JP2005042947A - 除湿機 - Google Patents

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Hisanaga Kaede
寿長 楓
Tomomi Nagai
智美 長井
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

【課題】簡単かつ小型で、除湿機能および衣料類乾燥に好適なものとする。
【解決手段】除湿部1と、室内空気2を吸引して除湿部1に通した後に室内3に戻し室内3の除湿を行う除湿ファン4と、除湿ファン4による除湿風路5を通じ吸引した室内空気2を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファン6と、除湿部1および除湿ファン4を駆動する除湿モードと、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えることにより、上記目的を達成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿ファンにより、室内空気を吸引して除湿部に通して除湿を図った後に室内に戻し室内の除湿を行う一方、衣料類に向けた排気によって衣料類の乾燥を図る衣料類乾燥モードを有した除湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファンによって室内空気を吸引して蒸発器と凝縮器とを組み合わせた除湿部に通し除湿を図った後、室内に戻して室内の除湿を行なう除湿機で、排気を衣料類に向けることで衣料類の乾燥を行うようにした除湿機が既に知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、除湿空気により衣料類を乾燥させるために冬場などでも用いられて着霜が生じることに対応した除湿機(例えば、特許文献3参照。)では、衣料類を乾燥するには風量が不足することに着目したもので、除湿通路と空気清浄通路とを備え、空気清浄運転に際しては空気清浄通路に設けるフィルタにより空気清浄を行うことで、このフィルタの影響のない除湿通路にて通常通りに除湿ができるようにしながら、衣料類の乾燥に際しては、フィルタを取り外した空気清浄通路を通過する風と、除湿風とにより、より十分な風量を得て衣料類を乾燥するようにしている。また、前記空気清浄と除湿のためのファンは、空気清浄通路と除湿通路とに個別に働くが、1つのモータで同時に駆動される2つのファンか、1つのモータで駆動される1つのファンかを採用している。
【0004】
特許文献2は、除湿機で衣料類の乾燥を行う能力を、風量を増大させて向上するために、1つのファンによる1つの吸込み口からの除湿用の風路と、衣類乾燥用の風路とを設けて互いに影響し合わないようにしながら、両吸込み流れが同一の吹き出し口から吹き出させ、あるいは、さらに、1つの吸込み口からの吸込み流れを除湿用の風路と衣類乾燥用の風路とに切り換えたり、所定の割合に振り分けるも、また、1つのモータで駆動する2つのファンによる除湿用の風路と、衣類乾燥用の風路とを設けて、両吸込み流れが同一の吹き出し口から吹き出させるもの、また、個別のモータで駆動する2つのファンによる除湿用の風路と衣類乾燥用の風路とを設け、それぞれの風路につき吸込み口および吹き出し口双方共に個別に設けて、除湿機能と衣類乾燥機能とを個別に制御できるようにしたものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−221496号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−234761号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−083118号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、除湿用と衣類乾燥用または空気清浄用とで、個別の風路を形成し、除湿用の風路での除湿部での風量損失を、衣類乾燥用かフィルタを取り外した空気清浄用かの抵抗の小さな風路によって得られるようにするのでは、風路を2つ設けるために、蒸発器、凝縮器、圧縮機を用いる除湿部を持った大型機では勿論、加熱空気による再生を受けながら通過空気を除湿する吸湿材を用いる除湿部を持った小型機でも、機体が大型化するので問題である。しかも、それぞれの風路に専用の吸込み口および吹き出し口を設けるものでは、それら風路に個別のモータで駆動される個別のファンを設ければ、両風路での制御を個別に行える利点はあるが、2つずつある吸込み口および吹き出し口とともに、さらなる大型化の原因になる。
【0009】
また、各風路に個別のファンを持ちながら1つのモータによって駆動するものでは各風路に対応するファンを使ったり、使わなかったりすることができず、動作モードが限られたり、動作モードによってはファンが無駄に動作したりする。また、各風路に1つのモータによって駆動する1つのファンを共用するものでは、各風路に個別使用するのにそれぞれに適した空気流れや吹き出し状態が得られにくい問題がある。
【0010】
本発明の目的は、簡単かつ小型で、除湿機能および衣料類乾燥に好適な除湿機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の除湿機は、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを1つの特徴としている。
【0012】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じ除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿部を駆動しない分だけ省エネ運転となる。しかも、除湿風路1つとそれのための吸気口と排気口とだけで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0013】
本発明の除湿機は、また、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを他の特徴としている。
【0014】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速で排気し衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿することで、衣料類の乾燥によって室内の湿度が上昇することにも対応することができる。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0015】
本発明の除湿機は、また、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、乾燥ファンを駆動した後、所定時間が経過してから除湿ファンまたはおよび除湿部を継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに駆動する衣料類乾燥モードと、を備えたことを別の特徴としている。
【0016】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、先ず、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部またはおよび除湿ファンのさらなる駆動にて、排気の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0017】
本発明の除湿機は、また、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンとを備え、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動した後、所定時間が経過してから除湿部を継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに駆動する衣料類乾燥モードと、を備えたことをさらなる1つの特徴としている。
