JP2005045900A - 発電設備の改造案支援方法および装置、発電設備改造による性能向上評価方法および装置 - Google Patents

発電設備の改造案支援方法および装置、発電設備改造による性能向上評価方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援する。
【解決手段】演算装置100は、入出力部140を介して性能向上の目標値を受け付ける。また、改造対象の既存発電設備の情報を受け付ける。そして、性能向上の目標値以上の発電量を有し、且つ、改造対象の既存発電設備に後付可能な追加発電設備の情報を、追加発電設備DB120から検索し、検出した追加発電設備の情報を、既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の候補の情報として、入出力部140から出力する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援する技術、および、既存発電設備の改造による性能向上を評価する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
超々臨界圧蒸気発電プラント(Ultra Super−critical Steam Cycle)、次世代型加圧流動床ボイラ複合発電プラント(Advanced Pressurized Fluidized Bed Combustion)、石炭ガス化複合発電プラント(Integrated Coal Gasification Combined Cycle)などの新鋭設備は、従来型の火力発電設備(既存発電設備と呼ぶ)に比較して、収益拡大や環境保護に優れている(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
石炭利用技術情報 平成10年6月号 第16頁−第22頁 (財)石炭利用総合センター(CCUJ)発行
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、既存発電設備を持たない売電家が新鋭設備を新たに導入して売電することは、新鋭設備の導入コストを考えると、負担が非常に大きい。一方、既存発電設備の所有者にとって、新規発電設備を追加して既存発電設備を改造することは、改造コストの問題をクリアできるならば、収益拡大や環境保護の観点から好ましい。ここで、既存発電設備の改造コストは、新鋭設備の導入コストに比べれば、一般的に安価である。
【0005】
したがって、既存発電設備を持たない売電家が、既存発電設備の所有者に、新規発電設備の追加による既存発電設備の改造を提案し、既存発電設備の改造コストを負担し、そして、改造によって追加された新規発電設備の電力(性能向上による増電部分)を既存発電設備の所有者から購入して一般の電力需要家に売電することは、ビジネスとして成立するものと考えられる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援することにある。また、既存発電設備の改造による性能向上(増加した電力)を評価することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の一態様では、コンピュータシステムを用いて、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援する。先ず、記憶装置に、少なくとも1つの前記追加発電設備毎に、前記追加発電設備の発電量、仕様および前記追加発電設備を適用可能な前記既存発電設備の仕様条件を含む追加発電設備情報が登録された追加発電設備データベースを設ける。
【0008】
そして、演算装置に、入力装置を介して発電量を受け付ける発電量受付ステップと、前記入力装置を介して前記既存発電設備の仕様を受け付ける既存発電設備仕様受付ステップと、前記受け付けた発電量以上の発電量を有し、且つ、前記受け付けた既存発電設備情報の仕様が満足される仕様条件を有する前記追加発電設備情報を、前記追加発電設備データベースから検索する追加発電設備情報検索ステップと、前記追加発電設備データベースから検出した前記追加発電設備情報を前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の候補として、出力装置から出力する追加発電設備候補出力ステップと、を行なわせる。
【0009】
また、本発明の他の態様では、コンピュータシステムを用いて、第1のタービンを有する既存発電設備に取り付けられた、第2のタービンを有する追加発電設備の発電量を推定する。ここで、前記追加発電設備は、前記第2のタービンから出力される前記第2のタービンを駆動するために使用された動作流体が、前記第1のタービンを駆動するための動作流体として前記第1のタービンに入力するように、前記既存発電設備に取り付けられているものとする。
【0010】
先ず、前記コンピュータシステムに、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第1のセンサ、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第2のセンサ、および、前記既存発電設備および前記追加発電設備の総発電量を測定する第3のセンサを接続しておく。
【0011】
