JP2005050389A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスクをターンテーブルにロックするのに電磁石のみで行い、また、回転数センサを設ける必要のない光ディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】光ディスクがターンテーブル2にチャッキングされると、電磁石5が励磁されることによってストッパ4の可動片41が吸引され、光ディスクがターンテーブル2にロックされる。そして、ターンテーブル2が回転し、この回転に伴って電磁石5も回転し、これにより、コイル6には電磁石5からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによりターンテーブル2の回転数を検出することが可能になる。光ディスクをターンテーブル2にロックするのに電磁石5のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】光ディスクがターンテーブル2にチャッキングされると、電磁石5が励磁されることによってストッパ4の可動片41が吸引され、光ディスクがターンテーブル2にロックされる。そして、ターンテーブル2が回転し、この回転に伴って電磁石5も回転し、これにより、コイル6には電磁石5からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによりターンテーブル2の回転数を検出することが可能になる。光ディスクをターンテーブル2にロックするのに電磁石5のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク記録再生装置や光ディスク再生装置に備えられ、光ディスクに情報を記録したり、光ディスクから情報を再生したりするために、光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から光ディスク再生装置や光ディスク記録再生装置では、光ディスクが光ディスクドライブ装置に対して着脱可能になっており、光ディスクドライブ装置では、ターンテーブルに対して光ディスクをチャッキングしてロックする動作が必要となる。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の光ディスクドライブ装置においては、チャッキング動作を行うチャッキング装置を備え、このチャッキング装置は、ローディングされたトレイが載置され、上下方向に移動可能なチャッキングテーブルを備えている。チャッキングテーブルの中央部の上方には、板ばねを介してチャッキングテーブルの一側部に連結された押さえ板が配設されている。この押さえ板には、光ディスクのセンタ孔部の周囲に対応する位置に複数の電磁石が取り付けられている。また、ターンテーブルには、電磁石に対応する位置に永久磁石が埋め込まれている。
【0004】
このチャッキング装置では、光ディスクが載置されたトレイがチャッキングテーブル上に載置されると、駆動装置によってチャッキングテーブルが下方に移動され、光ディスクの下面がターンテーブルの上面に当接し、光ディスクは板ばねによってターンテーブルに対して押さえつけられた状態となる。この状態は、光ディスクに対して仮止めされている状態であり、更に、電磁石と永久磁石との間の吸引力によってターンテーブルに対する光ディスクの固定力が強化される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−172228号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の光ディスクドライブ装置では、光ディスクをターンテーブルにロックするのに、電磁石以外に永久磁石も利用しているので、チャッキング動作後のロック動作時の音が大きくなる傾向があり、また、ターンテーブルの回転数を検出する発光素子と受光素子を使用したFGセンサなどの回転数センサを別に設けなければならないので、コストアップに繋がることにもなる。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行い、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要のない光ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0009】
この構成において、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされると、複数の電磁石が励磁されることによって複数のストッパの可動片が吸引され、この結果、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0010】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0011】
請求項2の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングさせる方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0012】
この構成において、複数の電磁石が励磁されると、電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされ、更に、同じく電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0013】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスクのターンテーブルへのチャッキングも電磁石で行っているので、ターンテーブルを光ディスクのある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0014】
