JP2005053866A - 化粧料 - Google Patents

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英広 長澤
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Abstract

【課題】 肌に塗布する前には粒子を手の上で破壊する等の動作を必要とせず、塗布時には粒子のカプセル被膜等の残留がなく、且つ肌なじみのいいものであり、さらに外観の美しさや見た目の清涼感がある化粧料を提供する。
【解決手段】 25℃における粘度が500mPa・s以上の水性媒体中に平均粒径0.5〜5mmの粒子が分散しており、容器から吐出する際に前記粒子が崩壊し、吐出後の崩壊粒子の平均粒径が50〜400μm、かつ400μm以下の崩壊粒子が全体の70体積%以上である化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水性媒体中に水難溶性成分を含む粒子が分散する化粧料に関する。
使用時に油分や水分を同時に肌に提供するため、化粧料中に保湿剤や油分を配合する剤型としては、O/W乳化物、W/O乳化物、二層型の水性化粧料、油分や有効成分を含むカプセルを含有するものが知られている。このうち、清涼感を有する化粧料は、連続相又は外相が水性成分で構成されている。特に、水性媒体中にカプセルを含有する化粧料は、外相の媒体中に目視可能なカプセル状の粒子が浮遊した状態で存在するため、外観的な美しさや見た目による清涼感を有するものである。
カプセル含有化粧料としては、カプセル被膜がアルギン酸系の金属塩で形成されているものやコラーゲン被膜により形成されたものがあるが、このような被膜を有するカプセルは、使用時にカス状のものが残りやすく使用感が良くない。そこで、被膜を有さないカプセル状の浮遊物が検討されている。
例えば、特許文献1には、油性成分を含む非架橋型ハイドロゲル粒子を水性媒体中に分散させてなる皮膚化粧料が記載されている。ここでは、油性成分を含む非架橋型ハイドロゲルにより粒子を形成することで、カスが残り難い粒子としている。また、特許文献2は、平均粒径100μm以上のカプセルが水性媒体中に分散してなるカプセル含有化粧料に関し、カプセルの内容組成物が融点45〜75℃の両親媒性物質を5〜40質量%含有する油性組成物であり、両親媒性物質が油性成分を包埋したカプセルを含有する化粧料およびその製造法が記載されている。さらに、特許文献3には、25℃における粘度が300〜5000mPa・sであって、比重が0.7〜2.0である透明ないし半透明の水性基剤中に、平均粒径が0.1〜5mmの粒子が分散浮遊してなる皮膚化粧料が記載されている。
しかしながら、このような化粧料は塗布時の肌なじみ又は均一性を得るために、使用する際に手の上で化粧料を伸ばすことにより、カプセルを破壊して内容物と外相である水性媒体と混ぜ合わせる等の操作を必要とする。
一方、特許文献4は、化粧料用有効成分の付着性及び残留性の向上を目的として、有効成分を含むハイドロゲル粒子を含む化粧料であって、容器から化粧料が排出される際に生じる物理力により粒子が崩壊して化粧料成分が放出される化粧料が記載されている。
しかしながら、いずれの場合でも、カプセル被膜等のカスの残留がなく、塗布時の肌なじみ又は均一性が良く、且つ外観的な美しさや見た目による清涼感のある化粧料としては十分でなかった。
特開2002−20227号公報 特開2003−73230号公報 特開2002−20228号公報 特開2001−187710号公報
本発明は、肌に塗布する前に粒子を手の上で破壊する等の動作を必要とせず、塗布時には粒子のカプセル被膜等のカスによる残留がなく、且つ肌なじみが良好であり、さらに外観の美しさや見た目による清涼感のある化粧料を提供することにある。
本発明の化粧料は、25℃における粘度が500mPa・s以上の水性媒体中に、平均粒径0.5〜5mmの粒子(以下、単に「粒子」という場合がある)が分散しているものであって、容器から吐出する際に、平均粒径が50〜400μmであり、かつ400μm以下の粒子が化粧料に含まれる粒子全体の70体積%以上となるよう粒子が崩壊するものである。
この化粧料は、容器内では、粒子の大きさが0.5〜5mmであり、且つ水性媒体の粘度が500mPa・s以上であるために、粒子が浮遊したように安定に分散しており、外観的な美しさや見た目による清涼感を有する。
さらに、粒子は容器から吐出する際に崩壊し、崩壊後の粒子は平均粒径が50〜400μmであり、且つ400μm以下の粒子が化粧料に含まれる粒子全体の70体積%以上であるため、化粧料を肌に塗布する前に、粒子を手の上で破壊する等の動作を必要とせず、塗布時にはカプセル被膜等のカスの残留がなく、且つ肌なじみが良い。また、粒子は崩壊後も目視で判別できる程度の大きさを有するため、本発明の化粧料は容器からの吐出後も、容器内で保存されていた時と同様の外観的な美しさや見た目による清涼感を有する。
