JP2005053071A - コンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型 - Google Patents

コンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】 破損が少なく、形成型として長期にわたって同一形状を保つことができ、また、安価なコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のコンクリート製品の製造方法は、型本体1と、型本体1の内面に設けられた溝型基部2と、溝型基部2に着脱可能に取り付けられた溝型頭部3と、からなるコンクリート製品成形型を用いてコンクリート成形体を成形する成形工程と、溝型頭部3を得られるコンクリート成形体に残し、溝型基部2を含む型本体1を取り外す第1脱型工程と、コンクリート成形体より溝型頭部3を除去する第2脱型工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンクリート製品成形型は、型本体1と、型本体1の内面に設けられた溝型基部2と、溝型基部2に着脱可能に取り付けられた溝型頭部3と、からなることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ボックス・カルバートや三面水路などの地下埋設構造物や擁壁などの地上構造物の土木資材、外壁パネルや内壁パネル等の建築資材として用いられるコンクリート製品の製造方法およびコンクリート成形型に関するものである。
たとえば、ボックス・カルバートや三面水路などの地下埋設構造物として用いられるコンクリート製品は、筒型あるいはU字型の複数のコンクリート製品を連結することにより、所望の管路を形成する。コンクリート製品同士の連結には、コンクリート製品同士をゴムまたは樹脂製のジョイントシール材を介してシール連結する工法がある。具体的には、コンクリート製品A,Bの成形時に、コンクリート製品の端面にアンダーカット状(手前側部の幅が奥側部の幅よりも広くなった形状をいう)の断面形状を有する挿入孔2a,3a,2b,3bを成形し、対向端面の各挿入孔にジョイントシール材Sを略半分ずつ挿入して、シール連結する(図9参照)。この工法により連結された管路は、優れた耐震性、止水性、可撓性を備える。
コンクリート製品に図9に示す挿入孔を形成するには、特許文献1や特許文献2に開示されているようなコンクリート製品成形型を用いる。
特許文献1のコンクリート製品成形型は、コンクリート製品成形型の内側面に取り付けられたホルダーと、このホルダーに狭持された雄抜型と、を有する。また、雄抜型は、ゴム等で形成され、その先端部分には中空部分を有する。このようなコンクリート製品成形型を、養生後の固化したコンクリート成形体より脱型する際には、雄抜型に加えられる引っ張り力で、中空部分を有する雄抜型の先端部分の外容積が縮小するので、コンクリート成形体よりホルダーを含む雄抜型ごと容易に脱型が可能となる。
特許文献1では、引張力により雄抜型の先端部分の外容積を縮小させて脱型するため、雄抜型を形成しているゴム材が劣化したり破れたりするなど、雄抜型が破損する恐れがある。特に、くびれを有する形状の挿入孔では、雄抜型のくびれの部分が破損しやすい。また、一般に、脱型性を向上させるために、成形型の表面に油性のコンクリート脱型剤(剥離剤)を塗布するが、ゴム製の雄抜型は油分により膨張し、雄抜型の形状が崩れる恐れがある。そのため、成形型として長期にわたって同一形状を保つ、すなわち、同一形状の挿入孔を有するコンクリート製品を成形することが困難である。
また、特許文献2のコンクリート製品成形型では、加減圧装置を用いて上記雄抜型の中空部分を加減圧する。すなわち、加圧により成形時の雄抜型の形状を保持し、減圧により雄抜型の中空部分を偏平にして脱型を容易にしている。
特許文献2では、脱型時に雄抜型が減圧により偏平になり、脱型に必要な引張力が小さくて済むので、脱型により雄抜型が破損する恐れは減少するものの、加減圧の繰り返しにより雄抜型のゴム材が劣化する恐れがある。また、油分によるゴム材の膨張は、避けられない。さらに、加減圧装置としてコンプレッサや配管が必要なので、部品点数が多く大型となる。
特開平11−10624号公報 特開2001−341115号公報
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、破損や変形が少なく、成形型として長期にわたって同一形状を保つことができる、すなわち、同一形状のコンクリート製品を長期にわたって成形することができるコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を提供することを目的とする。
さらに、コンクリート製品に挿入孔を容易に成形できるコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を提供することを目的とする。
また、安価なコンクリート製品成形型を提供することを目的とする。
