JP2005052473A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005052473A
JP2005052473A JP2003287588A JP2003287588A JP2005052473A JP 2005052473 A JP2005052473 A JP 2005052473A JP 2003287588 A JP2003287588 A JP 2003287588A JP 2003287588 A JP2003287588 A JP 2003287588A JP 2005052473 A JP2005052473 A JP 2005052473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating member
game ball
ball
game
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003287588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4064318B2 (ja
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Kinichi Kamei
欽一 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP2003287588A priority Critical patent/JP4064318B2/ja
Publication of JP2005052473A publication Critical patent/JP2005052473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4064318B2 publication Critical patent/JP4064318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 転動部に流入した遊技球を導入及び導出する回転部材を用い、回転部材に導入した遊技球が回転部材から導出される際に、始動入賞率の異なる複数の経路に遊技球を振り分け、回転部材への遊技球の導入から導出まで遊技者の興趣を向上させる。
【解決手段】 転動部22に、左右方向に回転軸が設定され、内部に遊技球11を流入可能な空間が形成される回転部材30を設ける。回転部材30は、転動部22を転動する遊技球11を内部に導入する球導入口31を備える。回転部材30は、内部の遊技球11を導出可能で、導出された遊技球11が始動入賞口へ入賞する入賞率を相互に異ならせるように形成された第1の球導出口32及び第2の球導出口33を備える。回転部材30の回転により、回転部材30内部に導入された遊技球11を第1の球導出口32及び第2の球導出口33のうちの何れかに振り分けて導出させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、変動表示ゲームを表示可能な表示部を有する変動表示装置と、該変動表示装置の下方に配設されて変動表示ゲームの始動に係わる始動入賞口とを備え、前記変動表示装置に、遊技球が転動可能であるとともに、該転動した遊技球が前記始動入賞口の上に流下可能な転動部を形成するようにした遊技機に関する。
従来より、複数の図柄による変動表示ゲームを表示する表示部を有する変動表示装置を備え、該変動表示ゲームの結果に基づいて遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機として、例えば、パチンコ遊技機が知られている。
近年では、上記変動表示装置に、液晶表示器を備えたものが多くなっていて、多彩な表示を行えるようになっている。
上記変動表示装置は、遊技盤の表面に対応して表示用開口部が形成され、該表示用開口部から後方に凹んだ凹室形状となっていて、その奥側に表示部を配置するように構成されている。そして、上記凹室部分の下面には、遊技球が転動可能な転動部(ステージ)が形成されていて、遊技球が凹室内に入った場合には、該転動部で転動した後、転動部の前方端から再度遊技領域に流下して、その下方に配設された始動入賞口の上部に落下するように構成されている。従って、上記転動部での遊技球の転動態様が、その後に始動入賞口に入賞するか否かに大きく影響することとなり、転動部での遊技球の転動態様は遊技者の興味を引くこととなっている。
また、上記のように変動表示装置に液晶表示器等を備えた場合には、変動表示装置が大型化することとなることから、変動表示装置の上部の遊技領域へ発射された遊技球を該変動表示装置の下部に配設された始動入賞口の周辺に効率よく集められるように、変動表示装置の上部や側部の遊技領域を流下する遊技球を受け入れるとともに転動部に導入するワープ装置を備えた変動表示装置が多くなってきている。
また、上記転動部での転動態様をより多彩化するために、該転動部に電気的駆動源により動作する可動部材を備えるようにしたものも考えられている。更に、上記可動部材として、モータの動作により回転するスクリュー状の球誘導部材を備え、該球誘導部材の回転動作により遊技球を転動部の中央に誘導することで、始動入賞口への入賞率を高めるようにした遊技機も考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平4−341289号公報(第8頁 図13)
しかしながら、上記従来の遊技機の場合、球誘導部材を備えたことにより、遊技球の転動態様が、球誘導部材で誘導された場合の態様と、誘導されない場合の態様とで大別されてしまい、かえって転動部での転動態様の多彩化を低下させてしまうといった課題がある。
また、転動部に遊技球が至った場合に、球誘導部材で誘導されさえすれば始動入賞率が高まることとなるので、遊技者は遊技球が球誘導部材に誘導されるか否か以外に興味を示さなくなり、興趣を向上させるには不十分であった。
すなわち、遊技球が球誘導部材に接触した際に、遊技球が球誘導部材に誘導されるか否かがほぼ決まり、誘導されるか否かで、始動入賞率がほぼ決まってしまうので、遊技者は、球誘導部材に遊技球が誘導開始された時点で、球誘導部材により誘導されている遊技球の動きに対する興味は低減してしまい、球誘導部材により誘導されて移動する遊技球をあまり見ない状態となる可能性が高い。従って、他の遊技機では見ることができない、球誘導部材により誘導されて移動する遊技球の動きを遊技者に見せることで、遊技者の興趣を高めようとしたことが、十分に実現していない。
本発明の課題は、転動部に流入した遊技球を導入及び導出する回転部材を用い、回転部材に導入した遊技球が回転部材から導出される際に、その導出態様によって始動入賞率の異なる複数の経路に遊技球を振り分け、回転部材への遊技球の導入から導出まで興趣を向上させることができる遊技機を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、遊技領域を形成する遊技盤に設けられ複数の図柄による変動表示ゲームを表示可能な表示部を有する変動表示装置と、該変動表示装置の下方の遊技領域に配設され遊技球の入賞に基づき前記変動表示ゲームの始動条件を付与可能な始動入賞口と、を備え、前記変動表示装置に、前記表示部の前面側において遊技球が転動可能であるとともに、該転動した遊技球が前記始動入賞口の上部に流下可能な転動部を形成するようにした遊技機において、
前記転動部に、左右方向に回転軸が設定され、内部に遊技球を流入可能な空間が形成される回転部材を設け、
前記回転部材は、
前記転動部を転動する遊技球を内部に導入する球導入口と、
内部の遊技球を導出可能であるとともに、導出された遊技球が前記始動入賞口へ入賞する入賞率を相互に異ならせるように形成された複数の球導出口と、
を備え、
前記回転部材の回転により、当該回転部材内部に導入された遊技球を前記複数の球導出口のうちの何れかの球導出口に振り分けて導出させるようにしたことを特徴としている。
ここで、「遊技機」は、例えば、変動表示装置を備えるパチンコ遊技機であるが、変動表示装置を備える遊技機であれば、パチンコ遊技機以外の遊技機であっても良い。
また、変動表示ゲームとは、複数の識別図柄(識別情報)を変動表示装置の表示装置本体に備えられた表示部の複数の領域(例えば、左、中、右の三つの領域)で変動表示し、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を所定の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで表示結果を導出するものが挙げられる。
また、「変動表示装置」としては、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、EL表示装置、発光素子を配列した表示装置などの各種ディスプレイや、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置などでもよく、表示部で識別情報を変動表示可能となっていれば良い。また、変動表示装置は、表示部の周囲に配置される各種部材を含むものであり、転動部を含むとともに、所謂ワープ装置等を含むものとしても良い。
また、表示部とは、表示装置本体において実際に変動表示ゲームが表示される部分であり、ディスプレイの表示画面や、メカ式の表示装置において、識別情報が遊技者に対して露出する部分である。
また、転動部とは、例えば、変動表示装置が遊技盤の前面に対して後方に凹んだ状態の凹室を有し、凹室の奥側に表示部があるような場合に、凹室内の表示部の前側で、かつ、凹室の下側の内面上に形成される所謂ステージである。そして、凹室内に進入した遊技球は、ステージとなる転動部上を転がった後に凹室から出て遊技領域の変動表示装置より下方に流下する。
請求項1に記載の発明によれば、回転部材の内部に遊技球を導入する構成であり、従来にない斬新な遊技球の流下態様(転動態様)を形成でき、興趣を向上させることができる。すなわち、回転部材内において、遊技球は、回転部材内へ流入した際の流下勢と、回転部材の回転とに基づいて、回転部材内を転動してから回転部材外に導出されることになり、回転部材内に流入する遊技球毎に多彩な転動態様を取ることになり、見ている遊技者の興趣を向上することができる。
また、回転部材内部に遊技球が導入された場合でも、遊技球が導出する球導出口に応じて始動入賞率が変化するので、遊技者の興味が回転部材に遊技球が導入するか否かだけに集中せず、回転部材への遊技球の導入態様の他、導出態様にも遊技者の興味を引き付けることができ、興趣を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記転動部は、前記回転部材を挟んで、後方側に後方転動部と、前方側に前方転動部とを含み、
前記後方転動部を転動する遊技球を前記球導入口から前記回転部材内部に導入して、該導入された遊技球を前記球導出口から前記前方転動部に導出するように構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、後方転動部と前方転動部との間に回転部材が配置され、後方転動部から回転部材に流入した遊技球が、回転部材から前方転動部に流出し、前方転動部に流入した遊技球が、変動表示装置部分からそれより下方の遊技領域に流下することになる。
従って、回転部材を転動部に効率よく配設することが可能となるとともに、回転部材への遊技球の導入及び導出を後から前に向かって確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、
前記回転部材は、
筒状に構成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように構成され、
前記球導入口を当該回転部材における左右方向の何れか一方の端部側に形成し、