請求項3の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックするように作用する複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0015】
この構成において、複数の電磁石が励磁されると、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0016】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0017】
請求項4の発明では、光ディスクをターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクをターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパを備え、複数の電磁石は、光ディスクをターンテーブルにチャッキングしたときに複数のストッパの可動片を光ディスクがターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置されたので、複数の電磁石が励磁されると、複数のストッパの可動片が吸引され、光ディスクをターンテーブルに対してロックすることが可能になる。
【0018】
請求項5の発明では、複数の電磁石は、光ディスクをターンテーブルに対してチャッキングを行う方向にターンテーブルを吸引すると共に、光ディスクをターンテーブルに対してロックする方向にターンテーブルを吸引するように配置されたので、複数の電磁石が励磁されると、電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされ、更に、同じく電磁石の吸引力により、光ディスクをターンテーブルに対してロックすることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。図2は光ディスクがターンテーブルにチャッキングされた状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。図3は図1または図2中のストッパの部分を拡大した図である。
【0020】
図1〜図3において、1は光ディスク、2は光ディスク1が載置されるターンテーブル、3はターンテーブル2を回転駆動するスピンドルモータ、4は光ディスク1をターンテーブル2にチャッキングしたときに光ディスク1をターンテーブル2に対してロックする方向に可動する可動片41を有するストッパ、5は光ディスク1をターンテーブル2にチャッキングしたときにストッパ4の可動片41を光ディスク1がターンテーブル2に対してロックされる方向に吸引する電磁石である。なお、可動片41は、Fe(鉄)などのように磁石に引き付けられる材質から成る。光ディスク1は、CD、DVD、MO、MD、BlueRayなどのようなディスクである。
【0021】
ストッパ4は、図3に示すように、可動片41の一端が収容されるシリンダー部42を備え、可動片41の他端はシリンダー部42より外部に突出している。また、可動片41の他端の下部には、光ディスク1をターンテーブル2の方向に弾性力を与える弾性部材43が設けられている。
【0022】
光ディスク1がターンテーブル2にチャッキングされた後、電磁石5が励磁されると、電磁石5の吸引力により、ストッパ4の可動片41が電磁石5の方向に引っ張られ、可動片41の他端の下部に設けられている弾性部材43が光ディスク1をターンテーブル2の方向に押し付け、光ディスク1をターンテーブル2に対してロックする。
【0023】
図4は、本実施形態のクランパ部における電磁石とストッパとコイルの配置を説明するための図である。図4に示すように、8個のストッパ4がターンテーブル2を中心に放射状に配列されている。そして、放射状に配置された8個のストッパ4の可動片41に対応して8個の電磁石5が配置されている。各電磁石5はN極とS極が交互になるように電流が供給される。各電磁石5の一方面は各ストッパ4の可動片41の面と所定間隔をおいて配置されており、各電磁石5の他方面は回転したときに電磁誘導される1個のコイル6の面と僅かな隙間を設けて配置されている。なお、電磁石は8個に限らず、2個以上あればよいが、個数が増えるほど吸引力が増加すると共にターンテーブルの回転数検出精度が向上する。
【0024】
したがって、ターンテーブル2が回転することにより、励磁された8個の電磁石5も回転し、これらの電磁石5の磁力線がコイル6を横切り、これにより、コイル6に誘導起電力が発生し、この誘導起電力の電圧を検出することにより、ターンテーブル2の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することができる。
【0025】
図5は本実施形態において電磁石5に励磁電流を供給するための構成を説明するための図である。図6は電磁石5に設けられたブラシを説明するための図である。図7は電磁石5の正極側ブラシに図示しない直流電源部からの正極側を接続するための正極側ブラシ接触板を示す図である。図8は電磁石5の負極側ブラシに図示しない直流電源部からの負極側を接続するための負極側ブラシ接触板を示す図である。
【0026】
図5および図7において、7は電磁石5の正極側ブラシ51に図示しない直流電源部からの正極側を接続するための円板状の正極側ブラシ接触板であり、この正極側ブラシ接触板7は、外周側に設けられた帯状のブラシ接触部71と、内周側に設けられた帯状のブラシ接触部72を有している。例えば、図5中の左側の電磁石5の正極側ブラシ51はブラシ接触部71に接触し、図5中の右側の電磁石5の正極側ブラシ51はブラシ接触部72に接触する。
【0027】
図5および図8において、8は電磁石5の負極側ブラシ52に図示しない直流電源部からの負極側を接続するためのドーナツ状の負極側ブラシ接触板であり、この負極側ブラシ接触板8は、外周側に設けられた帯状のブラシ接触部81と、内周側に設けられた帯状のブラシ接触部82を有している。例えば、図5中の左側の電磁石5の負極側ブラシ52はブラシ接触部82に接触し、図5中の右側の電磁石5の負極側ブラシ52はブラシ接触部81に接触する。なお、正極側ブラシ接触板7と負極側ブラシ接触板8とは図5に示すように所定間隔をあけて一体化されている。
