JP2005049654A - プラズマディスプレイ装置及びその駆動方法 - Google Patents

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智哉 松井
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Abstract

【課題】 正電荷量及び負電荷量のバランスをとることにより、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生するなどの問題を防止することを課題とする。
【解決手段】 表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極(X2)と、第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極(Y2)と、第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極とを有するプラズマディスプレイ装置が提供される。第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧(Vs)を印加して他方の電極に第1の電圧よりも低い第2の電圧(−Vs)を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧が制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示のための維持放電を行うプラズマディスプレイ装置及びその駆動方法に関する。
図6は、従来技術によるプラズマディスプレイ装置の維持放電期間(サステイン期間)での駆動方法を示す。例えば、維持放電電極X1,Y1,X2,Y2,X3,Y3が並んでいる。
時刻t1では、電極Y1に正電圧Vsを印加して電極X2に負電圧―Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y1に印加する正電圧Vsを維持する時間t1〜t2と電極X2に印加する負電圧−Vsを維持する時間t1〜t2は同じである。また、電極Y2に負電圧−Vsを印加して電極X3に正電圧Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y2に印加する負電圧−Vsを維持する時間t1〜t2と電極X3に印加する正電圧Vsを維持する時間t1〜t2は同じである。
時刻t3では、電極Y1に負電圧−Vsを印加して電極X2に正電圧Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y1に印加する負電圧−Vsを維持する時間t3〜t4と電極X2に印加する正電圧Vsを維持する時間t3〜t4は同じである。また、電極Y2に正電圧Vsを印加して電極X3に負電圧−Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y2に印加する正電圧Vsを維持する時間t3〜t4と電極X3に印加する負電圧−Vsを維持する時間t3〜t4は同じである。
時刻t5では、電極Y1に正電圧Vsを印加して電極X2に負電圧―Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y1に印加する正電圧Vsを維持する時間t5〜t6と電極X2に印加する負電圧−Vsを維持する時間t5〜t6は同じである。また、電極Y2に負電圧−Vsを印加して電極X3に正電圧Vsを印加するとその間で放電600が生じる。この際、電極Y2に印加する負電圧−Vsを維持する時間t5〜t6と電極X3に印加する正電圧Vsを維持する時間t5〜t6は同じである。これらの技術は、例えば下記の特許文献1に開示されている。
また、電極Y1及びX2間で放電600が生じる際、放電電極Y1とそれに隣接する電極X1とは同電位であり、放電電極X2とそれに隣接する電極Y2とは同電位である。その他の電極についても同様に、放電する2電極に隣接する電極は、その放電電極と同電位である。この技術は、例えば下記の特許文献2に開示されている。
また、下記の特許文献3には、高解像度を得るためのプラズマディスプレイが開示されている。また、下記の特許文献4には、隣接する表示セルの影響を少なくするためのプラズマディスプレイが開示されている。
特開2001−22322号公報 特開2002−215085号公報 特開2002−162931号公報 特開2003−15585号公報
上記のように、駆動負荷軽減のため、隣接する2電極Y1及びX1等を同電位で駆動する方法が取られる場合がある。このような方式の場合、放電するセル(画素)と放電しないセルが隣接する際には、その陽極Y1,X1側では陰極X2から移動しやすい負電荷(電子)が電極Y1に移動すると共に、放電しなかったセルの電極X1にも移動し、セル内の正電荷と負電荷にアンバランスが生じることがある。これは、負電荷が、正電荷に比べて軽いために、移動しやすいためである。これに対し、正電荷は、重いため、電極Y1から電極X2及びY2に移動する量が少ない。プラズマディスプレイ装置の駆動においては、セル内の正電荷と負電荷は等量であるとして設計しているため、正電荷量と負電荷量のアンバランスが起こると、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生するなどの問題が発生する恐れがある。
本発明の目的は、正電荷量及び負電荷量のバランスをとることにより、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生するなどの問題を防止することである。
