JP2003122924A - 太陽電池流通システム - Google Patents

太陽電池流通システム

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JP2003122924A
JP2003122924A JP2001311786A JP2001311786A JP2003122924A JP 2003122924 A JP2003122924 A JP 2003122924A JP 2001311786 A JP2001311786 A JP 2001311786A JP 2001311786 A JP2001311786 A JP 2001311786A JP 2003122924 A JP2003122924 A JP 2003122924A
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solar cell
securities
distribution system
manufacturer
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JP2001311786A
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English (en)
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Ryuji Horioka
竜治 堀岡
Hiroshi Takatsuka
汎 高塚
Yasuhiro Yamauchi
康弘 山内
Gensui Ozasa
源水 小笹
Yoshinobu Fukushima
良信 福島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般ユーザーによる太陽電池の導入を容易化
することができる太陽電池流通システムを提供する。 【解決手段】 事業者が太陽電池の種類、メーカー名、
性能、価格、保証期間、設置場所、予想発電量等、出資
者が投資する太陽電池を選択するのに必要な情報を提供
し、出資者から資金提供を受け、出資者が選択した太陽
電池にて発電システムを設置し、出資者に資金額に応じ
た証券を発行し、当該発電システムを運転し、当該発電
システムによる発電にて利益を得て、出資者にその利益
に応じた配当金を払い戻すとともに、当該証券を市場に
て取り引き可能とし、当該証券の価値を決めるのに必要
な太陽電池の種類、メーカー名、設置場所、発電量実
績、運転年数、残存保証期間等の情報を公開し、当該証
券は当該配当金を受け取る権利を有する有価証券として
取り引きされ、当該証券の価値すなわち取り引き価格が
市場にて決定される仕組みを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、市場において太陽
電池を経済取引の対象とする太陽電池流通システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】大気中CO2濃度の上昇による地球温暖
化の問題がクローズアップされてきているなかで、太陽
電池は地球環境を汚染しないクリーンエネルギーの代表
格として今世紀前半には広範囲に普及することが期待さ
れている。
【0003】現在、我が国では太陽電池の導入は政府か
らの補助金や個人の負担に依存して進められてきてい
る。しかし、太陽電池の出力性能は環境依存性が強く、
他のエネルギー源に比べて安定供給性とコストパフォー
マンスの点で未だ問題があるという認識が一般的であ
る。このため、ユーザー側における太陽電池の導入意欲
が惹起されにくく、現状では幅広い層に普及するまでに
は至らず、太陽電池市場は未発達、未成熟であると言え
る。
【0004】今後、太陽電池の本格的な普及を進めるた
めには、低価格化と共に各メーカーの製品の性能、品
質、信頼性、価格等をユーザーに対して情報公開するこ
とにより、ユーザー側の選択肢を増やすとともに、ユー
ザーが安心して太陽電池の導入を決断できる環境づくり
をすることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、太陽電池の
発電出力は天候や設置場所から大きく影響を受けるの
で、ユーザー側はその経済性を予測することが難しく、
メーカー側は発電量を保証することが難しい。例えば、
メーカー側が取扱い説明書やカタログ等により3kW太
陽光発電システムで年間約3300kWhの発電電力量
が得られると予想されるとして発売した製品であって
も、どのユーザーにおいても常に3300kWhの発電
量が得られるものではなく、天候や設置場所の影響によ
り発電量は日々変動するものである。
【0006】また、天候が実質的に同じであると考えら
れる地域であっても、設置場所の日照条件の違いにより
発電量に差を生じる。