本発明の化粧料は、容器から吐出する際に粒子が目視で判別できる程度に崩壊したものであり、容器内での保存時と同様の外観的な美しさや見た目の清涼感を有する。また、吐出時に粒子が崩壊することにより、肌に塗布する前に粒子を手の上で破壊する等の動作を必要としない程度には小径化しているため、直接肌に塗布してもカスの残留がなく、肌なじみが良好であり、化粧手順も簡便である。
本発明の化粧料に含まれる粒子は、外観の美しさと化粧料中における分散安定性の点から、平均粒径は0.5〜5mmであり、特に容器外への吐出性及び崩壊後の大きさを適切な範囲に調節する点から0.5〜3mm、特に0.5〜2mmであることが好ましい。ここで、平均粒径は、いわゆるフルイ法により、各種目開きのフルイを用いて粒子をふるい分け、粒子100gを水中で湿式分級し、余分な水分をろ紙で除去した後に重量を測定し、重量平均粒径で求める。具体的には、目開き3.35mm、2.80mm、2.36mm、2.00mm、1.70mm、1.40mm、1.00mmのフルイを重ねて、粒子100gをフルイ分けし、各フルイ上に残った粒子及び1.00mmのフルイを通過した粒子の重量を測定し、フルイの目開き(mm)と各重量分率とから重量平均粒径を求める。
粒子の形状は、容器内に分散した状態での外観の美しさと容器外への吐出性との関係より、球状体であることが好ましい。ここで球状体とは、粒子を投影した全ての2次元の形状における粒子の最長の径と最短の径の比(最長径/最短径)により表され、最長径/最短径が、1.7以下、特に1.5以下、更に1.2以下であることが好ましい。また、最長径/最短径が1.7以下である粒子を粒子全体に対して80質量%以上、好ましくは90質量%以上含有することが、美観を向上させる観点から好ましい。
本発明の粒子は、吐出時に容易に崩壊可能な粒子であり、a)ハイドロゲル粒子、b)融点が35℃以上の油性成分からなる粒子、c)凝集又は造粒粒子、d)内相の融点が35℃以上のカプセル粒子から選ばれる1種以上である。ここで、「ハイドロゲル」とは、水を溶媒(分散液体)として得られたゲルをいう。また、融点が35℃以上の油性成分からなる粒子は、示差走査熱量測定法(DSC:Differential Scanning Calorimetry)によって測定したときの融点の値が35℃以上であり、室温(20〜25℃)において固形又は半固形状の油性成分からなる粒子である。凝集又は造粒粒子とは、無機又は有機の化粧料用微粒子粉体の造粒又は凝集物である。内相の融点が35℃以上のカプセル粒子は、内相を示差走査熱量測定法(DSC:Differential Scanning Calorimetry)によって測定したときの融点の値が35℃以上である油性成分をカプセル被膜で内包したものである。
これらの粒子は、それぞれゲル状物質、油性成分、微粒子の凝集/造粒、又はカプセル被膜により粒子が形成されており、粒子内の硬度が均一であるために、使用時にカス等の残渣がなく、容易に崩壊でき、かつ比較的粒度分布の小さな崩壊粒子が得られるものである。このうち、a)ハイドロゲル粒子は、カプセル被膜を持たず、且つ水性のゲル状成分で形成されているため、吐出時の崩壊が容易で、使用時にカプセル被膜等の残留がなく、使用感に優れる点から特に好ましい。
a)ハイドロゲル粒子は、その連続相にハイドロゲルが含まれており、分散相に化粧料用成分が含まれているものである。ハイドロゲルを生成する物質(ゲル化剤)としては、例えば、カラギーナン、ジェランガム、ペクチン等の架橋型ハイドロゲルを生成する物質、及び、寒天、ゼラチン等の非架橋型ハイドロゲルを生成する物質等が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いることができる。ここで、「非架橋型ハイドロゲル」とは、水を溶媒(分散液体)としてもつゲルの生成機構がイオン、例えば、カリウムイオンやカルシウムイオン等を介した架橋反応によるものではなく、熱可逆的なゾル−ゲル転移によるものをいう。
ハイドロゲル粒子中に含まれるゲル化剤の含有量は、ハイドロゲル粒子の製造時及び化粧料への配合時における攪拌、洗浄等の機械力で粒子が破壊されるのを防ぎ、また、使用時の適度な崩壊性と良好な使用感を得るために、粒子中0.25〜5.1質量%であることが好ましく、0.75〜2.0質量%であることがより好ましい。
本発明においては、ハイドロゲル粒子を構成するハイドロゲルは、吐出時の粒子の崩壊、崩壊粒子の大きさの均一性、及び肌へのなじみの点から、非架橋型であることが好ましい。
ハイドロゲル粒子中の分散相には、皮膚保護や保湿、感触向上等のスキンケア効果を目的として化粧料で一般に使用できる油性成分を含むことができる。