【0018】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、除湿部を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路を通じた除湿ファンおよび乾燥ファンによる除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮することができる。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0019】
本発明の除湿機は、また、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動する第1の衣料類乾燥モードと、乾燥ファンまたは、乾燥ファンおよび除湿ファンを駆動した後、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに除湿部および除湿ファンまたは、除湿部を駆動する第2の衣料類乾燥モードと、を備えたことをさらなる他の特徴としている。
【0020】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。
【0021】
また、第1の衣料類乾燥モード時は、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速で排気し衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、室内の高湿度状態にも即時に対応しながら衣料類の乾燥による湿度上昇にも対応することができる。
【0022】
第2の衣料類乾燥モード時は、先ず、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部および除湿ファンのさらなる駆動にて、排気の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮するようにするか、
あるいは、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、除湿部を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路を通じた除湿ファンおよび乾燥ファンによる除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮するようにできる。
【0023】
しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0024】
本発明の除湿機は、また、除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、湿度を検出する湿度センサと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、少なくとも乾燥ファンを駆動する衣料類乾燥モードと、を備え、衣料類乾燥モード時に検出される湿度に応じて除湿部、除湿ファン、乾燥ファン、除湿風路の除湿用排気口、除湿風路から分岐し乾燥ファンを配した乾燥用排気口の少なくとも1つを制御することをさらなる別の特徴としている。
【0025】
このような構成では、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。
【0026】
また、衣料類乾燥モード時は、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、
湿度センサが検出する湿度に応じて、除湿ファンの適時な駆動により乾燥効率を高めたり、除湿部および除湿ファンの適時な駆動により、乾燥効率をさらに高めながら、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行に伴う湿度の上昇に無駄なく、過剰な除湿なく対応したりすることができる。
【0027】
また、除湿風路の除湿用排気口および乾燥用排気口の双方を開放することにより、除湿用排気口から除湿風路の除湿用排気口側の一部を通じ乾燥ファンが位置する乾燥用排気口に至るバイパス路が形成されるので、このような状態で乾燥ファンのみ駆動する制御を行うことによって、乾燥ファンによる除湿風路を通じた吸気が、除湿風路における抵抗の多い除湿部側よりも、短くかつ通風抵抗物のない排気口側を優先して効率よく行えるので、衣料類の乾燥に専用の乾燥ファンおよび乾燥用排気口による乾燥に適した風量またはおよび風速と、風向とを持った排気が得られるので、乾燥ファンだけによる場合の乾燥効率を高められる。
【0028】
また、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動した衣料類乾燥モードでは、除湿部を駆動する場合を含め、除湿用排気口を閉じて乾燥用排気口を開放する制御により、除湿ファンおよび乾燥ファンによる、除湿した、または除湿なしの排気の全てを、乾燥用排気口から乾燥に適した風向をもって衣料類の乾燥に供することができ、乾燥効率を高められる。
【0029】
また、除湿部と除湿ファンにより除湿を行う除湿モードでは、除湿用排気口を開放して乾燥用排気口を閉じる制御により、除湿空気を除湿用排気口から除湿に適した条件、例えば、人に風を余り感じさせないが、室内の空気の大きな循環が図れる風量、風速、風向を満足して排気することができる。
【0030】
といった種々な作用が得られる。
【0031】
除湿部が、除湿風路および再生循環風路を異なった位置で繰り返し横切りながら除湿風路を通過する空気から吸湿して除湿する吸湿材と、再生循環風路にて空気を加熱し前記吸湿材に通し吸湿している除湿水を奪い再生させることを繰り返す再生ヒータおよび再生ファンと、再生循環風路にて前記吸湿材に通され除湿水を奪い再生ヒータ側に戻される途中の吸湿空気を熱交換して除湿水を分離し除湿空気に戻す熱交換器と、を備えたものである、さらなる構成では、
除湿ファンにより吸気され排気される室内空気を除湿するのに、圧縮機、蒸発器、凝縮器といった大掛かりな機器が不要で全体に小型かつ安価なものとなる上、室内空気はヒータに加熱されて吸湿材を通過しそれを再生させた高温、高湿の空気と熱交換器で熱交換されて昇温するし、加熱空気の通過によって昇温した吸湿材を通過するので、室温よりも高くなって排気されこれを直接衣料類に向けることで特に冬場の衣料類の乾燥に好適となるし、夏場でも有効である。
【0032】
最後に、本発明の除湿機は、除湿部と、除湿風路を通じ室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、前記除湿風路からほぼ独立した乾燥風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、乾燥ファンを単独で駆動するか、あるいは乾燥ファンと除湿部および除湿ファンとを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを、さらなる今1つの特徴としている。
【0033】
このような構成では、上記した各場合の除湿機と同様な除湿機能を発揮しながら、衣料類乾燥モードでは、乾燥ファンによる除湿風路とはほぼ独立した極く単純な乾燥風路を通じてロス少なく吸引した室内空気を衣料類に向け送風することにより、簡単な構成で十分な風量と、風向を満足して衣料類を乾燥することができ、これに併せ、除湿部および除湿ファンを駆動して除湿機能を発揮させることにより、衣料類の乾燥によって上昇する湿気に同時に対応することができる。従って、この場合の除湿機能は衣料類の乾燥によって上昇する湿気に対応できる程度の除湿性能が得られる程度の制御を行えばよい。
