JP2008014107A - サイディング止着材、サイディング材の取付方法および取り外し方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棒状の本体軸部10と、工具と係合可能な係合部12aを有する頭部12とを備え、本体軸部10の先端部に設けられた円柱部14の先端が、本体軸部10の軸線方向と直交する平面となっており、本体軸部10の外周面の少なくとも一部に螺旋状の螺子山13が形成されたサイディング止着材1と、サイディング止着材1を用いたサイディング材2の取付方法および取り外し方法。これにより、サイディング材を外壁に強固に取付固定できるだけでなく、サイディング止着材を、サイディング材を破損させずに打ち込むことができるとともに、容易に引き抜くことができるので、サイディング材の破損に伴う修復や交換等にかかる時間を軽減できる。
【選択図】図2
Description
この種の釘は、通常細い棒状で、先端部が円錐状や角錐状に尖鋭するように形成されたものであり、釘の頭部を叩いて先端部を部材に打入することによって、サイディング材を外壁に固定することが可能となっている。
また、例えば、サイディング材の交換作業等を行なうに際して、サイディング材を取り外す場合は、L字に形成されたバール等の釘抜き工具で釘を引き抜かなければならないが、深く打ち込まれた釘(以下、サイディング止着材)を無理に引き抜こうとすると、バールとサイディング材とが接触する部分が破損してしまう場合がある。
そして、このようにサイディング材が破損してしまうと、修復や交換作業等に時間がかかり、作業効率が低下してしまうという問題があった。
棒状の本体軸部10と、この本体軸部10の基端部11に設けられ、工具(図示せず)と係合可能な係合部12aを有する頭部12とを備えており、
前記本体軸部10の先端部に、この本体軸部10よりも小径に形成され、外周面が滑らかな円柱部14が、本体軸部10と同軸に設けられ、前記円柱部10は、先端が前記本体軸部10の軸線方向と直交する平面となっており、
前記本体軸部10の外周面の少なくとも一部に螺旋状の螺子山13が形成されていることを特徴とする。
また、前記円柱部14の先端が、本体軸部10の軸線方向と直交する平面となっていることから、従来とは異なり、サイディング止着材1を打ち込む際にかかる力がサイディング材2に対して均一にかかり、このサイディング止着材1が、サイディング材2を押し広げないように貫入するので、サイディング材2の破損を確実に防ぐことができる。
そして、前記本体軸部10の先端部に、外周面が滑らかな前記円柱部14が設けられているので、サイディング止着材1の打ち込みがスムーズになる。しかも、サイディング止着材1をサイディング材2および外壁3に打ち込む際に、前記本体軸部10よりも小径の円柱部14が最も先に打ち込まれるので、サイディング材2および外壁3には、円柱部14の通過による孔が形成される。そして、この孔は、続いて通過する前記本体軸部10のための案内孔として利用することができるので、サイディング止着材1の打ち込みがよりスムーズになる。
さらに、前記頭部12が、工具と係合可能な係合部12aを有していることから、この係合部12aに係合させた工具で頭部12を軸回りに回転させ、本体軸部10の螺合を解除することによって、従来とは異なり、バール等の釘抜き工具で無理に引き抜く必要がなく、容易に引き抜くことができるので、サイディング材2の破損をより確実に防ぐことができる。
これによって、サイディング止着材1を、サイディング材2を破損させずに打ち込むことができるとともに、容易に引き抜くことができるので、従来とは異なり、サイディング材2の破損に伴う修復や交換作業等にかかる時間を軽減して、作業効率を向上させることが可能となる。
前記頭部12の下端部周縁に、前記係合部12aよりも大径のフランジ12bが設けられていることを特徴とする。
前記サイディング止着材1を、前記サイディング材2から外壁3に向けて打ち込むことを特徴とする。
前記打ち込まれたサイディング止着材1の頭部12に工具を係合させて、軸回りに回転させることを特徴とする。
また、この外壁3の面材3bの表面には、前記サイディング材2との間に位置する胴縁3aが設けられている。
なお、この螺子山13は、左回り式の螺子でも右回り式の螺子でも良く、適宜変更可能である。
また、螺子山13を形成する際は、前記本体軸部10の外周面の一部に凹溝を螺旋状に刻設するように形成して、螺子山13が凹溝に対して突出した状態となるようにする。
また、前記螺子山13が形成されていない部分の本体軸部10の外周面は滑らかな状態の滑部15として形成されており、本実施の形態においては、図中、本体軸部10の先端側に前記螺子山13が形成され、本体軸部の基端部11側が前記滑部15となっている。
すなわち、前記螺子山13の上下に、外周面が滑らかな円柱部14および滑部15備えているので、サイディング止着材1の打ち込みがスムーズになる。
しかも、サイディング止着材1をサイディング材2および外壁3に打ち込む際に、前記螺子山13および滑部15よりも小径の円柱部14が最も先に打ち込まれるので、サイディング材2および外壁3には、円柱部14の通過による孔が形成される。そして、この孔は、続いて通過する前記螺子山13および滑部15のための案内孔となるので、サイディング止着材1の打ち込みがよりスムーズになる。