【0028】
この実施形態において、ターンテーブル2が図示しない駆動機構により、図1から見て上方に持ち上げられ、光ディスク1がターンテーブル2にチャッキングされ、図示しない直流電源部が駆動し、その正極からの直流電流が、正極側ブラシ接触板7、ブラシ接触部71、正極側ブラシ51、電磁石5のコイル、負極側ブラシ52、ブラシ接触部82、負極側ブラシ接触板8、直流電源部の負極という経路で流れ、これにより、各電磁石5が励磁され、各電磁石5はコイル6から見てN極とS極が交互になるように磁化される。
【0029】
各電磁石5が励磁されることによって各ストッパ4の可動片41が吸引され、この結果、光ディスク1がターンテーブル2にロックされる。そして、スピンドルモータ3が回転駆動されることによって、ターンテーブル2が回転し、この回転に伴って各電磁石5も回転し、これにより、コイル6には各電磁石5からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブル2の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することが可能になる。
【0030】
この構成によれば、光ディスク1をターンテーブル2に対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石5のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブル2の回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0031】
図9は本発明の他の実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【0032】
図9において、1は光ディスク、21は光ディスク1が載置されるターンテーブル、31はターンテーブル21を回転駆動するスピンドルモータである。ターンテーブル21は、Fe(鉄)から成る円形状の鉄板21aと樹脂から成る円形状の樹脂板21bとから構成される。23は光ディスク1をターンテーブル21に対してチャッキングさせる方向にターンテーブル21を吸引すると共に光ディスク1をターンテーブル21に対してロックする方向にターンテーブル21を吸引するように配置された電磁石である。
【0033】
22は光ディスク1がターンテーブル21にチャッキングされる際、電磁石23の一方端面に接触して光ディスク1が傷つかないように設けられて円形状の樹脂円板である。この樹脂円板22には、複数の電磁石23が配置されている。25は電磁石23の正極側ブラシ28に図示しない直流電源部からの正極側を接続するための円筒状の正極側ブラシ接触板であり、この正極側ブラシ接触板25は、内周面の上部付近に沿って設けられたブラシ接触部27を有している。26は電磁石23の負極側ブラシ30に図示しない直流電源部からの負極側を接続するための円筒状の負極側ブラシ接触板であり、この負極側ブラシ接触板26は、外周面の下部付近に沿って設けられたブラシ接触部29を有している。
【0034】
各電磁石23はN極とS極が交互になるように電流が供給される。各電磁石23は樹脂円板22の面に所定間隔をおいて配置されており、1個のコイル24は各電磁石23が回転したときに電磁誘導されるように各電磁石23と僅かな隙間を設けて配置されている。
【0035】
この実施形態において、図示しない直流電源部が駆動し、その正極からの直流電流が、例えば、正極側ブラシ接触板25、ブラシ接触部27、正極側ブラシ28、電磁石23のコイル、負極側ブラシ30、ブラシ接触部29、負極側ブラシ接触板26、直流電源部の負極という経路で流れ、これにより、各電磁石23が励磁され、各電磁石23はコイル24から見てN極とS極が交互になるように磁化される。
【0036】
各電磁石23が励磁されると、吸引力によってターンテーブル21が図から見て上方に持ち上げられ、光ディスク1がターンテーブル21に対してチャッキングされ、また、各電磁石23の吸引力によって、光ディスク1がターンテーブル21にロックされる。そして、スピンドルモータ31が回転駆動されることによって、ターンテーブル21が回転し、この回転に伴って各電磁石23も回転し、これにより、コイル24には、各電磁石23からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによって、ターンテーブル21の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することが可能になる。
【0037】
この実施形態によれば、光ディスク1をターンテーブル21に対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石23のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブル21の回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスク1のターンテーブル21へのチャッキングも電磁石23で行っているので、ターンテーブル21を光ディスク1のある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これにより、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0039】