【0034】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは可能な限り種々な組み合わせで複合して採用することができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例の除湿機につき幾つかの例とともに、図1〜図19を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は、本発明の具体例を示すものであり、特許請求の範囲の記載内容を限定するものではない。
【0036】
本実施例の除湿機は、図1〜図4に示す例、図5〜図7に示す例において、図1で代表して示すように、除湿部1と、室内空気2を吸引して除湿部1に通した後に室内3に戻し室内3の除湿を行う除湿ファン4と、除湿ファン4による除湿風路5を通じ吸引した室内空気2を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファン6とを本体10に備え、除湿部1および除湿ファン4を駆動する除湿モードに加え、本体10からの排気7を衣料類に向けて乾燥を行う衣料類乾燥モードとを備えている。運転モードは本体10の一部、例えば図4で代表して示すように本体10の上面に設けた操作パネル8での操作にて設定し、操作、制御系基板9あるいは、操作系から独立した他の制御系基板ないしは駆動・制御系基板などを利用した制御手段11により実行されるようにする。操作、制御系基板9は上面に操作パネル8の樹脂ばねなどの操作キーや表示部に対応したスイッチや液晶表示部、LEDなどのランプ類といったハード部品を搭載し、下面に図で代表してしめすようなマイクロコンピュータ12などを含む電子部品を搭載した両面基板とするのが、省スペース、コスト低減の上で好適となる。なお、除湿部1は基本的には除湿ファン4またはおよび乾燥ファン6によって吸気され排気される室内空気2から湿気や水分を除去できればよく、除湿の形式や機器の種類は特に問わない。操作パネル8には例えば、運転、運転停止を入力する運転キー101、除湿モードを選択する除湿キー102、衣料類乾燥を選択する乾燥キー103、および運転時間をタイマ設定する複数のタイマ選択キー104〜106、および液晶表示やランプなどによる表示部などを設けるが、設定できる制御モードに応じて各種の操作キーや表示部を設ければよい。
【0037】
除湿モード時は、除湿部1および除湿ファン4を駆動することにより、除湿風路5を通じ除湿ファン4にて吸引した室内空気2を除湿して室内3に排気7として戻し室内3を除湿することができる。しかし、これに限られることはない。例えば、除湿モード時にも乾燥ファン6を駆動して排気7の風量またはおよび風速を高めることによって、室内空気2の除湿をしながらの循環流を促進したり、広域に及ぶようにしたりして、除湿効率を高めるようにもできる。特に、乾燥ファン6の併用はそれによるサーキュレータ効果によって、除湿モードでの室内の温度、湿度の均一化、早期均一化が図れる。
【0038】
一方、衣料類乾燥モードは、種々に行うことができる。その代表的なパターンにつき、以下説明する。
【0039】
パターン1:除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動する。これにより、除湿風路5を通じ除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気7を衣料類に向けることができる。従って、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿部1を駆動しない分だけ省エネ運転となる。しかも、基本的には、1つの除湿風路5とそれのための吸気口13と排気口14とだけで実現するので、除湿部1の形式や機器の違いは別にして簡単かつ小型で安価なものとなる。図1〜図4に示す例、および図5〜図7に示す例のいずれも、それぞれ図4、図6で代表して示すように除湿用の排気口14aと乾燥用の排気口14bとを設け、より具体的には両排気口14a、14bのいずれも本体10のほぼ上部に位置させて、除湿および衣料類の乾燥に好適なように種々に使い分けることができる。
【0040】
パターン2:除湿部1、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動する。これにより、除湿風路5を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速の排気7として衣料類に向けることができ、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿することで、衣料類の乾燥によって室内3の湿度が上昇することにも対応することができる。しかも、1つの除湿風路とそれの吸気口13および排気口14とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0041】
パターン3:乾燥ファン6を駆動した後、所定時間が経過してから除湿部1および除湿ファン4を継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに駆動する。これにより、先ず、乾燥ファン6を駆動することにより、除湿風路5を通じた乾燥ファン6による乾燥により適した排気7を衣料類に向けて、除湿部1および除湿ファン4を駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部1および除湿ファン4のさらなる駆動にて、排気7の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。しかも、1つの除湿風路5とそれの吸気口13および排気口14とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0042】
パターン4:除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動した後、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部1をさらに駆動する。これにより、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動することにより、除湿部1を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路5を通じた除湿ファン4および乾燥ファン6による除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気7を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気7を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮することができる。しかも、1つの除湿風路5とそれの吸気口13および排気口14とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0043】
パターン5:除湿部1、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動する第1の衣料類乾燥モードと、乾燥ファン6または、乾燥ファン6および除湿ファン4を駆動した後、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部1および除湿ファン4または、除湿部1をさらに駆動する第2の衣料類乾燥モードと、を備え、これらが選択されるようにする。
【0044】
これにより、第1の衣料類乾燥モード時には、除湿部1、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動して、除湿風路5を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速の排気7として衣料類に向けられるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、室内の高湿度状態にも即時に対応しながら衣料類の乾燥による湿度上昇にも対応することができる。