【0007】さらに、年間を通じて所定の発電出力が常
に得られるものではなく、季節により発電出力は異な
る。
【0008】このように太陽電池の性能は外的要因に大
きく左右されて不確実性があるので、ユーザーはその導
入をためらいがちであり、一般に広く普及するまでには
至っていないのが現状である。そのため、実績が無いメ
ーカーや実績の少ないメーカーの新規参入を難しくする
とともに、新型・新材料の太陽電池の市場投入も難しく
している。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、一般ユーザーによる太陽電池の導入
を容易化することができる太陽電池流通システムを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽電池流
通システムは、事業者が太陽電池の種類、メーカー名、
性能、価格、保証期間、設置場所、予想発電量等、出資
者が投資する太陽電池を選択するのに必要な情報を提供
し、出資者から資金提供を受け、出資者が選択した太陽
電池にて発電システムを設置し、出資者に資金額に応じ
た証券を発行し、当該発電システムを運転し、当該発電
システムによる発電にて利益を得て、出資者にその利益
に応じた配当金を払い戻すとともに、当該証券を市場に
て取り引き可能とし、当該証券の価値を決めるのに必要
な太陽電池の種類、メーカー名、設置場所、発電量実
績、運転年数、残存保証期間等の情報を公開し、当該証
券は当該配当金を受け取る権利を有する有価証券として
取り引きされ、当該証券の価値すなわち取り引き価格が
市場にて決定される仕組みを有することを特徴とする。
【0011】また、事業者が発電システムを設置し、当
該発電システムを運転し、当該発電システムの太陽電池
の種類、メーカー名、設置場所、発電量実績、運転年
数、残存保証期間等の情報を公開し、当該発電システム
による発電にて利益を得て、当該利益に応じた配当金を
受け取る権利を譲渡する証券を発行し、当該証券を市場
にて取り引き可能とし、当該証券の価値すなわち取り引
き価格が市場にて決定される仕組みを有するようにして
もよい。この場合、事業者は太陽電池メーカーまたは太
陽光発電システムメーカーであってもよい。
【0012】前記証券は太陽電池モジュール1枚単位や
発電出力100W単位のように小口化されていることが
好ましい。
【0013】前記配当金の払い戻しを相当額の証券で行
うようにしてもよい。
【0014】出資者が投資する太陽電池を選択するのに
必要な太陽電池の種類、メーカー名、性能、価格、保証
期間、設置場所、予想発電量等の情報はインターネット
を利用してリアルタイムで公開することが好ましい。
【0015】市場にて証券の価値を決めるのに必要な太
陽電池の種類、メーカー名、設置場所、発電量実績、運
転年数、残存保証期間等の情報はインターネットを利用
してリアルタイムで公開することが好ましい。
【0016】市場での証券の取り引き価格はインターネ
ットを利用してリアルタイムで公開することが好まし
い。
【0017】前記事業者または第三者機関が証券の格付
けを行うようにしてもよい。
【0018】証券の格付けはインターネットを利用して
リアルタイムで公開することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。
【0020】図1を参照して本発明の太陽電池流通シス
テムに関与する経済取引主体およびその取引内容につい
て説明する。
【0021】この流通システムに関与する経済取引主体
は、各種団体を含む法人または個人が該当し、事業者
2、株主3、証券取引所4、電池メーカー5、並びにシ
ステム運用者6の五者である。通常の場合は株主3がユ
ーザーに該当する。特殊な委託ケースでは設置場所提供
者としてのシステム運用者6もユーザーに該当する場合
がある。
【0022】さらに、これら五者以外の第三者機関7が
中立的な立場で証券の格付けを行う認証機関として関与
することができる。証券の格付けは、原則として事業者
2が証券の価値(実勢の取引価格)等に基づいて行い、
それをインターネット上などで公開することができる
が、市場における証券の売買取引が活発化し、将来的に
取引規模が拡大した場合に、事業者2以外の第三者機関
7による中立的な立場からの証券の格付けをユーザー側
が要望することが予測されるからである。
【0023】事業者2は、ユーザー3から出資金を集
め、集めた資金を元手に太陽電池製品を電池メーカー5
に発注する。さらに、事業者2は、製造された太陽電池
製品を設置するための場所の提供をシステム運用者6か
ら受け、その提供場所に当該太陽電池製品を設置させ、
設置した当該太陽電池製品の出力発電量を計測し、計測
した出力発電量を実績値としてインターネットのホーム
ページ上にリアルタイムで開示する。
【0024】また、事業者2は、証券の価値を決めるの