油性成分としては、天然又は合成の、液状、半固形又は固形状の油性成分が含まれる。具体的には、タイプI〜タイプVIの天然型セラミド類、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナミド等のセラミド類似脂肪族アミド誘導体;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;ジアルキルエーテル(総炭素数は12〜36)等のエーテル油;モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル等のグリセリルエステル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル等のポリグリセリルエステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、エチレングリコールジ脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数は12〜36)、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;コレステロール、イソステアリン酸コレステリル等のコレステロール誘導体;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油;高重合メチルポリシロキサン、ジメチルステアリルポリシロキサン等のアルキル変性シリコーン、メチルポリシロキサン・架橋型メチルポリシロキサン混合物等のシリコーン化合物;オリーブ油、ホホバ油、等の植物油;ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油が含まれる。
ハイドロゲル粒子は、これら油性成分がハイドロゲル粒子中に乳化又は分散状態で安定に存在しうるように、乳化剤又は分散剤を含有させることが好ましい。乳化剤や分散剤としては、例えば、高分子乳化分散剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれた1種以上を含むことができる。具体的には、高分子乳化分散剤として、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体(例えば、Noveon Inc.社、商品名:PEMULEN等)、アクリル酸共重合体(例えば、Noveon Inc.社、商品名:カーボポール等)等;非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等;アニオン性界面活性剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、アルキルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等;カチオン性界面活性剤として、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等;及び両性界面活性剤として、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。乳化剤及び/又は分散剤の量は、粒子中に0.001〜20質量%、特に0.01〜5.0質量%含むことが好ましい。
また、ハイドロゲル粒子は、吐出時の崩壊に影響しない範囲で、1種以上の無機又は有機の化粧料用粉体を含むことができる。具体的には、無水ケイ酸、タルク、酸化チタン等の無機粉体;ポリウレタン、スチレン・メタクリル酸ステアリル・ジビニルベンゼン共重合体、メチルシロキサン網状重合体、ナイロン等の有機粉体等が挙げられる。これらの粉体は、さらにメチルハイドロジェンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理等の表面処理を行ったものを用いることもできる。
さらに、ハイドロゲル粒子は、外観の美しさを向上させるために、タルク、カオリン、マイカ、ベンガラ等の無機顔料や赤色202号、黄色205号、だいだい色401号、青色404号等の有機顔料等の水不溶性顔料;赤色505号、黄色404号、だいだい色403号、青色403号、緑色202号、紫色201号等の油溶性染料;赤色226号、青色204号等の建染染料;レーキ染料等化粧品用着色剤を配合することができる。
ハイドロゲル粒子は、例えば、以下のようにして調製することができる。まず、ハイドロゲルを形成するゲル化剤をイオン交換水に分散させ、その溶解温度以上の温度で十分に攪拌、溶解させてゾルとした後、ゲル化温度以上の温度で、油性成分を混合してO/W分散液を調製する。次に、得られた分散液を、滴下法を用いて粒子化し、空気中又は液相中で冷却固化させることにより、粒子を得ることができる。滴下法とは、1以上のノズル又は孔から液体を吐出させ、液柱がその表面張力によって液滴となる性質を利用して粒子を製造する方法である。