本発明の一観点によれば、表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極と、第1の電極に隣接して並行に設けられ、第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極と、第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極と、第1の維持放電電極に対して第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第3の維持放電電極と、第2の維持放電電極に対して第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第4の維持放電電極とを有するプラズマディスプレイ装置が提供される。第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧が制御される。その際、第1の維持放電電極と同じ電圧が第3の維持放電電極に印加され、第2の維持放電電極と同じ電圧が第4の維持放電電極に印加される。
負電荷は、正電荷に比べて軽いため、移動しやすい性質を有する。隣接する2電極間で維持放電を行う際に、一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御することにより、負電荷の移動量を正電荷の移動量に比べて抑制することができる。これにより、2電極のセル内の負電荷量及び正電荷量のバランスをとると共に、セル間の電荷のアンバランスを防止することができ、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生する不都合を防止できる。
図3は、本発明の実施形態によるプラズマディスプレイパネル(PDP)の構造の一例を示す分解斜視図である。前面板1には、表示を行うための維持放電(繰り返し放電)を行うためのX電極11及びY電極12が並行に交互に隣接して配置されている。これら電極群は、誘電体層13に覆われており、さらにその表面はMgO等の保護層14に覆われている。背面板2には、X電極11及びY電極12とほぼ垂直方向に交差してアドレス電極15が配置されている。アドレス電極15は、誘電体層16に覆われている。アドレス電極15の両側には隔壁17が配置され、列方向のセル(画素)を区分けしている。セルは、X電極11及びY電極12の組とアドレス電極15とが交差する部分である。さらに、誘電体層16の表面及び隔壁17の側面には、紫外線により励起されて赤(R)、緑(G)、青(B)の可視光を発生する蛍光体18,19,20が塗布されている。この前面板1と背面板2を保護層14と隔壁17が接するように貼り合わせて、Ne,Xe等の放電ガスを封入し、パネルを構成している。
この構造において、Y電極12は両側に位置するX電極11のいずれかとの間で選択的に維持放電を行う。従って、X電極11も両側に位置するY電極12のいずれかとの間で選択的に維持放電を行うことになる。
図4は、本実施形態によるプラズマディスプレイ装置の構成例を示す。プラズマディスプレイ装置は、PDP3及び駆動回路4a,4b,5a,5b,6を有する。PDP3は、図3に示したように、前面板1と背面板2を貼り合わせて構成される。PDP3では、X電極11及びY電極12が交互に並行に設けられる。X電極11は、順に、第1のX電極X1、第2のX電極X2、第3のX電極X3、第4のX電極X4等が並ぶ。X電極駆動回路4aは、奇数番目のX電極X1,X3等を同電位で駆動する。X電極駆動回路4bは、偶数番目のX電極X2,X4等を同電位で駆動する。Y電極12は、順に、第1のY電極Y1、第2のY電極Y2、第3のY電極Y3、第4のY電極Y4等が並ぶ。Y電極駆動回路5aは、奇数番目のY電極Y1,Y3等を同電位で駆動する。Y電極駆動回路5bは、偶数番目のY電極Y2,Y4等を同電位で駆動する。アドレス駆動回路6は、アドレス電極15を駆動する。
図5は、1画像(1フィールド:1/60秒)を表示する際の、プラズマディスプレイ装置の駆動方式を示す模式図であり、アドレス・表示分離方式の一例である。1フィールドFDは、複数のサブフィールド(例えば10サブフィールドSF1〜SF10)により構成される。各サブフィールドは、リセット期間31とアドレス期間32と維持放電期間(サステイン期間)33よりなる。1秒間に、60フィールドの画像が順次表示される。
リセット期間31では、その直前のサステイン期間33に形成されたX電極11及びY電極12近傍の電荷を消去すると共に、続くアドレス期間32の放電を援助する目的でセル内の電荷の再配置を行う。具体的には、X電極11及びY電極12間に電圧を印加し、X電極11及びY電極12間で蓄積されている電荷を放電させて消去する。
アドレス期間32では、発光させるセルを決定する放電を行い、発光セル内に電荷を形成する方式と非発光セルの電荷を消去する方式があるが、本実施形態は発光セル内に電荷を形成する方式である。セルは、X電極11及びY電極12の組みとアドレス電極15とが交差する部分である。具体的には、Y電極12に、順次、負のパルスをスキャンする。すなわち、各Y電極12には、時分割で負のパルスが供給される。そのタイミングに合わせて、アドレス電極15に正のパルスを印加することにより、表示セルと非表示セルを指定することができる。表示セルでは、Y電極12に負パルスが印加され、アドレス電極15に正パルスが印加される。その結果、Y電極12及びアドレス電極15間で放電が生じ、それをトリガとしてY電極12及びX電極11間で放電が生じる。Y電極12近傍には正電荷が蓄積され、X電極11近傍には負電荷が蓄積される。
サステイン期間33では、アドレス期間32で選択された表示セルにおいて、繰り返し放電を行い、発光させる。具体的には、X電極11及びY電極12に交互に陽極電圧及び陰極電圧を印加し、アドレス期間32で選択された表示セルにおいて、X電極11及びY電極12間で放電する。その結果、蛍光体18,19,20(図3)が励起され、発光する。このサステイン期間33における駆動方法の詳細は、後に図1及び図2を参照しながら説明する。