【0045】
また、第2の衣料類乾燥モード時には、先ず、乾燥ファン6を駆動することにより、除湿風路5を通じた乾燥ファン6による乾燥により適した排気7を衣料類に向けて、除湿部1および除湿ファン4を駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部1および除湿ファン4のさらなる駆動にて、排気7の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮するようにするか、
あるいは、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動することにより、除湿部1を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路5を通じた除湿ファン4および乾燥ファン6による除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気7を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部1をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気7を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮するようにできる。
【0046】
しかも、1つの除湿風路5とそれの吸気口13および排気口14とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0047】
図1〜図4に示す例について、さらに詳述すると、除湿部1は、除湿ファン4により吸引され室内3に排気される途中の室内空気2を通過させて除湿を行いながら、繰り返し移動するゼオライトなどを用いた吸湿材31と、再生用の再生空気34を加熱して前記吸湿材31に通し除湿水を奪い再生させることを再生循環風路30にて繰り返す再生ヒータ35および再生ファン36と、前記吸湿材31に通され除湿水を奪い再生ヒータ35側に戻される途中の吸湿した吸湿空気34aを室内空気2と熱交換して除湿水を分離し戻す熱交換器37とを基本的に備え、熱交換器37によって分離した除湿水を受ける水受け38をとからなり、これを本体10に備えている。
【0048】
このような除湿機は、吸湿材31、除湿ファン4、再生ヒータ35、再生ファン36、熱交換器37の組み合わせにより、室内空気2を吸湿材31にて除湿することを再生循環風路30にて繰り返す。この際、室内空気2から吸湿して除湿を繰り返す吸湿材31につき加熱した再生空気34を通すことによって除湿水を奪い再生を図って前記室内空気2に対する吸湿機能を保証しつつ、吸湿材31から除湿水を奪った吸湿空気34aにつき熱交換器37での室内空気2との熱交換によって除湿水を分離して再生空気34に戻し、分離した水は水受け38に受けることを継続する。吸湿材31の繰り返し移動は図1に示す軸44まわりの回転によって行われ、外周のギヤ31aに図示しないモータを含む駆動機構45から駆動力を与えるようにしている。
【0049】
これによって、除湿ファン4により吸気され排気される室内空気2を除湿するのに、圧縮機、蒸発器、凝縮器といった大掛かりな機器が不要で全体に小型かつ安価なものとなる上、室内空気2は再生ヒータ35に加熱されて吸湿材31を通過しそれを再生させた高温、高湿の空気と熱交換器37で熱交換されて昇温するし、加熱空気の通過によって昇温した吸湿材31を通過するので、室温よりも高い排気7とされ、これを直接衣料類に向けることで特に冬場の衣料類の乾燥に好適となるし、夏場でも有効である。しかし、室内空気2を蒸発器および凝縮器を通して除湿し室内3に戻す方式によれば、吸湿材31を通す場合よりも通風抵抗を下げやすい利点がある。
【0050】
なお、冬場などで乾燥終了後除湿部1の駆動を即時に停止すると、再生ヒータ35のオフによって排気の温度が低下し、衣料類にそれまでよりも低温の排気7が当ることになる。これにより、衣料類の温度が下がるとともに相対湿度が低下するので、ユーザは衣料類が湿ったものと感じる。そこで、乾燥終了時以降も再生ヒータ35および再生ファン36をオフして省エネを図る場合でも、吸湿材31の移動を継続して通過する室内空気2によって徐々に冷却する除湿材冷却モードの運転に切り換えることにより、排気7の温度低下を吸湿材31が室温レベルまで低下するのに合わせ遅らせることができ、衣料類の温度が急に低下して衣料類が湿ったとユーザが感じるのを防止することができる。また、吸湿材31が室温程度にまで降温した後も、乾燥ファン6の駆動を継続すると室内3の空気を前記サキュレータ機能により攪拌することができ、エアコンなどによる冷暖房時の温度むらや、空気のよどみによる局部的な降温域や低音域をなくす働きをすることができる。
【0051】
また、水受け38に溜まった除湿水は貯水ポンプ41により貯水タンク39に送り込み、定期的に排水されるようにする。この排水のために貯水タンク39は本体10の背部に設けたポケット部42に上方から着脱できるように嵌め込むようにしてあり、貯水ポンプ41からの図示しない送水パイプは貯水タンク39に対して貯水タンク39の着脱を邪魔しない接続部ないしは接続構造を有している。しかし、熱交換器37で吸湿空気34aから分離した除湿水を回収するための方法や具体的な構造は特に問うものではない。
【0052】
本体10の前面に開口した吸気口13の内側に、ファルタ53、前記熱交換器37、吸湿材31、および除湿ファン4を後方に向け順次に配置してあり、本体10内の最後部となる除湿ファン4のケーシング43の送風口43aが本体10の図1、図4に示す天面の後部側に、図4に示すように左右の一方に偏った位置に開口した除湿専用の排気口14aに接続してある。排気口14aが設けられない左右方向の反対の側には前記操作パネル8を設けてある。また、ケーシング43の送風口43aの前部には本体10の天面の前部側に図1、図4に示すように左右方向ほぼ一杯に開口する乾燥用の排気口14bを、左右斜め外方に向いた補助排気口14cを有して分岐形成し、この排気口14bに前記乾燥ファン6を設けてある。
【0053】
このように、排気口14を除湿用の排気口14aと乾燥用の排気口14bと独立させると、除湿時には、人に余り風を感じさせないで、室内3の空気を循環させやすい排気7aを、除湿ファン4、除湿風路5、排気口14aによって実現し、乾燥時には、乾燥に適した風量またはおよび風速での排気7bを、除湿風路5、または除湿風路および除湿ファン4と乾燥ファン6とによって実現し、衣料類に向けられるようにしている。
【0054】
乾燥ファン6は前記のように補助排気口14cを含む左右にワイドな排気口14bに対応して、図4に示すように駆動モータ6aの左右に羽根車6b、および排気口14bの送風口43aからの分岐口14b1内に独自のケーシング46を有したものとして、単独でも乾燥に十分な風量と風速がワイドな排気口14bを通じて得られるようにしてあり、除湿ファン4との協働によってはさらに十分な風量、風速、風向が得られるようにしている。具体的には、羽根車6bは多翼型のもの、つまりシロッコファンとしてあり、排気口14b内に納まる小さな径のものとしてあるが、軸線方向の長さはその径に対し左右合わせ十分に大きなものとしている。
【0055】