〈コンクリート製品の製造方法〉
本発明のコンクリート製品の製造方法は、型本体と、該型本体の内面に設けられた溝型基部と、該溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部と、からなるコンクリート製品成形型を用いてコンクリート成形体を成形する成形工程と、前記溝型頭部を得られる前記コンクリート成形体に残し、前記溝型基部を含む前記型本体を取り外す第1脱型工程と、前記コンクリート成形体より前記溝型頭部を除去する第2脱型工程と、を有することを特徴とする。
脱型工程を第1脱型工程と第2脱型工程とからなる2工程としたことで、コンクリート製品成形型を劣化させることなく、容易に脱型することが可能となる。
前記溝型基部および前記溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有するのが好ましい。この際、前記溝型基部の係合部および/または前記溝型頭部の係合部は、可撓性を有する弾性材料からなるのが好ましい。そして、前記溝型基部の係合部は、断面U字形状であるのが好ましい。
また、前記溝型基部と前記溝型頭部とが、接着剤により接着されていてもよい。
前記溝型基部は、ゴム、樹脂または鉄鋼材料からなるのが好ましい。
また、前記溝型頭部は、ゴム状弾性を示す弾性材料からなるのが好ましい。前記弾性材料は、ゴムまたは樹脂であるのが好ましい。前記溝型頭部は、中空体または発泡体であるのが好ましい。そして、前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部を弾性変形させて、前記コンクリート成形体から除去するのが好ましい。
前記溝型頭部は、有機材料からなるのが好ましい。そして、前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部が加熱される、または、溶媒に溶解して消失することにより、前記コンクリート成形体から除去されるのが好ましい。また、前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部が加熱されて軟化することにより、前記コンクリート成形体から除去されるのが好ましい。
さらに、前記溝型頭部は、断面円形または断面三角形であるのが好ましい。
〈コンクリート製品成形型〉
本発明のコンクリート製品成形型は、型本体と、該型本体の内面に設けられた溝型基部と、該溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部と、からなることを特徴とする。
溝型基部と溝型頭部とが、互いに着脱可能に取り付けられていることで、コンクリート成形体からコンクリート成形型を脱型する際には、溝型基部と溝型頭部とを別々に脱型できる。そのため、コンクリート製品成形型を劣化させることなく、容易に脱型することが可能となる。また、溝型基部と溝型頭部とが着脱可能のため、溝型頭部が破損しても、取り替えが簡単である。
前記溝型基部および前記溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有するのが望ましい。前記溝型基部の係合部および/または前記溝型頭部の係合部は、可撓性を有する弾性材料からなるのが望ましい。前記溝型基部の係合部は、断面U字形状であるのが望ましい。また、前記溝型基部と前記溝型頭部とが、接着剤により接着されていてもよい。
前記溝型基部は、ゴム、樹脂または鉄鋼材料からなるのが望ましい。
前記溝型頭部は、有機材料からなるのが望ましく、また、前記溝型頭部は、ゴム状弾性を示す弾性材料からなるのが望ましい。そして、前記弾性材料は、ゴムまたは樹脂であるのが望ましい。また、前記溝型頭部は、中空体または発泡体であるのが望ましい。
前記溝型頭部は、加熱する、または、溶媒に溶解することにより消失する消失材からなるのが望ましい。また、前記溝型頭部は、加熱により軟化する熱可塑性材料であってもよい。
さらに、前記溝型頭部は、断面円形または断面三角形であるのが望ましい。
従来のコンクリート製品成形型では、脱型時にコンクリート成形体から成形型を雄抜型ごと一度に引き抜くため、成形型、特に雄抜型の構造的に弱い部分に応力が集中し、劣化しやすいという問題がある。そこで、本願発明のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型は、溝型基部と溝型頭部とが、互いに着脱可能に取り付けられているので、コンクリート成形体からコンクリート成形型を脱型する際には、第1脱型工程、第2脱型工程の2工程により、溝型基部と溝型頭部とを部分的に別々に脱型できる。そのため、コンクリート製品成形型を劣化させることなく、容易に脱型することが可能となる。
また、溝型基部および溝型頭部に脱型剤に対して耐久性のある材料を用いることにより、脱型剤によるコンクリート成形型の変形を防止することができる。
さらに、溝型基部と溝型頭部とが着脱可能のため、溝型頭部が破損したり、第2脱型工程において消失しても、取り替えが簡単である。