各サブフィールドSF1〜SF10は、リセット期間31、アドレス期間32及びサステイン期間33を有する。10個のサブフィールドSF1〜SF10は、リセット期間33及びアドレス期間32が同じ時間であり、サステイン期間33の時間が異なる。サステイン期間33が長いほど、セル(画素)の輝度が明るくなる。1フィールドFD内のサステイン期間33の合計時間が輝度に相当する。
図2は、本実施形態によるプラズマディスプレイ装置のサステイン期間33における電圧波形例を示す。第1のY電極Y1、第2のX電極X2、第2のY電極Y2、第3のX電極X3、第3のY電極Y3、第4のX電極X4が、順次、並んでいる。図1は、図2の第2のX電極X2及び第2のY電極Y2の電圧波形を抽出した図である。以下、図1の電極X2及びY2のセルを中心に説明する。
時刻t1では、電極X2に正電圧Vs(例えば80V)を印加し、電極Y2に負電圧−Vs(例えば−80V)を印加する。すると、放電101が生じ、その後、電極X2近傍には負電荷が形成され、電極Y2近傍には正電荷が形成される。この際、負電荷は、正電荷に比べて軽くて移動しやすいため、電極X2近傍には多量の負電荷が形成されやすく、電極Y2近傍には少量の正電荷が形成されやすい。
また、隣接電極Y1の電圧は放電電極X2の電圧と同じであり、隣接電極X3の電圧は放電電極Y2の電圧と同じである。ここで、電極Y1は、電極X2に対して電極Y2とは逆方向に隣接する電極である。電極X3は、電極Y2に対して電極X2とは逆方向に隣接する電極である。この結果、電極Y1及びX2が同電位になり、電極Y2及びX3が同電位になる。負電荷は、電極Y2等から電極X2に移動すると共に、電極Y1にも拡散する。同様に、正電荷は、電極X2等から電極Y2に移動すると共に、電極X3にも拡散する。このときにも、負電荷は正電荷よりも軽いため、電極Y1には多量の負電荷が拡散しやすく、電極X3には少量の正電荷が拡散しやすい。
仮に、時刻t1からt3までの時間に、電極X2に正電圧Vsを印加し、電極Y2に負電圧−Vsを印加し、正電圧Vs及び負電圧−Vsの電圧印加時間を同じにすると、電極X2近傍に形成される負電荷量と電極Y2近傍に形成される正電荷量にアンバランスが生じる。すなわち、負電荷量が多くなり、正電荷量が少なくなり、電極X2及びY2からなるセル内の負電荷量と正電荷量がアンバランスになる。プラズマディスプレイ装置は、セル内の正電荷と負電荷は等量であるとして設計しているため、正電荷量と負電荷量のアンバランスが起こると、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生するなどの問題が発生する恐れがある。
そこで、本実施形態では、時刻t1の後の時刻t2で、電極X2に0Vを印加し、電極Y2は負電圧−Vsを維持する。電極X2に印加する正電圧Vsを維持する時間t1〜t2は、電極Y2に印加する負電圧−Vsを維持する時間t1〜t3よりも短い。電極X2に電圧Vsを印加する時間t1〜t2は、電極Y2に電圧−Vsを印加する時間t1〜t3の半分以下であることが好ましい。
電極X2の正電圧Vsの時間t1〜t2を相対的に短くし、電極Y2の負電圧−Vsの時間t1〜t3を相対的に長くすることにより、負電荷が拡散する量を減らす一方で、正電荷を十分に拡散させる。これにより、電極X2近傍の負電荷量と電極Y2近傍の正電荷量を等量に近づけることができる。電極X2及びY2のセル内の負電荷量及び正電荷量のバランスをとり、電極Y1及びX3のセル内の電荷のアンバランスを防止して、セル間の電荷のアンバランスを防止することができる。その結果、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生する不都合を防止できる。
次に、時刻t3〜t5について説明する。時刻t3〜t5の電極X2の電圧は、時刻t1〜t3の電極Y2の電圧と同じである。また、時刻t3〜t5の電極Y2の電圧は、時刻t1〜t3の電極X2の電圧と同じである。電極X2及びY2間では放電102が生じ、電極X3及びY3間では放電104が生じる。
電極X2近傍には、時刻t1〜t3で負電荷が形成され、時刻t3〜t5で正電荷が形成される。時刻t1〜t3における負電荷の拡散量と時刻t3〜t5における正電荷の拡散量とが相殺される。同様に、電極Y2近傍には、時刻t1〜t3で正電荷が形成され、時刻t3〜t5で負電荷が形成され、正電荷の拡散量と負電荷の拡散量とが相殺される。これによっても、電極X2及びY2のセル内の負電荷量及び正電荷量のバランスを保つことができる。本実施形態では、放電101のための時刻t1〜t3と放電102のための時刻t3〜t5とのセットを1周期Tとして繰り返すように、X電極及びY電極に電圧を印加する。
奇数番目のX電極X1,X3等は同じ電圧であり、偶数番目のX電極X2,X4等は同じ電圧であり、奇数番目のY電極Y1,Y3等は同じ電圧であり、偶数番目のY電極Y2,Y4等は同じ電圧である。また、奇数番目のY電極Y1,Y3等の電圧は偶数番目のX電極X2,X4等の電圧と同じあり、奇数番目のX電極X1,X3等の電圧は偶数番目のY電極Y2,Y4等の電圧と同じある。
その結果、時刻t1〜t3では、電極X3及びY3間に放電103が生じた後、電極X3近傍に正電荷が形成され、電極Y3近傍に負電荷が形成される。また、時刻t3〜t5では、電極X3及びY3間に放電104が生じた後、電極X3近傍に負電荷が形成され、電極Y3近傍に正電荷が形成される。以後、時刻t1〜t5を1周期Tとして、電極X3及びY3の電圧制御を繰り返す。