除湿ファン4は、モータ4a、羽根車4bともに軸線方向に扁平であって、本体10の奥行き寸法を大きくしないように配慮してあり、羽根車4bの径を熱交換器37、吸湿材31などの高さとほぼ同程度に設定した多翼型のファン、つまりシロッコファンとして、除湿風路5および排気口14aにより除湿に適した風量、風速、風向が得られるようにしている。排気口14bは除湿風路5の送風口43aから、除湿部1における熱交換器37、吸湿材31、およびモータ4a、再生ヒータ35、再生ファン36が集約配置された部分の上部へ向け真横向きに分岐し、本体10の天面へ真上に向けて開口している。このような排気口14bは送風口43aからの真横向きな分岐により、除湿ファン4単独による排気口14aからの排気7aに余り影響しないので、開閉手段などを設けていないが、排気口14aには開閉蓋47を設けて、これを閉じることにより乾燥ファン6単独、または乾燥ファン6および除湿ファン4によって、補助排気口14cを含む排気口14bから衣料類乾燥用の単独な排気7bが得られるようにしている。
【0056】
なお、開閉蓋47はその軸47aを中心とした開き角度によって排気口14aからの排気7aに対する風向ガイドとして利用することができ、モータ51やソレノイドなどのアクチュエータによって間欠的に、あるいは連続して往復回動させることによって風向を自動的に変化させ、除湿された排気7aが室内3の広域に均等に及びやすくすることもできる。もっとも、排気口14bにも開閉手段を設けてもよいし、図に示すような風向ガイド52を設けることにより、排気7bの拡散域を規制したり、直進性を増大させて、衣料類の乾燥により適した排気7bが得られるようにすることもできる。
【0057】
モータ4aは羽根車4bの前側でケーシング43の吸気口43bと同心に一部が嵌まり合って位置し、このモータ4aの上に再生循環風路30の途中に設けられる再生ヒータ35、および再生ファン36が左右に並んで位置するようにしている。また、本体10の点面には図1、図4に示すような手提げハンドル61が凹部62内の格納位置と、格納位置からほぼ垂直に引き起こした持ち運び位置との間で回動できるように軸63により枢支して設けられ、持ち運びのほか本体10をその後部下に設けた図1〜図4に示す車輪64によって走行させるときの引き手にもなるようにしている。車輪64は図1〜図3に示すように本体10の底面に設けた脚65の下端から少し浮いた位置にある。これによって、本体10を脚65によって定置したとき車輪64は接地せず、本体10を定置状態に安定させるが、本体10を後方に傾かせると、車輪64が接地して本体10が脚65とともに浮き上がって車輪64により軽快に走行できる。貯水タンク39の上部には取手39aが設けられ、貯水タンク39の着脱および持ち運びに便利なようにしてある。
【0058】
なお、手提げハンドル61は凹部62への格納状態でも、貯水タンク39の上部に臨まない範囲に設けてあり、貯水タンク39の着脱を邪魔しないようになっている。除湿モードや各種の衣料類乾燥モードは温度や湿度に応じて自動的に設定し、動作するようにもできる。
【0059】
衣料類乾燥モードの具体例を以下に示す、図8では一定時間、例えば1時間ぐらいの間は冷風によっても乾燥は進むことに対応して、乾燥ファン6のみ、あるいは乾燥ファン6と除湿ファン4による冷風のみによる乾燥とし、それ以降は冷風による乾燥度合が大きく低下することに対して、除湿部1を駆動し乾燥度合を高め、約2時間で乾燥を終えている。除湿部1の駆動を1時間遅らせることで省エネを行いながら効率よく乾燥させることができる。省エネ程度は、例えば、除湿部1の駆動を省略しない場合の2時間乾燥での電気容量が540w程度の場合を例にすると、消費電力が23Kwh程度であるのに対し、除湿部1の駆動を乾燥初期1時間の間省略した場合は12.7Kwh程度となる。
【0060】
また、冷風による初期乾燥時では図9に示すように室内3の湿度がある時期、例えば1時間経過後ぐらいに60〜70%程度に急上昇するが、除湿部1による室温の上昇がなく、その後の除湿部1を駆動して除湿を行うときの熱交換器37での吸湿空気34aに対する除湿機能が最高レベルでの駆動開始になるので、前記のような急上昇する湿度に即時的に対応しながら乾燥を促進するので、除湿が遅れることによる弊害は特にない。夏場などで不快を越えるような湿度になる場合は、そのようなモードを選択せずに、除湿部1を初期から、あるいは早期に駆動するなどすればよい。
【0061】
また、早期乾燥を望むか、就寝中やお出かけ中に時間を掛けて低コストでの乾燥を望むかで、乾燥モードを設定することもできる。そこで、図10では乾燥ファン6および除湿ファン4を2時間駆動し、除湿部1を後の2時間目の内50分駆動し、残りの10分は駆動せず、合計2時間の短時間で乾燥を終了するようにしている。図11では乾燥ファン6および除湿ファン4を4時間駆動し、除湿部1を2時間目と、3時間目の50分間だけ駆動し、あとは駆動を省略し、合計4時間で乾燥を終了するようにしている。図10、図11での最後の10分間の乾燥ファン6および除湿ファン4の単独駆動時には、図10、図11に破線で示すように吸湿材31の回転駆動をオンし、既述したように乾燥衣料類が湿ったとユーザが感じないようにしている。
【0062】
図12では終始、乾燥ファン6と除湿ファン4のみを駆動して、6時間掛けて乾燥を終了しているが、最も省エネになるモード設定としている。これは、本発明者等が実験により得た結果である。なお、衣料類の乾燥は、エアコンの併用、夏場であれば扇風機の併用なども考えられる。また、乾燥ファン6のみを駆動してさらに長時間掛けて省エネ乾燥することもできる。
【0063】
図13に衣料類乾燥を急速と快適との2つのモード選択にて行い、除湿は標準モードと、静音運転を図る弱モードとで行う場合の操作パネル8の例を示してあり、運転キー101、除湿キー102、乾燥キー103、1つのタイマキー107のほかに、マイナスイオンキー108を備えている。マイナスイオンキー108は本体10内に備えたマイナスイオン発生部を働かせて、各種排気7、7a、7bにマイナスイオンを乗じさせ環境の浄化や人などの生体内健康を図るものである。
【0064】
除湿キー102はそれをオン操作する都度、標準モードと弱モードとがロータリ式に切り替わる。また、乾燥キー103はそれをオン操作する都度、急速モードと快適モードとがロータリ式に切り替わる。タイマキー107はそれをオン操作する都度、設定時間が8時間、4時間、1時間と順次ロータリ式に切り替わる。
【0065】
標準モードの除湿では除湿部1をフル駆動し、弱モードでは少なくとも除湿ファン4または、除湿ファン4および再生ファン36の回転速度を低減して静音を図る。しかし、これに、吸湿材31の回転速度またはおよび再生ヒータ35の駆動容量を低減してもよい。これにより省エネが図れるし、過剰機能による疲労が軽減され、無駄がなくなる。
【0066】
急速モードでの衣料類乾燥では、図14に示すように除湿部1、除湿ファン4、乾燥ファン6のそれぞれを初期から駆動し続ける。これによって、室温は例えば20℃から26℃程度と多少昇温するが、衣料類の乾燥が急速に進み早期乾燥ができる。予定時刻に間に合わせたり、短時間でことを済ませたりでき好適である。
【0067】
快適モードでの衣料類乾燥では、温度20℃、湿度60%を標準目標として運転する。具体的には、図15に示すように、一定時間の間は乾燥ファン6および除湿ファン4のみを駆動して冷風による乾燥を行って急速な室温の上昇を避けながら、一定時間後除湿部1を駆動して乾燥効果を高めながら初期室温から+5℃になる都度除湿部1の駆動を停止し、初期室温から+3℃まで下がると除湿部1の駆動を再開することを繰り返す。これによって、室内3の快適性を確保することができる。なお、除湿部1の駆動、駆動停止に代えて、除湿部1の各種除湿要素の少なくとも1つの駆動の強弱による除湿度合の強弱制御を行うようにもできる。
【0068】
また、タイマ設定される場合の急速モードでの衣料類乾燥では、設定時間の別に係わらず、図14に示すような除湿部1、除湿ファン4、および乾燥ファン6を駆動する制御を行う。
【0069】