そして、演算装置に、前記第1のセンサで測定された、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第1のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と記憶装置に予め記憶されている前記第1のタービンの発電効率とを用いて、前記既存発電設備の発電量を推定する既存発電設備発電量推定ステップと、前記第2のセンサで測定された、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第2のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記記憶装置に予め記憶されている前記第2のタービンの発電効率とを用いて、前記追加発電設備の発電量を推定する追加発電設備発電量推定ステップと、前記推定した前記既存発電設備の発電量および前記追加発電設備の発電量の合計と、前記第3のセンサで測定された総発電量とを用いて、前記推定した前記既存発電設備の発電量を補正し、出力装置から出力する追加発電設備発電量出力ステップと、を行なわせる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本実施形態において、売電家は、発電家に、新規発電設備の追加による既存発電設備の改造を提案する。発電家が提案に同意したならば、既存発電設備の改造に必要な費用を一般投資家から集め、既存発電設備に新規発電設備を追加する改造を行なう。そして、改造により追加された新規発電設備によって増加した電力を発電家から購入して一般の電力需要者家に売電する。なお、本実施形態では、既存発電設備として石炭火力発電設備を想定している。
【0014】
本実施形態が適用された発電設備の改造案支援・改造評価システムは、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援するのに用いられる。また、既存発電設備の改造による性能向上(増加した電力)の評価に用いられる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態が適用された発電設備の改造案支援・改造評価システムの概略図である。図示するように、本実施形態の発電設備の改造案支援・改造評価システムは、売電家の装置である改造案支援装置1および性能向上評価装置2が、ネットワーク5を介して相互接続されて構成されている。
【0016】
改造案支援装置1は、操作者(売電家)が希望する発電量と発電家が所有する既存発電設備とに適合した、既存発電設備改造のための追加発電設備の候補を選出し出力する。また、既存発電設備の改造コスト(追加発電設備の導入コスト)を計算し出力する。これにより、売電家は、改造案支援装置1により選出された追加発電設備の候補を基に、発電家に提案する既存発電設備の改造案を作成することができる。また、改造案支援装置1により算出された既存発電設備の改造コストを基に、一般投資家から集める費用の額を決定することができる。
【0017】
性能向上評価装置2は、売電家の提案により改造された発電家の発電設備4の運転状況を監視し記録する。具体的には、既存発電設備が備えるタービンの出入口における動作流体の状態量と、追加発電設備が備えるタービンの出入口における動作流体の状態量と、発電設備4の総発電量とを監視(計測)し、監視結果(計測結果)を記録する。ここで、動作流体とは、例えば蒸気が該当する。また、状態量には、例えば圧力、温度、流量などが含まれる。また、性能向上評価装置2は、記録した運転状況の情報を用いて、追加発電設備による発電量の増加分(性能向上分)を計算し出力する。売電家は、発電家から入手可能な電力量、つまり自身が電力需要家に売電可能な電力量を知ることができる。
【0018】
次に、改造案支援装置1を詳細に説明する。
【0019】
図2は、改造案支援装置1の概略構成図である。
【0020】
図示するように、本実施形態の改造案支援装置1は、演算部100と、記憶部120と、各種情報の入出力を行なう入出力部140と、ネットワーク5を介して他の装置と通信を行なうためのネットワークIF(インターフェース)部160と、を有する。
【0021】
記憶部120は、追加発電設備DB(データベース)121と、電力市場DB122と、目標発電量記憶部123と、既存発電設備情報記憶部124と、部品補修・交換費用記憶部125と、改造案記憶部126と、を有する。
【0022】
追加発電設備DB121には、既存発電設備の改造のために既存発電設備に後付けされる追加発電設備各々の情報が記憶されている。図3は、追加発電設備DB121の登録内容例を示している。図示するように、追加発電設備DB121には、追加発電設備毎にレコード1210が登録されている。レコード1210は、追加発電設備の識別情報である発電機IDが登録されたフィールド1211と、追加発電設備の形式(タービンのタイプ)が登録されたフィールド1212と、追加発電設備の仕様(燃料の種別、発電量、構成部品、タービンの発電効率など)が登録されたフィールド1213と、追加発電設備を既存発電設備に後付けするために既存発電設備に要求される適用条件(動作流体の種別、既存発電設備のタービンの出入口における動作流体の状態量など)が登録されたフィールド1214と、追加発電設備の価格(部品代)が登録されたフィールド1215と、を有する。
【0023】
電力市場DB122には、地域毎に該当地域での電力需要の予想推移データが記憶されている。図4は、電力市場DB122の登録内容例を示している。図示するように、電力市場DB122には、地域毎にレコード1220が登録されている。レコード1220は、地域の識別情報である地域IDが登録されたフィールド1221と、地域名称が登録されたフィールド1222と、地域における将来の電力需要推移の予想データが登録されたフィールド1223と、を有する。
【0024】
目標発電量記憶部123には、既存発電設備の改造による増電量の目標値が記憶される。
【0025】
既存発電設備情報記憶部124には、改造対象の既存発電設備の情報が記憶される。ここで、既存発電設備の情報には、既存発電設備の形式(タービンのタイプ)、および、既存発電設備の仕様(燃料の種別、発電量、構成部品、動作流体の種別、タービンの出入口における動作流体の状態量、タービンの発電効率など)が含まれる。
【0026】
部品補修・交換費用記憶部125には、既存発電設備に追加発電設備を後付けして既存発電設備を改造する場合に必要とされる既存発電設備の部品補修・交換費用が記憶される。
【0027】
そして、改造案記憶部126には、既存発電設備の改造案(既存発電設備の情報、追加発電設備の情報、改造による性能向上、改造コスト、改造による増電部分の売買価格、内部利益率(IRR)など)が記憶される。