前記球導出口として、前記中央部に形成される第1の球導出口と、該第1の球導出口とは回転方向に所定間隔を設けて形成されるとともに該第1の球導出口よりも端部側に形成された第2の球導出口とを備えていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、筒状に構成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなっている回転部材の端部側の球導入口から流入した遊技球は、回転部材の回転に伴って回転部材の回転方向(周方向)に沿って転動するとともに、回転部材の径の変化に基づく内面の傾斜により左右に転動することになる。そして、左右に転動する遊技球は、回転部材中央部の第1の球導出口が下方を向いた際に、回転部材の中央部の第1の球導出口上に至ると、第1の球導出口から導出される。一方、第1の球導出口より回転部材の端部側に形成された第2の球導出口が下方を向いた際に、遊技球が回転部材の第1の球導出口より端部側の第2の球導出口上に至ると、第2の球導出口から導出される。従って、遊技球を第1の球導出口から導出される場合と、第2の球導出口から導出される場合とに確実に振り分けることができる。
また、球導入口及び球導出口により回転部材への遊技球の導入及び導出を確実に行うことが可能となる。また、第1の球導出口が回転部材の中央部にあり、第2の球導出口が第1の球導出口より端部側にあるので、それぞれ左右位置が異なる第1の球導出口及び第2の球導出口の各々から導出された遊技球の始動入賞率を確実かつ効率よく異ならせることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、
前記前方転動部は、前記第1の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第1の誘導溝と、前記第2の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第2の誘導溝と、を有する誘導転動部を備え、
前記第1の誘導溝の直下方に位置する部位に前記始動入賞口が配設されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、第1の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第1の誘導溝と、第2の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第2の誘導溝とにより、第1の球導出口および第2の球導出口の各々から導出された遊技球の始動入賞率を確実かつ効率よく異ならせることができるとともに、第1の誘導溝の直下方に位置する部位に前記始動入賞口が配設されているので、第1の球導出口から導出された遊技球の始動入賞率を確実に高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の遊技機において
前記第2の球導出口は、前記回転部材の中央部を挟んで、その左右に各々形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、第2の球導出口が回転部材の中央部を挟んで左右に各々形成され、左右の第2の球導出口の何れでも球が導出可能なことにより、遊技球の導出態様が多彩化して興趣が向上する。
また、回転部材の左右にそれぞれ第2の球導出口を形成することにより、遊技球の導出効率を高めることができる。これにより、長い間、回転部材の内部に遊技球が停留することを防止することができる。
また、請求項4に記載する構成のように第1の球導出口から導出される遊技球の始動入賞率が、第2の球導出口から導出される遊技球の始動入賞率より高くなるような構成の場合に、中央部に配置される第1の球導出口に対して、左右にそれぞれ第2の球導出口を形成することで、例えば、第1の球導出口の2倍となる数の第2の球導出口を形成することにより、第1の球導出口からの導出率を抑えることができるので、始動入賞率が余りにも高くなることで遊技者と遊技店との間の利益バランスが崩れることを防止できる。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、
前記前方転動部は、上下段に区画されて形成され、
前記前方転動部の上段は、左右方向中央に向かって傾斜するとともに前方側に傾斜して、前記回転部材の前方側において遊技球が転動可能な傾斜転動部を構成する一方、
前記前方転動部の下段は、前記誘導転動部を構成することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、前方転動部に上段の傾斜転動部と、下段の誘導転動部とを設けることで、転動部での遊技球の転動態様をより多彩化でき興趣を向上させることができる。
前方転動部の下段に誘導転動部を備えたので、より始動入賞口の近い位置で遊技球を誘導することが可能となる。これにより、誘導転動部の第1の誘導溝により遊技球をより高い確率で始動入賞口に入賞させることが可能となり、第1の球導出口から導出されるか、第2の球導出口から導出されるかにより、始動入賞率をより明確に異ならせることができる。
また、傾斜転動部と誘導転動部とが上下に別れているので、誘導転動部での遊技球の誘導を邪魔することなく、傾斜転動部で多彩に遊技球が転動可能である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の遊技機において、
前記傾斜転動部の後端部側に、遊技球が前記回転部材の外周部に接触可能に該回転部材に向かって傾斜する後方傾斜部を形成し、
前記後方傾斜部において、遊技球が前記回転部材の外周部へ接触することで、当該遊技球の流下態様が変化するように構成したことを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、傾斜転動部の後端部側に、回転部材に向かって傾斜する後方傾斜部を形成し、かつ、回転部材の外周部に遊技球が接触可能となっているので、傾斜転動部の後端部側の遊技球は、後方傾斜部により回転する回転部材に誘導される。
そして、後方傾斜部を転動する遊技球が前記回転部材の外周部へ接触することで、当該遊技球の流下態様が変化するように構成したことにより、回転部材が内部における遊技球の誘導機能(振り分け機能)以外に、外部における遊技球の流下態様を変化させる機能を持つこととなり、複数の機能を効率よく発揮できる。
回転部材の外周部に遊技球が接触することで流下態様(転動態様)が変化するので、より多彩な遊技球の流下態様を生じさせることができ興趣がより向上する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の遊技機において、
前記回転部材の外周部における前記第2の球導出口の近傍には窪み部が形成され、
前記回転部材の窪み部により前記後方傾斜部の遊技球を該後方傾斜部の左右方向中央部に誘導可能としたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、傾斜転動部(後方傾斜部)の左右方向の中央部の下方に始動入賞口があるものとすれば、回転部材の窪み部により前記後方傾斜部の遊技球を該後方傾斜部の左右方向中央部に誘導可能したことにより、回転部材の外周部でも始動入賞口に遊技球を流下誘導できるので、遊技者の始動入賞への期待感を向上させることができる。
また、回転部材の回転角度が、第2の球導出口から遊技球が導出可能な位置(第1の球導出口から遊技球の導出が不可能な位置)となった場合に、回転部材の内部の遊技球の導出に関しては始動入賞口への入賞の期待感が低くなるが、この際には、第2の球導出口の近傍の外周部の窪み部が後方傾斜部上の遊技球を中央部に誘導した後に、回転部材の窪み部の回転方向の後側の部分が遊技球を傾斜転動部の中央部から前方に押し出す位置もしくはその近傍とすることが可能であり、回転部材の外周部においては、遊技球を始動入賞口へ流下誘導可能となるので、回転部材の回転位置がどの位置でも遊技者の始動入賞への期待感を高めることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項3〜8の何れか1項に記載の遊技機において、
前記変動表示装置は、当該変動表示装置の周囲の遊技領域を流下する遊技球が流入する流入口と、該流入口から流入した遊技球を、遊技球流下路を介して前記後方転動部に流出させる流出口と、を備えたワープ装置を備え、該流出口を前記球導入口とは反対の回転部材の端部側に配設するように構成し、
前記後方転動部は、前記流出口から流出した遊技球を前記球導入口まで誘導するように該球導入口側に傾斜していることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、ワープ装置により多数の遊技球を転動部に集めることができるとともに、転動部に流入した遊技球を球導入口まで確実かく効率よく誘導することができる。また、該流出口を前記球導入口とは反対の回転部材の端部側に配設するように構成したので、流出口から出た遊技球が球導入口まで移動する経路を長くすることができる。そして、その間の遊技球の動きを遊技者に見せることができるので、期待感を高めることができるとともに興趣が向上する。
本発明に係る遊技機によれば、回転部材の内部に遊技球を導入する構成であり、従来にない斬新な遊技球の流下態様(転動態様)を形成でき、興趣を向上させることができる。また、回転部材内部に遊技球が導入された場合でも、遊技球が導出する球導出口に応じて始動入賞率が変化するので、遊技者の興味が回転部材に遊技球が導入するか否かだけに集中せず、回転部材への遊技球の導入態様の他、導出態様にも遊技者の興味を引き付けることができ、興趣を向上させることができる。
以下、この発明に係る第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機100の遊技盤1を示す正面図である。
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aでは、図示しない発射装置によって発射された遊技球11が流下するようになっている。また、前記遊技領域1aには、遊技球11の通過により普通変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート6,6、普通変動表示ゲームを表示する普通図柄(普図)表示装置(図示略)、普通図柄変動表示装置での普通変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者にとって不利な状態)させる始動入賞口91(特図始動入賞口)を備えた普通変動入賞装置9、始動入賞口91を備える普通変動入賞装置9への遊技球11の入賞に基づき変動表示ゲーム(ここでは特別変動表示ゲーム)を表示する変動表示装置4、変動表示装置4での特別変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口5bを閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材14、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。また、遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
このうち、変動表示装置4は、識別情報としての特別図柄(特図)の変動表示ゲームの表示等を行う表示装置本体4a(例えば、液晶表示装置からなる)と、この表示装置本体4aの前面側に配設される前面構成部材20から構成されている。なお、表示装置本体4aには、液晶表示装置等のディスプレイと、ディスプレイの裏面に配置され、ディスプレイの表示の制御等を含む演出の制御を行う後述の演出制御装置となる演出制御基板(図示略)とが含まれる。
また、変動表示装置4の前面構成部材20には、遊技盤1の前面より後方に凹んだ状態の凹室21が形成され、凹室21の奥に、凹室21の前面を向く内面を構成するように表示装置本体4aの表示部4b(表示画面)が配置されている。そして、前面構成部材20の凹室21の下側の内面を構成する部分が、表示部4bの前面側において遊技球11が転動可能であるとともに、該転動した遊技球11が前記始動入賞口91を備える普通変動入賞装置9の上に流下可能な転動部22が形成されている。
また、変動表示装置4の前面構成部材20には、変動表示装置4の周囲(ここでは変動表示装置4の上側の周囲)の遊技領域1aを流下する遊技球11が流入する流入口231と、該流入口231から流入した遊技球11を、遊技球流下路232を介して前記転動部22(更に連絡流路60を介して後方転動部40)に流出させる流出口233とを備えたワープ装置23を備えている。
表示装置本体4aは、表示状態が変化可能な表示部4b(表示画面)を備え、この表示部4bにおいて複数種類の識別情報(例えば、キャラクタ、数字、記号などからなる図柄等)を変動表示させることにより特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。
