各画像
形成ステイションに共通の記録材搬送手段たる転写ベル
ト31及び転写用帯電器3a,3b,3c,3dを有し
ている。
【0005】上述のようなプリンタにおいて、図12に
示す記録材供給手段たる給紙カセット61から供給され
た紙Pは、転写ベルト31上に支持されて各画像形成ス
テイションヘ搬送され、上記各感光ドラム上に形成され
た各色のトナー像を順次転写される。この転写工程が終
了すると、上記紙Pは転写ベルト31から分離されて定
着装置5へ記録材案内手段たる搬送ベルト62により搬
送される。
【0006】定着装置5は、例えば、回転自在に配設さ
れた定着体たる定着ローラと、該定着ローラに圧接しな
がら回転する加圧体たる加圧ローラと、離型剤供給塗布
手段たる離型剤塗布装置と、ローラ方式のクリーニング
装置とを有した構成となっている。
【0007】上記定着ローラ及び上記加圧ローラの内部
には、ハロゲンランプ等の加熱手段たるヒータがそれぞ
れ配設されている。又、上記定着ローラ及び上記加圧ロ
ーラにはそれぞれサーミスタが接触するように配設され
ており、温度調節回路が上記ヒータへの電圧を制御する
ことにより上記定着ローラ及び上記加圧ローラの表面の
温度調節を行っている。この状態において、紙が搬送さ
れてくると、上記定着ローラと上記加圧ローラは一定速
度で回転し、上記定着ローラの表面に離型剤としてシリ
コーンオイルが塗布され、紙が上記定着ローラと上記加
圧ローラとの間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の
圧力、温度で加圧、加熱され紙表面上の未定着トナー像
は溶融して定着され、上記紙上にフルカラー画像が形成
される。画像が定着された紙は下分離爪によって加圧ロ
ーラから分離され、機外へ排出される。
【0008】上記の定着装置に使用される定着ローラ
は、フッ素系樹脂或いはシリコーンゴム等の離型性が良
く、耐熱性、耐摩耗性に優れた材料が被覆されて、その
外層を形成している。例えば、画像形成装置が電子写真
方式を用いたカラー複写機のように、特に画質を重視す
るものである場合は、定着ローラにはシリコーンゴムを
ローラの外層としたものを採用することが多い。このシ
リコーンゴムは離型性がフッ素樹脂に比べてやや劣る
が、離型剤としてシリコーンオイルを塗布するとフッ素
樹脂よりも離型性が向上するようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置においては、次のような問題が生じてい
た。
【0010】先ず、カラー複写機等の画像形成装置に備
えられる定着装置においては、画像形成を行う記録材の
種類によって定着性が異なり、それにより、定着後の画
像の光沢感が異なってしまう場合があった。即ち、厚さ
の異なる記録材を同一条件の定着装置で定着すると、薄
い記録材の場合は十分な定着が行われ、その結果、定着
後の画像表面は平滑となり、光沢が高くなるのに対し、
厚い記録材の場合は定着性は不十分となり、その結果、
定着後の画像表面は粗くなり、光沢は低くなる。又、同
じ厚さの記録材においても、その表面の光沢度(表面粗
さ)の違いによって、定着後の光沢も変化させる必要が
ある。即ち、表面の光沢度が高い記録材を定着する場合
は、定着後の画像の光沢度も上げる必要があり、表面の
光沢度が低い記録材を定着する場合は、定着後の画像光
沢度も下げる必要がある。
【0011】上述したように、記録材の厚さや、記録材
表面の光沢度によって、最適となる定着条件は異なるた
め、同一の定着条件では定着後の画像光沢間に差が生じ
てしまっていた。
【0012】従来では、特開平7−311506にて、
記録材の表面の光沢を検出して定着条件を変化するとい
うものが提案されている。この場合、紙の表面性を光沢
度計を用いて検知し、定着条件を変化させているが、画
像上のグロスをどのような場合でも同じにするというも
ののため、紙の光沢度が低いものでも画像の光沢度が高
かったり、紙の光沢度が高いものであっても画像の光沢
度が低かったりするという不具合が生じる場合がある。
【0013】上記不具合が生じると、ベースにマット調
の記録材を使用しても画像の光沢度が高いと見づらい
し、又、ベースに光沢感のある記録材を使用しても画像
に光沢感がなくなってしまう。
【0014】そこで、本発明は、様々な記録材の厚さ、
記録材の表面光沢度において、定着画像の光沢度と記録
材の光沢度との差を減少させ、良好な光沢度の定着画像
を得ることができる定着装置及びこの定着装置を備える
画像形成装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、互いに圧接回転する定着体及び加圧体と、該定着
体を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する記
録材を該定着体及び該加圧体によって挟持搬送しながら
加熱及び加圧することにより上記未定着像を上記記録材
に定着させ定着画像とする定着装置において、記録材の