【0028】
次に、演算部100は、目標発電量受付部101と、既存発電設備情報受付部102と、追加発電設備選出部103と、部品補修・交換費用受付部104と、改造案評価部105と、改造案送信部106と、を有する。
【0029】
目標発電量受付部101は、既存発電設備の改造による増電量の目標値の入力を受付ける。
【0030】
既存発電設備情報受付部102は、既存発電設備の情報を受付ける。
【0031】
追加発電設備選出部103は、既存発電設備に後付けする追加発電設備の選出を行なう。
【0032】
部品補修・交換費用受付部104は、追加発電設備を既存発電設備に後付けするために必要な既存発電設備の部品補修・交換費用を受付ける。
【0033】
改造案評価部105は、追加発電設備の後付けによる既存発電設備の改造案の評価資料を作成する。
【0034】
そして、改造案送信部106は、ネットワークIF部160を介して性能向上評価装置2に、改造案記憶部126に記憶されている改造案を送信する。
【0035】
図5は、改造案支援装置1の動作フロー図である。
【0036】
先ず、既存発電設備情報受付部102は、入出力部140を介して操作者(売電家)より、改造案の提案先である発電家の既存発電設備の情報を受付ける。そして、受付けた既存発電設備の情報を既存発電設備情報記憶部124に記憶する(S101)。
【0037】
次に、目標発電量受付部101は、入出力部140を介して操作者より既存発電設備の改造による増電量の目標値の入力を受付ける。そして、受付けた目標値を目標発電量記憶部123に記憶する(S102)。ここで、目標発電量受付部101は、電力市場DB122内の各レコード1220のフィールド1222に登録されている地域名称を読み出し、読み出した地域名称の一覧を入出力部140を介して操作者に提示し、操作者より地域名称の選択を受付ける。そして、選択された地域名称を含むレコード1220を電力市場DB122から読み出して、入出力部140を介して操作者に提示する。このようにすることで、操作者は、所望の電力市場の需要推移を参考にして、この電力市場に供給する既存発電設備の改造による増電量の目標値を決定することができる。
【0038】
さて、既存発電設備情報記憶部124に既存発電設備の情報が記憶され、且つ、目標発電量記憶部123に増電量の目標値が記憶されたならば、追加発電設備選出部103は、これらの情報に基づいて、既存発電設備に後付けする追加発電設備を選出する。
【0039】
具体的には、フィールド1213に登録されている電力量が目標値以上であり、フィールド1213に登録されている燃料の種別が既存発電設備の情報に含まれている燃料の種別と一致し、フィールド1214に登録されている動作流体の種別が既存発電設備の情報に含まれている動作流体の種別と一致し、且つ、フィールド1214に登録されている動作流体の出入口での状態量の条件が既存発電設備の情報に含まれている動作流体の出入口での状態量に合致するレコード1210を、追加発電設備DB121から検索する。そして、検出した追加発電設備の情報の一覧を入出力部140を介して操作者に提示する(S103)。それから、入出力部140を介して操作者より、追加発電設備の情報の一覧の中から発電家に提案する追加発電設備の選択を受付ける。そして、選択された追加発電設備のレコード1210に格納されている情報を、既存発電設備情報記憶部124に記憶されている既存発電設備の情報と共に、改造案記憶部126に記憶する(S104)。
【0040】
次に、部品補修・交換費用受付部104は、入出力部140を介して操作者より、S104で選択された追加発電設備を発電家の既存発電設備に後付けするために必要な既存発電設備の部品補修・交換費用を受付ける(S105)。それから、受付けた部品補修・交換費用と、改造案記憶部126に記憶されている追加発電設備の価格とを加算して、既存発電設備の改造コストを求め、これを入出力部140を介して操作者に提示すると共に、改造案記憶部126に記憶する(S106)。
【0041】
さて、改造案記憶部126に、追加発電設備の情報、既存発電設備の情報および改造コストが記憶されたならば、改造案評価部105は、改造案記憶部126に記憶されているこれらの情報を基に、追加発電設備の後付けによる既存発電設備の改造案の評価資料を作成する。
【0042】
具体的には、入出力部140を介して操作者より、一般投資家から集める資金(改造コスト)の利子および返済期間と、目標売電量と、発電家からの買電価格および電力需要家への売電価格とを受付ける。そして、受付けたこれらの情報(前提条件)を入力として、既存のIRR関数モジュールを用いて、内部利益率を計算し、計算結果を入出力部140を介して操作者に提示する(S107)。それから、入出力部140を介して操作者より、計算結果の保存指示および再計算指示のいずれかを受付ける(S108)。再計算指示を受付けた場合はS107に戻る。一方、保存指示を受付けた場合は、計算結果である内部利益率を前提条件と共に、改造案記憶部126に記憶する(S109)。
【0043】
次に、性能向上評価装置2を詳細に説明する。
【0044】
図6は、性能向上評価装置2の概略構成図である。
【0045】
図示するように、本実施形態の性能向上評価装置2は、演算部200と、記憶部220と、各種情報の入出力を行なう入出力部240と、ネットワーク5を介して他の装置と通信を行なうためのネットワークIF部260と、センサIF部280と、を有する。
【0046】
