JP2002041609A - 省マネー評価装置、省マネーサービス提供方法、および記憶媒体 - Google Patents

省マネー評価装置、省マネーサービス提供方法、および記憶媒体

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JP2002041609A
JP2002041609A JP2000227995A JP2000227995A JP2002041609A JP 2002041609 A JP2002041609 A JP 2002041609A JP 2000227995 A JP2000227995 A JP 2000227995A JP 2000227995 A JP2000227995 A JP 2000227995A JP 2002041609 A JP2002041609 A JP 2002041609A
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Hiroyuki Inubushi
裕之 犬伏
Yuji Hoshino
裕司 星野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量的にかつ高い信頼性を伴って効率良く省
マネー評価結果が得られる省マネー評価装置及び省マネ
ーサービス方法を提供すること。 【解決手段】 自家発所有会社工場15a,15bから
この工場のデータを入力し、大口需要家17a,17b
からデータを入力し、これら自家発所有会社と大口需要
家を特定のグループとし、省マネー評価処理部13に
て、自家発所有会社と大口需要家との間の電気売買金額
について省マネーの効果を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力事業において
省マネーの効果に係る評価装置およびその評価方法に関
する。なお、「省マネー」とは、「電力購入または販売
に関し何らかの施策の採用に伴う費用の削減または削減
した費用」を指すものとする。
【0002】
【従来の技術】2000年3月21日から大口需要家向
け電力小売り自由化がスタートしてきている。 この
「電力小売り自由化」により特別高圧の大口需要家(電
気の使用規模が原則2000kW以上、供給電圧200
00V以上)が、電力の購入先を従来の電力会社に限る
ことなく、自由に選択できるようになった。大口需要家
とパワープロバイダ会社との需給契約は、全て当事者間
の私契約となり、電力会社には電気事業法による供給義
務はなくなる。
【0003】また大口需要家が電力会社以外から電力を
購入する際、電力会社の送電ネットワークを使用する
と、その使用料である「託送料」をパワープロバイダ会
社は、電力会社に対して支払う必要がある。
【0004】この「電力小売り自由化」の状況を受け
て、自家発電設備統合会社や電力小売り事業会社などが
設立されつつある。自家発電設備統合会社とは、自家発
電設備を所有している複数の会社から設備を買い取り統
合的に事業を展開する会社である。また電力小売り事業
会社とは、大口需要家を対象に電力を売る会社である。
【0005】電力小売り事業会社は、何らかの方法で電
源を確保するのであるが電源を確保しても以下のような
事情で事業展開しにくい面があった。 1) 電源を確保しても大口需要家がうまく現れてこな
い。この更なる理由としては、料金体系が本当に大口需
要家にとって有利なのかが確信できない、電力小売り事
業会社とのつきあう実績がなく、多少のリスクがあるな
どである。 2) 電力会社に比べて、電源の信頼性が多少なりとも
下がることが考えられ大口顧客側から見るとリスクがあ
る。
【0006】一方、電源を提供できる立場にある自家発
所有会社は、売電をしたいと思っても事業的に有利にな
るのかどうかが不安なため事業展開しにくい面があっ
た。
【0007】これらの状況を考えると、自家発所有会社
は仲介者である電力小売り事業会社に電源を提供するの
ではなく、直接大口需要家に電源を提供したいと考える
ことはできた。つまり電力小売り事業者と大口需要家、
そして自家発所有会社という関係ではなく、「大口需要
家と自家発所有会社の複合体」を構成するという考えで
ある。
【0008】ここで、この複合体を「パワーコンプレッ
クス」、また、パワーコンプレックスを構成して行なう
事業を「パワーコンプレックス事業」と定義する。
【0009】以下の説明においては、簡単のためパワー
コンプレックスを単に「複合体」、パワーコンプレック
ス事業を単に「パワー事業」という。パワー事業を実施
する複合体は、以下の組織から成り立つ。 (1) 自家発を所有しかつ外部への電源供給が可能な
会社 (2) 大口需要家 (3) (1)と(2)を統括する管理会社 ただし、上記(3)は必ずしも無くても良い。この複合
体としては、全体としての利益最大化を目指し、得られ
た利益を適切に配分することが考えられる。この複合体
によれば、仲介のパワープロバイダを介さないため利益
の利幅をより大きくすることも可能となる。
【0010】上述のように、単純に「配分する」と言っ
ても実際には以下のような技術的問題があり簡単には実
現できなかった。 1) まず利益を客観的に評価する手法や装置が無かっ
た。このため利益自体を算出することができなかった。 2)利益を客観的に算出できたとしても、複数の会社か
らなる利益を客観的に配分する手法や装置が無かった。
【0011】以上のように、パワー事業を複合体として
進めるにあたっては、装置や方法がなかった。したがっ
て、自家発所有会社や大口需要家にとって、利益共同体
的な枠組みをとりたくても、とれないという課題があっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の課題に鑑みてなされたもので、定量的にかつ高い信頼
性を伴って効率良く省マネー評価結果が得られる省マネ
ー評価装置及び省マネーサービス方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明は、電力の供給
者と需要家を特定の顧客としてグループ化し、これらに
省マネー対策前の費用情報と対策後の費用情報から所定
の評価式に基づいて省マネー効果を演算しそれを顧客に
提供するところに特徴がある。上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1によれば、電力供給者の発電設備
または需要家の負荷設備からデータ入力装置を介して前
記発電設備または前記負荷設備のデータを入力するデー
タ入力手段と、前記入力されたデータを当該データに対
応する電力供給者または需要家と関連付けて記憶するデ
ータ保存手段と、前記記憶されているデータを用いて、
電力供給者または需要家ごとに夫々電気売買に係る需要
家または電力供給者を特定して電気売買金額を演算する
電気売買額処理手段と、この手段の演算結果を出力する
出力手段とを備えたことを特徴とする省マネー評価装置
を提供する。
【0014】本発明の請求項2によれば、電力供給者の
発電設備または需要家の負荷設備からデータ入力装置を
介して前記発電設備または前記負荷設備のデータを入力
するデータ入力手段と、前記入力されたデータを当該デ
ータに対応する電力供給者または需要家と関連付けて記
憶するデータ保存手段と、省マネー効果を評価するたた
めの評価情報を入力または変更する評価式入力変更手段
と、前記記憶されているデータを用いて、入力または変
更された前記評価情報にて評価処理を行う省マネー額評
価処理手段と、この手段の処理結果を出力する出力手段
とを備えたことを特徴とする省マネー評価装置を提供す
る。
【0015】本発明の請求項3によれば、電力供給者ま
たは需要家を特定する情報をグループごとに記憶する手
段と、電力供給者の発電設備または需要家の負荷設備か
らデータ入力装置を介して前記発電設備または前記負荷
設備のデータを入力するデータ入力手段と、前記入力さ
れたデータを当該データに対応する電力供給者または需
要家と関連付けて記憶するデータ保存手段と、電力供給
者または需要家の貢献度を評価する評価情報をグループ
