JP2005046237A - 内部が貫通する使い捨て用箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は軽くて嵩張らず、且つストローの機能を有し、持ち運びや収納保管が簡単であると共に木材素材の使用量が減少し、更に搬送費や保管費及び回収費が減少でき、ゴミの削減になると共にリサイクルがし易く、環境保全の役に立つものとなる内部が貫通する使い捨て用箸を提供することを目的とする。
【解決手段】長尺で再生紙等の箸本体1の内部が貫通され、該箸本体1の先端部2を小さく且つ後端部3に行くに従って徐々に大きくなる断面三角形状に形成した構造する。また箸本体1の断面形状を四角形,六角形,八角形にしても良く、更に断面三角形状の箸本体1を2つ並設し、中央のミシン目で箸本体1が分離可能に形成されたものと成しても良い。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内部が貫通する使い捨て用箸に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に使い捨て用箸としては、木材を裁断した割箸が外食産業を主として多く使用されているが、森林破壊につながり、環境保全の点から、森林資源の保護やリサイクル等の観点からその使用が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記割箸は、顧客がきれい好き或いは潔癖症等の傾向にあるため、再利用は困難であり、且つ外食産業側にとっても簡単に使い捨てて処分することができるため、なかなか割箸の使用をやめることが出来ないのが現状である。このため、割箸はゴミとして殆どが捨てられている。また割箸のリサイクルは、一部においては再生紙として利用されているが、割箸の回収やリサイクルにコストが多く掛かっていた。しかも、割箸に代わる商品がないのが現状である。
【0004】
本発明は割箸に代わる商品であり、軽くて嵩張らないため、持ち運びや収納保管が容易になると共に木材素材の使用量が減少し、環境保全の役に立つものとなる内部が貫通する使い捨て用箸を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の他の目的は押し潰したり、或いは積重したりすることにより、収納場所が少なくて済むと共に嵩を小さくして搬送費や保管費が減少でき、ゴミの削減になり、リサイクル時の回収が低コストで済み、且つリサイクルが容易に行えるものとなる内部が貫通する使い捨て用箸を提供するにある。
【0006】
その他の目的としては、ストローの代用として利用することが可能となると共に箸本体の表面に宣伝文や図形などを付けて付加価値が付与でき、更にバーベキューなどの野外調理に便利なものとなる内部が貫通する使い捨て用箸を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記現状に鑑みて本発明は成されたものであり、つまり長尺な箸本体の内部を貫通して少なくとも形成した使い捨て用箸と成す。また箸本体の断面形状が、先端部を小さく且つ後端部に行くに従って徐々に大きくなるように形成して積重可能にしたり、或いは箸本体の断面形状を三角形,四角形,六角形,八角形にして押し潰し可能にすると良い。更に箸本体の材質として紙製,木製,合成樹脂製,金属製などを用い、またミシン目を中央にして2つ断面三角形状の箸本体が形成される1組分を分離可能と成した内部が貫通する使い捨て用箸としても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示す図であり、これに基づいて説明する。(1)は内部が貫通された断面三角形状の長尺な箸本体であり、該箸本体(1)の材質としては紙製,木製,合成樹脂製,金属製などが用いられ、特に再生紙の板材を使用するのが好ましい。また前記箸本体(1)の表面には耐水・耐油処理や耐熱処理を施しておくと良く、且つ前記断面形状としては正三角形が好ましい。(2)は箸本体(1)の先端部であり、(3)は箸本体(1)の後端部である。前記先端部(2)は後端部(3)よりも小さく、その断面三角形状の大きさは後端部(3)に行くに従って徐々に大きくなるように形成されている。尚、前記箸本体(1)を細くして断面形状の大きさを均一なものとしても良い。(4)はノリ代であり、該ノリ代(4)は図示するように外面へ貼着させているが、内面に貼着しても良く、且つその幅は材質や板厚によって決められる。尚、前記箸本体(1)の材質が合成樹脂製の時にはノリ代(4)は不要であり、金属製の時にはノリ代(4)部分を必ずしも設けなくても良い。
【0009】