センサIF部280は、発電設備4に取り付けられた各種センサからの出力値を受信する。図1に示す発電設備4では、蒸気タービン41を備えた火力発電設備に、トップタービン43を備えた追加発電設備44を後付けし、トップタービン43および蒸気タービン41で得られた駆動力を発電機42で電気に変換するするように、既存発電設備を改造している。具体的には、ボイラ45から出力された蒸気をトップタービン43に入力し、トップタービン43から排出された蒸気を蒸気タービン41に入力する。そして、蒸気タービン41から排出された蒸気を復水器46で復水した後、ボイラ45に戻す。図1に示す発電設備4の場合、既存発電設備のタービン(既存タービンと呼ぶ)である蒸気タービン41の蒸気の出入口のそれぞれと、追加発電設備44のタービン(追加タービンと呼ぶ)であるトップタービン43の蒸気の出入口のそれぞれとに、蒸気の状態量(例えば圧力、温度、流量など)を検知するセンサを設置する。また、発電機42に、発電量を検知するセンサを設置する。センサIF部280は、これらのセンサで検知された情報を受信する。
【0047】
記憶部220は、運転状況記憶部221と、改造案記憶部222と、性能向上情報記憶部223と、を有する。
【0048】
運転状況記憶部221には、発電設備4の運転状況が記憶される。図7は、運転状況記憶部221の登録内容例を示している。図示するように、運転状況記憶部221にはレコード2220が登録されている。レコード2220は、運転状況の監視期間を登録するフィールド2221と、既存タービンの蒸気入口における監視期間での状態量を登録するフィールド2222と、既存タービンの蒸気出口における監視期間での状態量を登録するフィールド2223と、追加タービンの蒸気入口における監視期間での状態量を登録するフィールド2224と、追加タービンの蒸気出口における監視期間での状態量を登録するフィールド2225と、監視期間での総発電量を登録するフィールド2226と、を有する。
【0049】
改造案記憶部222には、発電設備4に採用された改造案(既存発電設備、追加発電設備、改造による性能向上、改造コスト、改造による増電部分の売買価格、内部利益率など)が記憶される。
【0050】
そして、性能向上情報記憶部223には、発電設備4の性能向上に関する情報(改造による増電量、利益)が記憶される。図8は、性能向上情報記憶部223の登録内容例を示している。図示するように、性能向上情報記憶部223は、発電設備4の改造による増電量を登録するためのテーブル2231と、増電分を売電した場合における売電家の利益を登録するためのテーブル2235と、を有する。テーブル2231では、発電設備4の監視期間を登録するためのフィールド2232と、監視期間における発電設備4の総発電量を登録するためのフィールド2233と、監視期間における発電設備4の改造部分による増電量を登録するためのフィールド2234とを備えて、1つのレコードが形成されている。また、テーブル2235には、対象期間を登録するためのフィールド2236と、対象期間における利益を登録するためのフィールド2237とを備えて、1つのレコードが形成されている。
【0051】
次に、演算部200は、既存タービン入口状態量計測部201と、既存タービン出口状態量計測部202と、追加タービン入口状態量計測部203と、追加タービン出口状態量計測部204と、総発電量計測部205と、運転状況記憶制御部206と、性能向上算出部207と、改造案受信部208と、を有する。
【0052】
既存タービン入口状態量計測部201は、既存タービンの蒸気入口に設置されたセンサからの情報を基に、既存タービンの蒸気入口における状態量を算出する。既存タービン出口状態量計測部202は、既存タービンの蒸気出口に設置されたセンサからの情報を基に、既存タービンの蒸気出口における状態量を算出する。追加タービン入口状態量計測部203は、追加タービンの蒸気入口に設置されたセンサからの情報を基に、追加タービンの蒸気入口における状態量を算出する。追加タービン出口状態量計測部204は、追加タービンの蒸気出口に設置されたセンサからの情報を基に、追加タービンの蒸気出口における状態量を算出する。そして、総発電量計測部205は、発電機に設置されたセンサからの情報を基に、総発電量を算出する。
【0053】
運転状況記憶制御部206は、所定の監視時間毎に、各計測部201〜205で得られた計測値を登録したレコード2220を、運転状況記憶部221に追加登録する。
【0054】
性能向上算出部207は、運転状況記憶部221のレコード2220に登録されている各計測部201〜205の計測値を基に、所定時間における発電設備4の改造部分による増電量を計算し、性能向上情報記憶部223に記憶する。また、所定期間における増電量の総量と、改造案記憶部222に記憶されている情報(内部利益率を算出するための前提条件)とを用いて、所定期間における利益を算出し、性能向上情報記憶部223に記憶する。
【0055】
そして、改造案受信部208は、ネットワークIF部260を介して改善案支援装置1から発電設備4の改造に採用した改造案を受信し、改造案記憶部222に記憶する。
【0056】
図9は、性能向上評価装置2の動作フロー図である。
【0057】
先ず、計測部201〜204は、センサIF部280を介してそれぞれ対応するセンサから取り込んだ計測値より状態量を算出する(S201)。また、総発電量計測部205は、センサIF部280を介して対応するセンサから取り込んだ計測値の累積値(総発電量)を算出する(S202)。
【0058】
運転状況記憶制御部206は、運転状況記憶部221にレコード2220を追加してから所定時間(例えば10分)を経過したならば(S203)、運転状況記憶部221に新たなレコード2220を追加する。そして、フィールド2221に1つ前のレコード追加時刻(あるいはこのフローの開始時刻)を開始時刻とし、現在時刻を終了時刻とする監視期間を、フィールド2222に既存タービン入口状態量計測部201で算出された状態量を、フィールド2223に既存タービン出口状態量計測部202で算出された状態量を、フィールド2224に追加タービン入口状態量計測部203で算出された状態量を、フィールド2225に追加タービン出口状態量計測部204で算出された状態量を、そして、フィールド2226に総発電量計測部205で算出された総発電量を記憶する。また、各計測部201〜205の計測値をリセットする(S204)。
【0059】
次に、性能向上算出部207は、運転状況記憶部221に新たに追加されたレコード2220の情報に基づいて所定時間における発電設備4の改造部分による増電量を計算する。