また、本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングさせる方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これにより、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスクのターンテーブルへのチャッキングも電磁石で行っているので、ターンテーブルを光ディスクのある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0040】
本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックするように作用する複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これによりチャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされた状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【図3】図1または図2中のストッパの部分を拡大した図である。
【図4】前記実施形態のクランパ部における電磁石とストッパとコイルの配置を説明するための図である。
【図5】前記実施形態において電磁石に励磁電流を供給するための構成を説明するための図である。
【図6】前記実施形態において電磁石に設けられたブラシを説明するための図である。
【図7】前記実施形態において電磁石の正極側ブラシに図示しない直流電源部からの正極側を接続するための正極側ブラシ接触板を示す図である。
【図8】前記実施形態において電磁石の負極側ブラシに図示しない直流電源部からの負極側を接続するための負極側ブラシ接触板を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2,21 ターンテーブル
3,31 スピンドルモータ
4 ストッパ
5,23 電磁石
6,24 コイル
41 可動片
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク記録再生装置や光ディスク再生装置に備えられ、光ディスクに情報を記録したり、光ディスクから情報を再生したりするために、光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から光ディスク再生装置や光ディスク記録再生装置では、光ディスクが光ディスクドライブ装置に対して着脱可能になっており、光ディスクドライブ装置では、ターンテーブルに対して光ディスクをチャッキングしてロックする動作が必要となる。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の光ディスクドライブ装置においては、チャッキング動作を行うチャッキング装置を備え、このチャッキング装置は、ローディングされたトレイが載置され、上下方向に移動可能なチャッキングテーブルを備えている。チャッキングテーブルの中央部の上方には、板ばねを介してチャッキングテーブルの一側部に連結された押さえ板が配設されている。この押さえ板には、光ディスクのセンタ孔部の周囲に対応する位置に複数の電磁石が取り付けられている。また、ターンテーブルには、電磁石に対応する位置に永久磁石が埋め込まれている。
【0004】
このチャッキング装置では、光ディスクが載置されたトレイがチャッキングテーブル上に載置されると、駆動装置によってチャッキングテーブルが下方に移動され、光ディスクの下面がターンテーブルの上面に当接し、光ディスクは板ばねによってターンテーブルに対して押さえつけられた状態となる。この状態は、光ディスクに対して仮止めされている状態であり、更に、電磁石と永久磁石との間の吸引力によってターンテーブルに対する光ディスクの固定力が強化される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−172228号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の光ディスクドライブ装置では、光ディスクをターンテーブルにロックするのに、電磁石以外に永久磁石も利用しているので、チャッキング動作後のロック動作時の音が大きくなる傾向があり、また、ターンテーブルの回転数を検出する発光素子と受光素子を使用したFGセンサなどの回転数センサを別に設けなければならないので、コストアップに繋がることにもなる。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行い、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要のない光ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0009】
この構成において、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされると、複数の電磁石が励磁されることによって複数のストッパの可動片が吸引され、この結果、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0010】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0011】
請求項2の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングさせる方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0012】
この構成において、複数の電磁石が励磁されると、電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされ、更に、同じく電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0013】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスクのターンテーブルへのチャッキングも電磁石で行っているので、ターンテーブルを光ディスクのある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0014】
