JP2008132139A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化した画像表示装置等を備えた弾球遊技機において、その遊技領域面をより有効に活用することができる遊技板を備えた弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技領域面8を有した遊技板3と、遊技領域面に向けて遊技球を発射する発射装置200と、発射装置から発射された遊技球を遊技領域面に誘導する遊技板に形成された誘導路301とを備え、誘導路は遊技板の表面側に設けられた表面側通路310と遊技板の表面側より背面側に設けられた背面側通路320により形成されると共に、誘導路の背面側通路の少なくとも一部は遊技領域面により覆われ、表面側通路と背面側通路との間を遊技球が通過可能とする連通部330を備える。
【選択図】図3
【解決手段】遊技領域面8を有した遊技板3と、遊技領域面に向けて遊技球を発射する発射装置200と、発射装置から発射された遊技球を遊技領域面に誘導する遊技板に形成された誘導路301とを備え、誘導路は遊技板の表面側に設けられた表面側通路310と遊技板の表面側より背面側に設けられた背面側通路320により形成されると共に、誘導路の背面側通路の少なくとも一部は遊技領域面により覆われ、表面側通路と背面側通路との間を遊技球が通過可能とする連通部330を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に遊技領域面を有効に活用することができる弾球遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の弾球遊技機は、当否判定用の入球領域に遊技球が入球する等の判定条件の成立に起因して当たり外れが判定される。その判定結果が当たりである場合に「大当たり」と称される所定の当たり遊技(特別遊技状態)を適宜回数(所定回数のラウンド)に亘り実行している。そこで、遊技者は賞球を獲得することができる。
一般に、弾球遊技機において、遊技領域の中央部に画像表示装置を設け、判定図柄(特別図柄)を表示して遊技の当否判定結果を報知するほか、同判定図柄を用いたリーチ等の遊技上の演出も表示している。近年では、ROM等の各種メモリーの集積度が増大したことにより、表示可能な画像のデータ量は飛躍的に増加し、同時にCPUの演算性能も格段に向上した。そのため、複雑な表示データにより以前にも増して興趣ある画像の生成が可能となった。このような弾球遊技機において、複雑かつ精密な遊技画像を表示するため、ますます画像表示装置の表示領域は大型化している。
従来の弾球遊技機によると、遊技板の遊技領域上に薄板状金属枠を立設して、遊技球を誘導する通路を形成していた(例えば、特許文献1等参照)。ところが、遊技板上の遊技領域の大きさには制約がある。既に画像表示装置の大型化により遊技領域上の利用可能な領域は大幅に減少している。このため、遊技球の進路を変える遊技釘、風車等の役物、入賞口の設置が困難になりつつある。これでは、遊技領域を流下する遊技球の進路を考えて遊技球の弾発発射を調節するという弾球遊技機本来の楽しみ方を減殺しかねない。
もはや、特許文献1等に示すような既存の遊技板に用いられている誘導通路の構成により大型化した画像表示装置に対応することは限界に近づいている。そこで、画像表示装置の大型化に対応して遊技領域面をより有効に活用可能できる新たな方法が望まれている。
特開2005−185401号公報
本発明は、上記状況に鑑み提案されたものであり、画像表示装置等の大型化に対応すべく遊技領域面をより有効に活用することができる遊技板を備えた弾球遊技機を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域面を有した遊技板と、前記遊技領域面に向けて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域面に誘導する前記遊技板に形成された誘導路とを備えた弾球遊技機において、前記誘導路は前記遊技板の表面側に設けられた表面側通路と前記遊技板の表面側より背面側に設けられた背面側通路により形成されると共に、前記誘導路の前記背面側通路の少なくとも一部は前記遊技領域面により覆われ、前記表面側通路と前記背面側通路との間を遊技球が通過可能とする連通部が形成されていることを特徴とする弾球遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記誘導路が、前記発射装置から発射された遊技球を、前記背面側通路を介して前記表面側通路から前記遊技領域面に誘導することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記表面側通路に前記発射装置から発射された遊技球を受け入れる遊技球入口部が形成されていると共に、前記背面側通路に遊技球を前記遊技領域に放出する遊技球出口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