これに対し、タイマ設定される場合の快適モードでの衣料類乾燥では、図16に示すように、1時間、4時間、8時間のいずれのタイマ設定においても、初期乾燥モードと最終乾燥モードとを乾燥ファン6および除湿ファン4の駆動のみによって行い、初期室温の昇温抑制と、最終乾燥時の衣料類の昇温による吸湿を抑えながらの仕上げ乾燥とを行い、それらの間での中間乾燥モードは除湿部1を駆動して乾燥を促進できるようにするが、初期乾燥モードとこれに続く中間乾燥モードでの時間配分を、タイマ設定時間によって異ならせることにより、快適性と乾燥促進とのバランスをタイマ設定時間の違いに応じて図っている。例えば、1時間設定では、初期乾燥モードが10分、中間乾燥モードが40分、最終乾燥モードが10分。4時間設定では、初期乾燥モードが30分、中間乾燥モードが3時間20分、最終乾燥モードが10分。8時間設定では、初期乾燥モードが30分、中間乾燥モードが7時間20分、最終乾燥モードが10分。とする。これによって、快適性を損なわずに、衣料類の多さや乾燥の難度などを考えて時間が長く設定されるような場合の乾燥促進が図れる。
【0070】
図5〜図7に示す例について詳述する。本体10の天面の図5、図6に示す後部と前部とに図6に示すように左右にワイドな排気口14a、14bを設け、それらの間に左右に細長い操作パネル8を設けてある。操作パネル8の内側には図5、図6に示すように操作系基板11aを設けるのに併せ、垂直な制御系基板11bを設けて図7に示す制御手段11を構成している。また、本体10における排気口14bの送風口43aからの分岐口14b1を開閉する開閉蓋71を設けて、これもモータ72やソレノイドなどのアクチュエータによって開閉駆動ないしは開度調節するようにしてある。手提げハンドル61は凹部62への格納状態にて図5、図6に示すように貯水タンク39の真上に位置するように設けてある。これにより、貯水タンク39は手提げハンドル61を起こさないと着脱できず、不用意な着脱が行われにくい。
【0071】
他の構造および奏する作用は、先の例の場合と特に変わるところはなく、共通する部材には同一の符号を付し、重複する図示および説明は省略する。本例では特に、図7に示すように湿度センサ82を備え、衣料類乾燥モード時に検出される湿度に応じて除湿部1、除湿ファン4、乾燥ファン6、除湿風路5における除湿用の排気口14a、除湿風路5から分岐し乾燥ファン6を配した乾燥用の排気口14bの少なくとも1つを制御するようにしてある。しかし、図示するように温度センサ81を併設することで温度によっても制御することができるし、温度またはおよび湿度に応じて除湿モードを強弱、あるいは乾燥ファン6を併用するか、しないかなどを制御するようにしてもよい。ことをさらなる別の特徴としている。
【0072】
湿度センサ82が検出する湿度に応じ衣料類乾燥モードの具体例について説明すると、どの場合も、まず乾燥ファン6だけを駆動する最大の省エネ状態により、除湿風路5を通じた乾燥ファン6による、乾燥により適した排気7bを衣料類に向けて、除湿部1および除湿ファン4を駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させる基本モードを実行するものとする。このような基本モードを実行しながら、湿度センサ82が検出する湿度に応じて、つまり、不快や不快度に応じて、また、必要に応じて、除湿ファン4の適時な駆動により乾燥効率を高めたり、除湿部1および除湿ファン4の適時な駆動により、乾燥効率をさらに高めながら、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行に伴う湿度の上昇に無駄なく、過剰な除湿なく対応したりすることができる。このような適時的な駆動は、予め設定した継続または断続、あるいは所定の時間の間行う場合よりも、湿度や乾燥に対してより過不足ない運転にて早期乾燥を図ることができる。不快は特に温度と湿度の双方で判定するのがよく、従って、温度と湿度に応じて除湿の要不要、除湿の程度を決定するのが好適である。例えば、快適な環境は温度20℃、湿度60%であり、エアコンなどによる室温の調整に併せ、最適な湿度にすることができる。また、快適温度が維持されていない場合でも、その室温に合った快適湿度を判定し除湿やその度合を設定することができる。
【0073】
また、除湿風路5の排気口14aおよび乾燥用の排気口14bの双方を開放する制御により、排気口14aから除湿風路5の排気口側の一部、つまり送風口43aを通じ乾燥ファン6が位置する排気口14bに至る破線矢印で示すバイパス路181が形成される。このような状態で乾燥ファン6のみ駆動する制御を行うと、乾燥ファン6による除湿風路5を通じた吸気が、除湿風路5における抵抗の多い除湿部1側よりも、短くかつ通風抵抗物のない排気口14a側を優先して効率良く達成される。従って、衣料類の乾燥に専用の乾燥ファン6および排気口14bによる乾燥に適した風量またはおよび風速と、風向とを持った排気7aが得られるので、乾燥ファン6だけによる場合の乾燥効率を高められる。
【0074】
また、除湿ファン4および乾燥ファン6を駆動した衣料類乾燥モードでは、除湿部1を駆動する場合を含め、排気口14aを閉じて排気口14bを開放する制御により、除湿ファン4および乾燥ファン6による、除湿部1により除湿した、または除湿なしの排気7aとして、排気口14bだけからの、より多い風量、より早い風速、より直進性のある風向といった、乾燥により適した特性をもって衣料類の乾燥に供することができ、乾燥効率をさらに高められる。
【0075】
また、除湿部1と除湿ファン4により除湿を行う除湿モードでは、排気口14aを開放して排気口14bを閉じる制御により、除湿空気を排気口14aだけから除湿に適した通常の条件、例えば、人に風を余り感じさせないが、室内3の空気の大きな循環ないしは更新が図れる風量、風速、風向を満足して排気することができる。
【0076】
以上において、除湿部1の除湿度合に応じた強弱の駆動は、再生ヒータ35の駆動容量、除湿ファン4、再生ファン36および吸湿材31の駆動速度の少なくとも1つによって行なうことができ、乾燥ファン6を併用する場合はそれの駆動速度を調節しても有効である。
【0077】
乾燥ファン6および除湿ファン4によって送風または、送風および除湿を行う場合の例を図17と、図18とに示している。図17では一部屋の長手方向など一方向の真中に本体10を置き、排気口14a、14bからの、除湿し、または除湿しない排気7a、7bによって、部屋内に2つの経路にて行き渡って循環する循環流を形成するので、送風によっては部屋内のエアコン91などによる温度むらや湿度むら、空気のよどみによる局部的な高温域や低温域などを解消し、均一な温度環境、湿度環境が得られる。除湿していれば部屋全体の湿度をむらなく効果的に下げられる。除湿時は特に、再生ヒータ35の熱によって排気7が昇温しているので、排気7を図17に示すように真上に向けて天井部にまで至らせた後、両側に分流させるのが好適である。排気口14aでは開閉蓋47による風向調節にて排気7aを真上に向けたり、斜めに向けたりすることができるし、排気口14bでは風向ガイド52を可動としたり、ケーシング46の向きを変えたりして排気7bを真上に向けたり、真横に向けたり調節することができる。
【0078】
図18では居間とリビング、などの二間続きの部屋につき、その境界部に本体10を置いて、排気口14aを閉じ、乾燥ファン6および除湿ファン4による除湿しない、または除湿した排気口14bからの排気7bを居間およびリビングの一方に向けることにより、二間続きの部屋の全域に及ぶ勢いの強い循環流が得られるようにしている。従って、送風によっては部屋内のエアコン91などによる温度むらや湿度むら、空気のよどみによる局部的な高温域や低温域などを解消し、均一な温度環境、湿度環境が得られる。除湿していれば二間続きの部屋の全体の湿度をむらなく効果的に下げられる。除湿時は特に、再生ヒータ35の熱によて排気7が昇温しているので、風呂場や台所などの乾燥を伴い除湿を図るのに好適である。この場合も、排気口14bからの排気7bの風向を横向きなど一定の向きに調節できるようにすることもできる。
【0079】