ごとに記憶する手段と、前記データ保存手段により記憶
されているデータと前記評価情報を用いて、電力供給者
または需要家のグループ内における貢献度を演算する手
段と、この手段による演算結果を出力する手段と、を備
えたことを特徴とする省マネー評価装置を提供する。
【0016】本発明の請求項4によれば、電力供給者の
発電設備または需要家の負荷設備からデータ入力装置を
介して前記発電設備または前記負荷設備のデータを入力
するデータ入力手段と、前記入力されたデータを当該デ
ータに対応する電力供給者または需要家と関連付けて記
憶するデータ保存手段と、需要家ごとに電気売買に係る
電力供給者と供給を受けた電力量を電力供給情報として
記憶する手段と、省マネー効果を演算するための評価情
報を記憶する手段と、前記保存されているデータと前記
評価情報を用いて、需要家の省マネー効果を演算し、前
記電力供給情報により電力供給者の供給した電力量の割
合で前記需要家の省マネー効果を配分することにより、
電力供給者の貢献度を演算する省マネー貢献度評価処理
手段と、を備えたことを特徴とする省マネー評価装置を
提供する。
【0017】本発明の請求項5によれば、所定の評価情
報により省マネー額を演算する手段と、所定の評価情報
により省マネー貢献度を演算する手段と、これらの演算
された省マネー額および省マネー貢献度とから利益配当
額を演算する利益配当額処理手段と、演算された利益配
当額の結果を出力装置に出力する手段とを有する省マネ
ー評価装置を提供する。
【0018】本発明の請求項6によれば、所定の省マネ
ー評価情報により電気売買額を演算する手段と、所定の
評価情報により利益配当額を演算する手段と、これらの
演算された利益配当額および電気売買額とから総合的に
金額を演算する総合処理手段と、演算された総合金額の
結果を出力装置に出力する手段とを有する省マネー評価
装置を提供する。
【0019】本発明の請求項7によれば、電力供給者の
発電設備と需要家の負荷設備に関して省マネー対策を施
したときの省マネー効果情報を電力供給者または需要家
に提供する省マネーサービス提供方法において、電力供
給者と需要家をグループ化し、グループごとにこの電力
供給者または需要家を特定する情報を顧客特定情報とし
て記憶する段階と、電力供給者または需要家の貢献度を
演算するための評価情報をグループごとに記憶する段階
と、各グループの利益を演算し利益情報としてグループ
ごとに記憶する段階と、前記記憶している評価情報と利
益情報をもとに対応するグループ内の各電力供給者また
は各需要家の貢献度を演算する段階と、とを備えたこと
を特徴とする省マネーサービス提供方法を提供する。
【0020】本発明の請求項8によれば、電力供給者の
発電設備と需要家の負荷設備に関して省マネー対策を施
したときの省マネー効果情報を電力供給者または需要家
に提供する省マネーサービス提供方法において、電力供
給者の発電設備または需要家の負荷設備について、 対
策前の費用情報と対策後の費用情報をもとに省マネー効
果を演算するための省マネー評価情報を記憶する段階
と、電力供給者または需要家に対して、前記省マネー評
価情報に関する確認情報を提示して確認を促す段階と、
前記確認の取れた電力供給者と需要家をグループ化して
この電力供給者または需要家を特定する情報を顧客特定
情報として記憶すると共に各グループに対応して省マネ
ー評価情報を記憶する段階と、各グループの電力供給者
または需要家について、対策前の費用情報を前記顧客特
定情報と対応付けて記憶する段階と、各グループの電力
供給者または需要家について、対策後の費用情報を前記
顧客特定情報と対応付けて記憶する段階と、各グループ
の電力供給者または需要家について、前記記憶している
対策前の費用情報と対策後の費用情報および該グループ
に対応する省マネー評価情報をもとに省マネー効果を演
算する段階と、各グループの電力供給者または需要家に
対して、前記演算した省マネー効果に基づき省マネー効
果情報を提供する段階、とを備えたことを特徴とする省
マネーサービス提供方法を提供する。
【0021】本発明の請求項9によれば、電力供給者の
発電設備と需要家の負荷設備に関して省マネー対策を施
したときの省マネー効果情報を電力供給者または需要家
に提供する省マネーサービス提供方法において、電力供
給者の発電設備または需要家の負荷設備について、 対
策前の費用情報と対策後の費用情報をもとに省マネー効
果を演算するための省マネー評価情報を記憶する段階
と、電力供給者または需要家に対して、前記省マネー評
価情報に関する確認情報を提示して確認を促す段階と、
前記確認の取れた電力供給者と需要家をグループ化して
この電力供給者または需要家を特定する情報を顧客特定
情報として記憶すると共に各グループに対応して省マネ
ー評価情報を記憶する段階と、各グループ内に少なくと
も1以上の電力供給者と少なくとも1以上の需要家が存
在するときに、該グループ内の電力供給者の発電設備お
よび需要家の負荷設備に省マネー対策を実施する段階
と、各グループの電力供給者または需要家について、対
策前の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて記憶す
る段階と、各グループの電力供給者または需要家につい
て、対策後の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて
記憶する段階と、各グループの電力供給者または需要家
について、前記記憶している対策前の費用情報と対策後
の費用情報および該グループに対応する省マネー評価情
報をもとに省マネー効果を演算する段階と、各グループ
の電力供給者または需要家に対して、前記演算した省マ
ネー効果に基づき省マネー効果情報を提供する段階、と
を備えたことを特徴とする省マネーサービス提供方法を
提供する。
【0022】本発明の請求項10によれば、前記対策後
の費用情報は、電力供給者の発電設備のデータを収集す
る伝送装置または需要家の負荷設備のデータを収集する
伝送装置から送られてくるプラントデータを用いて演算
することを特徴とする請求項8又は9に記載の省マネー
サービス提供方法を提供する。
【0023】本発明の請求項11によれば、前記省マネ
ー評価情報は電力単価を含み、前記省マネー効果は、電
力供給者については、該電力供給者が同じグループ内の
各需要家に電力を供給した量に前記電力単価を乗じた値
を該電力供給者における省マネー効果とし、需要家につ
いては、同じグループ内の各電力供給者から電力の供給
を受けた量に前記電力単価を乗じた額を該需要家におけ
る省マネー効果とすることを特徴とする請求項8乃至1
0のいずれかに記載の省マネーサービス提供方法を提供
する。
【0024】本発明の請求項12によれば、前記省マネ
ー評価情報は、グループ全体の省マネー額と、当該グル
ープにおける電力供給者または需要家ごとの貢献度と、
前記省マネー額と前記貢献度から各電力供給者または需
要家の利益配当額を演算する情報を含み、前記省マネー
効果は、各電力供給者または需要家の利益配当額を含む
ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の
省マネーサービス提供方法を提供する。
【0025】本発明の請求項13によれば、前記省マネ
ー評価情報は、電力供給者または需要家ごとに電気売買
金額を演算する情報を含み、前記省マネー効果は、前記
電気売買金額と前記利益配当額もとに演算された各電力
供給者または需要家への課金金額を含むことを特徴とす
る請求項12記載の省マネーサービス提供方法を提供す
る。
【0026】本発明の請求項14によれば、前記対策前
の費用情報に替えて、対策後の所定期間の費用情報を用
いることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記
載の省マネーサービス提供方法を提供する。
【0027】本発明の請求項15によれば、電力供給者
の発電設備と需要家の負荷設備に関して省マネー対策を
施したときの省マネー効果情報を電力供給者または需要
家に提供するコンピュータ読取り可能な記憶媒体におい
て、電力供給者の発電設備または需要家の負荷設備から