したがって、本願発明のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型によれば、破損や変形が少なく、成形型として長期にわたって同一形状を保つことができる、すなわち、同一形状のコンクリート製品を長期にわたって成形することができる。
以下に、本発明のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型の実施形態を説明する。先ず、コンクリート製品成形型について説明し、その後、そのコンクリート製品成形型を用いたコンクリート製品の製造方法について説明する。
〈コンクリート製品成形型〉
本発明のコンクリート製品成形型(以下「成形型」と記載する)は、型本体と、該型本体の内面に設けられた溝型基部と、該溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部と、からなる。
なお、本発明の成形型で成形されるコンクリート製品は、挿入孔を有し、挿入孔に別部材を介挿することによりコンクリート製品同士を互いに連結する形態であれば特に限りはない。たとえば、ボックス・カルバートや三面水路、建築用パネル等である。また、挿入孔の全体形状に特に限りはないが、アンダーカット状の断面形状を有するのが望ましい。
型本体は、金属や硬質の樹脂などの硬質材料からなる。たとえば、鋼製、アルミ製あるいは合成樹脂製で、任意の形状に成形(鋳造)された複数枚の型枠板からなるのが望ましい。また、合板でもよい。そして、型本体は、目的とするコンクリート製品の形状を内形状とする。
型本体は、その内面に溝型基部を有する。溝型基部は、ゴム、樹脂または鉄鋼材料などの金属からなるのが望ましい。溝型基部は、型本体と別部材とし、螺子やボルト・ナット等で止め付けたりするほか、接着剤を用いて接着したり、互いに嵌合させるなどの手段を用いてもよい。また、型本体の製造時に、型本体と一体的に溝型基部を形成してもよい。
また、溝型基部の形状にも特に限りはないが、アンダーカット状の断面形状を有するのが望ましい。
なお、コンクリート製品の挿入孔では、アンダーカット状の断面形状を有する部分の寸法に、特に精度が要求される。この部分が大きくなってしまうと、ジョイントシール材などの連結部材が挿入孔より抜ける恐れがある。逆に小さくなってしまうと、連結部材を挿入孔に嵌め込むことができなくなる。そこで、コンクリート脱型剤を用いる場合に、コンクリート脱型剤の成分に侵され難い材料を選択すると、コンクリート脱型剤の成分による溝型基部の変形を防止できる。このため、成形型として長期にわたって同一形状を保ち、繰り返し成形型を使用しても同一形状の挿入孔を有するコンクリート製品を成形することができる。
また、溝型基部は、溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部を有する。溝型頭部の形状は、コンクリート製品の挿入孔の全体形状に依る。そのため、その断面形状は、円形であっても三角形などの多角形であってもよい。
溝型頭部は、有機材料からなるのが望ましい。溝型頭部は、後述の〈コンクリート製品の製造方法〉で詳説するが、溝型頭部単独でコンクリート製品から除去される(第2脱型工程に相当)。そのため、溝型頭部の材質としては、第2脱型工程において除去されやすい材質が望まれる。
第2脱型工程にて、溝型頭部を弾性変形させてコンクリート製品から除去する場合は、弾性材料、特にゴム状弾性を示すようなゴムまたは樹脂を用いるのが望ましい。弾性変形しやすいように中空体としたり、スポンジゴム、泡入り樹脂のようなスポンジ状の発泡体としてもよい。
また、第2脱型工程にて、溝型頭部を熱や溶媒によって消失させてコンクリート製品から除去する場合は、加熱する、または、溶媒に溶解することにより消失する消失材を用いるのが望ましい。加熱により消失する材料としては、加熱により熱分解または焼失する有機材料、たとえば紙や木材などのセルロースを主成分とする材料や、発泡スチロールやアクリル樹脂などのガス化しやすい材料などを用いることができる。また、溶媒に溶解する材料としては、各種溶媒に溶解する有機材料、たとえば発泡スチロールやウレタンフォーム、アクリル・エポキシ・シリコン系樹脂などを用いることができる。
さらに、第2脱型工程にて、溝型頭部を熱によって軟化させてコンクリート製品から除去する場合は、加熱により軟化するポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂、アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂や、ろう(ワックス)を用いても良い。
溝型頭部としては、第2脱型工程において容易に除去できる形態であれば、上記列挙した以外の材料でも採用できる可能性はあるが、成形型にコンクリートを投入する際に、コンクリートの投入圧により、溝型頭部の形状が崩れないものであることが望まれる。また、脱型し易いようにコンクリート脱型剤を用いる場合には、コンクリート脱型剤の成分に侵され難い材料を選択するとよい。