請求項4の発明は、前記背面側通路が、遊技球の直径以上の深さからなる背面側溝部を前記遊技板に形成すると共に、前記背面側溝部の内底面を覆う内底板面部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項5の発明は、前記表面側通路が、前記背面側溝部に設けられた前記内底板面部と同一平面を有した表面側溝部で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項6の発明は、前記表面側溝部の少なくとも一部は前記遊技領域面内に形成されていると共に、前記表面側溝部の下方の遊技領域面に遊技球を誘導する傾斜部が備えられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機に係る。
請求項7の発明は、前記背面側通路から前記表面側通路へ遊技球を移行させる傾斜移行帯が前記連通部に備えられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項1の発明に係る弾球遊技機によると、遊技球が流下可能な遊技領域面を有した遊技板と、前記遊技領域面に向けて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域面に誘導する前記遊技板に形成された誘導路とを備えた弾球遊技機において、前記誘導路は前記遊技板の表面側に設けられた表面側通路と前記遊技板の表面側より背面側に設けられた背面側通路により形成されると共に、前記誘導路の前記背面側通路の少なくとも一部は前記遊技領域面により覆われ、前記表面側通路と前記背面側通路との間を遊技球が通過可能とする連通部が形成されているため、遊技領域面をより有効に活用することができる遊技板を備えた弾球遊技機とすることができる。
請求項2の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1の発明において、前記誘導路が、前記発射装置から発射された遊技球を、前記背面側通路を介して前記表面側通路から前記遊技領域面に誘導するため、背面側通路から表面側通路へ進行する遊技球が受ける抵抗を少なくすることができる。
請求項3の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1又は2の発明において、前記表面側通路に前記発射装置から発射された遊技球を受け入れる遊技球入口部が形成されていると共に、前記背面側通路に遊技球を前記遊技領域に放出する遊技球出口部が形成されているため、連通部における背面側通路から表面側通路へ進行する遊技球が受ける抵抗を少なくすることができる。
請求項4の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし3のいずれか1項の発明において、前記背面側通路が、遊技球の直径以上の深さからなる背面側溝部を前記遊技板に形成すると共に、前記背面側溝部の内底面を覆う内底板面部を備えているため、背面側通路を容易に形成すると共に遊技板面の背面側の構造を簡素化できる。併せて、遊技板の背面側に取り付けられる他の部材の配置も容易となる。
請求項5の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし4のいずれか1項の発明において、前記表面側通路が、前記背面側溝部に設けられた前記内底板面部と同一平面を有した表面側溝部で形成されているため、背面側通路を経て表面側通路を進行する遊技球が受ける抵抗を極めて少なくすることができる。
請求項6の発明に係る弾球遊技機によると、請求項4又は5の発明において、前記表面側溝部の少なくとも一部は前記遊技領域面内に形成されていると共に、前記表面側溝部の下方の遊技領域面に遊技球を誘導する傾斜部が備えられているため、表面側通路に到達した遊技球は、表面側溝部から容易に遊技領域面へ転動、流下可能となる。
請求項7の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし4のいずれか1項の発明において、前記背面側通路から前記表面側通路へ遊技球を移行させる傾斜移行帯が前記連通部に備えられているため、遊技領域面のいっそうの有効活用が可能となる。加えて、遊技球を遊技領域面上部側の所望の場所に的確に弾発、誘導することができ、弾球遊技機の操作の興趣も高まる。
以下添付の図面に基づきこの発明の好適な実施形態を説明する。
図1は第1実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は装飾枠の一部が開いた斜視図、図3は前面枠全体の正面図、図4は遊技板の正面図、図5は図4のX−X線における断面図、図6は図4のY−Y線における断面図、図7は連通部付近の拡大斜視図、図8は遊技板の背面側の分解斜視図、図9は第2実施例に係る遊技板全体の斜視図、図10は図9の傾斜移行帯付近の概略断面図、図11は第3実施例に係る誘導路の背面側通路を示す断面図、図12は第3実施例に係る誘導路の表面側通路を示す断面図、図13は第4実施例の背面側通路の断面図である。