データ入力装置を介して前記発電設備または前記負荷設
備のデータを入力するデータ入力処理と、前記入力され
たデータを当該データに対応する電力供給者または需要
家ごとに記憶するデータ保存処理と、需要家ごとに電気
売買に係る電力供給者と供給を受けた電力量を電力供給
情報として記憶する処理と、省マネー効果を演算するた
めの評価情報を記憶する処理と、前記保存されているデ
ータと前記評価情報を用いて、需要家の省マネー効果を
演算し、前記電力供給情報により電力供給者の供給した
電力量の割合で前記需要家の省マネー効果を配分するこ
とにより、電力供給者の貢献度を演算する省マネー貢献
度評価処理とをコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記憶している記憶媒体を提供する。
【0028】なお、本発明において重要な用語の定義は
以下の通りである。
【0029】「電力供給者または需要家と関連付けて」と
は電力供給者または需要家を指定したとき対応するデー
タが抽出できれば足りる趣旨である。
【0030】なお、自家発等の発電設備を所有している
者が電動機等の負荷設備も所有している場合は、電力供
給者と需要家が同じ主体となる場合もある。
【0031】「記憶」は、ハードディスクへの保存、外部
記憶装置への保存等の他、半導体メモリーへの一時的な
記憶も含む。
【0032】評価情報を「グループごとに記憶」とは、
グループを指定したときにその評価情報が抽出できれば
足りる趣旨である。したがって、複数のグループに渡っ
て同じ評価情報を使用する場合も含まれる。
【0033】「グループ化」は、同じグループに属する
電力供給者または需要家が分かれば足り、必ずしもグル
ープごとにソーティングする必要はない。また、グルー
プは必ずしも複数存在する必要はなく一グループも含
む。
【0034】「省マネー効果」は、プラスの効果のみな
らずマイナスの効果も含む。
【0035】同様に「利益」もプラスの利益のみならず
マイナスの利益(損失)も含む。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て説明する。
【0037】なお、以下において、電力供給者として自
家発所有会社を例にとり説明するが、説明を簡単化する
ため自家発所有会社の自家発設備あるいは需要家の負荷
設備を指す場合でも、単に自家発所有会社あるいは需要
家と称する。 <第1の実施形態>図1は、本発明の第1の実施形態の
省マネー評価装置を含むシステムの全体図である。
【0038】省マネー評価において、特に自家発所有会
社および大口需要家の電気売買金額を処理するものであ
る。
【0039】図1に示す省マネー評価装置10は、デー
タ入力部11a,11b(第1のデータ入力手段)と、
データ入力部12a,12b(第2のデータ入力手段)
と、電気売買金額について処理する電気売買額処理部1
3(電気売買額処理手段)と、この電気売買額処理部1
3により処理された電気売買額を外部に出力するための
出力部14(出力手段)とから成る。
【0040】自家発所有会社の工場は1つ以上であれば
足りるが、ここでは一例として2つの工場があるものと
している。その1つのA1工場15aからデータ入力装
置16aを介して省マネー評価装置10のデータ入力装
置11aに、A1工場のデータが入力される。また同様
に、A2工場15bからデータ入力装置16bを介して
省マネー評価装置10のデータ入力装置11bに、A2
工場のデータが入力される。
【0041】また、大口需要家も1つ以上であれば足り
るが、ここでは一例としてB1及びB2の2つが存在す
るものとする。大口需要家B1の17aからデータ入力
装置18aを介して省マネー評価装置10のデータ入力
装置12aに、この大口需要家B1のデータが入力され
る。同様に、大口需要家B2の17bからデータ入力装
置18bを介して省マネー評価装置10のデータ入力装
置12bに、この大口需要家B2のデータが入力され
る。
【0042】この複合体の組織においては、A1工場と
A2工場が電気の売り手になり、B1需要家とB2需要
家が電気の買い手であるとする。
【0043】このように、この実施形態では、A1,A
2,B1,B2が特定の顧客としてグループ化される。
【0044】A1工場から需要家B1と需要家B2に売
った合計の電気売り金額A1は次の式により表される。
【0045】電気売り金額A1=(B1に対して売った
電気金額)+(B2に対して売った電気金額) いくらで売ったかは、例えば kW当り 6円として、
電力量を掛け算して予め計算しておくものとする。
【0046】A2工場から需要家B1と需要家B2に売
った合計の電気売り金額A2は同様にして計算される。
【0047】一方、買い側についても同様に考える。需
要家B1がA1工場とA2工場から買った合計の電気買
い金額B1は次式で得られる。
【0048】電気買い金額B1=(A1から買った電気
金額)+(A2から買った電気金額) 需要家B2がA1工場とA2工場から買った合計の電気
買い金額B2についても同様に計算される。
【0049】これらの電気売り金額や電気買い金額は、
各々データ入力装置16a,16b,18a,18bを
介してデータ入力部11a,11b,12a,12bを
介して電気売買額処理部13に入力される。電気売買額
処理部13でA1工場、A2工場、需要家B1、需要家
B2の4箇所全てにおける電気売買額を算出される。
【0050】この電気売買額処理部13で算出された電
気売買額は省マネー評価装置10内の出力部14に送ら
れ、CRTやプリンターなどの出力装置20に出力され
て表示あるいは印刷される。
【0051】図8に紙に出力した例を示す。横軸には順
に、A1工場→B1需要家、A1工場→B2需要家、A
2工場→B1需要家、A2工場→B2需要家にそれぞれ
電気を売った金額を示している。また、A1工場、A2
工場、B1需要家、B2需要家、各々にとっていくら売
ったかを示している。プラスは売った金額、マイナスは
買った金額であることを表している。縦軸は2000年
7月の各日付を表している。この出力により、各工場と
需要家の間の電気の売買額がわかる。
【0052】図9は、月末の総計額を上記4箇所のマト
リクスで表現したものである。即ち、横に見れば、工場
Aから需要家B1,B2に売った電気の合計金額、工場
A2から需要家B1、B2に売った電気の合計金額が示
されている。縦に見れば需要家B1が工場A1、A2か
ら買った電気の合計金額が、また需要家B2が工場A
1、A2から買った電気の合計金額がわかる。図10
は、更に、上記工場A1,A2及び需要家B1,B2の
4箇所間での電気売買に関してより視覚的にわかりやす
くするため、ベクトル表現したものである。図9や図1
0に示した表現によれば、工場・需要家が増えた場合に
も関係を直感的に把握しやすいメリットがある。
【0053】この省マネー評価装置10によれば、自家
発所有会社および大口需要家の間で売買された電気量に
基づいて、電気売買額を算出することができる。
【0054】この実施形態によれば、次のような効果が
得られる。複合体間で売買した電気売買金額を、自動的
に算出することができる。複合体間で売買した電気売買
金額を客観的に評価することができる。また、処理は正
確に実施されるため、自家発所有会社及び大口需要家双
方にメリットが得られる。また、処理式を自家発所有会
社及び大口需要家との間で調整をしておくことで、より
客観性が高まり一層の安心感が得られる。 <第2の実施形態>図2に、本発明の第2の実施形態の
省マネー評価装置を含むシステムの全体構成を示す。
同図において、省マネー評価装置20は、データ入力部
20a(第1のデータ入力手段)と、データ入力部20
b(第2のデータ入力手段)と、省マネーを評価する式
を入力又は変更する評価式入力変更部20c(評価式入
力変更手段)と、この評価式入力変更部20dで入力変
更された評価式により、前記データ入力部20a及びデ
ータ入力部20bからの出力をもとに、省マネーに関す
る評価処理を行う省マネー額評価処理部20d(省マネ
ー評価処理手段)と、この省マネー額評価処理部20d