以上のように、負電荷は、正電荷に比べて軽いため、移動しやすい性質を有する。本実施形態によれば、隣接する2電極X2及びY2間等で維持放電を行う際に、一方の電極に印加する正電圧Vsを維持する時間t1〜t2等が他方の電極に印加する負電圧−Vsを維持する時間t1〜t3等よりも短くなるように電圧を制御することにより、負電荷の移動量を正電荷の移動量に比べて抑制することができる。これにより、セル内の負電荷量及び正電荷量のバランスをとると共に、セル間の電荷のアンバランスを防止することができ、意図通りに放電しなかったり、意図しない放電が発生する不都合を防止できる。
なお、本実施形態では、図1の時刻t2において、電極X2を正電圧Vsから0Vに下げる場合を例に説明したが、0Vに限定されず、正電圧Vsよりも低く、かつ負電圧−Vsより高い電圧に下げればよい。また、隣接する2電極に正電圧Vs及び負電圧−Vsを印加して放電させる場合を例に説明したが、一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して放電を行うものであればよい。その場合、前記一方の電極に第1の電圧を印加した後に、第1の電圧よりも低く第2の電圧よりも高い第3の電圧(例えば0V)を印加すればよい。第3の電圧は、前記他方の電極の第2の電圧とは放電しない電圧であり、第1及び第2の電圧の中間の電圧であることが好ましい。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態は、例えば以下のように種々の適用が可能である。
(付記1)表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極と、
前記第1の電極に隣接して並行に設けられ、前記第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極と、
前記第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、前記第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極と、
前記第1の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第3の維持放電電極と、
前記第2の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第4の維持放電電極と、
前記第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御し、かつ前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第3の維持放電電極に印加し、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第4の維持放電電極に印加する制御回路と
を有するプラズマディスプレイ装置。
(付記2)前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間は、前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間の半分以下である付記1記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記3)前記制御回路は、前記一方の電極に前記第1の電圧を印加した後に、前記第1の電圧よりも低く前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を印加する付記1記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記4)前記第3の電圧は、前記第1及び第2の電圧の中間の電圧である付記3記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記5)前記第1の電圧は正電圧であり、前記第2の電圧は負電圧であり、前記第3の電圧は0Vである付記3記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記6)さらに、前記第3の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第5の維持放電電極と、
前記第4の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第6の維持放電電極とを有し、
前記制御回路は、前記第1の維持放電の際に、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第5の維持放電電極に印加し、前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第6の維持放電電極に印加する付記1記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記7)前記制御回路は、前記第1の維持放電の後、前記一方の電極に前記第2の電圧を印加して前記他方の電極に前記第1の電圧を印加して第2の維持放電を行う際に、前記他方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記一方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御する付記1記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記8)前記制御回路は、前記第2の維持放電の際の前記一方の電極に印加する電圧と前記第1の維持放電の際の前記他方の電極に印加する電圧とが同じであり、前記第2の維持放電の際の前記他方の電極に印加する電圧と前記第1の維持放電の際の前記一方の電極に印加する電圧とが同じである付記7記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記9)前記制御回路は、前記第1及び第2の維持放電のセットを1周期として繰り返すように電圧を印加する付記7記載のプラズマディスプレイ装置。