図1は第1実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は装飾枠の一部が開いた斜視図、図3は前面枠全体の正面図、図4は遊技板の正面図、図5は図4のX−X線における断面図、図6は図4のY−Y線における断面図、図7は連通部付近の拡大斜視図、図8は遊技板の背面側の分解斜視図、図9は第2実施例に係る遊技板全体の斜視図、図10は図9の傾斜移行帯付近の概略断面図、図11は第3実施例に係る誘導路の背面側通路を示す断面図、図12は第3実施例に係る誘導路の表面側通路を示す断面図、図13は第4実施例の背面側通路の断面図である。
図1に示す弾球遊技機1(実施例ではパチンコ遊技機)においては、遊技板3の表側(遊技者側)に遊技球が流下する遊技領域面8が形成され、同遊技領域面8の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、普通電動役物である始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設される。表示装置9の左側には普通図柄変動開始用ゲート19、その下方に第1袖入賞口23と第2袖入賞口25、さらには大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記の種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞球として払い出される。また、所定条件で判定結果が当たり(この実施例では大当たり)となると、所定の特別遊技状態となって大入賞口15が開放され、遊技球が入賞しやすい状態となる。また、普通図柄変動開始用ゲート19の検出信号により取得される普通図柄の当たり外れに関係する数値が所定値となった場合、始動入賞口10が拡大開放状態となる。
遊技板3の前面側には払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、この上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36、上部スピーカ37、下部スピーカ38、遊技操作部材(ジョグシャトル)39、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域面8に向けて弾発発射する発射装置200(図3参照)がそれぞれ組み付けられている。発射装置200から発射された遊技球は、遊技板3に形成された誘導路301を通過して遊技領域面8に誘導される。また、符号Ecはスピーカボックス(エンクロージャー)であり前記の下部スピーカ38を収容する。
表示装置9の画像表示装置43は、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例ではカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部(可変表示領域)50を備えている。画像表示部50は、数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄または特別図柄を変動表示及び停止表示可能としている。また、画像表示部50は、特別図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景等)、キャラクタ(人物、動物、植物、物等)、文字等の装飾図柄を表示し、該装飾図柄は前記特別図柄の変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能となっている。
図2の斜視図は、弾球遊技機1において、機枠2及び前面枠4から、装飾枠5の中で特に上部装飾枠5g(ガラス枠)が開いた状態を表す。ガラス板600は固定部602により装飾枠5(上部装飾枠5g)に固定されている。なお、下側球受け皿34等は前面枠4に組み付けられている。装飾枠5は、支軸部2h(その軸体)を中心として前面枠4上下の取付部4h及び装飾枠5上下の取付部5hに組み付けられる。装飾枠5は、両取付部を回動可能に前面枠4に固定され、図1に示す固定状態(非回動状態)となる。機枠2及び前面枠4に形成された開口部分である遊技板開口部401に遊技板3が収容、配置される。符号501は取付枠である。
図3は弾球遊技機1より装飾枠5(下側球受け皿34も含む。)を取り外して示す前面枠4の全体を示す。ハンドル部材250は、装飾枠5や下側球受け皿34と一体に曲面を形成するハンドルカバー255から突出して配置される。ハンドルカバー255及び下側球受け皿34の背後側には、発射装置200が備えられている。発射装置200には、打球槌201を揺動させる発射モータ203が備えられる。さらに、遊技者がハンドル部材250を握持して回動させた際の回動量を伝達するばねやトルクアーム等の各種機構も備えられる(図示せず)。打球槌201により弾発された遊技球は発射レール202上を直進して、誘導路301内に突入する。