【0060】
具体的には、フィールド2224に登録されている動作流体の状態量(温度、流量、圧力など)を用いて、追加タービンの入口における動作流体のエネルギを算出する。また、フィールド2225に登録されている動作流体の状態量を用いて、追加タービンの出口における動作流体のエネルギを算出する。そして、両者の差分つまり追加タービンでの動作流体の消費エネルギを算出し、これに改造案記憶部222に記憶されている追加タービンの発電効率を乗算して、追加発電設備による発電量の推定値W1を計算する。同様に、フィールド2222に登録されている動作流体の状態量を用いて、既存タービンの入口における動作流体のエネルギを算出する。また、フィールド2223に登録されている動作流体の状態量を用いて、既存タービンの出口における動作流体のエネルギを算出する。そして、両者の差分つまり既存タービンでの動作流体の消費エネルギを算出し、これに改造案記憶部222に記憶されている既存タービンの発電効率を乗算して、既存発電設備による発電量の推定値W2を計算する。
【0061】
それから、推定値W1に、推定値W1、W2の総和とフィールド2226に登録されている総発電量SWとの比SW/(W1+W2)を乗算し、その結果W1*SW/(W1+W2)を、発電設備4の改造部分による増電量とする。
【0062】
また、性能向上算出部207は、性能向上記憶部223のテーブル2231に新たなレコードを追加し、このレコードのフィールド2232に、運転状況記憶部221に追加したレコード2220のフィールド2221に登録されている監視期間を、フィールド2233に、運転状況記憶部221に追加したレコード2220のフィールド2226に登録されている総発電量を、そして、フィールド2234に算出した増電量を登録する(S205)。
【0063】
さて、性能向上算出部207は、性能向上記憶部223のテーブル2235にレコードを追加してから所定時間(例えば1月)を経過したならば(S206)、運性能向上記憶部223のテーブル2235に新たなレコードを追加する。そして、フィールド2236に1つ前のレコード追加時刻(あるいはこのフローの開始時刻)を開始時刻とし、現在時刻を終了時刻とする対象期間を登録する。また、対象期間における売電家の利益を計算してフィールド2237に登録し(S207)、S201へ戻る。
【0064】
ここで、収益の計算は次のようにして行なう。つまり、性能向上算出部207は、フィールド2236に登録した対象期間内の監視期間を持つ全レコードをテーブル2231から検索する。そして、検出した全レコードのフィールド2234に登録されている増電量の総和を計算する。次に、算出した増電量の総和と、改造案記憶部222に記憶されている増電部分の買電価格および売電価格の差とを乗算して、対象期間における収益を計算する。それから、改造案記憶部222に記憶されている改造コスト(一般投資家からの借入金)、改造コストの返済期間および利子を用いて、対象期間における一般投資家への支払い額を計算し、収益から支払い額を差し引くことで利益を算出する。
【0065】
上記構成の改造案支援装置1や性能向上評価装置2は、例えば図10に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD−ROMやDVD−ROM等の可搬性を有する記憶媒体904から情報を読み出す読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、ネットワークを介して相手装置と通信を行なうための通信装置908と、各種センサの情報を取り込むI/O装置910(改造案支援装置1ではI/O装置910は不要)と、を備えた一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。
【0066】
この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部120には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用される。
【0067】
次に、上記構成の発電設備の改造案支援・改造評価システムを用いて行なわれる既存発電設備の改造について説明する。
【0068】
図11は、本実施形態が適用された発電設備の改造案支援・改造評価システムを用いて行なわれる既存発電設備の改造の流れを説明するための図である。
【0069】
売電家が、改造案支援装置1に、既存発電設備の情報および既存発電設備の改造による増電の目標値を入力すると(S301)、改造案支援装置1は、図5のフローのS101〜S103を実行し、既存発電設備に後付けする追加発電設備の候補の一覧を出力する(S302)。売電家は、改造案支援装置1により選出された追加発電設備の候補の中から、発電家に提案する追加発電設備を選ぶことができる。
【0070】
次に、売電家が、改造案支援装置1に、発電家に提案する追加発電設備の指定と、既存発電設備改造のための部品補修・交換費用を入力すると(S303)、改造案支援装置1は、図5のフローのS104〜S106を実行し、発電家に提案する追加発電設備を決定すると共に、決定した追加発電設備の後付けによる既存発電設備の改造コストを算出する(S304)。売電家は、改造案支援装置1により算出された既存発電設備の改造コストを基に、一般投資家から集める費用の額を決定することができる。
【0071】
次に、発電家が、改造案支援装置1に、内部利益率算出の前提条件(一般投資家から集める資金の利子および返済期間、目標売電量、発電家からの買電価格および電力需要家への売電価格)を入力すると(S305)、改造案支援装置1は、図5のフローのS107を実行し、内部利益率を算出する(S306)。売電家は内部利益の算出結果を参考にして、発電家に提案する買電価格(売電家が発電家から購入する改造による増電部分)などを決定することができる。
【0072】