厚さを検知する記録材厚検知手段と、記録材の表面光沢
度を検知する光沢度検知手段と、上記記録材厚検知手段
によって検知された記録材の厚さに起因する定着画像の
光沢度と上記光沢度検知手段によって検知された記録材
の光沢度との差を減少させるよう定着画像の光沢度に関
する所定の定着条件を設定するよう制御する制御手段と
を備えるという第一の発明によって達成される。
【0016】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、制御手段は、記録材厚検知手段によって
検知された記録材の厚さに起因する定着画像の光沢度と
光沢度検知手段によって検知された記録材の光沢度との
差を30%以下とするようになっているという第二の発
明によっても達成される。
【0017】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、定着体及び加圧体は、
周速度が可変となっており、制御手段は定着条件として
上記周速度を制御可能であるという第三の発明によって
も達成される。
【0018】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、加熱手段は、
定着処理時における記録材上の未定着像を該記録材上に
定着可能な所定の設定温度が可変となっており、制御手
段は定着条件として上記設定温度を制御可能であるとい
う第四の発明によっても達成される。
【0019】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第四の発明のいずれかにおいて、定着体及び
加圧体は、互いの間の圧接力が可変となっており、制御
手段は定着条件として上記圧接力を制御可能であるとい
う第五の発明によっても達成される。
【0020】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって画像を記録材に記録する画像
形成装置であって、第一の発明乃至第五の発明のいずれ
かの定着装置を備えるという第六の発明によっても達成
される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面に基づいて説明する。
【0022】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について図1乃至図7に基づいて説明する。
【0023】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例として、複数の光走査手段を有する4ドラムレー
ザビームプリンタ(以下、プリンタという)の概略構成
を示す模式的断面図である。
【0024】本実施形態にかかるプリンタは、図1に示
すように、潜像担持体たる電子写真感光体(以下、「感
光ドラム」とする)の周囲に、現像装置等を有して構成
される画像形成手段たる画像形成ステイションが4個設
けられ、該各画像形成ステイションにて形成された感光
ドラム上の画像が、該感光ドラムに隣接して移動通過す
る搬送手段上の紙等の記録材(以下、単に紙とする)へ
転写される構成となっている。
【0025】又、図2に示すように、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの各色の画像を形成する各画像
形成ステイションPa,Pb,Pc,Pdには、それぞ
れ感光ドラム1a,1b,1c,1dが配置されてお
り、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。
更に、各感光ドラム1a,1b,1c,1dの周囲に
は、帯電器12a,12b,12c,12d及び現像装
置2a,2b,2c,2d、そして、クリーナ4a,4
b,4c,4dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順
次配設されており、各感光ドラムの下方には、転写部3
が配設されている。該転写部3は、各画像形成ステイシ
ョンに共通の記録材搬送手段たる転写ベルト31及び転
写用帯電器3a,3b,3c,3dを有している。
【0026】上述のようなプリンタにおいて、図1に示
す記録材供給手段たる給紙カセット61から供給された
紙Pは、転写ベルト31上に支持されて各画像形成ステ
イションヘ搬送され、上記各感光ドラム上に形成された
各色のトナー像を順次転写される。この転写工程が終了
すると、上記紙Pは転写ベルト31から分離されて定着
装置5へ記録材案内手段たる搬送ベルト62により搬送
される。
【0027】定着装置5は、図3に詳細に示すように、
回転自在に配設された定着体たる定着ローラ51と、該
定着ローラ51に圧接しながら回転する加圧体たる加圧
ローラ52と、離型剤供給塗布手段たる離型剤塗布装置
53と、ローラ方式のクリーニング装置54,55とを
有した構成となっている。
【0028】定着ローラ51及び加圧ローラ52の内部
には、ハロゲンランプ等の加熱手段たるヒータ56,5
7がそれぞれ配設されている。又、定着ローラ51及び