にて評価処理を行われた結果を出力するための出力部2
0e(出力手段)とから成る。
【0055】自家発所有会社A1工場21からデータ入
力装置22を介して、工場のデータが省マネー評価装置
20のデータ入力部20aに入力され、この出力は省マ
ネー額評価処理部20dに入力される。このように1経
路でもよいが、通常は同様に自家発所有会社のA2〜A
n工場からデータ入力装置を介して省マネー評価装置2
0のデータ入力部に各工場のデータが入力される。
【0056】一方、大口需要家B1(23)からデータ
入力装置24を介して省マネー対策前のデータが省マネ
ー評価装置20のデータ入力部20bに入力され、この
出力はやはり省マネー額評価処理部20dに入力され
る。このように1経路でもよいが、通常は同様に、大口
需要家B2〜Bmからデータ入力装置を介して省マネー
評価装置20のデータ入力部に省マネー対策前のデータ
が入力される。
【0057】また、省マネーの効果を評価するための評
価式(後述する)は、評価式入力変更装置25から、省
マネー額評価装置20の評価式入力変更部20cに入力
され、あるいは先に入力された評価式が後で変更入力さ
れる。評価式入力変更部20cからの出力は省マネー額
評価処理部20dに入力される。省マネー額評価処理部
20dでは、データ入力部20a、データ入力部20b
及び評価式入力変更部20cの出力を受けて、所定の評
価式に基づいて省マネーの効果の評価処理を行い、出力
部20eに出力する。出力部20eはその出力情報を省
マネー評価装置20に接続された、ディスプレィ、プリ
ンターなどの出力装置26に出力する。工場A1、A2
及び大口需要家B1、B2における省マネー額の1ヶ月
分の出力表示例を図11に示した。同図において、プラ
スは省マネーになった場合で、マイナスは省マネーの効
果がなく支出になった場合である。7月2日に注目する
と工場A1はマイナス5000円、工場A2はマイナス
4000円、大口需要家B1プラス8000円、大口需
要家B2はプラス10000円となっている。ここで注
意しなければならない点は、一時的に工場A1、A2は
マイナスとなっている点である。しかし、そのマイナス
を上回る省マネー額を大口需要家B1,B2に対しても
たらしている。すなわち、副五体全体としては省マネー
となり、かつ後述の貢献度という考え方を導入すること
により、工場A1,A2が貢献した度合いに応じて、後
で貢献が金額に現して、フィードバックされる。
【0058】省マネー評価処理装置20における動作を
図3を用いて説明する。
【0059】ステップS11において省マネー額評価処
理部20dで用いる評価式が決定される。この評価式は
予め、評価式入力変更部20cを介して評価式入力変更
装置25から入力されている。
【0060】ステップS12において、省マネー対策前
の大口需要家23の省マネー対策前のデータが、データ
入力装置24及びデータ入力部20bを介して省マネー
額評価処理部20dに入力され、上記評価式に基づいて
省マネー対策前の評価額が算定される。
【0061】次に、自家発所有会社のA1工場21から
の省マネー対策後の費用情報が、データ入力装置22及
び、データ入力部20aを介して省マネー額評価処理部
20dに入力される。したがって、ステップS13にお
いて、省マネー額評価処理部20dは省マネー対策後の
費用情報のデータにより、上記評価式に基づいて、省マ
ネー対策後の評価額を算定する。
【0062】次にステップS14で、上記省マネー対策
前の評価額から省マネー対策後の評価額を差し引くこと
により、省マネー効果額を算定する。
【0063】この算定された省マネー効果額はステップ
S15で出力部20eを介して外部の出力装置26に出
力され、ステップS16でその結果を顧客などに提供す
る。
【0064】省マネー対策も、運用の変更などのような
ソフト的なものであれば、比較的短期間で効果額の評価
ができる。一方、タービン発電機のロータの交換のよう
なハード的なものであれば比較的長期間の後に効果額の
評価ができることになる。
【0065】ところで、省マネー効果の評価に用いられ
る評価式は、省マネー対策毎に固有の式となる場合が多
い。例えば、あるプラントに自家発電設備を新規で追加
した場合を例に、どういう式になるかを説明する。
【0066】まず定性的には、自家発電設備の追加によ
り、電力会社から買う電力量は減り、発電のためのコス
トは増える。この状況では、買う電力量をもし「電力会
社から購入していたら?」と仮定することにより、省マ
ネー効果を算出することができる。
【0067】簡単のため、ある1日に注目した省マネー
効果額を算出することを例として説明する。省マネー効
果の額は次式により得られる。
【0068】X=Y−Z ここで、X:省マネー効果額 (円) Y:自家発で発電した電力量に応じた電力会社からの電
力購入金額(円) Z:自家発発電コスト(円) 一般に自家発の発電コストは電力会社からの電力購入単
価より安いので自家発で発電すればする程、省マネー効
果が大きくなる。実際には、自家発電では電気以外に蒸
気も供給するため上記の計算式はより複雑になる。
【0069】この評価式を設定した図2の省マネー評価
装置20では、自家発所有会社A1工場21の省マネー
対策後のデータがデータ入力装置22及びデータ入力部
20aを介して省マネー額評価処理部20dに自動的に
入力される、一方、大口需要家B1から入力された省マ
ネー対策前の費用情報のデータはデータ入力部20bを
介して省マネー額評価処理部20dに入力され、そして
評価式入力変更装置25から評価式入力変更部20cを
介して入力変更された省マネー評価式をもとに、省マネ
ー額評価処理部20dおいて、自家発所有会社A1工場
21における省マネーに関する評価額を算出することが
できる。
【0070】上述の省マネー評価装置によれば、自家発
所有会社の省マネー効果をより定量的に計測評価するこ
とができ、かつ正確に実施されるため、顧客(大口需要
家)と事業者(自家発所有会社)双方にメリットが得ら
れる。
【0071】上記図3において、ステップS12とステ
ップS13で省マネー対策前の費用情報のデータと省マ
ネー対策後の費用情報のデータを得る。これらのデータ
を得る方法は、図2では、別途情報を入力していた。し
かし、自家発所有会社(電力供給業者)の発電装置(プ
ラント)を稼動させて、費用情報のデータを取得し、省
マネー対策後発電装置を稼動させて費用情報を取得する
ようにしてもよい。また、図3のステップS14の前、
即ち省マネー効果額を算定する前に、入力されたデータ
などを表示させ、大口需要家あるいは自家発所有会社に
確認を求めるようにし、それに対して確認の応答があっ
たときにステップS14で省マネー効果額を算定するよ
うにしてもよい。また、図3のステップS15で算出し
た省マネー効果の額がプラスになったとき、課金するよ
うにすることもできる。
【0072】なお、図3では、省マネー効果額は省マネ
ー対策後と対策前の評価額の差として算定しているが、
かならずしもこれに限られない。
【0073】ここで、省マネー評価装置20において事
業者(自家発所有会社)が顧客(大口需要家)と評価式
を相談・調整する場合の方法の発明の実施態様について
図4を用いて説明する。
【0074】省マネー額評価処理部20dに入力され
た、デー入力部20a出力の省マネー対策後の費用情報
のデータ、及びデータ入力部20b出力の省マネー対策
前の費用情報のデータは、評価式入力変更部20cによ
り入力された評価式に沿って、プラントの省マネーの評
価、すなわち省マネー効果額を算出する。
【0075】まず、図4のステップS21で、省マネー
額評価処理部20dにおいて省マネーの評価のために採
用する評価式を一旦仮定する。
【0076】次に、ステップS22において事業者は顧
客と相談し、上記仮定した評価式がこれでよいかを検討
する。その評価式が顧客の了承を得られれば、ステップ
S22においてYesとなってステップS23に移り、
省マネー額評価処理部20dにおいて省マネーの評価を
この式により行うことを決定する。
【0077】上記仮定した評価式が適当でない場合に
は、ステップS22においてNoとなり、ステップS2
