JP2005053866A - 化粧料 - Google Patents
化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005053866A JP2005053866A JP2003288303A JP2003288303A JP2005053866A JP 2005053866 A JP2005053866 A JP 2005053866A JP 2003288303 A JP2003288303 A JP 2003288303A JP 2003288303 A JP2003288303 A JP 2003288303A JP 2005053866 A JP2005053866 A JP 2005053866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- cosmetic
- skin
- hydrogel
- aqueous medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】 25℃における粘度が500mPa・s以上の水性媒体中に平均粒径0.5〜5mmの粒子が分散しており、容器から吐出する際に前記粒子が崩壊し、吐出後の崩壊粒子の平均粒径が50〜400μm、かつ400μm以下の崩壊粒子が全体の70体積%以上である化粧料。
【選択図】 なし
Description
カプセル含有化粧料としては、カプセル被膜がアルギン酸系の金属塩で形成されているものやコラーゲン被膜により形成されたものがあるが、このような被膜を有するカプセルは、使用時にカス状のものが残りやすく使用感が良くない。そこで、被膜を有さないカプセル状の浮遊物が検討されている。
しかしながら、このような化粧料は塗布時の肌なじみ又は均一性を得るために、使用する際に手の上で化粧料を伸ばすことにより、カプセルを破壊して内容物と外相である水性媒体と混ぜ合わせる等の操作を必要とする。
しかしながら、いずれの場合でも、カプセル被膜等のカスの残留がなく、塗布時の肌なじみ又は均一性が良く、且つ外観的な美しさや見た目による清涼感のある化粧料としては十分でなかった。
ハイドロゲル粒子中に含まれるゲル化剤の含有量は、ハイドロゲル粒子の製造時及び化粧料への配合時における攪拌、洗浄等の機械力で粒子が破壊されるのを防ぎ、また、使用時の適度な崩壊性と良好な使用感を得るために、粒子中0.25〜5.1質量%であることが好ましく、0.75〜2.0質量%であることがより好ましい。
本発明においては、ハイドロゲル粒子を構成するハイドロゲルは、吐出時の粒子の崩壊、崩壊粒子の大きさの均一性、及び肌へのなじみの点から、非架橋型であることが好ましい。
油性成分としては、天然又は合成の、液状、半固形又は固形状の油性成分が含まれる。具体的には、タイプI〜タイプVIの天然型セラミド類、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナミド等のセラミド類似脂肪族アミド誘導体;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;ジアルキルエーテル(総炭素数は12〜36)等のエーテル油;モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル等のグリセリルエステル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル等のポリグリセリルエステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、エチレングリコールジ脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数は12〜36)、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;コレステロール、イソステアリン酸コレステリル等のコレステロール誘導体;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油;高重合メチルポリシロキサン、ジメチルステアリルポリシロキサン等のアルキル変性シリコーン、メチルポリシロキサン・架橋型メチルポリシロキサン混合物等のシリコーン化合物;オリーブ油、ホホバ油、等の植物油;ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油が含まれる。
さらに、ハイドロゲル粒子は、外観の美しさを向上させるために、タルク、カオリン、マイカ、ベンガラ等の無機顔料や赤色202号、黄色205号、だいだい色401号、青色404号等の有機顔料等の水不溶性顔料;赤色505号、黄色404号、だいだい色403号、青色403号、緑色202号、紫色201号等の油溶性染料;赤色226号、青色204号等の建染染料;レーキ染料等化粧品用着色剤を配合することができる。
液相で液滴を形成させる場合には、液流れのない静液中で形成させてもよいが、液滴形成管を用いて下降流、上昇流又は平行流に同伴させて形成させるのが好ましい。また、ノズル又は孔の端面は、気相及び液相のいずれに存在していてもよいが、液相であることが形状安定性の観点から好ましい。ノズル又は孔から吐出される分散液の温度は、通常、30〜100℃、好ましくは50〜100℃である。ノズル又は孔から吐出させる際の分散液の粘度(B型粘度計により測定)は、通常、0.1〜1000mPa・s、好ましくは1〜800mPa・sであることが望ましい。
ここで、凝集又は造粒粒子の製造に使用する水不溶性の化粧料用微粒子粉体としては、無水ケイ酸、タルク、酸化チタン等の無機粉体、ポリウレタン、スチレン・メタクリル酸ステアリル・ジビニルベンゼン共重合体、結晶性セルロース、メチルシロキサン網状重合体、ナイロン等の有機粉体等が挙げられる。これらの微粒子粉体は、メチルハイドロジェンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理等の表面処理を行ったものを用いることもできる。
また、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドンや固体脂等が挙げられる。