溝型基部と溝型頭部とは、互いに着脱可能に取り付けられる。両者は、着脱可能であれば、その取り付け方法に特に限りはないが、溝型基部および溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有するのが望ましい。凹部および凸部の形状に特に限定はないが、断面コ字形状や断面半円形状であるのが望ましい。
係合部は、ゴムや樹脂などの可撓性を有する弾性材料からなるのが望ましい。係合部は、溝型基部と溝型頭部の着脱の際に、溝型基部の係合部と溝型頭部の係合部のうちの少なくとも一方が撓む構成とすることにより、各係合部および溝型基部、溝型頭部が破損することなく容易に着脱することができる。
また、係合部の形状に特に限りはないが、たとえば、溝型基部の係合部は、断面U字形状であるのが望ましい。溝型基部と溝型頭部とを着脱する際に溝型基部の係合部がU字形の内側へ撓む構造とすれば、各係合部および溝型基部、溝型頭部が破損することなく容易に着脱することができる。
係合部の位置に特に限りはないが、溝型頭部に中空部分を設け、溝型頭部の内部で係合するとよい。溝型頭部が中空体であると、外部からの圧力(コンクリート投入圧)により溝型頭部が変形する恐れがある。そこで、溝型基部の一部である係合部が中空部分に挿入される構成とすれば、成形型全体として中空部分は少なくなり、外からの圧力に十分耐えることができる。
また、溝型基部と溝型頭部とが、接着剤により接着されていてもよい。溝型基部と溝型頭部とを接着する場合は、溝型基部と溝型頭部とが、引っ張り力によって容易に剥がれ、かつ、コンクリートの投入圧によって接着が剥がれない程度の接着力を有する接着剤を選定する必要がある。その他にも、溝型基部および/または溝型頭部の少なくとも一部に磁石を配し、磁石による引きつける力を用いて、溝型基部と溝型頭部とを着脱可能に取り付けてもよい。
なお、成形型の形状や作業効率を考慮し、型本体と溝型基部と溝型頭部の材質や、係合部の構成を適宜組み合わせ選択することにより、安価なコンクリート製品成形型を得ることができる。
〈コンクリート製品の製造方法〉
本発明のコンクリート製品の製造方法は、型本体と溝型基部と溝型頭部とからなる上記成形型を用いてコンクリート成形体を成形する成形工程と、溝型頭部を得られるコンクリート成形体に残し、溝型基部を含む型本体を取り外す第1脱型工程と、コンクリート成形体より溝型頭部を除去する第2脱型工程と、を有する。
本発明のコンクリート製品の製造方法において、コンクリートを打設(成形工程)し、コンクリートを養生、固化した後に成形型をコンクリート成形体から脱型(脱型工程)する手順は、従来の製造方法と同様の手順でよい。特に、本発明のコンクリート製品の製造方法では、脱型工程を第1脱型工程と第2脱型工程の2工程とした。
成形工程は、従来行われている方法であればよい。なお、脱型が容易に行えるように、成形工程の前にあらかじめ成形型にコンクリート脱型剤を塗布することがある。そのため、成形型、すなわち型本体、溝型基部、溝型頭部には、コンクリート脱型剤の成分に侵され難い材料を選択するとよい。
第1脱型工程では、得られたコンクリート成形体に溝型頭部を残し、溝型基部を含む型本体を取り外す。前述のように、従来の方法では、本発明の溝型基部および溝型頭部に相当する部分を、一度に脱型していた。本発明の第1脱型工程では、溝型頭部とは別に溝型基部を取り外すので、成形型、特に溝型基部や溝型頭部の破損を防止できる。
第1脱型工程において成形型をコンクリート成形体より脱型するには、たとえば、型本体に加えられた引っ張り力により溝型頭部から溝型基部を離脱させ、コンクリート成形体に溝型頭部を残して溝型基部を含む型本体を脱型するのがよい。そのため、溝型基部と溝型頭部とは、係合や接着などにより互いに着脱可能となっているのが好ましい。
溝型基部と溝型頭部とは、着脱可能であれば、着脱方法に特に限りはないが、溝型基部および溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有するのが好ましい。また、係合部は、ゴムや樹脂などの可撓性を有する弾性材料からなるのが好ましい。係合部は、第1脱型工程での脱型の際に、溝型基部の係合部と溝型頭部の係合部のうちの少なくとも一方が撓む構成とすることにより、各係合部および溝型基部、溝型頭部が破損することなく容易に脱型することができる。さらに、溝型基部の係合部を断面U字形状とし、溝型基部が溝型頭部から離脱する際に溝型基部の係合部がU字形の内側へ撓む構造とすれば、各係合部および溝型基部、溝型頭部が破損することなく容易に脱型することができる。
また、溝型基部と溝型頭部とが接着されている場合は、第1脱型工程での脱型の際に、溝型基部と溝型頭部とが引っ張り力によって容易に剥がれるのが好ましい。なお、溝型基部と溝型頭部とが接着されている場合は、コンクリートの投入圧によって接着が剥がれない程度の接着力を有する必要がある。
第2脱型工程では、第1脱型工程でコンクリート成形体に残った溝型頭部を、コンクリート成形体より除去する。溝型頭部を、コンクリート成形体より除去する方法は様々であるが、たとえば、下記に記載する方法を、成形型の形状や作業効率を考慮し選択して用いればよい。
