JP2005054024A - 樹脂潤滑用グリース組成物及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

樹脂潤滑用グリース組成物及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂部材と金属部材との間の潤滑に適し、従来よりも樹脂部材の摩耗を低減できる樹脂潤滑用グリース組成物、並びにウォームホイールの樹脂部の摩耗が少なく、耐久性に優れた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ポリα−オレフィン油、鉱油及び高度精製鉱油の少なくとも一種を基油全量の50質量%以上の割合で含む基油と、金属石けん及び金属複合石けんの少なくとも一種を増ちょう剤全量の50質量%以上の割合で含む増ちょう剤と、非極性ワックス及び極性ワックスの少なくとも一種とを含有する樹脂潤滑用グリース組成物、並びに樹脂製のウォームホイールと金属製のウォームとで構成される減速ギアを備え、前記樹脂潤滑用グリース組成物で潤滑される電動パワーステアリング装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂部材と金属部材との間の潤滑に使用される樹脂潤滑用グリース組成物に関する。また、本発明は、電動モータによる補助出力を減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置に関し、特に金属製芯金の外周に、樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に形成した従動歯車を備え、グリース潤滑される電動パワーステアリング装置に関する。
従来より、軽量化や静粛性等を目的として、金属製の部材を樹脂製に代替することが行われている。例えば、自動車に組み込まれる電動パワーステアリング装置には、電動モータに比較的高速回転、低トルクのものが使用されるため、電動モータとステアリングシャフトとの間に減速機構が組み込まれている。減速機構としては、一組で大きな減速比が得られる等の理由から、図3に示されるような、ウォーム12と、ウォーム12に噛み合うウォームホイール11とから構成される電動パワーステアリング装置用減速ギア20(以下、単に「減速ギア」ともいう)が使用されるのが一般的である。ここで、ウォーム12は図2に示す電動モータ100の回転軸に連結しており、駆動歯車に相当し、一方ウォームホイール11は従動歯車に相当する。
このような減速ギア20では、ウォームホイール11とウォーム12の両方を金属製にすると、ハンドル操作時に歯打ち音や振動音等の不快音が発生するという不具合を生じていた。そこで、ウォームホイール11に、金属製の芯管1の外周に、樹脂製で外周面にギア歯10を形成してなる樹脂部3を、接着剤8を用いるなどして一体化させたものを使用して騒音対策を行っている。また、このような樹脂部3を備えるウォームホイール11を用いることで、電動パワーステアリング装置の軽量化を図ることもできる。
また、減速ギア20のウォーム12は、図2に示すように、一対の玉軸受等の転がり軸受110で支持されて電動モータ100と連結しており、ハウジング120の一対の転がり軸受110の間の空間には、通常、ウォーム12とウォームホイール11との両ギア歯間の潤滑のためにグリースが充填されている。このグリースとして、従来では水酸基を含む脂肪酸または多価アルコールの脂肪酸エステルを含む樹脂潤滑用グリース組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この樹脂潤滑用グリース組成物は、長時間使用後にもトルクの変動が抑制され、長時間運転してもハンドリング操作に違和感がない点で優れているものの、大型車の電動パワーステアリング装置では潤滑箇所が高荷重で使用条件が厳しくなり、静摩擦力が増大することから、特にハンドルをゆっくりと切ったときに所謂引っ掛かりが発生し易く、耐久寿命が短くなる等の不具合が生じていた。
このような問題を解決するために、ポリオレフィンワックスを含有する樹脂潤滑グリース組成物(例えば、特許文献2参照)、合成炭化水素油にウレア化合物を配合し、更にモンタンワックスを添加した樹脂潤滑用グリース組成物(例えば、特許文献3参照)、ポリエチレンオキサイド系ワックスを含有する樹脂潤滑用グリース組成物(例えば、特許文献4参照)等も提案されている。