請求項3の発明は、光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックするように作用する複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置を提供する。
【0015】
この構成において、複数の電磁石が励磁されると、光ディスクがターンテーブルにロックされる。そして、スピンドルモータが回転駆動されることによって、ターンテーブルが回転し、この回転に伴って複数の電磁石も回転し、これにより、コイルには複数の電磁石からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブルの回転数(光ディスクの回転数)を検出することが可能になる。
【0016】
この構成によれば、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0017】
請求項4の発明では、光ディスクをターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクをターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパを備え、複数の電磁石は、光ディスクをターンテーブルにチャッキングしたときに複数のストッパの可動片を光ディスクがターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置されたので、複数の電磁石が励磁されると、複数のストッパの可動片が吸引され、光ディスクをターンテーブルに対してロックすることが可能になる。
【0018】
請求項5の発明では、複数の電磁石は、光ディスクをターンテーブルに対してチャッキングを行う方向にターンテーブルを吸引すると共に、光ディスクをターンテーブルに対してロックする方向にターンテーブルを吸引するように配置されたので、複数の電磁石が励磁されると、電磁石の吸引力により、光ディスクがターンテーブルにチャッキングされ、更に、同じく電磁石の吸引力により、光ディスクをターンテーブルに対してロックすることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。図2は光ディスクがターンテーブルにチャッキングされた状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。図3は図1または図2中のストッパの部分を拡大した図である。
【0020】
図1〜図3において、1は光ディスク、2は光ディスク1が載置されるターンテーブル、3はターンテーブル2を回転駆動するスピンドルモータ、4は光ディスク1をターンテーブル2にチャッキングしたときに光ディスク1をターンテーブル2に対してロックする方向に可動する可動片41を有するストッパ、5は光ディスク1をターンテーブル2にチャッキングしたときにストッパ4の可動片41を光ディスク1がターンテーブル2に対してロックされる方向に吸引する電磁石である。なお、可動片41は、Fe(鉄)などのように磁石に引き付けられる材質から成る。光ディスク1は、CD、DVD、MO、MD、BlueRayなどのようなディスクである。
【0021】
ストッパ4は、図3に示すように、可動片41の一端が収容されるシリンダー部42を備え、可動片41の他端はシリンダー部42より外部に突出している。また、可動片41の他端の下部には、光ディスク1をターンテーブル2の方向に弾性力を与える弾性部材43が設けられている。
【0022】
光ディスク1がターンテーブル2にチャッキングされた後、電磁石5が励磁されると、電磁石5の吸引力により、ストッパ4の可動片41が電磁石5の方向に引っ張られ、可動片41の他端の下部に設けられている弾性部材43が光ディスク1をターンテーブル2の方向に押し付け、光ディスク1をターンテーブル2に対してロックする。
【0023】
図4は、本実施形態のクランパ部における電磁石とストッパとコイルの配置を説明するための図である。図4に示すように、8個のストッパ4がターンテーブル2を中心に放射状に配列されている。そして、放射状に配置された8個のストッパ4の可動片41に対応して8個の電磁石5が配置されている。各電磁石5はN極とS極が交互になるように電流が供給される。各電磁石5の一方面は各ストッパ4の可動片41の面と所定間隔をおいて配置されており、各電磁石5の他方面は回転したときに電磁誘導される1個のコイル6の面と僅かな隙間を設けて配置されている。なお、電磁石は8個に限らず、2個以上あればよいが、個数が増えるほど吸引力が増加すると共にターンテーブルの回転数検出精度が向上する。
【0024】
したがって、ターンテーブル2が回転することにより、励磁された8個の電磁石5も回転し、これらの電磁石5の磁力線がコイル6を横切り、これにより、コイル6に誘導起電力が発生し、この誘導起電力の電圧を検出することにより、ターンテーブル2の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することができる。
【0025】
図5は本実施形態において電磁石5に励磁電流を供給するための構成を説明するための図である。図6は電磁石5に設けられたブラシを説明するための図である。図7は電磁石5の正極側ブラシに図示しない直流電源部からの正極側を接続するための正極側ブラシ接触板を示す図である。図8は電磁石5の負極側ブラシに図示しない直流電源部からの負極側を接続するための負極側ブラシ接触板を示す図である。
【0026】
図5および図7において、7は電磁石5の正極側ブラシ51に図示しない直流電源部からの正極側を接続するための円板状の正極側ブラシ接触板であり、この正極側ブラシ接触板7は、外周側に設けられた帯状のブラシ接触部71と、内周側に設けられた帯状のブラシ接触部72を有している。例えば、図5中の左側の電磁石5の正極側ブラシ51はブラシ接触部71に接触し、図5中の右側の電磁石5の正極側ブラシ51はブラシ接触部72に接触する。