4において評価式を変更する。そして、再び事業者は顧
客と相談し、調整する。
【0078】このときの評価式の変更は、評価式入力変
更装置25から省マネー評価装置20の評価式入力変更
部20cに指示され、その指示が省マネー額評価処理部
20dに入力されることによってなされる。
【0079】まだ適当でなければ、再びステップS24
において評価式を変更し、ステップS12で評価式がこ
れでよいか検討される。
【0080】評価式が事業者と顧客の間で合意されれ
ば、ステップS23に移って、省マネーの評価式として
その式が採用決定されることになる。
【0081】次にステップS25に移動して、省マネー
額評価処理部20dでは決定した上記評価式に基づいて
省マネー効果を算定する。次にステップS26で、省マ
ネー額評価処理部20dで得られた結果は出力部20e
を介して出力装置26に出力され、結果を顧客に提供し
て、省マネー効果の評価を終了する。
【0082】この図4に示した方法によれば、顧客と事
業者の間で事前の段階で調整した評価式に基づいて、プ
ラントの省マネーに関する評価額を算出することができ
る。
【0083】したがって、これによって、プラントの省
マネー効果をより定量的に計測・評価することができ、
かつ正確に実施されるため、顧客と事業者双方のメリッ
トが得られる。更に、評価式を顧客と事業者との間で調
整をしておくことで、より客観性が高まり、顧客から一
層の安心感が得られる。
【0084】次に、図2に示した実施形態で、自家発所
有会社ではA1工場以外のA2〜An工場もあり、大口
需要家としてB1以外にB2〜Bmもいる場合について
説明する。
【0085】省マネー額評価処理部20dに、データ入
力部20a、データ入力部20bから入力されたデータ
は、評価式入力変更部20cから入力し変更された省マ
ネーの評価式に沿って省マネー評価を行う、即ち省マネ
ー額を算出する。
【0086】A1工場を例に説明すると、 この複合体
を組織する前の状況で購入していたパワー金額(電気お
よび熱の金額。場合によっては可燃性ガスの金額なども
含む)と、複合体を組織した後の状況で購入するパワー
代金とを計算し、以下の計算式で省マネー額を計算す
る。なお、パワー金額として、以下ここでは「電気金
額」のみとして説明する。
【0087】 省マネー額A1 = (複合体組織化前での電気金額) ― (複合体組織化後の電気金額) ――(1)式 A1工場以外のA2〜Anの工場、及び大口需要家B1
以外の大口需要家B2〜Bmについても基本的には同じ
考えで計算する。
【0088】最終的には、A1〜An および B1
〜Bmについて 各々の金額とこれらの総計を計算す
る。即ち、 省マネー総額 = 省マネー額A1 + … +省マネー額An +省マネー額B1 + … +省マネー額Bm ―― (2)式 省マネー額評価処理部20dで計算した(1)、(2)
式の結果を、出力部20eに送り出力装置26で出力す
る。出力は、表示装置に表示するとか、紙に印刷しても
よいし、計算結果として更に次の計算へつなげるような
形式で用いてもよい。なお、(1)、(2)の式は代表
的な例である。これらの式は、評価式入力変更装置25
から入力され、必要ならば変更入力される。この評価式
は評価式入力変更20cを経由して省マネー額評価処理
部20dに入力されている。また、(1)式では、複合
体組織化前と後の場合を例としたが、複合体組織発足後
の次年度以降は、例えば年度契約を実施する3月の時点
での電力会社での契約を比較対象とし、複合体組織での
い枠組みでの電気金額と比較することが考えられる。す
なわち、省マネー額A1は次の通りとなる。 省マネー額A1=(3月時点までの電力会社から購入する場合の想定電気金額 )−(3月時点での複合体組織下での想定電気金額) ―――(3)式 したがって、この実施形態によれば、次のような効果が
得られる。自家発所有会社の工場データおよび大口需要
家データが省マネー評価装置に入力され、入力・変更さ
れた評価式をもとに、省マネーに関する評価額を自動的
に算出することができる。省マネーの金額を客観的に評
価することができる。また、評価は正確に実施されるた
め、自家発所有会社および大口需要家双方にメリットが
得られる。
【0089】更に、評価式を自家発所有会社および大口
需要家との間で調整をしておくことで、より客観性が高
まり一層の安心感が得られる。 <第3の実施形態>図5は、本発明の第3の実施形態を
示す省マネー評価装置を含む全体図である。本発明のこ
の実施態様は、省マネー評価において、特に自家発所有
会社および大口需要家の各々の貢献度を評価するもので
ある。
【0090】図5において番号50〜56は図2におけ
る番号20〜26に対応する。50dは図2における省
マネー額評価処理部20でとは異なり、省マネー貢献度
評価処理部である。
【0091】図5において、省マネー評価装置50は、
データ入力部50a(第1のデータ入力手段)と、デー
タ入力部50b(第2のデータ入力手段)と、省マネー
を評価する式を入力又は変更する評価式入力変更部50
c(評価式入力変更手段)と、この評価式入力変更部5
0dで入力変更された評価式により、前記データ入力部
50a及びデータ入力部50bからの出力をもとに、省
マネーに関する評価処理を行う省マネー貢献度評価処理
部50d(省マネー貢献度評価処理手段)と、この省マ
ネー貢献度評価処理部50dにて評価処理を行われた結
果を出力するための出力部50e(出力手段)とから成
る。
【0092】自家発所有会社A1工場51からデータ入
力装置52を介して、工場のデータが省マネー評価装置
50のデータ入力部50aに入力され、この出力は省マ
ネー貢献度評価処理部50dに入力される。このように
1経路でもよいが、通常は同様に自家発所有会社のA2
〜An工場からデータ入力装置を介して省マネー評価装
置50のデータ入力部に各工場のデータが入力される。
【0093】一方、大口需要家B1(53)からデータ
入力装置54を介して省マネー対策前のデータが省マネ
ー評価装置50のデータ入力部50bに入力され、この
出力はやはり省マネー貢献度評価処理部50dに入力さ
れる。このように1経路でもよいが、通常は同様に、大
口需要家B2〜Bmからデータ入力装置を介して省マネ
ー評価装置50のデータ入力部に省マネー対策前のデー
タが入力される。
【0094】また、省マネーの効果、即ち貢献度を評価
するための評価式は、評価式入力変更装置55から、省
マネー額評価装置50の評価式入力変更部50cに入力
され、あるいは先に入力された評価式が後で変更入力さ
れる。評価式入力変更部50cからの出力は省マネー貢
献度評価処理部50dに入力される。
【0095】省マネー貢献度評価処理部50dでは、デ
ータ入力部50a、データ入力部50b及び評価式入力
変更部50cの出力を受けて、所定の評価式に基づいて
省マネーの効果の評価処理を行い、出力部50eに出力
する。出力部50eはその出力情報を省マネー評価装置
50に接続された、ディスプレィ、プリンターなどの出
力装置56に出力する。
【0096】この実施形態では、自家発所有会社および
大口需要家の間で調整した評価式に基づいて、プラント
の省マネーに関する貢献度を算出する。プラントの省マ
ネー貢献度は、特にこの実施形態においては、電気売買
金額以外の面での貢献した部分に注目する。
【0097】電気売買以外の面での貢献について最も顕
著なものは、需要家にとっての年間契約電力量である。
本実施形態ではこの点を例に説明する。ここでも、簡単
のため各工場及び大口需要家が各2づつ、即ち工場A
1、A2、需要家B1、B2の4箇所しかない場合を例
として説明する。
【表1】 上記表1について説明する。
【0098】大口需要家B1は、年間契約電力が27M
Wであったが、A1工場が年間を通じてのピーク負荷に
おいて4MWの低減効果を寄与してくれた。同様にA2
工場も2MW寄与してくれた。そのため全体で6MWの
低減効果があり、電力会社とは、21MWの契約で済む
こととなった。
【0099】同様に、大口需要家B2は、20MWの低
減効果があり、30MWの契約で済むこととなった。