に必要な太陽電池製品の種類、メーカー名、性能、保証
期間、設置場所、予想発電量、発電実績等とともに、証
券の取引価格もインターネットのホームページ上に掲載
する。さらに、事業者2は、証券取引市場における実勢
の取引価格から証券の格付けを行い、その格付けもホー
ムページ上に掲載する。なお、証券の格付けは事業者2
又は第三者機関7により定期的に更新される。
【0025】事業者2は、電池メーカー5に太陽電池製
品の製造および施工を発注する。受注した電池メーカー
5は、太陽電池製品を単に製造するだけでなく、システ
ム運用者6が提供する設置場所に太陽電池製品を取り付
ける工事までを請け負う。
【0026】太陽電池設置後、事業者2は、システム運
用者6のレコーダーを用いて太陽電池製品の出力発電量
を計測し、計測した出力発電量を実測値としてその情報
をインターネット上のホームページにてリアルタイム又
は所定期間ごとに公開する。なお、事業者2は出力発電
量の実測値をインターネットのホームページ上に掲載す
るだけでなく、文書によっても各ユーザーに個別に報告
する。
【0027】インターネットのホームページ上に公開さ
れた情報は、太陽電池のユーザー3ばかりでなく、太陽
電池を将来的に購入することを検討している未購入者も
インターネットを介して自由に閲覧することができるよ
うになっている。さらに、事業者2は、各種太陽電池製
品の銘柄紹介とその価格、性能、品質等の諸情報および
保証条件(保証書の記載内容と実質的に同じ記載内容)
をホームページに掲載して一般に公開する。
【0028】一方では、事業者2は、証券取引所4から
発行される証券(債権としての太陽電池証券)をユーザ
ー3に配当する。ユーザー3は証券の配当を受けて株主
となる。事業者2は、証券取引所4に対して太陽電池製
品の設置年数および発電成績等の情報を提供し、インタ
ーネット上のホームページにて開示する。このような事
業者2には太陽電池メーカー、太陽光発電システムメー
カー、太陽光発電システム設置業者、太陽光発電システ
ムリース業者等があたるが、電力会社、農協、学校、銀
行、証券会社、ゴルフ場などが事業者になってもよい。
【0029】証券は、例えば太陽電池モジュール1枚単
位または発電出力100W単位で数万円で発行される株
式債権であり、太陽電池の耐用年数にあたる20年間を
最大有効期間として設定することが可能であるが、通常
の場合は例えば7年間を上限として償還できるように設
定してもよい。勿論、株主3は証券取引所4との間で証
券を自由に売買することができる。なお、証券は、通常
の場合は10〜100株単位で取引されるが、1株ごと
の最小単位での小口販売もされる。
【0030】株主3は、事業者2に資金を提供し、その
代償として事業者2から証券(債権としての太陽電池証
券)の配当を受けて株主となる。本システムの非当事者
であってもインターネットを介して事業者2のホームペ
ージにアクセスし、各地域・各メーカーの実績値を随時
入手することができるので、そのうちから気に入った銘
柄を自由に選ぶことができ、事業者2に資金提供を申し
出ることにより株主3になることができる。新規の株主
3は、事業者2に太陽電池の運用を委託し、証券の配当
を事業者2から受けることとなる。すなわち、発電収益
は配当金として株主である株主3に還元され、配当金は
株主所有の各銘柄の発電成績に応じて現金又は証券で支
給される。このような株主3には、例えば個人、農家、
学校関係者(生徒、父兄、職員)、預金者、投資家、ゴ
ルフ会員などがなることができる。
【0031】証券取引所4は、事業者2から提供される
情報(太陽電池製品の設置年数、発電成績等)に基づい
て所定額面の太陽電池証券(債権)を所定枚数だけ発行
し、出力発電量の実績値に基づいて証券の価値を評価
し、その評価額に従ってユーザー相互間での証券の取引
を仲介する機関である。このような証券取引所4には、
民営、官営の別を問わないが、公的性格を有する民間企
業、公益事業団体又は公益機関があたることが望まし
い。
【0032】電池メーカー5は、事業者2から注文を受
けて太陽電池製品を製造し、それをシステム運用者6が
提供する場所に設置する工事までを請け合い、事業者2
から太陽電池製品の製造および施工に要した費用の支払
いをうける。このような電池メーカー5には太陽電池製
品を製造し販売する太陽電池メーカーは勿論のこと、住
宅供給メーカーや電設工事会社などもこれに含まれる。
【0033】システム運用者6は、事業者2又は株主3
から委託されて太陽電池製品を設置するための場所を提
供するとともに、設置された太陽電池設備の運用を任さ
れる。システム運用者6は、太陽電池設備で発電された
出力電力を実際に利用してみて、それにより得られる発
電収益から借地料および運用費を差し引いた分の利益を
事業者2に支払うか、又は事業者2を介して株主3に対
して支払う。このようなシステム運用者6には、例えば