図2は本発明の別実施形態を示す図であり、これに基づいて説明する。(1)は内部が貫通された断面三角形状の長尺な箸本体であり、該箸本体(1)の材質としては紙製,木製,合成樹脂製が用いられ、特に再生紙の板材を使用するのが好ましい。また前記箸本体(1)は2つ(1組分)が中央で分離可能に並設されている。尚、前記箸本体(1)の表面には耐水・耐油処理や耐熱処理を施しておくと良く、且つ前記断面形状としては正三角形が好ましい。(2)は箸本体(1)の先端部であり、(3)は箸本体(1)の後端部であり、前記実施形態と同様に先端部(2)は後端部(3)よりも小さく、その断面三角形状の大きさは後端部(3)に行くに従って徐々に大きくなるように形成されている。尚、箸本体(1)の断面形状は、先端部(2)と後端部(3)の大きさを同じにさせ且つ細いものと成しても良い。(4)はノリ代であり、該ノリ代(4)は中央のミシン目(5)に沿って設けられている。尚、前記1組分の箸本体(1)には、図6に示す略扇形状の紙製板材が用いられ、その紙製板材の両側にはノリ代(4)を設けると共に中央にはミシン目(5)を設け、且つ該ミシン目(5)と前記ノリ代(4)の間に複数本の折線(6)を設けている。また前記ノリ代(4)は図に示すように外面に貼着しているが、内面に貼着させても良い。また前記箸本体(1)の材質が合成樹脂製の時にはノリ代(4)は不要である。
【0010】
図3は図1の実施形態に対して箸本体(1)の断面形状が異なり、押し潰しが可能で且つ積重可能としたものである。これは箸本体(1)の断面形状が図3(a)に示すような四角形に形成されたもの、図3(b)のように六角形に形成するもの、或いは図5(e)に示すように八角形に形成するものがある。他の箇所は図1と同じである。尚、図3に示す本発明品には金属製のものを使用しない。又、前記断面形状を八角形以上の多角形にすると強度的に弱くなる恐れが生じると共にコスト高になってしまう。
【0011】
本発明品の組立て方について説明する。先ず図1や図3の本発明の場合は、紙製板材或いは木製薄板材に予め付けられた図示しない折線に沿って折曲して三角形,四角形,六角形などに形成させてノリ代(4)に接着剤を塗布して貼着させれば完成である。尚、この時、四角形,六角形などに形成させた箸本体(1)については、頂角を押して潰した際に各頂角が分離しないように図示しない逃げ部を設けておくと良い。逃げ部としては、例えば折線部を板厚の半分程度に薄くさせたりすると良い。また合成樹脂製のものは一体成型するので折曲工程や貼着工程は不要である。更に金属製のものは接着剤を使用せず、ハンダや溶接などで固定する。
【0012】
図2に示す本発明品の組立て方につて説明する。先ず始めに図6に示す紙製板材或いは木製薄板材を用い、各折線(6)は谷折として折曲して行き、ノリ代(4)は山折として折曲する。そしてノリ代(4)に接着剤を塗布し且つミシン目(5)に沿って貼着させれば完成である。この時、前記ノリ代(4)も谷折として折曲させ、断面三角形状の内側でノリ付けするようにしても良い。尚、合成樹脂製の箸本体(1)は一体成型するので折曲工程や貼着工程は不要である。
【0013】
次に本発明品の使用方法について説明する。先ず始めに図1や図3の本発明品を用いる場合は、図4に示すように先端部(2)を後端部(3)から入れて積重させ、1組分用意しておき、食事をする際に分離して使用する。この時、図2の本発明品を用いる場合は、ミシン目(5)から分離して使用すれば良い。又、図3の本発明品を用いる場合は、図5の(c)〜(e)に示すように押し潰された状態の場合には、図中の白抜き矢印のように左右方向の両側から押すと、図中の矢印のように箸本体(1)が上下方向へ広がり、四角形,六角形,八角形に形成される。しかも本発明品は内部が貫通して空洞になっているので、箸の役目以外に前記空洞を利用してストローの役目が果たせるものとなる。更に前記箸本体(1)の表面に、宣伝文や図形などが印刷又はフィルムの被覆によって設けておくと、景品用或いは贈答用として用いることができ、また前記表面に木目など他の模様や図形を付けて商品価値の向上されたものと成しても良い。
【0014】
本発明品を運搬や収納する場合について説明する。先ず図1や図3の本発明品は、図4に示すように先端部(2)を後端部(3)から入れて積重させ、適宜長さにしておく。この適宜長さのものを図示しない箱に順次詰め込んで行くと、従来の割箸よりも数倍の本数を箱に入れることが出来るものとなる。又、図2の本発明品を収納する場合は、1組分を山と谷を合わせて略四角形にし、この2組分を束ねて図示しない箱に順次詰め込んで行くと、従来の割箸よりも多くの本数を箱に入れることが出来るものとなった。更に図3に示す本発明品を収納する場合は、図5の(c)〜(e)に示すように押し潰された状態で収納して束ねると、前記積重させた時よりも多くの本数を箱に入れることが可能なものとなるのである。従って、上記のように本発明品を積重した状態や押し潰された状態で収納して束ねると、運搬効率が良くなると共に収納する場所も少なくて済むものとなる。また使用したものを捨てる際に、特に紙製であれば丸めて小さくしてから捨てることが出来るため、ゴミの量が減少する。
【0015】
【発明の効果】
本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0016】