【0027】
図5および図8において、8は電磁石5の負極側ブラシ52に図示しない直流電源部からの負極側を接続するためのドーナツ状の負極側ブラシ接触板であり、この負極側ブラシ接触板8は、外周側に設けられた帯状のブラシ接触部81と、内周側に設けられた帯状のブラシ接触部82を有している。例えば、図5中の左側の電磁石5の負極側ブラシ52はブラシ接触部82に接触し、図5中の右側の電磁石5の負極側ブラシ52はブラシ接触部81に接触する。なお、正極側ブラシ接触板7と負極側ブラシ接触板8とは図5に示すように所定間隔をあけて一体化されている。
【0028】
この実施形態において、ターンテーブル2が図示しない駆動機構により、図1から見て上方に持ち上げられ、光ディスク1がターンテーブル2にチャッキングされ、図示しない直流電源部が駆動し、その正極からの直流電流が、正極側ブラシ接触板7、ブラシ接触部71、正極側ブラシ51、電磁石5のコイル、負極側ブラシ52、ブラシ接触部82、負極側ブラシ接触板8、直流電源部の負極という経路で流れ、これにより、各電磁石5が励磁され、各電磁石5はコイル6から見てN極とS極が交互になるように磁化される。
【0029】
各電磁石5が励磁されることによって各ストッパ4の可動片41が吸引され、この結果、光ディスク1がターンテーブル2にロックされる。そして、スピンドルモータ3が回転駆動されることによって、ターンテーブル2が回転し、この回転に伴って各電磁石5も回転し、これにより、コイル6には各電磁石5からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによってターンテーブル2の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することが可能になる。
【0030】
この構成によれば、光ディスク1をターンテーブル2に対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石5のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブル2の回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0031】
図9は本発明の他の実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【0032】
図9において、1は光ディスク、21は光ディスク1が載置されるターンテーブル、31はターンテーブル21を回転駆動するスピンドルモータである。ターンテーブル21は、Fe(鉄)から成る円形状の鉄板21aと樹脂から成る円形状の樹脂板21bとから構成される。23は光ディスク1をターンテーブル21に対してチャッキングさせる方向にターンテーブル21を吸引すると共に光ディスク1をターンテーブル21に対してロックする方向にターンテーブル21を吸引するように配置された電磁石である。
【0033】
22は光ディスク1がターンテーブル21にチャッキングされる際、電磁石23の一方端面に接触して光ディスク1が傷つかないように設けられて円形状の樹脂円板である。この樹脂円板22には、複数の電磁石23が配置されている。25は電磁石23の正極側ブラシ28に図示しない直流電源部からの正極側を接続するための円筒状の正極側ブラシ接触板であり、この正極側ブラシ接触板25は、内周面の上部付近に沿って設けられたブラシ接触部27を有している。26は電磁石23の負極側ブラシ30に図示しない直流電源部からの負極側を接続するための円筒状の負極側ブラシ接触板であり、この負極側ブラシ接触板26は、外周面の下部付近に沿って設けられたブラシ接触部29を有している。
【0034】
各電磁石23はN極とS極が交互になるように電流が供給される。各電磁石23は樹脂円板22の面に所定間隔をおいて配置されており、1個のコイル24は各電磁石23が回転したときに電磁誘導されるように各電磁石23と僅かな隙間を設けて配置されている。
【0035】
この実施形態において、図示しない直流電源部が駆動し、その正極からの直流電流が、例えば、正極側ブラシ接触板25、ブラシ接触部27、正極側ブラシ28、電磁石23のコイル、負極側ブラシ30、ブラシ接触部29、負極側ブラシ接触板26、直流電源部の負極という経路で流れ、これにより、各電磁石23が励磁され、各電磁石23はコイル24から見てN極とS極が交互になるように磁化される。
【0036】
各電磁石23が励磁されると、吸引力によってターンテーブル21が図から見て上方に持ち上げられ、光ディスク1がターンテーブル21に対してチャッキングされ、また、各電磁石23の吸引力によって、光ディスク1がターンテーブル21にロックされる。そして、スピンドルモータ31が回転駆動されることによって、ターンテーブル21が回転し、この回転に伴って各電磁石23も回転し、これにより、コイル24には、各電磁石23からの電磁誘導により起電力が発生し、この起電力の電圧を検出することによって、ターンテーブル21の回転数(光ディスク1の回転数)を検出することが可能になる。
【0037】
この実施形態によれば、光ディスク1をターンテーブル21に対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石23のみで行っているので、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブル21の回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスク1のターンテーブル21へのチャッキングも電磁石23で行っているので、ターンテーブル21を光ディスク1のある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これにより、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【0039】