液相で液滴を形成させる場合には、液流れのない静液中で形成させてもよいが、液滴形成管を用いて下降流、上昇流又は平行流に同伴させて形成させるのが好ましい。また、ノズル又は孔の端面は、気相及び液相のいずれに存在していてもよいが、液相であることが形状安定性の観点から好ましい。ノズル又は孔から吐出される分散液の温度は、通常、30〜100℃、好ましくは50〜100℃である。ノズル又は孔から吐出させる際の分散液の粘度(B型粘度計により測定)は、通常、0.1〜1000mPa・s、好ましくは1〜800mPa・sであることが望ましい。
b)融点が35℃以上の油性成分からなる粒子とは、融点が35℃以上、好ましくは40〜90℃であり、室温において固形又は半固形状の油性成分の少なくとも1種以上で構成される粒子である。前記油性成分としては、例えば、タイプI〜タイプVIの天然セラミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナミド、N−(テトラデシロキシヒドロキシプロピル−N−ヒドロキシエチルデカナミド等のセラミドの脂肪族アミド誘導体、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ステアロキシメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン等の固体のシリコーン、マイクロクリスタリンワックス等の固体の油剤からなる群より選ばれた1種以上が含まれる。これらのなかでは、天然セラミド、セラミドの脂肪族アミド誘導体、高級アルコールが好ましい。
c)凝集又は造粒粒子としては、例えば、水不溶性の微粒子粉体を結合剤で造粒し製造することができる。造粒方法については特に限定されることなく、一般的な方法(流動層造粒法、攪拌造粒法、押し出し造粒法など)で行うことができる。
ここで、凝集又は造粒粒子の製造に使用する水不溶性の化粧料用微粒子粉体としては、無水ケイ酸、タルク、酸化チタン等の無機粉体、ポリウレタン、スチレン・メタクリル酸ステアリル・ジビニルベンゼン共重合体、結晶性セルロース、メチルシロキサン網状重合体、ナイロン等の有機粉体等が挙げられる。これらの微粒子粉体は、メチルハイドロジェンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理等の表面処理を行ったものを用いることもできる。
また、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドンや固体脂等が挙げられる。
d)内相の融点が35℃以上のカプセル粒子とは、内相成分が均一に混合された状態で、示差走査熱量測定法(DSC:Differential Scanning Calorimetry)によって測定した内相の融点が35℃以上であり、少なくとも1種の油性成分をカプセル被膜で内包した粒子である。均一に混合された状態における内相の性状が、室温において固形又は半固形状であることが好ましい。
油性成分のうち固体脂としては、上記b)融点が35℃以上の油性成分からなる粒子を構成する油性成分が使用できる。液体油としては、25℃での液状の化粧料用油性成分、例えば、ジアルキルエーテル(総炭素数は12〜36)等のエーテル油;、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油;オリーブ油、ホホバ油等の植物油等が使用できる。内相の融点を35℃以上に調節し、その性状を室温において固形又は半固形状とするために、内相中の固体脂の含有量は、5〜80重量%が好ましく、10〜70重量%が更に好ましく、10〜50重量%がもっとも好ましい。これらの油性成分は、例えば、乳化してカプセルの内相成分として含有することもできる。
カプセルの被膜としては、例えば、寒天等により形成される被膜が挙げられる。
化粧料中における粒子の含有量は、外観及び性能の点から、好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは1〜20質量%とする。
本発明で用いる水性媒体は、粘度(25℃においてB型粘度計で測定)が500mPa・s以上であり、粒子を安定に均一分散させることができるものである。特に、粒子分散安定性及び使用感の点から、1000〜50000mPa・s、更に1000〜20000mPa・sであることが好ましい。水性媒体は、例えば、透明又は半透明の水溶液、O/Wエマルジョン又はゲル等の形態をとることができるが、特に、外観的な美しさ、見た目の清涼感の点から、透明なゲル組成物であることが好ましい。さらに、塗布時のさっぱりとした使用感を付与する点から、水性媒体は塩感応性の透明なゲル組成物であることが好ましい。ここで、水性媒体が透明であるとは、水性媒体の550nmの光透過率が50%以上であることを意味する。また、塩感応性のゲルとは、塩の存在によりゲル状から液状へと粘度が低下する性質であり、例えば、25℃で3000mPa・sに調製したゲルに、0.1質量%の塩化ナトリウムを添加したときの粘度が1000mPa・s以下になるような変化をするゲルをいう。
水性媒体の基剤としては、水、炭素数1〜4の低級アルコール、グリセリン等の多価アルコールを使用することができる。また、基剤に所望の粘度を付与するためには、例えば、水溶性高分子化合物、水膨潤性鉱物等の水溶性増粘剤を含有させることができる。
水溶性高分子化合物としては、例えば、アラビアゴム、グァーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、等の植物系高分子化合物;キサンタンガム、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子化合物;ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の変性セルロース類;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のアクリル酸系高分子化合物;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸類;ヒドロキシプロピルグアーガムが挙げられる。水膨潤性鉱物としては、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ヘクトライト等のスメクタイト、無水ケイ酸等の無機物が挙げられる。
また、吐出後の水性媒体がゲル状から液状へと変化するような挙動(塩感応性)を示し、塗布時のさっぱりとした使用感を付与するような水溶性増粘剤として、分子中にカチオン性基と架橋構造とを有する共重合体であるカチオン性架橋共重合体が好ましく用いられる。カチオン性架橋共重合体としては、カチオン性基含有ビニル単量体〔以下、単量体(a1)という〕の少なくとも1種と、アミド基含有ビニル単量体〔以下、単量体(a2)という〕の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体〔以下、単量体(a3)という〕の少なくとも1種を必須構成単量体として共重合させてなるカチオン性架橋共重合体〔以下、共重合体(A)という〕が挙げられ、水性媒体のチクソトロピー性の点から好ましい。
単量体(a1)の具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基を有する単量体の酸中和物又は4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。ここで、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを、(メタ)アクリルアミドとは、アクリルアミド又はメタクリルアミドを意味する。
単量体(a2)の好ましい具体例としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、更にはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
単量体(a3)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、ビス(メタ)アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
共重合体(A)としては、特に、上記単量体の好ましい例示のものを1種以上使用した共重合体が好ましいが、単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5モル%が好ましく、特に0.002〜3モル%、更に0.002〜1モル%が特に好ましい。単量体(a3)の割合が上記範囲内にあれば、共重合体(A)を含有する水性媒体の粘度が好適で、感触が柔らかく、のびのよいものとなる。このようなカチオン性架橋共重合体としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
さらに、水性媒体中には、例えば、紫外線吸収剤、保湿剤、防腐剤、色素、香料、抗酸化剤等を配合することができる。
水性媒体中に、粒子を分散浮遊させる方法としては、粒子を下部に沈降させたり、或いは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば、特に限定されない。例えば、水性媒体の調製後、粒子を投入し、均一に分散するまで攪拌する方法等が挙げられる。