また、例えば、表示装置本体4aの上側には、普通変動入賞装置9(始動入賞口91)に遊技球11が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示部3が設けられている。なお、特図始動記憶表示部3には、例えばLEDなどからなる特図始動記憶表示器3a,…が設けられている。
また、例えば、普通図柄表示装置の近傍には、普図始動ゲート6,6を遊技球11が通過(普図の始動入賞)して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示部(図示略)が配設されている。
普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、これらの開閉部材9a,9aは、常時は遊技球11が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保持しているが、普図変動表示装置における変動表示ゲームの結果が特別の結果態様となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球11が流入し易い状態に変化されるようになっている。この普通変動入賞装置9は、遊技球11の入賞に基づき変動表示ゲームの始動条件を付与可能な始動入賞口91を有し、変動表示装置4の下方の遊技領域1aに配設されている。従って、変動表示装置4の転動部22から流下した遊技球11は、始動入賞口91を有する普通変動入賞装置9の上に流下可能となる。
特別変動入賞装置5は、アタッカー形式の開閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。
開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、特図の変動表示ゲームの結果が特別表示態様(例えば、「7、7、7」等、ゾロ目数字の何れか)となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口5bが開放されるようになっている。
以上のような概略構成を有するパチンコ遊技機100は、遊技領域1aを形成する遊技盤1に設けられ複数の図柄による変動表示ゲームを表示可能な表示部4bを有する変動表示装置4と、該変動表示装置4の下方の遊技領域1aに配設され遊技球11の入賞に基づき前記変動表示ゲームの始動条件を付与可能な始動入賞口91(普通変動入賞装置9)と、を備え、前記変動表示装置4に、前記表示部4bの前面側において遊技球11が転動可能であるとともに、該転動した遊技球11が前記始動入賞口91の上に流下可能な転動部22を形成するようにした遊技機となる。
ここで、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球11が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9、大入賞口5bの何れかに入賞すると、それぞれ所定数の賞球が排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球11が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示装置において普図の変動表示ゲームが行われる。
この普図の変動表示ゲームは、普図変動表示装置の表示状態(点灯状態)を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示装置における停止表示が特別の表示態様となれば、普図の変動表示ゲームが当たりとなって、普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、普通変動入賞装置9に遊技球11が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球11が、普通変動入賞装置9に入賞すると、特図の変動表示装置4の表示部4b(表示画面)において、複数種類の識別情報が変動表示される特図の変動表示ゲームが開始される。
この特図の変動表示ゲームの結果として、表示部4bの表示態様が特別表示態様(例えば、「1,1,1」等、ゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(所謂、大当たり状態)となる。
この大当たり状態中は、特別変動入賞装置5の大入賞口5bを閉じた状態から開放状態に変換するサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球11を大量獲得する機会を得る。すなわち、パチンコ遊技機は、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別表示態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するといった所定の遊技価値を付与可能となる。
なお、遊技盤1の裏面側には、図示は省略するが、遊技球11の排出動作等を制御する排出制御装置と、遊技領域に設けられた変動表示装置4の表示制御、パチンコ遊技機が備えるランプやLEDなどの発光部材の点灯・点滅状態の制御、及び、スピーカ等の出力の制御等を行う演出制御装置と、パチンコ遊技機100前面の操作ハンドル(図示略)の操作に基づき遊技球11を遊技領域1aに発射させる発射装置と、この発射装置の制御を行う発射制御装置と、これら各制御装置等を統括制御する遊技制御装置等とが設けられている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機100における主要な構成である転動部22を備える変動表示装置4の詳細について説明する。
変動表示装置4は、表示部4b(表示画面)を有する表示装置本体4a(液晶表示装置)と、この表示装置本体4aの前面側に配設されると共に、表示部4bが臨む表示用開口部211を有する凹室21が形成された前面構成部材20とを備えて構成されている。
図1に示すように、前面構成部材20は、変動表示装置4の凹室21内に変動表示装置4の上から遊技球11が進入するのを防止する鎧部24と、鎧部24の下に形成され、表示部4bを遊技者側に露出させる表示用開口部211から奥に向かって内部空間を形成する前記凹室21と、凹室21の周囲に枠状に形成され、前面構成部材20を遊技盤1に取り付けるための取付基板25と、前記鎧部24に流入口231を備えた前記ワープ装置23と、前面構成部材20の下部に形成された転動部22とを有する。
鎧部24は、下辺が前記表示用開口部211の上辺となるように水平に形成され、上辺が中央部が最も高くなるようにほぼ円弧状に形成された状態で、遊技盤1の前面から遊技領域1aの前側を閉塞する図示しないガラス板の近傍まで突出した状態に形成されている。そして、鎧部24の上面(上辺)側に当った遊技球11は、撥ねて鎧部24から離れて下方に流下するか、鎧部24の円弧状の上面の傾斜に沿って下方に流下する。従って、鎧部24により、変動表示装置4上に流下した遊技球11は、変動表示装置4の左右側方を流下して変動表示装置4より下側に至る。
凹室21は、その前側が前記表示用開口部211として開口した状態にほぼ筒状に形成されており、筒状の凹室21の後部の開口部を閉塞するように表示装置本体4aの表示部4b(表示画面)が配置されている。
取付基板25は、その背面が遊技盤1の前面に当接するように形成されており、前記凹室21は、周囲の取付基板25に対して後方に凹んだ状態に形成されるようになっている。そして、取付基板25は、複数のビス孔251を備え、遊技盤1にビス止めされ、これにより前面構成部材20が遊技盤1に固定される。
ワープ装置23は、鎧部24の上部の中央部に形成された流入口231と、流入口231から鎧部24内部を斜め左(以下、左右は、パチンコ遊技機100の左右方向)に傾斜して凹室21の左側の内側面に至り、この内側面に沿ってほぼ垂直に凹室21内の下部に向かう遊技球流下路232と、この遊技球流下路232の下端部に形成され、遊技球11を前面構成部材20の凹室21内の左側下部に流出される流出口233とを備える。
流入口231は、変動表示装置4の周囲を流下する遊技球11のうちの鎧部24の上部の中央部に至った遊技球11の一部をワープ装置23内に流入させるものである。
遊技球流下路232は、遊技球11をワープ装置23の流入口231から流出口233まで流下させる管状の部材であり、鎧部24内部を左斜めに下り傾斜する部分は、鎧部24により隠れた状態となっており、鎧部24の下から凹室21の左内側面に沿った部分は、凹室21の表示用開口部211から露出した状態となっている。
なお、遊技球流下路232の露出した状態の部分は、例えば、透明もしくは半透明の合成樹脂から構成し、遊技球流下路232内の遊技球11を目視可能としても良い。
また、ワープ装置23の流出口233から流出した遊技球11は転動部22の左端部上に至るようになっている。なお、後述するように転動部22に設けられる回転部材30には、その右端部に球導入口31が形成されており、ワープ装置23の流出口233は、前記球導入口31とは反対の回転部材30の端部側に配設されている。
転動部22は、前面構成部材20の下部に形成されるもので、図2〜図5に示すように、転動部22において、左右方向に回転軸方向が設定され、内部に遊技球11を流入可能な空間が形成される回転部材30を有する。また、転動部22には、回転部材30を前後に挟む配置で、回転部材30の後側に後方転動部40が形成され、回転部材30の前側に前方転動部50が形成されており、基本的には、ワープ装置23の流出口233から流出された遊技球11が後方転動部40から回転部材30の内部に導入され、回転部材30内部の遊技球11が前方転動部50に導出されるようになっている。また、転動部22には、ワープ装置23の流出口233から流出された遊技球11を受けて後方転動部40に流下させる連絡流路60が設けられている。
なお、回転部材30は、前方転動部50と後方転動部40とに挟まれた状態で、前方側(遊技者側)に露出する部分、すなわち、変動表示装置4の側方もしくは下方から遊技球11が凹室21内に進入した場合に遊技球11が当る可能性がある部分が、透明もしくは半透明の合成樹脂からなるカバー部材70に覆われた状態となっており、障害釘等に当って撥ねて凹室21内に進入した遊技球11から保護されている。なお、カバー部材70は、図2に図示し、その他の図では省略した。
また、前方転動部50の一部(後述の誘導転動部52の一部)は、回転部材30の前方ではなく、回転部材30と上下に重なる位置に配置されている。
回転部材30は、筒状に形成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように、透明もしくは半透明の合成樹脂から構成されている。すなわち、回転部材30は、図6(A)及び図7(B)に示すように、その外形が二つの円錐台を同軸上で上下を反対にして底面同士をつなげた形状とされている。そして、筒状の回転部材30の両端部は、それぞれ閉塞された状態とされるとともに、回転部材30の回転軸となる軸341を有する軸部34が形成されている。軸部34は、その基部342が回転部材30の本体の端部に埋め込まれた状態となっており、基部342は、軸341と同軸上に配置された抜け止め用の円板部343と、軸341と同軸上に配置された状態で円板部343を貫通した状態の接続部344とが一体に構成され、接続部344から接続部344より径の小さい軸341が接続部344の中心線の延長線に沿うように延出した状態となっている。
なお、接続部344の一部も回転部材30の本体の端部から露出した状態となっており、この接続部344の露出した部分にキャップ345,346が填められている。キャップ345、346は、概略円板状で、軸341を貫通させる貫通孔と、接続部344の露出部分に回転不可となるように嵌合する凹部とを有する。また、回転部材30の左右両端部にそれぞれ取り付けられるキャップ345,346のうちの右のキャップ346は、軸341と同軸状に配置される従動ギアとなっており、後述する電動モータ36(図2等に図示)の回転力を回転部材30に伝動する伝動部37(図4等に図示)の一部となっている。
そして、キャップ345,346よりも露出する軸341,341は、図4等に示すように前面構成部材20の下部の左右両端部に形成された軸受部26,27に回転自在に軸受されており、これにより回転部材30は、パチンコ遊技機100の左右方向に回転軸方向を沿わせて回転可能となっている。