次に、売電家が、改造案支援装置1に、内部利益率の算出結果の保存指示を入力すると(S307)、改造案支援装置1は、図5のフローのS109を実行し、算出した内部利益率および前提条件を、追加発電設備と共に、既存発電設備の改善案として登録する(S306B)。売電家は、この改善案に従って発電家に、発電家が所有する既存発電設備の改造を提案することができる。
【0073】
さて、発電家が改造案に同意し、売電家に改造を依頼すると(S308)、売電家は、債権を発行して(S309)、一般投資家から改造コストの資金を調達する(S310)。そして、この資金を使って、発電家が所有する既存発電設備に追加発電設備を後付けし改造する(S311)。この際、発電家の改造された発電設備に上述の各種センサを取り付け(S312)、各種センサの計測値が性能向上評価装置2に送信されるようにする。
【0074】
性能向上評価装置2は、図9のフローを実行し、所定の監視時間毎に、既存発電設備の改造による増電量を算出する(S313)。発電家は増電分の電力量を売電家に販売し(S314)、売電家は発電家から購入した増電分の電力量を、電力需要家へ売電する(S315)。また、性能向上評価装置2は、図9のフローを実行し、所定の対象期間毎に、増電による売電家の利益を算出する(S316)。売電家は、一般投資家との間で取り決めた債務の支払い条件に従って一般投資家に支払いを行なう(S317)。
【0075】
以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0076】
本実施形態において、改造案支援装置1は、追加発電設備DB121の中から売電家が希望する発電量(増電量の目標値)と発電家が所有する既存発電設備とに適合した、既存発電設備改造のための追加発電設備の候補を選出し出力する。また、既存発電設備の改造コストを計算し出力する。したがって、本実施形態によれば、売電家が既存発電設備の所有者に、新規発電設備の追加による既存発電設備の改造を提案し、改造により追加された新規発電設備により増加した電力を既存発電設備の所有者から購入して一般の電力需要者家に売電するビジネスを行う場合に、売電家が希望する発電量と既存発電設備とに適合した、既存発電設備改造のための追加発電設備の情報を、コンピュータシステムの操作者である売電家に提示することができる。
【0077】
また、本実施形態において、性能向上評価装置2は、改造された発電設備4の運転状況を監視し記録する。そして、記録した運転状況の情報を用いて、改造によって既存発電設備に後付けされた追加発電設備による発電量の増加分(性能向上分)を計算し出力する。したがって、本実施形態によれば、売電家が既存発電設備の所有者に、新規発電設備の追加による既存発電設備の改造を提案し、改造により追加された新規発電設備により増加した電力を既存発電設備の所有者から購入して一般の電力需要者家に売電するビジネスを行う場合に、改造により追加した新規発電設備による発電量の増加分を推定することができる。
【0078】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0079】
例えば、上記の実施形態では、改造案支援装置1および性能向上支援装置2に別個のコンピュータシステムを用いているが、1つのコンピュータシステムで改造案支援装置1および性能向上支援装置2を実現するようにしてもよい。また、改造案支援装置1および性能向上支援装置2のぞれぞれを、複数のコンピュータシステムを用いて実現するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援することができる。また、既存発電設備の改造による性能向上(増加した電力)を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態が適用された発電設備の改造案支援・改造評価システムの概略図である。
【図2】図2は、改造案支援装置1の概略構成図である。
【図3】図3は、追加発電設備DB121の登録内容例を示す図である。
【図4】図4は、電力市場DB122の登録内容例を示す図である。
【図5】図5は、改造案支援装置1の動作フロー図である。
【図6】図6は、性能向上評価装置2の概略構成図である。
【図7】図7は、運転状況記憶部221の登録内容例を示す図である。
【図8】図8は、性能向上情報記憶部223の登録内容例を示す図である。
【図9】図9は、性能向上評価装置2の動作フロー図である。
【図10】図10は、改造案支援装置1および性能向上評価装置2のハードウエア構成例を示す図である。
【図11】図11は、本実施形態が適用された発電設備の改造案支援・改造評価システムを用いて行なわれる既存発電設備の改造の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
1…改造案支援装置、2…性能向上評価装置、4…発電設備、5…ネットワーク、100・・・演算部、101…目標発電量受付部、102…既存発電設備情報受付部、103…追加発電設備選出部、104…部品補修・交換費用受付部、105…改造案評価部、106…改造案送信部、120…記憶部、121…追加発電設備DB、122…電力市場DB、123…目標発電量記憶部、124…既存発電設備情報記憶部、125…部品補修・交換費用記憶部、126…改造案記憶部、140…入出力部、160…ネットワークIF部、200・・・演算部、201…既存タービン入口状態量計測部、202…既存タービン出口状態量計測部、203…追加タービン入口状態量計測部、204…追加タービン出口状態量計測部、205…総発電量計測部、206…運転状況記憶制御部、207・・・性能向上算出部、208・・・改造案受信部、220・・・記憶部、221・・・運転状況記憶部、222・・・改造案記憶部、223・・・性能向上情報記憶部、240・・・入出力部、260・・・ネットワークIF部、280・・・センサIF部

Claims (8)

  1. コンピュータシステムを用いて、既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援する発電設備の改造案支援方法であって、
