JP2005049329A - バイオチップ用基板およびバイオチップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体で構成されることを特徴とするバイオチップ用基板、基板が黒色であることを特徴とする、前記バイオチップ用基板および、基板を構成する(A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体にカーボンブラックが混合されていることを特徴とするバイオチップ用基板。
【選択図】 なし
Description
[1](A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体で構成されることを特徴とするバイオチップ用基板、
[2](A)熱可塑性共重合体が、(ii)不飽和カルボン酸単位を有することを特徴とする上記[1]記載のバイオチップ用基板、
[3](A)熱可塑性共重合体が、(iii)不飽和カルボン酸アルキルエステル単位を有することを特徴とする上記[1]〜[2]記載のバイオチップ用基板、
[4](A)熱可塑性共重合体が、芳香族環含有単位を有しないことを特徴とする、上記[1]〜[3]いずれか記載のバイオチップ用基板、
[5](A)熱可塑性共重合体中の(i)酸無水物単位が下記一般式(1)で表されるグルタル酸無水物単位であることを特徴とする上記[1]〜[4]いずれか記載のバイオチップ用基板、
[6](A)熱可塑性共重合体の280nm波長での吸光度(ここで、吸光度は、厚さ100μmでのフィルムを用いて、紫外可視分光光度計で測定した値を示す)が0.5以下であり、かつガラス転移温度が130℃以上であることを特徴とする上記[1]〜[5]いずれか記載のバイオチップ用基板、
[7](A)熱可塑性共重合体が、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体および不飽和カルボン酸単量体を含む単量体混合物を、95℃以下の温度で重合して(B)原共重合体を得、次いで(B)原共重合体を加熱し、(イ)脱アルコール反応および/または(ロ)脱水反応により得られたものであることを特徴とする上記[1]〜[6]いずれか記載のバイオチップ用基板、
[8]基板が黒色であることを特徴とする、上記[1]〜[7]いずれかに記載のバイオチップ用基板、
[9]基板を構成する(A)(i)酸無水物単位を有する(A)熱可塑性共重合体にカーボンブラックが混合されていることを特徴とする上記[8]記載のバイオチップ用基板、
[10](A)熱可塑性共重合体を射出成形することにより作製された上記[1]〜[9]いずれか記載のバイオチップ用基板、
[11]上記[1]〜[10]いずれか記載の基板を用いたことを特徴とするバイオチップ
[12](A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体からなるバイオチップ用基板材料、
[13]上記[1]から[9]のいずれかに記載のバイオチップ用基板を用いたバイオチップであって、該バイオチップには凹凸部が設けられており、選択結合性物質が凹凸部の複数の凸部の上面に固定化されていることを特徴とする選択結合性物質が固定化されたバイオチップ、
[14]該凹凸部の凸部上面が実質的に平坦であり、選択結合性物質が固定化された凸部上面の高さが、略同一である上記[13]に記載に記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ、
[15]該バイオチップには平坦部が設けられていることを特徴とする上記[13]または[14]いずれかに記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ、
[16]選択性結合物質が固定化された複数の凸部の内、最も高い凸部の高さと、最も低い凸部の高さの差が50μm以下であることを特徴とする上記[13]〜[15]のいずれかに記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ、
[17]凹凸部の凸部の上面の高さと平坦部分の高さの差が50μm以下であることを特徴とする上記[13]〜[16]のいずれかに記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ、
を提供するものである。
で表されるグルタル酸無水物単位が好ましい。
で表される(ii)不飽和カルボン酸単位を有していることが好ましい。ここでいう(ii)不飽和カルボン酸単位とは、不飽和カルボン酸単量体を、共重合することにより得られる単位であり、この際に用いられる不飽和カルボン酸単量体としては特に制限はなく、他のビニル化合物と共重合させることが可能ないずれの不飽和カルボン酸単量体も使用可能である。好ましい不飽和カルボン酸単量体として、下記一般式(3)