加圧ローラ52にはそれぞれサーミスタ58,59が接
触するように配設されており、温度調節回路(図示せ
ず)がヒータ56、ヒータ57への電圧を制御すること
により定着ローラ51及び加圧ローラ52の表面の温度
調節を行っている。この状態において、紙が搬送されて
くると、定着ローラ51と加圧ローラ52は一定速度で
回転し、定着ローラ51の表面に離型剤としてシリコー
ンオイルが塗布され、紙Pが定着ローラ51と加圧ロー
ラ52の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧
力、温度で加圧、加熱され紙表面上の未定着トナー像は
溶融して定着され、紙P上にフルカラー画像が形成され
る。画像が定着された紙Pは下分離爪68によって加圧
ローラ52から分離され、機外へ排出される。
【0029】上記の定着装置に使用される定着ローラ
は、フッ素系樹脂或いはシリコーンゴム等の離型性が良
く、耐熱性、耐摩耗性に優れた材料が被覆されて、その
外層を形成している。例えば、画像形成装置が電子写真
方式を用いたカラー複写機のように、特に画質を重視す
るものである場合は、定着ローラ51にはシリコーンゴ
ムをローラの外層としたものを採用することが多い。こ
のシリコーンゴムは離型性がフッ素樹脂に比べてやや劣
るが、離型剤としてシリコーンオイルを塗布するとフッ
素樹脂よりも離型性が向上するようになる。
【0030】ここで、本実施形態における特徴的な構成
に関して詳細に説明する。
【0031】本実施形態にかかる画像形成装置には、図
1に示すように、給紙部に記録材厚検知手段15と、光
沢度検知手段16とが設けられており、定着装置5は、
図4の定着条件変更制御のフローチャートに示すよう
に、記録材の厚さ及び表面光沢を検出して、それに応じ
た最適定着条件に設定するようになっている。
【0032】図6は、本実施形態装置における記録材厚
検知手段15を示す図である。
【0033】記録材厚検知手段15は、レジストローラ
19の上ローラ20aを上下に移動可能とすると共に、
ばね部材21でこの上ローラ20aをしたローラ20b
側に押圧し、記録材の厚さによって上ローラ20aが上
下に移動するように設定してある。そして、上ローラ2
0aの一端郡に該上ローラ20aの上下動の量を拡大し
て伝達するクラッチ22を設け、該クラッチ22の揺動
量で紙厚を検出する紙厚検出器(ボテンショメータ)2
3を取り付けたものである。この記録材厚検知手段15
を図1の給紙部に配置することにより、記録材の厚さが
検出できる。
【0034】又、図7は、本実施形態の光沢度検知手段
16で、JISZ8741に規定された方法により測定
を行うものである。つまり、光沢度検知手段16は、記
録材表面に規定された入射角で規定の開き角の光束を入
射し、鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束を受
光器で測るものである。図7において光源108で照射
された光束は、レンズ110を通り、記録材Pに角度β
で入射する。そして、鏡面反射方向に反射した光束をレ
ンズ110を通して受光器109によって検出する。こ
の光沢度検知手段16を図1に示す給紙部に配置するこ
とにより、記録材の表面光沢が検出できる。尚、以下に
説明する本発明の全ての実施形態は、入射角∂を60°
とした表面光沢の検出を行ったものである。
【0035】本実施形態においては、図4に示すよう
に、先ず、コピーボタン(図示せず)が押下され、記録
材が給紙されると、記録材厚検知手段15にて、記録材
の厚さが検出される。
【0036】次に、光沢度検知手段16にて、記録材表
面の光沢度が検出される。そして、制御手段たるCPU
(図示せず)にて、これらの二つの検知手段の検知結果
に基づき後述のような出力値のマトリクスを用いること
によって、定着ローラ51及び加圧ローラの周速度(定
着速度)を可変とする定着速度可変手段(図示せず)に
よる最適定着速度が設定される。
【0037】本実施形態においては、定着ローラ51及
び加圧ローラ52にSiゴムローラを用い、圧接力を4
90N(50kgf)、ニップ幅7.5mmに設定し、
普通紙(紙厚80μm、表面光沢10%)の記録材を、
定着温度180℃、定着速度135mm/secで定着
させた。その結果、定着後の記録材表面のFF画像の光
沢は約30%となった。
【0038】そして、この光沢を基準にして、記録材の
種類(厚さ、光沢)が変化した際、記録材と定着後の画
像の光沢が同一になるように、定着速度を設定した。図
5にそのマトリクスを示す。図5に示すように、同じ厚
さの記録材の場合は、記録材の表面光沢によって定着後
の画像の光沢を変化させる必要があるため、記録材の表
面光沢が高くなる程、定着速度を遅くし、記録材の表面
光沢が低いほど定着速度を速くする。又、同じ表面光沢
の記録材でも厚さが薄い方が定着後の画像光沢は高くな
るため、厚さが薄くなると、定着速度を速くし、紙厚が
厚くなるに従って、定着速度を遅くする必要がある。