    前記コンピュータシステムの記憶装置は、少なくとも1つの前記追加発電設備毎に、前記追加発電設備の発電量、仕様および前記追加発電設備を適用可能な前記既存発電設備の仕様条件を含む追加発電設備情報が登録された追加発電設備データベースを有し、
    前記コンピュータシステムの演算装置は、
    前記コンピュータシステムの入力装置を介して発電量を受け付ける発電量受付ステップと、
    前記入力装置を介して前記既存発電設備の仕様を受け付ける既存発電設備仕様受付ステップと、
    前記受け付けた発電量以上の発電量を有し、且つ、前記受け付けた既存発電設備情報の仕様が満足する仕様条件を有する前記追加発電設備情報を、前記追加発電設備データベースから検索する追加発電設備情報検索ステップと、
    前記追加発電設備データベースから検出した前記追加発電設備情報を、前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の候補として、前記コンピュータシステムの出力装置から出力する追加発電設備候補出力ステップと、を行うことを特徴とする発電設備の改造案支援方法。
  2. 請求項1記載の発電設備の改造案支援方法であって、
    前記追加発電設備情報は、前記追加発電設備の価格を更に有し、
    前記コンピュータシステムの演算装置は、
    前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備を取り付けるために必要な前記既存発電設備の部品の補修もしくは交換費用を、前記入力装置を介して受け付ける改造費受付ステップと、
    前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の価格と前記受け付けた補修もしくは交換費用との合計を、当該追加発電設備の改造コストとして、前記出力装置から出力するコスト出力ステップと、を更に行なうことを特徴とする発電設備の改造案支援方法。
  3. 請求項2記載の発電設備の改造案支援方法であって、
    前記コンピュータシステムの演算装置は、
    電力の売買価格と、借入金の利子および返済期間とを受け付ける前提条件受付ステップと、
    前記受け付けた売買価格の価格差および前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の発電量より求まる収益と、借入金である改造コストと、前記受け付けた利子および返済期間とを用いて、内部利益率を算出し、前記出力装置に出力する内部利益率算出ステップと、を更に行なうことを特徴とする発電設備の改造案支援方法。
  4. 既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援する発電設備の改造案支援装置であって、
    記憶装置と、演算装置と、入力装置と、出力装置とを有し、
    前記記憶装置は、少なくとも1つの前記追加発電設備毎に、前記追加発電設備の発電量、仕様および前記追加発電設備を適用可能な前記既存発電設備の仕様条件を含む追加発電設備情報が登録された追加発電設備データベースを有し、
    前記演算装置は、
    前記入力装置を介して発電量を受け付ける発電量受付処理と、
    前記入力装置を介して前記既存発電設備の仕様を受け付ける既存発電設備仕様受付処理と、
    前記受け付けた発電量以上の発電量を有し、且つ、前記受け付けた既存発電設備情報の仕様が満足する仕様条件を有する前記追加発電設備情報を、前記追加発電設備データベースから検索する追加発電設備情報検索処理と、
    前記追加発電設備データベースから検出した前記追加発電設備情報を、前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の候補として、前記出力装置から出力する追加発電設備候補出力処理と、を行うことを特徴とする発電設備の改造案支援装置。
  5. 既存発電設備を改造するための追加発電設備の選出を支援するためのコンピュータシステムで読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータシステムの記憶装置は、少なくとも1つの前記追加発電設備毎に、前記追加発電設備の発電量、仕様および前記追加発電設備を適用可能な前記既存発電設備の仕様条件を含む追加発電設備情報が登録された追加発電設備データベースを有し、
    前記プログラムは、前記コンピュータシステムの演算装置に、
    前記入力装置を介して発電量を受け付ける発電量受付処理と、
    前記入力装置を介して前記既存発電設備の仕様を受け付ける既存発電設備仕様受付処理と、
    前記受け付けた発電量以上の発電量を有し、且つ、前記受け付けた既存発電設備情報の仕様が満足する仕様条件を有する前記追加発電設備情報を、前記追加発電設備データベースから検索する追加発電設備情報検索処理と、
    前記追加発電設備データベースから検出した前記追加発電設備情報を、前記既存発電設備の改造に用いる追加発電設備の候補として、前記出力装置から出力する追加発電設備候補出力処理と、を行わせることを特徴とするコンピュータシステムで読み取り可能なプログラム。
  6. コンピュータシステムを用いて、第1のタービンを有する既存発電設備に取り付けられた、第2のタービンを有する追加発電設備の発電量を推定する、発電設備改造による性能向上評価方法であって、
    前記追加発電設備は、前記第2のタービンから出力される前記第2のタービンを駆動するために使用された動作流体が、前記第1のタービンを駆動するための動作流体として前記第1のタービンに入力するように、前記既存発電設備に取り付けられており、
    前記コンピュータシステムには、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第1のセンサ、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第2のセンサ、および、前記既存発電設備および前記追加発電設備の総発電量を測定する第3のセンサが接続されており、