電力会社、農協、学校、銀行、証券会社、ゴルフ場、個
人、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン等が
なることができる。
【0034】なお、事業者2は太陽電池メーカー5又は
システム運用者6(太陽光発電システムメーカー)を兼
任するようにしてもよい。
【0035】次に、図1を参照して本発明の太陽電池流
通システムが実際に機能する場合について説明する。
【0036】事業者2は、太陽電池製品の種類、メーカ
ー名、性能、保証期間、設置場所、予想発電量、発電実
績、証券の取引価格、証券の格付け等をインターネット
のホームページ上に掲載し、新規のユーザーを全国から
募集する。応募者は、ホームページ画面に表示されたボ
タンをクリックすることにより、更に詳しい情報を容易
に入手することができる。例えば、時々刻々変動する発
電実績および証券の取引価格等についての最新情報をリ
アルタイムで入手することができる。また、応募者は画
面上でボタンをクリックすることにより新規の申し込み
をすることができる。
【0037】応募があった場合に、事業者2はサービス
内容と契約に伴う手続等のご案内を応募者のメールボッ
クスにセキュリティを掛けて送信するとともに、それと
実質的に同じ内容の関係書類一式を応募者宛に親展で郵
送する。
【0038】応募者は、太陽電池製品の購入代金として
事業者2に資金を提供し、この対価として事業者2から
相当額の証券の配当を受け取る。受け取った証券は証券
取引所4との間で売買することができるものである。証
券の価値(取引価格)はその時々の証券取引相場により
変動するものであるので、事業者2のホームページばか
りでなく証券取引所4のホームページにもリアルタイム
で開示される。
【0039】また、証券の取引価格が決まると、これに
基づいて事業者2は証券の格付けを行う。さらに、事業
者2は証券の格付け結果をホームページのサブファイル
に掲載し、株主3の閲覧に供する。株主3は、時々刻々
変動する証券の取引価格や格付けを判断材料とし、イン
ターネット上で新たな銘柄の証券を証券取引所4から買
い入れるか、又は保有する証券を証券取引所4に売り渡
すことができる。さらに、保有証券に該当する銘柄の太
陽電池の発電により利益(システム運用者6の借地料及
び運用費を差し引いた利益)が得られた場合は、株主3
は事業者2から配当金を受け取ることができる。この配
当金は原則として同じ銘柄の証券で支払われるが、他の
銘柄の証券又は現金で支払うようにしてもよい。
【0040】このようにして事業者2、株主3、証券取
引所4の三者間で証券を介する太陽電池の流通市場が形
成される。なお、第三者機関7が証券の格付けを行う場
合であっても上記と実質的に同じシステムが機能し、取
引の対象として太陽電池が流通する市場が事業者2、株
主3、証券取引所4の三者間に形成される。
【0041】次に、図2を参照して本発明の太陽電池流
通システムに用いられるハード構成について説明する。
なお、本実施形態では便宜上3つの太陽光発電設備のパ
ワーコンディショナー内蔵レコーダーおよびユーザー端
末を本システムにつないだ例をあげて説明するが、実際
には日本国中のあらゆる地域から多数のユーザーの回線
が本システムに接続されている。
【0042】第1の太陽光発電設備10は、住宅の屋根
面11の上に複数の太陽電池モジュールを接続してグル
ープ化した太陽電池アレイ12を設けたものであり、最
大出力電流値が15A、最大出力電圧値がDC200
V、最大出力発電量が3kWである。
【0043】第2太陽光発電設備20は、住宅の屋根面
21の上に複数の太陽電池モジュールを接続してグルー
プ化した複数の太陽電池アレイ22a,22bを設けた
ものであり、最大出力電流値が30A、最大出力電圧値
がDC200V、最大出力発電量が6kWである。
【0044】第3の太陽光発電設備30は、住宅の屋根
面31の上に複数の太陽電池モジュールを接続してグル
ープ化した複数の太陽電池アレイ32a,32b,32
cを設けたものであり、最大出力電流値が45A、最大
出力電圧値がDC200V、最大出力発電量が9kWで
ある。
【0045】各太陽電池アレイ12,22a,22b,
32a〜33cからの出力は、ケーブル13,23,3
3を介して接続箱14,24,34にそれぞれ集約さ
れ、さらに各接続箱14からパワーコンディショナー1
5,25,35にそれぞれ送られ、各パワーコンディシ
ョナー15,25,35において直流から交流に変換さ
れて図示しない電気機器類(負荷)にそれぞれ送られる
ようになっている。
【0046】各パワーコンディショナー15,25,3
5は、出力電力を測定するためのレコーダー(図示せ
ず)をそれぞれ内蔵している。このレコーダーは、ユー
ザーのパーソナルコンピュータ16,26,36に接続
され、ユーザーPC16,26,36からインターネッ
ト回線を介して事業者のサーバー50に計測信号を送る