また、本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングさせる方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これにより、チャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。また、光ディスクのターンテーブルへのチャッキングも電磁石で行っているので、ターンテーブルを光ディスクのある方向へ持ち上げる機構が不要になり、その分、更にコストダウンを図れる。
【0040】
本発明によれば、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックするように作用する複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたので、光ディスクをターンテーブルに対してロックするのに永久磁石を用いずに電磁石のみで行うことができ、これによりチャッキング動作後のロック時の音を抑えることができ、また、ターンテーブルの回転数を検出する回転数センサを設ける必要がないので、その分、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされた状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【図3】図1または図2中のストッパの部分を拡大した図である。
【図4】前記実施形態のクランパ部における電磁石とストッパとコイルの配置を説明するための図である。
【図5】前記実施形態において電磁石に励磁電流を供給するための構成を説明するための図である。
【図6】前記実施形態において電磁石に設けられたブラシを説明するための図である。
【図7】前記実施形態において電磁石の正極側ブラシに図示しない直流電源部からの正極側を接続するための正極側ブラシ接触板を示す図である。
【図8】前記実施形態において電磁石の負極側ブラシに図示しない直流電源部からの負極側を接続するための負極側ブラシ接触板を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る光ディスクドライブ装置において光ディスクがターンテーブルにチャッキングされる前の状態を示すクランパ部の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2,21 ターンテーブル
3,31 スピンドルモータ
4 ストッパ
5,23 電磁石
6,24 コイル
41 可動片
Claims (5)
- 光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパと、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
- 光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングさせる方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置された複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
- 光ディスクに対して情報の記録または/および再生するために光ディスクを回転駆動する光ディスクドライブ装置であって、光ディスクが載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックするように作用する複数の電磁石と、前記ターンテーブルの回転に伴って回転する前記複数の電磁石からの電磁誘導により前記ターンテーブルの回転数を検出するためのコイルとを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
- 光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に可動する可動片を有する複数のストッパを備え、前記複数の電磁石は、光ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングしたときに前記複数のストッパの可動片を光ディスクが前記ターンテーブルに対してロックされる方向に吸引するように配置されたことを特徴とする請求項3に記載の光ディスクドライブ装置。
- 前記複数の電磁石は、光ディスクを前記ターンテーブルに対してチャッキングを行う方向に前記ターンテーブルを吸引すると共に、光ディスクを前記ターンテーブルに対してロックする方向に前記ターンテーブルを吸引するように配置されたことを特徴とする請求項3に記載の光ディスクドライブ装置。
Priority Applications (1)
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JP2003202780A JP2005050389A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 光ディスクドライブ装置 |
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JP2003202780A Pending JP2005050389A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 光ディスクドライブ装置 |
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2003
- 2003-07-29 JP JP2003202780A patent/JP2005050389A/ja active Pending
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