特開平8−209167号公報 特開平9−194867号公報 特開2002−371290号公報 特開2003−3185号公報
上記の特許文献3〜5に記載された各樹脂潤滑用グリース組成物は、ワックスにより耐摩耗性を向上させている。しかし、電動パワーステアリング装置の性能及び耐久性の更なる向上は必至であり、ワックスを含有するだけでは不十分で、ウォームホイール11とウォーム12との間の滑り潤滑の更なる向上を図ることが強く望まれている。
また、樹脂部材と金属部材とが接触する部位でも、樹脂部材の摩耗を低減することが重要課題となっており、より低摩耗性を図ることができる樹脂潤滑用グリース組成物への要求は高い。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、樹脂部材と金属部材との間の潤滑、特に滑り潤滑に適し、従来よりも樹脂部材の摩耗を低減できる樹脂潤滑用グリース組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、ウォームホイールの樹脂部の摩耗が少なく、耐久性に優れた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下に示す樹脂潤滑用グリース組成物及び電動パワーステアリング装置を提供する。
(1)樹脂と金属とが接触する部位に適用されるグリース組成物であって、ポリα−オレフィン油、鉱油及び高度精製鉱油の少なくとも一種を基油全量の50質量%以上の割合で含む基油と、金属石けん及び金属複合石けんの少なくとも一種を増ちょう剤全量の50質量%以上の割合で含む増ちょう剤と、非極性ワックス及び極性ワックスの少なくとも一種とを含有することを特徴とする樹脂潤滑用グリース組成物。
(2)非極性ワックスが、ポリエチレンワックスであることを特徴とする上記(1)記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
(3)極性ワックスが、モンタンワックス及びポリオレフィンオキサイドワックスの少なくとも一種であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
(4)金属石けん及び金属複合石けんが、バリウムまたはカルシウムを金属種とすることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
(5)基油が、芳香族エーテル油及びエステル油の少なくとも1種を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
(6)増ちょう剤の含有量が、グリース全量の20〜40質量%であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
(7)電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物により潤滑されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
本発明の樹脂潤滑用グリース組成物は、ワックスを含有するとともに、基油及び増ちょう剤を特定したことにより、これらの相乗効果により樹脂部材と金属部材との潤滑部に優れた耐摩耗性を付与することができる。従って、この樹脂潤滑用グリース組成物で潤滑する本発明の電動パワーステアリング装置は、ウォームホイールの樹脂部の摩耗が少なく、耐久性に優れたものとなる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(樹脂潤滑用グリース組成物)
グリースの基油は、樹脂部材を膨潤させないように、極性の低いポリα−オレフィン油、鉱油及び高度精製鉱油の少なくとも一種を基油全量の50質量%以上、好ましくは90質量%以上の割合で含む。ここで、高度精製鉱油とは、減圧蒸留、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、硫酸洗浄、白土精製、水素化精製等を適宜組み合わせて精製した鉱油である。樹脂の中でもポリアミド樹脂は耐油性に優れるが、ABS樹脂やPC樹脂等は耐油性に劣る傾向にあり、本発明では汎用性を考慮してこれらの極性の低い潤滑油を主成分とする基油を用いる。また、電動パワーステアリング装置では、ウォームホイール11の樹脂部3をABS樹脂やPC樹脂で作製することもあり、極性の低い潤滑油を用いることで樹脂部3の応力割れ等を防ぐことができる。これらの潤滑油の中でも、低温流動性が低いことから、ポリα−オレフィン油及び高度精製鉱油が好ましい。