請求項1のように長尺な箸本体(1)の内部を貫通して少なくとも使い捨て用箸に形成することにより、本発明は割箸に代わる商品となり、軽くて嵩張らないため、持ち運びや収納保管が簡単になると共に木材素材の使用量が減少され、環境保全の役に立つものとなるのである。しかも、ゴミとして捨てられる際に、押し潰し且つ丸めて小さくしてから捨てることが出来るため、ゴミの量が減少すると共に使用後、そのまま燃やす場合には、空間があるので燃え易いものとなる。更に本発明は箸の役目以外に内部を利用してストローの代用として用いることができ、且つ箸本体(1)の表面に宣伝文や図形などを付けて景品用或いは贈答用として用いることが可能なものとなる。
【0017】
請求項2のように箸本体(1)の先端部(2)を小さく且つ後端部(3)に行くに従って徐々に大きくなる断面形状に形成することにより、箸本体(1)の積重が可能となるため、収納場所や保管場所が小さくて済み、且つ搬送費や使用後のゴミ回収費が減少出来るものとなる。また使用後の箸本体(1)を回収してリサイクルする際、回収コストを少なくさせることが可能となり、リサイクルがより行い易くなる。
【0018】
請求項3に示すように箸本体(1)の1組分が中央で分離可能に並設された使い捨て用箸とすることにより、日本の食文化の伝統である割箸と同じ感覚で使用できるため、なじみ易いものとなる。また箸本体(1)の1本ずつがばらばらにならず、1組分を一体化して収納できるものとなる。
【0019】
請求項4に示すように箸本体(1)の1組分である略扇形状の紙製板材の両側にはノリ代(4)を設けると共に中央にはミシン目(5)を設け、且つ該ミシン目(5)とノリ代(4)の間に複数本の折線(6)を設け、紙製板材を折曲させて断面三角形状の箸本体(1)が、ミシン目(5)を中央にして2つ形成されることにより、従来の割箸の感覚で使用でき、特に再生紙の板材を使用して製作すると、製作が簡単で、且つリサイクルがし易いものとなる。
【0020】
請求項5のように箸本体(1)の断面形状を三角形にすることにより、強度的に強くなるので、板厚の薄いものでも使用することが可能となる。また断面形状を四角形,六角形,八角形の内の1つとすることにより、押し潰したり、或いは積重することが可能となるため、収納場所が少なくて済むと共に嵩を小さくして搬送費や保管費がより減少でき、ゴミの削減にもなり、リサイクル時の回収が低コストで済み、且つ再生が容易に行えるものとなる。
【0021】
請求項6のように箸本体(1)の材質を紙製にすることにより、自然にやさしい再生紙が利用できると共に紙製のものはリサイクルが容易である。また箸本体(1)の材質を木製にすることにより、木材の素材の使用量が少なくて済み、ゴミの量が減ると共に環境保全にも役立つものとなる。更に箸本体(1)の材質を合成樹脂製にすると、一体成型ができるので、大量生産が可能となり、従来の割箸の如き森林の伐採が不要となる。特に合成樹脂として、地中に埋めると自然に分解するものを用いれば、ゴミの量が減ると共に埋め立てることも可能なものとなる。又、箸本体(1)の材質を金属製にすると、野外でバーベキューを行う場合、食材が焦げ過ぎないようにひっくり返したり、かき混ぜたりすることが安心して行えるものとなる。尚、使用後、金属製のものを洗浄して再利用することも可能なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の別実施形態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の他の形状を示す斜視図である。
【図4】図1の本発明品が積重される状態を示す説明図である。
【図5】本発明の断面形状を示す説明図である。
【図6】図2の展開図である。
【符号の説明】
1 箸本体
2 先端部
3 後端部
4 ノリ代
5 ミシン目
6 折線

Claims (6)

  1. 長尺な箸本体(1)の内部を貫通して少なくとも形成したことを特徴とする内部が貫通する使い捨て用箸。
  2. 前記箸本体(1)の断面形状が、先端部(2)を小さく且つ後端部(3)に行くに従って徐々に大きくなるように形成された請求項1記載の内部が貫通する使い捨て用箸。
  3. 前記箸本体(1)の1組分が中央で分離可能に並設された請求項1又は2記載の内部が貫通する使い捨て用箸。
  4. 前記箸本体(1)の1組分である略扇形状の紙製板材の両側にはノリ代(4)を設けると共に中央にはミシン目(5)を設け、且つ該ミシン目(5)と前記ノリ代(4)の間に複数本の折線(6)を設け、前記紙製板材を折曲させて断面三角形状の箸本体(1)が、前記ミシン目(5)を中央にして2つ形成された請求項3記載の内部が貫通する使い捨て用箸。
  5. 前記箸本体(1)の断面形状が、三角形,四角形,六角形,八角形の内の1つである請求項1又は2記載の内部が貫通する使い捨て用箸。
  6. 前記箸本体(1)の材質が、紙製,木製,合成樹脂製,金属製の内の1つである請求項1、2、3又は5記載の内部が貫通する使い捨て用箸。
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