カプセルの被膜としては、例えば、寒天等により形成される被膜が挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、例えば、アラビアゴム、グァーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、等の植物系高分子化合物;キサンタンガム、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子化合物;ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の変性セルロース類;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のアクリル酸系高分子化合物;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸類;ヒドロキシプロピルグアーガムが挙げられる。水膨潤性鉱物としては、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ヘクトライト等のスメクタイト、無水ケイ酸等の無機物が挙げられる。
水性媒体中に、粒子を分散浮遊させる方法としては、粒子を下部に沈降させたり、或いは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば、特に限定されない。例えば、水性媒体の調製後、粒子を投入し、均一に分散するまで攪拌する方法等が挙げられる。
また、容器から吐出する際には、化粧料中の粒子が崩壊するが、崩壊粒子が目視で判別できる程度の大きさを有し、容器内での保存時と同様の外観的な美しさ、見た目の清涼感を有する。しかも、粒子は吐出時の崩壊により、肌に塗布する前に粒子を手の上で破壊する等の動作を必要としない程度には小径化しているため、直接肌に塗布しても粒子のカプセル被膜等のカスが残留せず、肌なじみが良好であり、化粧手順も簡便である。
本発明の化粧料は、透明感のある化粧水を手にとり、そのまま皮膚に塗布することにより、肌なじみの良い使用感が得られるという、化粧水の一般的な使用方法及び商品イメージから逸脱しない製品形態とすることができる。
表1に示す組成のハイドロゲル粒子を下記方法で調製した。
成分(1)〜(5)を90℃で加熱溶解し油相とする。別途、成分(6)〜(9)を90℃で加熱した混合物を油相成分の中に添加し、乳化組成物を得た。得られた乳化組成物を75℃まで冷却し、この温度で保ちながら、乳化組成物をノズル(開口径:0.5mm)から15℃の冷却オイル(メチルポリシロキサン(20mm2/s))中に吐出させ、粒子(平均粒径1mm)を得た。得られた粒子はろ別し、水洗した後、水中に保存した。
表2に示す組成の化粧料を以下の方法で調製し、評価した。
<製造方法>
成分(2)〜(7)および(10)を80℃で加熱攪拌し水相を調製する。成分(8)及び(9)を水相に添加した後、水相を30℃以下まで冷却し、成分(1)を添加し、均一に混合し、化粧料とする。
上記で得られた水相の粘度を以下の条件で測定した。また、粒子を含有したゲル製剤をメッシュの目開きを変えたメッシュ付きポンプ容器で吐出し、吐出後の粒子の粒径測定、使用性(カスの残留、肌なじみ)について評価を行った。結果を表2に示す。
・水相の粘度
25℃においてB型粘度計を用いて測定した。
・粒径の測定
散乱式粒度分布測定装置「(株)堀場製作所、HORIBA LA−920」を用いておこなった。
・カスの残留、肌なじみ
専門パネル(N=5)で化粧料を顔に塗布し官能評価を行った。尚、肌なじみについては、以下の判断基準に従って評価した。
○:なじみがよい
△:ややなじみがよい
×:なじみが悪い
Claims (5)
- 25℃における粘度が500mPa・s以上の水性媒体中に、平均粒径0.5〜5mmのa)ハイドロゲル粒子、b)融点が35℃以上の油性成分からなる粒子、c)凝集又は造粒粒子、d)内相の融点が35℃以上のカプセル粒子、から選ばれる1種以上の粒子が分散しており、容器から吐出する際に前記粒子が崩壊し、吐出後の粒子の平均粒径が50〜400μm、かつ400μm以下の粒子が全体の70体積%以上である化粧料。
- 前記ハイドロゲル粒子a)が油性成分を含有する請求項1に記載の化粧料。
- 前記ハイドロゲル粒子a)に含まれるハイドロゲルが非架橋型である請求項1又は2に記載の化粧料。
- 前記水性媒体が透明なゲル組成物である請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧料。
- 前記ゲル組成物が塩感応性のゲル組成物である請求項4に記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288303A JP2005053866A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003288303A JP2005053866A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005053866A true JP2005053866A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34366993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003288303A Pending JP2005053866A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005053866A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9849089B2 (en) | 2010-10-14 | 2017-12-26 | Amorepacific Corporation | Hydrogel particle coated with lipid and method for manufacturing same |
KR101839826B1 (ko) * | 2011-06-21 | 2018-03-20 | (주)아모레퍼시픽 | 천연보습인자를 담지한 각질세포 모사체, 이의 제조방법, 및 이를 함유하는 보습용 화장료 조성물 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01125313A (ja) * | 1987-11-07 | 1989-05-17 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
JPH02282311A (ja) * | 1989-04-24 | 1990-11-19 | Noevir Co Ltd | カプセル状化粧料を充填収容した化粧品 |