【0039】本実施形態で用いた定着装置においては、
記録材の厚さを考慮して、記録材の光沢から、定着後画
像の光沢をほぼ同じにする。定着速度条件は、図5に示
すマトリクスに従って、紙種に応じて定着速度を変化さ
せることにより、定着後の画像の光沢は紙種に応じて最
適な画像となった。
【0040】その際の画像の光沢はベタ画像(FF画
像)で記録材表面光沢とほぼ同一となる。
【0041】このように、本実施形態では、記録材の表
面の光沢と厚さに応じて図5のようなマトリクスに従
い、記録材の光沢感を尊重しつつ、最適定着条件で定着
することにより、最適な画像形成を行なうことができ
る。
【0042】尚、本実施形態における最適定着温度、最
適定着速度は、定着装置の構成によって異なってくるの
で、必ずしも、この値に限るものではない。
【0043】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について図8及び図9に基づいて説明する。
尚、上述の第一の実施形態と同様の構成に関しては、同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】本実施形態は、記録材の厚さと表面光沢度
を検出し、それにより定着温度を可変とし、最適定着温
度で、定着を行い、記録材の種類によって、定着後の画
像の光沢を最適になるようにしたものである。
【0045】本実施形態においては、図8に示すよう
に、先ず、コピーボタン(図示せず)が押下され、記録
材が給紙されると、記録材厚検知手段15にて、記録材
の厚さが検出される。
【0046】次に、光沢度検知手段16にて、記録材表
面の光沢度が検出される。そして、制御手段たるCPU
(図示せず)にて、これらの二つの検知手段の検知結果
に基づき後述のような出力値のマトリクスを用いること
によって、定着時の設定温度を可変とする定着温度制御
手段(図示せず)による最適定着温度が設定される。
【0047】本実施形態においても、第一の実施形態と
同様に、定着ローラ51及び加圧ローラ52にSiゴム
ローラを用い、圧接力を490N(50kgf)、ニッ
プ幅7.5mmに設定し、普通紙(紙厚80μm、表面
光沢5〜10%)の記録材を定着速度75mm/se
c、定着温度150℃で定着した。その結果、定着後の
記録材上の画像表面の光沢は約30%となった。
【0048】そして、光沢紙(紙厚210μm、表面光
沢70%)の記録材を定着速度75mm/sec定着温
度190℃で定着した。その結果、定着後の記録材上の
画像表面の光沢は約65%となった。このように記録材
の厚さと記録材の光沢とによるマトリクスを図9に示
す。図9においては、同じ厚さの記録材の場合は、その
表面光沢が高くなる程、定着温度を高くし、又、同じ表
面光沢の記録材の場合はその厚さが厚くなる程、定着温
度を高くしてある。
【0049】この状態でコピーボタンが押下され、記録
材が給紙されると、先ず、記録材厚さ(坪量)と、表面
光沢が検出され、次に、図9の温調マトリクスによっ
て、定着温度設定が制御され、最適の定着温度によって
定着が行われる。
【0050】その際の画像の光沢はベタ画像(FF画
像)で記録材表面光沢とほぼ同一となる。
【0051】よって、上述したように、本実施形態で
は、記録材の表面の光沢と厚さに応じて図9のような温
調マトリクスに従い、最適定着条件で定着することがで
き、記録材の種類よって記録材の光沢感を失わず、最適
な画像を得ることができる。
【0052】尚、本実施形態における最適定着温度、最
適定着速度は、定着装置の構成によって異なってくるの
で、必ずしも、この値に限るものではない。
【0053】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態を図10及び図11に基づいて説明する。尚、
上述の第一の実施形態と同様の構成に関しては,同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0054】本実施形態は、記録材の厚さと表面光沢度
を検出し、それにより定着ローラと加圧ローラとの間の
圧接力を可変とし、ニップ幅を調節することにより、最
適定着条件で定着を行い、記録材の種類によって、定着
後の画像の光沢が記録材の光沢度と等しくなるようにし
たものである。
【0055】本実施形態においては、図10に示すよう
に、先ず、コピーボタン(図示せず)が押下され、記録
材が給紙されると、記録材厚検知手段15にて、記録材
の厚さが検出される。
【0056】次に、光沢度検知手段16にて、記録材表
面の光沢度が検出される。そして、制御手段たるCPU
にて、これらの二つの検知手段の検知結果に基づき後述
のような出力値のマトリクスを用いることによって、上
記圧接力を可変とする圧接力可変手段(図示せず)によ
る最適定着温度が設定される。
【0057】本実施形態においても、第一の実施形態と
同様に、定着ローラ及び加圧ローラにSiゴムローラを
用い、圧接力を294N(30kgf)、ニップ幅7.