たとえば、溝型頭部を弾性変形させてコンクリート成形体から除去することができる。弾性材料、特にゴム状弾性を示すゴムや樹脂などの材料からなる溝型頭部は、コンクリート成形体から取り出せるような形状に弾性変形できる。また、溝型頭部を中空体とすれば、溝型頭部を中空部分に撓ませることができるため、弾性変形させやすい。さらに、溝型頭部は、スポンジ状の発泡体であってもよい。
また、溝型頭部を加熱または溶媒に溶解して消失することにより、コンクリート成形体から除去することができる。加熱により溝型頭部を消失させる場合は、加熱により熱分解または消失する有機材料、たとえば紙や木材などのセルロースを主成分とする材料、発泡スチロールやアクリル樹脂などのガス化しやすい材料などからなる溝型頭部を用いるとよい。溶媒に溶解させて溝型頭部を消失させる場合は、各種溶媒に溶解する有機材料、たとえば発泡スチロールやウレタンフォーム、アクリル・エポキシ・シリコン系樹脂などからなる溝型頭部を用いるとよい。この際、溶媒としては、市販の樹脂溶解剤を用いればよい。
また、溝型頭部を熱によって軟化させてコンクリート成形体から除去することもできる。この場合、加熱により軟化するポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂、アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂や、ろう(ワックス)等からなる溝型頭部を用いるとよい。
本発明のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型の実施例を図1〜9を用いて説明する。
図1〜3を用いて、実施例1のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を説明する。
[コンクリート製品成形型]
本実施例のコンクリート成形型の全体図を図1に示す。本実施例のコンクリート製品成形型は、金属製の型本体1からなる。この型本体1は、コンクリート製品としてボックス・カルバートAを成形できる内形状を有する。型枠板1は、底板11と、底板11の左右の側面に対向して配置される側板13,14と、側板13,14の前後にそれぞれ対向して配置される正面板16,17と、入子部品19とからなる。そして、底板11に対して側板13,14と、正面板16,17とは、分解・組付が可能に構成され、型本体1の底板11と、側板13,14と、正面板16,17とは、ヒンジ機構(図示せず)を用いて連結され、容易に分解・組付が可能となっている。なお、入子部品19は、後述の製造工程にて、型本体1内に所望の隙間をあけて配置される。
図2は、本実施例のコンクリート製品成形型の正面板16,17の平面図である。また、図3は、本実施例のコンクリート製品成形型の正面板16,17の主要部分の断面図である。正面板16,17は、型本体1の内面側に突出した、ゴム製の溝型基部2を有する。溝型基部2は、正面略環状に突出した状態で、正面板16,17に取付けられている。溝型基部2は、アンダーカット状の断面形状を有する溝型基部本体21を有し、取付座部23が溝型基部本体21の幅の広い側に一体的に形成されている。そして、この取付座部23には複数個の取付孔24が設けられている。取付座部23と正面板16,17とは接着剤で接着され、さらに、取付座部23の取付孔24から正面板16,17に設けられた取付孔18へ螺子4を螺入し、型本体1に溝型基部2を固定している。
また、溝型基部2は、溝型基部本体21の幅の狭い側に一体的に形成された断面方形状の係合凸部25を有する。係合凸部25は、溝型基部本体21の一部と係合部を成し、後述する溝型頭部3の係合凹部35と互いに係合する。
溝型基部2と着脱可能な溝型頭部3は、ゴム製で、断面円形の外形を有する。溝型頭部3の内部には、中空部分33が形成されている。中空部分33は、溝型基部本体21の一部と同一の断面形状を有する。中空部分33には、断面方形状の係合凹部35が形成され、この係合凹部35は、中空部分33とともに係合部を成し、溝型基部2の係合凸部25と係合する。
溝型基部2と溝型頭部3とが装着した状態では、係合凸部25と溝型基部本体21の一部とからなる溝型基部2の係合部が、係合凹部35と中空部分33とからなる溝型頭部3の係合部に係合する。この際、中空部分33は、溝型基部2の係合部により隙間なく埋まる。そして、溝型基部2と溝型頭部3はゴム製なので、容易に着脱できる。
[コンクリート製品の製造]
上記コンクリート製品成形型(以下「成形型」と記載)を用い、ボックス・カルバートAを製造した。
(成形工程)
組み立てられた成形型の内面側に、剥離剤を噴霧する。その後、成形型をバイブレーターに乗せ、成形型に振動を加えた状態でコンクリートを投入した(振動法)。なお、成形型の内部には、入子部品19を所望の隙間をあけて配置した。そして、成形型に投入されたコンクリートは、蒸気養生により固められ、コンクリート成形体となった。