(付記10)表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極と、
前記第1の電極に隣接して並行に設けられ、前記第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極と、
前記第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、前記第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極と、
前記第1の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第3の維持放電電極と、
前記第2の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第4の維持放電電極とを有するプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
前記第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御し、かつ前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第3の維持放電電極に印加し、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第4の維持放電電極に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記11)前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間は、前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間の半分以下である付記10記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記12)前記一方の電極に前記第1の電圧を印加した後に、前記第1の電圧よりも低く前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を印加する付記10記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記13)前記第3の電圧は、前記第1及び第2の電圧の中間の電圧である付記12記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記14)前記第1の電圧は正電圧であり、前記第2の電圧は負電圧であり、前記第3の電圧は0Vである付記12記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記15)前記プラズマディスプレイ装置は、さらに、前記第3の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第5の維持放電電極と、
前記第4の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第6の維持放電電極とを有し、
前記第1の維持放電の際に、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第5の維持放電電極に印加し、前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第6の維持放電電極に印加する付記10記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記16)前記第1の維持放電の後、前記一方の電極に前記第2の電圧を印加して前記他方の電極に前記第1の電圧を印加して第2の維持放電を行う際に、前記他方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記一方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御する付記10記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記17)前記第2の維持放電の際の前記一方の電極に印加する電圧と前記第1の維持放電の際の前記他方の電極に印加する電圧とが同じであり、前記第2の維持放電の際の前記他方の電極に印加する電圧と前記第1の維持放電の際の前記一方の電極に印加する電圧とが同じである付記16記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
(付記18)前記第1及び第2の維持放電のセットを1周期として繰り返すように電圧を印加する付記16記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
本発明の実施形態によるプラズマディスプレイ装置の部分的電圧波形の一例を示す波形図である。 本実施形態によるプラズマディスプレイ装置の全体的電圧波形の一例を示す波形図である。 本実施形態によるプラズマディスプレイパネルの構造例を示す分解斜視図である。 本実施形態によるプラズマディスプレイパネルと駆動回路の構成例を示す図である。 本実施形態によるプラズマディスプレイ装置のフィールド構成例を示す概念図である。 従来技術によるプラズマディスプレイ装置の電圧波形図である。
符号の説明
1 前面板
2 背面板
3 プラズマディスプレイパネル
4a,4b X電極駆動回路
5a,5b Y電極駆動回路
6 アドレス駆動回路
11 X電極
12 Y電極
13 誘電体層
14 保護層
15 アドレス電極
16 誘電体層