また、左右の軸受部26,27のうちの一方の軸受部27(右の軸受部27)は、その外側に(右側方)に電動モータ36(電気的駆動源)を取り付けるためのモータ取付部材361が設けられている。そして、モータ取付部材361の内部には、電動モータ36から回転部材30に回転力を伝動する伝動部37が設けられている。伝動部37は、電動モータ36から回転部材30に歯車を用いて回転運動を伝動するギア機構となっており、電動モータ36の回転速度を変速して回転部材30に伝動するようになっている。なお、この例において回転部材30の回転速度は、例えば、毎分30回転となっている。また、回転部材30の回転方向は、回転部材30の上側が後から前側に移動する回転方向となっており、回転部材30を向かって左側から見た場合の回転方向が時計回りとなっている。
また、回転部材30の本体は、図6(A)に示すA−A矢視線の部分で二つの分割部301,301に分割された構造となっている。
そして、各分割部301,301の左右両端部には、軸部34の基部342を軸方向に沿った平面で半分に分割した形状を有する嵌合凹部302が形成されている。すなわち、嵌合凹部302は、基部342の円板部343に対応する円板を半分にした半円板状の凹部と、その中央を通るように形成された接続部344に対応する溝とからなる。
また、各分割部301,301の嵌合凹部302の中央側に隣接した部分には、分割部301,301同士を接合するための嵌合部303,304が形成されており、図7(B)に示すように、一方の分割部301の嵌合部303には、ビスの頭部を収容する凹部305とビスのネジ軸を挿通する挿通孔306が形成され、他方の分割部301の嵌合部304には、嵌合部303の挿通孔を挿通したネジ軸に螺号するネジ孔を有するボス307が形成されている。これら嵌合部303,304が互いに嵌合するとともにビス止めされることで、分割部301,301同士が接合されるようになっている。
また、回転部材30は、転動部22(後方転動部40)を転動する遊技球11を内部に導入する球導入口31と、回転部材30の内部に導入された遊技球11を導出可能であるとともに、導出された遊技球11が始動入賞口91へ入賞する始動入賞率(入賞率)を相互に異ならせるように形成された複数の球導出口(第1の球導出口32及び第2の球導出口33)とを備えている。そして、回転部材30の回転により、当該回転部材30内部に導入された遊技球11を複数の球導出口(第1の球導出口32,32及び第2の球導出口33,…)に振り分けて導出させるようになっている。
球導入口31は、回転部材30における左右方向(パチンコ遊技機100の左右方向と同じ)の何れか一方の端部側に形成されている。この例では、球導入口31は、回転部材30を左右に半分ずつに分けた際の、一方の半分(ここでは右の半分)の左右方向のほぼ中央部もしくは中央部より僅かに端側(回転部材の左右の半分のうちの端から2/5程度の部分)に形成されている。
また、球導入口31は、第1の球導出口32,32及び第2の球導出口33,…より径が大きいものとされ、また、球導入口31は、回転部材30の軸方向に沿った径より、回転部材30の回転方向(周方向)に沿った径の方が長くされた略楕円形状に形成されている。なお、第1の球導出口32,32及び第2の球導出口33の径は遊技球11の径より大きなものとされ、球導入口31の径は、第1の球導出口32,32及び第2の球導出口33の径より大きくされている。
また、回転部材30の球導入口31の周囲のうちの、回転部材30の回転方向の後側部分に、転動部22(後方転動部40)から転動して導入される遊技球11を受けて、遊技球11の転動部22から回転部材30内部への導入を補助する弧状のリブ311が回転部材30の外側に向けて突出するように形成されている。これにより、後方転動部40から回転部材30の球導入口31を介して回転部材30内部に、より確実に遊技球11を導入することができる。
また、回転部材30の内部において、球導入口31より端部側(右端部側)には、筒状の回転部材30の内部で回転部材30の端部を閉塞する閉塞壁309が設けられており、遊技球11が球導入口31より右側に移動できないようになっている。また、回転部材30の内面には、球導入口31の周囲に、閉塞壁309と合わせて球導入口31の周囲を囲むように、囲みリブ312が形成されている。
囲みリブ312は、回転部材30の内側に向かって突出するとともに、両端部が閉塞壁309に接続された状態に配置され、閉塞壁309と囲みリブ312との間に球導入口31が配置されるとともに、囲みリブ312の大部分が回転部材30内面の球導入口31の周縁に沿って配置されている。なお、この囲みリブ312は、球導入口31から回転部材30内に導入された遊技球11が球導入口31を通って回転部材30の外部に出るのを抑止するためのものである。
前記球導出口には、後述するように普通変動入賞装置9の始動入賞口91となる部分のほぼ真上に遊技球11を流下させることにより、導出された遊技球11の始動入賞口91への入賞率が極めて高められる第1の球導出口32,32と、始動入賞口91の真上から左右にずれた位置に遊技球11を流下させることにより、第1の球導出口32,32より始動入賞口91への入賞率が低くされた第2の球導出口33,…とがある。
第1の球導出口32,32は、左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように構成された回転部材30の前記中央部に形成されている。また、第1の球導出口32,32は、互いに回転方向(周方向)に所定間隔を設けて形成されており、ここでは、二つの第1の球導出口32,32が互いに回転方向に回転部材30が180度回転する分の間隔をあけて配置されている。すなわち、二つの第1の球導出口32,32は、それぞれ回転部材30の中央部の外周で互いに反対方向となるように形成されている。
また、第1の球導出口32,32が下を向いた場合が、回転部材30の第1の球導出口32,32から遊技球11が導出される導出位置(回転部材30の回転等により第1の球導出口32,32が真下を向いた位置からは少しずれる可能性がある)となるが、この際には、回転部材30の第1の球導出口32,32の部分が、回転部材30の最も低い位置となる。従って、回転部材30の第1の球導出口32,32が下を向いた際には、遊技球11が回転部材30の外形に対応する内面の傾斜により、第1の球導出口32,32に向かって流下するように誘導され、第1の球導出口32、32から遊技球11が導出しやすい状態となる。なお、回転部材30の本体部は、ほぼ同じ厚みの部材からなっており、回転部材30の内面がなす形状は、回転部材30の外面がなす形状とほぼ相似している。
第2の球導出口33,…は、第1の球導出口32,32とは回転部材30の回転方向に所定間隔を設けて形成されており、例えば、ここでは、各第1の球導出口32,32から回転方向に回転部材30が90度回転する分の間隔をあけて配置されている。なお、後述するように第2の球導出口33,…は、回転部材30の同じ回転位置で左右に2カ所配置されており、各第1の球導出口32,32から回転方向に90度間隔を開けて第2の球導出口33,…を設けることにより、第2の球導出口33,…は、4つ形成されている。そして、左右二つずつの第2の球導出口32,…同士は、互いに回転方向に回転部材30が180度回転する分の間隔をあけて配置されている。従って、第1の球導出口32,32と第2の球導出口33,…は、回転部材の回転方向にそれぞれ等間隔(90度毎)に交互に配置されている。
また、第2の球導出口33,…は、第1の球導出口32,32よりも回転部材30の端部側に形成されており、回転部材30の第1の球導出口32,32が形成される中央部を挟んで、その左右に各々形成されている。また、左右の第2の球導出口33,…は、回転部材30の中央部からそれぞれ等距離の位置に配置されており、第1の球導出口32,32より外側で、球導入口31の位置よりは内側となっている。
また、回転部材30の左右の第2の球導出口33,…の間となる部分には、回転部材30の本体を構成する筒状の部材を内側に湾曲した状態に突出させるように、回転部材30の外側に窪み部38(回転部材30の内側では膨出部39となる)が形成されている。
窪み部38は、左右の第2の球導出口33,33を結ぶ線分の中央部が最も凹んだ状態となるように湾曲して凹んだ状態となっている。それに対応して回転部材30の内側の膨出部39は、左右の第2の球導出口33,33を結ぶ線分の中央部が最も内側に出た状態となるように湾曲して膨らんだ状態となっている。なお、この例において、左右の第2の球導出口33,33が2対あるので、窪み部38(膨出部39)は、回転部材30の回転方向に、回転部材30を180度回転させた間隔をあけて、二つ形成されている。
第2の球導出口33,…が下を向いた場合が、回転部材30の第2の球導出口33,…から遊技球11が導出する導出位置(回転部材30の回転等により第2の球導出口33,…が真下を向いた位置からは少しずれる可能性が高い)となるが、この際には、前記膨出部39により回転部材30の左右の第2の球導出口33,…同士の間が凹んでいる(内側に膨らんでいる)ので回転部材30の第2の球導出口33,…の部分が、回転部材30の最も低い位置となる。従って、回転部材30の第2の球導出口33,…が下を向いた際には、遊技球11が回転部材30の外形に対応する内面の傾斜により、第2の球導出口33,…に向かって流下するように誘導され、第2の球導出口33、…から遊技球が導出しやすい状態となる。
すなわち、中央部が最も径が大きくなる回転部材30の外形形状では、中央部の第1の球導出口32,32から遊技球11が導出されやすく、第1の球導出口32,32より第2の球導出口33,33の方が遊技球11が導出されにくくなる。そこで、上述の窪み部38(膨出部39)を形成することにより、第2の球導出口33,…からも遊技球11を導出しやすくすることで、それぞれ上述のように始動入賞口への入賞率が異なる第1の球導出口32,32と第2の球導出口33,…とへの遊技球11の振り分け率において、第1の球導出口32,32への振り分け率が極めて高くなるのを防止している。
また、筒状の回転部材30の内面には、左側と右側とにそれぞれ、回転部材30の内周を一周するとともに、第2の球導出口33,…を左右から挟むように二本ずつの段差331、332が形成されている。各段差331,332は、第2の球導出口33,…が下を向いた状態で第2の球導出口33,…側が低くなる段差となっている。
第2の球導出口33,…(例えば、右側の第2の球導出口33)の回転部材30の中央部側の側縁を通る段差332は、第1の球導出口32,32の回転部材30の端部(右端部)側の側縁を通るように内側に曲がった後に再び、次ぎの第2の球導出口33の中央部側の側縁を通るように外側に湾曲することにより左右にジグザクに湾曲しながら内周を回るように環状に形成されている。また、第2の球導出口33,…の回転部材30の端部側の側縁を通る段差331は、上述の段差332より端部(右端部)側を通るとともに、中央側の段差332に沿って段差332とほぼ同様にジグザグに曲がりながら内周を回るように環状に形成されている。また、回転部材30の右半分に形成された二本の段差と、左半分に形成された二本の段差は、回転部材30の中央部を挟んで互いに対象となるように形成されている。
そして、これら段差331,332と、前記二つの膨出部39,39により、回転部材30の回転に対応して回転部材30内を転動する遊技球11を第2の球導出口33,…に誘導している。これにより、上述のように始動入賞口への入賞率が異なる第1の球導出口32,32と第2の球導出口33,…とへの遊技球11の振り分け率において、第2の球導出口33,…への振り分け率を高めている。なお、第1の球導出口32,32への遊技球11の振り分け率と第2の球導出口33,…への遊技球11の振り分け率とのうちのどちらを高くするものとしても良く、段差331,332の大きさや、膨出部39,39の形状や、回転部材30の内面の全体の形状等を変更することにより、振り分け率を変更することが可能である。
