JP2005054811A - 部材固定用釘 - Google Patents

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JP2005054811A
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Masaaki Nishi
正昭 西
Toshio Sato
敏男 佐藤
Kaname Deguchi
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Toray Amenity and Civil Engineering Co Ltd
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Toray Amenity and Civil Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】強い衝撃力で打ち込んでも、固定する部材の破損を防止すると共に、下地等に対する優れた引き抜き強度を有する、特に窯業系板用の固定に好適に用いられる部材固定用釘を提供する。
【解決手段】頭部、棒状の軸部および先端部からなる釘において、前記先端部が先端に向かって先細りの傾斜部分と先端面部分とで構成されており、その先端面部分が前記軸部の長さ方向軸線に対して実質的に垂直で平たんな面部分、または凹状の先端面部分で構成されている部材固定用釘で、軸部の胴部の少なくとも一部にリング状突起または螺旋状突起が形成されていてもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種部材の固定、特に窯業系板状の部材の固定に好適に用いられる部材固定用釘に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物等の外壁に外装板等の部材を下地材に取り付けるため、釘を使って固定する方法が利用されている。すなわち、釘の頭部を叩き、その先端部を部材に打ち込んで部材を下地材に固定する方法である。
【0003】
この種の釘としては、図6に示したように、一般に、細い棒状で先端部が尖った釘が知られている(特許文献1参照。)が、この種の釘は先端が尖っているため、引き抜き強度は大きいが、釘打ちの際固定する部材を破損する問題があった。特に、窯業系板状部材の固定では、釘打ちの際、釘の先端に力が集中して固定する部材を傷つけ破損してしまい、修復等に時間がかかり作業効率が低下してしまうという問題があった。
【0004】
かかる問題を解決するため、図7に示したように、頭部と本体部からなりその本体部の先端が長さ方向の軸に対して直角な平面に形成された釘が提案されている(特許文献2参照。)。釘の形状をこのように構成したことで、その頭部を叩き板状部材に打入れする際にかかる力が板状部材面に対して直角かつ均一にかかるため、破損が生じにくく、板状部材の破損が少なくてすみ、破損防止用として有効である。しかしながら、この形状の釘は、先端全面が完全に平たんであるため、釘打ちの際、下地となる柱、間柱および胴縁等の木繊維を破断することから、下地に対する引き抜き強度が、図5の釘に比べて小さく、また、施工後の風圧力、建物の動き等によっては板状部材の脱落が予想された。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−126214号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−213142号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、強い衝撃力で打ち込んでも、固定する部材の破損を防止すると共に、下地等に対する優れた引き抜き強度を有する、特に窯業系板用の固定に好適に用いられる部材固定用釘を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため次の構成を有する。すなわち、本発明の部材固定用釘は、頭部、棒状の軸部および先端部からなる釘において、前記先端部が先端に向かって先細りの傾斜部分と実質的に平たんな先端面部分とで構成されていることを特徴とする部材固定用釘である。
【0009】
また、本発明の部材固定用釘は、頭部、棒状の軸部および先端部からなる釘において、前記先端部が先端に向かって先細りの傾斜部分と凹状の先端面部分とで構成されていることを特徴とする部材固定用釘である。
【0010】
本発明の部材固定用釘は、次の好ましい態様を含んでいる。
(a) 軸部の胴部表面の少なくとも一部にリング状突起または螺旋状突起が形成されていること。
(b) 先端面部分の形状が円状形であること。
(c) 傾斜部分の角度が軸部の長さ方向軸線に対して10〜15度であること。
(d) 円状形の先端面部分の直径が、軸部の断面直径の1/3〜2/3の比率であること。