    前記コンピュータシステムの演算装置は、
    前記第1のセンサで測定された、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第1のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記コンピュータシステムの記憶装置に予め記憶されている前記第1のタービンの発電効率とを用いて、前記既存発電設備の発電量を推定する既存発電設備発電量推定ステップと、
    前記第2のセンサで測定された、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第2のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記記憶装置に予め記憶されている前記第2のタービンの発電効率とを用いて、前記追加発電設備の発電量を推定する追加発電設備発電量推定ステップと、
    前記推定した前記既存発電設備の発電量および前記追加発電設備の発電量の合計と、前記第3のセンサで測定された総発電量とを用いて、前記推定した前記既存発電設備の発電量を補正し、前記コンピュータシステムの出力装置から出力する追加発電設備発電量出力ステップと、を行なうことを特徴とする発電設備改造による性能向上評価方法。
  7. 第1のタービンを有する既存発電設備に取り付けられた、第2のタービンを有する追加発電設備の発電量を推定する、発電設備改造による性能向上評価装置であって、
    前記追加発電設備は、前記第2のタービンから出力される前記第2のタービンを駆動するために使用された動作流体が、前記第1のタービンを駆動するための動作流体として前記第1のタービンに入力するように、前記既存発電設備に取り付けられており、
    前記性能向上評価装置は、
    演算装置と、出力装置と、前記第1のタービンの発電効率および前記第2のタービンの発電効率が記憶された記憶装置と、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第1のセンサと、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第2のセンサと、前記既存発電設備および前記追加発電設備の総発電量を測定する第3のセンサと、を有し、
    前記演算装置は、
    前記第1のセンサで測定された、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第1のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記記憶装置に記憶されている前記第1のタービンの発電効率とを用いて、前記既存発電設備の発電量を推定する既存発電設備発電量推定処理と、前記第2のセンサで測定された、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第2のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記記憶装置に記憶されている前記第2のタービンの発電効率とを用いて、前記追加発電設備の発電量を推定する追加発電設備発電量推定処理と、前記推定した前記既存発電設備の発電量および前記追加発電設備の発電量の合計と、前記第3のセンサで測定された総発電量とを用いて、前記推定した前記既存発電設備の発電量を補正し、前記出力装置から出力する追加発電設備発電量出力処理と、を行なうことを特徴とする発電設備改造による性能向上評価装置。
  8. 第1のタービンを有する既存発電設備に取り付けられた、第2のタービンを有する追加発電設備の発電量を推定するための、コンピュータシステムで読み取り可能なプログラムであって、
    前記追加発電設備は、前記第2のタービンから出力される前記第2のタービンを駆動するために使用された動作流体が、前記第1のタービンを駆動するための動作流体として前記第1のタービンに入力するように、前記既存発電設備に取り付けられており、
    前記コンピュータシステムには、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第1のセンサ、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量を測定する第2のセンサ、および、前記既存発電設備および前記追加発電設備の総発電量を測定する第3のセンサが接続されており、
    前記プログラムは、前記コンピュータシステムの演算装置に、
    前記第1のセンサで測定された、前記第1のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第1のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記コンピュータシステムの記憶装置に予め記憶されている前記第1のタービンの発電効率とを用いて、前記既存発電設備の発電量を推定する既存発電設備発電量推定処理と、
    前記第2のセンサで測定された、前記第2のタービンの出入口での動作流体の状態量差分から前記第2のタービンで減少した動作流体のエネルギー量を算出し、算出結果と前記記憶装置に予め記憶されている前記第2のタービンの発電効率とを用いて、前記追加発電設備の発電量を推定する追加発電設備発電量推定処理と、
    前記推定した前記既存発電設備の発電量および前記追加発電設備の発電量の合計と、前記第3のセンサで測定された総発電量とを用いて、前記推定した前記既存発電設備の発電量を補正し、前記コンピュータシステムの出力装置から出力する追加発電設備発電量出力処理と、を行なわせることを特徴とするコンピュータシステムで読み取り可能なプログラム。
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