連絡流路60は、例えば、回転部材30の右側に形成された回転部材30の球導入口31とは反対の回転部材30の端部(左端部)側で、かつ、転動部22の前側(前方転動部50側)に配置されたワープ装置23の流出口233から流出した遊技球11を受け、受けた遊技球11を後方に流下させて、転動部22の後部の後方転動部40の左端部に誘導するものである。連絡流路60は、底壁部61と左右の側壁部62,62と有して略樋状となるものであるが、左右に円弧状に繰り返し湾曲した形状、すなわち、左右に繰り返し曲がるように遊技球11を誘導する形状となっている。これにより、ワープ装置23の遊技球流下路232を通って流出口233から流出した遊技球11の速度を減速して後方転動部40に導出するようになっている。また、底壁部61は、パチンコ遊技機100の前後方向の前側から後側に向かって下り傾斜している。
また、左右の側壁部62,62は、連絡流路60の前端部と後端部とでそれぞれ接合された状態となっており、遊技球11が連絡流路60の前端及び後端から外部に流下するのを防止している。そして、底壁部61の後端部には、開口部63が形成されており、この開口部63が後方転動部40の一方の端部(左端部)に臨むように形成されている。すなわち、連絡流路60は、その底壁部61に形成された開口部63の部分が後方転動部40の左端部と前後に重なるように配置されている。これにより、連絡流路60の底壁部61の傾斜に沿って連絡流路60を転動部22の前部上から後部上に移動した遊技球11は、底壁部61の後端部の開口部63から下方に落下して後方転動部40の左端部に至るようになっている。
後方転動部40は、転動部22の回転部材30の後方に左右に延在するように配置され、転動部22の一方の端部(左端部)側にワープ装置23の流出口233から流出した遊技球11を回転部材30の他方の端部(右端部)側に形成された球導入口31に向かって誘導するものである。すなわち、後方転動部40は、ワープ装置23から流出した遊技球11を連絡流路60を介して受け、受けた遊技球11を転動部22の後部で、転動部22の一方の端部側から他方の端部側に流下させ、回転部材30の球導入口31に誘導する。
そして、後方転動部40は、連絡流路60の後端部の下から右に向かって回転部材30の球導入口31の手前まで延在する後部流路41と、後部流路41の球導入口31側の端部に、球導入口31に臨むように設けられた導入待機部42とを備えている。
後方転動部40の後部流路41は、一方の端部(左端部)から他方の端部(右端部)に向かって下り傾斜した底壁部43と、底壁部43の左右側縁部に立設された側壁部44とにより樋状に形成されている。導入待機部42は、後から前に向かって下り傾斜した底部45、すなわち、回転部材30側に向かって下り傾斜した底部45と、後部流路41の後側の側壁部44と連続して底部45の後縁部に形成された後壁部46と、底部45の後部流路41と反対側の側縁部(右側縁部)に形成された右壁部47とを有し、底部45の前側、すなわち、回転部材30側と、左側すなわち後部流路41側とは開放された状態となっている。なお、底部45の回転部材30側は、回転部材30により底部45(導入待機部42)上に滞留する遊技球11が前側に流下しないようになっている。なお、回転部材30が回転し、回転部材30の球導入口31が導入待機部42の前側に臨む位置となった場合には、導入待機部42の上の遊技球11が底部45の傾斜により球導入口31を通って回転部材30内に流下するようになっている。また、導入待機部42の左側は、後部流路41に連結され、後部流路41上を流下した遊技球11が導入待機部42に至るようになっている。なお、後部流路41の底壁部43と導入待機部42の底部45とが接合される部分には、底壁部43が底部45より高くなる段差が形成され、導入待機部42に滞留する遊技球11が後部流路41側に戻るのを防止している。
また、導入待機部42は、複数の遊技球11が待機可能な面積を有し、複数の遊技球11が導入待機部42に待機した状態で、回転部材30の球導入口31が導入待機部42と対向する配置となった場合に、一度に導入待機部42に待機する複数の遊技球11を回転部材30内に導入可能となっている。従って、回転部材30には、球導入口31が1つだけ形成されているが、回転部材30が一回転した際に、回転部材30内に導入可能な遊技球11の数は、必ずしも1つではなく、複数の遊技球11が導入される場合もある。
前方転動部50は、上下段に区画されて形成され、前方転動部50の上段は、左右方向中央に向かって下り傾斜するとともに前方側に向かって下り傾斜し、回転部材30の前方側において遊技球を転動可能とする傾斜転動部51とされている。
また、前方転動部50の下段は、前記第1の球導出口32,32から導出する遊技球11を流下誘導する第1の誘導溝521と、前記第2の球導出口33,…から導出する遊技球11を流下誘導する第2の誘導溝522とを有する誘導転動部52となっている。
傾斜転動部51は、転動部22の回転部材30より前側に形成され、左右方向の中央部に形成された中央傾斜部511と、中央傾斜部511の左右側方に隣接してそれぞれ形成された左右の側方傾斜部512,512とを有する。左の側方傾斜部512は、その上面が右に向かって下り傾斜し、左の側方傾斜部512上の遊技球11を中央傾斜部511に向けて誘導する。右の側方傾斜部512は、その上面が左に向かって下り傾斜し、右の側方傾斜部512上の遊技球11を中央傾斜部511に向けて誘導する。また、中央傾斜部511は、その中央が最も低くなるように、上に凹となる略円弧板状に形成され、左右端部から中央に向かって下り傾斜するとともに、僅かに後から前に向かって下り傾斜し、遊技球11を最も低い中央部に誘導するとともに、傾斜転動部51の前側に誘導して、遊技球11を傾斜転動部51から変動表示装置4の下側の遊技領域1aに落下させるようになっている。
また、傾斜転動部51の左右方向の中央、すなわち、中央傾斜部511の左右方向の中央の真下には、普通変動入賞装置9の始動入賞口91が配置されており、傾斜転動部51の中央部からほぼ真っ直ぐ前に向かって流下した場合に、始動入賞口91への入賞率が極めて高くなるが、通常は、傾斜転動部51の左右方向の傾斜に沿って斜め前方に遊技球11が流下し、始動入賞口91への入賞率が極めて高くなることはなく、転動部22を転動せずに流下した遊技球11よりも僅かに入賞率が高くなるようになっている。
なお、傾斜転動部51には、ワープ装置23を経由した遊技球11ではなく、変動表示装置4の左右もしくは下から障害釘等にぶつかって撥ねた遊技球11が進入するようになっている。また、傾斜転動部51の後には、回転部材30を覆うカバー部材70が、傾斜転動部51より高い位置に配置されており、上述のように撥ねた遊技球11が回転部材30より後方の後方転動部40に進入するのを抑制している。
誘導転動部52の中央部には、パチンコ遊技機100の前後方向に沿って第1の誘導溝521が形成されている。第1の誘導溝521の後方部分は、回転部材30の左右方向の中央部と上下に重なる位置に配置されるとともに、後から前に向かって下り傾斜するように形成され、回転部材30の中央部の第1の球導出口32,32から導出した遊技球11をパチンコ遊技機100の前後方向に沿って真っ直ぐ前に誘導するようになっている。
また、誘導転動部52の第1の誘導溝521の左右には、それぞれ、第1の誘導溝521から同じ間隔をあけるとともに、パチンコ遊技機100の前後方向にほぼ沿って第2の誘導溝522が形成されている。左の第2の誘導溝522の後方部分は、回転部材30の左右方向の左側の第2の球導出口33,33が設けられた位置と上下に重なる位置に配置されるとともに後から前に向かって下り傾斜するように形成され、回転部材30の左の第2の球導出口33,33から導出した遊技球11をパチンコ遊技機100の前後方向に沿って前に誘導するようになっている。
右の第2の誘導溝522の後方部分は、回転部材30の左右方向の右側の第2の球導出口33,33が設けられた位置と上下に重なる位置に配置されるとともに後から前に向かって下り傾斜するように形成され、回転部材30の右の第2の球導出口33,33から導出した遊技球11をパチンコ遊技機100の前後方向に沿って前に誘導するようになっている。
また、誘導転動部52の前部には、第1の誘導溝521及び左右の第2の誘導溝522を通過した遊技球11を更に前に流下させて、変動表示装置4の下の遊技領域1aに流下させる前部誘導部524が形成されている。前部誘導部524は、その中央が最も低くなるように上に凹となる円弧板状に形成されており、左右端部から中央に向かって下り傾斜する形状となっている。なお、前部誘導部524の左右の中央と、第1の誘導溝521の左右の中央とは一致しており、第1の誘導溝521を真っ直ぐ前に向かって流下した遊技球11は、前部誘導部524においても、真っ直ぐ前に向かって流下し、変動表示装置4の下方に設けられた普通変動入賞装置9の始動入賞口91の真上に遊技球11を流下させるようになっている。すなわち、第1の誘導溝521の直下方に位置する部位に前記始動入賞口91が配設されている。また、誘導転動部52の方が傾斜転動部51より下にあり、下方の始動入賞口91により近い位置に配置されている。従って、回転部材30の第1の球導出口32,32から導出された遊技球11は、第1の誘導溝521を通って極めて高い確率で、始動入賞口91に入賞するようになっている。
また、第2の誘導溝522を流下した遊技球11は、前部誘導部524の中央より左側もしくは右側を流下することにより、前部誘導部524上で右から中央もしくは左から中央に向かって僅かに斜めに前部誘導部524から変動表示装置4の下の遊技領域1aに流下する。従って、第2の誘導溝522を流下した遊技球11は、普通変動入賞装置9の中央部の始動入賞口91となる部分の真上よりは、左右にずれた位置を流下するので、僅かに始動入賞口91への入賞率は高められるが、第1の誘導溝521を流下した遊技球11よりは、明らかに低い入賞率となっている。すなわち、第1の球導出口32,32から導出された遊技球11と、第2の球導出口33,…から導出された遊技球11とでは、始動入賞口への入賞する入賞率が相互に異なるものとされている。
なお、前方転動部50の上段の傾斜転動部51と、下段の誘導転動部52との前には、前面構成部材20の取付基板25の一部がこれらの前部を覆うように配置されているが、下段の誘導転動部52の前部誘導部524から流下される遊技球11の通路となる部分には、遊技球用開口部28が形成されている。
以上のようなパチンコ遊技機100において、遊技領域1a内に遊技球11を射出した場合には、射出された遊技球11のうちの変動表示装置4の鎧部24の上部の中央部に達したものの一部がワープ装置23の流入口231に流入する。
そして、ワープ装置23に流入した遊技球11は、遊技球流下路232を通って流出口233から転動部22の左端部に配置された連絡流路60の前端部に流出する。
連絡流路60の前端部に流出した遊技球11は、連絡流路60に沿って左右に繰り返し曲がりながら、転動部22の左端部を前部から後部に移動する。この際には、左右に繰り返し曲がりながら遊技球11が流下することにより、興趣の高い流下態様となる。左右に繰り返し曲がることにより、遊技球11の流下速度が低下し、遊技球11の流下勢が減少するとともに、左右に繰り返し曲がる遊技球11に遊技者の視線を引き付け、遊技者にワープ装置23により転動部22に遊技球11が流下したことを認識させ易い状態にできる。
そして、連絡流路60の後端部に至った遊技球11は、回転部材30の右側に形成された球導入口31とは反対側の後方転動部40の左端部に落下し、後方転動部40の後部流路41を左から右に長い距離に渡って流下することになる。すなわち、ワープ装置23の流出口233から回転部材30の球導入口31までの遊技球11の流下経路を転動部22の面積を有効に使って長くすることができる。従って、長い期間遊技球11の流下を遊技者に見せることができ、遊技者の興趣および始動入賞への期待感を向上させられる。
そして、後部流路41を流下した遊技球11は、回転部材30の球導入口31が配置された左右位置に前後に隣接する導入待機部42に滞留する。この際に、回転部材30の回転により球導入口31が導入待機部42に臨む位置(前)に達すると、導入待機部42に滞留した遊技球11が導入待機部42から球導入口31を通って、回転部材30内に導入される。
この際には、回転部材30の基本形状が端部側の径が短く中央部の径が長くなっているので、回転部材30の端部側に形成された球導入口31から流入した遊技球11は、回転部材30内で回転部材30内面の傾斜に沿って左右方向の中央部に向かって転動し、更に流下勢が衰えるまで、回転部材30の中央部から導入された端部側とは逆側の端部側に向かって転動する。遊技球11は、その後、逆方向に、回転部材30の内面に沿って回転部材30の中央部に向かって転動する。すなわち、回転部材30内で遊技球11は、基本的に振り子のように左右への移動を繰り返すとともに、回転部材30の回転に対して回転部材30の下側に留まろうとして回転することになる。