【0100】この例では、1MW=1ポイントと換算し
て貢献度をポイントとして表現し、A1工場が19ポイ
ント、A2工場が7ポイントの貢献度であることを示し
ている。
【0101】なお、ここでは単純に年間契約電力のみの
貢献度としたが、実際には巨大な自家発設備を所持する
ことの貢献や、即応できる自家発設備の貢献や、停止し
ていた自家発設備をほぼ100%外部のために活用する
という面での貢献などがあり、種々の指標を加味して貢
献度を算出することもできる。
【0102】また、貢献度は一般にはプラスの値となる
が、例えば自家発設備を設備管理の問題から停止させて
しまったなどでコンプレックスの他の組織に迷惑をかけ
た場合には、マイナスの貢献度をポイントとして付与す
ることも考えられる。
【0103】この実施形態によれば、以下のような効果
が得られる。自家発所有会社の工場データおよび大口需
要家データが省マネー評価装置に入力され、入力・変更
された評価式をもとに、省マネーに関する貢献度を自動
的に算出することができる。省マネーの貢献度を客観的
に評価することができる。また、評価は正確に実施され
るため、自家発所有会社および大口需要家双方にメリッ
トが得られる。評価式を自家発所有会社および大口需要
家との間で調整をしておくことで、より客観性が高まり
一層の安心感が得られる。
【0104】また、単に個々の顧客ごとに効果額を算出
するのに比べ、複合体全体の効果額とそれに貢献した個
々の顧客の貢献度を明確にすることにより、複合体への
貢献意欲の向上により複合体全体の事業の活性化を図る
ことができる。 <第4の実施形態>図6は、本発明の第4の実施形態を
示す省マネー評価装置を含む全体のシステムの図であ
る。この実施形態では省マネー評価において、特に自家
発所有会社および大口需要家の利益配当額を処理するも
のである。
【0105】図6における省マネー評価装置60は、利
益配当額評価処理部61と、省マネー額記憶部62と、
省マネー貢献度記憶部63と、利益配当額評価処理部6
1にて算出した利益配当額を外部に出力するための出力
部64とから成る。
【0106】省マネー額記憶部62は、例えば図2に示
した省マネー評価装置において、算出した省マネー額を
記憶しておくメモリであり、例えば省マネー額M1〜M
mの額が記憶されている。一方、省マネー貢献度記憶部
63は、例えば図5に示した省マネー評価装置により計
算した省マネー貢献度C1〜Cmが記憶されてるメモリ
である。
【0107】利益配当額評価処理部61では、省マネー
額記憶部62に記憶されている省マネー額及び、省マネ
ー貢献度記憶部63に記憶されている省マネー貢献度か
ら利益配当額を算出する。その結果は出力部64を介し
て省マネー評価装置60の外部の出力装置65に出力さ
れ、顧客に提供される。省マネー額は、各々の組織の貢
献度に基づいて自家発所有会社および大口需要家の間で
所定の計算式に基き配分する。
【0108】配分の方法は実際にはいろいろな観点があ
る。ここでは実施例をいくつか示すものとする。前述の
通り複合体は、以下の組織から成り立っている。
【0109】1)自家発を所有しかつ外部への電源供給
が可能な会社 2)大口需要家 3)1)と2)を統括する管理会社 実際問題としては3)の組織が必須となると考えられる
が、配分において3)の組織をどう位置付けるかで以下
の3通りの方法がある。 [方法1]管理会社の配分は最初から除外する方法 [方法2]管理会社の配分は貢献度に応じて配分する方
法 [方法1]管理会社の配分は全体の収益の一定比率とす
る方法 以下図2−Aで示した省マネー額と、表1で示した貢献
度を例として、順に説明する。 [方法1]管理会社の配分は最初から除外する方法 省マネー額は、A1;−139500円、A2;−10
8500円、B1;+3642500円、B2;+31
00000円である。本来、A1とA2はB1とB2の
ために一時的に損を引き受けているので、まずこの マ
イナスの金額を補填する必要がある。補填総額は、 A
1;−139500円、A2;−108500円とな
り、合計は−248000円となる。
【0110】この補填総額を、B1とB2で配分する際
に、需要家が享受した低減電力を使用する。つまり大き
い享受を得たところが、多く補填するという考え方であ
る。
【0111】B1とB2とで、6(MW):20(M
W)の比率で補填する。 B1の補填負担額 = −248000円 * (6/(6+20)) = −57231円 B2の補填負担額 = −248000円 * (20/(6+20)) = −190769円 残った利益については、基本的には、A1工場とA2工
場が貢献して作り出したものであるので、A1とA2と
で、19:7の比率で分配する。残った金額を計算する
と、総額;+3704500円、補填分;−24800
0円となり、残存額は+3456500円となる。これ
を先の比率で分配すると A1の取り分 = +3456500円 * (19/(19+7)) = +2525904円 A2の取り分 = +3456500円 * (7/(19+7)) = +930596円 [方法2]管理会社の配分は貢献度に応じて配分する方
法。 複合体形成のための貢献度や、トラブルが起きた際の対
応での貢献度などを評価し、貢献度をポイント化する。
これにより、上記の様な計算の過程で管理会社も利益を
配分する考え方である。複合体が発足した際には、組織
形成においての貢献度が考慮され、また運用に入ってか
らは、トラブルを含むコンプレックス内での対応処理に
関して貢献度が考慮されるものとする。 [方法3]管理会社の配分は全体の収益の一定比率とす
る方法。 方法1と基本的に同じであるが、方法2の様に細かく設
定せずに、例えば省マネー総額の一律5%は管理会社の
支払うものとし、残りの95%について方法1で述べた
様な方法で配分する考え方である。
【0112】この実施態様によれば、以下のような効果
が得られる。省マネー額および省マネー貢献度をもと
に、省マネーに関する利益配当額を自動的に算出するこ
とができる。省マネーの利益配当額を客観的に評価する
ことができる。また、処理は正確に実施されるため、自
家発所有会社および大口需要家双方にメリットが得られ
る。処理式を自家発所有会社及び大口需要家との間で調
整をしておくことで、より客観性が高まり一層の安心感
が得られる。
【0113】図6に示した実施態様での、省マネー評価
装置60は、図2に示した省マネー評価装置20あるい
は、図5に示した省マネー評価装置50と同じものであ
ってもかまわない。
【0114】また、利益配当評価処理部61は省マネー
評価処理部20dや省マネー貢献度評価処理部50dの
機能を互いに持っていてもよい。 <第5の実施形態>図7に本発明の第5の実施形態を示
す省マネー評価装置を含む全体構成例を示す。
【0115】この実施態様は、省マネー評価において、
特に自家発所有会社および大口需要家の総合的な金額を
処理するものである。
【0116】図7における省マネー評価装置70は、総
合評価処理部71と、利益配当額記憶部72と、電気売
買額記憶部73と、総合評価処理部71にて算出した総
合的な金額を外部に出力するための出力部74とから成
る。
【0117】利益配当額記憶部72は、例えば図6に示
した省マネー評価装置において算出した利益配当額を記
憶しておくメモリであり、例えば利益配当額D1〜Dn
の額が記憶されている。一方、電気売買額記憶部73
は、図1に示した省マネー評価装置により計算した電気
売買額S1〜Smが記憶されてるメモリである。利益配
当額評価処理部61では、省マネー額記憶部62に記憶
されている省マネー額及び、省マネー貢献度記憶部63
に記憶されている省マネー貢献度から利益配当額を算出
する。その結果は出力部64を介して省マネー評価装置
60の外部の出力装置65に出力され、顧客に提供され
る。
【0118】全体の作用としては、自家発所有会社およ
び大口需要家の利益配当額と電気売買額をもとに総合的
に金額を算出するものである。
【0119】 総合的な金額 = 電気売買額 + 利益配当額 この考えにより、基本的には実施形態1の 電気売買額
に、実施形態4の利益配当額を加算して額を出すもので