(第1脱型工程)
コンクリート成形体から、正面板16,17を引き抜いた。この際、溝型基部2と溝型頭部3との係合が引き抜き力により外れ、その結果、コンクリート成形体には、溝型頭部3が残った。その後、コンクリート成形体は、側板13,14および底板11から取り外された。
(第2脱型工程)
溝型頭部3を中空部分33へ撓ませ、変形させることにより体積を減少させて、コンクリート成形体から取り出した。こうして、アンダーカット状の断面形状部分2aと円形断面部分3aを有する挿入孔を有するボックス・カルバートAが得られた。
なお、ボックス・カルバートAは、図9に一部を示すように、2つのボックス・カルバートAの対向端面の各挿入孔にゴム製のジョイントシール材Sを略半分ずつ挿入して、シール連結される。
本実施例のコンクリート製品の製造方法によれば、第1脱型工程では、溝型基部2と溝型頭部3はゴム製なので、溝型頭部3の係合部と溝型基部2の係合部との係合を外すことにより、型本体1と溝型基部2を容易に引き抜くことができた。また、第2脱型工程では、溝型頭部3はゴム製で中空部分33を有するため、中空部分33へ溝型頭部3を撓ませ、変形させることにより体積が減少するので、コンクリート成形体から無理なく取り出すことができた。
なお、本実施例の成形型を再度利用する場合は、第2脱型工程で取り出した溝型頭部3を溝型基部2に、互いの係合部を係合させて装着する。
図1,2および4を用いて、実施例2のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を説明する。
[コンクリート製品成形型]
本実施例のコンクリート成形型は、溝型基部2および溝型頭部3の係合部の構成を除いて、実施例1と同様である。
本実施例において、溝型基部2は、樹脂製である。溝型基部2は、アンダーカット状の断面形状を有する溝型基部本体21の幅の狭い側に、溝型基部本体21と一体的に断面U字形状の係合部27が形成される。そして係合部27の両側には、断面半円状の係合凸部28を有する。係合凸部28は、後述する溝型頭部3の係合凹部38と互いに係合する。
溝型基部2と着脱可能な溝型頭部3は、ゴム製で、断面円形の外形を有する。溝型頭部3の内部には、中空部分37が形成されている。中空部分37は、断面U字形状で、その壁面には、断面半円状の係合凹部38が形成される。この係合凹部38は、中空部分37とともに係合部を成し、溝型基部2の係合凸部28と係合する。
溝型基部2と溝型頭部3とが装着した状態では、係合凸部28と溝型基部本体21の一部とからなる溝型基部2の係合部27が、係合凹部38と中空部分37とからなる溝型頭部3の係合部に係合する。係合の際、樹脂製の溝型基部2の係合部27は、U字形状の内側へ撓むので、溝型基部2と溝型頭部3とを容易に着脱できる。
[コンクリート製品の製造]
上記コンクリート製品成形型(以下「成形型」と記載)を用い、実施例1と同様にして、ボックス・カルバートAを製造した。
本実施例のコンクリート製品の製造方法によれば、第1脱型工程では、溝型基部2の係合部27は断面U字形状なので、溝型頭部3から溝型基部2を引き抜く際には、係合部27が引き抜き力によりU字形状の内側へ撓むので、容易に引き抜くことができた。また、第2脱型工程では、溝型頭部3はゴム製で中空部分37を有するため、中空部分37へ溝型頭部3を撓ませ、変形させることにより体積が減少するので、コンクリート成形体から無理なく取り出すことができた。
なお、本実施例の成形型を再度利用する場合は、第2脱型工程で取り出した溝型頭部3を溝型基部2に、互いの係合部を係合させて装着する。
図5〜7を用いて、実施例3のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を説明する。
[コンクリート製品成形型]
本実施例のコンクリート成形型の全体図を図5に示す。本実施例のコンクリート製品成形型は、金属製の型本体101からなる。この型本体101は、コンクリート製品としてU型溝Bを成形できる内形状を有する。成形型は、U型溝Bが本来使用される状態とは天地逆をなす。型本体101は、底板111と、底板111の左右の側面に対向して配置される側板113,114と、側板113,114の前後にそれぞれ対向して配置される正面板116,117と、入子部品119とからなる。そして、底板111の上面に入子部品119を設け、底板111に対して側板113,114と、正面板116,117とは、分解・組付が可能に構成され、型本体101の底板111と、側板113,114と、正面板116,117とは、ヒンジ機構(図示せず)を用いて連結され、容易に分解・組付が可能となっている。
図6は、本実施例のコンクリート製品成形型の正面板116,117の主要部分の断面図である。正面板116,117は、型本体101の内面側に突出した、金属製の溝型基部102を有する。溝型基部102は、正面略U字形状に突出した状態で、正面板116,117に取付けられている。溝型基部102は、アンダーカット状の断面形状を有し、溝型基部102の幅の広い側には、複数個の取付孔124が設けられている。それぞれの取付孔124には、螺子104が螺合されている。そして、正面板116,117に設けられた取付孔118へ螺子104を挿入し、溝型基部102の幅の広い側と正面板116,117とを接着剤で接着し、さらに、螺子104を正面板116,117の外側面からナット144で締めることにより、型本体1に溝型基部2が固定されている。