で表される化合物、マレイン酸、及びさらには無水マレイン酸の加水分解物などが挙げられるが、特に熱安定性が優れる点でアクリル酸、メタクリル酸が好ましく、より好ましくはメタクリル酸である。これらはその1種または2種以上用いることができる。
で表される(iii)不飽和カルボン酸アルキルエステル単位を有していることが好ましい。ここでいう(iii)不飽和カルボン酸アルキルエステル単位とは、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体を、共重合することにより得られる単位であり、ここで、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体としては特に制限はないが、好ましい例として、下記一般式(5)で表されるものを挙げることができる。
これらのうち、炭素数1〜6の脂肪族若しくは脂環式炭化水素基又は置換基を有する該炭化水素基を持つアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルが特に好適である。
(B)原共重合体を上記方法等により加熱する際に、滞留安定性を損なわない範囲で、グルタル酸無水物への環化反応を促進させる触媒として、酸、塩基、塩化合物の1種以上を添加することができる。その添加量は、(B)原共重合体100重量部に対し、0.1重量部未満であることが好ましい。また、これら酸、塩基、塩化合物の種類についても特に制限はなく、酸触媒としては、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、亜リン酸、フェニルホスホン酸、リン酸メチル等が挙げられる。塩基性触媒としては、金属水酸化物、アミン類、イミン類、アルカリ金属誘導体、アルコキシド類、水酸化アンモニウム塩等が挙げられる。さらに、塩系触媒としては、酢酸金属塩、ステアリン酸金属塩、炭酸金属塩等が挙げられる。塩系触媒の中には、水溶液とすることにより酸性あるいは塩基性を示すものが含まれるが、これらは塩系触媒とし、酸触媒あるいは塩基性触媒と区別する。これら触媒は本発明の目的を損なわない範囲で1種または2種以上添加することができる。中でも、塩基性触媒が、比較的少量の添加量で、優れた反応促進効果を示すため、好ましく使用することができる。具体的には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムフェノキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムフェノキシド等のアルコキシド化合物、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム等の有機カルボン酸塩等が挙げられ、とりわけ、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、酢酸リチウム、酢酸ナトリウムを好ましく使用することができる。
(1)樹脂の金型キャビティへの充填工程中に、金型面に接する樹脂表面の固化温度を低下させつつ成形する方法、
(2)断熱層被覆金型を用いて成形する方法、
(3)射出直前に、高周波誘導加熱によって金型表面を加熱させて成形する方法、
(4)射出直前に、輻射加熱によって金型表面を加熱させて成形する方法、
(5)樹脂を振動させつつ成形する方法、
(6)金型を振動させつつ成形する方法
等を使用することもできる。
(A)熱可塑性共重合体の製造
(A−1):
容量が5リットルで、バッフルおよびファウドラ型撹拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、メタクリル酸メチル/アクリルアミド共重合体系懸濁剤(以下の方法で調製した。メタクリル酸メチル20重量部、アクリルアミド80重量部、過硫酸カリウム0.3重量部、イオン交換水1500重量部を反応器中に仕込み反応器中を窒素ガスで置換しながら70℃に保った。反応は単量体が完全に、重合体に転化するまで続け、メタクリル酸メチルとアクリルアミド共重合体の水溶液として得た。得られた水溶液を懸濁剤として使用した)0.05部をイオン交換水165部に溶解した溶液を供給し、400rpmで撹拌し、系内を窒素ガスで置換した。次に、下記混合物質を反応系を撹拌しながら添加し、70℃に昇温した。内温が70℃に達した時点を重合開始として、180分間保ち、重合を終了した。以降、通常の方法に従い、反応系の冷却、ポリマーの分離、洗浄、乾燥を行い、ビーズ状の(B−1)原共重合体を得た。この(B−1)原共重合体の重合率は98%であった。
メタクリル酸メチル(MMA) 70重量部
t−ドデシルメルカプタン 1.2重量部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.32重量部
このビーズ状の(B−1)原共重合体を、スクリュウ径30mm、L/Dが45.5のベント付き同方向回転2軸押出機(日本製鋼所社製 TEX30XSSST)のホッパー口より5kg/hで供給して、樹脂温度280℃、スクリュウ回転数100rpmで溶融押出し、ペレット状のグルタル酸無水物単位を含有する(A−1)熱可塑性共重合体を得た。この際の滞留時間(原料を供給してから、吐出口より吐出されるまでの時間)は、約7分であった。得られた(A−1)熱可塑性共重合体を赤外分光光度計を用いて分析した結果、1800cm-1及び1760cm-1に吸収ピークが確認され、この(A−1)熱可塑性共重合体中にグルタル酸無水物単位が形成していることを確認した。また、この共重合体を重ジメチルスルホキシドに溶解させ、室温(23℃)にて1H−NMRを測定し、共重合体組成を決定したところ、メタクリル酸メチル単位73重量%、グルタル酸無水物単位20重量%、メタクリル酸単位7重量%であった。また、この(A−1)熱可塑性共重合体の極限粘度は0.41dl/gであった。
上記ビーズ状の(B−1)原共重合体およびナトリウムメトキシド(原共重合体100重量%に対し、0.1重量%となる量)を、スクリュウ径30mm、L/Dが45.5のベント付き同方向回転2軸押出機(日本製鋼所社製 TEX30XSSST)のホッパー口より5kg/hで供給して、樹脂温度280℃、スクリュウ回転数100rpmで溶融押出し、ペレット状のグルタル酸無水物単位を含有する(A−2)熱可塑性共重合体を得た。この際の滞留時間(原料を供給してから、吐出口より吐出されるまでの時間)は、約7分であった。得られた(A−2)熱可塑性共重合体を赤外分光光度計を用いて分析した結果、1800cm-1及び1760cm-1に吸収ピークが確認され、この(A−2)熱可塑性共重合体中にグルタル酸無水物単位が形成していることを確認した。また、この共重合体を重ジメチルスルホキシドに溶解させ、室温(23℃)にて1H−NMRを測定し、共重合体組成を決定したところ、メタクリル酸メチル単位73重量%、グルタル酸無水物単位26重量%、メタクリル酸単位1重量%であった。また、この(A−2)熱可塑性共重合体の極限粘度は0.42dl/gであった。
厚さ1.2mm、直径127mmの合成石英ガラス上に、スパッタリングによりエッチングマスクとして厚さ150nmのSi膜を作製した。この上にフォトレジスト(東京応化社製OFPR5000)をスピナーで3μmの厚みに塗布した。その後、マスクを介してUV光をフォトレジストに照射した。そして現像し、露光した部分のフォトレジストを除去した。次に、現像まで行ったガラス基板を真空容器内にいれ、SF6ガスを導入しリアクティブイオンエッチングを行った。こうして、露光した部分のSi膜(エッチングマスク)を除去した。続いてパーターニングされたフォトレジストとエッチングマスクの両方をマスクとして、45%フッ酸水溶液にて室温にてエッチングした。次に酸素雰囲気下でプラズマエッチングを行い、フォトレジストを灰化してフォトレジストを除去した。さらにSF6雰囲気下でリアクティブイオンエッチングを行い、エッチングマスクを除去した。このようにして、合成石英製の母基板をえた。この母基板に刻まれた溝のディメンジョンは、断面が半円状であり、もっとも幅の広い部分、すなわち溝の一番上の部分は、幅50μmであった。深さは20μmであった。
実施例1〜3と同様に作成したNi板を母基板から剥離し金属板に裏打ちした。これを76mm×26mm×1mmのキャビティーをもつ金型にセットし、ペレット状の(C−1)PCである帝人化成社製“パンライト”AD5503を、住友プロマット40/25(25t)射出成形機に供し、シリンダー温度280℃、金型温度80℃とし、厚さ1mmの平板を成形した。得られた平板には、表面に母基板と同じ幅50μm、深さ20μmの溝が形成されていた。この成形片を使用し、下記方法により評価した。
実施例1〜3と同様に作成したNi板を母基板から剥離し金属板に裏打ちした。これを76mm×26mm×1mmのキャビティーをもつ金型にセットし、ペレット状の(C−2)PMMAである住友化学社製“スミペックス”MGを、住友プロマット40/25(25t)射出成形機に供し、シリンダー温度230℃、金型温度80℃とし、厚さ1mmの平板を成形した。得られた平板には、表面に母基板と同じ幅50μm、深さ20μmの溝が形成されていた。この成形片を使用し、下記方法により評価した。
実施例1〜3と同様に作成したNi板を母基板から剥離し金属板に裏打ちした。これを76mm×26mm×1mmのキャビティーをもつ金型にセットし、ペレット状の(C−3)5−メチル−2−ノルボルネンの開環重合体の水素添加物を、住友プロマット40/25(25t)射出成形機に供し、シリンダー温度270℃、金型温度80℃とし、厚さ1mmの平板を成形した。得られた平板には、表面に母基板と同じ幅50μm、深さ20μmの溝が形成されていた。この成形片を使用し、下記方法により評価した。
示差走査熱量計(Perkin Elmer社製DSC−7型)を用い、窒素雰囲気下、20℃/minの昇温速度でガラス転移温度(Tg)を測定した。
(プローブDNAの固定化)
配列番号1(60塩基、5’末端アミノ化)のDNAを合成した。このDNAは5’末端がアミノ化されている。
検体DNAとして、上記DNA固定化基板とハイブリダイズ可能な塩基配列を持つ配列番号5のDNA(968塩基)を用いた。調製方法を以下に示す。
成形片上に固定化されたプローブDNAと上記検体DNAをハイブリダイゼーションさせた。具体的には、先に用意したプローブDNAが固定化されている成形片にハイブリダイゼーション用の溶液を10μl滴下し、その上にカバーガラスをかぶせた。また、カバーガラスの周りをペーパーボンドでシールし、ハイブリダイゼーションの溶液が乾燥しないようにした。これを、プラスチック容器の中に入れ、65℃、湿度100%の条件で10時間インキュベートした。インキュベート後、カバーガラスを剥離後に洗浄、乾燥した。
次いで、ハイブリダイゼーションの有無を検出するために、ハイブリダイゼーション後の成形片上の蛍光を蛍光顕微鏡(オリンパス光学)により観察した。ハイブリダイゼーションを示す蛍光が観察された場合、表1中に○印を、蛍光が観察されない場合は、×印を示した。
実施例1のように基板が本発明の樹脂ではなく、ガラスの場合の実験を行った。
(DNA固定化担体の作製)
公知の方法であるLIGA(Lithographie Galvanoformung Abformung)プロセスを用いて、射出成形用の型を作製し、射出成型法により後述するような形状を有する(A−3)からなる基板を得た。
そして、配列番号1(60塩基、5’末端アミノ化)のDNAを合成した。このDNAは5’末端がアミノ化されている。このDNAを、純水に0.27nmol/μlの濃度で溶かして、ストックソリューションとした。基板に点着する際は、PBS(pH5.5)でプローブの終濃度を0.027nmol/μlとし、かつ、担体表面の酸無水物およびカルボン酸とプローブDNAの末端のアミノ基とを縮合させるため、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)を加え、この終濃度を50mg/mlとした。そして、これらの混合溶液をガラス製のキャピラリーに取り、顕微鏡下でこのプローブDNAをPMMA基板の凸部上の4箇所に点着した。次いで、この基板を密閉したプラスチック容器入れて、37℃、湿度100%の条件で20時間程度インキュベートして、その後純水で洗浄した。
実施例1と同様に行った。
前述の(検体DNAの調製)で調製したDNA溶液を10μl取りだし、これに30μlの、1重量%BSA、5×SSC、0.1重量%SDS、0.01重量%サケ精子DNAの溶液を加え、トータルで40μlとした(すなわち、実施例1や2と比較すると、検体の濃度は1/4であるが、トータルの検体量は実施例1や2と同じとなる)。そして、これを前述したDNAが固定化された担体の凹凸部分に滴下して、注意深くカバーガラスをかぶせた。そして、カバーガラスの周りをペーパボンドでシーリングして、ハイブリダイゼーション溶液が乾かないようにした。すなわち、検体DNAの分子量を実施例1や比較例1と同じにした。これをプラスチック容器に入れて、湿度100%、温度65℃の状態で10時間インキュベートした。インキュベート後、カバーガラスを剥離して、洗浄・乾燥した。
実施例1と同じ条件にて、スキャナーにより蛍光測定を行った。その結果を表3に示す。
次いで、凸部の高さがばらついた場合について実験を行った。実施例4で用いた射出成形品の凸部をラッピングペーパーで削り、凸部上面の高さに差を設けた。すなわち、他の凸部上面(基準となる凸部)よりも、30μm低い凸部(4箇所)がある基材(基材ア)、他の凸部上面よりも、50μm低い凸部(4箇所)がある基材(基材イ)をそれぞれ作製した。なお、これら基材の低い部分以外の凸部(基準となる凸部)上面の高さと、平坦部分の高さの差は3μm以下であった。実施例4と同様に、点着するプローブDNAの調製を行った。ついで、基準となる凸部上面に4箇所、低い凸部上面に4箇所にプローブDNA溶液の点着を実施例4と同様に行った。さらに、ハイブリダイゼーション用のDNAの調製、ハイブリダイゼーションの操作、測定を実施例4と同様に行った。基準となる凸部上面の蛍光強度の平均値とその周りのノイズ、高さが低い凸部上面の蛍光強度の平均値とその周りのノイズを表4に示す。
実施例6
さらに、凸部上面と平坦部の差がある場合について検討した。実施例4で用いた射出成形品の平坦部をラッピングペーパーで削り、平坦部上面と凸部上面の高さの差が30μm(基材ウ)、50μm(基材エ)の2種類の基材を作製した。すなわち、基材ウは凸部の高さが平坦部の高さより30μm高いことになる。実施例4と同様に、点着するプローブDNAの調製、凸部上面へのプローブDNA溶液の点着、ハイブリダイゼーション用DNAの調製、ハイブリダイゼーションの操作を行い、実施例4と同様に測定を行った。その結果を表5に示す。
12 凹凸部
13 マイクロアレイ
14 対物レンズ
15 励起光
16 マイクロアレイを治具に突き当てるためのバネ
21 凸部上面
22 導電性膜
23 絶縁膜
Claims (17)
- (A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体で構成されることを特徴とするバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体が、(ii)不飽和カルボン酸単位を有することを特徴とする請求項1記載のバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体が、(iii)不飽和カルボン酸アルキルエステル単位を有することを特徴とする請求項1あるいは2記載のバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体が、芳香族環含有単位を有しないことを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載のバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体の280nm波長での吸光度(ここで、吸光度は、厚さ100μmでのフィルムを用いて、紫外可視分光光度計で測定した値を示す)が0.5以下であり、かつガラス転移温度が130℃以上であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体が、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体および不飽和カルボン酸単量体を含む単量体混合物を、95℃以下の温度で重合して(B)原共重合体を得、次いで(B)原共重合体を加熱し、(イ)脱アルコール反応および/または(ロ)脱水反応により得られたものであることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載のバイオチップ用基板。
- 基板が黒色であることを特徴とする、請求項1〜7いずれかに記載のバイオチップ用基板。
- 基板を構成する(A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体にカーボンブラックが混合されていることを特徴とする請求項8記載のバイオチップ用基板。
- (A)熱可塑性共重合体を射出成形することにより作製された請求項1〜9いずれか記載のバイオチップ用基板。
- 請求項1〜10いずれか記載の基板を用いたことを特徴とするバイオチップ。
- (A)(i)酸無水物単位を有する熱可塑性共重合体からなるバイオチップ用基板材料。
- 請求項1から9のいずれかに記載のバイオチップ用基板を用いたバイオチップであって、該バイオチップには凹凸部が設けられており、選択結合性物質が凹凸部の複数の凸部の上面に固定化されていることを特徴とする選択結合性物質が固定化されたバイオチップ。
- 該凹凸部の凸部上面が実質的に平坦であり、選択結合性物質が固定化された凸部上面の高さが、略同一である請求項13に記載に記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ。
- 該バイオチップには平坦部が設けられていることを特徴とする請求項13または14に記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ。
- 選択性結合物質が固定化された複数の凸部の内、最も高い凸部の高さと、最も低い凸部の高さの差が50μm以下であることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ。
- 凹凸部の凸部の上面の高さと平坦部分の高さの差が50μm以下であることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の選択結合性物質が固定化されたバイオチップ。
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