しかし、回転部材30内面には、上述の膨出部39,39や段差331,332や第1の球導出口32、2や第2の球導出口33,…が形成されているので、これにより上述の遊技球11の左右への往復移動が乱されて、遊技球11の転動態様が複雑な転動態様となる。このような回転部材30内における遊技球11の転動態様は、透明もしくは半透明のカバー部材70と、透明もしくは半透明の回転部材30とを通して遊技者が視認可能となっている。
従って、回転部材30内での遊技球11の転動態様が遊技者の興趣を高めるとともに、第1の球導出口32,32から遊技球11が導出されるという期待感を高めることができる。
また、導入待機部42は、複数の遊技球11が待機可能となっており、更に、導入待機部42に複数の遊技球11が待機した場合には、導入待機部42に球導入口31が臨んだ場合に、一度に複数の遊技球11が回転部材30内に導入可能となっている。
そして、複数の遊技球11が回転部材30内に導入された場合には、上述ような遊技球11の転動態様に、遊技球11同士の干渉による転動態様が加わって更に複雑な転動態様となり、更に遊技者の興趣と期待感を高めることができる。
そして、回転部材30の回転により第1の球導出口32,32が下を向いた場合には、回転部材30の内面の傾斜により遊技球11が第1の球導出口32,32に誘導され、第1の球導出口32,32から遊技球11が導出される確率が高くなる。
また、回転部材30の回転により第2の球導出口33,…が下を向いた場合には、上述のような膨出部39及び段差331,332を有する回転部材30の内面の傾斜等により遊技球11が第2の球導出口33,…に誘導され、第2の球導出口33,33から遊技球11が導出される確率が高くなる。
そして、この例では、回転部材30の回転方向に90度ずつ、ずれて第1の球導出口32,32と第2の球導出口33,…とが配置されているので、回転部材30が90度回転する度に、第1の球導出口32から遊技球11が導出されて始動入賞率が高められるという遊技者の期待感が増減することになり、興趣を高めることができる。
そして、遊技球11が回転部材30の第1の球導出口32,32から導出された場合には、回転部材30の前方の前方転動部50の下段の誘導転動部52の第1の誘導溝521に遊技球11が流下し、第1の誘導溝521に誘導されて、遊技球11は、左右にほとんど振れることなく、ほぼ真っ直ぐ変動表示装置4の下方の遊技領域1aの普通変動入賞装置9の始動入賞口91に向かって流下し、高い確率で始動入賞口91に入賞する。
一方、遊技球11が回転部材30の第2の球導出口33,…から導出された場合には、回転部材30の前方の前方転動部50の下段の誘導転動部52の第2の誘導溝522に遊技球11が流下し、第2の誘導溝522に誘導された、遊技球11は、変動表示装置4の下方の遊技領域1aの普通変動入賞装置9の始動入賞口91から左右にずれた位置に流下し、第1の球導出口32,32から導出された場合に比較して始動入賞口91への入賞率が低いものとなる。
すなわち、始動入賞率は、遊技球11が回転部材30から導出された際に決定されることになり、遊技者の興趣を、ワープ装置23から転動部22への遊技球11の流出から回転部材30への遊技球11の導入を経て回転部材30からの遊技球11の導出まで維持することができる。また、回転部材30内での遊技球11の転動態様により、遊技者の興趣や期待感を高めることができる。
なお、回転部材30は、基本的に常時等速度で回転するように構成されているが、例えば、機械的もしくは電気的制御により、第1の球導出口32、第2の球導出口33の少なくとも一方から遊技球11が導出されるタイミングとなる導出箇所となった場合、例えば、第1の球導出口32や第2の球導出口33が下方を向いた場合に、回転部材30の回転を一旦停止(例えば、0.5秒停止)するようにしても良い。このようにすれば、回転部材30内部に導入された遊技球11を比較的短時間で確実に導出することができる。
また、回転部材30の球導入口31が後方転動部40の導入待機部42の臨む回転位置となり、回転部材30内に遊技球11を導入可能となった場合に、回転部材30の回転を一旦停止(例えば、0.5秒停止)するようにしても良い。このようにすれば、回転部材30の球導入口31が導入待機部42を通過しても導入待機部42に待機する遊技球11が回転部材30内に導入されずに、また、回転部材30が一回転する間待機するような事を防止することができる。
以上のようなパチンコ遊技機100は、前記転動部22に、左右方向に回転軸が設定され、内部に遊技球11を流入可能な空間が形成される回転部材30を設け、回転部材30は、転動部22を転動する遊技球11を内部に導入する球導入口31と、内部の遊技球を導出可能であるとともに、導出された遊技球が前記始動入賞口(普通変動入賞装置9)へ入賞する入賞率を相互に異ならせるように形成された複数の球導出口(第1の球導出口32、第2の球導出口33)とを備え、回転部材30の回転により、当該回転部材30内部に導入された遊技球11を前記複数の球導出口のうちの何れかの球導出口に振り分けて導出させるようにしている。
従って、回転部材30の内部に遊技球11を導入する構成であり、従来にない斬新な遊技球11の流下態様(転動態様)を形成でき、興趣を向上させることができる。すなわち、回転部材30内において、遊技球11は、回転部材30内へ流入した際の流下勢と、回転部材30の回転とに基づいて、回転部材30内を転動してから回転部材30外に導出されることになり、回転部材30内に流入する遊技球11毎に多彩な転動態様を取ることになり、見ている遊技者の興趣を向上することができる。
また、回転部材30内部に遊技球11が導入された場合でも、遊技球11が導出する球導出口(第1の球導出口32、第2の球導出口33)に応じて始動入賞率が変化するので、遊技者の興味が回転部材30に遊技球11が導入するか否かだけに集中せず、回転部材30への遊技球11の導入態様の他、導出態様にも遊技者の興味を引き付けることができ、興趣を向上させることができる。
また、前記転動部22は、回転部材30を挟んで、後方側に後方転動部40と、前方側に前方転動部50とを含み、後方転動部40を転動する遊技球11を前記球導入口31から当該回転部材30内部に導入して、該導入された遊技球11を前記球導出口(第1の球導出口32、第2の球導出口33)から前方転動部50に導出するように構成されている。従って、後方転動部40と前方転動部50との間に回転部材30が配置され、後方転動部40から回転部材30に流入した遊技球11が、回転部材30から前方転動部50に流出し、前方転動部50に流入した遊技球11が、変動表示装置4からそれより下方の遊技領域1aに流下することになる。
従って、回転部材30を転動部22に効率よく配設することが可能となるとともに、回転部材30への遊技球11の導入及び導出を後から前に向かって確実に行うことができる。
また、回転部材30は、筒状に構成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように構成され、球導入口31を当該回転部材30における左右方向の何れか一方の端部側に形成し、球導出口として、前記中央部に形成される第1の球導出口32と、該第1の球導出口32とは回転方向に所定間隔を設けて形成されるとともに該第1の球導出口32よりも端部側に形成された第2の球導出口33とを備えている。従って、筒状に構成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなっている回転部材30の端部側の球導入口31から流入した遊技球11は、回転部材30の回転に伴って回転部材30の回転方向(周方向)に沿って転動するとともに、回転部材30の径の変化に基づく内面の傾斜により左右に転動することになる。そして、左右に転動する遊技球11は、回転部材30中央部の第1の球導出口32,32が下方を向いた際に、回転部材30の中央部の第1の球導出口32,32上に至ると、第1の球導出口32,32から導出される。一方、第1の球導出口32,32より回転部材30の端部側に形成された第2の球導出口33,…が下方を向いた際に、遊技球11が回転部材30の第1の球導出口32,32より端部側の第2の球導出口33,…上に至ると、第2の球導出口33,…から導出される。従って、遊技球11を第1の球導出口32,32から導出される場合と、第2の球導出口33,…から導出される場合とに確実に振り分けることができる。
また、球導入口31及び球導出口により回転部材30への遊技球11の導入及び導出を確実に行うことが可能となる。また、第1の球導出口32,32が回転部材30の中央部にあり、第2の球導出口33,…が第1の球導出口32,32より端部側にあるので、それぞれ左右位置が異なる第1の球導出口32,32及び第2の球導出口33,…の各々から導出された遊技球11の始動入賞率を確実かつ効率よく異ならせることができる。
前方転動部50は、第1の球導出口32,32から導出する遊技球11を流下誘導する第1の誘導溝521と、第2の球導出口33,…から導出する遊技球11を流下誘導する第2の誘導溝522と、を有する誘導転動部52を備え、第1の誘導溝521の直下方に位置する部位に前記始動入賞口91(普通変動入賞装置9)が配設されている。
従って、第1の球導出口32,32から導出する遊技球11を流下誘導する第1の誘導溝521と、第2の球導出口33,…から導出する遊技球11を流下誘導する第2の誘導溝522とにより、第1の球導出口32,32および第2の球導出口33,…の各々から導出された遊技球11の始動入賞率を確実かつ効率よく異ならせることができるとともに、第1の誘導溝521の直下方に位置する部位に前記始動入賞口91が配設されているので、第1の球導出口32,32から導出された遊技球11の始動入賞率を確実に高めることができる。
第2の球導出口33,…は、前記回転部材30の中央部を挟んで、その左右に各々形成されているので、左右の第2の球導出口33,…の何れでも遊技球11が導出可能なことにより、遊技球11の導出態様が多彩化して興趣が向上する。
また、回転部材30の左右にそれぞれ第2の球導出口33,…を形成することにより、遊技球11の導出効率を高めることができる。これにより、長い間、回転部材30の内部に遊技球11が停留することを防止することができる。
また、第1の球導出口32,32から導出される遊技球の始動入賞率が、第2の球導出口33,…から導出される遊技球11の始動入賞率より高くなるような構成の場合に、中央部に配置される第1の球導出口32,32に対して、左右にそれぞれ第2の球導出口33,…を形成することで、例えば、第1の球導出口32,32の2倍となる数の第2の球導出口33,…を形成することにより、第1の球導出口32,32からの遊技球11の導出率を抑えることができる。これにより始動入賞率が余りにも高くなることで遊技者と遊技店との間の利益バランスが崩れることを防止できる。
また、前方転動部50は、上下段に区画されて形成され、前方転動部50の上段は、左右方向中央に向かって傾斜するとともに前方側に傾斜して、回転部材30の前方側において遊技球11が転動可能な傾斜転動部51を構成する一方、前方転動部50の下段は、前記誘導転動部52を構成する。
従って、前方転動部50に上段の傾斜転動部51と、下段の誘導転動部52を設けることで、転動部22での遊技球11の転動態様をより多彩化でき興趣を向上させることができる。前方転動部50の下段に誘導転動部52を備えたので、より始動入賞口91の近い位置で遊技球11を誘導することが可能となる。これにより、誘導転動部52の第1の誘導溝521により遊技球11をより高い確率で始動入賞口に入賞させることが可能となり、第1の球導出口32,32から導出されるか、第2の球導出口33,…から導出されるかにより、始動入賞率をより明確に異ならせることができる。
また、傾斜転動部51と誘導転動部52とが上下に別れているので、誘導転動部52での遊技球11の誘導を邪魔することなく、傾斜転動部51で多彩に遊技球11が転動可能である。
また、変動表示装置4は、当該変動表示装置4の周囲の遊技領域1aを流下する遊技球11が流入する流入口231と、該流入口231から流入した遊技球11を、遊技球流下路232を介して前記転動部22(後方転動部40)に流出させる流出口233と、を備えたワープ装置23を備え、該流出口233を前記球導入口31とは反対の回転部材30の端部側に配設するように構成し、後方転動部40は、流出口233から流出した遊技球11を球導入口31まで誘導するように該球導入口31側に傾斜している。
