JP2005053152A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明樹脂フィルムの少なくとも一方の面に2層以上のハードコート層を設け、該ハードコート層は同一の組成のハードコート樹脂を主成分とし、各々のハードコート層の塗膜厚さが1μm〜5μmであり、かつハードコート層全体の塗膜厚さが8μm〜20μmとなるようにする。また、ハードコートフィルムの透過率を向上させるためにはハードコート層中に顔料を含有させないことが好ましい。
Description
・塗料1:荒川化学工業(株)製ビームセットH901(光反応開始剤含有紫外線硬化樹脂)をトルエンで希釈し、固形分濃度40%とした。この液にレベリング剤としてビックケミー社製BYK320を対液0.5%添加し十分攪拌した。
・塗料2:ダイセルUCP社製KRM-7039(光反応開始剤含有紫外線硬化樹脂、固形分濃度40%、溶剤;1−プロパノール)を使用した。
・塗料3:ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PE4A、商品名:PETA、日本化薬(株)製)60部、イルガキュア651(チバスペシャリティーケミカル社製)2部、酢酸メチル50部を混合し、十分に攪拌した。
・塗料4:ペンタエリスリトールトリアクリレート(PE3A、商品名:PET30、日本化薬(株)製)60部、イルガキュア651 2部、酢酸メチル50部を混合し、十分に攪拌した。
・塗料5:ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PE4A、商品名:PETA、日本化薬(株)製)60部、イルガキュア651(チバスペシャリティーケミカル社製)2部、コロイダルシリカ(商品名:MEK-ST、日産化学(株)製)60部、酢酸メチル50部を混合し、十分に攪拌した。
・塗料6:ペンタエリスリトールトリアクリレート(PE3A、商品名:PET30、日本化薬(株)製)60部、イルガキュア651 2部、コロイダルシリカ(商品名:MEK-ST、日産化学(株)製)60部、酢酸メチル50部を混合し十分に攪拌した。
基材フィルムであるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名:A4300、東洋紡(株)製、厚さ100μm)上に、ハードコート塗料として塗料1をマイヤーバー#7(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量270mJ/cm2)により硬化させて、第1のハードコート層を形成させた。この第1のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#7(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させて、2層構成のハードコートフィルムを作製した。
PETフィルム上に、塗料1をマイヤーバー#7(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量270mJ/cm2)により硬化させて、第1のハードコート層を形成させた。この第1のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量280mJ/cm2)により硬化させて、第2のハードコート層を形成させた。さらに、第2のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させて、3層構成のハードコートフィルムを作製した。
PETフィルム上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量270mJ/cm2)により硬化させて、第1のハードコート層を形成させた。この第1のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量280mJ/cm2)により硬化させて、第2のハードコート層を形成させた。この第2のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量280mJ/cm2)により硬化させて、第3のハードコート層を形成させた。さらに、第3のハードコート層上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させて、4層構成のハードコートフィルムを作製した。
PETフィルム上に、塗料1をマイヤーバー#4(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量270mJ/cm2)により硬化させて、ハードコート層を形成させた。この操作を3回繰り返し、4層構成のハードコート層を作成し、この上に、塗料1をマイヤーバー#6(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させ、5層構成のハードコートフィルムを作製した。
ハードコート塗料を塗料1から塗料2に変えた以外は実施例1と同じ方法で2層構成のハードコートフィルムを作製した。
ハードコート塗料を塗料1から塗料2に変えた以外は実施例2と同じ方法で3層構成のハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(商品名:FUJITAC-TD80、富士フィルム(株)製)に変えた以外は実施例1と同じ方法で2層構成のハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからTACフィルムに変えた以外は実施例2と同じ方法で2層構成のハードコートフィルムを作製した。
PETフィルム上に、塗料1をマイヤーバー#12(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させて、ハードコート層を形成させ、ハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからTACフィルムに変えた以外は比較例11と同じ方法でハードコートフィルムを作製した。
PETフィルム上に、塗料1をマイヤーバー#24(RDS社製)で塗工し、80℃に保った送風乾燥機内で60秒乾燥した後、高圧水銀灯で紫外線照射処理(積算光量350mJ/cm2)により硬化させて、ハードコート層を形成させ、ハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからTACフィルムに変えた以外は比較例3と同じ方法でハードコートフィルムを作製した。
特開2000-127281号公報の実施例に開示されている下記の方法で、2層構成のハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからTACフィルムに変えた以外は比較例5と同じ方法でハードコートフィルムを作製した。
特開2000-127281号公報に開示されている下記の方法で、2層構成のハードコートフィルムを作製した。
基材フィルムをPETフィルムからTACフィルムに変えた以外は比較例6と同じ方法でハードコートフィルムを作製した。
・塗膜厚さ:膜厚測定器(モデル;205-0020、FILMETORICS社製)で測定した。
・鉛筆硬度:JIS K 5400に準拠し、500g加重で測定した。
・カール:10×10cmに切ったサンプルのエッジの浮き上がりで評価した。○;浮き上がりが2cm未満、△;浮き上がりが2cm以上、×;浮き上がりが筒状である。
・透過率:JIS K 7105に準拠し、ヘイズメーター(モデル:HR150、村上色彩技術研究所社製)で測定した。
・密着度:塗膜に碁盤目の切り込み(1mm×1mm、100枡)を入れ、セロハン粘着テープによる剥離試験を実施した。数値は残存数で示した(100;塗膜剥がれ無し、0;すべて剥離)。
・クラック:コルクボーラーφ20mmに巻き、クラックを観察した。○;クラック無し、×;クラック有り
表2に示されるように、実施例1〜8のハードコートフィルムはカールの発生が抑制され、透過率は高く、密着度も良好で、クラックも発生せず、4H以上の鉛筆硬度を有していた。一方、層の厚さが8μm未満の単層のハードコート層を設けた比較例1〜2のハードコートフィルムは鉛筆硬度が低かった。また、層の厚さが15μmである単層のハードコート層を設けた比較例3〜4のハードコートフィルムはカールが大きかった。組成の異なるハードコート樹脂で2層のハードコート層を設けた比較例5〜6のハードコートフィルムはカールが大きい上、クラックが発生した。顔料をハードコート層に含有する比較例5〜6のハードコートフィルムはカールがやや大きかった。
Claims (3)
- 透明樹脂フィルムの少なくとも一方の面に2層以上のハードコート層を設けたハードコートフィルムであって、該ハードコート層は同一のハードコート樹脂を主成分とし、各々のハードコート層の塗膜厚さが1μm〜5μmであり、かつハードコート層全体の塗膜厚さが8μm〜20μmであることを特徴とするハードコートフィルム。
- 鉛筆硬度が4H以上である請求項1記載のハードコートフィルム。
- ハードコート層中に顔料を含有させない請求項1ないし2記載のハードコートフィルム。
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