また、図3は前面枠4に遊技板3が取り付けられた状態である。この遊技板3には遊技領域面8を区画するための板金製の遊技領域枠302が立設されている。従来の弾球遊技機の遊技板にあっては、板金製の外側誘導レール及び内側誘導レールが立設される。この両誘導レールの代わりに、実施例の弾球遊技機の遊技板3では、発射装置200の発射レール202から発射された遊技球を遊技領域面8上に誘導する誘導路301が形成されている。誘導路301は、遊技板3の表面側、つまり遊技領域面8側に設けられた表面側通路310と、遊技板3の裏面側、つまり遊技領域面8よりも背面側に設けられた背面側通路320より形成される。当該背面側通路320の少なくとも一部(実施例ではほぼ全体)は遊技領域面8より覆われている。実施例の誘導路301によると、背面側通路320分だけ遊技領域面8が拡張されることとなる(図5参照)。
表面側通路310と背面側通路320との間には連通部330が設けられ、当該連通部330を通過することにより、遊技球は背面側通路320を介して表面側通路310に通り抜けることができる。つまり、背面側通路320から表面側通路310へ遊技球は抵抗を受けずに通過できる。その後、遊技球は表面側通路310から遊技領域面8に誘導され、同遊技領域面8を流下する。符号305は球戻り防止片である。
図4の遊技板の正面図を用い、さらに誘導路301の構造を説明する。遊技板3に形成された背面側通路320は、その少なくとも一部、実施例ではほぼ全体が遊技領域面8により覆われた背面側溝部321として構成されている。図5に示した図4のX−X線の断面図からも把握できるように、背面側溝部321には、遊技板3の背面側、すなわち遊技領域面8から逆側の表板部材30Fの面に遊技球Pの直径以上の深さに形成された凹溝30Gが備えられる。実施例によると、遊技球の直径は11mmであり、凹溝はその1.5倍の深さである。背面側溝部321には遊技板3、つまり表板部材30Fの背面側から、背面側溝部321の凹溝30Gを塞ぎ、背面側溝部321の内底面322を覆う内底板面部30B(内底板部材)が接合される。背面側溝部321は、表板部材30Fの凹溝30Gと内底板部材30Bにより囲まれることにより、遊技球の通路として機能する。図中、符号323は背面側溝部側壁、324は背面側溝部外壁である。
遊技板3において、背面側溝部321の手前側(遊技領域面8側)に位置する遊技板被覆部30Wは、遊技釘K等を固定、立設可能とする厚さTに形成される。このため、背面側溝部321の付近にまで遊技領域面8を拡張することができる。とりわけ、大型化した表示装置を遊技領域面に備える弾球遊技機にあっては、遊技領域面に残された領域は少ない。その中で遊技釘、入賞口、入賞ゲート、あるいは風車等を設置することは極めて難しい。これに対して、実施例の弾球遊技機のように遊技釘等を設置できる遊技領域面8を背面側溝部321の直上(背面側溝部321から遊技領域面8への向き)にまで拡張できるため、遊技領域面8の有効活用が実現し、遊技釘等の設置が可能となる。つまり、遊技球の流下経路は複雑化し、面白みも増す。
図4に示すように、遊技球は背面側通路320(背面側溝部321)から連通部330を介して表面側通路310に到達する。表面側通路310は、その少なくとも一部、実施例ではほぼ全体が遊技領域面8に開口する遊技球の直径よりも十分に幅広の表面側溝部311として構成されている。表面側溝部311の少なくとも一部、実施例ではほぼ全体は遊技領域面8の上方に形成されている。
図6に示した図4のY−Y線の断面図からも把握できるように、表面側溝部311には、表板部材30Fを貫通する凹溝30Hが形成される。実施例の凹溝は遊技球直径の1.5倍の幅である。表面側溝部311には遊技板3、つまり表板部材30Fの背面側から、前記の内底板面部30Bが接合され、表面側溝部311の凹溝30Hの底面が塞がれる。表面側溝部311の凹溝30Hの形状は遊技領域面8に開口した単純な断面視コ字状とせず、表面側溝部311の下方の遊技領域面8に遊技球Pを誘導する傾斜部319を備えた遊技領域面側に広がりのある開口である。符号314は傾斜部の反対側に位置する表面側溝部上壁である。
図7の部分拡大斜視図は連通部330付近の構造を示す。説明の便宜上、球戻り防止片305を省略して示す。連通部330は、表面側通路310に背面側通路320が接続される位置である。図示の位置関係から理解されるように、表面側通路310側には、前記の発射装置200から発射された遊技球Pを受け入れる遊技球入口部331が形成される。同時に背面側通路320には、遊技球Pを遊技領域面8へ放出する遊技球出口部332が形成される。連通部330は、遊技球入口部331と遊技球出口部332を一体に含んで構成される。すなわち、連通部330における背面側通路320から表面側通路320へ進行する遊技球が受ける抵抗は少なくなる。