【0011】
本発明の部材固定用釘は、特に、窯業系部材の固定に好適に用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
まず、図面に基づいて、本発明の部材固定用釘について説明する。図1は、本発明に係る部材固定用釘を例示する正面図であり、図2と図3は、図1の左側面図と右側面図をそれぞれ示し、そして、図4は、図1の部材固定用釘の軸部から先端部にかけての部分(図1の円内部分)を示す部分拡大図である。
【0013】
図1〜4において、本発明の部材固定用釘は、頭部1、棒状の軸部2および先端部3からなり、前記先端部3は、先端に向かって先細りの傾斜部分5と先端面部分4とで構成されている。
【0014】
本発明において、この先端面部分4の一つの態様は、軸部2の長さ方向軸線に対して実質的に垂直で平たんな先端面部分4で構成されている。また、この先端面部分4の別の態様は、図4に示されるように先端面部分4に凹状の窪み7を有する構成の態様のものである。図5は、図4の軸部から先端部にかけての部分を示す斜視図であり、凹状の窪み7を有する先端面部分4が示されている。
【0015】
本発明の部材固定用釘においては、軸部2の胴部表面の少なくとも一部にリング状または螺旋状の突起6が形成されていることが好ましい。リング状の突起6は、軸部2の胴部表面の周方向にリング形状を呈して配置されている。図1においては、このリング状の突起6は、軸部2の一部、すなわち、頭部1寄りの軸部2には形成されておらず、先端部3側に形成されているが、もちろん、軸部2の全体に形成することもできる。このように軸部2を構成することで、下地に対する引き抜き強度を増加させることができる。また、突起6はねじ状の螺旋状の突起であってもよい。本発明において、軸部2はその断面形状が円状形であることが好ましい。
【0016】
本発明の部材固定用釘の先端部3は、釘の先端方向に向かって先細りの傾斜部分5と先端面部分4で構成されている。このように、先端部3に先細りの傾斜部分5を設けることにより、前述のリング状等の突起6の構造と相俟って、下地に対する引き抜き強度を増加させる相乗効果が得られる。加えて、先端部3に傾斜部分5を設けることによって、釘打ち時の抵抗が減少するため釘打ち時の釘の曲がりが少なくなる。この傾斜部分5の角度は、図4に示したように、軸部2の長さ方向軸線に対して10〜15度であることが好ましく、より好ましくは、10〜13度である。
【0017】
また、本発明の部材固定用釘の先端部3の先端は尖っておらず、軸部2の長さ方向軸線に対して実質的に垂直で平たんな先端面部分4で構成されている。このように先端面部分4を構成することで、釘打ちの際にかかる力が、固定部材面に対して直角かつ均一にかかり、固定部材表面の破損を軽減させることができる。
【0018】
また、本発明において、この先端面部分4は、凹状の窪み7を有していることが望ましい。何故なら、図7のような先端が完全にフラットな場合は打ち損じ(いわゆる、ハジキ)を惹起することがあるが、このように凹状の窪みを設けることで、そのような課題を解決することができる。凹状の窪み7は、図4と5に示したように円筒形状であってもよく、またはすり鉢様の窪みであってもよい。
【0019】
本発明の部材固定用釘の先端部3の先端面部分4は、円状形であることが好ましい。そして、図4に示したように、この円状形の先端面部分4の直径Aは、軸部2の断面直径Bの1/3〜2/3の比率、すなわち、A=(1/3〜2/3)×Bであることが好ましく、より好ましくは、4/10〜6/10である。
この比率が小さいと固定部材を破損し、また、比率が大きすぎると引き抜き強度が低下する傾向を示す。
【0020】
次に、本発明の部材固定用釘を窯業系板状部材に適用する場合の態様についてついて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
部材固定用釘の大きさは、固定する部材で異なるが、厚さ12〜18mmの窯業系板状部材の場合には、通常、全長が40〜55mm程度で、軸径(直径)が2.3〜2.7mm程度の釘が用いられる。この場合、先端部3の長さも、釘のサイズや種類にもより異なるが、2〜5mm程度であり、例えば、軸径2.4mmの釘の場合、先端部3の長さは好ましくは2〜3mmである。また、先端面部分が凹状の窪みを有する場合、窪みの深さを、例えば、0.3〜0.5mm程度にすることができる。さらに、軸部の胴部表面に形成されるリング状等の突起のピッチは、好ましくは1.2〜1.5mmであり、突起の大きさ(高さ)は0.3〜0.7mm位である。
【0022】
本発明の部材固定用釘の材質としては、ステンレスSUS304等が挙げられる。
【0023】
本発明の部材固定用釘は、建築の外壁工事、窯業系サイディング材等に用いられ、特に、外壁板、外装材、化粧部材(破風板、幕板、化粧モール)等の窯業系板状部材の固定に好適である。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