従って、ワープ装置23により多数の遊技球11を転動部22に集めることができるとともに、転動部22に流入した遊技球11を球導入口31まで確実かく効率よく誘導することができる。また、該流出口233を球導入口31とは反対の回転部材30の端部側に配設するように構成したので、流出口233から出た遊技球11が球導入口31まで移動する経路を長くすることができ、その間の遊技球11の動きを遊技者に見せることができ、期待感を高めることができるとともに興趣が向上する。
本発明の遊技機は、前記例のパチンコ遊技機100に限られるものではなく、様々に応用可能であるが、例えば、前記例では、回転部材30の上部をカバー部材70で覆うことにより、前方転動部50の上段の傾斜転動部51上を転動する遊技球11は、回転部材30に接触することがなかったが、以下に示す第2実施形態のパチンコ遊技機100のようにカバー部材70を設けないことにより、傾斜転動部51上を転動する遊技球11が回転部材30の外周に接触するようにしても良い。すなわち、傾斜転動部51は、当該傾斜転動部51の後端部側に、遊技球11が回転部材30の外周部に接触可能に該回転部材30に向かって傾斜する後方傾斜部514を形成し、後方傾斜部514において、遊技球11が回転部材30の外周部へ接触することで、遊技球11の流下態様が変化するように構成しても良い。
例えば、図8(A)、(B)、(C)に示す転動部22は、第2実施形態のパチンコ遊技機100を示すもので、第2実施形態のパチンコ遊技機100は、第1実施形態とほぼ同様のパチンコ遊技機100において、カバー部材70を取り除くとともに、前方転動部50の上段の傾斜転動部51の一部の形状を変更するとともに、回転部材30の一部の形状を変更したものである。以下に、第2実施形態のパチンコ遊技機100の第1実施形態と異なる部分を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態においては、転動部22に回転部材30を覆うカバー部材70が設けられておらず、前方転動部50の上段の傾斜転動部51上を転動する遊技球11が回転部材30の外周部に接触可能となっている。
なお、回転部材30は、第1実施形態と同様に、球導入口31及び第1の球導出口32,32と第2の球導出口33,…とを備えるととともに、外周形状が左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように構成され、回転部材30の外側の左右の第2の球導出口33,…の間となる部分には、湾曲して凹んだ状態の窪み部38(回転部材30の内側では膨出部39となる)が形成されている。なお、この窪み部38は、その中央部、すなわち、回転部材30の中央部にあたる部分が最も凹んだ状態となっている。
また、回転部材30の外周部の窪み部38には、回転部材30の回転方向の後部となり、かつ、回転部材30の中央部となる部分に突起部381が形成されており、突起部381は、回転部材30が回転した場合に、転動部22の他の部材に接触しない範囲で、回転部材30の外側に向けて突出した状態となっている。
傾斜転動部51は、第1実施形態と同様に、左右方向の中央部に形成された中央傾斜部511と、中央傾斜部511の左右側方に隣接してそれぞれ形成された左右の側方傾斜部512,512とを有する。そして、側方傾斜部512,512の後側縁には、側方傾斜部512,512上を転動する遊技球11が回転部材30に接触するのを抑止するようにリブ513が上に向かって突出するとともに、側方傾斜部512,512の回転部材30側の後縁部に沿って形成されている。
また、中央傾斜部511は、第1実施形態と同様に、その中央部が最も低くなるように、上に凹となる略円弧板状に形成され、左右端部から中央に向かって下り傾斜するとともに、僅かに後から前に向かって下り傾斜しているが、中央傾斜部511の後端部側に、第1実施形態と異なり、上面が僅かに前から後、すなわち、回転部材30に向かって下り傾斜している後方傾斜部514が形成されている。
従って、傾斜転動部51の中央傾斜部511の後端部側に設けられた後方傾斜部514上に遊技球11が載った状態では、遊技球11は、中央傾斜部511の上面の傾斜により中央傾斜部511の中央側に転動(誘導される)するとともに、傾斜転動部51の後の回転部材30側に向かって転動する状態(誘導される状態)となる。
ここで、回転する回転部材30の外周部の窪み部38でない部分、すなわち、回転部材30の左右端部から徐々に中央部に向かって径が大きくなる形状に基づいて突出した状態の部分が、傾斜転動部51側(前側)を向いている状態では、図8(B)に示すように、中央傾斜部511の後方傾斜部514上に転動した遊技球11は、突出した状態の回転部材30の中央部分により前に押し出される状態となり、遊技球11は、中央傾斜部511上面の後端部の後に向かって下り傾斜した部分から、中央傾斜部511上面の後方傾斜部514より前の前に向かって下り傾斜した部分に押し出されて、中央傾斜部511の傾斜に沿って中央傾斜部511の前側に転動するとともに、中央側に向かって転動することにより、斜めに転動しながら中央傾斜部511の前側に転動する。この場合には、必ずしも、遊技球11が下方の普通変動入賞装置9の始動入賞口91の真上に流下する可能性が高くないとともに、斜めに流下する可能性が高いので、始動入賞口91への入賞率はあまり高くならない。
一方、回転する回転部材30の外周部の窪み部38の部分、すなわち、回転部材30の中央が最も凹んだ状態の部分が、傾斜転動部51側(前側)を向いている状態では、図8(C)に示すように、中央傾斜部511の後方傾斜部514上に転動した遊技球11は、後方傾斜部514の上面の中央が低くなるように傾斜し、かつ、回転部材30側に下り傾斜した上面と、回転部材30の中央が最も凹むようになった窪み部38の外面に案内されて、遊技球11が中央傾斜部511の後方傾斜部514上面において、中央傾斜部511の左右方向の中央側、すなわち、前方転動部50及び傾斜転動部51の中央側に誘導される。すなわち、回転部材30の外周部における第2の球導出口33,…の近傍には窪み部38が形成され、回転部材30の窪み部38により後方傾斜部514の遊技球11を該後方傾斜部514の左右方向中央部に誘導可能となっている。
そして、回転部材30が回転すると、回転部材30の上述の中央部が突出した部分が傾斜転動部51側(前側)を向いた状態となり、回転部材30の外周の中央部が突出する部分により遊技球11が中央傾斜部511の前側に押し出され、上述の場合と同様に中央傾斜部511の前側から下方の遊技領域1aに落下する。この際には、前方転動部50の中央部、ずなわち、傾斜転動部51及び中央傾斜部511の中央部から遊技球が落下することになる。この際に、前方転動部50の中央部、すなわち、後方傾斜部514、傾斜転動部51及び中央傾斜部511の中央部の下方に始動入賞口91があるので、始動入賞率が高くなるが、回転部材30の中央が突出した外周面は、必ずしも真っ直ぐ前方を向いた平面ではないので、遊技球11を斜め前方に押し出す可能性もあり、必ずしも、始動入賞率を極めて高くすることはできない。
そこで、第2実施形態においては、回転部材30の中央部の窪み部38の部分で、かく、窪み部38の回転方向の後部に当る部分に前記突起部381が形成されている。突起部381の外面、特に、中央傾斜部511の後方傾斜部514の中央部分で滞留する遊技球11に接触する部分が、左右方向に沿って真っ直ぐとなっており、遊技球11を真っ直ぐ前方に押し出すようになっている。なお、突起部381の遊技球11に接触する外面は、左右方向に沿って真っ直ぐとなっていれば、前後方向や上下方向に湾曲していても良いし、平面であっても良い。
この突起部381により、上述のように回転部材30の窪み部38により、中央傾斜部511上面の後端部側に設けられた後方傾斜部514の中央部に誘導させられた遊技球11は、回転部材30が回転することにより、窪み部38の回転方向の後部に設けられた突起部381により真っ直ぐ前方に押し出され、中央傾斜部511(後方傾斜部514)の中央部からその真下にある普通変動入賞装置9の始動入賞口91の真上に流下し、極めて高い入賞率で始動入賞することになる。すなわち、傾斜転動部51上の遊技球の転動態様と、中央が突出する部分や窪み部38や突起部381を有する回転部材30の回転位置とにより、傾斜転動部51上を転動する遊技球11の始動入賞率が大きく変化することになり、上述の回転部材30内に導入された遊技球11の始動入賞率の変化と合わせて、遊技者の興趣と始動入賞への期待感を更に高めることができる。
なお、回転部材30の窪み部38、すなわち、窪み部38の左右側部にそれぞれ形成された第2の球導出口33,…が前を向いた状態に回転する際に、傾斜転動部51の中央傾斜部511の後端部に設けられた後方傾斜部514に遊技球11があると、遊技球11が窪み部38により傾斜転動部51(後方傾斜部514)の中央に誘導され、その後に、回転部材30の第2の球導出口33,…が前を向いた状態から下を向いた状態に回転する際に、遊技球11が突起部381(突起部381が無いものとすれば、突起部381より更に回転方向の後の回転部材30の中央部が突出した部分)により前方に押し出され、押し出された遊技球11が始動入賞口91に入賞する可能性が高くなる。一方、この際、すなわち、回転部材30の第2の球導出口33,…が前を向いた状態から下を向く状態に回転する際には、回転部材30内の遊技球11が第2の球導出口33から導出される可能性が高くなり、回転部材30内の遊技球11が始動入賞口91に入賞する可能性が低くなる。
また、逆に、回転部材30の中央部が突出する部分、すなわち、第1の球導出口32,32が前を向いた状態から下を向いた状態に回転する際には、未だ窪み部38が前を向いた状態となる直前なので、傾斜転動部51の中央傾斜部511上の遊技球11は、回転部材30の中央部が突出する部分に押し出され、傾斜転動部51上の遊技球11が始動入賞口91に入賞する確率は低くなる。しかし、回転部材30内の遊技球11は、第1の球導出口32,32が前を向いた状態から下を向いた状態となる際に、第1の球導出口32,32から導出される可能性が高くなり、回転部材30内の遊技球11が始動入賞口91に入賞する可能性が高まることになる。
以上のような第2実施形態のパチンコ遊技機100において、前記傾斜転動部51の後端部側に、遊技球11が回転部材30の外周部に接触可能に該回転部材30に向かって傾斜する後方傾斜部514を形成し、後方傾斜部514において、遊技球11が前記回転部材30の外周部へ接触することで、当該遊技球11の流下態様が変化するように構成したことにより、回転部材30がその内部における遊技球11の誘導機能(振り分け機能)以外に、外部の遊技球11の流下態様を変化させる機能を持つこととなり、複数の機能を効率よく発揮できる。
また、回転部材30の外周部に遊技球11が接触することで流下態様(転動態様)が変化するので、より多彩な遊技球11の流下態様を生じさせることができ興趣がより向上する。
また回転部材30の外周部における前記第2の球導出口33,…の近傍には窪み部38が形成され、回転部材30の窪み部38により後方傾斜部514の遊技球11を該後方傾斜部514の左右方向中央部に誘導可能としたことにより、傾斜転動部51の左右方向の中央部の下方に始動入賞口91があるものとすれば、回転部材30の外周部でも始動入賞口91に遊技球11を流下誘導できるので、遊技者の始動入賞への期待感を向上させることができる。
また、回転部材30の回転角度が、第2の球導出口33,…から遊技球11が導出可能な位置(第1の球導出口32,32から遊技球11の導出が不可能な位置)となった場合に、回転部材30の内部の遊技球11の導出に関しては始動入賞口91への入賞の期待感が低くなるが、この際には、第2の球導出口33,33の近傍の外周部の窪み部38が傾斜転動部51上の遊技球11を中央部に誘導した後に、回転部材30の窪み部38の回転方向の後側の部分が遊技球11を傾斜転動部51の中央部から前方に押し出す位置もしくはその近傍となるので、回転部材30の外周部においては、遊技球11を始動入賞口91へ流下誘導可能となるので、回転部材30の回転位置がどの位置でも遊技者の始動入賞への期待感を高めることができる。
なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、転動部を有するとともに、識別図柄を変動表示させる変動表示装置を有するものとすれば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の変動表示装置の下部の転動部を示す斜視図である。 前記転動部のカバー部材を取り除いた状態を示す斜視図である。 前記転動部の傾斜転動部等を取り除いた状態を示す斜視図である。 前記転動部の傾斜転動部等を取り除いた状態を示す斜視図である。 前記転動部の回転部材を示す図面である。 前記回転部材を示す図面である。 本発明の第2実施形態のパチンコ遊技機の転動部を示す図面である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
11 遊技球
100 パチンコ遊技機
22 転動部
23 ワープ装置
231 流入口
232 遊技球流下路
233 流出口
30 回転部材
31 球導入口
32 第1の球導出口(球導出口)
33 第2の球導出口(球導出口)
38 窪み部
4 変動表示装置
40 前方転動部
50 後方転動部
51 傾斜転動部
52 誘導転動部
514 後方傾斜部
521 第1の誘導溝
522 第2の誘導溝
9 普通変動入賞装置
91 始動入賞口

Claims (9)

  1. 遊技領域を形成する遊技盤に設けられ複数の図柄による変動表示ゲームを表示可能な表示部を有する変動表示装置と、該変動表示装置の下方の遊技領域に配設され遊技球の入賞に基づき前記変動表示ゲームの始動条件を付与可能な始動入賞口と、を備え、前記変動表示装置に、前記表示部の前面側において遊技球が転動可能であるとともに、該転動した遊技球が前記始動入賞口の上部に流下可能な転動部を形成するようにした遊技機において、
    前記転動部に、左右方向に回転軸が設定され、内部に遊技球を流入可能な空間が形成される回転部材を設け、
    前記回転部材は、
    前記転動部を転動する遊技球を内部に導入する球導入口と、
    内部の遊技球を導出可能であるとともに、導出された遊技球が前記始動入賞口へ入賞する入賞率を相互に異ならせるように形成された複数の球導出口と、
    を備え、
    前記回転部材の回転により、当該回転部材内部に導入された遊技球を前記複数の球導出口のうちの何れかの球導出口に振り分けて導出させるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記転動部は、前記回転部材を挟んで、後方側に後方転動部と、前方側に前方転動部とを含み、
    前記後方転動部を転動する遊技球を前記球導入口から前記回転部材内部に導入して、該導入された遊技球を前記球導出口から前記前方転動部に導出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記回転部材は、
    筒状に構成されるとともに左右方向の両端部から中央部に向かって径が徐々に大きくなるように構成され、
    前記球導入口を当該回転部材における左右方向の何れか一方の端部側に形成し、
    前記球導出口として、前記中央部に形成される第1の球導出口と、該第1の球導出口とは回転方向に所定間隔を設けて形成されるとともに該第1の球導出口よりも端部側に形成された第2の球導出口とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記前方転動部は、前記第1の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第1の誘導溝と、前記第2の球導出口から導出する遊技球を流下誘導する第2の誘導溝と、を有する誘導転動部を備え、
    前記第1の誘導溝の直下方に位置する部位に前記始動入賞口が配設されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記第2の球導出口は、前記回転部材の中央部を挟んで、その左右に各々形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記前方転動部は、上下段に区画されて形成され、
    前記前方転動部の上段は、左右方向中央に向かって傾斜するとともに前方側に傾斜して、前記回転部材の前方側において遊技球が転動可能な傾斜転動部を構成する一方、
    前記前方転動部の下段は、前記誘導転動部を構成することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  7. 前記傾斜転動部の後端部側に、遊技球が前記回転部材の外周部に接触可能に該回転部材に向かって傾斜する後方傾斜部を形成し、
    前記後方傾斜部において遊技球が前記回転部材の外周部へ接触することで、当該遊技球の流下態様が変化するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記回転部材の外周部における前記第2の球導出口の近傍には窪み部が形成され、
    前記回転部材の窪み部により前記後方傾斜部の遊技球を該後方傾斜部の左右方向中央部に誘導可能としたことを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記変動表示装置は、当該変動表示装置の周囲の遊技領域を流下する遊技球が流入する流入口と、該流入口から流入した遊技球を、遊技球流下路を介して前記後方転動部に流出させる流出口と、を備えたワープ装置を備え、該流出口を前記球導入口とは反対の回転部材の端部側に配設するように構成し、
    前記後方転動部は、前記流出口から流出した遊技球を前記球導入口まで誘導するように該球導入口側に傾斜していることを特徴とする請求項3〜8の何れか1項に記載の遊技機。
JP2003287588A 2003-08-06 2003-08-06 遊技機 Expired - Fee Related JP4064318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287588A JP4064318B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287588A JP4064318B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 遊技機

Related Child Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007224085A Division JP4521432B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 遊技機
JP2007300487A Division JP4521437B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 遊技機
JP2007300495A Division JP4521438B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005052473A true JP2005052473A (ja) 2005-03-03
JP4064318B2 JP4064318B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=34366532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003287588A Expired - Fee Related JP4064318B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4064318B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289472A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008295697A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2010035717A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機の盤面部品
JP2010259858A (ja) * 2010-08-26 2010-11-18 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP2010259857A (ja) * 2010-08-26 2010-11-18 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP2012040345A (ja) * 2010-12-27 2012-03-01 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2013111145A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Sophia Co Ltd 遊技機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289472A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008295697A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2010035717A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機の盤面部品
JP2010259858A (ja) * 2010-08-26 2010-11-18 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP2010259857A (ja) * 2010-08-26 2010-11-18 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP2012040345A (ja) * 2010-12-27 2012-03-01 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2013111145A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Sophia Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4064318B2 (ja) 2008-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4767911B2 (ja) 遊技機
JP2006280624A (ja) 弾球遊技機及び遊技部品
JP4064318B2 (ja) 遊技機
JP2007252536A (ja) 遊技機
JP2008228975A (ja) 遊技球の振分部材、遊技球の振分装置および遊技機
JP2003290468A (ja) 球遊技機
JP4521438B2 (ja) 遊技機
JP4521437B2 (ja) 遊技機
JP4521432B2 (ja) 遊技機
JP2006325805A (ja) 遊技機
JP2006325801A (ja) 弾球遊技機
JP2020036834A (ja) 遊技球振分装置
JP2006254996A (ja) 遊技機
JP2012147947A (ja) 遊技機
JP2003230671A (ja) 弾球遊技機
JP2005087370A (ja) 弾球遊技機用遊技部品
JP5469640B2 (ja) 遊技機
JP2010259728A (ja) 遊技機
JP3890616B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP4530251B2 (ja) 弾球遊技機用遊技部品
JP4614418B2 (ja) 弾球遊技機用遊技部品
JP4587275B2 (ja) 弾球遊技機用遊技部品
JP4530253B2 (ja) 弾球遊技機用遊技部品
JP2008132139A (ja) 弾球遊技機
JP2006149639A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees