JP2005048540A - 開き戸機構付き引き戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開き戸機構付き引き戸において、引き戸体が開き戸として揺動移動するときは、引き戸体が平行移動しないように構成する。
【解決手段】 揺動戸体1に沿って平行移動するフレーム部4とフレーム部4に揺動自在に設けられるパネル部5とを用いて引き戸体ユニット3を構成し、フレーム部4とパネル部5とのあいだに、パネル部5の揺動規制をする引き戸体落し錠24を設ける一方、該引き戸体落し錠24の解錠操作に伴い下動する第二ロックレバー体23bを備え、該第二ロックレバー体23bが上側枠体2に設けた第二ガイド片21に係止することでフレーム部4の閉鎖方向への平行移動を規制する第二安全装置S2を設ける構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建築物の開口部を仕切る開き戸機構付き引き戸の技術分野に属するものである。
一般に、開口部を仕切る戸体として、開口部の一側部に揺動戸体を設けて開口部の一側部を閉鎖するとともに、該揺動戸体に平行となる状態で戸体を設け、該戸体を揺動戸体に沿って移動させることで、開口部の他側部を開閉するように構成した引き戸体が知られている。ところがこのものでは、開口部として出入り自在となる部位は引き戸体が開放する他側部のみであるため、出入りする大きさにどうしても限界がある。
そこで、大開口を必要とする仕切り体として、揺動戸体を開口部一側部に揺動自在な揺動戸体とするとともに、引き戸体が開口部他側部を全開する全開姿勢となったとき、揺動戸体と引き戸体とが一体に揺動する開き戸として機能して、開口部の一方側も含めて開口部が全開状態となるように構成した開き戸機構付きの引き戸が提唱されている。
このようなものとして、揺動戸体に、揺動移動するとき以外は開口部を閉鎖する閉鎖姿勢に姿勢保持するためのロック手段を設けるとともに、引き戸体を、揺動戸体に対して平行移動する吊り金具(移動体に相当する)に揺動自在に連結し、吊り金具と一体に平行移動して開口部他側部を開閉する引き戸体の開閉姿勢とした状態で移動体と引き戸体とを姿勢保持するロック手段を設けて、これらロック手段が施錠された状態では、引き戸体による開口部他側部の平行移動に基づく開閉作動が可能となり、引き戸体を全開姿勢とすることに伴いそれぞれのロック手段を解除(解錠)することで、これら戸体が一体に揺動するように構成したものが提唱されている。
特開平7−293102号公報
ところが、前記従来のものでは、引き戸体と吊り金具とのあいだにロック手段が設けられており、引き戸体と吊り金具が開口部他側部を全開する全開姿勢になることに伴い、前記ロック手段が自動的に解除されて引き戸体の揺動移動への操作が円滑になされるように構成されているが、吊り金具を全開姿勢の状態で移動規制する手段が設けられていないため、引き戸体に対して開口部他側部を向く力が作用した場合では、吊り金具とともに引き戸体が不用意に平行移動してしまう惧れがあって問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部の一側部に揺動自在に設けられ、開口部一側部を閉鎖する閉鎖姿勢を姿勢保持するロック手段が設けられた揺動戸体と、前記姿勢保持状態の揺動戸体に沿って平行移動する移動体に揺動自在に連結され、開口部他側部を移動体とともに開閉する開閉姿勢を姿勢保持するロック手段が設けられた引き戸体とを備え、引き戸体が開口部他側部を全開する全開姿勢において、各戸体に設けたロック手段を解除することで、これら戸体が一体に揺動移動して開口部を全開するように構成した開き戸機構付き引き戸において、移動体には、引き戸体の揺動移動時に移動体の平行移動を規制する平行移動規制手段が設けられているものである。
そして、このようにすることにより、引き戸体を揺動移動させるとき、引き戸体の平行移動が規制されるため、各戸体を操作性よく開閉作動させることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、平行移動規制手段は、引き戸体に設けたロック手段の解除作動に連動して引き戸体の平行移動を規制するように構成されているものであり、このようにすることにより、わざわざ平行移動を規制するための操作を行う必要がない。
請求項3の発明は、請求項1または2において、平行移動規制手段は、引き戸体が予め設定される任意の開放位置に開放されることに基づいて引き戸体の閉鎖方向の平行移動を規制するように構成されているものであり、このようにすることにより、引き戸体を全開姿勢としたときに閉鎖方向への平行移動を規制することができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかにおいて、移動体と引き戸体とのあいだには、引き戸体を開閉姿勢に姿勢保持する副ロック手段が設けられ、該副ロック手段は、移動体が全開姿勢に変姿することに伴い自動的に解除されるように構成されているものであり、このようにすることにより、引き戸体と移動体とのあいだの姿勢保持が確実になり、より信頼性の高い開き戸機構付き引き戸とすることができる。
請求項1の発明とすることにより、引き戸体が揺動移動する場合では不用意に平行移動することがなく、操作性に優れたものにすることができる。
請求項2の発明とすることにより、簡単な操作でより信頼性の高い開き戸機構付き引き戸とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、さらに操作性に優れたものにすることができる。
請求項4の発明とすることにより、引き戸体と移動体との開閉姿勢での姿勢保持が確実で、より信頼性の高い開き戸機構付き引き戸とすることができる。
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図中、1は例えば病院の集中治療室等の室内への出入り口部となる開口部の一側部に配設されて戸袋としても機能するように構成された揺動戸体であって、該揺動戸体1は、一側部(戸尻)が上下の枢軸1aを介して、開口部の上部を構成する上側枠体2と、開口部の下部を構成する床面とにそれぞれ枢支され、図1の図面向かって奥側であって、本実施の形態では室外側への開放揺動が可能となるように構成されている。さらに、開口部の他側部には、揺動戸体1の室内側に沿う状態で引き戸体ユニット3が設けられており、該引き戸体ユニット3は、後述するように、閉鎖姿勢の揺動戸体1に対して平行移動して、開口部他側部を閉鎖する全閉姿勢から揺動戸体1と室内外方向に積層して開口部他側部を開放する全開姿勢とのあいだを平行移動するように構成されている。
前記引き戸体ユニット3は、左右に長い左右フレーム4aと上下に長い上下フレーム4bとによりL字形状に形成され、本発明の移動体に相当するフレーム部4と、該フレーム部4の内側面に内嵌されるパネル部(本発明の引き戸体に相当する)5とを、フレーム部4に対し本体部5が室外側に開放揺動が可能となる状態で連結することにより構成されており、この構成についての詳細な説明は後述する。
そして、本実施の形態の引き戸体ユニット3は自閉式に構成されており、その構成をつぎに説明する。
つまり、前記上側枠体2は躯体開口部の上部に一体に設けられるよう長尺状に形成されており、該上側枠体2の室内側面2aに吊りレール6が一体的に設けられている。前記吊りレール6は側面視で略L字状に形成され、上下方向を向く脚片6aが上側枠体2に一体的に固定され、左右方向を向く脚片6bの先端部に上下方向を向くレール部6cが形成される構成となっている。そして、吊りレール6は、一側方(揺動戸体1の配設側)ほど高位に位置するよう傾斜する状態で上側枠体2に取付けられている。
一方、7は引き戸体ユニット3を構成するフレーム部4の左右フレーム4aに、所定間隙を存して配される一対のローラブラケットであって、これらローラブラケット7の屋内側面にそれぞれローラ8が回動自在に枢支されている。これらローラ8は外周面に凹溝部8aがそれぞれ形成され、該凹溝部8aをレール部6cに上側から係合させることでフレーム部4(引き戸体ユニット3)が吊りレール6に吊持状に支持されるように設定されている。そして、フレーム部4は、ローラ8が吊りレール部6cを転動走行することで吊りレール6に沿って開閉移動を行うが、前述したように、吊りレール6は一側ほど高位置になるように傾斜しており、これによって、引き戸体ユニット3は、図2の実線で示すように、開口部他側部を閉鎖する全閉姿勢から開放操作をした場合、自重に基づいて傾斜状の吊りレール6に沿って自動的に閉鎖するように設定されており、このようにして自閉式の引き戸体ユニット3が構成されている。
さらに、左右フレーム4a(引き戸体ユニット3)の戸尻側(一側部)上端部には、上下方向揺動自在な軸部9aの先端にローラ9bが軸承されたエンドストッパー9が設けられる一方、上側枠体2の室内側面2aには、一端部側に位置してストッパ受け体10が設けられており、図2の仮想線で示すように、引き戸体ユニット3が開口部他側部を全開する全開姿勢に変姿した場合に、エンドストッパー9がストッパ受け体10に係止し、引き戸体ユニット3の全開姿勢を保持するように構成されている。尚、ストッパ受け体10は、エンドストッパー9を引き戸体ユニット3の閉鎖方向に引っ張ることでエンドストッパー9との係止を解除するように構成されており、これによって、引き戸体ユニット3の全開姿勢の保持は、引き戸体ユニット3を強制的に閉鎖操作することに伴い解除されるように設定されている。尚、引き戸体ユニット3の強制的な閉鎖操作力は、ストッパ受け体10とエンドストッパー9との係止を解除するに足る操作力であればよく、適宜の設定が可能となるように構成されている。
また、前記上側枠体2の室内側面2aには、自動的に閉鎖する引き戸体ユニット3のローラブラケット7が全閉する少し前の段階で当接するピストンシリンダ11が設けられており、引き戸体ユニット3の全閉に基づく衝撃が緩衝されるように設定されている。
さて、前記引き戸体ユニット3を構成するフレーム部4とパネル部5とは、左右フレーム部4aのコーナー部下端部と、上下フレーム4bの戸先側下端部とに配設された上下の枢支軸4cを介して、パネル部5の戸尻側部位を枢支することにより連結されており、これによって、パネル部5は、上下の枢支軸4cを支点としてフレーム部4から室外側に向く開閉揺動が自在となる開き戸式となるように構成されている。さらに、左右フレーム4aと上下フレーム5とのあいだには、左右フレーム4a下端面とパネル部5上端面とのあいだに位置してレバー5aが設けられ、パネル部5のフレーム部4に対する揺動範囲が規制されるように構成されている。また、左右フレーム4a下端面には、戸先側に位置して略コ字形に折曲形成された止め金具26の脚片が固定される一方、パネル部5上端面戸先側には、止め金具26に係止する係止片を備えた受け金具26aが設けられており、これら止め金具26と受け金具26aとは、フレーム部4に対してパネル部5が室外方向に開放揺動することで係止解除され、室内方向への閉鎖揺動で係止されて、パネル部5がフレーム部4に支持されるように構成されている。
これによって、パネル部5は、フレーム部4に対して面一状となる閉鎖状態において、戸尻側については枢支軸4cによる支持を受け、戸先側については止め金具26と受け金具26cとによるフレーム部4からの支持を受けるように設定され、フレーム部4に作用するパネル部5の荷重がバランスされるように配慮されている。
さらに、前記フレーム部4の上下フレーム4bの下端面、そして、パネル部5の下端面には、上方に凹設された凹溝4d、5cがそれぞれ左右方向に長く連続する状態で凹設されている。また、上下フレーム4b室外側面の戸尻側となる一端側縁部には、上下方向全長に亘って戸先側(他端側)が開口する係止片(引き戸体係止片)12が一体的に設けられている。
一方、揺動戸体1の戸先側となる他端側縁部の下端には支持ブラケット13が設けられ、ここに、引き戸体ユニット3の振れ止めをするべく引き戸体ユニット3の凹溝4d、5cに嵌合する振れ止めローラ14のローラ軸14aと、引き戸体ユニット3の下側部位との係止をするべく、戸尻側(一端側)が開口する係止片(以降揺動戸体下側係止片)15とが設けられている。
さらに、揺動戸体1の他端側縁部の上端には、U字形に折曲形成されて一端側が開口する上側係止片(揺動戸体上側係止片)16が設けられており、これら上側、下側係止片16、15とは、前記引き戸体ユニット3が開口部他側部を閉鎖する全閉姿勢となったとき、引き戸体ユニット3に設けられた係止片12に係止するように設定されている。これによって、揺動戸体1には開口部一側部を閉鎖する閉鎖姿勢に姿勢保持する揺動戸体落し錠(本発明の揺動戸体のロック手段に相当する)17が設けられているが、引き戸体ユニット3が全閉姿勢にあるときに前記揺動戸体落し錠17による施錠状態が解除(解錠)されたとしても、係止片12、16、15同志の係止によって、揺動戸体1が不用意に揺動してしまうようなことがないように構成されている。さらに、揺動戸体下側係止片15は、引き戸体ユニット3の振れ止めをする振れ止めローラ14が設けられる支持ブラケット13に形成されている結果、揺動戸体下側係止片15と引き戸体ユニット3側の係止片12との係合がより確実になるように構成されている。
ここで、前記揺動戸体落し錠17は、揺動戸体1の他端側面に設けられた操作レバー17aを上下方向揺動させることに基づいて、上下ロッド17b、17cが上側枠体2の下端面、および、床面に形成された凹部17d、17eに係合する施錠姿勢と、凹部17d、17eとの係合解除をする解錠姿勢とに変姿するように構成されている。
尚、18は引き戸体ユニット3に設けた操作ハンドルであり、19は開口部上方の上側枠体2の室内側を覆うカバー体である。
そして、上側枠体2の室内側面2aには、右方向中間部の所定箇所に位置して第一、第二ガイド片20、21が設けられている。これら第一、第二ガイド片20、21は、一側ほど上位に位置する傾斜状の上側ガイド面20a、21aが形成された略三角形状片で構成されており、左右方向一側に位置する第一ガイド片20は、他側に位置する第二ガイド片21よりも左右方向に長く形成され、かつ、第二ガイド片21よりも上位に位置して設けられている。
一方、フレーム部4の左右フレーム4aには、左右方向中間部に位置して前記第一ガイド片20とともに第一安全装置(本発明の副ロック手段に相当する)S1を構成する第一ロックバーユニット22が内装されているとともに、他側端部である戸先に位置して前記第二ガイド片21とともに第二安全装置(本発明の平行移動規制手段に相当する)S2を構成する第二ロックバーユニット23が内装されている。
前記第一ロックバーユニット22は、左右フレーム4aに固定されるブラケット22aと、該ブラケット22aにガイドされて上下方向に変位自在に設けられ、左右フレーム下端面4eに開設した貫通孔4fから下方に突出してパネル部上端面5dに形成された係合孔5eに係合する係合姿勢から、係合孔5eから抜出してパネル部5との係合を解除する係合解除姿勢に変姿する第一ロックバー体22bと、該第一ロックバー体22bを係合姿勢側に向けて付勢する付勢弾機22cとを備えて構成されている。
そして、第一ロックバーユニット22は、引き戸体ユニット3が開口部他側部を閉鎖している状態において、第一ロックバー体22bが係合姿勢となっており、フレーム部4に対するパネル部5の揺動規制をする(姿勢保持状態となる)ように設定されている。この状態から、引き戸体ユニット3が開放し、引き戸体ユニット3が全開状態となる少し前の段階で、第一ロックバー体22bの上端部から室内側に向けて突出形成された第一アーム片22dが、第一ガイド片20のガイド面20aに干渉するように設定されている。因みに、第一アーム片22dは、図12に示すように、係合姿勢となっている状態において、第二ガイド片21のガイド面21cよりも上位に位置するように設定され、これによって、第二ガイド片20に干渉することがないようにしている。前記状態からさらに引き戸体ユニット3が開放することに伴い、アーム片22dは第一ガイド面20a上を一側に向けて走行し、これに伴いアーム片22dが次第に上方に変位し、引き戸体ユニット3が全開姿勢になることにタイミングを合せて、第一ロックバー体22bがガイド面20aの一側(高位側)に変位するように設定されており、この状態となると、第一ロックバー体22bがパネル部5の係合孔5eから抜出す係合解除姿勢となっており、これによって、フレーム部4に対するパネル部5の揺動が自動的に許容される(姿勢保持の解除がなされる)ように設定されている。
一方、前記第二ロックバーユニット23は、パネル部5の戸先側に内装されパネル部5をフレーム部4に閉鎖姿勢で姿勢保持するための引き戸体落し錠24(ロック手段に相当する)に連動するように設定されている。
つまり、パネル部5の戸先側に設けられる引き戸体落し錠24は、パネル部5の他端側面に設けられた操作レバー24aの上下方向揺動に基づいて、上側ロッド24bがパネル部5の上端面5dに開設された貫通孔5fを貫通してフレーム部下端面4eに開設された貫通孔4gに貫入して、パネル部5のフレーム部4に対する揺動規制をして閉鎖姿勢を姿勢保持する施錠姿勢と、フレーム部貫通孔4gから抜出してパネル部5のフレーム部4に対する揺動を許容する解錠姿勢(解除姿勢)とに変姿するように構成されている。
これに対し、第二ロックバーユニット23は、第一ロックバーユニット22と略同様の構成をしており、左右フレーム4aに固定されるブラケット23aと、該ブラケット23aにガイドされて上下方向に変位自在に設けられる第二ロックバー体23bと、付勢弾機23cとにより構成されている。そして、第二ロックバー体23bは、下端部が左右フレーム下端面4eの前記貫通孔4gに下側から抜き差しする落し錠上側ロッド24bの上端面に当接するように構成されており、落し錠上側ロッド24bの施錠姿勢で上動姿勢となり、落し錠上側ロッド24bの解錠姿勢で下動姿勢となるよう設定されており、付勢弾機23cは第二ロックバー体23bを下動姿勢に向けて付勢するように設定されている。ここで、第二ロックバー体23bは、下動姿勢になったとき下端部がパネル部5に干渉しない長さに寸法設定されている。
このように構成された第二ロックバーユニット23は、引き戸体落し錠24が施錠姿勢となっていて、フレーム部4とパネル部5とが上側ロッド24bにより閉鎖姿勢に姿勢保持(揺動規制)されている状態では、第二ロックバー体23bは上動姿勢となっており、この状態では、第二ロックバー体23bの上端部から室内側に向けて突出形成された第二アーム片23dが、第二ガイド片21のガイド面20aに干渉することのない位置関係となっており、通常の開閉作動に何ら影響を与えない状態となっている。そして、引き戸体ユニット3を全閉姿勢から全開姿勢としたとき、第二ロックバーユニット23は、第二ガイド片21よりも戸尻側(一端側であって、開放側)に位置するように設定されており、この状態において、引き戸体落し錠24を解錠操作して解錠姿勢とすると、上側ロッド24bの下動に伴い第二ロックバー体23bは下動姿勢となり、この状態となると、アーム片23dが閉鎖(戸先)方向に移動した場合に第二ガイド片21に当接する位置関係となるように設定されている。このため、この状態では、パネル部5が枢支軸4cを介して連結されるフレーム部4が閉鎖(戸先)側に平行移動しようとしたとして、第二ロックバー体23bが第二ガイド片21に当接(干渉)して閉鎖側へのそれ以上の平行移動が規制されることになり、これによって、パネル部5が意図しない不用意な移動をするようなことが防止されるように構成されている。
尚、引き戸体ユニット3が平行に開閉作動する中途開状態、即ち、第二ロックバーユニット23が第二ガイド片21の他側に位置している状態において、引き戸体落し錠24が解錠姿勢になった場合、第二ロックバー体23bは下動姿勢となるが、この状態では、パネル部5は、枢支軸4cと、止め金具26および受け金具26aとによりフレーム部4に支持され、かつ、第一安全装置S1により閉鎖姿勢に姿勢保持がなされているため、パネル部5が揺動作動してしまうようなことはない。そして、前記状態で引き戸体ユニット3が開口部他側部を開放する場合では、下動姿勢となっている第二ロックバー体23bは、第二ガイド片21のガイド面21cに案内される状態で強制的に上動して第二ガイド片21を乗り越え、引き戸体ユニット3が全開姿勢となることで第二ロックバー体23bが再度下動姿勢となるように設定されている。この状態となると、下動姿勢の第二ロックバー体23bが第二ガイド片21の閉鎖側に位置することになるので、引き戸体ユニット3を閉鎖作動させようとすると、第二ロックバー体23bが第二ガイド片21に干渉して閉鎖することができず、これによって、何らかの異状、即ち、引き戸体落し錠24が解錠されていることが認識できるように配慮されている。
このように構成された開き戸機構付き引き戸において、引き戸体ユニット3を揺動戸体1に対して平行移動させる場合では、揺動戸体1を閉鎖姿勢とした状態で揺動戸体落し錠17を施錠状態とする一方、引き戸体ユニット3を揺動戸体1に対して平行な位置関係とし、引き戸体落し錠24を施錠状態とするが、この状態において、引き戸体ユニット3のパネル部5は、上下の枢支軸4cと止め金具26および受け金具26aを介してフレーム部4に支持され、かつ、引き戸体落し錠24と第一安全装置S1により閉鎖姿勢に姿勢保持がされている。そして、引き戸体ユニット3を全開姿勢とすることにより、引き戸体ユニット3は、第一安全装置S1の第一ロックバー体22bが自動的に係合解除姿勢となり、この状態で、揺動戸体落し錠17および引き戸体落し錠24を解錠操作することにより、パネル部5は姿勢保持が解除されて揺動許容状態となるとともに、第二ロックバー体23bが下動姿勢となる。この状態において、引き戸体ユニット3の操作ハンドル18を室外側に押しやると、揺動戸体1とパネル部5とが上下の枢軸1a、上下の枢支軸4cとをそれぞれ支点として一体に開放揺動され、もって、揺動戸体1とパネル部5とが開き戸として開放するように設定されている。ここで、揺動戸体1とパネル部5とは、振れ止めローラ14が引き戸体ユニット3の凹溝部5c内を相対移動することにより、連結された状態で開放揺動するように設定されている。そして、この状態において、第二ロックバー体23bは下動姿勢となっており、前述したように、開閉揺動するパネル部5がフレーム部4の平行移動に伴い不用意な動きをしてしまうようなことがないように構成されている。
尚、25は開口部一側方室内側に設けられ、全開姿勢の引き戸体ユニット3の戸尻側部位(フレーム部4)の振れ止めをするための振れ止め体である。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、引き戸体ユニット3は吊りレール6に沿って移動し、閉鎖時には吊りレール6が傾斜状態となっているため自動的に移動する(自閉する)。そして、引き戸体ユニット3が開口部の他側部を開放する開放姿勢となったとき、引き戸体ユニット3のパネル部5は揺動戸体1とともに室外側に開放揺動するように構成されており、このため、揺動戸体1は、上下の枢軸1aを介して支持されている。そして、このものでは、引き戸体ユニット3のパネル部5を揺動戸体1とともに開き戸として機能させる場合では、引き戸体ユニット3を全開姿勢とすることになるが、このものでは、前記引き戸体ユニット3の全開姿勢において、引き戸体ユニット3を揺動作動させるべく引き戸体落し錠24と揺動戸体落し錠17とを解錠操作した場合、引き戸体落し錠24に連動する状態で第二安全装置S2の第二ロックバー体23bが下動姿勢となって、開放側に位置する第二ガイド片21に当接可能な位置関係となっている。この結果、パネル部5が揺動作動する過程で、引き戸体ユニット3のフレーム部4が閉鎖側に移動しようとしても、第二ロックバー体23bが第二ガイド片21に当接して、それ以上の閉鎖作動を規制することができ、これによって、揺動戸体1とパネル部5とを一体に揺動作動させるとき、揺動方向以外の負荷がパネル部5やフレーム部4に作用してしまったとしても、引き戸体ユニット3(フレーム部4)が他側へ平行移動するような不用意な動きをすることがなく、揺動戸体1とパネル部5との開閉揺動を安定、かつ、操作性よく作動させることができる。
さらにこのものでは、平行移動規制手段である第二安全装置S2は、引き戸体ユニット3を揺動作動させるときに操作する引き戸体落し状24の解錠操作に連動して第二ロックバー23bを下動姿勢とし、該下動姿勢の第二ロックバー23bが閉鎖方向に移動しようとしたとき、第二係止片21に当接して該側への移動を規制する構成としているので、平行移動規制のための操作をわざわざ別途に行う必要がなく、操作忘れをすることがない。