基油には、50質量%未満、好ましくは10質量%未満であれば、極性を有する潤滑油を配合してもよい。ポリアミド樹脂は極性の低い潤滑油との濡れ性が低いため、極性の高い潤滑油を少量配合することにより油膜の成膜性を向上させることができる。また、電動パワーステアリング装置では、ウォームホイール11の樹脂部3を耐熱性や機械的強度に優れることからポリアミド樹脂製とすることが多く、極性を有する潤滑油を少量配合することは有効である。極性を有する潤滑油には制限がないが、エステル油や芳香族エーテル油が好適であり、中でも耐熱性に特に優れるジアルキルジフェニルエーテルが好ましい。
また、電動パワーステアリング装置では、使用環境が多様であり、使用温度範囲も広いことから、基油の動粘度を30〜150mm2/s(40℃)とすることが好ましい。基油の動粘度が30mm2/s(40℃)未満では、摺動面において十分な油膜厚さが確保できず、樹脂製のギア歯10の耐久寿命に悪影響を及ぼす可能性があり、150mm2/s(40℃)を超えると、低温流動点が上昇し、特に寒冷地で使用したときに潤滑状態が悪化して動力伝達効率が減少するおそれがある。
本発明者らは、増ちょう剤が摩擦係数を低減し、電動パワーステアリング装置に適用した場合にギアの伝達効率を高める上で重要な役割を果たすことを知見した。これは、増ちょう剤が樹脂と金属との接触面において金属接触を防止する保護作用を示すためと考えられるが、このような作用を効果的に発現するには適度のちょう度、具体的には350を超えないグリースの硬さが必要で、増ちょう剤の含有量としてグリース全量の20質量%以上、特に25質量%以上とすることが好ましい。但し、増ちょう剤の含有量がグリース全量の40質量%を超えると、グリースの流動性が低下すぎて金属と樹脂との接触面へのグリースの供給が不足して継続的な保護作用、即ち耐久性に劣るようになる。グリースの流動性の安定性をより確実にするためには、増ちょう剤の含有量をグリース全量の35質量%未満とすることが望ましい。更には、ちょう度が220を下回らないグリースの硬さが目安となる。
尚、本発明の樹脂潤滑用グリース組成物では、後述するように極性ワックスや非極性ワックスが配合されるが、増ちょう剤の含有量はこれらワックス類の配合量との合計で、グリース全量の40質量%以下とすることが好ましい。増ちょう剤とワックス類との合計量がグリース全量の40質量%を超えると、相対的に基油の含有量が少なくなり、潤滑特性に支障をきたすおそれがある。
また、本発明者らは、脂肪族炭化水素鎖を有する増ちょう剤が樹脂と金属との間の摩擦係数をより効果的に低下させることを知見した。特に、炭素数が8以上の炭化水素基を有するものが有効である。また、この炭化水素基は、例えば2−エチルヘキシル基のように側鎖を有していても、n−オクチル基のように直鎖であっても性能に差はない。このため、増ちょう剤として、構造末端に脂肪族炭化水素基を有するウレア化合物、あるいはLi、Al、Ba、Ca等の金属塩を含有する脂肪族石けんや脂肪族複合石けんが考えられるが、上記のように増ちょう剤を必要量確保することを考慮すると、脂肪族石けん及び脂肪族複合石けんが主成分、即ち増ちょう剤全量の50質量%以上である必要がある。脂環族ウレアや芳香族ウレアは、それぞれ単独で上記の含有量及びちょう度を確保できるが、摩擦係数が高くなる。また、炭化水素油を主成分とする基油と、一般的な製造方法で得られる両末端に炭素数8以上の脂肪族炭化水素基を有するウレアまたは12−ヒドロキシステアリン酸リチウム石けんを増ちょう剤とするグリースでは、上記の増ちょう剤含有量を確保すると目安となるちょう度を越え、流動性に問題が出てくる。これらの理由から、本発明では、金属石けんや金属複合石けんを50質量%以上含有する増ちょう剤を用いる。
また、金属石けん及び金属複合石けんの中でも、バリウム石けん、カルシウム石けん、バリウム複合石けん及びカルシウム複合石けんは、金属への吸着特性に優れ、樹脂と金属との接触面の保護に効果的で、更には金属面を保護して防錆効果を向上させることから好ましい。これらバリウム石けん、カルシウム石けん、バリウム複合石けん及びカルシウム複合石けんは単独でも、組み合わせて使用してもよい。