5mmに設定し、普通紙(紙厚80μm、表面光沢5〜
10%)の記録材を定着速度75mm/sec、定着温
度170℃で定着した。
【0058】その結果、定着後の記録材表面の光沢は約
30%となった。
【0059】又、上記と同様に、第一の実施形態と同様
に、定着ローラ及び加圧ローラにSiゴムローラを用
い、圧接力686N(70kgf)、ニップ幅8mmに
設定し、光沢紙(紙厚210μm、表面光沢70%)の
記録材を定着速度75mm/sec、定着温度170℃
で定着した。その結果、定着後の記録材のFF画像の表
面の光沢は75%となった。
【0060】このように記録材の表面及び紙厚の変化と
その変化による最適な圧接力との関係を示すマトリクス
を図11に示す。図11においては、同じ厚さの記録材
の場合は、その表面光沢が高くなる程、圧接力を上げ
(ニップ幅を増やし)、又、同じ表面光沢の記録材の場
合はその厚さが厚くなる程、圧接力を強く(ニップ幅を
広く)してある。
【0061】このことによって記録材上のFF(べた)
画像について記録材の光沢とほぼ同等の画像になる。
【0062】よって、上述したように、本実施形態で
は、記録材の表面の光沢と厚さに応じて図11のような
マトリクスに従い、記録材の光沢(表面性)、厚さに応
じた最適条件で定着することにより、記録材の表面と画
像表面に違和感のない画像を形成できた。
【0063】尚、本実施形態における最適な圧接力は、
定着装置の構成によって異なってくるので、必ずしも、
この値に限るものではない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、記録材厚検知手段が記録材の厚さを
検知し、光沢度検知手段が記録材の表面光沢度を検知
し、制御手段が、上記記録材厚検知手段によって検知さ
れた記録材の厚さに起因する定着画像の光沢度と上記光
沢度検知手段によって検知された記録材の光沢度との差
を減少させるよう定着画像の光沢度に関する所定の定着
条件を設定するようになっているので、様々な記録材の
厚さ、記録材の表面光沢度において、定着画像の光沢度
と記録材の光沢度との差を減少させ、良好な光沢度の定
着画像を得ることができる。
【0065】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
記録材厚検知手段が記録材の厚さを検知し、光沢度検知
手段が記録材の表面光沢度を検知し、制御手段が、上記
記録材厚検知手段によって検知された記録材の厚さに起
因する定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によって
検知された記録材の光沢度との差を30%以下とするよ
う定着画像の光沢度に関する所定の定着条件を設定する
ようになっているので、様々な記録材の厚さ、記録材の
表面光沢度において、定着画像の光沢度と記録材の光沢
度との差を減少させ、良好な光沢度の定着画像を得るこ
とができる。
【0066】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、記録材厚検知手段が記録材の厚さを検知し、光沢度
検知手段が記録材の表面光沢度を検知し、制御手段が、
上記記録材厚検知手段によって検知された記録材の厚さ
に起因する定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によ
って検知された記録材の光沢度との差を減少させるよう
定着体及び加圧体の周速度を設定するようになっている
ので、様々な記録材の厚さ、記録材の表面光沢度におい
て、定着画像の光沢度と記録材の光沢度との差を減少さ
せ、良好な光沢度の定着画像を得ることができる。
【0067】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
記録材厚検知手段が記録材の厚さを検知し、光沢度検知
手段が記録材の表面光沢度を検知し、制御手段が、上記
記録材厚検知手段によって検知された記録材の厚さに起
因する定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によって
検知された記録材の光沢度との差を減少させるよう加熱
手段による設定温度を設定するようになっているので、
様々な記録材の厚さ、記録材の表面光沢度において、定
着画像の光沢度と記録材の光沢度との差を減少させ、良
好な光沢度の定着画像を得ることができる。
【0068】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、記録材厚検知手段が記録材の厚さを検知し、光沢度
検知手段が記録材の表面光沢度を検知し、制御手段が、
上記記録材厚検知手段によって検知された記録材の厚さ
に起因する定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によ
って検知された記録材の光沢度との差を減少させるよう
定着体と加圧体との間の圧接力を設定するようになって
いるので、様々な記録材の厚さ、記録材の表面光沢度に
おいて、定着画像の光沢度と記録材の光沢度との差を減
少させ、良好な光沢度の定着画像を得ることができる。
【0069】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