ある。もともと電気売買額も、利益配当額も、それぞれ
の計算してきているので、ここでは単純に足すという考
えでよい。
【0120】なお、保険的な考えを付与する場合には、
この段階で考えることもできる。
【0121】この実施形態によれば、利益配当額と電気
売買額から総合的な金額を算出することができる。
【0122】この実施形態によれば、次のような効果が
得られる。複合体間で精算する必要のある金額を、総合
的かつ自動的に算出することができる。複合体間で売買
した電気売買金額を客観的に評価することができる。ま
た、処理は正確に実施されるため、自家発所有会社およ
び大口需要家双方にメリットが得られる。評価式を自家
発所有会社および大口需要家との間で調整をしておくこ
とで、より客観性が高まり一層の安心感が得られる。
【0123】なお、本発明では、需要家は大口需要家に
限られず、需要家であればよく、また自家発所有会社は
一般的には電力供給者であればよい。
【0124】また、上記した各説明において記載した各
部(手段)は、コンピュータに実行させることのできる
プログラムとして、例えば磁気ディスク、光ディスク、
半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで、各種装置に
適用したり、通信媒体により、伝送して各種装置に適用
することも可能である。中央演算処理を実現するコンピ
ュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み、こ
のプログラムによって動作が制御されることにより、上
述した処理を実行する。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、定量
的にかつ高い信頼性を伴って効率良く省マネー評価結果
が得られる省マネー評価装置及び省マネーサービス方法
が得られる。また、電力供給者と需要家を特定の顧客と
してグループ化するので、省マネー対策を非常に効果的
に顧客に提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による省マネー評価装置の一実施形態の
構成を示す図。
【図2】本発明による省マネー評価装置の他の実施形態
の構成を示す図。
【図3】本発明による省マネー評価装置における評価の
手順の例を説明するための図。
【図4】本発明による省マネー評価装置における評価式
の変更調整の手順を説明するための図。
【図5】本発明による省マネー評価装置の更に他の実施
形態の構成を示す図。
【図6】本発明による省マネー評価装置の更に他の実施
形態の構成を示す図。
【図7】本発明による省マネー評価装置の更に他の実施
形態の構成を示す図。
【図8】本発明による図1に示した省マネー評価装置の
電気売買額の結果の詳細表示例を示す図。
【図9】本発明による図1に示した省マネー評価装置の
電気売買額の結果の表示例を示す図。
【図10】本発明による図1に示した省マネー評価装置
の電気売買額の結果の他の表示例を示す図。
【図11】本発明による図2に示した省マネー評価装置
の省マネー額の結果の詳細表示例を示すための図。
【符号の説明】
10,20,50,60,70・・・省マネー評価装
置、11,12,20a,20b,50a,50b・・
・データ入力部、13・・・省マネー評価処理部、1
4,20e・・・出力部、20c,50c・・・評価式
入力変更部、20d・・・省マネー額評価処理部、50
d・・・省マネー貢献度評価処理部、61・・・利益配
当額評価処理部、71・・・総合評価処理部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給者の発電設備または需要家の負
    荷設備からデータ入力装置を介して前記発電設備または
    前記負荷設備のデータを入力するデータ入力手段と、 前記入力されたデータを当該データに対応する電力供給
    者または需要家と関連付けて記憶するデータ保存手段
    と、 前記記憶されているデータを用いて、電力供給者または
    需要家ごとに夫々電気売買に係る需要家または電力供給
    者を特定して電気売買金額を演算する電気売買額処理手
    段と、 この手段の演算結果を出力する出力手段とを備えたこと
    を特徴とする省マネー評価装置。
  2. 【請求項2】 電力供給者の発電設備または需要家の負
    荷設備からデータ入力装置を介して前記発電設備または
    前記負荷設備のデータを入力するデータ入力手段と、 前記入力されたデータを当該データに対応する電力供給
    者または需要家と関連付けて記憶するデータ保存手段
    と、 省マネー効果を評価するたための評価情報を入力または
    変更する評価式入力変更手段と、 前記記憶されているデータを用いて、入力または変更さ
    れた前記評価情報にて評価処理を行う省マネー額評価処
    理手段と、この手段の処理結果を出力する出力手段とを
    備えたことを特徴とする省マネー評価装置。
  3. 【請求項3】 電力供給者または需要家を特定する情報
    をグループごとに記憶する手段と、電力供給者の発電設
    備または需要家の負荷設備からデータ入力装置を介して
    前記発電設備または前記負荷設備のデータを入力するデ
    ータ入力手段と、前記入力されたデータを当該データに
    対応する電力供給者または需要家と関連付けて記憶する
    データ保存手段と、 電力供給者または需要家の貢献度を評価する評価情報を
    グループごとに記憶する手段と、 前記データ保存手段により記憶されているデータと前記
    評価情報を用いて、電力供給者または需要家のグループ
    内における貢献度を演算する手段と、 この手段による演算結果を出力する手段と、 を備えたことを特徴とする省マネー評価装置。
  4. 【請求項4】 電力供給者の発電設備または需要家の負
    荷設備からデータ入力装置を介して前記発電設備または
    前記負荷設備のデータを入力するデータ入力手段と、前
    記入力されたデータを当該データに対応する電力供給者
    または需要家と関連付けて記憶するデータ保存手段と、
    需要家ごとに電気売買に係る電力供給者と供給を受けた
    電力量を電力供給情報として記憶する手段と、省マネー
    効果を演算するための評価情報を記憶する手段と、前記
    保存されているデータと前記評価情報を用いて、需要家
    の省マネー効果を演算し、前記電力供給情報により電力
    供給者の供給した電力量の割合で前記需要家の省マネー
    効果を配分することにより、電力供給者の貢献度を演算
    する省マネー貢献度評価処理手段と、を備えたことを特
    徴とする省マネー評価装置。
  5. 【請求項5】 所定の評価情報により省マネー額を演算
    する手段と、 所定の評価情報により省マネー貢献度を演算する手段
    と、 これらの演算された省マネー額および省マネー貢献度と
    から利益配当額を演算する利益配当額処理手段と、 演算された利益配当額の結果を出力装置に出力する手段
    とを有する省マネー評価装置。
  6. 【請求項6】 所定の省マネー評価情報により電気売買
    額を演算する手段と、所定の評価情報により利益配当額
    を演算する手段と、 これらの演算された利益配当額および電気売買額とから
    総合的に金額を演算する総合処理手段と、演算された総
    合金額の結果を出力装置に出力する手段とを有する省マ
    ネー評価装置。
  7. 【請求項7】 電力供給者の発電設備と需要家の負荷設
    備に関して省マネー対策を施したときの省マネー効果情
    報を電力供給者または需要家に提供する省マネーサービ
    ス提供方法において、 電力供給者と需要家をグループ化し、グループごとにこ
    の電力供給者または需要家を特定する情報を顧客特定情
    報として記憶する段階と、 電力供給者または需要家の貢献度を演算するための評価
    情報をグループごとに記憶する段階と、 各グループの利益を演算し利益情報としてグループごと