JPH04346909A (ja) * | 1991-05-27 | 1992-12-02 | Pacific Chem Ind Co | 油性物質を含有するゲル状化粧料及びその製造方法 |
JPH092499A (ja) * | 1995-06-15 | 1997-01-07 | Kose Corp | チューブ容器 |
JP2000302662A (ja) * | 1999-04-21 | 2000-10-31 | Noevir Co Ltd | カプセル含有ゲル状化粧料 |
JP2002020227A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
JP2002020228A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
-
2003
- 2003-08-06 JP JP2003288303A patent/JP2005053866A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01125313A (ja) * | 1987-11-07 | 1989-05-17 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
JPH02282311A (ja) * | 1989-04-24 | 1990-11-19 | Noevir Co Ltd | カプセル状化粧料を充填収容した化粧品 |
JPH0585522B2 (ja) * | 1989-04-24 | 1993-12-07 | Noevir Kk | |
JPH04346909A (ja) * | 1991-05-27 | 1992-12-02 | Pacific Chem Ind Co | 油性物質を含有するゲル状化粧料及びその製造方法 |
JPH092499A (ja) * | 1995-06-15 | 1997-01-07 | Kose Corp | チューブ容器 |
JP2000302662A (ja) * | 1999-04-21 | 2000-10-31 | Noevir Co Ltd | カプセル含有ゲル状化粧料 |
JP2002020227A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
JP2002020228A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-23 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9849089B2 (en) | 2010-10-14 | 2017-12-26 | Amorepacific Corporation | Hydrogel particle coated with lipid and method for manufacturing same |
KR101839826B1 (ko) * | 2011-06-21 | 2018-03-20 | (주)아모레퍼시픽 | 천연보습인자를 담지한 각질세포 모사체, 이의 제조방법, 및 이를 함유하는 보습용 화장료 조성물 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8017046B2 (en) | Skin cosmetic composition | |
JP4721888B2 (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP4253255B2 (ja) | 有益物質粒子を含む等方性洗浄組成物 | |
JP4256787B2 (ja) | 有益物質粒子を含む秩序液晶性洗浄組成物 | |
JP5352064B2 (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP5642384B2 (ja) | 造粒シリカ粒子、複合粉体およびこれらの製造方法並びにこれらを含有する化粧料 | |
JP4660196B2 (ja) | 食物、化粧料、製薬および他の用途に用いる密度制御された粒子懸濁液 | |
JP3888856B2 (ja) | 多孔質樹脂微粒子およびそれを配合した外用剤 | |
JP4823675B2 (ja) | ハイドロゲル粒子の製造方法、並びに、それによって製造されるハイドロゲル粒子及びそれを用いた分散体 | |
JP5632604B2 (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP3483543B2 (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP3756043B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP2000119166A (ja) | 粘性または、固形水系化粧料 | |
JP3756042B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
CN107635656A (zh) | 水凝胶颗粒的制造方法 | |
JP4901344B2 (ja) | 油性粒子及びその製造方法 | |
JP3555937B2 (ja) | ハイドロゲル粒子の製造法 | |
CN107001774A (zh) | 正球形单分散性聚酯树脂水系分散体及其制造方法、以及正球形单分散性聚酯树脂颗粒及其化妆品 | |
TWI247612B (en) | Powdered composition | |
JP5112928B2 (ja) | 整髪料組成物 | |
JP2005053866A (ja) | 化粧料 | |
JP2003238693A (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP2003252722A (ja) | ハイドロゲル粒子 | |
JP2011046629A (ja) | 油性粒子を含有する外用組成物 | |
JP3775784B2 (ja) | 液体化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070423 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070828 |