溝型基部102と着脱可能な溝型頭部103は、スポンジゴムからなり、断面円形の外形を有し、溝型基部102の幅の狭い側との接着面105は平面となっている。
溝型基部102と溝型頭部103とは、接着面105で接着剤により仮止めされている。
[コンクリート製品の製造]
上記コンクリート製品成形型(以下「成形型」と記載)を用い、U型溝Bを製造した。
(成形工程)
組み立てられた成形型の内面側に、剥離剤を噴霧する。その後、成形型をバイブレーターに乗せ、成形型に振動を加えた状態でコンクリートを投入した(振動法)。そして、成形型に投入されたコンクリートは、蒸気養生により固められ、コンクリート成形体となった。
(第1脱型工程)
コンクリート成形体から、正面板116,117を引き抜いた。この際、溝型基部102と溝型頭部103との接着が引き抜き力により外れ、その結果、コンクリート成形体には、溝型頭部103が残った。その後、コンクリート成形体は、側板113,114および底板111から取り外された。
(第2脱型工程)
スポンジゴムからなる溝型頭部103の弾性変形を利用して、溝型頭部103をコンクリート成形体から取り出した。こうして、アンダーカット状の断面形状部分2bと円形断面部分3bを有する挿入孔を有するU型溝Bが得られた。
なお、U型溝Bは、図9に一部を示すように、2つのU型溝Bの対向端面の各挿入孔にゴム製のジョイントシール材Sを略半分ずつ挿入して、シール連結される。
本実施例のコンクリート製品の製造方法によれば、第1脱型工程では、溝型基部102と溝型頭部103は接着剤で仮止めされているのみなので、溝型基部102を単独で容易に引き抜くことができた。また、第2脱型工程では、溝型頭部103はスポンジゴムからなるため、弾性変形することにより体積が減少するので、コンクリート成形体から無理なく取り出すことができた。
なお、本実施例の成形型を再度利用する場合は、第2脱型工程で取り出した溝型頭部103を、溝型基部102に仮止めする。
図8を用いて、実施例4のコンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品成形型を説明する。
[コンクリート製品成形型]
本実施例のコンクリート成形型は、溝型基部および溝型頭部の構成を除いて、実施例3と同様である。
本実施例において、溝型基部102は、金属製である。溝型基部102は、アンダーカット状の断面形状を有し、型本体101と一体的に形成される。すなわち、溝型基部102は、型本体101の側面板116,117を形成する際に、鋳造により一体的に形成されたものである。
溝型基部102と着脱可能な溝型頭部106は、発泡スチロール製で、断面三角形の外形を有する。そして、溝型基部102と溝型頭部103とは、接着面105で接着剤により仮止めされている。
[コンクリート製品の製造]
上記コンクリート製品成形型(以下「成形型」と記載)を用い、U型溝Bを製造した。なお、(成形工程)は実施例3と同様である。以下に、本実施例の脱型工程を説明する。
(第1脱型工程)
コンクリート成形体から、正面板116,117を引き抜いた。この際、溝型基部102と溝型頭部106との接着が引き抜き力により外れ、その結果、コンクリート成形体には、溝型頭部106が残った。その後、コンクリート成形体は、側板113,114および底板111から取り外された。
(第2脱型工程)
コンクリート成形体より、発泡スチロールからなる溝型頭部106を焼失させた。こうして、アンダーカット状の断面形状部分2bと円形断面部分3bを有する挿入孔を有するU型溝Bが得られた。なお、本実施例では、熱により焼失させたが、発泡スチロールを市販の溶媒で溶解して消失させてもよい。
本実施例のコンクリート製品の製造方法によれば、第1脱型工程では、溝型基部102と溝型頭部106は接着剤で仮止めされているのみなので、溝型基部102を単独で容易に引き抜くことができた。また、第2脱型工程では、溝型頭部106は発泡スチロールからなるため、コンクリート成形体から消失させることにより無理なく除去することができた。
なお、本実施例の成形型を再度利用する場合は、新しく溝型頭部106を形成し、溝型基部102に仮止めする。
実施例1および2のコンクリート製品成形型およびボックス・カルバートの斜視図である。 実施例1および2のコンクリート製品成形型の正面板の平面図である。 実施例1のコンクリート製品成形型の正面板の断面図であって、主要部分拡大図である。 実施例2のコンクリート製品成形型の正面板の断面図であって、主要部分拡大図である。 実施例3および4のコンクリート製品成形型およびの斜視図である。 実施例3のコンクリート製品成形型の正面板の断面図であって、主要部分拡大図である。 実施例3および4のU型溝の斜視図である。 実施例4のコンクリート製品成形型の正面板の断面図であって、主要部分拡大図である。 各実施例のコンクリート製品の部分斜視図であって、コンクリート製品の連結方法を示す図である。