記録材厚検知手段が記録材の厚さを検知し、光沢度検知
手段が記録材の表面光沢度を検知し、制御手段が、上記
記録材厚検知手段によって検知された記録材の厚さに起
因する定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によって
検知された記録材の光沢度との差を減少させるよう定着
画像の光沢度に関する所定の定着条件を設定するように
なっているので、様々な記録材の厚さ、記録材の表面光
沢度において、定着画像の光沢度と記録材の光沢度との
差を減少させ、良好な光沢度の定着画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の要部の拡大図である。
【図3】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態における定着装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施形態における定着条件の変
更マトリクスである。
【図6】本発明の第一の実施形態における記録材厚検知
手段の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における光沢度検知手
段の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態における定着装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第二の実施形態における定着条件の変
更マトリクスである。
【図10】本発明の第三の実施形態における定着装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第三の実施形態における定着条件の
変更マトリクスである。
【図12】従来の画像形成装置の概略構成を示す模式的
断面図である。
【符号の説明】
5 定着装置 15 記録材厚検知手段 16 光沢度検知手段 51 定着ローラ(定着体) 52 加圧ローラ(加圧体) 56,57 ヒータ(加熱手段) P 記録材
フロントページの続き (72)発明者 石塚 二郎 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA01 AA10 BA30 BB34 BB37 CA01 CA07 CA16 CA30 CA36 CA39 CA40 3K058 AA51 BA18 CA12 CA22 CA31 CB13 DA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接回転する定着体及び加圧体
    と、該定着体を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を
    担持する記録材を該定着体及び該加圧体によって挟持搬
    送しながら加熱及び加圧することにより上記未定着像を
    上記記録材に定着させ定着画像とする定着装置におい
    て、記録材の厚さを検知する記録材厚検知手段と、記録
    材の表面光沢度を検知する光沢度検知手段と、上記記録
    材厚検知手段によって検知された記録材の厚さに起因す
    る定着画像の光沢度と上記光沢度検知手段によって検知
    された記録材の光沢度との差を減少させるよう定着画像
    の光沢度に関する所定の定着条件を設定するよう制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、記録材厚検知手段によって
    検知された記録材の厚さに起因する定着画像の光沢度と
    光沢度検知手段によって検知された記録材の光沢度との
    差を30%以下とするようになっていることとする請求
    項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着体及び加圧体は、周速度が可変とな
    っており、制御手段は定着条件として上記周速度を制御
    可能であることとする請求項1又は請求項2に記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 加熱手段は、定着処理時における記録材
    上の未定着像を該記録材上に定着可能な所定の設定温度
    が可変となっており、制御手段は定着条件として上記設
    定温度を制御可能であることとする請求項1乃至請求項
    3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着体及び加圧体は、互いの間の圧接力
    が可変となっており、制御手段は定着条件として上記圧
    接力を制御可能であることとする請求項1乃至請求項4
    のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 一連の画像形成プロセスによって画像を
    記録材に記録する画像形成装置であって、請求項1乃至
    請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
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