本発明の樹脂潤滑用グリース組成物には、摩耗低減を目的として、非極性ワックス及び極性ワックスの少なくも一種が配合される。非極性ワックスとは、成分中に極性基を持たないワックスのことであり、例えば石油精製時に取り出される石油ワックス、一酸化炭素と水素とを反応させて合成するフィッシャ−トロプシュワックス、エチレンの重合やポリエチレンの熱分解で製造されるポリエチレンワックス等が挙げられる。中でも、摩耗特性に優れることから、ポリエチレンワックスが好ましい。また、ポリエチレンワックスは平均分子量が900〜10000のものが好ましく、更に0.98g/cm3以下の低密度のものが好ましい。一方、極性ワックスとは、成分中に極性基を有するワックスのことであり、例えば褐炭やリグナイトから得られるモンタンワックス、脂肪酸エステルや脂肪族アミド、ケトン・アミン類等の常温で固体の物質、ワックスを酸化させた酸化ワックス等が挙げられる。中でも、摩耗特性に優れるモンタンワックス、ポリエチレンオキサイドワックスが好ましい。
上記の非極性ワックス及び極性ワックスは、それぞれ単独でもよいし、組み合わせて使用することもできる。これらワックス類の配合量は、グリース全量に対して0.5〜15質量%が好ましい。配合量がグリ−ス全量の0.5質量%未満では、摩耗低減効果が得られず、15質量%を超えるとグリースが硬くなりすぎて十分な潤滑性能を発揮できなくなるおそれがある。より好ましい配合量は、グリース全量の1〜10質量%である。尚、増ちょう剤の含有量でも触れたように、増ちょう剤との合計量でグリース全量の40質量%を超えないようにする必要がある。
また、樹脂潤滑用グリース組成物には、必要に応じて酸化防止剤、防錆剤、金属腐食防止剤、油性剤、耐摩耗剤、極圧剤、固体潤滑剤等の添加剤を含有することができる。これらは何れも公知のもので構わないが、防錆剤を添加する場合は、金属スルフォネートを用いることが好ましい。添加剤は、ワックス類と競争的に作用するため、ワックス類の摩耗低減効果を低減させる。他の防錆剤、例えば広く使用されているコハク酸誘導体は、金属スルフォネートに比べてワックス類の摩耗低減作用を阻害する作用が大きい。但し、この金属スルフォネートも添加量が多くなると、ワックス類の摩耗低減効果に影響を及ぼすようになるため、添加量はグリース全量の3質量%以下とすることが好ましい。金属スルフォネートの添加量が3質量%を超えると、ワックス類による摩耗低減効果が大きく損なわれる。一方、金属スルフォネートの添加量の下限は0.4質量%であり、これより少ないと十分な防錆性能が得られない。
本発明の樹脂潤滑用グリース組成物は、樹脂部材と金属部材とが接触する部位の潤滑に使用されるが、樹脂の種類や金属の種類、更には樹脂と金属との組み合わせには制限がない。例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂等からなる部材と、鋼材からなる部材とが接触する部位の潤滑に好適に使用することができる。また、樹脂部を備える減速ギアを有する電動パワーステアリング装置にも好適であり、本発明は上記の樹脂潤滑用グリース組成物で潤滑される電動パワーステアリング装置も提供する。以下に、本発明の電動パワーステアリング装置を説明する。
(電動パワーステアリング装置)
本発明において、電動パワーステアリング装置自体の構成には制限がなく、例えば図1に示す電動パワーステアリング装置を例示することができる。図示される電動パワーステアリング装置において、ステアリングコラム50の出力軸60側には、図2及び図3に示したような減速ギア20をハウジング120に収容して構成されるギアボックスが配設されている。
また、ステアリングコラム50は中空になっており、ステアリングシャフト70が挿通され、ハウジング120に収納された転がり軸受90、91により回転自在に支承されている。また、ステアリングシャフト70は中空軸であり、トーションバー80を収容している。そして、ステアリングシャフト70の外周面には、ウォームホイール11が設けてあり、このウォームホイール11にウォーム12が噛合してある。また、これらウォームホイール11とウォーム12とからなる減速ギア20には、図2に示したように、電動モータ100が連結されている。
減速ギア20は、図3に示したように、金属製の芯管1の外周に、樹脂組成物からなり、その外周端面にギア歯10を形成した樹脂部3を一体化したウォームホイール11と、金属製のウォーム12とから構成される。尚、ウォームホイール11において、金属製芯管1と樹脂部3とを接着剤8により接着してもよく、接着剤8として例えばシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤またはトリアジンチオール化合物を用いることができる。そして、ウォームホイール11のギア歯10とウォーム12との潤滑のために、上記した本発明の樹脂潤滑用グリース組成物が使用される。