17 隔壁
18〜20 蛍光体
31 リセット期間
32 アドレス期間
33 サステイン期間
101〜104 放電
600 放電

Claims (6)

  1. 表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極と、
    前記第1の電極に隣接して並行に設けられ、前記第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極と、
    前記第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、前記第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極と、
    前記第1の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第3の維持放電電極と、
    前記第2の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第4の維持放電電極と、
    前記第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御し、かつ前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第3の維持放電電極に印加し、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第4の維持放電電極に印加する制御回路と
    を有するプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記制御回路は、前記一方の電極に前記第1の電圧を印加した後に、前記第1の電圧よりも低く前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を印加する請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. さらに、前記第3の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第5の維持放電電極と、
    前記第4の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第6の維持放電電極とを有し、
    前記制御回路は、前記第1の維持放電の際に、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第5の維持放電電極に印加し、前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第6の維持放電電極に印加する請求項1又は2記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 表示のための維持放電を行うための第1の維持放電電極と、
    前記第1の電極に隣接して並行に設けられ、前記第1の維持放電電極との間で表示のための維持放電を行うための第2の維持放電電極と、
    前記第1及び第2の維持放電電極に交差するように設けられ、前記第1及び第2の維持放電電極間の維持放電を行うか否かを指定するためのアドレス電極と、
    前記第1の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第3の維持放電電極と、
    前記第2の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第4の維持放電電極とを有するプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
    前記第1及び第2の維持放電電極の一方の電極に第1の電圧を印加して他方の電極に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加して第1の維持放電を行う際に、前記一方の電極に印加する第1の電圧を維持する時間が前記他方の電極に印加する第2の電圧を維持する時間よりも短くなるように電圧を制御し、かつ前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第3の維持放電電極に印加し、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第4の維持放電電極に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  5. 前記一方の電極に前記第1の電圧を印加した後に、前記第1の電圧よりも低く前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を印加する請求項4記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  6. 前記プラズマディスプレイ装置は、さらに、前記第3の維持放電電極に対して前記第1の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第5の維持放電電極と、
    前記第4の維持放電電極に対して前記第2の維持放電電極とは逆方向に隣接して並行に設けられる第6の維持放電電極とを有し、
    前記第1の維持放電の際に、前記第2の維持放電電極と同じ電圧を前記第5の維持放電電極に印加し、前記第1の維持放電電極と同じ電圧を前記第6の維持放電電極に印加する請求項4又は5記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
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