ようになっている。さらに、ユーザーと事業者との間に
専用回線を設け、サーバー50を経由することなく、専
用回線を介してユーザー側のレコーダーから事業者側の
ホストコンピュータ40に計測信号を直送するようにし
てもよい。
【0047】ホストコンピュータ40は、全国各地の過
去数十年間にわたる気象に関する記録や今後数年間にわ
たる気象に関する長期予報を含むデータベースを備えて
おり、サーバー50からデータの要求がなされたときに
データベースから該当するデータを取り出して提供する
機能を有している。なお、各ユーザーから送られてくる
出力発電量の計測データはホストコンピュータ40のデ
ータベースに保管されるようになっている。
【0048】サーバー50は、出力発電量の実績値を含
む情報をe−mailで、又はインターネット上のホー
ムページを通して各ユーザーPC16,26,36にそ
れぞれ提供するものである。ユーザーに対する提供情報
の形態は、例えば図3に示すように表形式をとるもの、
図4〜図7に示すようにグラフ形式をとるもの、その他
に表とグラフを組み合わせた混合形式(図示せず)をと
るもの等がある。これらの提供情報は原則として毎日更
新されるものであり、地域ごと及び製品メーカーごとに
分類されてユーザーが視覚を使って容易に内容を理解で
きるように加工されている。
【0049】図3は、インターネットのホームページ上
で公開される発電量実績記録(kW時)の一例を示す図
である。図には日刊発電量実績記録、週刊発電量実績記
録、月刊発電量実績記録の例を示したが、この他に2ヶ
月ごと、3ヶ月ごと、4ヶ月ごと、6ヶ月ごとの発電量
実績記録をホームページに掲載することもできる。な
お、これらの発電量実績記録は、電話帳のように全国
版、関東甲信越版、神奈川県版、横浜市版などのように
各種の大きさの地域に関する情報を画面上でクリックす
るだけで容易に開くことができるようになっている。
【0050】図4は、インターネットのホームページ上
で公開される一日間の発電量(kW)の推移の一例を示
すグラフ図である。図には一時間ごとの計測結果の例を
折れ線Aで示したが、時々刻々変化する出力電力をリア
ルタイムで連続的に計測し、そのすべてを記録すること
も勿論可能である。
【0051】図5は、インターネットのホームページ上
で公開される一週間の発電量積算値(kW時)の一例を
示すグラフ図である。図には曜日ごとに丸一日間計測し
た発電量を積算した結果を発電量積算値として折れ線B
で示した。
【0052】図6は、インターネットのホームページ上
で公開される一ヶ月間の発電量積算値(kW時)の一例
を示すグラフ図である。図には日にちごとに丸一日間計
測した発電量を積算した結果を発電量積算値として折れ
線Cで示した。
【0053】図7は、インターネットのホームページ上
で公開される一年間の発電量積算値(kW時)の一例を
示すグラフ図である。図には月ごとに計測した発電量を
積算した結果を発電量積算値として折れ線Dで示した。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザーにとっては、
予め発電性能の実績値を知った上で購入できるので、経
済性の予想がしやすく、導入の決断がしやすくなる。ま
た、ユーザーは少ない資金で太陽電池のオーナーになれ
る。また、証券の取り引き価格は一般に運用に伴い下が
る(中古化)ため、ユーザーにとっては、新品の市場と
中古品の市場が存在することになり、より少ない資金で
太陽電池のオーナーになれる。一方、メーカーにとって
は、保証をつけない製品を販売することも可能であり、
故障発生のリスクを回避することができ、価格設定が容
易になる。その結果、実績のない新規メーカーや新型・
新材料の太陽電池にも参入の機会が広がる。このよう
に、発電量(経済性)の責任をユーザーとメーカーとで
分担することにより、ユーザーは太陽電池導入のリスク
が軽減され、メーカーは性能保証リスクを回避できる。
このため、ユーザーは従来よりも太陽電池設備の導入の
決断が容易になり、メーカーは製品の低価格化を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池流通システムに関与する経済
取引主体およびその取引内容を模式的に示す概念ブロッ
ク図。
【図2】本発明の太陽電池流通システムに用いられるハ
ード構成を示す構成ブロック図。
【図3】インターネットのホームページ上で公開される
発電量実績記録の一例を示す図。
【図4】インターネットのホームページ上で公開される
一日間の発電量計測値の一例を示すグラフ図。
【図5】インターネットのホームページ上で公開される
一週間の発電量積算値の一例を示すグラフ図。
【図6】インターネットのホームページ上で公開される
一ヶ月間の発電量積算値の一例を示すグラフ図。
【図7】インターネットのホームページ上で公開される