    に記憶する段階と、 前記記憶している評価情報と利益情報をもとに対応する
    グループ内の各電力供給者または各需要家の貢献度を演
    算する段階と、 とを備えたことを特徴とする省マネーサービス提供方
    法。
  8. 【請求項8】 電力供給者の発電設備と需要家の負荷設
    備に関して省マネー対策を施したときの省マネー効果情
    報を電力供給者または需要家に提供する省マネーサービ
    ス提供方法において、 電力供給者の発電設備または需要家の負荷設備につい
    て、 対策前の費用情報と対策後の費用情報をもとに省
    マネー効果を演算するための省マネー評価情報を記憶す
    る段階と、 電力供給者または需要家に対して、前記省マネー評価情
    報に関する確認情報を提示して確認を促す段階と、 前記確認の取れた電力供給者と需要家をグループ化して
    この電力供給者または需要家を特定する情報を顧客特定
    情報として記憶すると共に各グループに対応して省マネ
    ー評価情報を記憶する段階と、 各グループの電力供給者または需要家について、対策前
    の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて記憶する段
    階と、 各グループの電力供給者または需要家について、対策後
    の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて記憶する段
    階と、 各グループの電力供給者または需要家について、前記記
    憶している対策前の費用情報と対策後の費用情報および
    該グループに対応する省マネー評価情報をもとに省マネ
    ー効果を演算する段階と、各グループの電力供給者また
    は需要家に対して、前記演算した省マネー効果に基づき
    省マネー効果情報を提供する段階、 とを備えたことを特徴とする省マネーサービス提供方
    法。
  9. 【請求項9】 電力供給者の発電設備と需要家の負荷設
    備に関して省マネー対策を施したときの省マネー効果情
    報を電力供給者または需要家に提供する省マネーサービ
    ス提供方法において、 電力供給者の発電設備または需要家の負荷設備につい
    て、 対策前の費用情報と対策後の費用情報をもとに省
    マネー効果を演算するための省マネー評価情報を記憶す
    る段階と、 電力供給者または需要家に対して、前記省マネー評価情
    報に関する確認情報を提示して確認を促す段階と、 前記確認の取れた電力供給者と需要家をグループ化して
    この電力供給者または需要家を特定する情報を顧客特定
    情報として記憶すると共に各グループに対応して省マネ
    ー評価情報を記憶する段階と、 各グループ内に少なくとも1以上の電力供給者と少なく
    とも1以上の需要家が存在するときに、該グループ内の
    電力供給者の発電設備および需要家の負荷設備に省マネ
    ー対策を実施する段階と、 各グループの電力供給者または需要家について、対策前
    の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて記憶する段
    階と、 各グループの電力供給者または需要家について、対策後
    の費用情報を前記顧客特定情報と対応付けて記憶する段
    階と、 各グループの電力供給者または需要家について、前記記
    憶している対策前の費用情報と対策後の費用情報および
    該グループに対応する省マネー評価情報をもとに省マネ
    ー効果を演算する段階と、各グループの電力供給者また
    は需要家に対して、前記演算した省マネー効果に基づき
    省マネー効果情報を提供する段階、とを備えたことを特
    徴とする省マネーサービス提供方法。
  10. 【請求項10】 前記対策後の費用情報は、電力供給者
    の発電設備のデータを収集する伝送装置または需要家の
    負荷設備のデータを収集する伝送装置から送られてくる
    プラントデータを用いて演算することを特徴とする請求
    項8又は9に記載の省マネーサービス提供方法。
  11. 【請求項11】 前記省マネー評価情報は電力単価を含
    み、前記省マネー効果は、電力供給者については、該電
    力供給者が同じグループ内の各需要家に電力を供給した
    量に前記電力単価を乗じた値を該電力供給者における省
    マネー効果とし、需要家については、同じグループ内の
    各電力供給者から電力の供給を受けた量に前記電力単価
    を乗じた額を該需要家における省マネー効果とすること
    を特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の省マ
    ネーサービス提供方法。
  12. 【請求項12】 前記省マネー評価情報は、グループ全
    体の省マネー額と、当該グループにおける電力供給者ま
    たは需要家ごとの貢献度と、前記省マネー額と前記貢献
    度から各電力供給者または需要家の利益配当額を演算す
    る情報を含み、前記省マネー効果は、各電力供給者また
    は需要家の利益配当額を含むことを特徴とする請求項8
    乃至11のいずれかに記載の省マネーサービス提供方
    法。
  13. 【請求項13】 前記省マネー評価情報は、電力供給者
    または需要家ごとに電気売買金額を演算する情報を含
    み、前記省マネー効果は、前記電気売買金額と前記利益
    配当額もとに演算された各電力供給者または需要家への
    課金金額を含むことを特徴とする請求項12記載の省マ
    ネーサービス提供方法。
  14. 【請求項14】 前記対策前の費用情報に替えて、対策
    後の所定期間の費用情報を用いることを特徴とする請求
    項8乃至13のいずれかに記載の省マネーサービス提供
    方法。
  15. 【請求項15】 電力供給者の発電設備と需要家の負荷
    設備に関して省マネー対策を施したときの省マネー効果
    情報を電力供給者または需要家に提供するコンピュータ
    読取り可能な記憶媒体において、電力供給者の発電設備
    または需要家の負荷設備からデータ入力装置を介して前
    記発電設備または前記負荷設備のデータを入力するデー
    タ入力処理と、前記入力されたデータを当該データに対
    応する電力供給者または需要家ごとに記憶するデータ保
    存処理と、需要家ごとに電気売買に係る電力供給者と供
    給を受けた電力量を電力供給情報として記憶する処理
    と、省マネー効果を演算するための評価情報を記憶する
    処理と、前記保存されているデータと前記評価情報を用
    いて、需要家の省マネー効果を演算し、前記電力供給情
    報により電力供給者の供給した電力量の割合で前記需要
    家の省マネー効果を配分することにより、電力供給者の
    貢献度を演算する省マネー貢献度評価処理とをコンピュ
    ータに実行させるためのプログラムを記憶している記憶
    媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005045900A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Hitachi Ltd 発電設備の改造案支援方法および装置、発電設備改造による性能向上評価方法および装置
SG114612A1 (en) * 2002-05-10 2005-09-28 Yokogawa Electric Corp Energy-saving service system
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JP2010287031A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 設備計画作成装置及び設備計画作成方法

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