樹脂部3の樹脂成分は、ABS樹脂やPC樹脂とすることもできるが、耐熱性や機械的強度に優れることからポリアミド樹脂とすることが好ましい。ポリアミド樹脂の中でも更に吸水性や耐疲労性等を考慮すると、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミドMXD6、ポリアミド6I6T、変性ポリアミド6T等が好適に挙げられるが、中でもポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46が耐疲労性に優れるため特に好ましい。また、これらポリアミド樹脂は、ポリアミド樹脂と相溶性を有する他の樹脂と混合してもよい。例えば、無水マレイン酸等の酸で変性したポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィンコポリマー、プロピレン−α−オレフィンコポリマー等)が挙げられる。
これら樹脂は単独でも一定以上の耐久性を示し、ウォームホイール11の相手材である金属製のウォーム12の摩耗に対して有利に働き、減速ギアとして十分に機能する。しかしながら、より過酷な使用条件で使用されると、ギア歯10が破損や摩耗することも想定されるため、信頼性をより高めるために、強化材を配合することが好ましい。
補強材としては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等が好ましく、上記に挙げた樹脂との接着性を考慮してシランカプッリング剤で表面処理したものが更に好ましい。また、これらの補強材は複数種を組み合わせて使用することができる。衝撃強度を考慮すると、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維状物を配合することが好ましく、更にウォ−ム12の損傷を考慮するとウィスカー状物を繊維状物と組み合わせて配合することが好ましい。混合使用する場合の混合比は、繊維状物及びウィスカー状物の種類により異なり、衝撃強度やウォーム12の損傷等を考慮して適宜選択される。これらの補強材は、全体の5〜40重量%、特に10〜30重量%の割合で配合することが好ましい。補強材の配合量が5重量%未満の場合には、機械的強度の改善が少なく好ましくない。補強材の配合量が40重量%を超える場合には、ウォーム12を損傷し易くなり、ウォーム12の摩耗が促進されて減速ギアとしての耐久性が不足する可能性があり好ましくない。
更に、樹脂には、成形時及び使用時の熱による劣化を防止するために、ヨウ化物系熱安定化剤やアミン系酸化防止剤を、それぞれ単独あるいは併用して添加されていてもよい。
また、電装パワーステアリング装置には、転がり軸受110に予圧をかけるとともに、タイヤ側からの微小なキックバック入力が入ってきたときに、ウォーム12を軸方向に動かして電動モータ100が回転しないようにし、ハンドル側にキックバックのみの情報を伝えるために、図示されるように転がり軸受110のウォーム側にゴム製のダンパー130を取り付けてもよい。このダンパー130に使用されるゴムとしては圧縮永久歪が小さいエチレンアクリルゴムに代表されるアクリルゴムが一般的であるが、本発明の樹脂潤滑用グリース組成物は、上記のように基油が極性の低い潤滑油を主成分とするため、このアクリルゴムを劣化させることもない。
一般に、自動車の電動パワーステアリング装置では、アシストトルクを発生させるために電動モータ100が駆動されて減速ギア20が作動すると、減速ギア20のウォームホール11とウォーム12との噛合による自己発熱が起こり、樹脂部3がポリアミド製であれば外気温度25℃で歯面温度は60℃にも達し、樹脂部3が熱膨張して減速ギア20の芯間が詰まりギアの作動トルクの上昇を招く。そして、この作動トルクの上昇がハンドル操蛇時のフリクションとなり、アシスト制御を続けると僅かなステアでは車輌が応答しなくなるおそれがある。しかし、本発明の樹脂潤滑用グリース組成物を用いることにより、室温以上で摩擦係数を従来よりも一段と下げることができるため、減速ギア20が自己発熱を起こしても作動トルクの上昇が抑えられ、アシスト状態に左右されず一定の車輌応答性を得ることができる。