もっとも、図17、図18のような使用に対して、本体10の両面に吸気口13を設けたり、排気口14a、14bを設けたりすることもできる。また、場合によっては、除湿ファン4と乾燥ファン6とで、それぞれの風路、吸、排気口を独立したものとすることもできる。
【0080】
最後に、図19に示す実施例は、乾燥ファン6による乾燥風路111を除湿風路5とは独立に設け、排気口14bに加え、吸気口13aも独立して設けた点で、既述した実施例の場合と異なっている。これにより、既述した各場合の除湿機と同様な除湿機能を発揮しながら、衣料類乾燥モードでは、乾燥ファン6による除湿風路5とは独立した極く単純な乾燥風路111を通じてロス少なく吸引した室内空気2を衣料類に向け送風することにより、簡単な構成で十分な風量と、風向を満足して衣料類を乾燥することができる。これに併せ、除湿部1および除湿ファン4を駆動して除湿機能を発揮させると、衣料類の乾燥によって上昇する湿気に同時に対応することができる。従って、この場合の除湿機能は衣料類の乾燥によって上昇する湿気に対応できる程度の除湿性能が得られる程度の制御を行えばよい。しかし、乾燥ファン6単独での乾燥モードも可能である。
【0081】
図示する例では、吸気口13aを本体10の天面および全面の何も設けられない部分を利用して2箇所に振り分け形成し、十分な吸気面積を確保できるようにしし、乾燥ファン6を経て排気口14aに通じる短い乾燥風路111が得られるようにしている。しかし、具体的にはどのように設けてもよい。なお、乾燥風路111は除湿風路5と完全に独立している必要はなく、除湿風路5の吸気口13を共用ないしは兼用するなどしてもよい。
【0082】
他の構造および奏する作用は既述した実施例の場合と特に変わるところはないので、重複する説明および図示は省略する。
【0083】
【発明の効果】
本発明の、1つの特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じ除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿部を駆動しない分だけ省エネ運転となる。しかも、除湿風路1つとそれのための吸気口と排気口とだけで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0084】
本発明の、他の特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速で排気し衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、除湿することで、衣料類の乾燥によって室内の湿度が上昇することにも対応することができる。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0085】
本発明の、別の特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、先ず、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部および除湿ファンのさらなる駆動にて、排気の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0086】
本発明の、さらなる1つの特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、除湿部を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路を通じた除湿ファンおよび乾燥ファンによる除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮することができる。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0087】
本発明の、さらなる他の特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、第1の衣料類乾燥モード時は、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた除湿後の乾燥空気を除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速で排気し衣料類に向けることができるので、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮する。また、室内の高湿度状態にも即時に対応しながら衣料類の乾燥による湿度上昇にも対応することができる。第2の衣料類乾燥モード時は、先ず、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、所定時間経過後の継続または断続した、あるいは所定時間の間の除湿部および除湿ファンのさらなる駆動にて、排気の風量またはおよび風速の増大と、除湿とを図り、高い湿度や、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して乾燥効率が増大し乾燥時間が短縮するようにするか、あるいは、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動することにより、除湿部を駆動しない省エネ状態にて、除湿風路を通じた除湿ファンおよび乾燥ファンによる除湿モード時よりも多い風量またはおよび大きな風速での排気を衣料類に向けて除湿機を通常のまま利用した乾燥の場合に比して高い乾燥効率での乾燥を行いながら、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、除湿部をさらに駆動することにより、衣料類に向ける排気を除湿した乾燥空気とし、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行によって室内湿度が上昇するのに無駄なく、また、過剰除湿の弊害なく対応しながら、乾燥効率をさらに増大させて乾燥時間を短縮するようにできる。しかも、除湿風路1つとそれの吸気口および排気口とで実現するので、簡単かつ小型で安価なものとなる。
【0088】
本発明の、さらなる別の特徴の除湿機によれば、除湿モード時は、除湿部および除湿ファンを駆動することにより、除湿風路を通じ除湿ファンにて吸引した室内空気を除湿して室内に戻し室内を除湿することができる。また、衣料類乾燥モード時は、乾燥ファンを駆動することにより、前記除湿風路を通じた乾燥ファンによる乾燥により適した排気を衣料類に向けて、除湿部および除湿ファンを駆動しない分の省エネ状態にて乾燥させながら、湿度センサが検出する湿度に応じて、除湿ファンの適時な駆動により乾燥効率を高めたり、除湿部および除湿ファンの適時な駆動により、乾燥効率をさらに高めながら、湿度の高さや、衣料類の乾燥の進行に伴う湿度の上昇に無駄なく、過剰な除湿なく対応したりすることができる。また、除湿風路の除湿用排気口および乾燥用排気口の双方を開放することにより、除湿用排気口から除湿風路の除湿用排気口側の一部を通じ乾燥ファンが位置する乾燥用排気口に至るバイパス路が形成されるので、このような状態で乾燥ファンのみ駆動する制御を行うことによって、乾燥ファンによる除湿風路を通じた吸気が、除湿風路における抵抗の多い除湿部側よりも、短くかつ通風抵抗物のない排気口側を優先して効率よく行えるので、衣料類の乾燥に専用の乾燥ファンおよび乾燥用排気口による乾燥に適した風量またはおよび風速と、風向とを持った排気が得られるので、乾燥ファンだけによる場合の乾燥効率を高められる。また、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動した衣料類乾燥モードでは、除湿部を駆動する場合を含め、除湿用排気口を閉じて乾燥用排気口を開放する制御により、除湿ファンおよび乾燥ファンによる、除湿した、または除湿なしの排気の全てを、乾燥用排気口から乾燥に適した風向をもって衣料類の乾燥に供することができ、乾燥効率を高められる。また、除湿部と除湿ファンにより除湿を行う除湿モードでは、除湿用排気口を開放して乾燥用排気口を閉じる制御により、除湿空気を除湿用排気口から除湿に適した条件、例えば、人に風を余り感じさせないが、室内の空気の大きな循環が図れる風量、風速、風向を満足して排気することができる。といった種々な作用が得られる。
【0089】
除湿部が、除湿風路および再生循環風路を異なった位置で繰り返し横切りながら除湿風路を通過する空気から吸湿して除湿する吸湿材と、再生循環風路にて空気を加熱し前記吸湿材に通し吸湿している除湿水を奪い再生させることを繰り返す再生ヒータおよび再生ファンと、再生循環風路にて前記吸湿材に通され除湿水を奪い再生ヒータ側に戻される途中の吸湿空気を熱交換して除湿水を分離し除湿空気に戻す熱交換器と、を備えたものである、さらなる構成によれば、除湿ファンにより吸気され排気される室内空気を除湿するのに、圧縮機、蒸発器、凝縮器といった大掛かりな機器が不要で全体に小型かつ安価なものとなる上、室内空気はヒータに加熱されて吸湿材を通過しそれを再生させた高温、高湿の空気と熱交換器で熱交換されて昇温するし、加熱空気の通過によって昇温した吸湿材を通過するので、室温よりも高くなって排気されこれを直接衣料類に向けることで特に冬場の衣料類の乾燥に好適となるし、夏場でも有効である。
【0090】
本発明の除湿機のさらに今1つの特徴によれば、上記した各場合の除湿機と同様な除湿機能を発揮しながら、衣料類乾燥モードでは、乾燥ファンによる除湿風路とはほぼ独立した極ク単純な乾燥風路を通じてロス少なく吸引した室内空気を衣料類に向け送風することにより、簡単な構成で十分な風量と、風向を満足して衣料類を乾燥することができ、これに併せ、除湿部および除湿ファンを駆動して除湿機能を発揮させることにより、衣料類の乾燥によって上昇する湿気に同時に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除湿機の実施例における1つの例を示す断面図である。
【図2】図1の除湿機の側面図である。
【図3】図1の除湿機の正面図である。
【図4】図1の除湿機の平面図である。
【図5】本発明に係る除湿機の実施例における他の例を示す一部の断面図である。
【図6】図5の除湿機の平面図である。
【図7】図5の除湿機の制御手段を示すブロック図である。
【図8】衣料類乾燥モードの1つの例を示すタイムチャートである。
【図9】図8のような衣料類乾燥モード時の室内湿度の変化を示すグラフである。
【図10】衣料類乾燥モードの他の例を示すタイムチャートである。
【図11】衣料類乾燥モードの別の例を示すタイムチャートである。
【図12】衣料類乾燥モードの今1つの例を示すタイムチャートである。
【図13】操作パネルの他の例を示す平面図である。
【図14】図13の操作パネルでの急速設定時の衣料類乾燥モードの1つの例を示すタイムチャートである。
【図15】図13の操作パネルでの快適設定時の衣料類乾燥モードの1つの例を示すタイムチャートである。
【図16】図13の操作パネルでの快適設定時の、タイマ設定時間別衣料類乾燥モードの1つの例を示すタイムチャートである。
【図17】本発明の実施例に係る除湿機の本体の設置位置と排気方向とにより得られる排気の室内循環流例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施例に係る除湿機の本体の設置位置と排気方向とにより得られる排気の別の室内循環流例を示す説明図である。
【図19】本発明に係る除湿機の実施例における今1つの例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 除湿部
2 室内空気
3 室内
4 除湿ファン
5 除湿風路
6 乾燥ファン
7、7a、7b 排気
10 本体
11 制御手段
12 マイクロコンピュータ
13、13a 吸気口
14、14a、14b 排気口
14b1 分岐口
30 再生循環風路
31 吸湿材
34 再生空気
34a 吸湿空気
35 再生ヒータ
36 再生ファン
111 乾燥風路

Claims (8)

  1. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
  2. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
  3. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、乾燥ファンを駆動した後、所定時間が経過してから除湿ファンまたはおよび除湿部を継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに駆動する衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
  4. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンとを備え、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動した後、所定時間が経過してから除湿部を継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに駆動する衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
  5. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、除湿部、除湿ファンおよび乾燥ファンを駆動する第1の衣料類乾燥モードと、乾燥ファンまたは、乾燥ファンおよび除湿ファンを駆動した後、所定時間が経過してから継続または断続して、あるいは所定時間の間、さらに除湿部および除湿ファンまたは、除湿部を駆動する第2の衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
  6. 除湿部と、室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、除湿ファンによる除湿風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、湿度を検出する湿度センサと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、少なくとも乾燥ファンを駆動する衣料類乾燥モードと、を備え、衣料類乾燥モード時に検出される湿度に応じて除湿部、除湿ファン、乾燥ファン、除湿風路の除湿用排気口、除湿風路から分岐し乾燥ファンを配した乾燥用排気口の少なくとも1つを制御することを特徴とする除湿機。
  7. 除湿部は、除湿風路および再生循環風路を異なった位置で繰り返し横切りながら除湿風路を通過する空気から吸湿して除湿する吸湿材と、再生循環風路にて空気を加熱し前記吸湿材に通し吸湿している除湿水を奪い再生させることを繰り返す再生ヒータおよび再生ファンと、再生循環風路にて前記吸湿材に通され除湿水を奪い再生ヒータ側に戻される途中の吸湿空気を熱交換して除湿水を分離し除湿空気に戻す熱交換器と、を備えたものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の除湿機。
  8. 除湿部と、除湿風路を通じ室内空気を吸引して除湿部に通した後に室内に戻し室内の除湿を行う除湿ファンと、前記除湿風路から独立した乾燥風路を通じ吸引した室内空気を衣料類に向け送風し衣料類の乾燥を行う乾燥ファンと、除湿部および除湿ファンを駆動する除湿モードと、乾燥ファンを単独で駆動するか、あるいは乾燥ファンと除湿部および除湿ファンとを駆動して衣料類の乾燥を行う衣料類乾燥モードと、を備えたことを特徴とする除湿機。
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