発射装置200から弾発発射された遊技球は、背面側通路320、連通部330を順に通過する内に、運動エネルギーが減衰し、ある時点で誘導路301を進むことができなくなる。この場合、遊技球が表面側通路310を進行中であれば、速やかに遊技領域面8に導いて表面側溝部311の中に遊技球を留まらなくする必要がある。そこで、表面側溝部311の凹溝30Hの遊技領域面寄り(下方向き側)となる壁面に遊技球Pを遊技領域面8に誘導する傾斜部319が備えられている(図6,7参照)。表面側通路に到達した遊技球は、自重(位置エネルギー)により表面側溝部の傾斜部から遊技領域面に転動し、そこから遊技領域面上を転動、流下する。傾斜部の傾斜角度は、遊技球の転動を補助可能である限り、遊技板の形状等を考慮した適宜の角度となる。
図8の分解斜視図からも容易に把握されるとおり、誘導路301を構成する表面側通路310の表面側溝部311及び背面側通路320の背面側溝部321は、共に表板部材30Fを遊技領域面8からその背後にかけて貫通して形成されている。既に図3にて開示の発射装置200の打球槌201により弾発され発射レール202上を直進してきた遊技球は、入球開口部303から誘導路301内へ突入する。表面側溝部311及び背面側溝部321の両溝部は連続した略円弧形状を成しているため、遊技球の慣性の抵抗とならず、容易に表面側通路310まで到達しやすくしている。なお、背面側通路320から表面側通路310に切り替わる連通部330付近には、金属の薄板からなる球戻り防止片305が備えられ、いったん、連通部330を通過して表面側通路310に進んだ遊技球が再び背面側通路320に戻ることが防止される。
内底板面部30Bは表面側溝部311及び背面側溝部321の連続した略円弧形状に対応した略円弧状の板体である。表面側溝部311及び背面側溝部321の両溝部の底面は、内底板面部30Bから形成された内底面322(図5,6参照)を共通とする同一平面である。内底板面部30Bは入球開口部に加え、表面側溝部、背面側溝部の底面をほぼ確保できる大きさとするため、遊技板自体の重量増加を抑えることができる。また、内底板面部30Bの材質、厚さ等は、強度確保の観点から適切に選択される。このように、内底板面部を用いることによって、遊技球の進行の抵抗は極めて少なくなる。加えて、表面側通路及び背面側通路を容易に形成すると共に遊技板面の背面側の構造も簡素化できる。さらに、遊技板面の背面側に取り付けられる他の部材の配置も容易となる。
次に、図9の斜視図、図10の断面模式図を用い、第2実施例の遊技板3Uに設けられた誘導路301Uの構造を説明する。遊技板3Uにあっては、誘導路301Uを成す表面側通路310U(表面側溝部311U)の全長を抑えると共に、表面側溝部の溝の深さを緩やかに減少させながら、最終的に遊技領域面8と同化(同一面化)させている。このように表面側溝部311の溝の深さを調整することにより、背面側通路320(背面側溝部321)から表面側通路310U(表面側溝部311U)へ遊技球を移行させる傾斜移行帯350が連通部330に備えられる。
背面側通路320、連通部330、球戻り防止片305を順に通過する内に、弾発発射された遊技球Pの運動エネルギーはしだいに減衰するものの、傾斜移行帯350の傾斜自体は緩やかであるため、遊技球の遠心力等の作用により容易に同傾斜移行帯350を昇ることができる。傾斜移行帯350は、板金、樹脂、木材等のいずれから形成してもよく、またその大きさ、傾斜角度は遊技球通過の勢いを妨げない限り適宜である。図中、符号355は遊技球移行面である。
第2実施例の遊技板3Uに設けられた誘導路301Uの構造によると、表面側通路310Uは最終的に遊技領域面8と同化するため、遊技領域面8上部に生じる段差(表面側溝部311U)を少なくすることができ、遊技領域面8のいっそうの有効活用が可能となる。加えて、図9に示すように、傾斜移行帯350を経て表面側通路310Uが途切れた後(終了した後)においては、遊技球の流下方向に生ずる制約が少なくなる。このため、遊技者は前記の発射装置200(ハンドル部材250)の操作により、遊技球を遊技領域面8上部側の所望の場所に的確に弾発、誘導することができ、弾球遊技機を操作する興趣が高まる。むろん、表面側通路310U(表面側溝部311U)の傾斜部319を利用して遊技球を遊技領域面8に誘導可能であることは言うまでもない。
図11の断面図は第3実施例の遊技板3Vに設けられた誘導路301Vを表す。図示によると、既述の実施例に開示する背面側通路として、背面側溝部の代わりに背面側チューブ360が遊技板3Vの表板部材30Fの背面側から設けられる。当該実施例の場合、背面側チューブ360が埋設されている箇所については、表板部材30Fの背面側に裏打ちされる内底板面部は省略される。
第3実施例の表面側通路については、既述の第1実施例もしくは第2実施例と同様の構造としてもよい。あるいは図12の断面図のように、背面側チューブ360の遊技領域面8側のみを切り取って開口部340を形成することもできる。遊技球は開口部340より傾斜部319を伝い遊技領域面8へ転動、流下する。