尚、本発明の電動パワーステアリング装置では、減速ギア20として、上記したウォームホイール11及びウォーム12以外にも、図4に示す平歯車、図5に示すはすば歯車、図6に示すかさ歯車、図7に示すハイポイドギア等が可能であり、何れもウォームホイール11を、金属製芯管1の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり、その外周面にギヤ歯10が形成された樹脂部3を、接着剤8を用いるなどして一体化して構成する。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。尚、含有量はグリース全量に対する値である。
(実施例1)
基油としてポリα−オレフィン油(エクソンモービルケミカル製「SHF61」;30mm2/s、40℃)を用い、増ちょう剤としてバリウム石けん、カルシウム石けん、脂肪族ウレア、脂環族ウレア、芳香族ウレアを用い、更にポリエチレンワックス(クラリアント製;平均分子量900)を1質量%、モンタン酸部分ケン化エステルワックス(クラリアント製)を1質量%、アミン系酸化防止剤を1質量%配合して試験グリースを調製した。尚、脂肪族ウレア、脂環族ウレア、芳香族ウレアは下記一般式(I)、(II)で表されるものを用いた(式中、R1、R2は、脂肪族ウレアでは炭素数8以上の飽和炭化水素基であり、脂環族ウレアではアルキル化シクロヘキシル基であり、芳香族ウレアではアルキル化フェニル基であり、同一でも異なっていてもよい。また、R3は水素原子またはメチル基である。)。また、何れの試験グリースも、ちょう度が260になるように増ちょう剤の使用量を調整した。
Figure 2005054024
そして、各試験グリースの初期摩擦係数を測定した。摩擦係数の測定には図8に示す摩擦試験機により評価した。図示される摩擦試験機は、ガラス繊維を30質量%含有するポリアミド66製の樹脂平板上に試験グリースを塗布し、軸受鋼SUJ2製で直径10mm、幅20mmの円筒コロを所定の垂直荷重を負荷しながらカムにより揺動させ、そのときに摩擦により生ずる水平応力をロードセルで検出し、その出力電圧から摩擦係数を求める構成となっている。測定条件は以下のとおりであり、測定値が安定した時(測定開始後0.5〜2分)の値を初期摩擦係数とした。
・荷重:接触面圧が58.8Nとなるように調整
・グリース塗布量:約1g
・雰囲気温度:60℃
・揺動距離:8mm
・周波数:0.25Hz
結果を図9に、脂環族ウレアを増ちょう剤とする試験グリースの値を1とする相対値にて示すが、特にバリウム石けん及びカルシウム石けんを増ちょう剤に用いることにより摩擦係数が半分以下に低減しており、好ましいことがわかる。
(実施例2)
ポリα−オレフィン油(エクソンモービルケミカル製「SHF61」;30mm2/s、40℃)に、増ちょう剤として12−ヒドロキシステアリン酸リチウムを5質量%、ポリエチレンワックス(クラリアント製;平均分子量900)を1質量%、モンタン酸部分ケン化エステルワックス(クラリアント製)を1質量%、アミン系酸化防止剤を1質量%配合してグリースAを調製した。また、実施例1と同様にして増ちょう剤としてバリウム石けんの含有量が30質量%及び45質量%のグリースBを調製した。
そして、グリースAとグリースBとを配合比を変えて混合して増ちょう剤含有量が異なる試験グリースを調製した。この混合において、増ちょう剤の含有量がグリース全量の20質量%以上の場合は、バリウム石けんが増ちょう剤全量の50質量%以上を占めるようにした。そして、図8に示す試験機を用いて実施例1と同一条件で初期摩擦係数及び経時摩擦係数を測定した。尚、経時摩擦係数は10分経過後の測定値とした。結果を図10に示すが、実施例1で得られた脂環族ウレアを増ちょう剤とする試験グリースの値を1とする相対値にて示してある。図示されるように、バリウム石けんの含有量が増ちょう剤全量の50質量%以上を占める増ちょう剤をグリース全量の20〜40質量%配合することにより、初期摩擦係数及び経時摩擦係数がともに低くなることがわかる。また、増ちょう剤の含有量は25〜35質量%が特に好ましいことがわかる。
(実施例3)
ポリα−オレフィン油(エクソンモービルケミカル製「SHF61」;30mm2/s、40℃)に、ポリエチレンワックス(クラリアント製;平均分子量900)を1質量%、モンタン酸部分ケン化エステルワックス(クラリアント製)を1質量%、アミン系酸化防止剤を1質量%配合し、更に含有量を変えてバリウム石けんを配合して試験グリースを調製した。