しかも、このものにおいて、第二安全装置S2は、引き戸体ユニット3が予め設定される任意の開放位置、即ち、第二ガイド片21を越える開放位置に達した状態で、第二ロックバー体23bが下動姿勢に変位したときフレーム部4の閉鎖方向への平行移動を規制する構成となっており、これよりも閉鎖側で第二ロックバー体23bが下動位置に変位した場合では、開放方向の平行移動は許容されるため、取り敢えず引き戸体ユニット3を開放することができる。
そのうえ、このものにおいて、フレーム部4とパネル部5とは、ロック手段である引き戸体落し錠24と、引き戸体ユニット3が全開姿勢に変位することに伴い自動的に姿勢保持を解除する副ロック手段である第一安全装置S1とにより、閉鎖姿勢の状態で二重に姿勢保持されているため、引き戸体ユニット3が全開姿勢になっていない状態で引き戸体落し錠24のロック解除をしても、パネル部5の開閉揺動がなされることがなく、操作性がよい。
開き戸機構付き引き戸の室内側からの概略正面図である。 開き戸機構付き引き戸から一部部材を取外した状態の室内側からの正面図である。 開き戸機構付き引き戸の平面断面図である。 開き戸機構付き引き戸の縦断面図である。 開き戸機構付き引き戸の縦断面図である。 開き戸機構付き引き戸の縦断面図である。 開き戸機構付き引き戸の縦断面図である。 図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ揺動戸体落し錠の平面図、側面図、正面図である。 図9(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ第一安全装置を構成する第一ロックバーユニットの側面図、平面図、正面図、第一ガイド片の側面図、正面図である。 図10(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ第二安全装置を構成する第二ロックバーユニットの側面図、平面図、正面図、第二ガイド片の側面図、正面図である。 図11(A)、(B)はそれぞれ要部の縦断面図である。 要部を説明する一部拡大正面図である。 図12の平面図である。 開き戸機構付き引き戸の概略平面図である。 開き戸機構付き引き戸の作動を説明する概略平面図である。
符号の説明
1 揺動戸体
2 上側枠体
3 引き戸体ユニット
4 フレーム部
5 パネル部
17 揺動戸体落し錠
17b 上側ロッド
18 操作ハンドル
20 第一ガイド片
21 第二ガイド片
21a 上側ガイド面
22 第一ロックバーユニット
23 第二ロックバーユニット
23b 第二ロックバー体
24 引き戸体落し錠
24b 上側ロッド

Claims (4)

  1. 開口部の一側部に揺動自在に設けられ、開口部一側部を閉鎖する閉鎖姿勢を姿勢保持するロック手段が設けられた揺動戸体と、前記姿勢保持状態の揺動戸体に沿って平行移動する移動体に揺動自在に連結され、開口部他側部を移動体とともに開閉する開閉姿勢を姿勢保持するロック手段が設けられた引き戸体とを備え、引き戸体が開口部他側部を全開する全開姿勢において、各戸体に設けたロック手段を解除することで、これら戸体が一体に揺動移動して開口部を全開するように構成した開き戸機構付き引き戸において、移動体には、引き戸体の揺動移動時に移動体の平行移動を規制する平行移動規制手段が設けられている開き戸機構付き引き戸。
  2. 請求項1において、平行移動規制手段は、引き戸体に設けたロック手段の解除作動に連動して引き戸体の平行移動を規制するように構成されている開き戸機構付き引き戸。
  3. 請求項1または2において、平行移動規制手段は、引き戸体が予め設定される任意の開放位置に開放されることに基づいて引き戸体の閉鎖方向の平行移動を規制するように構成されている開き戸機構付き引き戸。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、移動体と引き戸体とのあいだには、引き戸体を開閉姿勢に姿勢保持する副ロック手段が設けられ、該副ロック手段は、移動体が全開姿勢に変姿することに伴い自動的に解除されるように構成されている開き戸機構付き引き戸。
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