厚さ14mmの窯業系サイディング材を胴縁(米栂)に固定する際に、次の部材固定用釘を用いた。釘は、窯業系サイディング材に直角に、エアーネイラー(釘打ち機)のエアー圧力7kgf/cmで打ち込んだ。
【0025】
材質 :ステンレスSUS304
全長 :42mm
軸径 :2.4mm(軸部:円形)
先端部の長さ :3.0mm
傾斜部分の角度 :11度
先端面部分 :平たん
先端面部分の直径 :1.2mm
リング状突起ピッチ:1.46mm
リング状突起高さ :0.5mm
胴縁に対する引き抜き強度は、85.1kgfであり、釘打ち時の表面破損のない割合は90%以上であった。
【0026】
(実施例2)
厚さ14mmの窯業系サイディング材を胴縁(米栂)に固定する際に、次の部材固定用釘を用いた。釘は、窯業系サイディング材に直角に、エアーネイラー(釘打ち機)のエアー圧力7kgf/cmで打ち込んだ。
【0027】
材質 :ステンレスSUS304
全長 :42mm
軸径 :2.4mm(軸部:円形)
先端部の長さ :3.0mm
傾斜部分の角度 :11度
先端面部分 :凹状窪み
窪み深さ :0.4mm
先端面部分の直径 :1.2mm
リング状突起ピッチ:1.46mm
リング状突起高さ :0.5mm
胴縁に対する引き抜き強度は、85.1kgfであり、釘打ち時の表面破損のない割合は90%以上で、釘曲がりはなかった。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、このように先端部に傾斜部分を形成することによって、柱、間柱および胴縁等の下地に対する引き抜き強度を増加させることができ、そして、釘打ち時の釘の曲がりを少なくすることができる。この効果は、軸部にリング状等の突起を形成することによって、助長される。また、先端部の先端面部分を、軸部2の長さ方向軸線に対して実質的に垂直で平たんな先端面部分で構成することで、釘打ちの際にかかる力が、固定部材面に対して直角かつ均一にかかり、固定部材表面の破損を軽減させることができる。加えて、この先端面部分に凹状の窪みを設けることで、打ち損じの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る部材固定用釘を例示する正面図である。
【図2】図2は、図1の左側面図である。
【図3】図3は、図1の右側面図である。
【図4】図4は、図1の部材固定用釘の軸部から先端部にかけての部分を示す部分拡大図である。
【図5】図5は、図4の軸部から先端部にかけての部分を示す斜視図である。
【図6】図6は、従来の部材固定用釘の正面図である。
【図7】図7は、従来の他の部材固定用釘の正面図である。
【符号の説明】
1・・・頭部
2・・・軸部
3・・・先端部
4・・・先端面部分
5・・・傾斜部分
6・・・突起
7・・・凹状の窪み
A・・・面部分の直径
B・・・軸部の断面直径

Claims (7)

  1. 頭部、棒状の軸部および先端部からなる釘において、前記先端部が先端に向かって先細りの傾斜部分と実質的に平たんな先端面部分とで構成されていることを特徴とする部材固定用釘。
  2. 頭部、棒状の軸部および先端部からなる釘において、前記先端部が先端に向かって先細りの傾斜部分と凹状の先端面部分とで構成されていることを特徴とする部材固定用釘。
  3. 軸部の胴部表面の少なくとも一部にリング状突起または螺旋状突起が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の部材固定用釘。
  4. 先端面部分の形状が円状形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の部材固定用釘。
  5. 傾斜部分の角度が軸部の長さ方向軸線に対して10〜15度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の部材固定用釘。
  6. 円状形の先端面部分の直径が、軸部の断面直径の1/3〜2/3の比率であることを特徴とする請求項4または5記載の部材固定用釘。
  7. 窯業系部材の固定に用いられる請求項1〜6のいずれかに記載の部材固定用釘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014107A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Misawa Homes Co Ltd サイディング止着材、サイディング材の取付方法および取り外し方法
CN102330726A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 可美宇株式会社 固定钉

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