図13の断面図は第4実施例の遊技板3Lを表す。前出の図5、図6の第1実施例として示した遊技板3によると、内底板面部は均一な板厚から構成され、所定の深さの背面側溝部、及び表面側溝部に接合されている。そこで、図13の断面図に開示する第4実施例の遊技板面3Lのように、内底板面部30B’の内底面自体に対して、強度確保の均衡を図りながら適度な凹溝部322Lを設けることも可能である。この場合、厚さT(図5参照)を変更することなく、表板部材30F’の厚さを薄くすることができ、遊技板全体の軽量化が可能となる。符号30Iは表板部材の凹溝である。なお、各図について、共通する符号は同一箇所を示す。
これまでに図示し、詳述した各実施例の形態に次の形態も加えることができる。実施例では、遊技領域面により背面側通路(背面側溝部)の大半が覆われている。これに代えて、図示しないが遊技領域面による背面側通路の覆いを断続的(部分的)とすることもできる。こうすると、弾発発射により背面側通路(背面側溝部)を上昇する遊技球を確認することができる。
本発明の構成については、パチンコ遊技機の実施例を用いて説明した。むろん、パチンコ遊技機のみの適用に限られることはなく、アレンジボール遊技機等の適宜の弾球遊技機に適用することができる。
1 弾球遊技機
2 機枠
3,3L,3U,3V 遊技板
8 遊技領域面
9 表示装置
30B 内底板面部
30F 表板部材
30W 遊技板被覆部
43 画像表示装置
200 発射装置
250 ハンドル部材
301,301U,301V 誘導路
305 球戻り防止片
310 表面側通路
311 表面側溝部
319 傾斜部
320 背面側通路
321 背面側溝部
322 内底面
330 連通部
331 遊技球入口部
332 遊技球出口部
350 傾斜移行帯
2 機枠
3,3L,3U,3V 遊技板
8 遊技領域面
9 表示装置
30B 内底板面部
30F 表板部材
30W 遊技板被覆部
43 画像表示装置
200 発射装置
250 ハンドル部材
301,301U,301V 誘導路
305 球戻り防止片
310 表面側通路
311 表面側溝部
319 傾斜部
320 背面側通路
321 背面側溝部
322 内底面
330 連通部
331 遊技球入口部
332 遊技球出口部
350 傾斜移行帯
Claims (7)
- 遊技球が流下可能な遊技領域面を有した遊技板と、
前記遊技領域面に向けて遊技球を発射する発射装置と、
前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域面に誘導する前記遊技板に形成された誘導路とを備えた弾球遊技機において、
前記誘導路は前記遊技板の表面側に設けられた表面側通路と前記遊技板の表面側より背面側に設けられた背面側通路により形成されると共に、前記誘導路の前記背面側通路の少なくとも一部は前記遊技領域面により覆われ、
前記表面側通路と前記背面側通路との間を遊技球が通過可能とする連通部が形成されていることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記誘導路が、前記発射装置から発射された遊技球を、前記背面側通路を介して前記表面側通路から前記遊技領域面に誘導することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記表面側通路に前記発射装置から発射された遊技球を受け入れる遊技球入口部が形成されていると共に、前記背面側通路に遊技球を前記遊技領域に放出する遊技球出口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
- 前記背面側通路が、遊技球の直径以上の深さからなる背面側溝部を前記遊技板に形成すると共に、前記背面側溝部の内底面を覆う内底板面部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
- 前記表面側通路が、前記背面側溝部に設けられた前記内底板面部と同一平面を有した表面側溝部で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
- 前記表面側溝部の少なくとも一部は前記遊技領域面内に形成されていると共に、前記表面側溝部の下方の遊技領域面に遊技球を誘導する傾斜部が備えられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
- 前記背面側通路から前記表面側通路へ遊技球を移行させる傾斜移行帯が前記連通部に備えられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-11-28 JP JP2006320306A patent/JP2008132139A/ja active Pending
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