そして、各試験グリースについて、図8に示す試験機を用いて実施例2と同一条件で初期摩擦係数及び経時摩擦係数を測定した。結果を図11に示すが、実施例1で得られた脂環族ウレアを増ちょう剤とする試験グリースの値を1とする相対値にて示してある。図示されるように、増ちょう剤(バリウム石けん)の含有量がグリース全量の20〜40質量%の範囲で初期摩擦係数及び経時摩擦係数がともに低くなっており、特に25〜35質量%の範囲が好ましいことがわかる。
(実施例4〜8、比較例1〜3)
表1に示すように、ポリα−オレフィン油(エクソンモービルケミカル製「SHF61」;30mm2/s、40℃)に、ポリエチレンワックス(クラリアント製;平均分子量900)を1質量%、モンタン酸部分ケン化エステルワックス(クラリアント製)を1質量%、アミン系酸化防止剤を1質量%配合し、更にバリウム石けん、脂肪族ウレア、脂環族ウレア、芳香族ウレア(何れも炭素数8の脂肪族炭化水素基を有する)を配合して試験グリースを調製した。
そして、図8に示す試験機を用いて実施例1と同一条件で初期摩擦係数を測定した。結果を表1に併記するが、本発明に従い、バリウム石けんを増ちょう剤全量の50質量%以上含む増ちょう剤を20〜40質量%(実施例では20〜30質量%)含有し、更にワックス類を含有する実施例4〜8の試験グリースは、摩擦係数が大幅に低減している。これに対し、ワックス類を含むもののバリウム石けんが増ちょう剤全量の50質量%未満である比較例2及び比較例3の試験グリースでは、実施例に比べて摩擦係数の低減効果が少なくなっている。
Figure 2005054024
パワーステアリング装置の一例を示す一部断面構成図である。 図1のAA断面図であり、電動モータと減速ギアとの連結部周辺を示す概略構成図である。 減速ギアの一例(円筒ウォームギア)を示す斜視図である。 減速ギアの他の例(平歯車)を示す斜視図である。 減速ギアの更に他の例(はすば歯車)を示す斜視図である。 減速ギアの更に他の例(かさ歯車)を示す斜視図である。 減速ギアの更に他の例(ハイボイドギア)を示す斜視図である。 摩擦係数の測定に用いた試験機の構成を示す概略図である。 実施例1の結果を示すグラフである。 実施例2の結果を示すグラフである。 実施例3の結果を示すグラフである。
符号の説明
1 芯管
3 樹脂部
4 スプルー
5 ディスクゲート
8 接着層
10 ギア歯
11 ウォームホイール
12 ウォーム
20 減速ギア
50 ステリングコラム
70 ステアリングシャフト
80 トーションバー
90 軸受
91 軸受
100 電動モータ
110 転がり軸受
120 ハウジング
130 ダンパー

Claims (7)

  1. 樹脂と金属とが接触する部位に適用されるグリース組成物であって、ポリα−オレフィン油、鉱油及び高度精製鉱油の少なくとも一種を基油全量の50質量%以上の割合で含む基油と、金属石けん及び金属複合石けんの少なくとも一種を増ちょう剤全量の50質量%以上の割合で含む増ちょう剤と、非極性ワックス及び極性ワックスの少なくとも一種とを含有することを特徴とする樹脂潤滑用グリース組成物。
  2. 非極性ワックスが、ポリエチレンワックスであることを特徴とする請求項1記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
  3. 極性ワックスが、モンタンワックス及びポリオレフィンオキサイドワックスの少なくとも一種であることを特徴とする請求項1または2記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
  4. 金属石けん及び金属複合石けんが、バリウムまたはカルシウムを金属種とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
  5. 基油が、芳香族エーテル油及びエステル油の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
  6. 増ちょう剤の含有量が、グリース全量の20〜40質量%であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物。
  7. 電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、請求項1〜6の何れか1項に記載の樹脂潤滑用グリース組成物により潤滑されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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