本発明の化粧料は、目視で判別できる程度の粒径を有する粒子を水性媒体中に浮遊したように安定に分散させることができるため、容器内の保存時においては、外観的な美しさを有し、使用時においては、清涼感に優れている。
また、容器から吐出する際には、化粧料中の粒子が崩壊するが、崩壊粒子が目視で判別できる程度の大きさを有し、容器内での保存時と同様の外観的な美しさ、見た目の清涼感を有する。しかも、粒子は吐出時の崩壊により、肌に塗布する前に粒子を手の上で破壊する等の動作を必要としない程度には小径化しているため、直接肌に塗布しても粒子のカプセル被膜等のカスが残留せず、肌なじみが良好であり、化粧手順も簡便である。
本発明の化粧料は、化粧水、ゲル化粧料、保湿液、美容液等の剤型で使用することができるが、特に化粧水として使用することが好ましい。
本発明の化粧料は、透明感のある化粧水を手にとり、そのまま皮膚に塗布することにより、肌なじみの良い使用感が得られるという、化粧水の一般的な使用方法及び商品イメージから逸脱しない製品形態とすることができる。
本発明の化粧料のように固形物と液状物の混合物を円滑に吐出するために使用する容器としては、ポンプタイプのディスペンサーが好ましい。特に、崩壊後の粒度を調整するために、吐出部、ノズル内部、ノズル先端、ステム先端等にメッシュを付与したものが好ましい。メッシュの材質としては、ポリエステル系、ナイロン系等が挙げられる。メッシュの目開きとしては、50〜450μmとすることが好ましく、特に、崩壊後の粒子が容器内と同様の外観的な美しさを有し、肌へのなじみがよく、ポンプの作動性が良好な点から、80〜450μm、さらに180〜350μmであることが好ましい。50μm以上とすることで、吐出の際に粒子がつまることなく、作動性が良好となり、450μm以下とすることで粒子を均一に崩壊させることができる。
(粒子の製造)
表1に示す組成のハイドロゲル粒子を下記方法で調製した。
成分(1)〜(5)を90℃で加熱溶解し油相とする。別途、成分(6)〜(9)を90℃で加熱した混合物を油相成分の中に添加し、乳化組成物を得た。得られた乳化組成物を75℃まで冷却し、この温度で保ちながら、乳化組成物をノズル(開口径:0.5mm)から15℃の冷却オイル(メチルポリシロキサン(20mm/s))中に吐出させ、粒子(平均粒径1mm)を得た。得られた粒子はろ別し、水洗した後、水中に保存した。
Figure 2005053866
(実施例1〜3及び比較例1)
表2に示す組成の化粧料を以下の方法で調製し、評価した。
<製造方法>
成分(2)〜(7)および(10)を80℃で加熱攪拌し水相を調製する。成分(8)及び(9)を水相に添加した後、水相を30℃以下まで冷却し、成分(1)を添加し、均一に混合し、化粧料とする。
<評価方法>
上記で得られた水相の粘度を以下の条件で測定した。また、粒子を含有したゲル製剤をメッシュの目開きを変えたメッシュ付きポンプ容器で吐出し、吐出後の粒子の粒径測定、使用性(カスの残留、肌なじみ)について評価を行った。結果を表2に示す。
・水相の粘度
25℃においてB型粘度計を用いて測定した。
・粒径の測定
散乱式粒度分布測定装置「(株)堀場製作所、HORIBA LA−920」を用いておこなった。
・カスの残留、肌なじみ
専門パネル(N=5)で化粧料を顔に塗布し官能評価を行った。尚、肌なじみについては、以下の判断基準に従って評価した。
○:なじみがよい
△:ややなじみがよい
×:なじみが悪い
Figure 2005053866

Claims (5)

  1. 25℃における粘度が500mPa・s以上の水性媒体中に、平均粒径0.5〜5mmのa)ハイドロゲル粒子、b)融点が35℃以上の油性成分からなる粒子、c)凝集又は造粒粒子、d)内相の融点が35℃以上のカプセル粒子、から選ばれる1種以上の粒子が分散しており、容器から吐出する際に前記粒子が崩壊し、吐出後の粒子の平均粒径が50〜400μm、かつ400μm以下の粒子が全体の70体積%以上である化粧料。
  2. 前記ハイドロゲル粒子a)が油性成分を含有する請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記ハイドロゲル粒子a)に含まれるハイドロゲルが非架橋型である請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記水性媒体が透明なゲル組成物である請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧料。
  5. 前記ゲル組成物が塩感応性のゲル組成物である請求項4に記載の化粧料。

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