一年間の発電量積算値の一例を示すグラフ図。
【符号の説明】
2…事業者、 3…株主(ユーザー)、 4…証券取引所(証券取引機構)、 5…電池メーカー、 6…システム運用者(設置場所提供者)、 7…第三者機関(格付け認証機関)、 10,20,30…太陽光発電設備(太陽光発電製
品)、 11,21,31…屋根面(設置場所)、 12,22a,22b,32a,32b,32c…太陽
電池アレイ、 13,23,33…ケーブル、 14,24,34…接続箱、 15,25,35…パワーコンディショナー、 16,26,36…パーソナルコンピュータ、 40…ホストコンピュータ、 50…サーバー。
フロントページの続き (72)発明者 山内 康弘 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 小笹 源水 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 福島 良信 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事業者が太陽電池の種類、メーカー名、
    性能、価格、保証期間、設置場所、予想発電量等、出資
    者が投資する太陽電池を選択するのに必要な情報を提供
    し、出資者から資金提供を受け、出資者が選択した太陽
    電池にて発電システムを設置し、出資者に資金額に応じ
    た証券を発行し、当該発電システムを運転し、当該発電
    システムによる発電にて利益を得て、出資者にその利益
    に応じた配当金を払い戻すとともに、当該証券を市場に
    て取り引き可能とし、当該証券の価値を決めるのに必要
    な太陽電池の種類、メーカー名、設置場所、発電量実
    績、運転年数、残存保証期間等の情報を公開し、当該証
    券は当該配当金を受け取る権利を有する有価証券として
    取り引きされ、当該証券の価値すなわち取り引き価格が
    市場にて決定される仕組みを有することを特徴とする太
    陽電池流通システム。
  2. 【請求項2】 事業者が発電システムを設置し、当該発
    電システムを運転し、当該発電システムの太陽電池の種
    類、メーカー名、設置場所、発電量実績、運転年数、残
    存保証期間等の情報を公開し、当該発電システムによる
    発電にて利益を得て、当該利益に応じた配当金を受け取
    る権利を譲渡する証券を発行し、当該証券を市場にて取
    り引き可能とし、当該証券の価値すなわち取り引き価格
    が市場にて決定される仕組みを有することを特徴とする
    太陽電池流通システム。
  3. 【請求項3】 前記事業者が太陽電池メーカーまたは太
    陽光発電システムメーカーであることを特徴とする請求
    項2に記載の太陽電池流通システム。
  4. 【請求項4】 前記証券が太陽電池モジュール1枚単位
    や発電出力100W単位のように小口化されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1記載の
    太陽電池流通システム。
  5. 【請求項5】 配当金の払い戻しを相当額の証券で行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1記
    載の太陽電池流通システム。
  6. 【請求項6】 出資者が投資する太陽電池を選択するの
    に必要な太陽電池の種類、メーカー名、性能、価格、保
    証期間、設置場所、予想発電量等の情報をインターネッ
    トを利用してリアルタイムで公開することを特徴とする
    請求項1乃至3のうちのいずれか1記載の太陽電池流通
    システム。
  7. 【請求項7】 市場にて証券の価値を決めるのに必要な
    太陽電池の種類、メーカー名、設置場所、発電量実績、
    運転年数、残存保証期間等の情報をインターネットを利
    用してリアルタイムで公開することを特徴とする請求項
    1乃至3のうちのいずれか1記載の太陽電池流通システ
    ム。
  8. 【請求項8】 市場での証券の取り引き価格をインター
    ネットを利用してリアルタイムで公開することを特徴と
    する請求項1乃至3のうちのいずれか1記載の太陽電池
    流通システム。
  9. 【請求項9】 前記事業者または第三者機関が証券の格
    付けを行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちのい
    ずれか1記載の太陽電池流通システム。
  10. 【請求項10】 証券の格付けをインターネットを利用
    してリアルタイムで公開することを特徴とする請求項9
    に記載の太陽電池流通システム。
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