符号の説明
A:ボックス・カルバート
B:U型溝
S:ジョイントシール材
2a,2b,3a,3b:挿入孔
1,101:型本体
2,102:溝型基部
3,103,106:溝型頭部

Claims (27)

  1. 型本体と、該型本体の内面に設けられた溝型基部と、該溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部と、からなるコンクリート製品成形型を用いてコンクリート成形体を成形する成形工程と、
    前記溝型頭部を得られる前記コンクリート成形体に残し、前記溝型基部を含む前記型本体を取り外す第1脱型工程と、
    前記コンクリート成形体より前記溝型頭部を除去する第2脱型工程と、
    を有することを特徴とするコンクリート製品の製造方法。
  2. 前記溝型基部および前記溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有する請求項1記載のコンクリート製品の製造方法。
  3. 前記溝型基部の係合部および/または前記溝型頭部の係合部は、可撓性を有する弾性材料からなる請求項2記載のコンクリート製品の製造方法。
  4. 前記溝型基部の係合部は、断面U字形状である請求項3記載のコンクリート製品の製造方法。
  5. 前記溝型基部と前記溝型頭部とが、接着剤により接着されている請求項1記載のコンクリート製品の製造方法。
  6. 前記溝型基部は、ゴム、樹脂または鉄鋼材料からなる請求項1〜5のいずれかに記載のコンクリート製品の製造方法。
  7. 前記溝型頭部は、ゴム状弾性を示す弾性材料からなる請求項1〜6のいずれかに記載のコンクリート製品の製造方法。
  8. 前記弾性材料は、ゴムまたは樹脂である請求項7記載のコンクリート製品の製造方法。
  9. 前記溝型頭部は、中空体または発泡体である請求項7または8記載のコンクリート製品の製造方法。
  10. 前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部を弾性変形させて、前記コンクリート成形体から除去する請求項7〜9のいずれかに記載のコンクリート製品の製造方法。
  11. 前記溝型頭部は、有機材料からなる請求項1〜6のいずれかに記載のコンクリート製品の製造方法。
  12. 前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部が加熱される、または、溶媒に溶解して消失することにより、前記コンクリート成形体から除去される請求項11記載のコンクリート製品の製造方法。
  13. 前記溝型頭部は、前記第2脱型工程において該溝型頭部が加熱されて軟化することにより、前記コンクリート成形体から除去される請求項11記載のコンクリート製品の製造方法。
  14. 前記溝型頭部は、断面円形または断面三角形である請求項1〜13のいずれかに記載のコンクリート製品の製造方法。
  15. 型本体と、該型本体の内面に設けられた溝型基部と、該溝型基部に着脱可能に取り付けられた溝型頭部と、からなることを特徴とするコンクリート製品成形型。
  16. 前記溝型基部および前記溝型頭部は、互いに嵌合する凹部および凸部の一方および他方からなる係合部を有する請求項15記載のコンクリート製品成形型。
  17. 前記溝型基部の係合部および/または前記溝型頭部の係合部は、可撓性を有する弾性材料からなる請求項16記載のコンクリート製品成形型。
  18. 前記溝型基部の係合部は、断面U字形状である請求項17記載のコンクリート製品成形型。
  19. 前記溝型基部と前記溝型頭部とが、接着剤により接着されている請求項15記載のコンクリート製品成形型。
  20. 前記溝型基部は、ゴム、樹脂または鉄鋼材料からなる請求項15〜19のいずれかに記載のコンクリート製品成形型。
  21. 前記溝型頭部は、有機材料からなる請求項15〜20のいずれかに記載のコンクリート製品成形型。
  22. 前記溝型頭部は、ゴム状弾性を示す弾性材料からなる請求項21記載のコンクリート製品成形型。
  23. 前記弾性材料は、ゴムまたは樹脂である請求項22記載のコンクリート製品成形型。
  24. 前記溝型頭部は、中空体または発泡体である請求項21記載のコンクリート製品成形型。
  25. 前記溝型頭部は、加熱する、または、溶媒に溶解することにより消失する消失材からなる請求項21記載のコンクリート製品成形型。
  26. 前記溝型頭部は、加熱により軟化する熱可塑性材料である請求項21記載のコンクリート製品成形型。
  27. 前記溝型頭部は、断面円形または断面三角形である請求項15〜26のいずれかに記載のコンクリート製品成形型。
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