また、前記螺子山13よりも円柱部14よりも若干大径となるので、外壁3に対して食い込みやすくなる。
この寸法設定は、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
なお、本実施の形態の係合部12aの形状は、上面が四角形状の係合突起としたが、これに限られるものではなく、例えば上面が三角形状や六角形状でも良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
そして、サイディング止着材1の打ち込み位置が定まったら、サイディング止着材1を打ち込んで、サイディング材2を外壁3に取付固定する。
この時、前記サイディング止着材1は、前記サイディング材2の目地部2aから打ち込み、サイディング材2を通過して、前記胴縁3a、面材3bおよび補強芯材3cまで貫入させる。つまり、前記本体軸部10は、サイディング材2から補強芯材3cにわたって打ち込まれており、本体軸部10の外周面に設けられた螺子山13は、胴縁3a、面材3bおよび補強芯材3cに対して食い込んだ状態となっている。これにより、サイディング止着材1の抜けを確実に防ぐことができるので、サイディング材2を外壁3に強固に取付固定することができる。
また、サイディング止着材1の打ち込みは、手作業でも良いが、本実施の形態では空気圧による釘打機(図示せず)を用いて打ち込み作業を行うものとする。
さらに、住宅等の建物を構築する際に、外壁3一面にサイディング材2を取り付ける場合は、図示はしないが、複数のサイディング材2の複数箇所に、それぞれサイディング止着材1を打ち込んで、より強固にサイディング材2を外壁3に固定する。
すなわち、例えば外壁3のリフォームを行う時など、サイディング材2を取り外さなければならない際は、打ち込んだサイディング止着材1を引き抜くようにする。
引き抜く際は、サイディング止着材1の係合部12aに係合させた工具で、サイディング材2の頭部12を軸回りに回転させ、本体軸部10の螺合を解除することによって引き抜くことができる。これにより、従来とは異なり、バール等の釘抜き工具で無理に引き抜く必要がなく、容易に引き抜くことができるので、サイディング材2の破損をより確実に防ぐことができる。
2 サイディング材
3 外壁
10 本体軸部
12a 係合部
13 螺子山
Claims (4)
- サイディング材を外壁に取付固定するためのサイディング止着材において、
棒状の本体軸部と、この本体軸部の基端部に設けられ、工具と係合可能な係合部を有する頭部とを備えており、
前記本体軸部の先端部に、この本体軸部よりも小径に形成され、外周面が滑らかな円柱部が、本体軸部と同軸に設けられ、前記円柱部は、先端が前記本体軸部の軸線方向と直交する平面となっており、
前記本体軸部の外周面の少なくとも一部に螺旋状の螺子山が形成されていることを特徴とするサイディング止着材。 - 請求項1に記載のサイディング止着材において、
前記頭部の下端部周縁に、前記係合部よりも大径のフランジが設けられていることを特徴とするサイディング止着材。 - 請求項1または2に記載のサイディング止着材を用いてサイディング材を外壁に取付固定するに際し、
前記サイディング止着材を、前記サイディング材から外壁に向けて打ち込むことを特徴とするサイディング材の取付方法。 - 請求項1または2に記載のサイディング止着材が打ち込まれることによって、外壁に取付固定されたサイディング材を、外壁から取り外すに際し、
前記打ち込まれたサイディング止着材の頭部に工具を係合させて、軸回りに回転させることを特徴とするサイディング材の取り外し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006189323A JP2008014107A (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | サイディング止着材、サイディング材の取付方法および取り外し方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0369717A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-26 | Kajima Corp | 海上構造物を築造するための鋼管杭の施工工法およびその装置 |
JP2000213142A (ja) * | 1999-01-21 | 2000-08-02 | Misawa Homes Co Ltd | 外装板の取付構造及び釘金物 |
JP2005054811A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Toray Amenity & Civil Engineering Co Ltd | 部材固定用釘 |
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2006
- 2006-07-10 JP JP2006189323A patent/JP2008014107A/ja active Pending
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